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2009年6月14日 - 2009年6月20日

2009.06.19

■MOMA:ニューヨーク近代美術館 ティム・バートン監督アート展

Moma_tim_burton

“奇才&多才”のティム・バートン監督がMoMAで芸術展(VARIETY JAPAN + PLUS)

 絵画からスケッチ、絵コンテ、模型、操り人形にいたるまで、バートン自身が生み出した700以上の作品がお披露目される。(略)

 「自分にとっての日記みたいなもの」と位置づけるバートン。「誰だってお絵描きはするものさ。ただ僕は、先生にしかられても描くことをやめな かっただけ。何を考えるにしても、話すより描いてみた方が楽なんだ」

MoMA | Tim Burton

Tim Burton
November 22, 2009–April 26, 2010

 MOMAでティム・バートンの個展とはなかなか粋な企画。
 アメリカではたしかデヴィッド・リンチのここまでの展覧会は開催されていないはずで、ティム・バートンの方が芸術性を認められているということなのでしょうか。僕はバートンもいいけれど、まずリンチでしょって思ったり、、、(^^;)。

 昨年パリにリンチ展をやられてしまったので、二番煎じは避けたのでしょうか>>MOMA。

 でも行けるものなら、バートン展も是非観たいものです(^^)。

◆関連リンク 当Blog記事
デヴィット・リンチ絵画展@パリ ジ・エアー・イズ・オン・ファイアー展  David Lynch "the air is on fire"
デヴィット・リンチの美術展 カタログ感想  『The air is on fire, David Lynch』
ティム・バートン監督『不思議の国のアリス』3D立体映画化

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2009.06.18

■デヴィッド・リンチ:David Lynch "The Boat"

Lynch_the_boat YouTube - David Lynch -
The Boat

(Blog 海から始まる!?経由)

 デヴィッド・リンチ.comで公開されたというリンチのプライベートフィルム。

 湖畔のポートをとらえた映像に女のモノローグがかぶる。

 映像はピントも構図もダラダラのひどいホーム・ムービー。ただしそこに意味ありげな、いかにもリンチ風のものうげなナレーションが入ると、それだけでデヴィッド・リンチ印になるところはさすが。

 以前紹介したDavid Lynch's A Goofy Movie
 アマチュアがグーフィーのアニメ映像から、リンチ風映像を抜いてきて作ったリンチ風MAD。

 この二本にリンチらしさを作り出す音と映像の秘密がある(^^;)。

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2009.06.17

■神山健治監督『東のエデン』
 「第9話★ハカナ過ギタ男」
 演出:柿本広大 作画監督:伊藤秀樹

Eden_of_the_east_09 第9話★ハカナ過ギタ男

脚本:神山健治/岡田俊平 絵コンテ:吉原正行/河野利幸/柿本広大/神山健治 演出:柿本広大 作画監督:伊藤秀樹 美術監督:竹田悠介

 まず冒頭の板津の回想シーンがいい。
 自身の発明した「世間コンピュータ」で予言される板津の10,20年後。風にとばされるズボンに象徴される若者の無力感。背後に流れる音楽によって醸し出される哀愁。

 ノイタミナは女性枠なはずであるが、実はこんな深夜だと生で観られる中心的視聴者は、板津のようなひきこもりなのかも。
 あきらかにそうした視聴者に向けたメッセージが今回の神山監督のテーマのひとつである。

2010/12/22/Wed/21:22
戦後からやり直すため日本をミサイル攻撃
¥8,883,000,000 残高¥14,189,000

レーダー上に幻の機影を映し出し、トマホークミサイルを発射させた。

 そして、押入れの秘密基地で解明されるセレソンNo.10結城の計画。
 この部分、師匠作品への明確な批評(^^;)。
 まるで押井守『スカイ・クロラ』の主人公カンナミな外観の結城、軍事評論家への取材、そして「幻の機影」と「トマホークミサイル」。まんまじゃないっすか。

 物語はこのミサイルとともに始まり、どうやらこのミサイルでクライマックスを迎える気配。
 あきらかにミサイルを撃つだけでは日本の空気は変わらない、痛烈に押井守を批判し、神山監督はメッセージしようとしている。

 番組終了後に本件については子弟討論を期待したい。

 僕自身は『パトレイバー2 TOKYO WARS』は映画として大好きなのだけれど、この視点のみ取り出すと、下記のような批判が存在する。少し長文だが、気鋭の論客 永瀬唯氏の言葉を引用。

永瀬 唯『欲望の未来―機械じかけの夢の文化誌』(水声社)

腐食する記憶の東京—押井守『機動警察パトレイバー』の都市論世界

P196
 ただし、彼がおこなうのはあくまでもテロのシミュレーション、疑似攻撃にすぎない。
 なぜなら、その目的が破壊や、破壊による権力の奪取ではなく、この「平和」に対する警世にすぎないからだ。
 ここにあるのは、国家を管理し運用する、平和ぼけしたエスタブリッシュメント集団は、国際化時代に対応できない、という週刊誌等の政治欄でおなじみのお説教の、おそまつなミリタリズム版だ。
 いやミリタリズムには、ありうべき社会の姿というヴィジョンが、いかに安易であろうと、確固として存在する。
 ここにあるのは、有事を願うミリタリー・マニアの、そして、乱世を願いながら、すべてのイデアを喪失した元左翼の、それぞれ「有事」と「乱世」への隠微なる欲望にすぎない。
 『パトレイバー』にかかわったスタッフの中には、ただ一人だけ、この二種の欲望をあわせ持った人物がいる。(略)
 いったい数々の傑作を生んだこの監督が、どうして、ここまでみっともない作品を作り出すことができるのだろう。

 痛烈ですね。でも神山監督が描こうとしているのは、カンナミ(押井守のある意味、分身)とそっくりな男が起こす、まさに「「有事」と「乱世」への隠微なる欲望」の敗北の姿である。
 (永瀬氏はこの文の続きで、『パトレイバー1』は絶賛して評価しています)

◆関連リンク
・当Blog記事
 第8話「あらかじめ失われた道程をさがして」
 第7話「ブラックスワン舞う」
 第6話「東のエデン」
 第5話「今そんなこと考えてる場合じゃないのに」
 第4話「リアルな現実 虚構の現実」  第3話「レイトショーの夜に」
 第2話「憂鬱な月曜日」 第1話「王子様を拾ったよ」感想
 竹田悠介美術 HDR(High Dynamic Range)写真タッチの映像
 神山健治 『映画は撮ったことがない』刊行予定 小説版『東のエデン』

東のエデン(アニメ)まとめWiki - トップページ
東のエデン 聖地巡礼 お前らなんぞ、京都じゃないわ! - ローリング廻し蹴り
 パンツの下宿の建物もそのまま存在するみたいです!労作。
・青の零号さんのセレソンNo.0のエンブレムつくってみました - Biting Angle

『東のエデン 第1巻』Blu-ray DVD

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2009.06.16

■ジェームス・ティプトリー Jr. : James Tiptree Jr の絵画

Tiptree_paint

James Tiptree Jr.: The Double Life of Alice B. Sheldon by Julie Phillips
 彼女の描いた絵

James Tiptree Jr.: The Double Life of Alice B. Sheldon by Julie Phillips
 写真多数

 20代前半、画家を志したというティプトリーの描いた油絵と水彩画。
 凄みのある彼女の小説群をイメージしながら、じっくりとこれらの絵を鑑賞していただきたい。

 ある部分にはアリスが幼いころに両親と旅したアフリカの影響が見られるかもしれない。
 また14歳から読み始めたというSFの影響はどうだろうか。

 好きな作家の若かりし日の作品は感慨深い味わいを我々読者に与える。
 しばし黙考。

◆関連リンク
メアリー・ヘイスティングズ ブラッドリー『ジャングルの国のアリス』

 今から80年前、まだまだ「暗黒の大陸」と呼ばれていたアフリカの大地を行く少女アリス。河のワニ、カバ、大草原のライオン、ジャングルのゴリラ、火を噴く 山…。6歳の少女アリスの胸おどるホントのアフリカ探検物語。(略)
 12点の写真とアリス手書きの地図、新たな挿絵25点を収録。この少女アリスこそ、(略)ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアその人である。その幼き面影を目の当たりに できる本書は、SFファンにとっても必読の書である。

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