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2010年3月

2010.03.31

■池田亮司 「spectra[ nagoya ]」
 「+/- [ the infinite between 0 and 1]」

Ryouji_ikeda

天まで届け名古屋城の光
あいちトリエンナーレ(CHUNICHI)

 「あいちトリエンナーレ2010」で、名古屋城から成層圏まで垂直に伸びる光のタワーが出現する。(略)
 名古屋城の二之丸広場を舞台に、サーチライトの強力な光を天空に向かって放つ。サーチライトは直径50センチ、出力4キロワットの白色光で、縦横8列ずつ、計64基を並べる。

YouTube - Nuit Blanche 2008 : spectra [Paris]
Nuit Blanche Paris Ryoji Ikeda Ryoji Ikeda - spectra [paris]
 池田亮司氏のこの光の芸術は2008年から、アムステルダム、パリ、バルセロナで開催された[ spectra ]の名古屋ver.。上のYoutubeの動画は、パリでの映像。
 街と空まで含んだ巨大な空間に、映像と音のアートが展開。こうした巨大作品は、何かそこの場で畏怖感が迫ってくる。8月の開催を楽しみにしたい。

+/- [ the infinite between 0 and 1 ] Ryoji Ikeda 池田亮司
 ★昨年のイベントです、ご注意を★

池田亮司 +/- [ the infinite between 0 and 1]
会期:2009年4月2日〈木〉 → 6月21日〈日〉
休館日:月曜日(ただし5月4日は開館)
時間:10時 → 18時(入場は閉館の30分前まで)
会場:東京都現代美術館

YouTube - 池田亮司 + / - [ the infinite between 0 and 1] キュレーター長谷川祐子氏インタビュー

 日本の電子音楽 分野の第一人者として、世界中から注目されている作曲家/アーティスト、池田亮司氏。 絶えず人間の感覚能力とテクノロジーの臨界点に挑むような、洗練された彼の作品やパフォーマンスの数々は、今や音楽だけでなく建築、映像、ダンスといった 表現ジャンルを超えて、幅広く大きな影響を与えています。
 私たちの知覚する世界を、サイン波やピクセルといった最小単位にまで突き詰められた「データ」として捉え直し、それらを再構成することで、全く別の世界体験を作り出すこと。

 こちらは東京で昨年4月に開催された大規模な個展の動画。展示作品のいくつかをキュレータの解説付きで楽しむことが出来る。
 "Data Matrix"と名付けられた作品。24×6mの壁のスクリーンに映し出される細かな数字。情報の洪水を眺めることでどんな感覚がわき起こってくるか、これも体感してみたい作品である。
 もうひとつ刺激的にみえるのがMatrix 5ch ver.という白い空間に5つの巨大なスピーカーが置かれた作品。この中に観客が入り込むことで、音像空間が歪むことをも体感する、というものだったらしい。
 全て体感するアートなので、こうした映像だけでは経験できない。この現場に是非入り込んでみたかった(^^;)。

◆関連リンク
池田亮司 - Wikipedia
あいちトリエンナーレ
 PDF file 作家紹介 (PDF / 6.2MB)   PDF file 最新プレスリリース (PDF / 5.9MB)  

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2010.03.30

■ミシェル・ゴンドリー監督『The Thorn in the Heart』予告篇

Thorn_of_the_heart

Thethorninthehearttitlecard_2

The Thorn in the Heart
- Official Theatrical Trailer

THE THORN IN THE HEART (L'Epine dans le Coeur) is a personal look at the life of Gondry family matriarch, Michel's aunt Suzette Gondry, and her relationship with her son, Jean-Yves. (oscilloscope.net/thorn) Michel examines Suzette's years as a school teacher and her life in rural France. During the course of filming the documentary, Michel unearths new family stories and uses his camera to explore them in a subtle and sensitive way.

 公式招待作として2009年カンヌ映画祭でワールドプレミアしたミッシェル・ゴンドリーの最新作。アメリカでは今週2010.4/2公開。なんとゴンドリー監督の叔母Suzetteさんを撮ったドキュメンタリー。
 冒頭、手作りのペーパー(?)クラフト、いつものゴンドリーのアットホームな雰囲気が漂う。いいなー、この雰囲気。
 そして続いて登場するのは四足歩行の棺桶?あれ、BigDogにも見えるぞ、なんだこれ。

 続いてゴンドリーのファミリーが登場。何故か学校のシーンで、光学迷彩か透明マントが登場。やはりドキュメンタリーとは言え、侮りがたしゴンドリー。
 これは日本でも公開(DVDでもいいから)してほしい。

ビョーク、3D「科学ミュージカル」をミシェル・ゴンドリー監督と製作 - シネマトゥデイ.

「すごく野心的なプロジェクトだよ。40分の、IMAX用の3D作品だ」と、企画は徐々に具体化している。公開は、「科学ミュージカル」というだけあって博物館や美術館を考えているそう。

 これも嬉しいニュース。
 キッチュなゴンドリーの手作り映像がIMAX 3Dの大画面にどう展開されるか!!

◆関連リンク
MichelGondry.com
YouTube - The White Stripes - Fell In Love With A Girl
YouTube - Björk - Hyperballad (Icelandic version)
Dailymotion - Dick Annegarn "Soleil du soir" (par Michel Gondry) - une vidéo Musique
当Blog記事
ボストン・ダイナミクス 気持ち悪い大イヌロボットBIG DOG
ロボットロバ『BigDog』 & ラット用 義体『しろやぎ:Whitegoat』
YouTube - BigDog Beta (early Big Dog quadruped robot testing)

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2010.03.29

■Alex Glawion監督 "In-Between Ends"

Alex_glawion

Alex Glawion監督"In-Between Ends"

 3D-CGフリーウェアBlenderを用いたドイツのフリーランスアーティストの作品。
 この動画は流体シミュレーションを用いた素晴らしく幻想的な作品。衝撃のラスト、ビジョンはベクシンスキー的。

 現実にない空間の果てのない奥行き。3D-CGのみに可能なこうした表現が素晴らしい。
 奥行きのデータは3D-CGなので数値化されているわけで、これを利用して立体視出来るような形で世に出してほしいと思う。平行視等裸眼立体視の方式なら、画面を横に二つ並べるだけでネットで立体映像を配信できるので、是非観てみたい。

◆関連リンク
Alex Glawion氏の公式HP
 " A Glimpse of Light"アムステルダム映画祭で2009年ベストショートフィルム賞受賞
Alex Glawion on Vimeo
Evolution(Vimeo)

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2010.03.26

■Keith Loutit監督 フェイク・ミニチュア映画 "Bathtub IV"

Bathtub

Keith Loutit監督 "Bathtub IV" / Australia / 2008

Tilt-shift time-lapse or "fake miniatures" is the next big thing in animation, and this Sydney-based photographer is the master of it. Using a variety of techniques, this short film hopes to encourage you to to take a second look at places that are familiar to them.

http://keithloutit.com/(Keith Loutit 公式HP)
Keith Loutit氏の作品ダイジェスト等

 Keith Loutit監督 "Bathtub IV" 。
 日本では本城直季が開拓した、街がミニチュアに見える撮影術で、動画を撮ったもの。海岸が異世界の映像に。現実を素材にした虚構ってとこですかね(^^;)。
 そしてこの一本は短編ながらドラマも見事。

 音楽は"Clementine" (Megan Washington)、こちらも心地いい。

 Keith Loutit監督 "Bathtub"シリーズは5本あり、"Batthtub V"は別のサイトで発見。タンカー映像とか冒頭が面白い。

 この手法、空港や宇宙船打ち上げ基地とかでも使える。だれかケネディ・宇宙センターで撮ってくれないかな。

 

◆関連リンク
本城 直季著『small planet』(Amazon)
Miklos Gaal『Sightseeing Tour』(Amazon)
・過去記事
 現実の都市がミニチュア化 写真家 本城直季

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2010.03.25

■futureshortsのショートムービー
 "Luis" "Terminus" "VIVA CALACA!!" "Splitting the Atom"etc.

 偶然見つけたYouTube - futureshorts のチャンネルに数多くのショートムービーが掲載されている。かなりの本数があって、まだ観られたのは二十数本だが、その中に傑作も多いので、幾つか紹介する。()

◆Niles Atallah, Cristobal Leon & Joaquin Cociña監督
  "Lui" / Chile / 2008

Luis

Luis is the 2nd short video of the series Lucía, Luis y el lobo (Lucía, Luis and the Wolf), it is a follow-up to the short video Lucía. The video was shot frame by frame with a digital photo camera. Materials: charcoal, dirt, flowers, found objects and cardboard.

 チリのNiles Atallah, Cristobal Leon & Joaquin Cociña監督の"Luis" 、自主映画でこのレベル。これは驚異の傑作(^^;)! マジック・リアリズム ミーツ デイヴィッド・リンチという感じである。音響も映像も素晴らしい!!

・関連リンク
 2007年の前駆的作品。Lucía, Luis y el lobo (http://www.diluvio.cl/)

◆Trevor Cawood監督 "Terminus"  / Canada / 2008

Terminus

A man is driven mad as he and his colleagues are tailed by strange, ambiguous beings.

 これは異様な迫力がある。コンクリートの足音がシュールに木霊するSF!
 クライマックスに展開する絵、他の人間にも拡大して行く現象にドキドキする。

・関連リンク
 Trevor Cawood監督の他の作品 http://www.jtfonline.com/
 http://www.spyfilms.com

Viva_calaca

◆Ritxi Ostáriz監督 "VIVA CALACA!!"
/ Spain / 2008

Animation based on the Mexican Day of the Dead. Original music by the American Goth artist Voltaire (http://www.voltaire.net).

Director Ritxi Ostáriz is a freelance Art Director and Designer currently living and working in Sopelana, Bizkaia.

 このメキシコのアニメ、好きです。陽気な骸骨!

◆Edouard Salier監督 "Splitting the Atom (Massive Attack) "  / 2010

"The last of the last particle. Divisible, indivisible..."
http://massiveattack.com/

The fixed moment of a catastrophe.  The instant the atom bursts on the beast, the world freezes into a vitrified chaos.
And we go through the slick and glistening disaster of a humanity in distress. Man or beast ? The responsibility of this chaos is still to be determined.

 結晶世界の戦闘、J.G.バラードなイメージ。これもしびれます。

・関連リンク
 More from the director: http://www.edouardsalier.com/ 

◆Kristian Andrews監督 "Rabbit Punch"
 
/ UK (Royal College of Art) / 2008

Nothing happens where we live, so we do special operations...
http://www.kristian-andrews.com/

 なかなか過激。アニメーションの手法が少し面白い。

◆Tomek Baginski監督 "Fallen Art" / Poland / 2005

In an old forgotten military base far from civilization, a group of deranged military officers nurture their insanity.

 ポーランドのCGアニメ。陰鬱なコメディ。出てくる映像装置が秀逸。残酷な物が駄目な方は避けて下さい。どうしてもナチスドイツによるポーランドの陰惨な歴史を思い出してしまいますね。

・関連リンク
For more info: http://www.fallen-art.com/

◆Nash Edgerton監督 "Spider" / Australia / 2007

 これは痛い! 刺激的な物が駄目な方は避けて下さい。僕は思わず声を上げてしまった。

◆FUTURE SHORTS PRESENTS ADVENTURES IN SHORT FILM : DVD Volume 1

 DVDとして傑作選が発売されているようです。その広報用ビデオ
 ショートフィルムを観る機会が少ない地方在住の自主映画好きにとってはfutureshortsのチャンネルは福音ですww。

◆関連リンク
FS Web  - Future Shorts (公式HP)
 futureshorts about

Future Shorts is one of the leading and most innovative short film labels. Since 2003, Future Shorts has created a rapidly expanding network that allows filmmakers the opportunity to have their work seen on the largest theatrical platform worldwide.

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2010.03.24

■東京大学大学院 小紫研究室 マイクロ波ロケット

Light_flight

東京大学大学院 小紫研究室(公式HP)
マイクロ波ロケットの高推力化に成功!
 ムービーはこちらに(研究成果)

東京大学と(独)日本原子力研究開発機構の共同研究チームは、地上から宇宙へ物資を運ぶための次世代の宇宙ロケットシステムとして期待される「マイクロ波ロケット」に対して、1.2メートルの高度まで持続的に推進力を発生させ、小型モデル機を打ち上げることに成功しました。

TBS「夢の扉〜NEXT DOOR〜」
2010.3/21放送内容

東京大学新領域創成科学研究科の小紫公也教授です。そのロケットは“ライトフライト”と呼ばれる、マイクロ波をエネルギーにして飛行するもの。まだまだ未来の話ですが、その第一歩として現在、ロケットの機体やマイクロ波を受けるための伝送ミラーの製作にあたっています。

 TBS系で放映されたマイクロ波ロケットの東大小紫研究室の最新研究成果を観た。
 東大教授小紫公也氏が、A.C.クラーク「太陽系最後の日」を子供の頃に読んで感銘を受けロケット技術者を目指したと語る。ここでもクラークの夢を開発中!ということでなかなか感動。

 マイクロ波ロケットの実験ムービーは、上のリンク先の方が、TVでやっていた映像よりもしっかりとパルス状の推進が確認できる。600kW(100Hz)×1msecで126g×1.2m上昇。これが現在主流の液酸液水ロケットと比べてエネルギー効率がどれくらいの比較になるか知りたい(調べてちょっと計算すれば出そうなものをものぐさしです)。

 2030年に打ち上げることを目指している、とのことで自分はギリギリ観られるかも(^^;)。

◆関連リンク
Microwave Beaming Propulsion マイクロ波推進とは?
 ビーミング推進ってネーミングがいいですね。
・当Blog記事
 『U.H.O.フューチャーレスキュー2061』(Unidentified High-technology Object:未確認ハイテク物体) 小紫教授のライトフライトをアニメで描いた作品。検索して思い出しました。以前もこのマイクロ波推進について書いてました(^^;)。

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2010.03.23

■演劇ユニットG.com『完全な真空×BLACKBOX』

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演劇ユニットG.com
『完全な真空×BLACKBOX』

2010年3月24日(水)
    〜3月28日(日)
テアトルBONBON
中野区中野3-22-8

 2009年度 世田谷シアタートラム ネクスト・ジェネレーションを獲得し、2010年1月に公演したG.com名作「闘争か、逃走か。」の布石となった傑作不条理SFオムニバス、待望の再演。

ストーリー 【完全な真空】
 ふとした好奇心から、地下鉄の見慣れぬ階段を下りていく男。 それは脱出不可能な地下迷宮への入り口だった。 何もない、無意味な空間で生活を続ける浮浪者と、脱出をあきらめる若い女。二人をよそに男は地上を目指す、男の目指すべき道は何処にあるのか、そしてその目指す先に見えるものは?

作・演出 三浦剛
キャスト 吉田朋弘・志村史人(劇団俳優座)・池津望奈美
佐藤晃子(G.com)・古口圭介(演劇企画夜の樹)・菊池豪・宍戸裕美

 スタニスワフ・レム追悼企画『ソラリス』完全舞台化 『孤独の惑星』という記事で紹介した演劇ユニットG.comの公演情報。三浦剛さんより広報メールをいただいたので、御紹介。
 「完全な真空」と「BLACKBOX」という二つの芝居のオムニバス。原作者にスタニスワフ・レムの名はないので、タイトルのみ同じの別作品ということのようです。不条理劇ということで、やはりレムのリスペクトということなのでしょうね。

◆関連リンク
演劇ユニットG.com 公式HP
演劇ユニットG.com 稽古場Blog
演出家プロフィール 三浦剛氏
 プロデュースユニットGCOM主催。「実験空間」専任作家/演出家。
2006年の公開時写真「完全な真空/ブラックボックス」

スタニスワフ・レム『完全な真空 (文学の冒険シリーズ)』
スタニスワフ・レム作品 (Amazon)

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2010.03.22

■感想 『東のエデン 劇場版II Paradise Lost』

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 というわけで神山監督の2年間のプロジェクトの最後を飾る『東のエデン 劇場版II Paradise Lost』、先週初日に観てきました。感想が遅くなりましたが、twitterでは既につぶやいていたのでそのまとめです。(つぶやきは 自動的にtwilogにまとめられています。)

-------------ネタばれ、あります-----------------

■総論 個のポテンシャルへの期待

 「個のポテンシャルへの期待」、僕が見終わってジワジワと広がって行くテレビシリーズと映画の感想として、ひとことで言語化するとしたら、そんな言葉が思い浮かぶ。
 特にこの映画版第二作では、亜東才蔵が語るある言葉でグッときた。映画の中のそのセリフ自体でなく、そこで今まで無意識で受け止めてきたものが圧縮解凍される感覚。それが先に挙げた言葉として集約された感じである。

 意識的に深く後へ引く作りで、一定の結末は作るがカタルシスは最低ライン。最終話はエンターテインメントを外し、思索と論議を観客に期待したものを狙っている。潜在的救世主は個々の全員であるという、まさにノブレス・オブリージュなラスト。
 AIとしてのジュイスの成長がこの計画で、亜東の狙ったもうひとつの目的だったのだろう。去って行くタンクローリーと三姉妹の映像が、成長したAIの今後の活躍を想像させる。あの映像は、ジュイスが潜在的救世主たる多数の日本人をサポートしてくれるのを暗示させているのだと思う。

■各論メモ

・唾棄すべき世代


 上の予告篇映像から引用した地下トンネルのシーン。
 師匠を含む団塊の世代(というか全共闘)批判になっていて笑ってしまった。「こうした活動を続けておく必要があったかもしれない」というパンツの呟きが染みるセリフになっている。

 ここを観た時に思ったのは、テレビ版のミサイルシーンで『TOKYO WARS』の日本を疑似戦時情勢下におけば何かが変わるかもしれない、という押井守のテーマ設定の全否定との連関である。今回の映画版でのさらに後追いするこの団塊世代批判、これはもう神山監督、確信犯である(^^;)。

 ここからやはり、押井守と神山健治のエデンテーマでの対談のセットは、アニメーションジャーナリズムの必須課題になったと思う。どちらかのアニメ誌で企画されんことを切に望む。もしそうしたものが企画されなければ、作品を世に送り出したプロダクションI.Gが主催して、パネルディスカッション、なーんて企画を期待したい。

・血縁の描写と出自の500円玉

 今回、わざとなんだろう、日本的血縁的な話になっていた。ウェット感たっぷり。戦後日本の価値観が通用しなくなる様を亜東がつぶやくのだけれど、そこの構造を補強する為にそうした描写を入れたのかもしれない。

 そしてこのくだりで、まだ整理できていないテーマが滝沢とその母が語る金銭に関する部分。使うことよりもそれを稼ぐことに視点を移したらどうだろう、ということに聴こえたけれど、ここは当初から滝沢の母に関する唯一の記憶として描かれていたように、はじめから重要なテーマ設定がなされていた部分。次に観る時にはここをより理解できるように注意して観たいものです。

・その他のつぶやき

・神山監督、SAC 2nd GIGと直結するテーマの深化。低きへ流れる人々の気持ちをどう個として進化させるか。

・救世主たらんとして、個と個がどう立ち向かうか、ということだよね。こんな堅苦しい言葉でなく(^^;)表現されているのだけれど、、、。

・真っ向社会派SFだと思うのですがtwitterプロSFの人達のつぶやきがない。なんでかな? 神山テイストが斜に構えたSFスタンスに合わない所はあるけれど..寂しい。

・ロマンアルバム『東のエデン 神山健治の世界』に監督インタビュー"(東のエデンは)続けたいという思いもあるし、ずっと続けられるとも思います"(P61)アニメという媒体かは不明。

・『東のエデン 神山健治の世界』監督インタビューが大量だ!と買ったらエデンの話は10頁だけ。後は監督の生い立ちと作品歴。後者も面白いけどエデンのこと読みたかったので肩すかし。オトナアニメの特集号を買えばよかったかな?

・3/13〜『東のエデンII』主人公はNo.9。憲法9条からも由来する名前。 #edenoftheeast http://9.gaga.ne.jp/  RT @kumamchu 3/19〜NINE 4/10〜第9地区 5/8〜9番目の奇妙な人形。3ヶ月連続“9”にちなんだ作品。偶然

◆関連リンク
【インタビュー】神山健治監督が語る『東のエデン』の世界
   『東のエデン 劇場版II Paradise Lost』3月13日公開

  もともと新しいものを受け入れていく良さというのはこの国、日本にもあったのですが、古い人間は、俺たちの時代でひとつ完結したのだから、もう新しいもの を受け入れて変化したくないと言い、若い世代は昔のことは知らんと言う。そうなると、深みは増さないだろうなと。最終的に『劇場版II』を描き終えた段階 で思うことは、そういうことでしたね。

 現在ニートと呼ばれている人たち、そして団塊の世代が、自分たちだけの世代で完結しようとしている部分について考えてみようということでスタート した企画でしたが、そういった世代が互いに断絶するのではなく、繋がっていくことによって新たな深みを手に入れていけば、まだまだこの国は捨てたもんじゃ ない。そんなことを感じてもらえたらいいな、というのが、『劇場版II』を終えた時点での僕の総括ですね。

『東のエデン』という物語に出てきた若者たちは、映画が終わっても、どこかでまた前に進んでいっているじゃないかと思える作品になっていると思います。こ こで終わってしまうのではなく、ここから先を彼らは生きていくんだ、そんなことを、『劇場版II』をご覧になった皆さんにも想像してもらえたらうれしいな と思っています

『東のエデン 劇場版II Paradise Lost』
 映画評 氷川竜介
(アニメ!アニメ!)

「お金を使うこと」と「お金をもらうこと」の対比から浮かぶセレソンゲームの真意は痛快だが、主張のいくつかはシュガードリーム的で、手厳しい批判にさらされる可能性が高いとも思った。しかし、そうしたアンバランスさを越えた、ひたむきさが伝わってきたことも事実である。

東のエデン公式HP 公式Blog

神山健治監督『アマゾン限定 東のエデン 劇場版I The King of Eden + Air Communication Blu-ray』
 2010/03/24発売

ニッポン放送 吉田尚記のPodcast『東のエデン』神山健治監督インタビュー!(クリックでiTuneが立ち上がります)

『オトナアニメ Vol.15 東のエデン&プロダクションI.G特集』

◆twitter上での会話

続きを読む "■感想 『東のエデン 劇場版II Paradise Lost』"

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2010.03.19

■究極の映像体験 ULTIRA @ワーナー・マイカル・シネマズ大高

Ultira

"まるで映画の中にいるような感覚ウルティラ:ULTIRA"
 (ワーナーマイカルシネマズ大高)

 3/23にオープンする名古屋市のシネコンに、先日紹介した3D対応、シーンに合わせ動く座席「D-BOX」に加えて強力な映像装置が導入される。名付けてウルティラ。公式HPでは「ウルティラ:ULTIRA+D BOX+reaL D=究極の映像体験」と書かれている。

 オープニング作品はこちらで掲載されている映画館の広告チラシによると、"『シャーロック・ホームズ』に決定" とのこと。
 なんだ『アバター』じゃないんだ。残念。

 この「究極の映像体験」、映像・音響関係の詳細がワーナー・マイカル・シネマズのHPには記載されていない。ネット検索では以下のBlogが最も詳しく紹介されているので、引用させていただきます。

映画館ブログ: WMC大高、新システム「ウルティラ」導入

 10番スクリーン(401席)に(略)まるで体を包み込むような高音質なサウンドと、大型スクリーンに映し出される高画質映像で楽しむことができる。料金は鑑賞料金プ ラス200円(※3D上映の場合は、3D=300円+ウルティラ200円で、計500円プラス)。
 ウルティラの『音響』は、音響機器メーカーのJBL Professional社が今春発売する高精細なサウンドシステムを、いち早く採用。メインスピーカーには国内初導入となるJBL PROFESSIONAL 4wayカスタムメイドスピーカー「5742」を使用。サブウーファーには18インチユニットを2台搭載した「4642A」を使用。低域ドライバに VGC(Vented Gap Cooling)テクノロジーを採用し、大出力とクリアな音質を両立。サラウンドスピーカーには、ホールやスタジアムなど中〜大規模設備用で15インチ ウーファー搭載の「AC2215」を使用。中高域のホーンに採用されたPTウェーブ・ガイドが、均一な音質を低歪率で出力する。アンプには通常映画館では 使用されず、スタジアムやドームなど大規模コンサートで使われるAMCRONの最上位機種(I-Tech HDシリーズのI-T5000HD)を使用することでハイクオリティなサウンドを提供する。(略)
 『映像』に関しては、国内最大級の3D用シルバースクリーンと最新のデジタル上映システムで、鮮明な高画質映像を実現させる。

 残念ながら巨大スクリーンのスペックは不明だが、本格IMAXシアターくらいの広さを期待したいものである。そうでなければ「究極の映像体験」のコピーが泣きます(^^;)。

 これに合わせて、上記公式HPに下記のようなキャンペーンが実施されるという。
・3/27,28あの映画を無料体感。朝から先着順でチケット配 布。18:15〜スタート。
・3/19〜23名古屋でトラックULトラを写メで撮ると先着千名無料。

 
 昨日、記事にした世界最大のプラネタリウムとともにこのシステムは日本初導入、今、名古屋は究極映像の街に生まれ変わろうとしている、なんてね(^^;)。

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2010.03.18

■世界最大のプラネタリウム建造中@名古屋市科学館

Planetarium_nagoya850

 名古屋市伏見を歩いていると、ビル街にこの異様な建造物が突然現れる。
 まるで巨大な球体宇宙船が降り立ったかのようである。しかしてその正体は...。
 まずはクリックして、iPhoneで撮った写真をお楽しみください。

名古屋市科学館:理工館・天文館改築基本計画の概要について

 名古屋市は2010年度の完成を目指している名古屋市科学館の新館に世界最大のプラネタリウム(直径35m)を設ける事を盛り込んだ基本計画を発表。
 世界最大としてギネスブックに登録されている愛媛県総合科学博物館のプラネタリウム(直径30m)よりも直径が5m大きい。

 限りなく本物に近い星空の再現を目指し、エンターテイメント性豊かなプラネタリウムを整備する。

・光ファイバーで一つ一つの星に光を導き投影する最新技術で、リアルで美しい星空を再現
・高解像度プロジェクター6台を駆使し、宇宙旅行を擬似体感できるなど全天に広がる動画を上映
・ドーム内を音が動き回るように感じるなど、映像に臨場感や迫力を与える音響装置

 ということでドーム内径35mという世界最大のプラネタリウムが2011年春公開へ向けて現在建造中。この建造の光景はまさしくセンス・オブ・ワンダー。
 下の完成想像図にあるように、構造的には二つのビルの間に宙づりにされるような形でこの巨大球体が形作られる。科学館として子供たちの心に驚きをもたらす、素晴らしい建築構造だと思う。

20100313_210140

 プラネタリウムとしては上記リンク先にあるPDF等を見ると詳細が説明されているが、球体全てがプラネタリウムではなく(そんな凄いものも観てみたかったが)、下半分が展示ホール、上がプラネタリウムとなっている。

20100313_210220

 プラネタリウムとしての構成は左図にあるように、光学式プラネタリウム、パノラマ投影機、全天デジタル投影機6台、レーザー投影機5台、補助投影機5台、スモークマシン2台という陣容。

 あと科学館として他の設備では、新造中の中に巨大なテスラ・コイル2台による"放電ラボ"が計画されている。これもバリバリとセンス・オブ・ワンダーにあふれた巨大幻想装置である。楽しみ!

◆関連リンク
名古屋科学館 プラネタリウム - Google 画像検索
科学館の新プラネタリウム « 名古屋栄でWebサイト制作|ワンズ
 ここにあるプラネタリウム建造中の写真が素晴らしい。デス・スター。
・テスラコイルと言えばこちらも。当Blog過去記事
 『ヤノベケンジ―ウルトラ展』「ウルトラ-黒い太陽」テスラコイル吠える!

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2010.03.17

■大阪万博「EXPO’70パビリオン」開館 - 毎日jp(毎日新聞)

Expo70_open

EXPO'70パビリオン | 独立行政法人 日本万国博覧会記念機構 公式HP
大阪万博「EXPO’70パビリオン」開館 - 毎日jp(毎日新聞)

 EXPO’70パビリオンは公園に残る鉄鋼館を改修し、13日午後開館。当時の展示物や映像など約80種類・3000点を紹介する。
 衣装は、日本館向けを製作した日本ユニフォームセンター(東京都)が実物や写真などを手がかりに復元。パビリオン21館とテーマ館1館の計56着が披露された。

大阪万博を体感「EXPO70パビリオン」内覧会 13日オープン - MSN産経ニュース.

万博当時レーザーショーが上演されたホールをぐるりと囲む回廊(約160メートル)を歩きながら展示を楽しめる。エキスポタワーの展望室など、初公開されるものもある。

 これは絶対行きたい!(^^;)。大阪万博記念公園に「EXPO’70パビリオン」がオープン。
 上の二つのサイトにたくさんの写真が掲載されているが、懐かしいものや見たこともない興味深いものが展示されているようだ。あのワクワクが再び! 僕らの過ぎ去った未来を懐かしく観覧したいものである。

 将来的に、ここでヤノベケンジ氏のアート展とか、『嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』上映とかイベントしたら盛り上がるだろうなーww。

◆関連リンク
YouTube - EXPO70パビリオン内覧会 映像はこちらに。
70年万博タイムスリップ | 独立行政法人 日本万国博覧会記念機構
 大阪万博の公式記録。各パビリオンの紹介が増殖中。太陽の塔の建造中の写真があります(画像が小さいのが玉にきず)。

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2010.03.16

■リュック・ベッソン監督最『アデル』予告篇

Adel

リュック・ベッソン最新作『アデル』が2010年7月3日(土)全国公開決定!

最新作『Aventures extraordinaires d'Adele Blanc-Sec』(原題)の邦題が『アデル』に決定。

■STORY■ 1911年、パリの自然科学博物館。ジュラ紀の化石から翼竜プテロダクティルスが孵化、パリの空を飛びまわり、人々を脅かす。だがその異変は、単なる序章にしか過ぎなかった。突如、恐怖に襲われた世界を救うのは——。

LES AVENTURES EXTRAORDINAIRES D'ADELE BLANC-SEC: UN FILM DE LUC BESSON(公式HP)

 本国フランスでは2010.4/14公開。
 コミックが原作ということで、コメディ的な画面。でもきっちりしたレイアウト、スタイリッシュな映像はベッソンらしい。
 『アーサーとミニモイの不思議な国』(未見)とか最近の作品は児童文学へ向かっているが、この最新作もジュヴィナイル的な雰囲気ではあるがどんな作品になっているか...。

◆関連リンク
リュック・ベッソン - Wikipedia
berceau du cinema, paris : 夏休み返上!リュック・ベッソンが新作の撮影をスタート!

ジャック・タルディ のフレンチ・コミックの映画化。第1次世界大戦のトラウマを抱えた1920年代のパリを舞台に女性小説家アデルの被る災難を描いた原作の方は既に9話が発 表されていますが、まず第1弾では第1話から第4話まで(”Adèle et la Bête”、”Le Démon de la tour Eiffel”、”Le Savant fou”、”Momies en folies”)がベースになっています。ベッソン監督曰く、『アメリ』と『インディアナ・ジョーンズ』のミックスされたようなスタイルの作品になるとか。

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2010.03.15

■ビートたけし北野展@ポンビドゥーセンター

Beat_takeshi_kitano

Fondation Cartier pour l'art contemporain
Beat takeshi kitano, Gosse De Peintre in pari
(公式HP)

 パリのカルティエ財団ポンピドゥー国立美術文化センターで、3/11-9/12に開催されている『Beat Takeshi Kitano, Gosse De Peintre』展の公式HP。

 「ビートたけし北野」の作品とプロフィール、動画コメントが見られる。
 作品は『アキレスと亀』に登場したシュールな絵から、上の引用写真に示したオブジェ作品まで展示されているようでかなり大規模な展示会。
 3/11-9/12という公開期間をみても、いかにフランスでアーティストとして認められているかがわかる。

 もちろん映画のネームバリューが大きいのだろうが、それにしても凄い扱い。日本のニュースでも「コマンドール賞受賞」ということで大きく取り上げられていたが、この公式HPを見てさらにその取り上げられ方に驚いた次第。

 ポンピドゥー国立美術文化センターと言えば、07年『The air is on fire, David Lynch』展が開催されたところ。デイヴィッド・リンチと北野武はどこか地下水脈で繋がっているような気がするので、なかなか感慨深い。

 TVのニュースで、日本ではたぶん来年開催されるだろうと、ビートたけしが語っていた。

◆関連リンク
・当Blog記事 北野武監督 『アキレスと亀』

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2010.03.12

■雑誌メモ キネ旬 滝本誠『セルロイドの画集シネマ・アート・ランダム』
 ダ・ヴィンチ 漫☆画太郎「世にも奇妙な京☆極夏彦」

『キネマ旬報 2010年 3/15号』

 「キネマ旬報」3月下旬号で滝本誠師(^^;)の新連載がスタートした。
 題して『セルロイドの画集シネマ・アート・ランダム』。氏得意の絵画と映画の関係を書かれていくという。

 まず第1回は「ルオー<ヴェロニカ>×井上昭『勝負は夜つけろ』」。
 ヴェロニカと女優久保菜穂子について。

『ダ・ヴィンチ 2010年 04月号』

ダ・ヴィンチで漫☆画太郎先生「世にも奇妙な京☆極夏彦」描く
(コミックナタリー)

ダ・ヴィンチ4月号 第2特集「あなたの知らない京極夏彦」に、漫☆画太郎の描き下ろしマンガ「世にも奇妙な京☆極夏彦」が掲載されている。
 このコラボレーションは、京極本人からのラブコールで実現した企画。京極にまつわる七不思議を、「京極堂」を訪れたババアと京極の掛け合いを軸にカラー2ページで描いている。

 これは強烈。いくら本人の希望とはいえ、ここまでデブで自堕落に作家を漫画化していいんでしょうか。女性ファンが見たら、怒りそうなくらいの凄い出来。是非、京極ファンは手に取ってみて下さい。卒倒しても知りませんが、、、(^^;)。

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2010.03.11

■マイクロソフトの2画面タブレット Courier

Microsoft_courier

マイクロソフトの極秘タブレット「Courier」

Courier のユーザーエクスペリエンスは、みんながAppleタブレットに求めるものとは対極にあり、複雑です。スクリーンは2つ。ペン入力主体のインターフェイス にマルチタッチの指ジェスチャー認識を幾通りかマッシュアップしており、高度なグラフィックスを駆使したテーマ、モード、アプリも取り揃えてます

 昨年9月の情報だけど動画がありました。これは究極の手帳ですね。メモ魔な僕は見てるだけで文字を書きたくなります(^^;)。ページ数無限大が魅力!
 そしてマンマシンインターフェースがなかなか素晴らしい。
 クリエイティブに使えそう。手書きが本当にこの動画くらい使いやすければ、仕事でしっかりメモがとれそうだ。

マイクロソフトの2画面タブレット Courier 詳細判明&UI ギャラリー

 詳細スペックが掲載されている。畳んで130x180x25(開いて260x180x12.5)mm、重さ 約500g。iPad 243x189x13mm 約700g。これはまさしく、狙ったようにiPadを二つ折りにした大きさだw。

 本や手帳と同じに折り畳めるのがいい。iPadはさすがに電車で持っているのは大きすぎるので、、、。

 これでiPadとの大きな差は、映画を観たりする時の画面の大きさ。
 映像を観る時に開いた液晶の中央が繋がって大画面になれば最強なんでしょうね、iPad危うしww!

◆関連リンク
http://bit.ly/5Bklop こちらにもCourierビデオ。
YouTube - Microsoft Tablet Prototype "Codex"
 こちらはの無骨なCourierのプロトタイプ。既存の液晶ディスプレーをむりやり繋いだ大きさが、いかにも予算がない初期開発をイメージさせて、たまりません。 

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2010.03.10

■新刊メモ 『ケルベロス 鋼鉄の猟犬』『機械仕掛けの歌姫』
 『ビッチマグネット』『歪み真珠』

 ひさびさの新刊メモ。最近、twitterで読書量がさらに落ちているので、いつ読めることか(^^;)。

押井守『ケルベロス 鋼鉄の猟犬』
ラジオドラマ ケルベロス鋼鉄の猟犬(公式HP)

 舞台は、一九四二年、第二次大戦下のソ連。“独裁者”が暗殺され、ナチス政権が崩壊、生まれ変わったドイツは、凍てつく東部戦線で泥沼の戦いを続けてい た。女性将校マキ・シュタウフェンベルクは、甲冑を身に纏った異形の装甲猟兵大隊「ケルベロス」の姿を記録映画に収めるため、最激戦区のスターリングラードへ旅立つ。滅びゆくことを知りながらも、孤立無援の最前線で奮闘する兵士たち。その哀しき宿命を目にしたマキの胸に去来するものとは—。巨匠押井守が描く、もうひとつの第二次大戦。

 ラジオドラマは聴けなかったので、これは読んでみたい。でも本当はラジオ版をなんらかの形で世に出してほしいのであった。

フェリシア・ミラー フランク
『機械仕掛けの歌姫―19世紀フランスにおける女性・声・人造性』

 本書は人造美女/独身者の機械というきわめて今日的なテーマに対し、「声」の表象に光を当てた先駆的研究である。精神分析とフェミニズムの議論をふまえなが ら、プルーストやルソーをはじめ、ジョルジュ・サンド、バルザック、ネルヴァル、ボードレール、ホフマン、そしてヴィリエ・ド・リラダンらの作品を通して、歌声と女性とテクノロジーの関係を鮮やかな手さばきで検証していく。聴く者を虜にする、この世のものと思われない精妙な歌声の表象がもたらすものは何か。そこには近代を特徴づける「崇高」の美学的体験が息づいている。

 これは面白そうなテーマの本。声の聴覚への影響って、確かに「崇高」の美学がありますよね。映像研だけど、五感が受け取るもの全般の秘密が知りたいので、音にも当然興味津々。

舞城王太郎『ビッチマグネット』

なんだか妙に仲のいい、香緒里と友徳姉弟。浮気のあげく家出してしまった父・和志とその愛人・花さん。そして、友徳のガールフレンド=ビッチビッチな三輪あかりちゃん登場。成長小説であり、家族をめぐるストーリーであり、物語をめぐる物語であり…。ネオ青春×家族小説。

 最近、舞城王太郎もとんとご無沙汰。
 この概要だけ見ると、いつもの舞城って気がするけれど、、、。

山尾 悠子『歪み真珠』

あの『ラピスラズリ』に続く山尾悠子待望の新作は、バロックなイメージが渦巻く15の幻想掌篇小説集。

ゴルゴンゾーラ大王あるいは草の冠
美神の通過
娼婦たち、人魚でいっぱいの海
美しい背中のアタランテ
マスクとベルガマスク
聖アントワーヌの憂鬱
水源地まで
向日性について
ドロテアの首と銀の皿
影盗みの話
火の発見
アンヌンツィアツィオーネ
夜の宮殿の観光、女王との謁見つき
夜の宮殿と輝くまひるの塔
紫禁城の後宮で、ひとりの女が

 タイトルがまんまバロック。これは期待しないわけには行きませんね。
 短編の表題を並べただけでイメージが拡大するこの感覚は気持ちいい!

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2010.03.09

■ウェタ デジタル『アバター』メイキング映像
  Weta Digital AVATAR MAKING

Avatar_pandora02

Weta Digital/features/avatar1/

 WETA DIGITALに『アバター』のメイキング映像の動画が6本公開されている。
 『AVATAR』が凄いのは先日の記事でも書いたけれど、もちろんIMAX他による鮮明な立体視のできるステレオ映像も素晴らしいが、さらに特筆すべきはパンドラのナヴィ世界の全てが3D-CGで描かれているということ。
 まさに全ての映像が人間の手で、スタジオではなくデスクトップで作成されているのだ。

 もちろんそれまでにもWETA DIGITALの過去の業績として紹介されているように、『ロード・オブ・ザ・リング』や『キング・コング』で3D-CGのみで生成された世界が我々の眼前に展開していた。しかしそれらはあくまでも映画の一部で採用されていたにすぎない。それが『アバター』ではほとんど全体の2/3の時間を占め、さらにそのナヴィ世界の日常描写含めた映像が実写よりも、リアルな世界として違和感なく描かれているのだ。先日の繰り返しになるが、これは画期的と言っていいと思う。

 その映像の仕組みの一端が垣間みられるのが、今回紹介するWETAが公開した映像。右の引用画像にあるように、パンドラの世界がまさにセルを重ねるように、みるみるCGを多層に連ねて構築されていくのがはっきりと示されている。
 背景から全ての映像がCGとして生成され重ねられている。そして面白いのは、雲や大気の表現。これが丁寧に描かれて重ねられることでリアリティが獲得されていく過程が興味深い。(ただこれだけではいったい何が画期的なのかわからない。あのフォトリアルなCGの秘密はモーションキャプチャー以外にもあるはずで、そこが激しく知りたい!)

 またわかりにくいが完成画像になったところで、右目用と左目用の二つの映像が並べて表示されているのもわかる。

 最後にその映像を掲載。

 これ、平行視で合成してあるので、眼を寄せてみると、きっとあの画面の奥行きがPCモニタに現れるはずです。(といいつつ、僕はこの横幅だとちゃんと立体視できませんでした(泣))

◆関連リンク
世界の巨匠・押井守監督が“日本敗北宣言”!

「向こうは予算600倍だよ!仮に同じ予算があっても僕には出来ない。日本では出来ない!」と語る監督。「ジェームス・キャメロンは終わってなかった。あの映 画のためにカメラから作って、3Dの方法論を作った。『T2』や『タイタニック』での積み重ねが生きているのが観ててわかる」と、作品を高く評価。

 かつて制作に乗り出した『G・R・M(ガルム戦記)』に触れ、「ガルムでやりたかったこと、“実写と同じ情報量を持ったキャラクターを使って、アニメーションと同じ画作りをする”ことを、『アバター』はやった」と語った。

 押井守の構想 CGで実写のようなアニメーションを作る、というのを、キャメロンは先にやってしまったわけで、悔しいでしょうね。

Avatar_stereo

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2010.03.08

■国際シンポジウム「クール・ジャパノロジーの可能性
 日本的未成熟をめぐって」twitter参戦記

Cool_japanology

クール・ジャパノロジー‐ニコニコ動画
 音声のみ。
Togetter - まとめ 国際シンポ
「クール・ジャパノロジーの可能性」
 2日目のTLより」

3/6 14:00〜17:00「日本的未成熟をめぐって」
日本文化を貫く「未成熟」の問題に迫る2日目
●登壇者 東浩紀(批評家) 黒沢清(映画監督) 宮台真司(社会学者) 村上隆(現代美術家) キース・ヴィンセント(比較文学者)
●詳細: http://www.cswc.jp/lecture/lecture.php?id=12

 3/6(土)東工大で開催されたシンポジウムに、USTREAMとtwitterでヴァーチャル参加しました。いえ、USTREAMの中継動画をPCで観ながら、twitterで引用や感想をつぶやき(tsudaり)、知ってる人や初対面の人と、いろんなことを語り合ったわけです。

 3/6の朝にこのイベントを東浩紀氏や村上隆氏のtwitterで知り、黒沢清監督の名を見て、凄く参加したくなったのだけれど、東海地方から東工大はあまりに遠く、当然出席なんか出来るわけがない。それがちょっと貧弱な映像で発表のスライドや会場の様子を見ながら、ネットで疑似参加できたわけだから凄い!

 テーマ「日本的未成熟をめぐって」から、話題はうちのBlogでもよく取りあげているサブカルチャーである映画やアニメやアートに集中。宮崎駿、黒沢清、村上隆等々の作品への言及、少々対話は噛み合っていない印象はあったけれど、とてもエキサイティングなシンポだった。

 ということで感想でしたが、以下、そこで交わされたつぶやきと会話を、自身のtwitterから引用しておきます。長文でダラダラと文章が続きますが、各パネリストの興味深いコメントの引用とtwitterで参加された方々の意見が、ライブ感(出たとこ勝負^^;)とともに楽しめるかと。よろしければ「続きを読む」をクリックください。

続きを読む "■国際シンポジウム「クール・ジャパノロジーの可能性
 日本的未成熟をめぐって」twitter参戦記"

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2010.03.05

■カレル・ゼマン展 −トリック映画の前衛 − @刈谷市美術館

Twitter / from compartment: 4月17日(土)~5月30日(日)刈谷市美術館

4月17日(土)~5月30日(日)、刈谷市美術館で開催予定のカレル・ゼマン展。監修が山村浩二さん

 mymulaさんのtwitterで知りました。刈谷市美術館としては、04年のイジー・トゥルンカ展以来のチェコの映像作家展。

知られざるアニメーション カレル・ゼマン展

今年4月17日(土)〜5月30日(日)、愛知県の刈谷市美術館で開催予定のカレル・ゼマン展の監修をしている関係で、2月14日、日本に到着したゼマンの原画や絵コンテ、人形などの確認に豊洲の倉庫に行ってきました。その日カタログ用の写真撮影をしていたので、僭越ながら少しポージングのお手伝いもしました。

 山村浩二さんのBlogで紹介されています。

刈谷市美術館 展覧会(公式HP)

チェコ・アニメもうひとりの巨匠 カレル・ゼマン展 −トリック映画の前衛−
日本初の回顧展! 世界的に評価されるチェコ・アニメーションの巨匠・カレル・ゼマン(1910-89年)の日本初となる回顧展。撮影に使われた人形や原画、制作過程の資料など約200点の展示に加え、映画も上映して創作活動の全容に迫ります。

 まだ公式HPでも詳細は記されていません。
 次のこちらの方が詳しいですね。

チェコ・アニメ もう一人の巨匠 生誕100年 カレル・ゼマン展 トリック映画の前衛 - 愛知県刈谷市の展覧会 - Yahoo!地域情報.

2010年4月17日~5月30日
開催時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
※休館日月曜(祝日の場合は開館、翌平日休館)
料金 一般800円、高大生600円、中学生以下は入場無料

 カレル・ゼマン(1910-1989)は、人形アニメーションや絵本で人気の高いイジー・トゥルンカ(1912-1969)と並ぶチェコ・アニメーション の創設者であり、巨匠の一人です。(略)
 同展は、遺族が所有する原画や人形、制作過程の資料や絵コンテなどの展示やアニメーション作品の上映を通じ、ゼマンの創作活動の全容をたどろうとするものです。また、ゼマンに 多大な影響を与え、「チェコ・アニメの母」と称されるヘルミーナ・ティールロヴァー(1900-1993)、フランスのジョルジュ・メリエス (1861-1938)との関連性を含めた、チェコ・アニメーション史の草創期も紹介。(略)

 実は恥ずかしながらカレル・ゼマン、ほとんど観てない。
 展覧会までには鑑賞した上で、美術展に行きたいものです(^^;)。

◆関連リンク
カレル・ゼマン - Wikipedia
『幻想の魔術師 カレル・ゼマン コレクターズBOX』
■イジー・トゥルンカ展 見学: ★究極映像研究所★

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■感想 ジェームス・キャメロン監督『アバター』3D

Avatar_detail

アバター - Wikipedia
『アバター』ストーリーについて
 (キャメロン語る)

 『アバター』の感想はtwitterで書いていたので、なんだか既に語ってしまったような気がしていたのだけど、先週REAL D方式で二回目を観てきたので、これを機にまとめてみます。twitterでつぶやいたものを繋いでみるので、読みにくかったらご免なさい。

◆IMAXでの一回目 鑑賞

 なんだか今までの映画とはどこか根本的に違う体験をしたような感覚を見終わった後に持った。映画4.0とでも言ったらいいのか、サイレント→トーキー→カラーと来て、次の世代の3D(CG)。
 映画の中に没入していく感覚がなんだか凄い。
 ストーリーの出来がよくない、という評価があちこちでされているけれど、僕はそんなことが全く気にならない、なんだか奇妙な映画体験をしたと感じたのだ。

 新しい体験であるのは、もちろん3Dで大画面に広がる奥行きのあるディテイル豊かな映像がその中心的な役割を担ったのは間違いない。空の飛行シーンの空間感覚、ナヴィ属の作られた顔がアップにされた時に、皮膚の立体感の描写がリアルにされているのを間近に彼らがいるように立体的に観れるのは、素晴らしい体験である。

 しかしもうひとつ、まだしっくりとその鑑賞の感覚の整理が付いていないのだけれど、ナヴィ世界の映像が全てCGであることが、映画が始まって百年強の歴史の中で特筆すべきでないのか、ということ。

 この映画大部分がナヴィ世界を描いているので、実写でなくCGアニメで出来ている。草木と岩、動物、全ての景色がアニメ。風景の映像がまるで中国奥地に実在するような本物感を持っている。またCGのナヴィのシーンの方がリアルに感じる。役者がいないで(と言ってもモーション・キャプチャーは使ってるが)実写映画が撮れる時代がきたということでは映画の革命だと思う。

 このようについに実写クオリティを、人間はこのレベルで生成できるようになったわけだ。WETAデジタルのこの偉業はまさに特筆すべき。こんなに大ヒットしているAVATARなのに、その特撮映像を解説した本が出版されていないという寂しい状況だけれど、映像としてのこの偉業はもっとしっかりと研究されていいと思うのだけれど、、、。それは確かに僕ら観客に何か全てをいまだに解析できない何かを残しているのだから、、、。

◆閑話休題 一回目のつぶやき

・まさに実写(3DCGアニメ)版 風の谷のナウシカ。

・まず驚いたのはナヴィの身長10フィート。主人公がアバターに入って歩ける喜びで走り回るシーン。人間との大きさの対比でとてもワンダーな画面になっている。

・ストーリーも戦争に至る過程が少し弱いけれど、幾多のアメリカ経済戦争を想起させて、僕には丸だったけどなー。欲をいえば、もっとアメリカ批判になってた方が好みだけど。最後地球人が去るシーンにかぶせたナレーション、「エイリアンは帰って行った」とかの皮肉も好きだ。

・動植物に関しては、もっと細部のディテールの鮮明さを描けていても良かったかも。現実の深海魚とかのデテイルの凄さは参考になると思う。

■『アバター』2回目

 前回IMAX、今回はREAL D。空いていたので前半前から6列目、後半3列目で比較観(^^;)。圧倒的に3列目での臨場感が素晴らしい。別の映画と言えるくらい。視野の7割以上がスクリーンになる位置で観るべき。2方式の比較より位置が重要と痛感した。

 前方位置、視野の7割以上がスクリーンである重要性は、後方で画面の枠が意識されるとせっかくの奥行きが台無しになること。後ろの時は「映画を観ている」客観的視点。前では「映画に入っている」没入感。顔の微妙な奥行きまで観るこれが映画4.0(サイレント→トーキー→カラー→3D)なのだと再認識。

 今回比較してみて、IMAX vs REAL Dは問題じゃないと思う。IMAXが2プロジェクタで明るいのは確かだろうけど、たぶん二つ並べて見比べないと差は感じない。それよりIMAXのスクリーン面積とシート配置で、客が視野の多くを画面に占められる確率が高くなることの方が重要だろう。なので前方鑑賞することで二つの方式は同等かと思う。

 IMAXでもたぶん前から5〜6列目までで観ないと映画4.0な没入感は得られないだろう。IMAXで観たのになんかそんなに凄くない、って思ってる人は他方式でもいいので前から3列目くらいで観ることをお薦め。注意は真ん中付近でないといけないこと。側方からはかなりスクリーンの変なパースにより違和感あるので。

 さらに前方すぎると、今度はスクリーンの上下のパースが気になるので注意です(^^;)。これは映画館によって最前列とスクリーンの距離が違うのと、前後シートの段差のとり方で変わるので。スクリーンをできるだけ正面から観られる、視野7割以上の位置が理想だと思う。3Dは本来、映画館の構造変更が必要で、どこからでもできるだけパース差が少ないような座席とスクリーンの関係を作るべきなのだろう、本物の巨大スクリーンのIMAXと同じように。

 観た位置と感想の相関をとると面白いデータが出るような気がする。つまりスクリーンが視野の何割だったかという数字と感動の度合いを数値で書くときっと比例関係がでてくると思う。
 前方と後方で感想を調べると、ストーリー中心で批判を感じた人は相対的に後方で観た人が多いのではないか。前方と後方では、映像体験したのと(映画4.0)、普通の映画を観たのと(映画3.0)の差が出ると思う。

 ということで、二回目は、長々とシート位置と体感評価についての『アバター』評で失礼しました。皆さんが位置との関係でどう感じられたか、教えてもらえると嬉しいです。

◆関連リンク
WETA DIGITALの『アバター』へ至る偉業
『アバター』3D全方式完全制覇レビュー:It's a ...:So-net blog.

立体感は XpanD≧RealD>Dolby3D(画面中央ではRealD=XpanDで、画面端ではXpanD>RealD)、画面の明るさは Dolby3D>RealD>XpanD、色の良さはDolby3D>RealD>XpanD、メガネの使い勝手は RealD>Dolby3D>>>XpanD、総合的にはRealD>Dolby3D>XpanDという判定となり ました。スクリーンのサイズは良好でしたが、とにかく3Dメガネが気になって落ち着いて見られない、というのが正直なところです。

キャメロン監督『アバター』2作目、3作目構想を明かす - MovieWalker.

キャメロン監督は、「これ(本作)が当たれば、Part2は絶対作ります。小説やアニメ、いろんな分野に波及していくと思います」と、期待が高まるようなことを口にした。 さらに、「3作まで書いてあります。とってもラフだけどね。でも、まずちょっと休ませてください(笑)。それからお金が入ってからちゃんと書きます(笑)」と、冗談交じりに監督は答えてくれた。

『アバター』のキャメロン監督、実は宮崎駿ファンだった! - MovieWalker.

「僕はもちろん宮崎アニメのファンだ。だから、そう言っていただいてうれしいよ。まあでも、人の反応はそれぞれだから、みなさん、とにかく映画を観てください」。

「新作「アバター」 宮崎アニメにオマージュ J・キャメロン監督」:イザ!.

「ミヤザキの新作は必ず見ているよ。実は映画の最後に『もののけ姫』にオマージュをささげたシーンがあるんだ」

Cinefex 120 - Avatar / 2012 / The Road
 『Cinefex 120』 (Amazon)

Weta Digital led the groundbreaking visual effects effort, with support from Industrial Light & Magic, Framestore, Frantic Films, Hybride, Weta Workshop and Stan Winston Studio.

 2010.1月発売。これが訳されればCGの秘密が明らかになるのだろうか。
押井守監督、『アバター』の完成度に衝撃!「10年かけても追いつけない」と完敗宣言でみんなで乾杯!? - シネマトゥデイ.

あれは事件だよ。全員 に観て欲しい映画だね。こちらがやりたかったことを全部やられちゃった。ハリウッドの物量だけの映画なら悔しくないけど、(監督の)キャメロンは頭がいい よね。あれには10年かけても追いつけない。映画『ターミネーター2』『タイタニック』でやってきたことを踏まえて、カメラまで開発して、今まで積み上げ たものが効いているんだよね

『109シネマズ川崎(7)IMAXデジタルシアター』レポート: N氏の映画館:不定期日記

大きさに自信があるのであればスクリーンサイズを公表するのでしょうが、109シネマズIMAXはスクリーンサイズ非公表となっています。そこで困ったときのwikipediaということで英語版のIMAXを 読んでみるとスクリーンサイズは28x58feet、メートル換算で高さ約8.5m×幅約17.7mということになっています。ちなみに35mmフィルム 時代の109シネマズ川崎シアター7のスクリーンサイズは6.8m×16.3mでしたので、英語版wikipediaのスクリーンサイズでほぼ合っている と思われます。高さ約8.5m×幅約17.7mというのは35mmフィルム上映で日本最大級のユナイテッド・シネマ豊洲 スクリーン10の9.29m×22.6mより一回り小さいということになります。

・町山智浩 12/18/09 07:04AM, 町山智浩 12/18/09 07:04AM tomomachi on USTREAM. Blog.
 紙芝居とか子供映画とかストーリーについての感想がほとんど。パンドラとパワードスーツと女戦士は絶賛。
3D立体映画スレッド(2ch)
映画『アバター』:ゼロ年代の最高傑作をお見逃しなく | WIRED VISION

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2010.03.03

■Michael Kutsche:ミカエル・カッチェ
  ドイツのコンセプトアーティスト

Michael_kutsche

Michael Kutsche - Character Design/ Concept Art/ Illlustration - home -
 昨日、『アリス・イン・ワンダーランド』のコンセプトアーティストとして紹介したドイツのミカエル・カッチェのHP。
 アリスのコンセプトアートに勝るとも劣らぬCGイラストが掲載されている。

CGPortfolio - Michael Kutsche
 ギャラリー。公式HPにも出ていないイラストがあります。そして、ロボットのCGムービーも掲載されている。動画はいまいちかな。

Michael Kutsche - Character Design/ Concept Art/ Illlustration - BIO

“John Carter of Mars”(2012), directed by Andrew Stanton

 『火星のジョン・カーター』のデザインも担当しているようで、今後の活躍が楽しみである。

◆関連リンク
'Alice in Wonderland' character designer is a Cinderella story | Hero Complex | Los Angeles Times
 こちらはインタビュー記事。
Concept Art World » Blog Archive » Michael Kutsche
 ここのページもイラストが観やすい。
Michael Kutsche - Google 検索
Michael Kutsche (IMDb)

  1. John Carter of Mars (2012) (filming)  (character designer)   
  2. Thor (2011) (filming)  (character designer)   
  3. Alice in Wonderland (2010)  (character designer)   

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2010.03.02

■ティム・バートン『アリス・イン・ワンダーランド』
 ワールドプレミアとコンセプト・アート

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ティム・バートン『アリス・イン・ワンダーランド』ワールドプレミア

 ワールドプレミアが先週末開催されたようです。ここにビデオと記事があります。 一足先に観た人たちがいるかと思うと、うらやましい。

ワールドプレミアのレビュウ記事 by Rob Welham

 「チェコのアヴァンギャルド、ヤン・シュヴァンクマイエルの『アリス』に強い影響を受けている」と書かれてます。それを3Dで観られるとはなんという幸福。4月が楽しみです。

 ティム・バートンはシュールレアルなあのウサギを超えられるか!?
 僕としてはシュヴァンクマイエルの幻想を3Dで是非観てみたい。あの人形の質感を立体映画の大画面で是非に。

『アリス・イン・ワンダーランド』主役ミア・ワシコウスカインタビュー

 ビジュアルアーティストの両親に「普通の子供が目にしないような映像を見せてもらった」のがヤン・シュバンクマイエル監督の『アリス』だったという。「びっくりしちゃって目が離せなかった」 がファンであると語っています。
 ティム・バートンもそれを知っての起用なのだろうか。

Alice_michael_kutsche  この映画のMichael Kutscheによるコンセプトアートが素晴らしい。是非クリックして拡大して観て下さい。ディテイルの描き込み!!

 これらのアヴァンギャルドなイラストが、あの奇想映画を作り出しているのですね。このコンセプトアーティストのミカエル・カッチェはドイツの人らしい。他の絵も素晴らしいので、明日、その公式ページの紹介記事を書きます。

◆関連リンク
After the Fact: More Alice Concept Art in Wonderland
 アリスマニアのサイト。ここで上のコンセプトアートのことを知りました。

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2010.03.01

■「話の話 ロシア・アニメーションの巨匠 -ノルシュテイン&ヤールブソワ」
  @神奈川県立近代美術館

Hanashi_no_hanashi

「話の話 ロシア・アニメーションの巨匠
 -ノルシュテイン&ヤールブソワ」
 プレスリリース 神奈川県立近代美術館

 神奈川県立近代美術館 葉山館
 2010.4/10〜6/27
 ロシアを代表するアニメーション作家ユーリー・ノルシュテイン(1941-)と、その作品の多くの美術監督を務めるフランチェスカ・ヤールブソワ(1942-)夫妻のこれまでで最大の展覧会を、ノルシュテインが愛する日本で開催します。 
 (略)マルチプレーンと呼ばれる多層のガラス面に切り絵を配置 する手法によって創り出される彼独自の深い映像空間は、アニメーション・ファンのみならず、世界中の映像作家をも魅了してきました。

 本展覧会では、ノルシュテインが監督をしたアニメーション映画を中心に、ヤールブソワの美しいエスキースや、マルチプレーンを展覧会用に再現したマケットを交え、夫妻の創作の過程、映画完成後の展開の全貌を紹介します。

 神奈川県立近代美術館 葉山館でのアニメ作家の夫妻展示というと、2005年のGAUDIA EVAŠVANKMAJERJAN ― 造形と映像の魔術師シュヴァンクマイエル展 幻想の古都プラハからのヤン・シュヴァンクマイエルとエヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー夫妻展が印象深かった。

 チェコのシュールレアリストに続いて、今度はロシアの吟遊詩人ユーリー・ノルシュテインとフランチェスカ・ヤールブソワ夫妻。プレス・リリースを見ると、油絵、水彩、鉛筆画とマルチプレーンのマケットが素晴らしい。
 特にマルチプレーンで立体的に表現されたマケットで「話の話」を再現されているものが観たくてたまらなくなる。
 期間中に関東圏の本業出張があることを祈ろうっとww。

◆関連リンク
当Blog記事
新刊メモ 『『話の話』の話―アニメーターの旅 ノルシュテイン』
『ロシアの映像詩人・ノルシュテイン 日本を行く』
ターニャ・ウスヴァイスカヤ『ノルシュテイン氏の優雅な生活』
第6回ユーリ・ノルシュテイン大賞開催

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