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2009年9月

2009.09.30

■『ブレードランナー』究極版
  "BLADE RUNNER THE ULTIMATE WORKPRINT"

Bladerunner_ultimate_workprint The Ultimate Workprint!『ブレードランナー』
  (滝本誠 夢のヒント、悪夢のピント)

 スコット本人もまちがいなく驚嘆するであろうもっとも説得力ある『ブレードランナー』が目の前で展開していく。

 プリスが多層ハイウエイを歩いているショットが組み込まれただけで、映画の空間力が一変することに改めて驚いた。

 付いてきたメモに、私家版ですとあり、謎のNが、さまざまなヴァージョン、未公開映像、はじめて聞くことになった、ハリソン・フォードの新発見完全ナレーションをこつこつとパソコン上で再編集し、字幕も補って、ジャケットも自分でデザインし、昨年完成させていたものらしい。もちろん売り物ではない。恐るべき愛の作業の2時間半ヴァージョン。それをオレに送りつけてきたのだ。誰かは知らないが、深く感謝したい。

 滝本誠 師の家に謎の人物から送られてきた『ブレードランナー』究極版。
 これは個人ファンが制作した『ブレードランナー』の私家版究極プリントである。師を唸らせた編集、『ブレードランナー』ファンなら、是非観てみたいもの。

 まかせて下さい(^^;)。探してみました(ってググっただけですが、、、)。
 なんとYoutubeに以下断片的にですがアップされている。どうやらN氏ご本人からアップされたようです(bleranianというアカウントになっているが、、、)。まずは予告篇からお楽しみください。
 (注: 「ULTIMATE」とありますが、当BlogとN氏は何ら関係がありませんので、念のため(^^;))

YouTube - blade runner the ultimate workprint trailer.

not for public sale. private only.
個人的に編集した2時間半バージョン用の予告編

YouTube - BLADE RUNNER THE ULTIMATE WORKPRINT CLIP1

I EDITED THIS CLIP USING THE FINAL CUT , WORKPRINT ,DELETE SCENE AND ALTERNATE SCENE . PLEASE ENJOY THIS CLIP. BUT THIS CLIP IS A FAN MADE AND NOT FOR PUBLIC SALE. HAVE A VETTER ONE!!

YouTube - BLADE RUNNER THE ULTIMATE WORKPRINT CLIP2

◆関連リンク
飛騨高山 留之助商店 店主のブログ 『ブレードランナー』関連記事
 ブレードランナーの宇宙に移住する日。
ALL THAT BLADE RUNNER by NYzeki
 『ブレードランナー』と言えば、、、ブレランのに~ぜきさんのBlog

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2009.09.29

■la machine:ラ・マシン『La Princesse:巨大クモ』@開国博Y150

La_princesse_01
巨大スペクタクルアート「ENEOS ラ・マシン」(「開国博Y150」公式サイト)

日本初上陸となるフランスの巨大スペクタクルアート劇団「ラ・マシン」。この革新的なチームは、アーティスト、 デザイナー、制作スタッフ、技術スタッフの 約50名で構成されており、フランスのナント市*とトゥールーズを拠点に、“生命のある機械”という世界観をコンセプトに活動しています。

La_princesse_02  本業の出張にくっつけて、閉幕ギリギリの09.9/26(土)に横浜へ行ってきました。
 2006年にネットでジャイアント・マンモスと巨大アンドロイド少女を知って以来、是非この巨大機械の実物を観てみたいと思っていたので、やっと念願が叶った。

 正確には下記wikipediaによると、ジャイアント・マンモスはロワイヤル・ド・リュクスの作品。そこのスタッフが設立したラ・マシンが今回の巨大機械グモを制作したということである。

 僕が本当に観たかったのは、ジャイアント・マンモスと巨大アンドロイド少女のゴシック感に溢れるパフォーマンスであるが、今回の蜘蛛も細部の作り込みがなかなかゴシックしていて、やはり実物は素晴らしいものであった。

 メカニズム的には、これらは巨大な油圧駆動機械であるようだ。蜘蛛の下のアームが巨大な台車につながり、台車には巨大な油圧コンプレッサが仕込まれている。そして特筆すべきはこのメカ、どうやらコンピュータ制御は使われていなさそうなところ。大勢のパイロットが台車とアームと蜘蛛の各脚を手動で操っている(もしかしたら油圧コントロールには一部使われているかも)。

 この手動操作により、巨大機械のフェールセーフは完璧だ。これだけ複雑な装置をコンピュータで制御しようとしたら、恐ろしく複雑なフェールセーフ機構が必要になるだろう。NASAお得意のFMEAなぞやろうものなら、機械はたいへんな冗長構成を要求されて、このように人の近くで駆動することは安全上きっと不可能になるだろう。

 多脚がそれぞれ別々の意志によって動かされているところから、蜘蛛の不可解さを演出しているのだろう。青空の下で蠢く巨大生物は、複数のパイロットの脳により操作され、複雑な動きを作り出し、異質な知性体を見事に演じていた。

 下記リンクにパイロットの方たちのBlogがあるが、メンバーはI.S.O.Tという京都の劇団のメンバーであるらしい。長い期間、お疲れ様でした。
 今回のパフォーマンスがきっかけになって、できたら日本でもこのような巨大機械芸術が発展するといいですね。京都には巨大機械彫刻で有名なヤノベケンジ氏がいるわけで、コラボレーションが実現したら、素晴らしいでしょうね。(参照:ヤノベケンジ×古田貴之  街を歩く巨大ロボット構想スタート!の企画とか)

◆関連リンク
Compagnie LA MACHINE / Accueil (公式HP)
ラ・マシンパイロットブログ.

最初は気色悪いクモも長い時間を触れ合うことによって、愛される存在へと変わっていく。 最初は意味嫌われた外国人も付き合っていく内に共存していくことができる。 国境・人種を超えた愛。 それがドラロジエールがこの『クモ』に託した思いでした。

ロワイヤル・ド・リュクス - Wikipedia

La Princesse (巨大な機械のクモ、2008)は、ロワイヤル・ド・リュクス設立初期(1987-)からのメンバー、フランソワ・ドゥラロジエール(Francois Delaroziere)が設立した別の劇団「ラ・マシン」(1999-)が製作、演出をした。La Princesseは、イギリス・リバプール(2008)、日本・横浜(2009)で紹介されている。

ラ・マシン - Wikipedia

# 2008 初めて独自で動かすパフォーマンス、'Les Mecaniques Savantes'をイギリス・リバプールにて発表。 # 2009 'Les Mecaniques Savantes'を日本・横浜にて開催される「開国博Y150」において発表。 # 2009 5月30日から6月1日まで、パリで機械ライブ・パフォーマンス'La Symphonie Mecanique'を開催。

ラ・マシンによるパフォーマンス、横浜に巨大クモ襲来! - Biting Angle
 青の零号さんのレポート。横浜市街で暴れる巨大蜘蛛

ロワイヤル・ド・リュクス『巨人の神話』
ロワイヤル・ド・リュクス『スルタンの象と少女』

当Blog記事
SF作家ジュール・ヴェルヌの没後100年パレード  ゴシック 月世界 ジャイアント・マンモスと巨大アンドロイド少女
新刊メモ 『映像+ 7 ラ・マシン特集』他
巨大スペクタルアート劇団「ラ・マシン:La Machine 」  巨大な生命のある機械 日本上陸!
巨大ロボット2点 La Machine 15メートルの巨大クモ

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2009.09.28

■感想 神山健治 小説『東のエデン』

神山健治 小説『東のエデン』(メディアファクトリー)

●テレビで高い評価を得、劇場版も決まったスリリングなストーリーを、神山健治みずから小説化。●神山監督にとって、初の小説。●謎に満ちた物語の細部までじっくり読み込み、謎ときの魅力を存分に味わうことができる。●テレビ版では描かれなかったオリジナル・エピソードも豊富に収録。

 TVシリーズを楽しみに観ていたこともあるが、神山健治監督の小説第一作として期待して読んでみた。

 結果は、アニメストーリーを忠実に描いているが、小説としての膨らみは今ひとつ。簡潔で的確に物語を描写しているのだが、文字だけが奏でる芳醇な新しい世界は描写されていない。この物語だったら、少なくともあと倍の長さが欲しかった。文章のボリュームがあれば、アニメでは描けなかった登場人物たちの内面も書き込めたのではないか。このボリュームでは物語を追うのに精一杯。

 人物の感情をトレースしていこうと思うと、テレビシリーズでのアニメートによる表情の変化を思い出さないといけない部分が結構あったように思う。本来小説としては、そこをテレビシリーズとズレてもいいから、書き込んで独自の物語世界を紡いでほしかった、というのが正直な感想。

 物語も細部も登場人物の感情の動きもほとんどテレビシリーズと同じ。
 この本には脚本家陣の名前のクレジットもなく神山監督ひとりの名前になっているが、これはストーリーを考えたシナリオライター達の合同作、ということでいいのだろうか。通常映像作品としては○cマークでそこを表記しノベライズした作家の名前を著者にする、というのはよくあるので問題はないが、ちょっとだけ違和感。

 と辛口になってしまったが、この感想もラストの11章だけ取り出すと少しイメージが違う。
 11章はあくまでもストーリーラインは同じだが、小説独自のふくらみがあったように感じた。おそらくそこは映画版のために神山監督が構築しつつある新しい物語の空気が混じり込んで来ているからではないだろうか。ラストはテレビシリーズの感動だけでなく、小説世界としての新しい息吹を感じ、気持ちのいい読後感が得られた。

◆関連リンク
小説 東のエデン :: 立ち読み
 こちらで冒頭13ページ分が読めます。
『東のエデン プロファイルブック』(ブレインナビ)
『ハマルアニメ  特集「東のエデン」を解く etc. 』
『DJCD「東のエデン 放送部」EDEN SIDE』
『東のエデン オリジナル・サウンドトラック』
『DJCD「東のエデン 放送部」SELECAO SIDE』

・当Blog記事
 第11話「さらにつづく東」
 第10話「誰が滝沢朗を殺したか」
 第9話「ハカナ過ギタ男」
 第8話「あらかじめ失われた道程をさがして」
 第7話「ブラックスワン舞う」
 第6話「東のエデン」
 第5話「今そんなこと考えてる場合じゃないのに」
 第4話「リアルな現実 虚構の現実」  第3話「レイトショーの夜に」
 第2話「憂鬱な月曜日」 第1話「王子様を拾ったよ」感想
 竹田悠介美術 HDR(High Dynamic Range)写真タッチの映像
 神山健治 『映画は撮ったことがない』刊行予定 小説版『東のエデン』

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2009.09.25

■個展 忌野清志郎の世界

Mainvisual 名古屋パルコ | 個展 忌野清志郎の世界.

会場:パルコギャラリー
会期:2009年9/18(金)〜10/12(月)
    10:00〜21:00

 東京で開催されていた展示会が名古屋にも御目見え。
 味わい深い、何度も噛みしめられるような絵です。清志郎の脳内イメージに潜れる絵なのだろうか。肉筆のタッチを是非観に行きたいもの。

作品集『忌野清志郎の世界』(ぴあ)
MEET THE MUSIC 09 全国民放FM53局 & KDDI present
忌野清志郎 Rock'n Roll Radio Show!

 PCで録音してiPodで聴く予定。もったいなくて聴けません(^^;)。

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2009.09.24

■金田伊功 絵コンテ原画『2001夜物語』「地球からの贈り物」

2001
2001夜物語 「地球からの贈り物」(ニコニコ動画)

 昨日に続き、星野之宣『2001夜物語』原作の映像作品。
 こちらは1987年、竹内啓雄監督のOVA。金田伊功が絵コンテと原画を担当しているということで一度観てみたいと思っていた。

 金田伊功が描くテラフォーミング。宇宙シーンからはじまり、なかなか凝ったレイアウトになっているが、いかんせん動画の枚数が圧倒的に少なく、基本絵物語風。
 そしてたぶん金田原画は上の中盤のアクションシーン(間違ってたらお許しを)。杉野昭夫が作監するとこんな映像に、といういつもの金田でない映像。

 『ダイターン3』の「遥かなる黄金の星」で星野之宣風の宇宙シーンを描いていた金田氏なので、もっと星野に忠実な映画化だったら、実力を発揮していたのではないか、と思えてしまった。

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2009.09.23

■曽利文彦監督『TO』
 星野之宣「2001夜物語」、3Dアニメ化

News_large_to_sozai_a_2 星野之宣の名作SF
 「2001夜物語」、3Dアニメ化決定

 今回映像化されるのは「2001夜物語」より「楕円軌道」と「共生惑星」の2話。曽利が得意とする3Dアニメとして制作される。キャストや公開形式は未定だが、迫力ある宇宙表現を体感できるのは間違いなさそうだ。

TO(トゥー)-楕円軌道- -共生惑星-(公式HP)

 3D CGと言っても立体映像で公開されるわけではなく、2D映画でDVDでのリリースらしい。
 「アップルシード」も「ベクシル」も、かなりいい出来だったのだけれど、ヒットとは言えなかったので、今回は映画公開には至らなかったのかも。

 前二作の人物の映像がよかっただけに、今回も期待。、、、、しかし予告編には一抹の不安も、、、、。

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2009.09.22

■宇宙ステーション補給機:HTV、ISSにドッキング

Pict_htv_1j_l_2 宇宙ステーション補給機
 (HTV)概要
(JAXA)

 HTV とは 宇宙ステーション補給機(H-II Transfer Vehicle: HTV)は、国際宇宙ステーション(ISS)へ補給物資を運ぶための無人の輸送機です。 (略)
 ISSのロボットアームでHTV に装備されている持ち手をつかんで、 ISSに結合させます。HTVは自動結合ではなく、あらかじめ決められた位置に相対的に停止しているHTVをISSのロボットアームで捕獲しますが、この ようなランデブー手法をとる宇宙船は世界で初めてです。(略)
 HTVのハッチは1.2m×1.2mのほぼ四角い形をしており、 大型の実験装置などが運搬できます。スペースシャトル退役後にこの大きさのものを運搬できるのは今のところHTVのみとなる予定です。 (略)

 HTVは直径約4メートル全長10メートル弱、観光バスが収まる大きさです。機体は大別して3つの部分から成り立っています。

 先ごろH-ⅡBロケットで打ち上げられたHTVが、国際宇宙ステーションにドッキング。
 観光バスほどもある宇宙機を自前で打ち上げて、そして有人宇宙施設にドッキングというのは、日本の宇宙技術の進化として素晴らしいことだと思います。
 そしてJAXAの内部構造図がまるで少年マガジンの大伴昌司氏の図解のようにかっこいいので、掲載しました(^^;)。

 そして最近の例にもれず、これだけの画期的な日本の技術力の進歩を示す素晴らしい映像だというのに、ろくにテレビは放映しない。馬鹿な薬中の芸人のニュース流す暇があったら、こっちの映像流して、子供たちの夢を育まんかぃ!!と本気モード。
 まさに日本のマスコミの終焉(もしくはビジネス規模の縮小)は近いのでしょうね。

 というわけで、NASA TVの映像は、今回もやはりYoutubeがしっかりフォロー。
 (JAXAの動画は小さいので、こちらがお薦め)

YouTube - HTV Grapple and Berthing (Docked with Space Station).
 ロボットアームがグラプルフィクスチャーをつかむシーン

YouTube - HTV Docking with Station.ISSとのドッキング

ビデオライブラリ: 宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター - JAXA.

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2009.09.21

■森山威男ジャズナイト2009
 山下洋輔 森山威男 田中信正「CHIASMA (キアズマ)」

Photo 森山威男ジャズナイト2009

「ヤマシタ・トリオ」結成40周年を記念し、盟友 山下洋輔が登場。

山下洋輔(p)、森山威男(ds)、高瀬龍一(tp)、岡崎好朗(tp)、中路英明( tb)
渡辺ファイアー(as)、音川英二(ts)、川嶋哲郎(ts)
田中邦和(bs)、佐藤芳明(acc)、田中信正(p)、望月英明(b)

 ジャズドラムの森山威男氏のコンサートへ行ってきました。うちの地元在住の森山氏、今年で9回目の毎年恒例の演奏会、近所なのだけれど初めての観賞。
 もともと山下トリオの演奏すらCDでも聴いたことのない素人、ジャズを評する言語を持ち合わせていない故、読み飛ばしていただければ幸い(^^;)。

 オーソドックスな曲で開幕したコンサートが爆発したのは、山下氏が登場しトリオの定番(だったらしい)「CHIASMA」が鳴り出してからである。
 ドラムもサックスも、そしてピアノも大炸裂。音楽の枠組みを破壊していくようなパワー。これが山下と森山の音なんだなーと衝撃の一曲。そしてやはりこういうのはホールで聴くべきですね。音の奔流に酔います。

 特に凄かったのが、山下氏に挑みかかっていくもうひとりのピアニスト田中信正氏。長い腕と指のストロークが意表をついた動きでアヴァンギャルドに鍵盤を舞う。鋭角な音が物凄い早さでたたき出され、交互に演奏された山下洋輔の音がまろやかに聴こえるって感じ。

 ここのBlog的に書くと、生で金田伊功のアニメートの動きを見ているような感覚。田中信正の動きは『ブライガー』OPか、というくらい体の中からにじみ出てくるような奔放な映像を照明の下に描き出していた。

 JAZZってこんなに動きの芸術だったんだと感動。まさに超絶を見た聴いた。来年からも聴きに来ようっと。

◆関連リンク
YouTube - 山下洋輔トリオ復活祭 - CHIASMA (キアズマ)
森山威男ジャズナイト2009編(2009年8月放送)
HORI AKIRA:マッドサイエンティストの手帳
 毎年参加され、自身のHPで森山氏の演奏について書かれているSF作家 堀晃氏を会場で目撃。長身で黒一色、マッドサイエンティストチックな雰囲気を醸し出しているので(^^;)、面識のない僕にもすぐにわかりました。
YouTube - Moriyama Takeo Quintet - Your Son
 森山バンドのオリジナル曲。オーソドックスだけれど、いい曲でした。
YouTube - Nobumasa Tanaka
 そして最後に田中信正氏のピアノ。こちらの動きは抑えられて鬼気迫る演奏は拝めません。まるで甲本ヒロトがピアノの上で舞っているようなあの動きはYoutubeの他の映像でも残念ながら見られない。
ジャズピアノの奇才 田中信正 (タナカノブマサ) - 関心空間
田中信正(Amazon)
 iTune Storeで検索すると数十曲の冒頭が聴ける。

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2009.09.17

■新刊メモ 『映像+ 7 ラ・マシン特集』『Character AGE 秘密基地特集』他

La_machine_elephant 『映像+ 7』 (グラフィック社)

特集 巨大マシンの現場
 ヨーロッパを中心に活躍する巨大スペクタクル・アート劇団「ラ・マシン」を特集。横浜「開国博150」でも話題を呼んだ、巨大スペクタクル・アート劇団のフランス中部ナント市の工房内を取材、代表・フランソワやクルーたちにインタビュー。、デザイン画などを掲載する。

 このBlogでも何度か紹介している巨大スペクタクル・アート劇団「ラ・マシン」の全74ページに渡る特集。横浜「開国博150」で世間に知られたとはいえ、マスメディアへの露出としては極限定的だっただけに、デザインスケッチ・インタビュー他、このボリュウムの特集はたいへん貴重。
 ファンの方はお見逃しなきように。

Himitsu_kichi 『Character AGE VOL.3』

 これはネットにもあまり情報がないのだけれど、本屋で観たら、『サンダーバード』他の秘密基地を特集している。
 60,70年代SF少年少女にはたまらない企画。『サンダーバード』秘密基地プラモは、買ってもらえなかった憧れの品No.1です(^^;)。

 オトナ買いしたいけれど、きっと邪魔になるだけなんだよなー。
 というわけで本で写真を持っていれば十分なのかも。

ポストメディア編集部『ドリル大全』 
 これも血わき肉踊るムック。
 僕はやっぱり『サンダーバード』のジェット・モグラが一番です。

いしかわ じゅん『秘密の本棚―漫画と、漫画の周辺』 
 マンガ夜話で秀逸な漫画論を展開しているいしかわじゅんのエッセイ集。
 いしかわじゅんの本棚は是非のぞいてみたいものです。

◆関連リンク
【著者に聞きたい】いしかわじゅんさん『秘密の本棚 漫画と、漫画の周辺

「新聞や雑誌などに書ける分量は400字詰め原稿用紙1、2枚程度。書き切れないことが多かった。でもネットだと分量の制約がなく、自由に書ける。最初5枚程度でと依頼されたが、結局1本あたり8~10枚は書いていました」

・朝日カルチャーセンター『秘密の本棚』出版記念講座-漫画青春記-

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2009.09.16

■SONY 3D:立体映像機器 2010年市場投入

Stereo_megane 【IFA2009】ソニー、3Dを大々的にアピール -AV Watch

  3Dについては、52型/1,920×1,080ドットのBRAVIAを用いて、アクティブシャッターメガネと組み合わせたフレームシーケンシャル方式でのデモを行なっている。(略)
 ソニーでは、2010年内にテレビ とBlu-rayプレーヤー、VAIOで3D対応を行なうことを発表しているが、PS3でも対応に向けて準備を進めている。

【本田雅一のAVTrends】3D対応を着実に進めるBDA -AV Watch

 PlayStation 3は初代機を含めてすべてのモデルが、ファームウェアのアップデートで3D映像の出力に対応する。ハードウェア的にはHDMIバージョンは変わらないが、ディスプレイのEDIDを読み取って3D対応の場合は3Dフォーマットで出力するようソフトウェアでコントロールするようだ。

 先日Panasonicのプラズマ3Dシアターについて紹介しましたが、SONYも来年から立体映像機器の市場投入を開始するようです。
 方式はパナソニックと同様にアクティブシャッターメガネ。
 PS3のブルーレイプレイヤーユーザとしては、ファームウェアによる3Dへのアップデートはとても嬉しい。これって、プレステにアクティブシャッターグラスを繋げば、ゲームやブルーレィの立体コンテンツが遊べるってことですよね(と思いたい(^^;))。凄い凄い。来年が楽しみ。

◆関連リンク
【本田雅一のAVTrends】IFA特別編:「パナソニックが一番に3D対応製品を揃える」 -AV Watch.

  言葉は穏やかだがパナソニックのAV部門全体が3Dに向いて、誰になんと言われようとも価値を創造してやるという意気込みが伝わってくる。(略)
 ジェームズ・キャメロン氏は、アバターの 制作時に同社のプロフェッショナルカメラを用い、さらにデイリー編集フィルム(その日に撮影した映像のデイリー簡易編集データ)のチェックを3D対応 103インチPDPの試作機で行ない、3Dでの見え具合をチェックしているという。

 AVWatchの記事の引用ばかりでごめんなさい。
 やはりこの手の情報は、AVWatchが他の追随を許さない状況ですね。

当Blog記事
Panasonic フルハイビジョン プラズマ3Dシアター

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2009.09.15

■非結晶非シリコン系生物ロボット: Plasmobot
 世界初の菌類を使った生物ロボットの開発

Slimemouldphysarum_polycephalum2303 世界初の菌類を使った
生物ロボットの開発
(MAKE: Japan)
(Tumblr:Ultimate Future Image Lab経由)

 ウエスト・オブ・イングランド大学の研究室では、世界で初めての菌類を使った生物ロボットを開発している。(略)彼らが研究しているのは、変形体、つまり、イギリス国内の森や庭や湿った場所で普通に見られる粘菌変形菌モジホコリカビの増殖状態を使った、非結晶非シリコン系生物ロボットPlasmobotだ。(略)狙いは、完全に生物学的な(シリコン部品を使わない)非結晶大規模並列ロボットを最初に作ることにある。

 Adamatzky教授によれば、(略)遠い将来においては、変形体を人体の内部で動かすことも可能になるでしょう。たとえば、(略)変形体で作られた無数の微少コンピューターを我々の皮膚の上に棲息させて、機械的な思考作業を任せることで脳の負担を軽減させるとも可能になるかもしれません。

 これって、なんか凄いSFマインドを刺激する。特にこの引用文の後段のフレーズは素晴らしい。考える皮膚を装着する未来。粘菌ウェアを纏った未来人って、センス・オブ・ワンダーに溢れてます。

 というわけでちょっとだけ調べてみました。

Prof Andy Adamatzky Home Page
  Plasmodium of Physarum polycephalum: illustrations to papers
  ウエスト・オブ・イングランド大学アンディ・アダムスキー教授のHP。
  粘菌デバイスの写真多数。こんなマッド・サイエンスティックな研究、やってみたいものです。

◆ルディーラッカー『フリーウェア』訳者あとがき
   (大森望氏のRudy Rucker fan site: All is One)

人類側は、チップに感染してバッパーの知性を破壊する{素子黴{チップモールド}}の開発に首尾よく生硬。これによってバッパーはみごと全滅したものの、つ いでにコンピュータ文明も崩壊して、人類社会は大打撃を受ける。さらに、イミポレックスと呼ばれる新素材の樹脂にチップモールドが感染した結果、プラス チックの肉体を持つ新たな人工生命が誕生する。これがすなわち、{カビ{モールド}}から生まれた{モールディ{カビイ}}というわけだ。

 何故、我々のSFマインドを刺激するか、その理由は思い出したらこれでした。
 ルディー・ラッカーのバッパー4部作で登場するモールディそのものではないか!
 BPの名は、ルディ・ラッカーのBopperからもらっているので、このネタは取り上げないわけにはいきません(^^;)。

 ラッカーはセルラ・オートマトンの学者なので、どこかでその研究成果を見てアンディ・アダムスキー教授の研究がスタートした、なーんて考えるとワクワクしますね。今のところ、検索した限りではラッカーとアダムスキー教授の接点は見つかりませんでした。

◆関連リンク
Dr.Adamatzky 2006年に来日しているようです。
 教授のHPには日本の酒の写真が多数あるので、日本ファンなのかも。南方熊楠の研究成果も参照していたら、楽しいですね。

Dr.Adamatzkyはセルラオートマトン、反応拡散計算機、分散人工知能そして ロボットの研究を行っている。

Scientists design first robot using mould.

Professor Adamatzky has recently edited and had published by Springer, 'Artificial Life Models in Hardware' aimed at students and researchers of robotics. The book focuses on the design and real-world implementation of artificial life robotic devices and covers a range of hopping, climbing, swimming robots, neural networks and slime mould and chemical brains.

Plasmobot Amorphous Biological Robot: Science Fiction in the News.

SF fans may be thinking of the 'moldies' from Rudy Rucker's 1997 novel Freeware: The exact appearance of her humanoid head and arms was something she could tweak...In [her] alternate "pelican" mode, Monique became a set of great flapping wings attached to a tapered big-eyed body... (Read more about Rucker's moldies)

ルーディ・ラッカー - Wikipedia
Rudy Rucker's Home Page ・Rudy’s Blog
ルーディ・ラッカー『フリーウェア』

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2009.09.14

■パナソニック ハイビジョンデジカメ Lumix DMC-TZ7

Hdrhc1_vs_dmctz7
 家人が趣味のガーデニングの写真をきれいに撮りたいと言い出して、8年前に買ったデジカメFinePix40iを買い替えることにした。

 最初はチャンスと思い、自分が欲しかった高速度撮影機CASIO HI-SPEED EXILIM EX-FC100が値段もこなれているから、と言って誘導していたのだけれど(^^;)、家電店で見て「デザインが古すぎる!!」の一言で却下(僕はとても好きなデザインなのだけどな、、、)。
 そこで二番手候補にしていたDMC-TZ7に。

 ネットで事前に調べたら、さすがにハイビジョンデジカメを謳ったDMC-TZ7は、EXILIMに比べて動画性能が優れているらしい(スペック的には同等だけれども)。しかも光学ズームが12倍。加えてEXILIM EX-FC100は動画撮影中にズームが変えられない、という欠点も判明。スローモーションを取るかハイビジョン動画性能を取るかで僕も悩んでいたので、DMC-TZ7になって、遊べる機能は少ないけれど基本性能で納得。しかも登場時からは随分値段が落ち着いてきてるし。

Hdrhc1_vs_dmctz7_pt  ということで、たいへん個人的なのだけれど、自分ちのハイビジョン撮影機の簡単な比較。
 比較するもう一台は、ソニーがハンディカムで初めてハイビジョンを実現したHDR-HC1である。
 個人的と言いつつ、一応どちらも各カメラジャンルで初ハイビジョンを実現した製品ということである意味、世界初商品の比較(^^)。

 まず冒頭に置いた写真がハイビジョン撮影機の変遷。大きさが圧倒的に小型化されているのが一目瞭然。
 さらに2機種の比較が右の写真。
 スペックは若干違うのだけれど、2005.7月登場のHDR-HC1と、2009.3月のDMC-TZ7、4年間の進化は目を見張るものがある。体積で1255cc→201ccと、約1/6の小型化である。
 44ヵ月で1/6は、ムーアの法則(集積密度は18〜24か月ごとに倍)の進化とほぼ同等のスピードということになる。もちろん製品はICだけで構成されているのでなく、小型化の難しい光学部品、機械部品も含めてなので、素晴らしい進化というべきだろう。

DMC-TZ7 LUMIX(ルミックス)(Panasonic)
 プレスリリース

1/2.33型CCD 1270万画素
F3.3〜F4.9 光学12倍ズーム
Motion JPEG  1280×720 30fps
AVCHD Lite 1280×720  60p記録
幅103.3 × 高さ59.6 × 奥行32.8 mm 229g

ハイビジョンハンディカムくHDR-HC1(SONY)

1/3型CMOS 297万画素
F1.8〜2.1 光学10倍ズーム 
HDV 1,440×1,080i
幅71 × 高さ94 × 奥行188mm 780g

 で、肝心の動画画質はというと、、、。
 さすがに専用のムービーカムと比べると、コンデジにハイビジョン動画を付加したTZ7は映像としては劣る。特に室内で撮ったものは体感1/3程度の画質。ただし明るい屋外では、体感で2/3程度というコンデシとしてはりっぱな高画質を実現している。特に光学12倍ズームの効果が大。購入値段は1/5ということで、しっかり満足の出来である。

 今後、このカメラで撮った写真と動画をBlogで紹介していきたい。

◆関連リンク
YouTube - DMC-TZ7 多数サンプル動画がある。
YouTube - HDR-HC1
『Panasonic デジタルカメラ LUMIX (ルミックス) TZ7』

『CASIO デジタルカメラ HI-SPEED EXILIM EX-FC100』

当Blog記事
デジタルカメラ ハイビジョンムービーとハイスピード撮影
 HD2000 vs FC100 vs TZ7 vs CX1 比較表

ソニー 小型ハイビジョンハンディカムHDR-HC1発売!!
ハイビジョンハンディカムHDR-HC1
 使用レポート② DLPで現実を盗め!! の巻

ハイビジョンハンディカムHDR-HC1
 使用レポート① 犬の毛並みがフワフワだ!! の巻
2005.7月
究極映像研究機器(?)

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2009.09.10

■金田伊功を送る会 リンク集

Photo_4

 日曜の夜ということで、遠方の私は出席できなかったのだけれど、亡くなったアニメータ金田伊功氏の送る会が先週開催された。
 ということで、参加された方々のレポート等、リンク集です。

金田伊功を送る会(公式) 写真複数紹介。

「金田伊功を送る会」専用掲示板 いろんな方々の想いが綴られています。
 ◆送る会の壇上のお言葉 投稿者:90126氏
  特にこの方がまとめられた、送る会での追悼の言葉のレポートは必見です。

アニオタフォース: 「金田伊功を送る会」レポート

  BSアニメ夜話でアニメマエストロとして活躍している氷川竜介さんの特別講座「金田伊功の技術と功績(だったかな?)」が行われた。PowerPoint を使い、ザンボット3や幻魔大戦の原画や実際の映像をスロー再生しつつ金田パース、金田光り、金田アクションを解説。(略)

「風 の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」の金田さん参加のジブリ作品を上映。なみきさん曰く「ジブリ作品の近作になるほどどこやってるか 分からないくらい金田さんの画が直されちゃってるね。ジブリ作品が面白くなくなっていくのと関係あるのでしょうか。」大勢の業界人を前に、堂々とジブ リをdisれるのはなみきさんだけ!さすがだ!(略)

 ネットで見た中では一番ていねいに詳細にレポートされています。是非リンク先の全文にアクセス下さい。

金田伊功を送る会: オタク商品研究所plus

もう少し時代が経って、「快感的な映像」に関する研究が進めば「この時代にこんな人がいた」と後世、驚きを与えることになると思います。

心の元点 | 「金田伊功を送る会」の思い出話
 アニメータ佐藤元氏のレポート。金田氏の原画とタイムチャートが掲載されています。

【集う】「金田伊功を送る会」(8月30日、東京・杉並公会堂) - MSN産経ニュース

司会を務めたアニメ研究団体「アニドウ」代表のなみきたかしさん(57)は開会のあいさつで「37年間の付き合い。円熟の時を迎えるところだったのに残念」と無念さをにじませた。

金田伊功熱が収まらない: 恥更科日記

(略)参列者に配布された小冊子。 「無料イベント」などという言葉でくくれない、主催者の「愛」が感じられる(略)小冊子。 熱い原画集であり、氏の功績をフルカラー全24Pにまとめた渾身の一冊。「アニメの星は永遠だ」の一文に、大きくうなずく。

宇宙の星よ永遠に~金田伊功を送る会~: 恥更科日記

 とくに「グレートマジンガーを歌う金田伊功」画像では、リアル「金田パース」が見られ、ああ、あの動きやポーズは、氏にとっては極自然な表現だったのだと再発見。(略)
 アニメーターの友永和秀さんが最近スクウェアエニックスからの依頼で、鋼の錬金術師の金田氏の原画をリライトした話をされた。自由闊達、設計図にとらわれ ない金田氏の絵を見て興奮、しかしキャラクターをあわせなくてはならない。あわせると、氏の持ち味が失われる……と悩んでいたところで訃報を聞いた、とお話されたのには胸が痛んだ。 (略)
 ラストはご親族のお言葉。奥様、若い!「金田は皆さんご存知の通り『ポニフェチ』で、今日は年甲斐もなくポニーテールにしてきました」と、長く豊かな髪 をポニーテールに。

 友永さんが作監(?)された金田アニメートの新作が『鋼の錬金術師』のゲームで観られるということでしょうか。続報が期待されます。

(;・∀・)ノ【金田伊功を送る会】開催 ☆彡 - STUDIO ZODIAC.

金田(かぁ・なぁ・だぁ)に内包される3段ロケットのように超強力な「ア」の言霊に導かれ、天に向って歩み始めたのだから・・・  
「タイガーマスク2世」に特別出演(金田牧子さん)

 こちらのページで、その貴重な金田牧子さん(ポニーテール)セル画と、(クリックすると)原画が見られます。

金田伊功を送る会 について|いのまたむつみオフィシャルブログ「Ichigo Mountain」Powered by Ameba.

今では当たり前みたいなアニメ独特のデフォルメアクションなど 金田さんが自分の感性で作り上げたんですね。 何度かご一緒に仕事もさせていただきましたが、その原画を見るだけで元気になれました。

HNは土方綺麗 3rd STRIKE | 金田伊功を送る会 (1) (2)

氷川さんは弔辞というか解説。 パースのみで語られる事の多い金田さんの作画について 多方面から検証し、わかり易く語っていた。 「でも、本人に聞いても金田パースも金田ポーズも考えてやってるわけじゃなくて 本人としては特殊なことをしているつもりは無いと言うんですよ」 金田さんと新作アニメの準備中だった事を明かし、 それが実現できなくて残念と語られていた。

ありがとうございました。: 漫画映画家@越智一裕のblog.

今回の会は、アニドウさん、JAnicAさん、多くのアニメ制作会社の皆さん、そして金田さんのご友人諸氏のご尽力があって開催できました。

アニメーターとして生きる.

私はこの会をお手伝いするつもりで細々働くつもりでしたが、既にお手伝いの方々が沢山いて私がした事と言えばピアノを弾いた佐藤千春の助手的なことだけでした(^_^;)

【雑談】「金田伊功を送る会」に行ってきました: 編集長メモ

WEBアニメスタイル_COLUMN.

 サムシング吉松氏コラム 第1010回 「金田伊功を送る会」に参加

◆関連リンク
夏休み最後の日曜日。伝説のアニメーターの死を悼む。
 スタジオジブリ鈴木敏夫『ジブリ汗まみれ』「夏休み最後の日曜日。伝説のアニメーターの死を悼む」。ポッドキャストmp3ファイルへのリンク。下記のようなエピソードが語られている。
 アニメージュ'81年8月号の『999』の金田伊功氏の表紙について、顔が似ていなくて返本率50%だったとのこと。『もののけ姫』ジコ坊が最後いち回転するシーンも金田氏。元々宮崎氏の絵コンテにはなかったとのこと。
 『ナウシカ』の頃のスタジオでの様子。訪ねてくるファンの子に点数を付けていた。その中の一人が牧子夫人とのこと。
 一種、素浪人の雰囲気で宮さんも一目置いていた。顔以外は直さなかった。
 高畑勲が評して「官能性がある」。これは宮さんにもないもの。
 越智一裕氏が高校二年でアニメージュへ金田氏の弟子になりたいと言って来た話。
 歩いてくるロボットの重量を感じさせる。
 ナウシカの父親が殺されて、ナウシカが逆上するシーンも金田氏。
 『アラビアのロレンス』みたいな映画を作りたいと宮さんと話していて、宮さん「駄目だ、描けるアニメータがいない」

9月27日のアニメスタイルイベントは作画トーク アニメの星・金田伊功について語ろう!

 次回のアニメスタイルイベントは9月27日に開催。7月に亡くなられた名アニメーター金田伊功さんについてのトークイベントで、ファンの立場で彼の仕事に接してきたクリエイター達が、彼の仕事について語ります。現在、決まっている出演者は『天元突破グレンラガン』の今石洋之、『魔法遣いに大切なこと 〜夏のソラ〜』の小林治。他の出演者も、決まり次第発表します。

 こうした関連イベントが企画されているようです。

・WEBアニメスタイル_COLUMN. 「板垣伸のいきあたりバッタリ!」 第130回 回想——金田さん!

板「金田さんも『もののけ姫』やってましたね〜」  金「ほんの手伝い程度だけど……」  板「俺も動画で『もののけ姫』やったんですけど、遊びすぎて動検さんから怒られましたよ〜」  金「『もののけ姫』で遊べた!?」  板「はい! 犬に乗ったサンの胸を動画の中割りでバインバイン揺らしましたから」  金「はははは!(笑) ……でも、揺れるモンは揺れるんだからしょうがないよね〜」(略)
やっぱり、あれだけ人を喜ばせる原画を描く方は、御本人自身もサービス精神旺盛でカッコよく素敵な方でした、金田さん!  後にいろんな方に会いましたが、ホント、金田さんほど皆から好かれてるアニメーターを自分は知りません、今の今まで。

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2009.09.09

■イジー・バルタ監督『屋根裏のポムネンカ』@名古屋シネマテーク公開

Photo_3
In the Attic 屋根裏のポムネンカ(日本公式HP)

2009年 夏 渋谷ユーロスペースシネマート心斎橋で公開。

Nagoya Cinematheque Monthly(名古屋シネマテーク)

屋根裏のポムネンカ Napude 2009 9/26(土)〜10/2(金)
 トルンカ、ポヤル、シュヴァンクマイエルと素晴らしい監督たちが伝統を育んできたチェコの人形アニメーション映画。本作は、そんなチェコアニメ界最後の巨匠と呼ばれるイジー・バルタが、満を持して放つ長編最新作。(略)

  愛すべきキャラクターたちのほかにも、屋根裏の世界を構成する様々なガラクタ・オブジェが最高にチャーミング。ちなみに「ポムネンカ」とは、チェコ語で「思い出」という意味。人形への深い愛情に裏打ちされた、素敵な傑作だ。75分。

 以前記事にしたイジー・バルタ監督『屋根裏のポムネンカ』 Jiří BARTA "NA PŮDĚ ANEB KDO MÁ DNESKA NAROZENINY?"がいよいよ名古屋でも公開。

 なんとイジー・バルタ監督、24年ぶりの新作ということで、期待は高まります。
 そして過去の作品群についても同時に名古屋では公開。既にDVDで観ているのだけれど、貴重な機会なので劇場で観たい気もします。

Nagoya Cinematheque Monthly

『屋根裏のポムネンカ』公開記念 イジー・バルタ短篇集 2009 9/26(土)〜10/2(金)

イジー・トルンカ、カレル・ゼマンそしてヤン・ シュヴァンクマイエルなど、チェコ・アニメーション映画史に燦然と輝く作家たち。その最後のマイスターがイジー・バルタ(Jii Barta)だ。(略)
Aプロ4作品80分
 回転するレコード盤など、円形の連なりで描かれるディスクジョッキー(Diskzokej)。実写による自然の変化と、薪のコマ撮りを合わせた緑の森のバラード(Balada o zelenem drevu)。金属的な陰影を持つ木彫りの人形からイメージを羽ばたかせた代表的な傑作笛吹き男(krysar)。20年前から温めている長篇作品ゴーレム〈パイロット版〉(Golem)。土塊が、シェーム(秘密の言葉)で、ゴーレムとして動き出すというユダヤ伝説を新解釈した未完成作。

Bプロ6作品79分
 レリーフ(半立体)を使ったデビュー作、謎かけと飴玉(Hadanky za bonbon)。集合団地とそれぞれの家庭を、実写のコマ撮りでテンポよく配置する、プロジェクト(Projekt)。スラップスティック喜劇から、『ゴジラ』や『未知との遭遇』まで、手袋たちが演じる映画史のパロディ手袋の失われた世界(Zanikly svet rukavic)は11賞を受賞。屋敷に忍び込んだ泥棒が不思議な人々と出会う最後の盗み(Posledni lup)。約五万枚のフィルム彩色によって幻想的な映像世界が現われる。古いスタイルのマネキン人形が置き捨てられた物置に、ある日、ニューモデルのマネキン達が運び込まれる。人形アニメーションの形式を進化させた、見捨てられたクラブ(Klub odlozenych)。シュヴァンクマイエル、バルタ、パヴェル・コウツキーが、得意の技法を使って、自分の顔を描く自画像のオムニバス。セルフポートレート(Autoportret)

当Blog記事
イジー・バルタの未完の大作『ゴーレム』の映像と一部製作風景
 (CSサイエンス・チャンネル「映像表現の科学」)

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2009.09.08

■感想 細田守監督『サマーウォーズ』

Photo 映画「サマーウォーズ」
公式サイト
 公式ブログ

 夏の映画を観てきた。傑作。

 「田舎と電脳空間と武家と恋愛」って感じでしょうか。こういう本来つながらないものが、見事に有機的につながって大団円を迎えるって、エンターテインメントとして素晴らしい。

『PLUS MADHOUSE 3 細田 守』

 旧家の座敷コンピュータと庭の漁船と自衛隊の特殊車両に感動。
 この設定は、上記リンクの本によると、設定監修の村上泉氏の案らしい。これも取り合わせの妙。ワイドスクリーンバロックとは言えないけれど、こうしたセンス・オブ・ワンダーは好きです。

 そしてそれに続く、派手な電脳空間での夏の陣。
 僕たちが、『電脳コイル』で観たかったのは実はこういう派手な戦闘シーンだった(もちろんTVでの抑えたあの描写によるあの物語もよかったのだけれど、、、)。
 コイルのAR世界って、現実に映像として上書きされる形で、もっと派手なシーンが現実の中で描けたはずで、そこが残念だったのだ。
 この映画は、ARではなくVR空間ではあるけれど、そうした部分も見事に観客の期待に答えて、クライマックスとして描いていた。巨大なデーモンみたいな敵と○○で戦うって、凄くない?

 タイトルは紆余曲折あったようだけれど、僕は『サマーウォーズ』というより栄おばあちゃん視点で『夏の合戦』とかの和名の方が良かったかと。

 ワーナー配給らしいけれど、海外で受けるといいなー。日本のエンタテインメントの幅を思い知れ!!

◆その他 雑記

 ★★★ネタばれあり 注意★★★★

・他人のために負け戦であっても戦うとか、日本の武家の美意識がここちいい。
・陣内栄との関係で、侘助の心情の描き方が絶妙。引用した画像のシーンが胸に迫ります。
・花札での戦闘は、日本の美ですね。確かに僕らの上の世代って親戚で花札したりするもんなー。
・OZの世界の描き方がどっか違和感。キーボードでああいう戦いをするとか、もう少しガジェット的に未来描写をするとか、突っ込んであるとさらによかったかも。

◆関連リンク
YouTube - 「サマーウォーズ」 本編オープニング(5分バージョン)
 冒頭の5分が公式に公開されています。
映画「サマーウォーズ」対談(下) 細田守監督×村上隆氏(読売新聞)

村上 自分の絵が1枚1億とか2億で売れて、アニメーターは1枚150円とか300円。じゃ、何が正義なのか。金額だ何だっていうのは結果論であって、手で描いた絵はやっぱりすごく寿命が長い。アニメでも何でも、すべては僕らの死後、未来の人たちが価値を見いだして再生産する回数に委ねられると思うんですよ。細田さんに作ってもらった作品のすべて、こちらで回収させてもらったじゃないですか?

 もちろんその原画がオークションで売れたら、アニメータへ還元ですよね? 村上隆どの。
 金田フォローワーなまるで○○○な作品で何億も儲けて、さらに「1枚150円とか300円」で描かせた原画で○○なんてしないですよね??
 これでも僕はKAIKAI KIKIアニメ、期待してるんですけど(^^;)。

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2009.09.07

■ヤノベケンジ アート船《ラッキードラゴン:lucky dragon》

Lucky_dragon
YouTube - ラッキードラゴン

 (当Blog記事へのpsyさんコメントより)

 水都大阪2009で公開されたヤノベケンジの新作のムービー。
 ジャイアントトらやんに続き、巨大な作品が火を噴く。この迫力は実物で是非観たいものです。できたら船に乗船して、上を見上げるようにして間近で火炎を眺めたい。(でもきっと乗船してのファイアーパフォーマンスは安全上無理なのかも)

水都大阪2009のアート船プログラムラッキードラゴンいよいよ出動開始!!
 プレスリリース

いよいよ平成21年9月5日(土)に航行を開始します。
9月11日(金)には八軒家浜前で火を噴いたり、水を噴いたり、首を持ち上げたりなどのパフォーマンスを午後3時過ぎから午後8時過ぎまでの間、計4回、皆さんの前で披露いたします。

 11日のイベントがラッキードラゴンを観るのには最適のようです。でもなんで平日。有休を取る以外、サラリーマンには参加できません。残念。
 その他、さらに詳細な運航計画は上のリンク先へ。

◆関連リンク
絵/文:ヤノベケンジ『トらやんの世界 ラッキードラゴンのおはなし』(Amazon) 
火を噴くドラゴン なにわの川に出現 - MSN産経ニュース 写真

 美術家のヤノベケンジさん(43)がデザイン。船体は全長約15メートルで、首を伸ばすと頭の部分は水面から約8メートルの高さに。夜には目が赤く光る。

 素晴らしいアングルの写真7枚
京都造形芸術大学ULTRA FACTORY 公式HPがオープン。
 2009 ウルトラプロジェクト 「水都大阪2009」 ラッキードラゴン制作風景
・当Blog記事 ヤノベケンジ『トらやんの世界ーラッキードラゴンのおはなし』出版

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2009.09.04

■トーマス・ヘザウィック 巨大金属彫刻 "B of the Bang"
 リアル使徒、マンチェスターに現る!

Image6 Thomas Heatherwick studio
- B of the Bang
(公式HP)
B of the Bang (Wikipedia)

  (ひろぶろ経由)

 これは3D-CGと合成された写真ではなく、巨大な芸術作品の実景写真。
 まるで『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』「第6の使徒」か、ヤノベケンジ「ウルトラ-黒い太陽」か、といったセンス・オブ・ワンダー溢れる光景である。

 この作品は、2005年にイギリスのシティ・オブ・マンチェスター・スタジアムの外に作られた高さ56mの巨大金属彫刻作品。
 165トン、25mの5本の長い脚で支えられ、基礎のコンクリートが1,000トン(面積400m2、基礎は深さ20m)とのこと。
 こんなものが世界にあるのなら、是非観に行きたいもの(イギリスじゃいけないけれど)と思ったが、残念ながら2009年に既に取り壊されたという。

The_b_of_the_bang
 制作の様子は上の写真の通り。
 溶接をしている人から大きさを想像してください。凄い作品であることがよくわかります。

◆関連リンク
BBC NEWS | UK | England | Manchester | 'Bang' sculpture to be taken down 2009.2/11 BBCニュース動画
In pictures: The short and difficult life of B of the Bang | Art and design | guardian.co.uk 建築から完成までの写真
B of the Bang sculpture to be scrapped | Art and design | guardian.co.uk
B of the Bang - Google 画像検索
PingMag - 東京発 「デザイン&ものづくり」 マガジン » Archive » トーマス・ヘザウィック:お寺のスポンサー募集
 トーマス・ヘザウィック氏のお寺のデザイン。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 - Wikipedia 第6の使徒

テレビ版の第5使徒ラミエルと同じデザイン。全身が水晶のようになっており、薄らと奥にある背景が見える。

 記憶では第6の使徒の最後のシーンが、本当にそっくりだったと思ったけれど、さっきDVDを見直したら随分と違います。"B of the Bang"の方が使徒っぽい(^^;)

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2009.09.03

■3Dデジカメ「FinePix REAL 3D W1」 3Dビューワー「FX-3D-V1」

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FinePix REAL 3D W1 : 特長 | 富士フイルム.

2 基のCCDを同期させる制御システムを搭載。左右のシャッターを同期させることで、左右でまったく同じ瞬間を取り込みます。この技術により、2枚の画像の ズレを防ぎ、自然に見える立体感を実現。さらに、動画撮影(30フレーム/秒)でも、フレーム単位での左右の同期を実現し、リアルな3D動画の撮影までも 可能にしています。

 既に7月に発表され発売されているので旧聞に属するが、うちのBlogとしてはこのカメラを一度は取り上げておかないといけないと思い、あまり目新しい情報はないのだけれど紹介します。

 これは、デジカメとして世界初の立体写真機であり、おそらく3D動画カメラとしては民生で世界初となるのではないか。(残念ながらムービーはハイビジョンではない)
 上のシステム図にあるように撮るだけでなく、液晶ビュワーを用意し、さらに3Dプリントとして焼きつけて配布することもできる。

 富士フィルム、気合いが入っています。銀塩からデジカメへの変革により、旧来の写真のバリューチェーンが破壊され、次のエコシステムをどう構築するか、本気で模索している様子がうかがえる。今年映画界がいよいよ3D映画元年の様相を呈しているので、ここらで写真業界もそれに肖ろうというのであろうか。

 今までも3Dというのは、極マニアックな客層で深く静かに広がっていたわけであるが、このようにコンシューマレベルで商品が展開されると、今度こそブームか、とあらぬ期待を抱くのは立体映像マニアの悲しいサガ(^^;)??。

 なんにしてもこれがそこそこヒットして、次に本格的な立体ムービーカム、つまりフルハイビジョン機+家庭用再生システム(松下のこんなやつ)が出てきたら、いよいよ立体映像マニア垂涎の時代の到来である!!

◆関連リンク
3Dデジカメ「FinePix REAL 3D W1」試用レポート by うるまでるび : Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン)
FinePix REAL 3D V1 : 特長 | 富士フイルム
『FUJIFILM-3Dビューワー-FinePix-FX-3D-W1』
『FUJIFILM-3Dビューワー-FinePix-FX-3D-V1』
価格.com - 富士フイルム FinePix REAL 3D W1 のクチコミ掲示板

YouTube - HANABI 3D (FUJIFILM FinePix REAL 3D W1, Stereo Movie Maker
 3Dムービー
YouTube - CYCLING 3D (FUJIFILM FinePix REAL 3D W1, Stereo Movie Maker, yt3d:enable=true)
 農道のムービー。Youtube画面右下でパラレルか交差法を選択しカラー映像で観てみてください。

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2009.09.02

■昭和少年SF大図鑑展― S20~40'ぼくたちの未来予想図 ―

堀江 あき子『昭和少年SF大図鑑』 (河出書房新社)

宇宙旅行、空を飛ぶ高速車、超高層ビル群。雑誌に描かれた未来予想図、空想科学特集を中心にSFマンガ、少年少女SF全集等、昭和の少年少女たちが胸躍らせた世界を再現!!

Sf_daizukann この本は僕たち昭和生まれのSF少年の魂の故郷である、なんちゃって。
 でも本書を手にとって、まず感動したのは、子供時代に何度も飽きずに眺め憧れていたSFイメージの世界(漫画雑誌の広告とかプラモの箱とか(^^;))がここに存在したこと。

 そして本書によれば、下記のような展示会が開催されているという。(というか順番が逆で、展示会の図録として本書が発刊された。著者の堀江あき子氏は弥生美術館学芸員)

昭和少年SF大図鑑 展
― S20~40'ぼくたちの未来予想図 ― (弥生美術館)

2009年7/3~9/27
午前10時~午後5時
休館日: 月曜日
9/15~9/27まで無休
料金: 一般900円/大・高生800円/中・小生400円

 本展覧会では、小松崎茂伊藤展安梶田達二高荷義之中島章作中西立太南村喬志等が描いた雑誌表紙・口絵を中心に、冒険科学絵物語、SF漫画、少年少女SF全集、宇宙・SFブームから生まれたプラモデルなどの玩具・文具等の展示から、昭和20~40年代の空想科学世界へとご案内いたします。日本がまだ夢見る力に溢れていた時代、子ども達が憧れ、胸躍らせた未来の姿をお楽しみ下さい。

 近くなら是非行ってみたい素晴らしい企画の展示会。
 上記に名前の挙がった昭和のSF絵師たちの作品が観たい方は、名前にGoogle画像検索のリンクをはったので、クリック!

◆関連リンク この展示会の感想リンクです。
昭和少年SF大図鑑展|アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

何なのでしょう?この圧倒的な世界観は?! まぁ、おそらくこんな未来は来ないでしょうが (←夢がない…) 、 それでも、 “もしかしたらあり得るかも♪” と思わせてくれる説得力があります。

弥生美術館『昭和少年SF大図鑑 展』: まったり・気まぐれ日常記.

緻密なタッチの原画を目の前にすると、たちまち幼少期の記憶が鮮明に甦る。お兄さんお姉さんの読んでいた本に描かれていた絵だ!と感激である。

昭和少年SF 大図鑑展・弥生美術館 - 本間正幸の少年画報大全新.

8月9日(日)午後2時より、関係者を交えたギャラリー・トークを行います。 (昨日FAXで届いた、日本出版美術研究会の案内によれば、ギャラリートークのゲストは、根本圭助氏、梶田達二先生、伊藤展安先生、伊藤秀明氏がご出席の予定。もしかしたら、高荷義之先生も・・・とのこと。)

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2009.09.01

■「SFマガジン神林長平特集」 「神林長平+新世代作家トークショー」

『S-Fマガジン 2009年 10月号』

神林長平・谷甲州・野阿梓特集
1979年にデビューし、日本SF界に確固たる独自の地位を築く3人の作家――神林長平・谷甲州・野阿梓。彼らのデビュー30周年を記念して、それぞれの作家特集を送る。

 先日『アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風』のレビュウを書いたところだったので、この特集を興味深く読んだ。特に神林長平へのメールインタビュウ「破魔の矢はいかにして放たれたか?―神林長平の30年」(インタビュアー&構成 前島賢氏)。

「機械の意識」をダイレクトに言葉でもって描写するというのは今の自分の力では無理だ、ということですね。人間の意識の流れを言語表現する、できる、というのは近代小説における発明でしょうが、意識があるかどうかもわからない対象が「考えていること」なんぞ、どう表現すればいいのだと、連載時、(略)悩みました。(略)雪風の意識にいちばん身近な深井零の視点での三人称形式によって、「雪風の意識」の代弁をさせようということで雑誌連載時の「アンブロークン アロー」を書きはじめた。(略)
出来あがった小説空間は、雪風という「機械知性」が捉えている世界像を、零という人間の意識によって翻訳しながら、それを日本語という言語によって描写する、という非常に複雑なものになった。(P12-13)

 神林の当初の構想(「人間篇」と「機械篇」の二部構成)と、書いていくうちに「奇跡的」に「発見」された新しい構造について語られている。

 「機械の意識」を描いた画期的小説として記録に残されるべきものだと、思う。ロボット研究者、必見(^^;)。

神林長平氏デビュー30周年記念イベント第二弾
 「神林長平+新世代作家トークショー」
(青山ブックセンター)

■2009年9月6日(日) (開場12:30~)
 一部 13:00~14:00  二部 14:15~15:15
■会場:青山ブックセンター本店内 カルチャーサロン青山
■定員:140名様 ■参加費:1,000円(税込)
■参加方法:2009年8月20日(木)10:00より
  [1] ABCオンラインストアにてWEBチケット販売
  [2] 本店店頭にてチケット引換券を販売

 神林長平氏デビュー30周年を記念したトークショー。
 イベントは二部構成で、一部は神林長平氏の作品を愛する作家にお集りいただき、神林作品との出会い、作家として受けた影響などについて語っていただきます。(出演: 円城塔 桜坂洋 辻村深月)
 第二部では神林長平氏ご本人にも加わっていただき、第一部で出た質問への回答を含む、ご本人の語りを中心としたフリートークを予定しています。 トーク終了後に神林長平さんのサイン会を予定しております。
 <出演者>  神林長平  円城塔  桜坂洋  辻村深月

 円城塔と神林の取り合わせが凄い。聞きたい。是非、早川書房と青山ブックセンターには、こうした貴重なイベントを東京地区のローカルなイベントにしないため、ポッドキャストでの公開を望みたい。iTune Storeで1000円で販売でも買います(^^;)。

◆関連リンク
『敵は海賊・短篇版』
『アンブロークンアロー―戦闘妖精・雪風』
アンブロークンアロー - 読書メーター

07/23:EnJoeToh "だが恐れるな、友よ/何も失われていない"

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