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2009.08.05

■感想 滝田洋二郎監督『おくりびと』

Photo_2 DEPARTURES(北米公式HP)

 今頃だけれど『おくりびと』を観たので、感想です。どこが究極映像かというと言うと、実は全くいつもの文脈では読めないので、今回は本当にただの感想です。奇想映像ファンは、読み飛ばしてください。

 映画としての映像の完成度はそれほどでもないのに、しっとりとした物語と、そして、私的な葬儀にまつわる記憶を映画の映像によって想起させ、グッと想いに胸を詰まらせる映画になっている。

 特に山形県酒田市の田園の中でチェロを弾くシーン、そこにかぶるいくつかの納棺のシーンが、個人的に観客が経験したいろいろな葬儀の記憶を思いださせて胸に迫る。最近、同僚だったり親戚だったり、年とともにだんだんと身近に死が出現する機会が増えているため、特にそのようにして強い感情を画面によって引きづり出される。

 納棺のシーンと並んで食事シーンがいろいろと出てくる。
 中でも山崎努が河豚の白子を食べて言う台詞がいい。確かに我々は人の死ではなく生物の死には、毎度食卓で出会っているわけだ。生命の死ということでは同質のものが日常に溢れていることを描くシーン。
 このシーンがあることで、この映画はひとつの深みを獲得しているのだと思う。

◆関連リンク
おくりびと - Wikipedia.

本木雅弘が、1996年に青木新門・著『納棺夫日記』を読んで感銘を受け、青木新門宅を自ら訪れ、映画化の許可を得た[3]。

青木新門 - Wikipedia.

「送られてきたシナリオを見るとね、親を思ったり、家族を思ったり、人間の死の尊厳について描かれているのは、伝わってきて、すばらしいんです。ただ、最後がヒューマニズム、人間中心主義で終わっている。私が強調した宗教とか永遠が描かれていない。着地点が違うから、では原作という文字をタイトルからはずしてくれって、身を引いたんです。」

 青木氏の本にあるという「宗教とか永遠」が気になりますね。
ブログ:9.13 Road Show 「おくりびと」(主演:本木雅弘 広末涼子)

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コメント

 daywalkerさん、こんにちは。

>>脚本の小山薫堂ってあの名作深夜番組「カノッサの屈辱」の人なんですよね(^▽^)

 「カノッサ」、もう一度、再開しないですかね。
 ああいう番組、最近、ないですね。

>>何となく所作や細部にこだわるのが判るような気がします。

 わかります、わかります。

 でも映画全体としては、小山薫堂とは合わないトーンで実は最初知った時は、えっなんで?って思いました。
 にしても初脚本でアカデミーとは凄い。
 ハリウッドから小山薫堂にもオファーくるんでしょうかね?

 映画自体は今回の記事で調べて知ったのですが、本木の企画なんですね。(たぶん小山はその企画に誘われた)
 凄いいいセンス。
 俳優としても、僕は往年の三船敏郎の存在感に迫れるのは、日本の俳優ではこの人と後、数人しかいないのではと思うのですが、企画のセンスもあるということは、いずれ監督業も、なーんて考えているのかもしれないですね。

投稿: BP(daywalkerさんへ) | 2009.08.08 10:41

脚本の小山薫堂ってあの名作深夜番組「カノッサの屈辱」の人なんですよね(^▽^)
何となく所作や細部にこだわるのが判るような気がします。

投稿: daywalker | 2009.08.05 21:14

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