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2009年7月

2009.07.31

■陶芸作家 林茂樹:Shigeki Hayashi
 The Entertainment Ceramics

Shigeki Hayashi The Entertainment Ceramics.(公式HP)

Image4 第8回国際陶磁器展美濃 陶芸部門 銅賞

KOZ-O D:30.0×W:30.0×H:60.0
幼 児を月から地球に搬送するKAGUYA-SYSTEM(2004)、QP(2006)と続く、幼児とスペーススーツをモティーフとする作品である。陶磁器 独特のガラス質の釉肌がもたらす光沢は、その独自のサイエンス・フィクションに相応しく無機的な光を放つが、幼児の肌は19世紀のアンティーク・ドールで あるビスクドールのように、視覚的には人肌に近い質感をもっている。

 雑誌で見かけた現代アートな陶芸品。
 一度是非、観てみたいと展覧会を探してみたら、なんと隣町でやってました。他はパッとしないけれど、陶芸には強い地区なのでこういう時は嬉しい(^^)。

 まず下記の展示を週末に観に行く予定です。

岐阜県現代陶芸美術館-contents 企画展

会 場  岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅠ
岐阜県多治見市東町4-2-5 (セラミックパークMINO内)
TEL 0572-28-3100  FAX0572-28-3101
会期 2009年7月11日(土)~2009年9月23日(水・祝)
林 茂樹 「QP」 2006年

Shigeki Hayashi News

へうげて、暮らすか
 会期 2009/7/31 - 8/16
 場所 クラスカ (東京都目黒区中央町1-3-18)
CAMARD オークション
 開催日 2009/10/9
 展示会 2009/10/8
 場所 Drouot会場9,rue Drout 75009 Paris FRANCE
ART OSAKA 2009
 会期 2009/8/21 - 23
 場所 堂島ホテル 8F、9F、10F、11F
 (大阪市北区堂島浜2-1-31)

◆関連リンク
ART YARD Informer: 林 茂樹.

林さんが影響を受けたアーティストを教えて下さい。

数え上げればきりがないのでとりあえず…、陶芸では深見陶治、リチャード・ノトキン、伊村俊見、彫刻では高村光太郎、三木富雄、細川宗英、天野裕夫、造形家では竹谷隆之、絵画ではシュールレアリスム全般、ピカソ、クリムト、岸田劉生、イラストレーターは、永野護、出渕裕、プロダクトデザイナーは 深澤直人、吉岡徳人、音楽はミスチル、小説は村上春樹、映画はキューブリック、お笑いはラーメンズ、現代アートは榎忠、ヤノベケンジ、…多すぎてまとめき れません。

◆関連リンク
当Blog記事
「中島晴美展:NAKASHIMA HARUMI」@多治見市文化工房ギャラリーヴォイス
 陶芸で以前紹介した作品について。これも異次元怪獣のようでいいです。

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2009.07.30

■アラン・ムーア作,エディ・キャンベル画 『フロム・ヘル:From Hell』出版予定

Fromhell_cut 『フロム・ヘル』 | トピックス : みすず書房

翻訳 = 柳下毅一郎
B5判並製カバー装
2009年10月10日刊行
[上]288頁/予価 2730円
[下]312頁/予価 2730円

アラン・ムーアの本領たるダイナミックな構成力と想像力、奥行きのある世界観が遺憾なく発揮された傑作にして怪作。(略)ノンフィクション・ノベルに奇想をハイブリッドした異例の形式を採用している。

東京国際ブックフェア: 映画評論家緊張日記

 本はまちがいなく傑作なので、できるだけ多くの人に手にとってもらいたいとひたすら願うのみである。たぶんSFファンには「『ウォッチメン』のアラン・ ムーア」でいいんだろうし、翻訳文芸ファンに届くのはそんなに心配してない。気になっているのは、いちばん読んで欲しいミステリ・ファンと漫画読者で、こ の層に『フロム・ヘル』の凄さを伝えるにはどうしたらいいものか、なかなかに悩みが深いのだ。

  「ノンフィクション・ノベルに奇想をハイブリッド」。刺激的なコピーです。
 遅まきながら先日読んだ『ウォッチメン』が傑作だったので、これも期待。

 このネタはあちこちで既に語られているわけだけれど、アラン・ムーアの奇想がどういう決着を描くのか。考えるとなんだか恐ろしいラストが待っていそうである。

◆関連リンク
ちゃいるどふーず・ねばー・えんど | アラン・ムーア「フロム・ヘル」出ます
Alan Moore『From Hell』
 なか見検索で数ページ、内容が観られます。
アルバート&アレン・ヒューズ(監督『フロム・ヘル』

1888 年のロンドン、ホワイトチャペル。(略)
ロンドン のアヘン窟ではアバーライン警部がアヘンの幻覚の中である殺人事件を目撃していた。路地を歩く女性、背後に迫る視線、女の顔に浮かぶ死の恐怖、飛び散る鮮 血、ぶどうの房の小枝、息絶えて横たわる女の体、死体を切り刻むリストン・ナイフ……。しかし、それは単なる幻覚ではなく、現実の世界で起きていた殺人事件だった。

YouTube - Alan Moore Discusses WATCHMEN: The Mindscape Of Alan Moore.
 アラン・ムーアを描いたドキュメンタリー。
 『ウォッチメン』のラストをムーアが語っています。

当Blog記事
感想 アラン・ムーア原作/デイブ・ギボンズ作画『ウォッチメン』

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2009.07.28

■ジェームス・キャメロン監督『アバター』公式サイト & コミックコン

AvatarcomicconJ・キャメロン監督『アバター』公式サイト
 Official Avatar Movie site
    Avatar International Release Dates

JAPAN 18/12/2009

 キャメロンの『アバター』の公式サイトがオープン。今のところコンテンツは、世界各国の公開日を記したページのみ。これによると全世界ほぼ同時公開。日本はアメリカと同じ2009.12/18。

 立体映画としての公開がポイントのわけで、世界の、そして日本の劇場の何割が3D上映なのか、気になるところ。

コミックコンで映像公開

 シネマエキスポアムステルダム2009に続き、アメリカのコミックコンでも24分のフッテージの試写が行われたようです。
 アメリカの3D映画情報サイトMarketSawで複数の記事が出ているので紹介します。

Avatar Footage Report: Pandora is REAL
 (以下明記ないものは全てMarketSaw - 3D Movies and Technologyより)

Cameron has visited another planet and shot footage there.
キャメロンは、他の惑星を訪れて、そこで映像を撮った。

The non-human characters are real.There is no problem with the uncanny valley here.
人間でないキャラクターがリアル。ここには不気味の谷の問題はない。

Avatar Trailer on Aug. 21 & 15 Minutes of Footage!

 20世紀FOXから予告篇公開についてアナウンスがあったとのこと。
 8/21に15分の予告編が公開。またIMAX & 限定した劇場では3D版予告編も公開されるらしい。これは駆け付けねば!

More Pictures from Mattel's Avatar Booth!

 オモチャのマテル社『アバター』ブースの様子。各種フィギュアの写真が掲載されている。
 ネタばれ必至なので、リンク先を見るのはご注意を。

Avatar Panel Vids! (MarketSaw)

 COMIC CONでスピーチするジェームス・キャメロン。それにしても年とりましたね。

◆関連リンク
Avatar Scenes Shown at Cinema Expo!

It's nothing you can imagine, it's real.
あなたが想像することができるものは何もない。それはリアルです。
Cameron made a new planet and took a cam there.
キャメロンは、新しい惑星を作って、カムをそこに連れて行きました。

Avatar Toys Show Off Augmented Reality "i-TAG" System.
 ミックスドリアリティ MR:Mixed Reality技術によるアバタートイ
More Pictures from Avatar Party! 写真数点。ネタばれ注意
BREAKING: Exclusive Photos From AVATAR After Party At CineExpo!!!
 写真数点。ネタばれ注意

James Cameron's Avatar: The Game | Ubisoft ゲームの公式HP

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2009.07.27

■THE ANIMATOR 1/YOSHINORI KANADA*金田伊功特集号
 と その後の金田伊功作品についてのメモ

The_animator_1_yoshinori_kanadamini
THE ANIMATOR 1/YOSHINORI KANADA*金田伊功特集号《1970-1981》

発行 idly(アイドリー) 1982.10/17
企画・編集 A.H.S.(アッシュ♡アニメーション資料保存会) 岡崎信治郎
構成執筆 池田憲章・徳木吉春・中村学・草刈健一・岡崎信治郎
P142 + 小冊子acrobanchi op & ed 金田伊功 絵コンテ

 本棚の金田伊功さん関連資料を眺めていて、この同人誌のことをひさしぶりに思い出して、思わず読み返していました。

 1982年発行のこのファンジン、僕は単なる通販での購入者にすぎないのだけど、執筆者の方々の熱い想いのこもった一冊。あまりこの手の同人誌を持っていないのだけれど、金田関連の中でもかなり充実している一冊ではないかと思う。
 ネットで検索しても、あまり情報がない(以下、関連リンクにまんだらけの情報を掲載)。
 ということで簡単ですが、このファンジンの編集執筆者の方々に敬意を表す意味で御紹介。

Kanada_tokushyuu_contents_2作品研究

 左が全体の目次。
 作品研究がACT 1 ~ 3、TVアニメ編(57頁分), 映画編(11頁分), オープニング編(21頁分)に別れている。特にこの時代、金田さんの仕事はTV本編の分量が多く、それに多くのページを割いている。

 内容的には執筆陣による作品ごとの金田作画解説と原画/動画/TV画面(たぶん当時は写真撮影されたもの)の掲載。かなりの枚数の原動画が掲載されていて、金田氏の作画がダイレクトに確認できる。中にはシーンの原画が連続で掲載されていたり、タイミングシートが載っていて資料的にもかなり充実している。

 続くパートでは、作品リストと関連出版物リスト。作品リストはかなり詳細に原画を書かれた話数も記載。当時としては画期的な情報であった。(現在ネットでは関連リンクに掲載した2つのリストが存在する)

F14ムーの白鯨 第一話

 作品研究の一部として掲載されていたのが、『ムーの白鯨』第一話に登場するF14戦闘機 トムキャットの設定画。
 この作品、第一話のみだが、金田氏の原画とメカ作監としての仕事である。

 これ、実は僕が今一番見返したい金田アニメート。ネットにも掲載がない、DVDも出ていない。

 F14の空中戦が描かれているのだけれど、そのスタイルと動きがとにかくとても気持ち良かった記憶。飛行機の空中での浮遊感をリアルに表現していて、この後もここまでの戦闘機の作画は、他で観られないのではという出来だった。

 この同人誌の情報だが金田氏の父親は航空自衛隊のパイロットだったという。戦闘機乗りのDNAと、そしてたぶん幼少時に見た父の操る飛行機の映像の記憶が、金田アニメートのルーツのひとつなのかもしれない。

 (先日の『東のエデン』最終話の戦闘機描写もなかなか凄かったですが、記憶の『ムーの白鯨』 トムキャットには勝てませんでした(^^;))

「金田伊功 総論!? アクションに魂を入れるアニメーター」

 そしてトリに掲載されているのは「金田伊功 総論!? アクションに魂を入れるアニメーター」と題された池田憲章氏による評論。
 「まず『ゲッターロボG』ありき」「スタジオZとその仲間達 ①ほとばしる情感 ②独特の構図とアングル ③空間を切りさく光 ④そのしゃれっ気と冗談性 ⑤未完の大器なのかどうか!?」という構成で書かれた文章は、円谷を語る池田氏の筆致と同様にここでも熱く、とても嬉しくなる。
 また特にメカアクションやパースやポーズに話題が行きがちな金田作画であるが、かなり人物の感情描写に素晴らしさを見出しているところが、池田氏の視点。当時映画のメカや特殊効果的な作画が中心になっていた金田氏の起用について、一石を投じている。

 『ダイターン』での担当作品を見れば判るのだが、日本でシャレたハードボイルドを描ける数少ないアニメーターであると思う。

 僕も金田氏のそんな側面が大好きだっただけに、本当にそんな作品がこの後、登場していたらと思うと、本当に残念でならない。
 そして最後に書かれた「未完の大器なのかどうか!?」。

 まるで暴れ馬みたいなアニメーションで、集団作業の中で、どういう場所を得ていくのか―などと考えてしまうのだ。

 金田氏が亡くなった今、この言葉はずしりと胸に響く。
 私見だけれど、この後の大作映画での主にSFX的シーンでの活躍、宮崎駿作品での原画頭としての個性を活かしつつ抑えた作画等、素晴らしい仕事であることは確かなのだけれど、この特集本で書かれている奔放な時代に、金田氏の将来作り上げるだろう作品へ僕らが抱いた期待に、それらが沿ったものであったかどうかは疑問である。

 金田さんの「暴れ馬みたいなアニメーション」を中心に据えて、それを作品の情動とダイレクトに結びつけた傑作を我々は期待していたのだと思う。そうした作品と演出家(もしくはプロデューサー)との出会いが、残念ながら金田伊功という天才アーティストに見合うバランスでなされなかったのだと思う。
 歴史にifはないのだけれど、メインスタッフとしてクレジットされた押井守版ルパン三世での金田さんの画面構成の仕事が実現していたらと思うと、残念でならない。(WEBアニメスタイル COLUMN 歴史の分岐点・押井守版『ルパン』参照)

◆関連リンク
DMM.com [ムーの白鯨視聴ページ 第1話~第10話] アニメチャンネル動画
 現在2184円で全話、観られます。
ムーの白鯨 第1話 白鯨めざめる! | アニメ | 動画はShowTime (ショウタイム)
金田伊功 作品DATA(金田式:kanada style)
作画@wiki - 金田伊功
THE ANIMATOR 1/ YOSHINORI KANEDA*金田伊功特集号 - まんだらけトピックス

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2009.07.24

■金田伊功を送る会 2009.8/30 杉並公会堂大ホール

大泉ゴレンジャー - 会長日記(アニドウ並木孝氏Blog)

個人的には8月30日あたりに、誰でも参加できる形にして偲びたいと思います。発起人だけは豪華にして。詳細はまたアニドウのページなどでお知らせします。

金田伊功を送る会(アニドウHP)

去る7月21日、心筋こうそくのため死去した金田伊功(かなだ・よしのり)を送る会が開催されます。日本のほとんどのアニメーション関係者が参加する予定 です。 故人の活躍の幅広さと功績の大きさを実感できる催しにしたいと思います。 業界関係者だけでなく、一般の方の参加も歓迎いたします。

2009年8月30日(日曜日)
開場=18:30 開宴=19:00時~21:00時 入場無料
 ※但し、整理券が必要です。
会場 杉並公会堂大ホール 定員1,200名
JR中央線・地下鉄丸の内線[荻窪駅]北口5分

一般の方には8/1よりこのホームページよりお申し込みください。(申し込みページが設置されます)後日20日前後に整理券を郵送いたします。

 金田さんと飲み仲間「大泉ゴレンジャー」のメンバーだったというアニドウの並木さんが、「裏方」(事務局)をされて、「送る会」が開催されます。
 発起人は日本のアニメ界のそうそうたるメンバー。まさに金田さんのアニメートの影響力と人脈の篤さ故でしょうか。

 一般の入場も可とのことで、僕も是非行ってみたいものです。清志郎の時は行けなかったけれど、今度は、、、(日曜のこの時間帯では東海地区へは帰宅できない(泣))。

◆関連リンク
ありがとうございました: 漫画映画家@越智一裕さんのblog

Z・ナンバーワンの先輩たちや、アニドウのなみき会長、金田さんの盟友友永さん、ご友人たちとも相談して、金田さんを愛してくださった皆さんと一緒に送ってあげられる場所を作れないかと思っています。

 数々の追悼文を読みましたが、やはり一番近くにいたこの方の記事のこの一節が一番グッときました。思わず目頭を押さえました。
小松原一男さん「偲ぶ会」(FILM 1/30e No.7)

多くの献花、300人を超す関係者の参加で立派な告別式も終わったお清めの席上でナオ子夫人からオープロ社長村田耕一に「偲ぶ会」開催の依頼があった。故人は普通の葬儀ではなく仲間が歌って飲んで送ってほしいという遺志を持っていたという。(略)

ちなみに第1回小松 原杯争奪と名付けられたカラオケ大会の優勝者はハワイから急遽帰国した金田伊巧氏であった。自信満々のなみきはそのパワーに敗退。追悼にはふざけた企画 だったが、故人を偲ぶにはこれ以上のプランはなかった。出場者の熱気で「伝説」というべき熱い夕べになった。

 小松原さん、2000年に56歳で亡くなっています。金田さんとほとんど同年。アニメーションの激務は豊かな才能の命を削っているのでしょうか。

・「小松原一男のアニメーション」レポート カラオケ大会の項

3.「おれはグレートマジンガー」  
カリスマ・アニメーター金田伊功氏。(略)
ハワイから一時帰国されたそうです。パースの効いたパワフルなダンスを見せていただきました。迫力です!  
-------審査発表-------  
「のど自慢ではなく、なによりも天国にいる小松原に届くように一生懸命歌ってくれた…。」という審査員の高い評価で選ばれたのは、金田伊功氏でした。賞品は旅行券と小松原さんが実際に使っていたタップです。

 その偲ぶ会でのカラオケ大会の賞品は「小松原さんが実際に使っていたタップ」。
 晩年も金田さんはこの小松原タップを使われていたのでしょうか。

 このリンク先のオープロの頁には、金田氏の歌う雄姿がスナップされています。

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2009.07.23

■天才アニメータ/アーティスト 金田伊功さん 逝去

アニドウNEWS

アニメーター金田伊功氏が心筋梗塞で昨晩死去。享年57。葬儀の詳細は未定。別に「送る会」が有志と関係者の共催で8月30日に開かれる予定。場所など詳報は後日に。

 電気屋エディさんの当Blogへのコメントで知りました。

 まだ57歳。絶句してしまいました。

 『ザンボット3』「海が怒りに染まる時」で、金田さんの斬新な映像を観た時の驚きを、今も新鮮に想い出します。
 あの驚きがなかったら、きっと僕はこのようなタイトルのBlogを書いていることもなかったでしょう。まさにあの素晴らしいアニメートの数々で、「究極映像」を体験させてもらいました。

 アニメ業界への貢献だけでなく、本当は動く絵というパワフルな芸術のエッジを切り拓いたアーティストとしてもっともっと評価されていい方だったと思います。真に革新的な映像アーティストとして。

 やすらかにお休みください。

◆関連リンク

■追悼文
追悼:金田伊功さん: 氷川竜介ブログ.

もっとも大きな功績としては「アニメーターの仕事=動かすことのおもしろさ」を多くの人に伝えたこと、そして大勢の方、多くの才能をアニメ界へ招いたことだと確信しています。

【アニメ】:アニメーター金田伊功氏が心筋梗塞で死去。享年57。密葬。 - 白石運送

何しろ先週見かけたし、三週くらい前にとある話をしてなんかやっていこうよ!って言ってくれたんですね いつもと変わりなく元気そうだったので『先週見かけしたんですけどとりあえず確認してみますー』 ってことで会社に行き金田さんの席に行くといなかったので休みなのかなー?と聞いてみたところ昨日の午後・・・・という話を聞き頭が真っ白になりました

 金田さんの会社での様子を書かれています。寸前までお元気だったようです。まさに突然の死ということだったようです。
OSAMU-NO-VISION-OF-DREAM.小林治氏HP

知り合いから金田さんが亡くなったらしいとメールが来ました。 58歳。まだ全然早すぎますよ金田さん。 一度、ちゃんと一緒に仕事がしたかったです。

 小林治さんとは金田伊功ファンとして一時、文通してたことがあります。
 金田さんにインスパイアされて今はご自身素晴らしい作品を作られています。お二人の共演も是非観てみたかった。
【訃報】金田伊功さん: 編集長メモ小黒祐一郎氏Blog
ちゃいるどふーず・ねばー・えんど | 金田伊功‥巨星、堕つ。 あまりとなえさんBlog
悲報 アニメーター金田伊功死去。:PROJECT HYPER BALL
 daywalkerさんのBlog。Youtubeの各作品を掲載されています。
[mixi] 金田伊功special | 多くの傑作をありがとうございました!
金田伊功追悼スレ

キリヤ:2009/07/22(水) 18:20:03.26
アニメ夜話で 「とことん金田伊功」をやるべき

 そして追悼のため、金田氏のアニメートを集めた映像集の放映を望みたい。
Animator Kanada Yoshinori Passes Away - Forums - MyAnimeList.net.

They were named with the prefix "Kanada", such as "Kanada Perspective", "Kanada Posing", "Kanada Motion" etc. His animations strongly influenced young animators and formed a group of artists called "Kanada Followers".

・Animator Yoshinori Kanada Reportedly Passes Away (Updated) - Anime News Network.

Members of his professional considered him a "super animator" representing Japan. The animation styles he developed would influence many animators who still work to this day.

■金田伊功氏に関する文章
氷川竜介評論集: 金田伊功GREAT.

  映像としてのスペクタクル性。集客力を持つ卓越したエフェクト映像。多くの後継者を生んだアニメ界での影響力。こういった点にも円谷との共通点がある。し かし、一見技術だけが話題になりながら、実は内面のイマジネーションが先にあってテクニックは手段として後追いをしているという点にこそ、真の共通点を見 るべきではないか。

2005年4月金田伊功インタビュー(WEBアニメスタイル)
第10回 元祖スターアニメーター――金田伊功(月刊アニメージュ【公式サイト】)

■映像リンク
YouTube - yoshinori kanada
YouTube - Final Fantasy IV DS Opening.

Animator Yoshinori Kanada story boarded the new cutscenes.

■その他
金田伊功スペシャル 金田伊功  復刊リクエスト投票

■当Blog記事
ガイキングオープニング 金田伊功の作画の進化
池谷裕二 『進化しすぎた脳』 感想 3 + α  アニメーター磯光雄と金田伊功と脳の構造の関係
東京都現代美術館『スタジオジブリ・レイアウト展』カタログ図録  宮崎駿 金田伊功 大平晋也のレイアウト画

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2009.07.22

■ティム・バートン監督作『アリス・イン・ワンダーランド』写真と予告篇 

Alice_in_worderland ジョニデ、白塗り&赤髪の最新
“奇抜キャラ”画像が公開!MovieWalker

ジョニデ出演、ティム・バートン監督作『アリス・イン・ワンダーランド』(2010年4月17日公開)の最新画像である。

First Look: Tim Burton Takes Alice to Weird,
Wild Wonderland | Underwire | Wired.com
.
 こちらに鮮明な8枚の写真が公開されている。

 だんだんティム・バートンの世界が極彩色を究めていく気配。イマジネーションの先鋭化が色彩の強度へと浸食しているのかも。

 この映画、3Dで撮られているということでこの極彩色のキャラクターが立体的に動き回るかと思うと、ワクワクしてくる。

 下のアリスの写真、高精細で拡大していくと、細部が素晴らしい(引用したものは圧縮しているが、Wiredの元画像を拡大して是非観て下さい)。
 ハイビジョン上映でクッキリした3Dがスクリーンに展開されることを楽しみに待ちたい。

MarketSaw - 3D Movies and Technology: MUST SEE: New ALICE IN WONDERLAND Trailer!!より

 ティム・バートン版『不思議の国のアリス』予告篇。素晴らしい出来の予感。
 これによると、2010年3/5北米公開。

◆関連リンク
Glover joins Alice in Wonderland! - Alice In Wonderland (2010) Movie News at realmovienews.com.
 クリスピン・クローバーも出演予定とか。


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2009.07.21

■DAN METH "Stanley Kubrick bloopers"

Stanley_kubrick_bloopers YouTube - Stanley Kubrick bloopers.

 スタンリー・キューブリックの作品をパロったアニメ作品。
 なかなかキューブリック監督のキャラがいい。

 パロディとしてのレベルはそれほどでもないので、あまり期待しないで肩の力を抜いてみてください(^^;)。

スパルタカス
2001年宇宙の旅
シャイニング
時計仕掛けのオレンジ
フル・メタル・ジャケット
アイズワイドシャット

 僕は単純に『2001年』が好きです。

◆関連リンク
・制作したのはこちらのスタジオ DAN METH
 他にも多数の動画あり。(だけれどあまり出来はよくない)

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2009.07.20

■Duncan Jones監督『Moon』 Trailer:予告篇
 & NASA - Apollo 40th Anniversary

Moon Apple - Movie Trailers - Moon - Trailer

It is the near future. Astronaut Sam Bell is living on the far side of the moon, completing a three-year contract with Lunar Industries to mine Earth’s primary source of energy, Helium-3. It is a lonely job, made harder by a broken satellite that allows no live communications home. Taped messages are all Sam can send and receive.

 月を舞台にしたSF。
 予告を観ると、なかなかいい仕上がり。しかも『ソラリス』を想い出させるようなシーンがある。もしかして思弁的なSFになっているのだろうか。

 ハリウッドのSFは、アクションとしてのSFであっても、本格的なSFになっていることはほとんどない。

 この映画が月着陸40周年の年に本格的なSFであることを祈ります。

◆関連リンク
NASA - Apollo 40th Anniversary.
NASA - LRO Sees Apollo Landing Sites.
Apollo_11
 この中央の影がアポロ11号の着陸船イーグルとのこと。

 

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2009.07.17

■感想 ボブ・レターマン、コンラッド・ヴァーノン監督『モンスターVSエイリアン』

Monsters_vs_alienMONSTERS VS ALIENS
: In Theaters March 27, 2009
(米 公式HP)
モンスターVSエイリアン (日 公式HP)

 タイトル通りのモンスターとエイリアンの戦いを描いた待望の3D-CGアニメをデジタル3Dシネマ REAL Dの劇場で観てきた。

 想像どおりの作品で満足。
 しかしストーリーも立体映像としても、その想像を大きく超えることがなかったのに少し不満(可もなく不可もなくって評価です)。
 我々は、立体映像の可能性を本当に開花させた度肝を抜かれるような映画にいつ出会えるのだろうか。(キャメロンの『アバター』?)

 予告にある絵がら通り、コメディタッチで描かれる戦いだけれども、ユーモアのセンスがなかなか好みで◎。

 コックローチ博士のマッドサイエンティストチックな笑い方が最高。
 BOB、ミッシングリンク、ムシザウルスといったモンスターの面々もいい味出している。
 あと気に入ったのが、90歳のモンガー将軍。
 こんな物に動じないとぼけたジジイになりたいものです(^^)。

 とにかく能天気な描写が素敵。
hr/photos/stylus/25134-Monsters_Aliens_341x182.jpg
 それから、ムシザウルスの最後の活躍は注目。

 3Dはreal D方式。戦闘シーン、宇宙シーンで威力を発揮している。
 特にゴールデンゲートブリッジのシーンが最高にスペクタクル。重量感と立体感。
 ムシザウルスには惚れました(^^;)。

 次の立体映画は、やはり予告でやってたピクサーの『ボルト』でしょう。これも楽しみ。

◆関連リンク
EnterJam 町山智浩のアメリカ映画特電.

第80回 2009/04/16 up 『モンスターVSエイリアン』で怪獣好きのお父さんも大喜び

 本作の舞台、田舎町モデストはルーカスの生まれ故郷とのこと。
The Inside Scoop · InTru3D Archive.
 IntelとDreamWorksのコラボ。
 InTru3Dは立体映画の上映方式でなく、制作システムのようですね。
Intru™ 3D, 3D Animation with Intel and Dreamworks
 アニメの歴史を語って、最後にInTru 3Dのロゴを示したIntelの予告編。
3-D vision doesn't waver

◆関連当Blog記事
映画『モンスターVSエイリアン』 オフィシャルブログ
デジタル3Dシネマ方式比較  リアルD:REAL D   v.s. ドルビー3Dデジタル:Dolby 3D Digital Cinema.
デジタル3D CGシネマ 立体映画 REAL D  ロバート・ゼメキス監督『ベオウルフ/呪われし勇者』

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2009.07.16

■新刊メモ 『定本アニメーションのギャグ世界』
 『光瀬龍 SF作家の曳航』

森 卓也『定本アニメーションのギャグ世界』
 (アスペクト ASPECT ONLINE)

 ミステリマガジンの連載をまとめ、1978年に奇想天外社から発売された森卓也著『アニメーションのギャグ世界』を、書き下ろしエッセイ、オリジナル「トムとジェリー」全作品解説、単行本未収録アニメーション評論などを追加収録して復刻しました。

 大部のアニメ解説書。
 森卓也氏は東海地区在住、地元中日新聞に映画評を書かれていたので、なじみ深い。「トムとジェリー」全作品解説ってなんか凄い偉業。
 森卓也氏は『カリオストロの城』から宮崎アニメを高く評価していた。今回の追加分にも『ポニョ』評が掲載されている。

光瀬龍, 大橋博之『光瀬龍 SF作家の曳航』

光瀬龍没後十周年メモリアルとして刊行。 大学生時代に菊川善六名義で書かれた未発表習作「肖像」を含む、単行本未収録作品13編(加筆され単行本化される以前の雑誌での初出バージョン等を含む)とエッセイ39編。 光瀬自身が単行本のあとがきや雑誌のエッセイなどで語った心象風景やこだわりが、各作品へと昇華される過程を、徹底検証してつまびらかにした「光瀬龍自伝」。

 光瀬龍のエッセイを自伝風に構成し掲載。
 既に亡くなって10年になるのですね。
 数々の在りし日の写真も掲載されていて、ファン待望の書。
 この方が描く詩情あふれる宇宙は、もっと広く評価されてもいいと思います。

◆関連リンク
光瀬龍−SF作家の曳航(ラピュータ公式)

●第一章 幼い頃──記憶の中に灼きついて消えないもの 【エッセイ】幼い日の記憶/私のUFO体験/ある疑惑/夢は哀しいか/懐かしきブリキ製の夢/あとがきにかえて/私の《ファーブル昆虫記》/あとがきにかえて/三月が来ると/有明と無明の間/あとがきにかえて 【小説】帝都上空に敵一機 【解題】大橋博之
●第二章 青年の頃──意欲と情熱だけを抱いて彷徨う 【エッセイ】岩手県南、前沢町 茫洋と流れる北上川/《上野原》の想い出/私の正月/あとがき 【小説】見果てぬ夢を ロン先生の青春記 【エッセイ】遠い海鳴り—ロン先生の虫眼鏡/後記—闇市の蜃気楼/ここは遠きブルガリヤ・ドナウのかなた/幸福な作家、団鬼六氏/アメリカ・カンゴッタン/美人するとき/ロン先生の公開日記──ああ 青春/夢の後に または私のディエンビエンフー 【小説】肖像(菊川善六) 【小説】二十年前、新宿で 【解題】大橋博之
●第三章 作家の道──流浪の末に辿り着いた終着点 【エッセイ】火星年代記から漢書に托したもの/タイタン六世の頃/あとがきにかえて/あの頃とSFマガジン 【小説】タイタン六世 【小説】晴の海1979年 【解題】大橋博之
●第四章 時空の旅──人はそれを東洋的無常観とよぶ 【エッセイ】あの頃のこと/あとがきに代えて 【小説】暁はただ銀色 【エッセイ】作者の言葉/「派遣軍還る」あれこれ/《派遣軍還る》を書いた頃/あとがき/私の『東キャナル市』 【小説】残照一九七七年 【小説】ある日の阿修羅王 【小説】説法 【小説】 廃虚の旅人 【エッセイ】アンドロメダ・ストーリーズ 【小説】少女イル外伝 決闘《毒蜘蛛亭》 【解題】大橋博之
●第五章 今、再び──虚無を呑み込む暁の砦 【エッセイ】ある女性/行きつけの床屋さん──青坊主万歳!/龍おじさんのへそまがり動物記 わが家のフクロウ 子ネコそっくり/ハナと歩く ロン先生の虫眼鏡・番外編 【小説】 暁の砦 【解題】大橋博之 光瀬龍 略年譜 【解説】 光瀬龍は、なぜ光瀬龍なのか(大橋博之)  編集後記

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2009.07.15

■クリストフ&ウルフガング・ロイエンシュタイン兄弟『バランス』
 Christoph & Wolfgang Lauenstein監督「Balance」

Balance

YouTube - Balance - Christoph y Wolfgang Lauenstein (1989)

 ドイツのクリストフ&ウルフガング・ロイエンシュタイン監督による1989年アカデミー短編部門受賞作。7分間の不条理で奇想な作品。
 限定された空間に閉じ込められた人間の憂鬱な不条理は、映画『CUBE』他へ影響しているのかもしれない。

 昨日記事にしたシェーン・アッカー監督『9』の背番号の付いたくすんだ布袋の人物たちには、あきらかに本作の影響がみてとれる。

 実は寡聞にして、この監督の作品は初めて触れたのだけれど、他の作品もじっくり観てみたいものです。以下、ネットにある作品を紹介。

Lauenstein & Lauenstein Filmproduktion(公式HP)
 Balance & Beyondのコーナーの諸作が「Balance」と同一のキャラクターのシリーズになっている。

YouTube - saturn - christoph & wolfgang lauenstein
YouTube - The Fall

◆関連リンク
アカデミー短編アニメーション賞

1989年度(第62回) ★ 『バランス』"Balance " ウォルフガング・ロイエンシュタイン Wolfgang Lauenstein、クリストフ・ロイエンシュタイン Christoph Lauenstein(ドイツ)

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2009.07.14

■シェーン・アッカー監督『9』予告篇
  Director: Shane Acker - 9 - Official Trailer

Timur_bekmambetov_9
Apple - Trailers - 9 YouTube - 9 - Official Trailer
9 | Film Overview | Focus Features Movies |(公式HP)

Release Date: 9 September 2009
Cast: Elijah Wood, John C. Reilly, Jennifer Connelly, Crispin Glover
Director: Shane Acker
Writer: Shane Acker, Ben Gluck

 ティム・バートンとティムール・ベクマンベトフのプロデュースによる新人監督シェーン・アッカーの初長編。声優にはあのクリスピン・グローヴァーもクレジットされています。このマニアックさ。
 ベースになったのは、シェーン・アッカー監督の同名の短編。
 こちらは2006年にアカデミー短編部門にノミネートされ、他の映画賞も受賞している。(9 (2005) - Awards)

YouTube - 9 - Animated Short (High Quality) animation by Shane Acker
 オリジナルの10分の短編。
 映像だけでストーリーがわかる。画面構成とアニメートとデザインのセンスが素晴らしい。この雰囲気、大好き。
 長編は登場人物も増え、映像もゴージャスになっている。短編に比べると、ずいぶんエンタテインメントに振っているように見える(それでいいんだけど)。
 短編の陰鬱なさびしげなイメージも捨てがたいので、是非、オリジナルもご覧ください。

◆関連リンク
Shane Acker(IMDb)
ShaneAcker.com
 ここのfilmsでオリジナルのもっと鮮明な映像が見られる。すばらしいディテイルです。
YouTube - Epson Projection - Shane Acker
 短編「9」の監督へのインタビュー。映し出されるプロダクションスケッチも素晴らしい。
YouTube - mr.grenade シェーン・アッカーの短編
「ささくれ」 “Hangnail” シェーン・アッカー
 (海から始まる!?/ウェブリブログ)

 学生時代の2Dアニメ。これは"痛い"作品。
ティム・バートンが絶賛した才能 シェーン・アッカー『9(ナイン)』
 (海から始まる!?/ウェブリブログ)

 実際に監督は、この作品で、ヤン・シュヴァンクマイエルやブラザーズ・クエイ、Lauenstein兄弟にオマージュを捧げていて、Lauenstein兄弟の“Balance”にインスパイアされて、この作品を作ったとも語っています。

 やはりそこに繋がりますか。
 もちろん『ナイトメア・ビフォー・クリスマス』の影響はあるのでしょうが、東欧のシュールレアリスムの波紋がここまで広がっているわけです。
 Lauenstein兄弟の“Balance”については明日の記事で紹介します。これもいい!

当Blog記事
デヴィッド・ブラザーズ,クリスピン・グローヴァー監督  スティーブン・C・スチュワート脚本主演  『It is Fine. Everything is Fine!』

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2009.07.13

■『Cut (カット) 2009年 08月号』特集:ヱヴァンゲリヲン『破』
 Director:Hideaki Anno "Evangelion:1.0"北米予告篇

Cut_0908_3『Cut (カット) 2009年 08月号』(ロッキングオン)
 Cut 編集部 次号予告

特集:『破』が教え る、エヴァンゲリオンは生き続ける。 
貞本義行=完全独占描き下ろし表紙イラスト CUT2009年8月号は、7月18日発売
 公開されるやいなや驚異的な数字を叩き出し、見事興行成績のトップに躍り出た『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』。今回CUTでは、シリーズの風雲急を告げ るこの衝撃作を徹底分析すべく、大特集を決行します!! CUT独占入手の描き下ろしイラストから、庵野秀明総監督の右腕として知られる鶴巻和哉監督のロング・インタビュー、貞本義行、坂本真綾ら主要製作陣・キャスト陣の必読テキストまで! 完全保存版の全22Pです!!
松原秀典 イラスト 鶴巻和哉 イラスト 平松禎史 イラスト 本田雄 イラスト 鶴巻和哉 インタビュー 貞本義行 インタビュー 坂本真綾 インタビュー 緒方恵美/林原めぐみ/宮村優子/三石琴乃 インタビュー

 あまりとなえさんのちゃいるどふーず・ねばー・えんど | ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破のコメント欄で知ったCUTの特集号、詳細がロッキングオンのHPに出ました。

 イラスト陣の人選が素晴らしい。これで吉成曜が入っていれば作画マニア向けにはかなりのレベルでしょう。いったいCutって何雑誌だっけ(^^;) ? というか渋谷陽一の映画オタクなセンスがいいのか、それとも単なる商売人なのか、、、、(^^;)
 『破』関連の書籍がまだ少ない中、この雑誌は売れますよ、きっと。

Eva01_usa_verApple - Movie Trailers - Evangelion 1.0.

# Director:Hideaki Anno
# Cast:Allison Keith-Shipp, Spike Spencer, Colleen Clinkenbeard, Caitlin Glass, John Swasey, Brina Palencia

 09.7/17から公開される北米版のヱヴァンゲリヲン1.0の予告篇がAppleのサイトに掲載されている。

 ポスターはいまひとつの出来だけれど、いつも観ているAppleのサイトに、このように掲載されるとどこか晴れがましい(^^;)。のでスナップショットを載せてみました。

 予告篇は当然、英語。
 本篇の迫力のあるシーンを時系列無視で並べてあり、なかなかスピーディに仕上がっている。でもナード向けの内容かな。
 もっと要塞都市の側面を強調して、使徒の特異な映像をつないで、ヤシマ作戦のハードな作画をうまく見せれば、かなり大人のエンタテインメントな映画として売ることもできるはずなのに、ちょっと残念。せっかくAppleの一般的なサイトで宣伝するのだから、、、。

 加えて、Official Site http://www.funimation.com/Evangelionのリンクがつながらない。今度の週末に公開なのに、これで大丈夫なのだろうか、と心配になる。

◆関連リンク
『Newtype (ニュータイプ) 2009年 08月号』(角川)
 CutとNewtypeの表紙、普通、逆じゃない(^^)
・当Blog記事
 ネタばれ感想 庵野秀明総監督 摩砂雪;鶴巻和哉監督 『ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:破  YOU CAN(NOT) ADVANCE.』

 以前書いた文章が要点をえないものになっていたので、書き直しました。ポイントは、これはやはり巨大ロボットアニメではなく、人造人間進化ものだって視点です。

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2009.07.12

■墨岡雅聡監督「バス・アマリリス:BASS AMARYLLIS」
 @PFF上映会

1988_basu 日本インディペンデント映画史シリーズ②
  ぴあフィルムフェスティバル の軌跡 vol.2

東京国立近代美術館フィルムセンター
プログラム.pdf (pdf ) 
     ([mixi] 墨岡雅聡コミュ経由)

The History of Japanese Independent Cinema II
Retrospective of Pia Film Festival vol.2
2009.6.30-7.24

7/2(木) 6:00pm 7/12(日) 0:00pm
バス・アマリリス (39分・8mm・カラー)

88年(第11回)最優秀音響賞受賞。

 彼は“自分の音”を探していた。歌う、叫ぶ、たたく。「俺の聞きたい音はこんな音じゃな~い!!」何度もリフレインされる音と映像はやがてポップな音楽となって観客に届く。墨岡雅聡はその後TBS系列「三宅裕司のえびぞり巨匠天国」(1991年)の出場監督としても人気を集めた。

’88(監)(脚)(編)(音)(出)墨岡雅聡(撮)(編)(出)山本康晴(撮)大坪英彦、山下秀児(出)弥生健生、日野哲也、古川寛、中原むつき

 本日7/12の上映会情報です。
 あの「前向きでいこう」の墨岡雅聡監督作品、ぴあフィルムフェスティバルの入選作「バス・アマリリス」が上映されます。
 今、この情報を知ったところなので、上映まであと3時間。東海地区在住の僕は、とても残念なのですが観に行くことはできません。
 東京在住のファンの方には、貴重な情報になるかと思い、取り急ぎ掲載します。

 墨岡監督作品に39分間浸れると思うと、、、あー、観たい!!

◆関連リンク
PFFアワード1988|ぴあフィルムフェスティバル(PFF)公式ホームページ.

彼は“自分の音”を探してい た。歌う、叫ぶ、たたく。でも彼の音はなかなか見つからない。「俺の聞きたい音はこんな音じゃな~い!!」音探しの旅は切なくも続く。何度もリフレインさ れる音と映像はやがてポップな音楽となって観客のアンテナに届く。ビデオ世代の映像遊びをフィルムで見せたことがこの映画のミソ。これは、今、最先端を疾 走しようとする若者のリアルな姿だ。

海外映画祭 1989年 ブリュッセル・スーパー8&ビデオ・フェスティバル (ベルギー)

 なんと墨岡作品がブリュッセルでも上映されていた。
 ベルギーにも墨岡ファンがいるのかも!
・海外のサイトに何か情報がないか、ググってみると、
 2009 Law Day Road Race.

Masatoshi Sumioka, 43

 マラソンの記録にこの同じ名前の方が毎年のように記録されています。
 残念ながら、墨岡監督は既に鬼籍に入られているので、もちろん別人であるはずなのですが、年齢もちょうどこのあたりのはず。なんだか今も前向きに走る墨岡監督がいるようで涙をさそいます。

・当Blog記事 ■墨岡雅聡監督 『前向きでいこう』

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2009.07.10

■古波津陽監督『築城せよ!』 予告篇

Photo_7 『築城せよ!』(公式HP)

2009年、過疎化がすすむ町・猿投(さなげ)に突如として現れた3人の戦国武将。彼らは400年前、 自分の城を完成できずに無念の死を遂げた侍の霊だった。 殿様の「築城せよ!」という号令の下、町おこしを願う住民達を巻き込んで、壮大かつ無謀なプロジェクトが立ち上がる。素材は段ボール!残された時間はあと3日。意味不明の号令と傍若無人な振る舞いに、住民たちの間で不協和音が流れる!!

 愛知県の猿投町でこのようなファンタジーが撮られていたのですね。
 もともと自主映画だったものをリメイクして劇場公開とのこと(現在公開中)。

 予告篇を観るとなかなか丁寧な作りで、架空の話をリアルに、そしてファンタスティックに描写しているように観られます。段ボールのお城という着想がいいですね。

Photo_6  あとこの映像で僕が想い出したのは、大友克洋の初期の短編「信長戦記」(『GOOD WEATHER (1981)』収録)。
 現代の街に馬に乗った武士が現れるシーンで連想したわけですが、なんか懐かしい映像。「信長戦記」の戦車と切りむすぶ武士の映像は忘れられません。

◆関連リンク
原案:古波津陽, 漫画:米良仁『築城せよ!』
『築城せよ!』全編でRED ONEを活用
- PRONEWS : デジタル映像制作Webマガジン

段ボールで城を建てる?! 映画「築城せよ!」が公開されます  レンゴー株式会社

映画では、高さ25メートルにも及ぶ段ボール城を、CGやミニチュアではなく実物大の巨大セットで建立しています。使用した段ボール箱は1万 2000個。築城に際しては、愛知工業大学建築学科の学生達がボランティアとして参加するとともに、エキストラとしても数多くの現役大学生や地元の方たち が出演しています。

YouTube - 【古波津陽】城郭の防御・攻撃性に見る日本人の知恵 [桜 H21/6/16].
 自衛隊テレビ「防人の道 今日の自衛隊」(!)。築城学について自衛隊の人といっしょに監督が語っています。キャンペーンでしょうけれど、たいへんですね。それにしてもこの番組名、、、、凄い。
Apple Paradise: OTOMO KATSUHIRO: GOOD WEATHER (1981)

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2009.07.09

■予告篇ムービー「YANOBE KENJI 2009 SUITO OSAKA」
  ヤノベケンジ2009 水都大阪

Photo

YANOBE KENJI 2009 SUITO OSAKA 水都大阪
 C.I.V.production制作
 (YANOBE KENJI ART WORKS)
artsen.pdf (application/pdf オブジェクト)

 大阪の歴史や文化を伝える近代建築など、水辺のエリア各所に. “ジャイアント・トらやん”をはじめとしたヤノベの作品を設置(大阪市役所、府. 立中之島図書館、京阪なにわ橋駅アートエリアB1、名村造船所跡地)する

 以前紹介したヤノベケンジの「水都大阪2009アート船《ラッキードラゴン》」のプロジェクトの詳細がムービーで公開されている。
 「ドキュメント・ウルトラファクトリー」展でもこの予告編ムービーが上映されていた。ヤノベ氏の講演によると、このムービーもウルトラファクトリーの学生さんが作ったとのこと。テンポもアニメーションも素晴らしい出来です。
 この予告篇によると水都大阪でのヤノベアートプロジェクトは下記の5点。

 大阪市役所 ジャイアント・トらやんが入り口ホールで火を噴く(!)
 中之島図書館 子供の映画館"森の映画館"登場。
 アートエリアB1 京阪線に繋がるヤノベの妄想電車と2台の瞑想タンク。
 名村造船所跡地 テスラコイル(もしかして「ウルトラ黒い太陽」?)。
 そしてそれらを巡るアート船。

 ここで注目は、アート船ラッキードラゴンのドラゴンが火を吹いているところ。ついにジャイアント・トらやんに続き、ドラゴンが火を噴く(<<キングギドラか!!)。イメージスケッチからそのドラゴンは、首がロボットマニュピータになっていて、縦横無尽に首が動き、四方へ火炎を放射するようである。

◆関連リンク
ULTRA TODAY: 水辺の作戦会議
YANOBE KENJI ART WORKS /// ヤノベケンジ アートワークス
・ヤマダタツヤ氏のBlog dubdish*blog
当Blog記事
ヤノベケンジ 「水都大阪2009 アート船《ラッキードラゴン》」始動
京都造形芸術大 ウルトラ・ワーク・イン・プログレス 『ULTRA FACTORY ウルトラファクトリー展』探訪記・1

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2009.07.08

■新刊メモ『SF本の雑誌』 『アニ・クリ15 DVD×マテリアル』
 『超弦領域』 『ペルディード・ストリート・ステーション』
 『ユリイカ2009年7月号 特集=メビウスと日本マンガ』『歌の翼に』

『SF本の雑誌』 WEB本の雑誌

本の雑誌が選ぶ◎SFオールタイムベスト100 大森望・鏡明・風野春樹
バナナ剥きには最適の日々 円城塔
SFサブジャンル・こだわりベストテン
〈書評漫才〉出前篇
「本の雑誌」傑作選
日本SFアート史 大橋博之
コラム SF偉人伝 牧眞司
翻訳SF担当編集者座談会
 「海外モノに大コケなし、バカ売れもまず(笑)なし!」
本の雑誌はSFをどう伝えてきたか 1976年創刊号〜2003年236号

 リンク先の目次からほんの一部を抜粋。
 他にもコンテンツ目白押し。

 僕は翻訳SF担当編集者座談会「海外モノに大コケなし、バカ売れもまず(笑)なし!」が、一番楽しみ。今、海外SFファン人口って、いったいどれくらいなのでしょうね。アニメータにこだわるアニメ作画マニアの1/50くらいかなー??(5000人くらい??日本人3万人に一人くらいはいるでしょう)

日下三蔵, 大森 望『超弦領域 年刊日本SF傑作選』 東京創元社

法月綸太郎「ノックス・マシン」
小林泰三「時空争奪」
藤野可織「胡蝶蘭」
最相葉月「幻の絵の先生」
Boichi 「全てはマグロのためだった」
堀  晃「笑う闇」
小川一水「青い星まで飛んでいけ」
円城 塔「ムーンシャイン」
伊藤計劃「From the Nothing, With Love.」

 15人の作家の15作掲載(上はその一部抜粋)。
 往年の(SF第三世代までの)作家は、堀晃さんだけですね。やはり円城 塔、伊藤計劃の両氏が近年の日本SFを支えていたのだろうか? 改めて伊藤計劃氏のご冥福をお祈りします。

『アニ・クリ15 DVD×マテリアル』

 日本を代表するクリエイター15組が作った60秒アニメーション「アニ・クリ15」のDVDブックが登場!! トップクリエイター映像制作の極意がここにある! 全クリエイターのロングインタビューに加え、全15作品の絵コンテを完全収録!! カラーページには、各作品の設定資料も掲載。
 全15作品の本編(15分)+各作品4分ずつのメイキング映像(60分)を収録。 DVD単体では発売されていないので、この本でしか見られない75分の映像体験! そのほか、スペシャルおまけとして、河森正治監督作品「プロジェクトΩ」に登場するNHKロボのペーパークラフトつき!

 これ、NHKで時々見かけたのだけれど、全然フォローできていなかったので、このDVDは嬉しい。メイキングも期待ですね。

チャイナ・ミエヴィル『ペルディード・ストリート・ステーション』

 異端の科学者と翼を奪われた〈鳥人〉の冒険を、唯一無二のスケールで描くダーク・スチームパンク。「バス=ラグ」と呼ばれる蒸気機関と魔術学が統べる世界で、最大の勢力を誇る都市国家ニュー・クロブゾン。その中心には巨大駅ペルディード・ストリート・ステーションが聳え、この暗黒都市で人間は鳥人や両生類人、昆虫型や植物型の知的生命体と共存していた。大学を辞め、独自の統一場理論の研究を続ける異端の科学者アイザックは、ある日奇妙な客の訪問を受ける。
 みすぼらしい外套に身を包んだ鳥人族“ガルーダ”のヤガレクは、アイザックに驚くべき依頼をする。忌まわしき大罪の代償として、命にもひとしい翼を奪われ たヤガレクは、全財産とひきかえにその復活をアイザックに託したのだった。飛翔の研究材料を求めはじめたアイザックは、闇の仲買人から、正体不明の幼虫を 手に入れる。そのイモ虫は特定の餌のみを食べ、驚くべき速さで成長した。そして、成虫となった夢蛾スレイク・モスが夜空に羽ばたくと、ニュー・クロブゾンに未曾有の大災害が引き起こされた。
 モスを解き放ってしまったことから複数の勢力から負われる身となったアイザックは、夢蛾を追って、この卑しき大都市を さまようことになる。翼の復活を唯一の望みとするヤガレクト共に…英国SF/ファンタジイ界、最大の注目作家であるミエヴィルが、あらゆるジャンル・フィ クションの歴史を変えるべく書き上げたエンターテインメント巨篇。アーサー・C・クラーク賞/英国幻想文学賞受賞作。

 長文の抜粋になってしまったけれど、この概要でもワクワクしてきます。
 「統一場理論」「夢蛾」、イマジネーションを刺激します。

『ユリイカ2009年7月号 特集=メビウスと日本マンガ』

【シンポジウム】
メビウス∞描線がつなぐヨーロッパと日本
             / メビウス×浦沢直樹×夏目房之介
メビウスが語る、メビウスを語る
             / メビウス×りんたろう×大友克洋

【最強メビウスファン対談!】
われら、メビウスの徒 その線、色、世界に酔う / 谷口ジロー×寺田克也

 今まで特集されたことがなかったっけ? と言いたくなるような特集。
 浦沢直樹と大友克洋が同席していないのは、なんだか、とても残念。
 この他にも多数の記事有。今から、ポチっとします、私。

トマス・ディッシュ『歌の翼に』 国書刊行会

2009年ラインナップのお知らせ、第二弾!
 お待たせしました、国書刊行会、2009年刊行予定のお知らせ第二弾です。

歌の翼に トマス・M・ディッシュ/友枝康子訳 (1/29)
ディッシュの最高傑作長篇を復刊!

 まだAmazonにも新刊として掲載されていないけれど、ディッシュの最高傑作がラインナップされています。サンリオ文庫版は買い逃しているので、出版が楽しみ。

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2009.07.07

■豊田市美術館 ヤノベケンジ-ウルトラ展 ファイナル・イベント

Photo_2
ヤノベケンジ-ウルトラ展●ファイナル・イベント

◇ヤノベケンジ・アーティストトーク
日時:6月21日[日] 15:00-16:00 会場:講堂

 ヤノベ氏と豊田市美術館キュレーターの都筑正敏氏が登場、ウルトラ展の準備段階から展示会開始までのエピソードを、PCによる映像とともに約1時間紹介。
 もともと自動車不況で豊田市の予算が厳しい中、しだいに大きな個展となっていく様がリアルに語られる。絵本原画展の予算規模ではじまり、ここまでの大規模展が実現したのも、ウルトラファクトリーの学生たちによる協力があったからだろう。展示会のそこかしこで手伝う学生さんたちの姿が映像で流されたが、彼らなしには成立していなかった展示会かも。
 僕たちヤノベファンは、この京都造形芸術大ウルトラファクトリーの面々に大きな感謝を捧げなければなりませんね。本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。
 このあと、水都大阪のプロジェクトも大変な労力が必要なのでしょう。体に気をつけて頑張ってください。

Photo_4  準備段階のエピソードでは、冒頭に引用した《ウルトラ-黒い太陽》の稲妻発生装置:テスラコイルのテストで、ウルトラファクトリー内で火災報知機へ"落雷"し警報機がなってしまったとか、ジャイアント・トらやんの前でのテスラ・コイル実験風景スライドとか、面白かった。

 《ウルトラ-黒い太陽》については前回の講演と同じスタンスで、ヤノベ氏は今もパフォーマンスのたびに心臓が鼓動が止まらない。まだ解釈は自分で語りたくない、とコメント。
 この作家の無意識の中に蠢いているものが、今後どんな形で意識化され芸術として表現されていくか、楽しみに待ちたいと思う。

◇ヤマダタツヤ・ライブパフォーマンス
日時:6月21日[日] 会場:展示室8 作品《ウルトラ-黒い太陽》にて 
タイムスケジュール: ①11:30- ②13:00- ③14:00- ④14:30- ⑤16:30- ⑥17:00-

Photo_5  パフォーマンスが最終日6回、開催された。
 僕はそのうちの2回を観て、初日に加えて、計5回の《ウルトラ-黒い太陽》を体感。
 今回は、ヤマダタツヤ氏のパフォーマンスも加わり、巨大なスピーカー群から初日とは違った音楽がさらに大音響で響く。
 スピーカー直前に座ると、スピーカーコーンの振動がダイレクトに体を低周波で揺さぶり、体の内部の共振により凄まじい体験となる。テスラ・コイルの青い放電と同期した振動はまるで畏怖すべき存在が自分の内部に侵入しようとするかのようなイメージを喚起。この体感の芸術が自分の無意識に何を残したかは、いまだアートの神のみぞ知る、である。

◆関連リンク
YANOBE KENJI ART WORKS /// ヤノベケンジ アートワークス
・ヤマダタツヤ氏のBlog dubdish*blog
当Blog記事
感想 『ヤノベケンジ―ウルトラ』展@豊田市美術館 作品「ウルトラ-黒い太陽」起動!!
京都造形芸術大 ウルトラ・ワーク・イン・プログレス 『ULTRA FACTORY ウルトラファクトリー展』探訪記・1

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2009.07.06

■「ドキュメント・ウルトラファクトリー:ULTRA FACTORY」展@豊田市美術館

02_2

ULTRA TODAY:ドキュメント・ウルトラファクトリー展開催
「ドキュメント・ウルトラファクトリー」展   豊田市美術館
   (Toyota Municipal Museum of Art)

2009年6月9日[火] ~ 6月21日[日] 会場:展示室6-7
作品「黒い太陽」が学生達と共に作り上げられる制作ドキュメントを公開する他、「ウルトラファクトリー」で実施されてきたプロジェクト「ガリ バー&スウィフト」舞台装置制作、「ULTRA x KNA」名和晃平アートプロジェクト、「クリティカルデザインラボ」「ウルトラファクトリープレス」で展開されてきた軌跡を紹介することで、ウルトラ教育 機関の全貌を明らかにします。

And 多彩な展開をはかるヤノベケンジ-ウルトラ展に、新しい展示が追加。京都造形芸術大学の超越的芸術工房ウルトラファクトリーのドキュメント展。
 昨年京都造形芸術大へ行ってウルトラファクトリーを観てきたので、ウルトラファクトリーに親近感があり、この展示、なんだかとても嬉しい。
 ファクトリーの成果である「ウルトラ 黒い太陽」の咆哮が木霊する会場で、その製作のベースとなった図面と模型を眺める。ひとつひとつにヤノベケンジ他アーティストと学生たちの熱いやりとりがあったんだろう。
 特に「ウルトラ 黒い太陽」の制作は、ヤノベ氏の講演によると、材料が揃ってから2ヶ月の期間で作られたとか。
 あれだけの大きさのものを精度を出しながらこの期間で作るというのはきっと大変な作業だったと思う。
 実践と実戦、この工房の体験から新たなアーティストがたくさん輩出されることを願ってやみません。

 右は会場で何本か上映されていたムービーのうちの一本。劇団パパ・タラフマラ「ガリ バー&スウィフト」用の舞台装置の晴れ舞台。
 ヤノベ独特のデザインの巨大オブジェの登場シーンの引用。この芝居の映像、是非、DVDで出してほしいものである。

◆関連リンク
YANOBE KENJI ART WORKS /// ヤノベケンジ アートワークス
当Blog記事
京都造形芸術大 ウルトラ・ワーク・イン・プログレス 『ULTRA FACTORY ウルトラファクトリー展』探訪記・1

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2009.07.01

■感想 池谷裕二『単純な脳、複雑な「私」』

池谷裕二『単純な脳、複雑な「私」』 動画特設サイト

 『進化しすぎた脳』に続く、高校生への脳科学講義第二弾。
 眼から鱗の脳の正体を描いた前書に続き、今回はどんな脳の秘密に触れられるのか。

 この本で西洋近代の「我思うゆえに我あり」という意識尊重主義(?)に対して、科学的な最新の実験結果を示しながら、大きな風穴を開けていることは確か(^^;)。

 前作では、意識の正体について、ぼんやりとその外周を描き出して、そこから先は科学者として、推測になる部分が多くなるため、言葉を止めていた感じがあったのだけれど、今回は自由意志というものがどういうものか、ということをデータで示している部分で、かなり突っ込んだ意識についての認識を示している。これが、西洋近代哲学の根底を覆すような言説になっている凄いところ。

 研究活動の合間にその最前線をレポートすることは、自分の研究活動に支障になるのではないか、こうした仕事は科学ライターにまかせればいいのかもしれない、と池谷氏は書いている。(もしかして別の脳科学者M氏への皮肉?(^^;))
 脳科学がこんなにも人間の自己認識に鋭いメスを入れられる素晴らしい知見を得ていることは、是非これからも一般に知らせてほしい。ここに社会と世界のいろんな課題を解く鍵があるはずで、物凄く重要な仕事になっていると思う。

 では少し詳細な感想。

◆まずはお約束 脳のとらえる現実について

 哲学では「存在とは何ぞや」と、大まじめに考えていますが、大脳生理学的に答えるのであれば、存在とは「存在を感知する脳回路が活動すること」 と、手短に落とし込んでしまってもよいと思います。つまり私は、「事実(fact)」と「真実(truth)」は違うんだということが言いたいのです。
 脳の活動こそが真実、つまり、感覚世界のすべてであって、実際の世界、つまり「真実」については、脳は知り得ない、いや、脳にとっては知る必要さえなくて、「真実なんてどうでもいい」となるわけです。(P34)

 岸田秀の唯幻論や栗本慎一郎の経済人類学/言語学に通じる視点。
 脳の視点からは世界はそのような存在となる、というまずは前説。

◆無意識の脳の活動は、運動を学習する基底核が実行

 サブリミナル効果の実験とその際にMRIでとらえられた脳の活動部位である基底核について述べた箇所。

 テニスラケットのスイングの仕方、ピアノの弾き方、自転車の乗り方、歩き方、コップのつかみ方―(略)基底核は、少なくとも「体」を動かすことに関連したプログラムを保存している脳部位なのです。

 この「身体」に関係した基底核が、どうしても身体ともっとも関係がなさそうな「直感」に絡むんだろう(略)
 つまり方法記憶は無意識なんですね。(P81)

 ここを読んで思ったのは、天才的スポーツ選手が自分の運動能力について語る時の口調。具体的にはイチローが自分のその能力をまるで他人事のように、こうなっているのではないか、と語っているのをテレビで観たことがある。
 スポーツマンの運動を制御するのは脳である(これが基底核)。だけれどもそれを意識でとらえることは本人にも難しい。そうした時の自分のことであるが、自分でもどう脳が働いているかよくわからない、というスタンスの発言になる。そのメカニズムは下記のように描かれる。

◆脳活動と認知レベルの順番と差異

認知レベルと脳活動レベルの関係
 認知レベル ①動かそう ②動いた
 脳活動レベル ③準備 ④指令
実験結果 ③準備→①動かそう→②動いた→④指令 (P251)

 「自由は、行動よりも前に存在するものではなくて、行動の結果もたらされるもの」
 自由意志は「動かすのを中止することしかできない(P258)」という概念が実験的に確認されているという事象は重要。

 これは先に述べたスポーツだけでなく、おそらく人間のいろんな活動の全てに、そうした事象が発生している。
 脳の働きに対して意識のとらえられる幅は恐らく小さい。そして意識は、後追いで認識し、まるでその脳活動のスポークスマンとして存在するって感じ。
 (これは漫画家の発言にも共通する。参照 浦沢直樹が語る「半眼」)

◆そして意識が発生したメカニズム

 おそらく進化の過程で、動物たちは他者の存在を意識できるようになった。そして次のステップでは、その他者の仕草や表情を観察することに寄って、その行動の根拠や理由を推測することができるようになった。他者の心の理解、これが社会行動の種になっている。
 しかし逆に、この他者モニタシステムを、「自分」に対して使えば、今度は、自分の仕草や表情を観察出来るよね。(略)
 僕は、こうした他者から自己へという観察の投影先の転換があって、はじめて自分に「心」があることに自分で気づくようになったのではないかと想像している。(P180)

 他者との関係性から意識が発生したというような記述。自己認識が先にあって、他者とコミュニケートしたという順番でなく、他者がまずあって、そこから派生的に自己が表出したと読める。
 しかし本書では、これ以上は突っ込んで書いていない。高校生と、自由意志の介入する部分の狭さを怖い事象だ、というような会話をしているが、ここらも、意識尊重主義の亡霊にとらわれているように見える。

 本当は一歩突っ込んで、意識は自分の主人ではなく、脳の無意識の活動が実は自分の本来の主人である。意識は他者との関係性から、その活動を客観視して他者に伝える必要性から発生してきた。とか、大雑把な僕は、そんな風にとらえてもいいのではないか、と本書を読みながら考えていた。

 これって、西洋近代の否定の根本的な否定ですよねー。
 言語論とも通じるし、脳科学のデータや知見が、哲学の領域のポストモダンを証明しつつある、ダイナミックな動きに見えるのは僕だけだろうか。

 そしてさらに本書は生命のシンプルなゆらぎを利用した構造について述べている。この知見が生み出すものの可能性って、もしかしたら社会学とかの分野と、それから工学の分野で大きな広がりがあるのではないだろうか。池谷氏の研究については、今後も注目したい。

 生命らしい特徴が垣間見えるときは、システムの素子が相応しい構造を持った回路でつながっているというのが前提にある。構造さえしっかりしていれば、後は簡単なルールを繰り返せば、自然と生命現象が創発される。(P368)

◆補足 究極映像研的に視覚についてのメモ

・眼の網膜は効率の悪い進化の失敗作(P232)
 何層もの薄い膜構造の一番奥にあり光の透過の効率が悪い。

・最新の報告で、網膜を通さず大脳皮質に光を感受するチャンネルを作成することに、ネズミで成功(P240)。大脳皮質がダイレクトに受け取る映像って、どんな映像なのだろうか。

・未来を見る実験。脳による遅れ補正 右手と左手の感覚入力も学習補正されている(P290)。

◆関連リンク
・脳のすみずみについて電子顕微鏡写真で明確にするプロジェクト
 コネクトーム - Wikipedia.

コ ネクトーム(connectome)とは、生物の神経系内の各要素(ニューロン、ニューロン群、領野など)の間の詳細な接続状態を表した地図、つまり神経 回路の地図のこと。つながる、接続するといった意味を持つ英語のコネクト(connect)という言葉と、「全体」を表す-オーム(-ome)という接尾 語から作られた言葉。

意識 - Wikipedia.

ルネ・デカルトは仏: Je pense,donc je suis(我思う、ゆえに我あり メルセンヌ神父によるラテン語訳羅: Cogito ergo sum)などの方法論的懐疑により、後世に主観的でありしかもなお明証性をもつ羅: Cogitoと表現される認識論的存在論を展開した。デカルトは世界を「思惟」と「延長」から把握し、思惟の能動性としての認識と受動性としての情念をそれぞれ主題化した。

前野隆司 - Wikipedia.

意識に関する仮説「受動意識仮説」を見出す。これをより詳細な理論へと昇華すべく現在も鋭意研究を続けている。

ヒトとロボットの心の研究 「意識」は受動的だろうか?.

『人の「意識」とは,心の中心にあってすべてをコントロールしているものではなくて,人の心の「無意識」の部分がやったことを,錯覚のように,あとで把握する ための装置に過ぎない。自分で決断したと思っていた充実した意思決定も,自然の美しさや幸せを実感するかけがえのない「意識」の働きも,みんなあとで感じ ている錯覚に過ぎない。そしてその目的は,エピソードを記憶するためである。』

 意識を受動的なものだとする説を調べていたら、この工学者の方の説が見つかった。
 ここでは、エピソード記憶のために意識が生まれた、というところに違和感。コミュニケーションのためとか言語表現のためと解釈した方がいろいと説明しやすいと思うのだけれど、、、。

当Blog記事
 『進化しすぎた脳』レビュウ

 視覚の不思議と、脳とアニメーション原画の関係について。池谷氏の記述から勝手に映像論を展開してみました。
 『進化しすぎた脳』 感想
   無意識の脳活動と芸術家の「半眼」

  これと上記の意識より前に脳は行動を開始しているという部分をあわせて読むと、「半眼」の正体が見えてくる。ここまで書いたら言わずもがなだけれど、豊か な描線を無意識の脳活動が描こうとしていて、それを邪魔してしまうのが、この時、後追いで生成された「描こう」と自分では思っている」クオリアとそれによ り無意識の活動に介入する意識なのだろう。  それを意識をぼんやりさせて「半眼」で動き出した脳活動にまかせる、というのが、池谷的に表現した浦沢の描線の豊かさの秘密なのかもしれない。

 意識を持ったロボット

「意識」と呼ばれている脳活動(ニューロンの発火?)は、その上位構造が下部の情報(クオリアも含まれる)を「みつめる」時に発生しているのではないか。 その脳活動が「意識」。自分の脳内の活動を、統合した形で「上」から眺めるパースペクティブが「意識」なのかもしれない。

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