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2009年7月5日 - 2009年7月11日

2009.07.10

■古波津陽監督『築城せよ!』 予告篇

Photo_7 『築城せよ!』(公式HP)

2009年、過疎化がすすむ町・猿投(さなげ)に突如として現れた3人の戦国武将。彼らは400年前、 自分の城を完成できずに無念の死を遂げた侍の霊だった。 殿様の「築城せよ!」という号令の下、町おこしを願う住民達を巻き込んで、壮大かつ無謀なプロジェクトが立ち上がる。素材は段ボール!残された時間はあと3日。意味不明の号令と傍若無人な振る舞いに、住民たちの間で不協和音が流れる!!

 愛知県の猿投町でこのようなファンタジーが撮られていたのですね。
 もともと自主映画だったものをリメイクして劇場公開とのこと(現在公開中)。

 予告篇を観るとなかなか丁寧な作りで、架空の話をリアルに、そしてファンタスティックに描写しているように観られます。段ボールのお城という着想がいいですね。

Photo_6  あとこの映像で僕が想い出したのは、大友克洋の初期の短編「信長戦記」(『GOOD WEATHER (1981)』収録)。
 現代の街に馬に乗った武士が現れるシーンで連想したわけですが、なんか懐かしい映像。「信長戦記」の戦車と切りむすぶ武士の映像は忘れられません。

◆関連リンク
原案:古波津陽, 漫画:米良仁『築城せよ!』
『築城せよ!』全編でRED ONEを活用
- PRONEWS : デジタル映像制作Webマガジン

段ボールで城を建てる?! 映画「築城せよ!」が公開されます  レンゴー株式会社

映画では、高さ25メートルにも及ぶ段ボール城を、CGやミニチュアではなく実物大の巨大セットで建立しています。使用した段ボール箱は1万 2000個。築城に際しては、愛知工業大学建築学科の学生達がボランティアとして参加するとともに、エキストラとしても数多くの現役大学生や地元の方たち が出演しています。

YouTube - 【古波津陽】城郭の防御・攻撃性に見る日本人の知恵 [桜 H21/6/16].
 自衛隊テレビ「防人の道 今日の自衛隊」(!)。築城学について自衛隊の人といっしょに監督が語っています。キャンペーンでしょうけれど、たいへんですね。それにしてもこの番組名、、、、凄い。
Apple Paradise: OTOMO KATSUHIRO: GOOD WEATHER (1981)

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2009.07.09

■予告篇ムービー「YANOBE KENJI 2009 SUITO OSAKA」
  ヤノベケンジ2009 水都大阪

Photo

YANOBE KENJI 2009 SUITO OSAKA 水都大阪
 C.I.V.production制作
 (YANOBE KENJI ART WORKS)
artsen.pdf (application/pdf オブジェクト)

 大阪の歴史や文化を伝える近代建築など、水辺のエリア各所に. “ジャイアント・トらやん”をはじめとしたヤノベの作品を設置(大阪市役所、府. 立中之島図書館、京阪なにわ橋駅アートエリアB1、名村造船所跡地)する

 以前紹介したヤノベケンジの「水都大阪2009アート船《ラッキードラゴン》」のプロジェクトの詳細がムービーで公開されている。
 「ドキュメント・ウルトラファクトリー」展でもこの予告編ムービーが上映されていた。ヤノベ氏の講演によると、このムービーもウルトラファクトリーの学生さんが作ったとのこと。テンポもアニメーションも素晴らしい出来です。
 この予告篇によると水都大阪でのヤノベアートプロジェクトは下記の5点。

 大阪市役所 ジャイアント・トらやんが入り口ホールで火を噴く(!)
 中之島図書館 子供の映画館"森の映画館"登場。
 アートエリアB1 京阪線に繋がるヤノベの妄想電車と2台の瞑想タンク。
 名村造船所跡地 テスラコイル(もしかして「ウルトラ黒い太陽」?)。
 そしてそれらを巡るアート船。

 ここで注目は、アート船ラッキードラゴンのドラゴンが火を吹いているところ。ついにジャイアント・トらやんに続き、ドラゴンが火を噴く(<<キングギドラか!!)。イメージスケッチからそのドラゴンは、首がロボットマニュピータになっていて、縦横無尽に首が動き、四方へ火炎を放射するようである。

◆関連リンク
ULTRA TODAY: 水辺の作戦会議
YANOBE KENJI ART WORKS /// ヤノベケンジ アートワークス
・ヤマダタツヤ氏のBlog dubdish*blog
当Blog記事
ヤノベケンジ 「水都大阪2009 アート船《ラッキードラゴン》」始動
京都造形芸術大 ウルトラ・ワーク・イン・プログレス 『ULTRA FACTORY ウルトラファクトリー展』探訪記・1

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2009.07.08

■新刊メモ『SF本の雑誌』 『アニ・クリ15 DVD×マテリアル』
 『超弦領域』 『ペルディード・ストリート・ステーション』
 『ユリイカ2009年7月号 特集=メビウスと日本マンガ』『歌の翼に』

『SF本の雑誌』 WEB本の雑誌

本の雑誌が選ぶ◎SFオールタイムベスト100 大森望・鏡明・風野春樹
バナナ剥きには最適の日々 円城塔
SFサブジャンル・こだわりベストテン
〈書評漫才〉出前篇
「本の雑誌」傑作選
日本SFアート史 大橋博之
コラム SF偉人伝 牧眞司
翻訳SF担当編集者座談会
 「海外モノに大コケなし、バカ売れもまず(笑)なし!」
本の雑誌はSFをどう伝えてきたか 1976年創刊号〜2003年236号

 リンク先の目次からほんの一部を抜粋。
 他にもコンテンツ目白押し。

 僕は翻訳SF担当編集者座談会「海外モノに大コケなし、バカ売れもまず(笑)なし!」が、一番楽しみ。今、海外SFファン人口って、いったいどれくらいなのでしょうね。アニメータにこだわるアニメ作画マニアの1/50くらいかなー??(5000人くらい??日本人3万人に一人くらいはいるでしょう)

日下三蔵, 大森 望『超弦領域 年刊日本SF傑作選』 東京創元社

法月綸太郎「ノックス・マシン」
小林泰三「時空争奪」
藤野可織「胡蝶蘭」
最相葉月「幻の絵の先生」
Boichi 「全てはマグロのためだった」
堀  晃「笑う闇」
小川一水「青い星まで飛んでいけ」
円城 塔「ムーンシャイン」
伊藤計劃「From the Nothing, With Love.」

 15人の作家の15作掲載(上はその一部抜粋)。
 往年の(SF第三世代までの)作家は、堀晃さんだけですね。やはり円城 塔、伊藤計劃の両氏が近年の日本SFを支えていたのだろうか? 改めて伊藤計劃氏のご冥福をお祈りします。

『アニ・クリ15 DVD×マテリアル』

 日本を代表するクリエイター15組が作った60秒アニメーション「アニ・クリ15」のDVDブックが登場!! トップクリエイター映像制作の極意がここにある! 全クリエイターのロングインタビューに加え、全15作品の絵コンテを完全収録!! カラーページには、各作品の設定資料も掲載。
 全15作品の本編(15分)+各作品4分ずつのメイキング映像(60分)を収録。 DVD単体では発売されていないので、この本でしか見られない75分の映像体験! そのほか、スペシャルおまけとして、河森正治監督作品「プロジェクトΩ」に登場するNHKロボのペーパークラフトつき!

 これ、NHKで時々見かけたのだけれど、全然フォローできていなかったので、このDVDは嬉しい。メイキングも期待ですね。

チャイナ・ミエヴィル『ペルディード・ストリート・ステーション』

 異端の科学者と翼を奪われた〈鳥人〉の冒険を、唯一無二のスケールで描くダーク・スチームパンク。「バス=ラグ」と呼ばれる蒸気機関と魔術学が統べる世界で、最大の勢力を誇る都市国家ニュー・クロブゾン。その中心には巨大駅ペルディード・ストリート・ステーションが聳え、この暗黒都市で人間は鳥人や両生類人、昆虫型や植物型の知的生命体と共存していた。大学を辞め、独自の統一場理論の研究を続ける異端の科学者アイザックは、ある日奇妙な客の訪問を受ける。
 みすぼらしい外套に身を包んだ鳥人族“ガルーダ”のヤガレクは、アイザックに驚くべき依頼をする。忌まわしき大罪の代償として、命にもひとしい翼を奪われ たヤガレクは、全財産とひきかえにその復活をアイザックに託したのだった。飛翔の研究材料を求めはじめたアイザックは、闇の仲買人から、正体不明の幼虫を 手に入れる。そのイモ虫は特定の餌のみを食べ、驚くべき速さで成長した。そして、成虫となった夢蛾スレイク・モスが夜空に羽ばたくと、ニュー・クロブゾンに未曾有の大災害が引き起こされた。
 モスを解き放ってしまったことから複数の勢力から負われる身となったアイザックは、夢蛾を追って、この卑しき大都市を さまようことになる。翼の復活を唯一の望みとするヤガレクト共に…英国SF/ファンタジイ界、最大の注目作家であるミエヴィルが、あらゆるジャンル・フィ クションの歴史を変えるべく書き上げたエンターテインメント巨篇。アーサー・C・クラーク賞/英国幻想文学賞受賞作。

 長文の抜粋になってしまったけれど、この概要でもワクワクしてきます。
 「統一場理論」「夢蛾」、イマジネーションを刺激します。

『ユリイカ2009年7月号 特集=メビウスと日本マンガ』

【シンポジウム】
メビウス∞描線がつなぐヨーロッパと日本
             / メビウス×浦沢直樹×夏目房之介
メビウスが語る、メビウスを語る
             / メビウス×りんたろう×大友克洋

【最強メビウスファン対談!】
われら、メビウスの徒 その線、色、世界に酔う / 谷口ジロー×寺田克也

 今まで特集されたことがなかったっけ? と言いたくなるような特集。
 浦沢直樹と大友克洋が同席していないのは、なんだか、とても残念。
 この他にも多数の記事有。今から、ポチっとします、私。

トマス・ディッシュ『歌の翼に』 国書刊行会

2009年ラインナップのお知らせ、第二弾!
 お待たせしました、国書刊行会、2009年刊行予定のお知らせ第二弾です。

歌の翼に トマス・M・ディッシュ/友枝康子訳 (1/29)
ディッシュの最高傑作長篇を復刊!

 まだAmazonにも新刊として掲載されていないけれど、ディッシュの最高傑作がラインナップされています。サンリオ文庫版は買い逃しているので、出版が楽しみ。

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2009.07.07

■豊田市美術館 ヤノベケンジ-ウルトラ展 ファイナル・イベント

Photo_2
ヤノベケンジ-ウルトラ展●ファイナル・イベント

◇ヤノベケンジ・アーティストトーク
日時:6月21日[日] 15:00-16:00 会場:講堂

 ヤノベ氏と豊田市美術館キュレーターの都筑正敏氏が登場、ウルトラ展の準備段階から展示会開始までのエピソードを、PCによる映像とともに約1時間紹介。
 もともと自動車不況で豊田市の予算が厳しい中、しだいに大きな個展となっていく様がリアルに語られる。絵本原画展の予算規模ではじまり、ここまでの大規模展が実現したのも、ウルトラファクトリーの学生たちによる協力があったからだろう。展示会のそこかしこで手伝う学生さんたちの姿が映像で流されたが、彼らなしには成立していなかった展示会かも。
 僕たちヤノベファンは、この京都造形芸術大ウルトラファクトリーの面々に大きな感謝を捧げなければなりませんね。本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。
 このあと、水都大阪のプロジェクトも大変な労力が必要なのでしょう。体に気をつけて頑張ってください。

Photo_4  準備段階のエピソードでは、冒頭に引用した《ウルトラ-黒い太陽》の稲妻発生装置:テスラコイルのテストで、ウルトラファクトリー内で火災報知機へ"落雷"し警報機がなってしまったとか、ジャイアント・トらやんの前でのテスラ・コイル実験風景スライドとか、面白かった。

 《ウルトラ-黒い太陽》については前回の講演と同じスタンスで、ヤノベ氏は今もパフォーマンスのたびに心臓が鼓動が止まらない。まだ解釈は自分で語りたくない、とコメント。
 この作家の無意識の中に蠢いているものが、今後どんな形で意識化され芸術として表現されていくか、楽しみに待ちたいと思う。

◇ヤマダタツヤ・ライブパフォーマンス
日時:6月21日[日] 会場:展示室8 作品《ウルトラ-黒い太陽》にて 
タイムスケジュール: ①11:30- ②13:00- ③14:00- ④14:30- ⑤16:30- ⑥17:00-

Photo_5  パフォーマンスが最終日6回、開催された。
 僕はそのうちの2回を観て、初日に加えて、計5回の《ウルトラ-黒い太陽》を体感。
 今回は、ヤマダタツヤ氏のパフォーマンスも加わり、巨大なスピーカー群から初日とは違った音楽がさらに大音響で響く。
 スピーカー直前に座ると、スピーカーコーンの振動がダイレクトに体を低周波で揺さぶり、体の内部の共振により凄まじい体験となる。テスラ・コイルの青い放電と同期した振動はまるで畏怖すべき存在が自分の内部に侵入しようとするかのようなイメージを喚起。この体感の芸術が自分の無意識に何を残したかは、いまだアートの神のみぞ知る、である。

◆関連リンク
YANOBE KENJI ART WORKS /// ヤノベケンジ アートワークス
・ヤマダタツヤ氏のBlog dubdish*blog
当Blog記事
感想 『ヤノベケンジ―ウルトラ』展@豊田市美術館 作品「ウルトラ-黒い太陽」起動!!
京都造形芸術大 ウルトラ・ワーク・イン・プログレス 『ULTRA FACTORY ウルトラファクトリー展』探訪記・1

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2009.07.06

■「ドキュメント・ウルトラファクトリー:ULTRA FACTORY」展@豊田市美術館

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ULTRA TODAY:ドキュメント・ウルトラファクトリー展開催
「ドキュメント・ウルトラファクトリー」展   豊田市美術館
   (Toyota Municipal Museum of Art)

2009年6月9日[火] ~ 6月21日[日] 会場:展示室6-7
作品「黒い太陽」が学生達と共に作り上げられる制作ドキュメントを公開する他、「ウルトラファクトリー」で実施されてきたプロジェクト「ガリ バー&スウィフト」舞台装置制作、「ULTRA x KNA」名和晃平アートプロジェクト、「クリティカルデザインラボ」「ウルトラファクトリープレス」で展開されてきた軌跡を紹介することで、ウルトラ教育 機関の全貌を明らかにします。

And 多彩な展開をはかるヤノベケンジ-ウルトラ展に、新しい展示が追加。京都造形芸術大学の超越的芸術工房ウルトラファクトリーのドキュメント展。
 昨年京都造形芸術大へ行ってウルトラファクトリーを観てきたので、ウルトラファクトリーに親近感があり、この展示、なんだかとても嬉しい。
 ファクトリーの成果である「ウルトラ 黒い太陽」の咆哮が木霊する会場で、その製作のベースとなった図面と模型を眺める。ひとつひとつにヤノベケンジ他アーティストと学生たちの熱いやりとりがあったんだろう。
 特に「ウルトラ 黒い太陽」の制作は、ヤノベ氏の講演によると、材料が揃ってから2ヶ月の期間で作られたとか。
 あれだけの大きさのものを精度を出しながらこの期間で作るというのはきっと大変な作業だったと思う。
 実践と実戦、この工房の体験から新たなアーティストがたくさん輩出されることを願ってやみません。

 右は会場で何本か上映されていたムービーのうちの一本。劇団パパ・タラフマラ「ガリ バー&スウィフト」用の舞台装置の晴れ舞台。
 ヤノベ独特のデザインの巨大オブジェの登場シーンの引用。この芝居の映像、是非、DVDで出してほしいものである。

◆関連リンク
YANOBE KENJI ART WORKS /// ヤノベケンジ アートワークス
当Blog記事
京都造形芸術大 ウルトラ・ワーク・イン・プログレス 『ULTRA FACTORY ウルトラファクトリー展』探訪記・1

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