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2009.09.01

■「SFマガジン神林長平特集」 「神林長平+新世代作家トークショー」

『S-Fマガジン 2009年 10月号』

神林長平・谷甲州・野阿梓特集
1979年にデビューし、日本SF界に確固たる独自の地位を築く3人の作家――神林長平・谷甲州・野阿梓。彼らのデビュー30周年を記念して、それぞれの作家特集を送る。

 先日『アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風』のレビュウを書いたところだったので、この特集を興味深く読んだ。特に神林長平へのメールインタビュウ「破魔の矢はいかにして放たれたか?―神林長平の30年」(インタビュアー&構成 前島賢氏)。

「機械の意識」をダイレクトに言葉でもって描写するというのは今の自分の力では無理だ、ということですね。人間の意識の流れを言語表現する、できる、というのは近代小説における発明でしょうが、意識があるかどうかもわからない対象が「考えていること」なんぞ、どう表現すればいいのだと、連載時、(略)悩みました。(略)雪風の意識にいちばん身近な深井零の視点での三人称形式によって、「雪風の意識」の代弁をさせようということで雑誌連載時の「アンブロークン アロー」を書きはじめた。(略)
出来あがった小説空間は、雪風という「機械知性」が捉えている世界像を、零という人間の意識によって翻訳しながら、それを日本語という言語によって描写する、という非常に複雑なものになった。(P12-13)

 神林の当初の構想(「人間篇」と「機械篇」の二部構成)と、書いていくうちに「奇跡的」に「発見」された新しい構造について語られている。

 「機械の意識」を描いた画期的小説として記録に残されるべきものだと、思う。ロボット研究者、必見(^^;)。

神林長平氏デビュー30周年記念イベント第二弾
 「神林長平+新世代作家トークショー」
(青山ブックセンター)

■2009年9月6日(日) (開場12:30~)
 一部 13:00~14:00  二部 14:15~15:15
■会場:青山ブックセンター本店内 カルチャーサロン青山
■定員:140名様 ■参加費:1,000円(税込)
■参加方法:2009年8月20日(木)10:00より
  [1] ABCオンラインストアにてWEBチケット販売
  [2] 本店店頭にてチケット引換券を販売

 神林長平氏デビュー30周年を記念したトークショー。
 イベントは二部構成で、一部は神林長平氏の作品を愛する作家にお集りいただき、神林作品との出会い、作家として受けた影響などについて語っていただきます。(出演: 円城塔 桜坂洋 辻村深月)
 第二部では神林長平氏ご本人にも加わっていただき、第一部で出た質問への回答を含む、ご本人の語りを中心としたフリートークを予定しています。 トーク終了後に神林長平さんのサイン会を予定しております。
 <出演者>  神林長平  円城塔  桜坂洋  辻村深月

 円城塔と神林の取り合わせが凄い。聞きたい。是非、早川書房と青山ブックセンターには、こうした貴重なイベントを東京地区のローカルなイベントにしないため、ポッドキャストでの公開を望みたい。iTune Storeで1000円で販売でも買います(^^;)。

◆関連リンク
『敵は海賊・短篇版』
『アンブロークンアロー―戦闘妖精・雪風』
アンブロークンアロー - 読書メーター

07/23:EnJoeToh "だが恐れるな、友よ/何も失われていない"

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