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2009.06.09

■ヤノベケンジ-ウルトラ展 図録
Kenji Yanobe ULTRA Catalog

Photo
 ヤノベケンジ-ウルトラ展のカタログが送られてきた。
 先日豊田市美術館で観覧した時に、完成していなかった図録を会場で予約申し込みしてきたもの。
 この図録、BlogあるYoginiの日常さんによると、限定600部発売とのこと。

今回の図録は限定600部発売。まだ完成していないので、どんな内容なのかはわかりませんが、送料込みで920円だったので予約して来ました。

 30ページに渡って今回の展示の様子が紹介されている。
 超越的彫刻作品「ウルトラ―黒い太陽」をメインに据えた構成。冒頭から9ページが制作風景を含めた「ウルトラ―黒い太陽」のグラビアである。特に見開きで展開された上記引用写真の左から2枚目が圧巻。この写真はできれば中央の折り目なし、さらに巨大なポスターとしての販売を希望。

 図録には豊田市美術館キュレータ 都筑正敏氏による「ウルトラ―黒い太陽」の論評が掲載されている。

 20世紀になると、落雷という自然現象そのものを美術として見せようとする驚異的なアーティストたちが出現する。(略)

 それまでの"自分自身を守るための装置"といった装着可能な等身大の作品から、作家の身体性から脱却したシンボリックな存在を表す作品へ、さらにはヤノベの個人的な視点をもとにした作品から、遥か天空より我々の世界を見通すような俯瞰的な視座から生み出される作品へと移行する。(略)

 ヤノベは、作品制作で用いる鉄の溶接作業において、常に放電を目の当たりにしている。「鉄でかたちを創ったりするにしてもその形が出来上がる感覚に、ものすごくしびれるような美的体験ができる」と語る(略)

 トーク・イベント 「討議 ヤノベケンジ」で都筑氏が語られていた「俯瞰的な視座」に触れられており興味深い。また最後の溶接作業の放電との関係を述べたヤノベ氏の言葉も貴重な作家の証言である。
 即物的な感想を書いた僕は、こうした視点の提示にしばし考え込むのでした。

 ここで述べられている「落雷アーティスト」について、以下ネットでのリンク。

◆関連リンク
・ウォルター・デ・マリア:Walter De Maria
 ウォルター・デ・マリア - Wikipedia
  The Lightning Field movie Walter De Maria - Google 画像検索
 残念ながらムービーファイルは見つからない。
・池水慶一 THE PLAY 雷 三角錐の塔
 池水慶一 - Le Stanze

 印象的な作品は「雷」。山の上に櫓を組み、雷が落ちるのを待つ、というもの。櫓は、一定の期間が終われば解体し、また次の年に新たに作り直す。十年やったが、結局、雷は落ちなかったそうだ。

 池水慶一 THE PLAY - Google 画像検索

◆当Blog記事
「ウルトラ-黒い太陽」豊田に怪獣!? テスラコイル吠える!:
感想 『ヤノベケンジ―ウルトラ』展@豊田市美術館 作品「ウルトラ-黒い太陽」起動!!
『ヤノベケンジ - ウルトラ』展 チラシと予告篇ムービー
ヤノベケンジ展:ウルトラ最新情報(推測) 薬試寺薬師寺美津秀 テスラコイルとのコラボレーションの可能性!?
 日本のテスラ・コイルアーティスト 薬試寺薬師寺美津秀氏の「ヤノベケンジ-ウルトラ展」への協力についても本図録に触れられています。ただし奥付で謝辞として名前が小さく書かれているのみ。しかも美術館側の誤植で「薬師寺美津秀」とある。これは修正していただきたいものです。(09.6/17修正。正式には「薬師寺美津秀氏」が正しいお名前とのことです。薬師寺美津秀さんと、豊田市美術館、図録編集にたずさわれた方々にお詫び申し上げます)

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コメント

 tmmtdさん、はじめまして、こんばんは。
 編集の方に直接コメントいただき、恐縮です。

>>テスラコイルの制作協力いただきました薬師寺氏の名前に関してですが、美術館側より直接ご確認頂いた表記なので、
>>誤りではないそうです。美術館の名誉のためにご連絡まで。

 失礼いたしました。
 ネットではテスラ・コイル・アーティストとして検索すると「薬試寺」と表記されている場合が大部分で、このような解釈をしてしまいました。ネット以外での確認をとらずにこのような表現をしたのは迂闊でした。
 豊田市美術館と編集されたtmmtdさんには、深くお詫びいたします。

>>削除いただけたらと思います。お手数おかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 さっそく修正いたします。

>>今週末(日曜日)は、展覧会最終日ということで、パフォーマンス6回(!)、トークイベント、サイン会を予定いたしております。
>>ご都合よろしければ、ぜひ見納めにいらしてくださいませ。

 もちろん、うかがうつもりです。
 あれだけ巨大な作品は、近所で次にもう一度観られる機会はなかなか得られないと思いますので、貴重な体験を逃さないようにしたいと思っています。

 最後になりましたが、素敵な図録、ありがとうございました。
 特に冒頭の「ULTRA 黒い太陽」の迫力ある画像に感激しました。P7のテスラ・コイルの稲光が特に凄いですね。多重露光でしょうか。

 これを御縁にまた何かの折にはコメントいただけましたら幸いです。

 今回は本当にすみませんでした。

投稿: BP(tmmtdさんへ) | 2009.06.18 00:42

こんにちは。いつも楽しく拝見させていただいております。
私は「ヤノベケンジ-ウルトラ展 図録」の編集に携わっておるのですが、一点お伝えいたしたくコメントいたします。

テスラコイルの制作協力いただきました薬師寺氏の名前に関してですが、美術館側より直接ご確認頂いた表記なので、
誤りではないそうです。美術館の名誉のためにご連絡まで。

メールのお送り先がわかりませんでしたので、こちらにコメントさせていただきました。ご一読いただきましたら、削除いただけたらと思います。お手数おかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

今週末(日曜日)は、展覧会最終日ということで、パフォーマンス6回(!)、トークイベント、サイン会を予定いたしております。
ご都合よろしければ、ぜひ見納めにいらしてくださいませ。

投稿: tmmtd | 2009.06.17 13:23

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受信: 2009.06.09 20:15

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