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2010年8月

2010.08.31

■感想 今 敏監督 BD『パーフェクトブルー』

Bd

今 敏監督 BD『パーフェクトブルー』

"アイドルグループを脱退し、新人女優として活動を始めた未麻は、自分の意向とは裏腹に舞い込む、過激なグラビアやTVドラマの仕事に戸惑いを隠せない。だが、彼女の周囲でその関係者を標的とした殺人事件が次々と発生し始めて——。
【特典映像】 パーフェクトブルー講座(ロングバージョン/新録/約116分) 、メイキングビデオ「into the BLUE」 他"

 先週急逝された今 敏監督の長編初監督作品『パーフェクト・ブルー』を観た。今まで録画してあったけれど、何故か観ていなかったので初見。これで、今 敏監督映画作品としては残すは半分くらいしか観てない『妄想代理人』を残すのみ。本当に残念で仕方ない。twitterではいろいろ書いたけれど、再度ここで御冥福を祈ります。(twitterはこちらBP@究極映像研(@butfilp) 2010.8/25 - 8/26 Twilog)

 で、感想。これはなかなかの傑作。

★★★★ 以下、ネタばれ含みます。未見の方は読み飛ばして下さい ★★★★

 特にゾクゾクしたのは、後半でチラッと出てくる本物の精神科医が語った部分。
 たぶん、このシーンが映画で唯一の現実。他は冒頭からクライマックス、ラストまで全部幻想ではないだろうか!?
 全部がひっくり返るこのシーンには本当にゾクゾクした。
 そして物語は、ブラフの真相へ。これによりネットをアチコチみても、誤解した感想が多い。

 上のシーンで僕が即思い出したのは、リンチの『マルホランドドライブ』。女優の人生を描き、その現実と幻想を転倒させたリンチのこの映画は2001年。
 『パーフェクトブルー』はそれより3年前だけれど、テーマが一部被っている。そして映像はともかく、ストーリー的には今 敏監督の方がひねっている。
 ひねっているのは、映画をエンターテインメントへ回収するための捻り方なんだけれど、、、。物語はより巧妙である。

 今 敏監督、こうした仕掛けから考えると、当初はこの精神科医のシーンをラストに持ってきて、観客を幻想にたたきこむことも考えたのではないか。しかしそれをあくまでもサイコ・スリラーの枠にとどめてエンタテインメントとして仕上げた。この手腕には舌を巻くしかない。

◆関連リンク
『PLUS MADHOUSE(プラス マッドハウス) 1 今敏』
竹内 義和『パーフェクト・ブルー 1998』
パーフェクトブルー wiki 英語版wiki

パーフェクトブルー戦記 (Twitter / クリハラさん経由)

"今監督サイトにある製作ドキュメント「パーフェクトブルー戦記」、オススメです!"

 今 敏監督による凄いボリュウムのメイキング日記。原稿用紙にしたら500枚くらいあるんじゃなかろうか。僕にとって、これはネットで読んだ最長の文章になったかも。
 今 敏監督のレイアウトと同じで、細部まで鮮明で克明。アニメ監督の制作日記としてここまで詳細に書かれたものは他で観た事がない。素晴らしく貴重。そして文章がとても面白い。制作後に思い出して書かれているので、怒りのシーンでもユーモアに溢れた文体がとても魅力。今 敏さん、死去とともに公開された最後の日記でも名文家であることがよくわかったが、素敵な文体の持ち主です。

 以下、面白かったところ、興味深かったところの引用。
 昨日の黒澤監督の資料とともに、こちらも映像制作(特にアニメ)をめざす方にお薦め。

続きを読む "■感想 今 敏監督 BD『パーフェクトブルー』"

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2010.08.30

■黒澤明監督 デジタルアーカイブ@龍谷大 blueSKY

Photo

黒沢監督の記録デジタル化 龍谷大がネット公開(47NEWS)

" 龍谷大(京都市伏見区)は、故黒沢明監督の作品の写真や台本など約2万7000点をデジタル化して保存する作業を終了、うち約2万点を26日、インターネット上で公開した。若原道昭学長と監督の長男で黒沢プロダクションの黒沢久雄社長が記者会見し、明らかにした。
 デジタル化したのは、黒沢プロが管理していた「羅生門」や「七人の侍」など監督の代表作の場面写真、台本、創作過程を記したノートなど。"

黒澤明監督 デジタルアーカイブ 『七人の侍』創作ノート(blueSKY)

 これは凄い。こんなアーカイブがあるのを今まで知らなかった。
 作品データからプライベートの写真まで、2万点が閲覧できる。著作権上公開できないものが、あと7000点あるという。

日本映画の巨匠・黒澤明監督に関する資料をデジタル化 世界のクロサワ・再び (龍谷アカデミックラウンジ) 
 岡田至弘 理工学部教授 × 映画評論家 春岡勇二

"例えばシナリオの直筆原稿なら、読めることはもちろんですが、文字を書くペン運びの勢いまで見えて、これを書かれたときの黒澤監督の様子までが想像できる、そのレベルを目指しています。"

 全6回に渡ってアーカイブについてのインタビュー記事が掲載されている。
 これを読むと、明確に黒澤明の創作の現場を克明に再現し、研究する事に主眼が置かれていることがわかる。
 黒澤研究としても重要だが、さらには映像制作をめざす人にとっては貴重な勉強材料となるだろう。

 今のところ、この龍谷大のHPでしか見られないが、iPhone、またはiPad用に電子ブック化してほしいのは、僕だけではないはず。

◆関連リンク
『黒澤明「七人の侍」創作ノート(全2冊)』
 絵コンテと創作ノートがこのような形で出版されたが、これらもアーカイブで見られる。

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2010.08.27

■新刊他メモ 滝本誠『映/画、黒片』『そしてカバたちはタンクで茹で死に』『Panasonic 3Dビデオカメラ』

滝本誠『映/画、黒片 クライム・ジャンル79篇』

 "熱狂的なファンを持つ評論家・滝本誠の最新映画評論集! クライム・ムービー(犯罪映画)限定、古今東西79本を全7章にまとめた、集大成的新刊!! クライム・ムービー・ファン、ミステリー・ファン、滝本ファンに送る!
 封印は解かれし全七章。欲望と妄想の多層テキスト群。"

 滝本誠さんの新刊。紹介が遅れましたが、ワクワクするノアールな香り。
 最近はじめられた滝本さんのtwitterも御紹介→滝本誠 (noirtaki) on Twitter

ジャック・ケルアック, ウィリアム・バロウズ著, 山形 浩生訳『そしてカバたちはタンクで茹で死に』

" 1944年8月。舞台は第二次世界大戦終結直前の、ニューヨーク。「ビートを生み出した殺人事件」として知られるルシアン・カーとデヴィッド・カラマーの事件を軸に、「作家以前」のケルアックとバロウズが、二人で章ごとに書きつないだ伝説のコラボレーション、ついに邦訳刊行! "

 歴史的な一冊ですね。なんか凄い!(すみません、詳しいこと知りません(^^;)面白そうだったので、、、)

『Panasonic デジタルハイビジョンビデオカメラ TM750 内蔵メモリー96GB メタリックグレー HDC-TM750-H』
『3Dコンバージョンレンズ メタリックグレー VW-CLT1-H』

"世界初※ 3Dコンバージョンレンズ(別売)装着で、3D映像が撮れる。3D撮影には、3Dコンバージョンレンズ(VW-CLT1:別売)が必要です。3D撮影時には、ズーム操作ができません。フルハイビジョンでの撮影はできません。撮影した3D映像を見るには3D対応テレビが必要です。

 今日、近所の家電店にこれのデモ機が出ていた。出ることは知っていたが、まさかこんなに早く田舎にも展示されると思っていなかったので吃驚。
 ついこの前までは、夢だった3Dビデオカメラと3Dテレビが、民生品として電気屋に並ぶ日がこんなに早く来るとは!

 セットで15万円強はまだ高いけれど、これは素晴らしい。

 ただ、今日、店頭で試し撮りして観てみたけれど、映像は今ひとつ。ハイビジョンの流麗な画像に慣れているとこれは荒い。
 サイドバイサイド方式で、横方向の画素が半分になっているからだと思うが、やはり荒さと暗さが気になる。

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2010.08.26

■鈴木卓爾監督 映画『ゲゲゲの女房』公式サイトと予告篇

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映画『ゲゲゲの女房』公式サイト

 鈴木卓爾監督の11/20公開の映画『ゲゲゲの女房』の公式サイトと予告篇が公開されている。
 宮藤官九郎の水木しげる役。水木さんらしい怪しさが出てていいね~!
 予告篇とてもいい出来!渋い映像でキリッとしてて、でも水木らしい、緩さもそこはかとなく漂うw。最後に出てくる水木翁の言葉も最高!

◆関連リンク
米寿記念展
「水木しげる米寿記念 ゲゲゲ展」: ひねもすのたりの日々
 shamonさんのレポート。
映画『ゲゲゲの女房』 (Gegegenoeiga) on Twitter
 公式Twitter
DVD『芸術新潮 2010年 08月号』
 特集「水木しげるその美の特質」

当Blog過去記事
荒俣宏・京極夏彦プロデュース 「大(Oh!)水木しげる展」

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2010.08.25

■感想 原恵一監督『カラフル』

Colorful

映画『カラフル』公式サイト

樋口真嗣監督
"アニメーションを用いなくてもできる描写ばかりなのに、アニメーションでなければできない表現に到達しているではありませんか!比類なき強靭さを湛える演出の進化に驚愕です!"

中島かずき氏
"アニメとか実写とか関係ない。映画としての大傑作。一人寡黙に未踏の頂をめざす原さん。僕らも黙って彼の 背中を追っていくしかない。まいりました"

 樋口監督、最大の賛辞!
 中島氏の「寡黙に未踏の頂」っていうのもかっこ良すぎるww。

 というコメントはCMなので割り引くとしても、twitter各所の評判がいいので、原恵一監督『カラフル』を初日に観てきた。

◆総論

 丁寧に作られた心にしみる映画。現代的な事象で描いてあるが普遍的なテーマを描いている。
 いつもの原監督のノスタルジーもあるがそれを否定する発言を登場人物に言わせて、あくまでも時代に寄らない人間のありのままの姿を描いている。

 でも実は僕が一番グッと来たのは、はしだのりひこの「風」の曲が鳴るシーン(なんだノスタルジーかよ!>>自分(^^;))。その部分のストーリーも、アニメーション映像の良さが相まって、とにかくグッと来た。こういう描写をすると原監督、相変わらずピカイチだ。

 映像表現では背景とキャラクターの演技が秀逸。実は冒頭タイトル手前の街の描写がちょっと、たるくって背景を心配したのだけれど、中盤から後半、街と自然の描写が特にいい。背景がテーマを素晴らしく謳っている。
 実は川のシーンや屋上からの街のシーンが実写かと思ったけど、そうじゃないらしい。

 テーマを表している言葉「カラフル」。光と闇の混沌ということかな。誰でもなんどか経験している自分の心の動きを、映画が丁寧にトレースしてる。で、記憶をいろいろと呼び覚まさせる。僕の記憶は学生時代よりも何だか最近の父親としての自分だったりしたけれど、、、(^^;)。

◆その他 よもやま話

 初日の観客は、思ったより入ってた。原監督の知名度で東海地方の夜9時頃の回、4割程の入りならまあまあかも。ただ見終わった会場の雰囲気はそれほどいい雰囲気でなかったような印象。何故か?

 実は僕は『マイマイ新子と千年の魔法』派(^^)。どちらも演出は甲乙付けがたく素晴らしいので、後はテーマ、呼び覚まされる記憶等の、個人的好みになるのだろうが、、、。

 ストーリー的に、クラスメートの描写がもっとあっても良かったと思う。あまりに閉じた世界で描かれていて、回想シーンだけのクラス描写は残念(真の記憶でいじめを描くところ)。そこが実際のクラスメートとの関係で描かれるとリアリティの強度が増すのに(^^;;)と残念だった。

 クラスメートについては描き始めると、全体の時間が増々足りなくなるという危惧はあるが、二子玉川駅あたりの時間を削っても描くべきだったような気がする。

 あと、今回、劇判の使い方で違和感のあるところが(^^;)。感動を盛り上げようとするところでしつこいくらいの劇判の使用があり、あそこは抑えた方が良かったかと。(マイマイ新子もその点は一部同様のシーンがあった記憶。)

◆感想 中原俊監督 実写『カラフル』(森田芳光脚本)

 この原作は、2000年に中原俊監督、森田芳光脚本で、既に実写映画化されていた。これは邦画界では期待できるスタッフ。
 日本映画専門チャンネルでアニメ版公開に合わせて放映されたので比較して観てみた。

 ストーリーがコメディ調。原作品とは色合いが大きく違う。
 お母さん役の阿川佐和子、この方、役者だっけ? というくらいで、アニメのお母さんにくらべて辛すぎる演技。もともとコメディ的に撮っているので仕方ないかもしれないが、それにしても家庭のあの状況に対して、あまりにのほほんとし過ぎている。

 そして、衝撃の事実w! なんと主人公の真が看護婦姿で兄を...なシーンがある!

 原監督作品のイメージを保ちたいファンの方は、絶対に観てはいけません(^^:)。

 ただ、コメディタッチで原作品を観た後だと噴飯もののシーンもいくつかあるが、でもラストに至る感動は、これはこれでなかなか捨てがたい、とフォローもしておく。屋上のところはジワッと来た。

 中原俊監督の実写版とアニメ版の差分で、原演出のポイントが浮き出てくる。全体のトーン統一と細部のきめ細かさ。もっとも異なったのは一番うしろの家族の食事シーン。実写ではそこが拍子抜けする終わり方。アニメ版では家族の心情のクライマックスになっていて、ここに至る組み立て方が原監督の演出の真骨頂である。

◆関連リンク
森 絵都『 カラフル』
浜野 保樹『アニメーション監督 原恵一』
 これは名著です。原ファンは是非。
浜野 保樹『Colorful オリジナル・サウンドトラック: サントラ』
中原俊監督『カラフル』

当Blog記事
Animation Director HARA 浜野 保樹編『アニメーション監督 原恵一』
原恵一監督『河童のクゥと夏休み』&『クゥの映画缶』
BS アニメ夜話 第三弾『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』

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2010.08.24

■感想3 絵画 デヴィッド・リンチ「DARKENED ROOM」展@コムデギャルソン大阪 Six

デヴィッド・リンチ「DARKENED ROOM」展@コムデギャルソン大阪 Six 感想1 感想2 からの続き

■出展絵画のリスト
・FIGURE#1-BLUE BALLS (2009)mixed media on wood panel, 27 x 31 inches
・Figure #2—Man Laughing, 2009, mixed media on wooden panel, 30 1/4 x 34 1/8 x 3 11/16"
・Figure#3- Man Talking, 2009, mixed media on wood panel, 27 x 31 inches
・Red Pipe, 2009, mixed media on cardboard, 27 x 31 inches
・Oh... I Said a Bad Thing, 2009, mixed media on cardboard, 31 x 27 inches
・Figure#4 BOY SPITS, 2009, mixed media on wood panel, 68.58 x 78.74 cm
・MAN WITH THOUGHT, 2009, mixed media on cardboard, 78.74 x 68.58 cm

■作品のネットリンク
T E X T U R E: DAVID LYNCH: NEW PAINTINGS(the Griffin gallery)
ART BLOG ART BLOG: David Lynch
 この2つのリンク先ページで、上の作品のうち5作品の画像が見られる。この5作品は、"Figure#4 BOY SPITS"と"MAN WITH THOUGHT"の2作品以外の5点。
 これらは、昨年秋に米カリフォルニアサンタモニカのthe Griffin galleryで開催された個展"the exhibition David Lynch: New Paintings"の出展作品になるようだ。

 写真が小さいのが残念だけど、今回の大阪のリンチ展を遠方から意向かどうか迷っている方には参考になると思う。
 それにしてもカリフォルニアのサンタモニカのイメージって、リンチに合わないww。

 この5点の中では、僕はリンチの青が好きなので、"Figure#1- Blue Balls"が一番だった。写真では到底伝わらないあの生々しいリンチのタッチを是非、大阪で。

 あと蛇足だけれど、ART BLOG ART BLOG: David Lynchに掲載された"Figure#2- Man Laughing"という作品。
 これはサリンジャーの"Laughing Man"とも、神山健治監督の「笑い男」とも無関係(^^;)です、きっと。リンチが草薙素子のファンであることは、あり得ない。

◆関連リンク
■デイヴィッド・リンチ個展 DARK SPLENDOR & New Paintings @ GRIFFIN Gallery

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2010.08.23

■感想2 映画 「デヴィッド・リンチ「DARKENED ROOM」展@コムデギャルソン大阪 Six

鬼才デビッド・リンチ監督の展覧会、大阪で開催 : 映画ニュース - 映画.com

 "リンチ監督が学生時代に製作した短編映画とコミッションワークを収録したDVD「The Short Films of David Lynch」(2002)と、公式サイトで公開した短編映画をまとめたDVD「DYNAMIC:01-The Best of David Lynch.com」(07)の中から、12本(計約156分)を上映。本編の前には、リンチ監督による解説フッテージがついている。"

DVD『The Short Films of David Lynch』

DVD『Dynamic:01 - The Best Of DavidLynch.com』

 先週の続き、リンチ展の感想2。短編映画について、1本づつ、簡単なコメントを書いてみた。上にあるように短編はふたつのDVDに収録されているものから選定されている。
 以下、タイトル部分に貼付けた各作品のリンクはYoutubeの動画へ繋がっている。
 Youtubeの映像は公式にアップされたものではなく画質も悪いので、あくまでも参考にどんなものかを覗いてみる、というくらいに考えて、本来の作品を楽しみたい方は、この展示会会場へ足を運ぶか、関連リンクに掲載したDVDをご購入下さい。

◆"Six Figures Getting Sick (Six Times)"1966
 リンチのファーストフィルム。6人の男から黒いインクがにじみ出て下に溜っていく。バックにはサイレンの音。アニメーション作品であり、リンチの絵画がそのまま動くような映像である。抽象的すぎて映画というより、絵画として楽しむべきかと。

◆"The Alphabet"1968
 アニメーションと実写とそのコマ撮りの融合。こんなA,B,Cソングを「セサミ・ストリート」で放映したら、トラウマ少年少女続発。
 口を拡大した女性の映像が後年のリンチ映画作品を彷彿とさせる。

◆"The Grandmother"1970
 これが本展示映像の中でも、最大の問題作で傑作。特に絵画作品と映画作品のミッシングリンクを繋ぐ作品。自然に彼の映像と絵画のリンケージの関係が掴める。

◆"The Amputee"1974
 ソファに座る一人の女性のモノローグ。そして入ってくる医師。文学的な女性の語りを無視して進む医師の治療。たたえた恐怖がじわりと迫る。

◆"The darkened room"2002
 日本人女性のショットから開幕。どこかの暗い部屋には傷つけられた白人女性。そして入ってくるスリップの女。しかしこの作品は会場で上映されたものは、リンク先のYoutube映像と異なる部分がある。冒頭の日本人女性のバナナについての豆知識が追加されていた。どちらがオリジナル?

◆"Lumiere and Company"1995
 リミュエール兄弟のカメラを使ったリンチの映像。古典的な映像によるノアールフィルム。途中でくるマッドサイエンティストの研究室がいい。こんなシーンのあるリンチの60年代風SF映画がみたいものである。

◆"Lamp"2003
 これは問題作(^^;)。なんとリンチが自分の工作室で石膏(商品名:Fix It All)をねってランプシェードの支柱に塗り付けてるだけの映像を延々十数分(20分以上??)。リンチの形状と手の触感に関するこだわりははなはだ興味深いものだが、それにしても退屈(^^;)だっておじさんの日曜大工を延々眺められますか!?

◆"Boat"2007
 冒頭から続くものうげな女のナレーションはいかにもリンチだが、その後はリンチが運転するただのボート映像に。白く飛んだ海上の映像と、闇の先に走っていきたいというリンチの語りが意味深。

◆"Out yonder - neighbor boy"2001
 リンチが息子と登場。隣屋から巨大な少年が現れるという奇想であるが、とてもチープにそれを表現している。でもこれ、好きです。

◆"Industrial Soundscape"2002
 フォトショップを使って作ったことにいたく感激の様子のリンチ。『イレイザー・ヘッド』から使用していたタンク設備が取り壊されるので2日間ロケして撮ったという作品。リンチの個人的なワクワク感とは別で、単調な打撃音が睡魔をさそう。

◆"Bug crawls"2004
 火山灰の山地に立つ黒い家。そこに現れる巨大な昆虫と頭上の飛行船。昆虫が家によじ上り、、、。うーん、これも実験的だ。リンチの心象風景そのものなのだろう。

◆"Intervalometer experiment"2007
 カリフォルニアの陽光と階段の影。低速度撮影による長時間撮影で、影の位置が代わり色々な顔を見せる階段。この"STEP"以外にそうした低速度撮影フィルムが3本。

◆関連リンク
The Short Films of David Lynch - Wikipedia
Dynamic: 01 - the best of davidlynch.com - Wikipedia

DVD『デイヴィッド・リンチ・ワールド DVD-BOX』

 "「イレイザーヘッド デジタル・リマスター版」と、1967年から1995年までに制作された短編映画、デイヴィッド・リンチ自身が立ち上げた会員制サイトのみで発表された短 編作品、会員制サイトのために自ら画を描いて作ったアニメーションなどを収録したファン必携の豪華4枚組BOX。デイヴィッド・リンチ本人による解説映像 も収録。期間限定生産。"

批評の庭: レビュー|「デヴィッド・リンチ“DARKENED ROOM”展」

 "絵画を見るとき、私たちは実はきわめて複雑で膨大な時間の重なりを、前後の脈絡もなく体験しているのです。絵画を見るという体験は、実はまるで夢を見ているかのような、無時間的で因果律を無視した体験なのです。
  「ツインピークス」などのリンチ作品をご覧になった方なら誰もがおわかりになると思いますが、リンチ映画の中では時間が実に複雑に流れ、しかも登場人物の 見る夢が、非常に重要な役割を果たしています。通常の映画はまさに「Motion Picture」であって、絵画を線形的な時間に並べたものなのですが、リンチ作品はそうした通常の映画とは違って、この映画に特有な、時間の線形構造が 壊れているのです。その体験はまさに、私たちが絵画を見るとき、無意識のうちに経験していることと相似形なのだと言えます。" (樋口 ヒロユキ氏)

 時間軸で絵画とリンチの映画の関係を分析されているのが、とても興味深い。

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2010.08.20

■感想1 デヴィッド・リンチ「DARKENED ROOM」展@コムデギャルソン大阪 Six

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鬼才デイヴィッド・リンチ監督の展覧会、大阪で開催
 (映画ニュース - 映画.com)

 リンチ監督が学生時代に製作した短編 映画とコミッションワークを収録したDVD「The Short Films of David Lynch」(2002)と、公式サイトで公開した短編映画をまとめたDVD「DYNAMIC:01-The Best of David Lynch.com」(07)の中から、12本(計約156分)を上映。本編の前には、リンチ監督による解説フッテージがついている。絵画は、2009年 に制作された本邦初公開7点を含む作品が展示される。

 大阪心斎橋コムデギャルソン大阪 アートスペース Sixで開催されているリンチ展へ行ってきた。

 約8×5m、40平方メートルくらいの会場の両側に2009年の絵画7点と、それらに囲まれた中央に約100インチスクリーン+30席のパイプ椅子の黒いカーテンで覆われた上映スペース。
 8/11火曜の平日に行ったが、上映スペースの客席は半分程埋まっていた。

 リンチの生々しい筆使いが脈打つ絵画に囲まれて、ほぼ初見で2時間半を超える短編映画12本を観る快楽に浸った(^^;。

 短編映画12本は実験的作品ばかり。白眉はAIFの奨学金で作られた"GRANDMOTHER"。処女作ではないが、以後のデイヴィッド・リンチ作品のキーイメージが内包されてる。暗闇に白く浮かび上がるエキセントリックな人物達が強烈な1本!
 絵画作品のモチーフもここにルーツがありそう。暗闇とそこに存在する幻影のように歪んだ人々。モノトーンに青のカラー等々。この映画を観たあと、会場でリンチ肉筆の絵画の筆使いに感嘆。

 短編映画は充実もしてたが、"LAMP"辺りは非常に過酷だった(^^;;。リンチの発音のしっかりしたあの声を聴きながら夢うつつで現実との境界をたゆたうのもまた格別(^^;)だったり。

 これをきっかけにパリのような大規模展が日本で開催される事を期待たい。

 各短編映画についてのメモを後日レポート2として報告予定。
 今週はここまで。

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2010.08.19

■感想 よしながふみ『大奥』1-5巻

  よしながふみ『大奥』

大奥 (漫画) - Wikipedia

治療法も見つからぬまま80年余りが経過し、病は『赤面疱瘡(あかづらほうそう)』という名で国に根付いていた。凄まじい勢いで減っていった男子の人口は、女子の約4分の1で安定した。そして男子はその生存率の低さから子種を持つ宝として大切に育てられ、女子があらゆる労働力の担い手となっていくのであった。

 よしながふみ『大奥』5冊、やっと近所のレンタル屋で借りてきた。
 ティプトリー賞受賞に納得。ジェンダーテーマのSFというだけでなく、ティプトリー作品に通ずる凄みがある。特に2巻クライマックスの<修羅の道>描写は奮える。大奥って、この本での男女の転倒も面白いけれど、そうでなくても場所としていまさらながら凄まじい設定だ(現実にあったというのがまた凄い。当時の政権の家系を絶やさないための子づくりシステム!)。

 そして『大奥』3巻。だんだんこの異様な世界が、一妻多夫の人類以外の生物の物語に見えてくる。この異質感はラディカル!!

 5巻まで読んだが、でもやはり1-3巻の吉宗篇と家光篇が白眉だ。あの世界が構築されていくところの面白さとその中で蠢く生物としての人間。その後は歴史改変の面白さだろうけど、3巻までのような人物描写の凄みが薄れている。

 映画は吉宗篇。ティプトリー賞対象は1,2巻のようだ(下記関連リンク参照)。

◆関連リンク
コミックナタリー - よしながふみ「大奥」、米のSF賞「ティプトリー賞」に輝く

ティプトリー賞の公式サイトによると、審査員は「疫病によって日本の若い男性の4分の3が死亡し男女の立場が入れ替わった、パラレルな封建社会の日本」という設定に惚れ込んだとのこと。 この設定を用いて、男女間の微妙なパワーバランスで成り立つ社会を巧みに描き出した、と評価している。

James Tiptree, Jr. Literary Award Council

We chose Fumi Yoshinaga’s Ooku, Volumes 1 and 2 as our Tiptree winner with some trepidation.  No one on the jury has read much manga; no one is an expert in Japanese history.  What we fell in love with was the detailed exploration of the world of these books — an alternate feudal Japan in which a plague has killed 3/4s of Japan’s young men.  In Ooku, the shogun and daimyo are women and much of the story takes place among the men in the Shogun’s harem.

The first volume (set in a later time period than the second) shows us a world in which men are assumed to be weak and sickly, yet women still use symbolic masculinity to maintain power.  The second volume focuses on the period of transition.  Through-out the two books, Yoshinaga explores the way the deep gendering of this society is both maintained and challenged by the alteration in ratios.

The result is a fascinating, subtle, and nuanced speculation with gender at its center.

 ティプトリー賞HPに記された受賞を紹介する記事。
 特に審査員に日本文化の専門家がいたわけでもないのに、ティプトリーに通ずる凄みが選者に伝わったのでしょうね。

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2010.08.18

■ヤノベケンジ×ウルトラファクトリー「MYTHOS ミュトス」展
 第2章「大洪水」@入善町下山芸術の森発電所美術館

Twitter / Fuke P-san: Kouzui by Kenji Yanobe

ヤノベケンジ洪水:発電所美術館にて、8月22日までです。想像を上回る凄さでした。 後ろでカメラマンが逃げてます。

 P3ksisさんがYoutubeにアップされた動画を紹介させていただく。
 この大洪水のダイナミックな姿には感動する。現場で体感した訳でないので、その本質はまだ僕には未知だけれど、この映像で雰囲気が伝わってくる。

◆関連リンク
学生レポート報告!プロジェクト学生は見た!ー富山編ー
 京都造形芸術大学ULTRA FACTORY Blog

 設営中の迫力の写真とレポート。
入善町の発電所美術館にてヤノベケンジ 大洪水 on Twitpic
 5トン! の水の迫力の写真。
第5回戦争と芸術ー美の恐怖と幻影展詳細
 ヤノベケンジ《アトムスーツ・プロジェクト:大地のアンテナ》2000,
 名和晃平《PixCell-Toy-Machine Gun》2009他。

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2010.08.17

■感想 諫山創『進撃の巨人』1~2

諫山 創『進撃の巨人(1)』  『進撃の巨人(2)』

 巨人がすべてを支配する世界。巨人の餌と化した人類は、巨大な壁を築き、100年以上の間、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた。
 だが、名ばかりの平和は壁を越える超大型巨人の出現により崩れ、絶望の闘いが始まってしまう。

 諌山創『進撃の巨人』1,2巻読了。情動にねじれた絵と異様な設定、これはまさに奇想SF漫画ですね。時間感覚もねじ曲がっていて異質感を醸している。
 巨人の佇まいの異様さが特筆すべき。欧州風の街中を走っていく大小の裸の巨人の気持ち悪さは必見。
 今後、この世界の謎と、壁の外の幻想が壮絶になるのを期待。

1_p67

 僕がこれを読んでまず思い出したのがアイスランドのレイキャビックに現れた巨人。上の写真がそれ。一番右が『進撃の巨人』のコマ引用である。欧州の建物と巨人の大きさ、顔の表情がどことなく似ている。

◆関連リンク
現在進行中の黒歴史
 『進撃の巨人』の作者 諫山創さんのBlog。読者からの質問へ丁寧に回答されていたり、町山智浩さんがツイッターで自作について書かれたのを紹介したり、『ウォッチメン』の巨大イカについて述べられたり、なかなか興味深い。
Twitter / 町山智浩: 別冊少年マガジンの巻頭グラビア

別冊少年マガジンの巻頭グラビアは連載漫画のヒロインの水着イラストで、「進撃の巨人」のそれがもう……。

 月刊マガジンで噂の『進撃の巨人』水着ピンナップ見てきた。これはのけぞる。
 あの巨人がスクール水着を着ている。名札の佐伯って誰?と呟いたら、BitingAngle、青の零号さんに教えてもらった。 同じ別冊少年マガジンの『惡の華』の登場人物で、名札入りの体操服を盗まれるところから話がスタート。それをなぞったものらしい。ここに絵があります。
コミックナタリー - 狂気!別マガ水着グラビア集に「進撃の巨人」が参戦

特に「進撃の巨人」の巨人が水着をまとった、インパクト絶大なイラストは必見だ。

進撃の巨人 - Wikipedia
諫山創『進撃の巨人』1~2:夏目房之介の「で?」:ITmedia オルタナティブ・ブログ

この作家のうまいとはとてもいえない画は、たまに何が描いてあるのかわからないコマもあるほどで、マンガとしてもう少しうまければ、と思う場面もある。が、この「うまくない」ところが異様な迫力になっていることも確かで、ヘタにうまくなられるとこのマンガの面白さも失われるかもしれないと思わせる。

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2010.08.16

■感想 MAG・ネットスペシャル「アニメの革命児 金田伊功」

MAG・ネット アニメの革命児 金田伊功
(NHK公式HP, 一部MAG・ネット - Wikipediaより) 

 日本アニメの歴史に燦然と輝く天才アニメーター、金田伊功さんが亡くなって一年。 金田さんが生み出したテクニックは、多くのクリエイターたちに大きな影響を与えています。 番組では、その輝かしいキャリアを振り返り、彼が何を描こうとしていたのかを探ります。

出演者
金田牧子(金田夫人)、金田一雄(金田の父(写真))、金田昌子(金田の母)、庵野秀明越智一裕(アニメ監督)、小林治貞光紳也友永和秀野田卓雄(アニメーター)、氷川竜介村上隆飯島正勝(アニメ監督)、鍋島修亀垣一北野義宏スクウェア・エニックスデザイナー)、沼田誠也

放送日時:
2010年8/14(土)23:00〜24:00(BS2)
2010年8/23(月)23:15〜24:15(BS hi)

スタッフ
 ディレクター : 堀田尚志、平井正孝
 プロデューサー : 村中祐一 制作統括 : 吉田直久、富田満
 リサーチャー : 牛久保明子 取材 : 平田光雄、武井美穂

■総論
 非常に充実した内容だった。高密度で金田作画について1時間みっしり情報が盛り込まれ引用映像も多数。これを雑誌メディアでなくテレビで実現したのは凄いと思う。
 一級のアニメーターの仕事はもっと一般に注目されて、評価されるべきだと思うので、こうした番組は素晴らしい。アニメーターが注目されることで金銭的/社会的な位置づけも確立し、優秀な人材が集まるような好循環が(夢のようだけれど)実現すると良いので、この番組のような取り組みは拡大するといいと思う。

 ただし内容については、一方でマニアの自分は満足できないところも、、、(^^;)。
 いずれの情報も既に金田氏を特集した雑誌や番組(アニメ夜話『銀河鉄道999』のアニメマエストロのコーナー「アニメの魔術師金田伊功」)と内容的にはほとんど重複している。たぶんアニメージュと氷川竜介氏の仕事を参考にされたか、もしくは氷川竜介氏が構成にかなり関わられているかもしれないので、それら過去の記事等に基づいた部分が大部分を占めたからなのではないか。(スタッフクレジットには氷川氏の名前はない)

 今までアニメ界で金田氏について語られていることの定番・定説であるのかもしれないが、もっと新鮮な切り口での分析や映像も見たかったというのが、僕の欲張りな率直な感想。

 新情報としては、映画『ファイナルファンタジー』のイメージボードと、企画中だった作品『幕末黙示録』『残鬼伝』という作品のイメージボードとストーリーメモ,取材ノートが公開されたこと。
 特に前者は、金田氏のイメージボード(幻魔大戦の火炎龍のようなもの)とその動きが、アメリカ人のCG制作者に理解されず、映画に金田氏の意向が活かされていないということが紹介されていた。ここはCG映画で苦労されていた状況とともに、金田氏の動きの先進性をよく表したエピソードであると思う(もしかしたら2Dで考える日本人と3Dで考える西欧人の違い、そして金田映像の秘密の一端があるように思う。海外での金田作画は一定の評価をされているということは聞くが、実質どうなのだろうか、とか興味は尽きない。このあたり研究テーマになりますね)。

■番組メモ(twitterの実況ベース)
 以下は番組を見ながら僕がつぶやいた内容を一部整理して記載。
 荒い紹介だけど、BSが見られなかった方のなんらかの参考になれば、、、。
  " ・・・・ " 部分は番組内の発言の引用。見ながらタイピングしたので意訳(?)のところも多いのはご容赦下さい。

・まず999,ヤマト,ザンボット3,ナウシカの映像。
 村上隆"今後、偉人として残って行く天才"
 直筆原画数百枚。発掘された作画風景等の貴重映像。タイトルバックにザンボエースの銃を構えたところ。金田家の映像、牧子さんによる金田氏の仕事部屋。亡くなった時そのままの机。そして伝説の雲形定規が拡大される。

・友永和秀氏 "要求されたことを再構成して、視聴者にインパクトを与えるものを作っていた。僕は職人、彼は職人+クリエータとして突き抜けたものがあった"

・神源五郎の倒れる姿の原画による作画法の紹介。
 ザンボット、メカ・ブースト ガルンゲとの戦い。ダイターンの万丈ジャンプ。ザンボット空母メカ・ブースト ブウボンとの戦いシーン。ダイターンの銃を構えるシーン、レーザービーム、999メーテル星破壊シーン。

・金田氏の自由な発想ということでドンデラマンチャの絵コンテと映像。これが氷川氏のつぶやいていたDVD化されていない作品だろう。僕はこれを代表的に金田の個性を説明しようとすると何か間違った要素が強くなるような気が、、。コメディ部分、金田伊功のオリジナリティのひとつだが、僕は実はあまり評価できない。本来金田伊功が評価されるのは、演出でなく、アクションを中心とした作画だと思うので。

・庵野氏 ザンボットバスターの投げるシーンについてコマ送り映像の説明 "普通、こんな風につなげられない"。ナウシカのスタジオの想い出"金田氏と深夜話して金田さんが帰るとスタジオで寝ていた" "アニメは手を抜けばいいと言って、アニメが記号であることを熟知してやっていたのではないか"

・愛弟子 越智氏による雲形定規での作画の再現。テンプレートを動かしながら自分の欲しい線を引いていった。慣れない人にはめんどくさく時間もかかるが、金田さんは人物もこれで描いていた。早かった"

・牧子さんによる金田家の紹介。ベランダに力を注いでいた。よくベランダへ出てコーヒーを飲んでいた。朝晩は海を見ながらの歯磨きも。
 牧子さんが語る出会い。旅行好きの金田氏を旅先の写真で紹介。

・一周忌で仲間が集まったという宴会の映像。飯島正勝(政勝とクレジットされていたがこちらが正解)、鍋島修氏。"遊ぶために仕事するというのを教えてもらった" 。

・亀垣一氏"ここはバーンですね、といわれたらバーンと作画、そうやって教えてもらった"

・自衛隊の戦闘機乗りの父親に憧れて飛行機に乗りたかった話の紹介。お母さんの金田昌子さんも登場。そして視力を落として飛行機乗りの夢はついえ、次に『空飛ぶゆうれい船』の宮崎原画のゴーレムと戦車のシーンに憧れた。

・高校時代のスケッチブック紹介。例の鮎原こずえの絵ほか。いままでに公開されてなかった絵も出てます。
 野田氏"何年も原画描いてるみたいに線が繋がってないし、整理されていないように見える絵だった。だけどアニメーションに必要なことは全部入っているという絵"。ガイキングのシーン。

・氷川氏の預かった原画。"最終の画面がどういう気持ちで描かれているか。ブッチャーの指を描いているその筆致から金田氏本人(の個性)が出てくる"。

・氷川氏が語る秘密。"時間にも細工、ひずみが埋め込まれている"。ブライガーのコマ分析。22121121のコマ運び。独特のギュギュギュ感。作画マニアはこの数字の羅列で奮えます(^^;)

・氷川氏 "テレパシーのように気持ちが伝わってくる。アニメっていうのはそこまで行けるんだ、と思わせてくれた功績" そしてブライガーOPのノンクレジット版。
 筆致によって金田氏の込めた気持ちが伝わるというのは、まさに僕(BP)はそれが芸術だから、だと思う。優秀な芸術はアーティストの心の動きを活き活きと観客に伝えられる。

・村上氏"メーテル星の崩壊シーンで初めて金田氏を知った。今まで見たことのないビジョン。人生が変わるくらいの経験。たぶんダンサーのダンスのようなリズム感に感動"。それってまさにアートですね。

・村上氏"ヒロポンとロンサムカーポーイ。金田氏の爆発の形を立体造形にした。西洋は2Dを理解できない、3Dであることが重要。それでわかってもらおうと思って立体造形にした。なんとか彼の天才に近づきたいとコピー。僕の作品もコピー。なんとかトレスしたい。アニメ界にとって、金田氏は歴史として残っていく偉人であり天才"

・幻魔大戦の竜。海外でも認められていった。アニメージュの特集と画集本の紹介。アニメータへこれだけスポットが当たることはなかった。ファンクラブ発起人、会長の小林治氏"自分の良いと思ったものを皆に知ってもらおう" "手がリアル、かっこよかった"

・で『パース』紹介。ラサは牧子夫人がモデル。ファンの期待高まった。監督は貞光氏。バース制作時の作画風景のビデオ。冒頭のラサとイノガニックのチェイスシーン。そしてあらすじ。しかしストーリーがわからないと批判された。OVA売上げは予想の半分。

・貞光氏"監督は自分だったが金田氏の作品。金田氏は口出ししすぎたので、次は任せる、と言っていた"。金田氏"自分として50%の出来"と言っていた。

・宮崎駿に誘われジブリへ。
 庵野氏"自分を使ってくれる監督を求めて、救いを求めて宮さんのところへ。良かったのか悪かったのか、、、" ラピュタの頃の宮崎と金田の打ち合わせ。原画頭のポジションと仲間との関係。

・友永氏"あの人(金田)の原画は宮崎さんでもいじれなかった"。
 越智氏"金田氏は、宮崎氏の要求が高くて辛かったが、自分たちのやってる作品に納得ができるからここでやっていると言っていた"

・ジブリを離れて90年代に再度テレビアニメに戻ろうとした。越智氏 "原画が手を離れてからなかなか戻ってこない" ようになっていった。そしてCG映画『ファイナルファンタジー』のハワイへ。牧子さん"3Dがいいか2Dかは行って判断すると言っていた"

・映画『ファイナルファンタジー』では特殊効果担当した。CGデザイナー北野氏 "ドラゴンのイメージを描いて米人に渡してもその動きはあり得ないとなってしまった"。ほとんどの金田案のイメージボードは活かされず、出来上がった画面は金田らしさがなかった。

・そしてファイナルファンタジーXIIIの召還シーンの映像。ようやく金田アクションがCGと融合しつつあった。しかしこれが遺作となってしまった。

・亡くなる寸前。牧子さん"前日まで仕事をして、新しいやり方を思いついた、と嬉しそうに言っていた"
 飯島氏"60になったらスクエア止めて、新しいアニメートを見せてくれると言っていたのに、おじさん嘘つき"。

・企画中だった作品のイメージ画と取材メモ。幕末黙示録と残鬼伝。10年以上前から日本の神社仏閣を取材していた。そのビデオ。取材ノートは、相変わらず金田氏らしくアイドル(SPEED)の表紙のノート(笑)。

・アニメ界に残る金田氏の遺伝子について。雲形定規を使うアニメータ沼田誠也氏。火炎龍にリスペクトされたシーンの紹介と雲形定規を使ったラサの作画。

・そしてラスト。金田氏の遺影。

■twitterでの放映後の僕のつぶやき。
 お相手いただいた方、ありがとうございました。

・手で定規を動かしていって、頭の中のイメージ線にあったところで、サッと鉛筆の線を入れていったのでしょうね。

・雲形定規、金田氏のシンボルではありますが、あくまでもあの絵は金田氏の脳内イメージと身体性から来ているものでしょうね。その秘密は氷川氏が言うように原画の筆致からしかもう解析できない。生前に御本人に徹底インタビューがなされていたら、もっとその秘密がわかっただろうに。

・動画王のインタビュー記事が金田氏のコメントとしてかなり引用されていた。

・村上隆氏は自身のヒロポンとロンサムカーポーイは金田イメージの立体コピーと言い切った。何億円(でしたよね)もする作品をコピーと言っていいのかな。村上氏の考えるオリジナリティは?
 アーティストとして自分の根っこの作品を否定しても、金田氏を讃えている所は凄いと思う。

・記号性/デザイン性が高かったので、雲形定規のように、金田氏の手の動きをモニタ上の線として変換するCGツールさえ進化してたら、もっと活躍は拡大していたかもしれない。

2010.8/29追記
◆ハイビジョン版「アニメの革命児 金田伊功」
 2010年8/23(月)23:15〜24:15(BS hi)を録画してハイビジョンの大画面で観てみた。
 残念ながら、名場面シーンはフィルムからキャプチャーしたハイビジョンでない。たぶんDVDからのアップコンバートだろう。いずれも細部がボケている。
 取材映像はしっかりハイビジョンなんだから、しっかりフィルムからテレシネしてハイビジョンデータとしてデジタル化してほしかった>>NHK。

 まあ原画だけでもハイビジョンで撮られてたから良しとすべきなんだろうが、特に『銀河旋風ブライガー』なんて今後ブルーレイディスク化の可能性も低いだろうし、せっかく番組のために35mmフィルムまで用意したのだから、ハイビジョン化してほしかった。流れたノンテロップ版もなんか画面が白くとんでいて、しかも細部が観にくい。きっとフィルムも劣化しつつあるだろうから、日本の文化遺産保護の観点でも是非お願いしたかった。
 いい番組だっただけにハイビジョンも期待したけれど、この点は重ね重ね残念。

◆関連リンク
「金田伊功を送る会」専用掲示板
今夜!「MAG・ネット スペシャル アニメの革命児 金田伊功 」: 氷川竜介ブログ

収録は終わっていて、予定どおり「金田アニメの秘密」について、とある方法でお見せしたものが写る予定です。

金田伊功さん、一周忌: 氷川竜介氏ブログ
ファイナル・ファンたじたじ - 会長日記

そう言えば、昨日レンタ屋さんで、新作FFのデモ映像を見ました。 おそらく彼のやってたコンテ部分のカットを幾つか見かけて、足を止めてしばらく見てました。

 金田牧子さんのコメント。この後、私もコメントを書き込んで少しだけネットで会話させていただきました。
Twitter / さべあのま

そういえば、某所でも金田さん参加の巨大ロボット・アニメの夢の企画もありましたなぁ…。冗談でキャラデザ振られて嬉しいような困ったような覚えが。(笑)マジで夢の様。

 さべあさんキャラを金田さんが動かしたら涼しげないい映像になりそう!

当Blog記事
池谷裕二 『進化しすぎた脳』 感想 3 + α
 アニメーター磯光雄と金田伊功と脳の構造の関係

ガイキングオープニング 金田伊功の作画の進化
東京都現代美術館『スタジオジブリ・レイアウト展』カタログ図録
 宮崎駿 金田伊功 大平晋也のレイアウト画

感想 スタジオジブリ・レイアウト展 @ 松坂屋美術館
THE ANIMATOR 1/YOSHINORI KANADA*金田伊功特集号
 とその後の金田伊功作品についてのメモ

天才アニメータ/アーティスト 金田伊功さん 逝去
金田伊功FOREVER ― IK YOSHINORI KANADA
金田伊功を送る会 リンク集
BS アニメ夜話 『銀河鉄道999』 1/3が金田話。
金田伊功 絵コンテ原画『2001夜物語』「地球からの贈り物」
金田伊功を送る会 2009.8/30 杉並公会堂大ホール
第13回文化庁メディア芸術祭 特別功労賞 金田伊功氏
『アニメージュオリジナル Vol.5 特集・金田伊功』
金田伊功の遺作 スクウェア・エニックスでの仕事 
金田伊功イラスト『無敵鋼人ダイターン3』DVD&ガイキング『Oh! my god』


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2010.08.14

■今晩 MAG・ネットスペシャル「アニメの革命児 金田伊功」

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MAG・ネットスペシャル
「アニメの革命児 金田伊功」

 日本アニメの歴史に燦然と輝く天才アニメーター、金田伊功さんが亡くなって一年。 金田さんが生み出したテクニックは、多くのクリエイターたちに大きな影響を与えています。 番組では、その輝かしいキャリアを振り返り、彼が何を描こうとしていたのかを探ります。

出演者:庵野秀明、越智一裕、小林治、貞光紳也
    友永和秀、野田卓雄、氷川竜介、村上隆

放送日時:
2010年8/14(土)23:00〜24:00(BS2)
2010年8/23(月)23:15〜24:15(BS hi)

金田伊功さん、一周忌: 氷川竜介氏ブログ

金田パース、金田ポーズだけではない、金田アニメのとある秘密について、語れないかと画策中です。

 いよいよ今夜、放映です。
 出演者は金田伊功氏のもっとも近くでいっしょに仕事をしてきた野田氏、貞光氏、友永氏、越智氏が出られるということで、かなり金田氏の作画の実態に迫るものになることが期待されます。ここに、金田氏の盟友でいっしょに映画を撮ろうとされていたアニドウの並木孝氏がいらっしゃらないのが残念でなりません。

 そして評論畑からは氷川氏の「とある秘密」の分析。
 加えて村上隆氏の現代アートにおける金田伊功作画の位置づけが語られることが期待されます。何かとアニメファンの間では評判の良くない村上隆氏ですが、僕は金田作品はもっと現代美術として語られる必要があると思っているので、村上氏の切り込みに期待。
 自身が金田伊功リスペクト作品を含めて(もちろんそれが全てでないのだけれど)、現在のアーティストとしてのポジションを確保されてきている村上氏なので、正当に金田氏のアーティストとしての功績をこの番組で語ってほしいものです。
 そしてこの番組が金田氏の新たな評価のスタートになることを祈ってやみません。ファンとしてはこの流れをこうしたBlog等で盛り上げて行くことで、ささやかながら、金田さんの作画に対する感謝と追悼になるのではないかと思うのです。

◆関連リンク
「金田伊功を送る会」専用掲示板 なみきさんが本番組の制作についてコメントされています。

 6月18日にこの番組のリサーチャーの方々が来て、2時間ほど役に立たないであろう意見をおしゃべりしました。

 テレビは、なにしろ色々な人が見るのでそんなに深いことが出来るわけでもありませんので、個人的な興味としては満足できないこともありましょう。 しかし、これまで興味のなかった一般の人にも、彼の偉業を知ってもらうことが出来る良い機会だと思いますので、その点で大いに期待しています。

当Blog記事
 今までまとめたことがなかったのですが、当Blogの金田氏関連記事です。自称うちは金田伊功ファンサイトでもあるので、もし下記の記事を見ていただけましたら幸いです。
池谷裕二 『進化しすぎた脳』 感想 3 + α
 アニメーター磯光雄と金田伊功と脳の構造の関係

ガイキングオープニング 金田伊功の作画の進化
東京都現代美術館『スタジオジブリ・レイアウト展』カタログ図録
 宮崎駿 金田伊功 大平晋也のレイアウト画

感想 スタジオジブリ・レイアウト展 @ 松坂屋美術館
THE ANIMATOR 1/YOSHINORI KANADA*金田伊功特集号
 とその後の金田伊功作品についてのメモ

天才アニメータ/アーティスト 金田伊功さん 逝去
金田伊功FOREVER ― IK YOSHINORI KANADA
金田伊功を送る会 リンク集
金田伊功 絵コンテ原画『2001夜物語』「地球からの贈り物」
金田伊功を送る会 2009.8/30 杉並公会堂大ホール
第13回文化庁メディア芸術祭 特別功労賞 金田伊功氏
『アニメージュオリジナル Vol.5 特集・金田伊功』
金田伊功の遺作 スクウェア・エニックスでの仕事 
金田伊功イラスト『無敵鋼人ダイターン3』DVD&ガイキング『Oh! my god』

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2010.08.09

■ピカソ絵画のCGアニメ Juan Pablo Etcheverry監督「Minotauromaquia」

ピカソが創りだしたキャラクターたちの迷宮クレイアニメ | DDN JAPAN (DIGITAL DJ Network).

 ピカソの著名な作品たちがキャラクターとなって登場するクレイ・アニメーション。

 1930年代中頃、彼がモチーフに多用した人間の衝動の根幹、リピドー、無限の欲望や暴力性の象徴とされる、牛頭人身の怪物ミノタウロスを中心に、ピカソ的小宇宙、創造の曼荼羅が展開されていくスペインのJuan Pablo Etcheverryによる「Minotauromaquia」。

 以前観たピカソのゲルニカを3D-CG化した作品(下記リンク)も感心したけれど、ピカソの造形を立体化した時の迫力が本当に素晴らしい。もちろん元々のピカソのダイナミズムがあってのことだけれど、それが思った以上に立体化によって、迫力を獲得している。

◆関連リンク
Juan Pablo Etcheverry 動画
 Título: Egon Schiele
 なんとエゴン・シーレの絵が動くアニメーションとかもある。
■ピカソのゲルニカ 3Dグラフィック Lena Gieseke "Picasso's Guernica 3D"

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2010.08.06

■感想 チャーリー・カウフマン監督『脳内ニューヨーク:Synecdoche, New York』

Horz_2

チャーリー・カウフマン監督『脳内ニューヨーク』
脳内ニューヨーク - Wikipedia
提喩 - Wikipedia

提喩(ていゆ)は、修辞技法のひとつで、シネクドキ(synecdoche)ともいう。隠喩の一種で、上位概念を下位概念で、または逆に下位概念を上位概念で言い換えることをいう。

具体的には

    * あるカテゴリと、それに含まれる個別要素
    * 全体と、その一部分
    * 物体と、その材料

などの関係に基づいて言い換えを行う。

 チャーリー・カウフマン『脳内ニューヨーク』薄氷を進んで誰も辿り着いたことのない映画の極北のどこかに着地した奇跡の作品。
 原題の"Synecdoche, New York"は『提喩ニューヨーク』提喩は修辞学の隠喩の一種、上位概念を下位概念で、又は下位概念を上位概念で言い換えることらしいが、まさに現実に入れ子構造を作り出し、上と下からリアルをあぶり出している本作にふさわしいタイトルだ。(にしても日本のタイトルは最低に映画のトーンとミスマッチだ!)

 映画は数十年に渡って悩み続ける演劇の演出家が自らの小心な人生を大きな劇場の中にリアルに再現しつつ進んでいく。ニューヨークの街に存在する劇場としての入れ子構造の彼の人生。演出家が年老いていくリアルな生活と、その芝居が俳優達に演じられる舞台の街。虚構と現実が実際に混濁して辿り着く場所、、、。

 この最後に辿り着く場所の見事さは類型がない(と思う)。突然新たな登場人物が主要な役で出てきても全く違和感のない世界。そこで演出家ははじめて自分以外の他者の人生に触れることになる。脚本と演出の絶妙がここにある(途中何回か薄氷を踏み抜いているような気もするが、、、ww)。

 とにかく僕は凄い味わい深い傑作である、と思った。
 トップにこの映画の海外版ポスターを掲載したが、これらの方がコメディタッチでなんだか茶化した日本版ポスターよりも映画の陰鬱なイメージを見事に表現している。これらダーク系のポスターで興味を持った方は観て下さい。かなり観客を選ぶ映画であることは間違いないので、心して鑑賞下さい。

◆関連リンク
映画『脳内ニューヨーク』公式サイト コメント
 神山健治監督,池谷裕二氏,大森望氏,川勝正幸氏他『脳内ニューヨーク』へのコメント 。川勝氏の"辻褄への配慮なし"はちょっと違うのでは、と突っ込みたくなるくらい、考えられた精緻な脚本と思ったけれど、、、(要2回目鑑賞)。
 一方で、本谷有希子氏が "この世に「考えすぎて死ぬ」=「考え死」という死に方がなくて、本当によかったですね、と監督にすごく言いたい..!" と書いている。
真紅のthinkingdays 迷宮劇場〜『脳内ニューヨーク』

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2010.08.05

■宮崎駿が選んだ50冊の直筆推薦文展

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 みちゃむんさんから、本日開催スタートの宮崎駿選の書籍展示について、作成された50冊のリストの転載のOKをいただきましたので、速報で掲載します。著者名・訳者名・さし絵とAmazonへのリンクまで貼られた大変な労作です。
 みちゃむんさん、本当にありがとうございます!
宮崎駿が選んだ50冊の直筆推薦文展
  (マチュピッチカ迷走記)

↓に行ってきました。
https://www2.seibu.jp/wsc/010/N000035693/1536/info_d_pv

【速報】
掲載順

星の王子さま/サン=テグジュペリ 作・絵/内藤濯 訳
チポリーノの冒険/ジャンニ・ロダーニ 作/杉浦明平 訳/さし絵:B.スチュエーヴァ
・バラとゆびわ/サッカレイ 作/刈田元司 訳/さし絵:岡部一彦
ムギと王さま/E.ファージョン 作/石井桃子 訳/さし絵:エドワード・アーディゾーニ
三銃士/アレクサンドル・デュマ 作/生島遼一 訳/さし絵:長沢節
秘密の花園/バーネット 作/吉田勝江 訳/口絵さし絵:深沢紅子
・ニーベルンゲンの宝/G.シャルク 編/相良守峯 訳/さし絵:向井潤吉
不思議の国のアリス/ルイス・キャロル 作/脇 明子 訳/さし絵:ジョン・テニエル
シャーロック・ホウムズの冒険/コナン・ドイル 作/林 克己 訳/さし絵:向井潤吉
小さい牛追い/マリー・ハムズン 作/石井桃子 訳/さし絵:エルザ・ジェム

せむしの小馬/エルショーフ 作/網野菊 訳/さし絵:V.プレスニャコフ
ファーブル昆虫記/ファーブル 作/大岡信 編訳
日本霊異記/水上勉 作/さし絵:司修
イワンのばか/レフ・トルストイ 作/金子幸彦 訳/さし絵:スズキコージ
第九軍団のワシ/ローズマリ・サトクリフ 作/猪熊 葉子 訳/さし絵:C.ウォルター・ホッジズ
くまのプーさん/A.A.ミルン 作/石井桃子 訳/さし絵:E.H.シェパード
・風の王子たち/ボードウイ 作/安藤次男 訳/さし絵:寺島龍一
思い出のマーニー/シェーン・ロビンソン 作/松野正子 訳/さし絵:ペギー・フォートナム
長い冬/ローラ・インガルス・ワイルダー 作/谷口由美子 訳/さし絵:ガース・ウィリアムズ
たのしい川べ/ケネス・グレーアム 作/石井 桃子 訳/さし絵:E.H.シェパード

飛ぶ船/ヒルダ・ルイス 作/石井桃子 訳/さし絵:ノーラ・ラヴリン
フランバース屋敷の人びと1/K.M. ペイトン 作/掛川恭子 訳/さし絵:ビクター・G・アンブラス
真夜中のパーティ/フィリパ・ピアス 作/猪熊葉子 訳/さし絵:フェイス・ジェイクス
トム・ソーヤーの冒険/マーク トウェイン 作/石井桃子 訳/さし絵:T.W.ウィリアムズ/カバー絵:ノーマン・ロックウェル
注文の多い料理店イーハトーヴ童話集/宮沢賢治 作/さし絵:菊池武雄/カバー絵:宮沢賢治
ハイジ/ヨハンナ・シュピリ 作/上田真而子 訳/さし絵:マルタ・プファネンシュミート
海底二万里/ジュール・ヴェルヌ 作/私市保彦 訳/さし絵:アルフォンス・ド・ヌヴィル
床下の小人たち/ノートン 作/林容吉 訳/さし絵:ディアナ・スタンレイ
長い長いお医者さんの話/K.チャベック 作/中野好夫 訳/さし絵:ヨセフ・チャベック
ツバメ号とアマゾン号/アーサー・ランサム 作/岩田欣三、神宮輝夫 訳/

飛ぶ教室/エーリヒ・ケストナー 作/池田香代子 訳/さし絵:ヴァルター・トリアー
ロビンソン・クルーソー/デフォー 作/海保眞夫 訳/さし絵:ウォルター・パジェット
宝島/スティーブンスン 作/阿部知二 訳/さし絵:寺島竜二
森は生きている/サムイル・マルシャーク 作/湯浅芳子 訳/さし絵:ヴァルヴァーラ・ブブーノヴァ
みどりのゆび/モーリス・ドリュオン 作/安藤次男 訳/さし絵:ジャクリーヌ・デュエーム
ネギをうえた人/金素雲 作/さし絵:金義煥
聊斎志異/蒲松齢 作/立間祥介 訳
ドリトル先生航海記/ヒュー・ロフティング 作・絵/井伏鱒二 訳
西遊記/呉承恩 作/伊藤貴麿 編訳/さし絵:吉岡 堅二
小公子/バーネット 作/吉田甲子太郎 訳/さし絵:古茂田守助

クローディアの秘密/E.L.カニグズバーグ 作・絵/松永ふみ子 訳
やかまし村の子どもたち/アストリッド・リンドグレーン 作/大塚勇三 訳/さし絵:イロン・ヴィークランド
ホビットの冒険/J.R.R. トールキン 作/瀬田 貞二 訳/さし絵:寺島竜二
影との戦い(ゲド戦記1)/アーシュラ・K. ル=グウィン 作/清水真砂子 訳/さし絵:ルース・ロビンス
まぼろしの白馬/エリザベス グージ 作/石井桃子 訳/さし絵:ウォルター・ホッジズ
ぼくらはわんぱく5人組/カレル・ポラーチェク 作/小野田澄子 訳/さし絵:岩淵 慶造
・ジェーン・アダムスの生涯/ジャッドソン 作/村岡花子 訳/さし絵:ラルフ・レイ
キュリー夫人/エリナー・ドーリイ 作/光吉夏弥 訳/さし絵:ロバート・ギビングス
オタバリの少年探偵たち/セシル・デイ ルイス 作/脇明子 訳/さし絵:エドワード・アーディゾーニ
ハンス・ブリンカー/メアリー・メイプス ドッジ 作/石井桃子 訳/さし絵:ヒルダ・ファン・ストックム

巻末寄稿文より
中川李枝子さんのおすすめ
あらしのまえ/ドラ・ド・ヨング
あらしのあと/ドラ・ド ヨング 作
パセリ通りの古い家/ベナリイ・イスベルト 作
ふしぎなオルガン/レアンダー 作
ふたりのロッテ/エーリヒ・ケストナー 作

【追記】
順番修正しました。会場で配られる小冊子の掲載順です。
リンクが切れてるものは現在絶版になっているものです。

【追記】
今回は岩波少年文庫の創刊60周年記念の展示なので、紹介された本はすべて岩波少年文庫より発刊されたものです。現在発売されていないものも含まれています。
石井桃子氏の訳を強調しました。
宮崎さん曰く、ここでは紹介しなかった言わずもがなな名作はあえて省き、1人の著者からはできるだけ1冊だけに収めるようにしたそうです。

 圧巻の50冊です。
 あの宮崎漫画映画の養分は、こんなところから得られていた訳ですね。残念ながら僕が子供の頃に読んだ本は、わずか4冊でした。
 岩波書店より一字違いの岩崎書店のSFジュヴィナイルで育ったので(^^;)

◆関連リンク
宮崎駿が選んだ50冊の直筆推薦文展:
「岩波少年文庫」60年を記念し開催 - 毎日jp

▽8/4~8 東京都豊島区の西武池袋本店
▽8/11~17 神戸市中央区の神戸阪急
▽9/4~19 北海道留寿都村のルスツリゾート
▽9/22~10/11 名古屋市中区の松坂屋名古屋店
▽10/16~11/7 鹿児島市のタカプラ

 この展示、地方へも巡回があるようです。
 僕は名古屋で推薦文を読みに行ってきます!

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2010.08.04

■感想 押井守(実写)監督『アサルトガールズ』

Tenjin_fronthorz

 先日の『G.R.M.』に刺激され、そのヴィジュアルプランの一端を流用したように予告篇等の映像から考えられる『アサルトガールズ』をDVDで観た。評判が悪いのは彼方此方で言われていたので、あまり過度な期待は抱いてなかったのだけれど、、、。

 これは本当に辛い出来ですねww。二宮金次郎で完全に見限りました。
 やはり押井守実写、僕はいつも相性が悪い。好きだったのは『立喰師列伝』 だけだもんなぁー。あ、あれは実写でなく「オシメーション」とか言うんだったww。

 とはいえ映像的には撮影監督湯浅弘章氏とVFXスーパーバイザー佐藤敦紀氏の力によるものか、グレイの光学迷彩戦闘機、巨大降下猟兵FsJ87 Temjin(天人)あたりはとてもよかった。鬼頭栄作氏デザインのTemjinは『G.R.M.』に通じますね。

 で、駄目だったのは役者の演技とスナクジラの擬人的なポーズとか。現場の押井演出に問題があるのでは。メイキングどんなんだろ?

 犬監督、ボケたふりしてストーリーを練らないで映画を作るのは10年は早いんじゃないか。宮崎作品の批判をしている暇(ポニョ)があったら足下見直してほしいなー。舞台鉄人とアサルトガールズは猛省しないと本当に次の映画なんて撮れなくなると思う(ファンとしての正直な危機感)。
 『G.R.M.』撮るためにもまだまだマジメに積み上げていってほしいと切望。

◆関連リンク
「アサルトガールズ」公開記念 tokuma-EC限定「巨大降下猟兵Temjin」フィギュア 特設サイト|tokuma-EC

 デザインは第11回日本グラフィック展にて準グランプリを受賞し、「ゼイラム」「イノセンス」で造型を担当した鬼頭栄作氏がCG用に作成した原型そのままを複製、全高48CMの“ある意味”1/1スケールとして、お届けいたします。

真・女立喰師列伝 - Wikipedia

 ASSAULT GIRL ケンタッキーの日菜子

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2010.08.03

■デイヴィッド・リンチ監督 次回作!?
 『マルホランド・ドライブ:Mulholland Drive』続篇情報!?

Muldrivevert

続編情報!『ロビン・フッド』『マルホランド・ドライブ』『ミートボール』 | HotTrash.com

 デヴィッド・リンチが監督した01年の傑作『マルホランド・ドライブ』の続編も製作されるという。一作目に出演し、最近リンチと顔を合わせたというローラ・エレナ・ハリングは、最新インタビューでこのように語っている。「続編が作られるのは確かよ。二作目が誕生するの。私が知っていることは、今はこれ以上話せないけど」。『インランド・エンパイア』以来のリンチ最新作がいよいよ観られるというだけでも、ファンとしては嬉しい限りだが、

 日本で掲載されたこのニュース、まさか!
 でも激しく観たい。映画という表現形態の到達点と思う作品の続篇!
 前作は20世紀の終わりに撮られ2001年に公開された。今度は21世紀の映画の幕開けになるような傑作になることを祈りたいけれど、同じ監督が20世紀と21世紀の両方で、それだけの達成を両方で起こすことが出来たら、これはもう奇跡でしょうねww。

Actress Teases Return to Mulholland Drive | Movieline.

he’s keen to revisit that world in a sequel. “I’m very sure it’s coming, it’s being born,”

 原文を探してみたら、どうやらこれらしい。
 ローラ・エレナ・ハリングの短い談話として語られている。そしてこれを追従し別で続篇を伝えるニュースはまだないようだ。
 もうひとつ見つけたのが、上の記事の真相をローラに突っ込んで聞いたインタビュー。

Laura Harring on the Mulholland Drive Follow-Up: 'Please Don't Get Me in Trouble!' | Movieline.

I didn’t mean to say what David is doing or not doing, but we definitely have talked about collaborating in the future.

 ローラ・エレナ・ハリング、なんかはぐらかしてます。全く可能性がないわけでないのか??ここからだけでは判断しにくい。先走りしてローラが自分の希望を語ってしまったのか、それとも箝口令がしかれたのか??

 既にあのラストで物語は完結しているので、テレビシリーズ用に用意されていた話を前作映画のラストから遡って描く、というのは有りかもしれない。枝葉のストーリーもいろいろ伏線があったのでそれも面白いかな。

◆関連リンク
デヴィッド・リンチ『マルホランド・ドライブ』TV版(?)パイロットフィルム!!David Lynch Mulholland Drive - Deleted pilot material
 パイロットの映像がいくつかYoutubeに。

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2010.08.02

■八王子市夢美術館「押井守と映像の魔術師たち」
 『ガルム戦記 G.R.M. THE RECORD OF GARM WAR』

Photo

特別展 押井守と映像の魔術師たち 八王子市夢美術館

2010.07.16(金)〜 09.05(日)10:00 - 19:00
 入館18:30 ただし8/7,8は 21:00まで
監修 押井 守
特別協力 バンダイビジュアル/Production I.G/DEIZ/バルク/モーターライズ/水野プロダクション/八八粍

 篠原重工のある八王子の地(^^)に初めて降り立ち、題記展示会を見てきた。
 展示全体については、関連リンクに示した各Blogの記事を参照いただきたい。

 僕はとにかく表向きに展示が公にされていない(未完成ゆえいろいろと権利関係がややこしいのだと想像される)『ガルム戦記 G.R.M. THE RECORD OF GARM WAR』に特化してレポートしたい。

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 なにしろ『G.R.M.』に関するスタンスは徹底しており、会場で最もインパクトがあり素晴らしい展示品であるその関連資料が、全236ページ/3150円という大部の図録にも写真1枚掲載されていない。関連リンクにある雑誌記事でも『G.R.M.』の文字は出てこない。
 ここでこの作品を中心に書くと、今後の展示にもしかしたら支障が出るのでは、と心配になるくらいの徹底ぶりであるが、所詮このネット時代に一般公開している展示品の情報が公になることは間違いのない事実なので、うちだけが口をつぐんでも、と思い、ならいっそ、しっかりした情報を押井ファンのために掲載する。

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(トップの写真説明:左は展覧会のチラシ。右は図録の表紙と裏表紙。図録はどこかに既に掲載されたアニメの設定画がその8割を占め、今回の展示の目玉の立体造形物や、スタッフインタビューは極 少ページという残念な出来。事情はあるのかもしれないが『G.R.M.』が記載されていないのが展示会図録としてはあり得ないくらいの不手際。モナリザ展でモナリザの絵が載ってない図録が発行されることを想像下さい(^^;))

■『ガルム戦記 G.R.M. THE RECORD OF GARM WAR』展

Horz

「押井守と映像の魔術師たち」展 #oshii: ひねもすのたりの日々

「巡洋艦イムラヴァ」イメージボード3枚
「巡洋艦イムラヴァ」ブリッジギミック 2種類 (全長30cm)
「巡洋艦イムラヴァ」模型(全長60cm)
「航空母艦コルンバ」模型(全長40cm)
「ナシャン天使形態」フィギュア(全長1m)
「戦車」模型(全長40cmくらい)
「空母艦載機」模型4種類(実演用,雷装形態,コクピットOPEN,巡航形態) (35×35cm)
「巨人 ダーナ」人物フィギュア(50cm)
「クムタク」人物フィギュア(40cm)
「ブリガ」人物フィギュア(40cm)
ブリガ甲冑(等身大)
「コルンバ」甲冑(等身大)
「コルンバ」男性フィギュア(40cm)
「コルンバ」女性フィギュア(40cm)
「ドルイド ナシャン666」女性フィギュア(30cm)

 当研究所の東京分室(^^)のshamonさんBlog「ひねもすのたりの日々」からの引用(一部追記)。いまだ映像化されざるこの大作の準備段階で作成された絵とフィギュア。今まで公になっている情報は、関連リンクのwikipediaを参考にしてほしいが、今回の展示で物語とその映像を想像させるこうした情報と造形が明らかにされた。

 圧巻は巨人ダーナ。これは凄く気に入って写真を撮っていいか警備員に聞いたのだけれどNGとのことで、しかたなくその場でスケッチ。僕の絵では現物の迫力には届きようもないけれど、観た方は自分の記憶をこれで掘り起こしていただければ幸い(^^)。
 この巨人ダーナ、右に立っている人物から想定すると、その身長は8〜10m、手に持った得物は12mといったところか。胸の巨大なフクロウのような顔があり、頭の位置の顔は黒い闇になっている。ここからなんというか虚無感が漂う。

 そして「ダーナ」はケルト神話からの引用らしい。身長10mあまりの巨人戦士ダーナの動く/戦う姿をみたいものだ。ゴシックとそして北欧の血。択捉を超える大伽藍映像が妄想される。

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 次に「航空母艦コルンバ」。こちらはラフに描いたものを帰ってから細部を思い出してでっち上げたので、たぶん実物と随分違うかと。
 僕の画力では巨大感が出ていないが、実際のフィギュアは、細部まで作り込まれ、空母の壮大感が表現されている。
 航空母艦とキャラクタ(?)の名前が同一のは展示の説明でも理由はわからなかった。甲冑を着たコルンバは紫の衣の女性と銃を持った男性だった。民族名かもしれない。

 次に『天使のたまご』を連想させ、それをさらに進化させたような戦車も凄かった。仰向けに寝そべったように乗るコクピットがなかなか興味深い形状。これが空母艦載機と戦うシーンを想起させる。

 「ナシャン天使形態」というのが凄い。これは「ドルイド ナシャン666」という少女のキャラクターが、顔と長い銀髪はそのままに体が巨大な竜になりのたうっている人形。
 おそらくクライマックスでの物語のキーイメージのひとつではないのか。
 そしてこの巨大な天使竜(?)が、巨人ダーナもしくは戦闘機械と戦うのではないかと容易な予想が立つ。
 緻密なフィギュアはこうした映画のシーンを観る者の頭の中に立ち上げる。
 G.R.M. Wikipediaに「製作総指揮 ジェームス・キャメロン」の名前がある。今回の造形物をキャメロンに見せたらきっと彼も3Dでこの映画を観たいと言ってくれるはず。誰かキャメロンを乗せて50億くらい日本に持ってこれるプロデューサーはいないんでしょうか。

◆関連リンク
八王子夢美術館「押井守と映像の魔術師たち」 - Biting Angle

 続いては展示内容を順路に沿ってご紹介。 美術館で展示リストを作っていないので、わかる範囲で書き留めてきたものです。

 詳細なリスト。ファンの方はこちらのリストで自分の観たいものがあるかどうか確認下さい。
『押井守と映像の魔術師たち』感想サイト - 押井守情報:野良犬の塒
G.R.M. THE RECORD OF GARM WAR(ガルム戦記) - Wikipedia
『押井守と映像の魔術師たち』展覧会へ行ってきました☆(週刊アスキー)

アニメーションから実写まで幅広く手掛ける押井監督の世界観が堪能できると同時に、もうひとつの目玉、未発表作品の展示もあります。ここだけでしか鑑賞することができない展示物は会場の奥に!

 展示物の写真が3枚。報道陣には写真撮影が許可されているようだ。
 何故『G.R.M.』を撮らないのか!
 G.R.M.については直接触れられてませんが、記事にしてはいけないとか、お達しでもあったのでしょうか?あれが白眉なのに、、。
押井守監督的なもの: 「押井守と映像の魔術師たち」

ガルム戦記、G.R.M. THE RECORD OF GARM WARとも言われる押井守監督未完の大作があり今回その関連品が展示されると言われてきた。その中には幻のパイロットフィルムの上映も噂に上がった。実 際、先の樋上晴彦氏や実姉である最上和子氏の発言から押井守監督が関係者に上映の許可を求める動きがあったらしい。しかしその望みは絶えてしまった。しかしそのフィルム以上にそこに展示された立体物には驚かされる。

立喰師列伝で使用された書籍等(Blog 押井守監督的なもの)
 59作品のタイトルと著者名リスト。労作です。
・幻の『G.R.M. ガルム戦記』パイロット
 BS2で紹介された短いもの。かつて観た記憶がある。BS2のどんな番組で紹介されたんだったか??
・デル・トロ監督がジェームス・キャメロンが制作で、最強のドリームタッグチームでラブ・クラフト「狂気の山脈にて」の3D映画化。(CIA☆こちら映画中央情報局です より)

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