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2010年7月11日 - 2010年7月17日

2010.07.16

■感想 京極 夏彦『死ねばいいのに』電子本

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『死ねばいいのに』

 京極夏彦『死ねばいいのに』、右の写真のiPhone版を読了。初電子書籍。
 フォントを標準から1つ大きくしたのが僕の眼球にちょうどいい。全1588頁(19字×7 行)。約5秒程で1頁めくる。
 物理的な本では402頁。約1/4の頁数。ページをめくるスピードは4倍になる。
 このスピードが電子書籍の快感かも。
 
 これだけ読みやすいならiPhone+電子書籍でOK。本棚の増殖も防げるし、、、。
 物理的な本はよほど気に入った本をコレクションとして買うことになっていくんだろうな。

 そして『死ねばいいのに』の内容について。
 ひさびさの京極夏彦だったけれど、いやーな人間書かせたら抜群にうまいねー(^^;;)。人の来歴とそれによる性格描写に論理的/感覚的 説得力持たせたら日本一。
 で、今回ある意味、日本の縮図的に感じてしまうわがままな人物が目白押し。
 その部分のデティルは、自分に帰ってくる部分もあって興味深い。

 にしても後半、主人公が探求するある人物の像がラストでその焦点を結ぶシーンの鮮やかさ。周りの人物ばかりがクッキリ描かれ、ピントがボケていたその中心人物に急速にフォーカスが合っていく。
 その人物の興味深い人となり。うまいなー、京極夏彦。
 そしてラスト、この人物のことをもっと知りたい、と想像力を膨らませる余韻が残る。

Photo_2

 iPhoneのキャプチャ画面。上左が標準。上中が最小、上右が最大の文字。
 僕が読んだのは標準より1個文字が大きい、下段中央の文字。これで全1588頁。

 下段に示したのは、ページを上にズラすと現れる操作メニュー。文字を縦横変えたり、ページ指定、明るさ、検索等の操作が出来る。

◆関連リンク

Mm9

山本弘『MM9』日本SF初のiPadアプリ版
 SFとしては日本初! テクノロジーの先端を描く文学のはずなのだから、もっと電子化進んでほしい。値段も付録も嬉しいし。  

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2010.07.15

■RED Digital Cinema - EPIC-X S35

Photo

RED / Index 公式                          

 2540プログレッシブで60fpsまでのRAWファイル収録。4520 x 2540 ピクセルで、Mysterium™ はあなたの掌の中で純粋なデジタル映像であるウルトラHD映像を録画します。

 フィルムカメラ同様に被写界深度とフォーカスを合わせることができます。Mysterium™ は29平方ミクロンピクセルに66db以上のS/N比で処理します。
 12,065,000ピクセルという超高解像こそウルトラHDと呼べる映像です。

 雑誌『ビデオサロン』で見た超ハイビジョンカメラ。これ、アメリカのベンチャーのものなのですね。業界では有名のようで今さら紹介しても、新しくはないのだけれど、なんと言ってもこのカメラのデザインと構造が素晴らしいので取り上げた。

 各機能ごとに四角いブロックで組み合せていく、このプラグマティックなデザイン! ハイビジョンの次世代をこうしたカメラに奪われないよう、SONYとPANASONICにも頑張ってほしいもの。

YouTube - Createasphere - RED Digital Cinema - EPIC-X S35 - Hands On Preview - Playback

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2010.07.14

■鴻上尚史 脚本・演出 虚構の劇団『エゴ・サーチ』

Ego_searching

虚構の劇団(公式HP)

 エゴ・サーチとは、インターネット上 で、自分の本名やハンドルネームで検索すること。(略)インターネットには、あなたの知らないあなたの情報があるかもしれない。
 物語は、エゴ・サーチの結果、インターネットで出会ったもう一人の自分。 そんなふうに始まる。

Twitter / 鴻上尚史: クールジャパンの収録前のわずかな時間も、台本のことを ....

 クールジャパンの収録前のわずかな時間も、台本のことを考える!台本だーーーーーーーーーーーい!おーい、台本!ノンキそうな顔をしてどこに行くんだい?鴻上 の頭には来ないのかい?おーい、台本。

 9/10(金)にスタートする予定の鴻上尚史の新しい芝居。『エゴ・サーチ』。
 台本を書く作家の産みの苦しみがTwitterで呟かれている。このツィートにコメントしたら、短いけれど鴻上氏から返事が!! (20年以上、芝居は数えるくらいしか観れなかったけれど、本は恐らくその9割程は読んでいるコーカミさんからのレスは、ファンである僕には法外な喜び、、、(^^;))

Twitter / 鴻上尚史: なります! RT @butfilp: 傑作になること ....

なります! RT @butfilp: 傑作になることをお祈りします!映画も期待してます! RT @KOKAMIShoji そうです RT @butfilp これの台本ですか? http://yfrog.com/ed8j9qj RT @KOKAMIShoji ..おーい、台本!

Twitter / 鴻上尚史: ありがとさんです。 RT butfilp "エ ....

 というTwitter話、鴻上氏から傑作宣言も出ましたので、期待して待ちたいもの。
 ネットで出会う「もうひとりの自分」って、とてもP・K・ディック的世界を想像してしまう。

 それにしても、毎回、虚構の劇団のポスターは素晴らしい!

◆関連リンク
虚構の劇団『リアリティ・ショウ』 [DVD]
虚構の劇団『グローブ・ジャングル』[DVD]
虚構の劇団『監視カメラが忘れたアリア』【DVD】

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2010.07.13

■鴻上尚史監督 新作映画『恋愛戯曲 私と恋におちてください。』

Hp

「恋愛戯曲」- 映画.com 公式HP

 メガホンをとる鴻上が、2001年に発表した舞台「恋愛戯曲」が原案。
 シナリオを一行も書けない女性脚本家が「なんでもするから書いてくれ」と懇願するプロデューサーに「私と恋に落ちて」と頼むことから始まるコメディ。強制的に始まった2人の恋愛を軸に、脚本をめぐり振り回されるテレビ局スタッフたちの騒動にも焦点を当てる。

 劇作家・鴻上尚史の映画監督 長編第三作の情報がオープンになってきた。
 以前から、鴻上氏のtwitterでは、映画の撮影の終了や編集の過程が語られていた訳だけれど、これで情報が確定した訳だ。2010.9/25(土)公開予定。

 前二作『ジュリエット・ゲーム』と『青空の一番近い場所』は、僕の期待が大きすぎたのかもしれないが、映画としてはそれほど傑作という訳ではなかった。
 あんなに面白い第三舞台の演劇に比べて何故だろう、と当時、思ったものです。
 映画の現場と、映画的文法に対する慣れが充分じゃないのかなー、とか。

 僕が鴻上尚史の芝居で凄いと思う、コミカルなシーンと哲学的なシーンのハイブリッドとか、スピーディな会話劇、音量がガンガン変わるBGM、、、そうしたエッセンスが映画の文法にうまくハマっている傑作であることを、今度こそ期待したい。
 今回、初めて自身の芝居からの映画化。芝居で表現されたその経験を最大限に発揮した時にどんな映画となるか!?

◆関連リンク
KOKAMI@network vol.8『恋愛戯曲』【DVD】

鴻上尚史『恋愛戯曲』 

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2010.07.12

■感想 ジョナサン・モストウ監督『サロゲート』とAnybots

ジョナサン・モストウ監督『サロゲート』

 人間のあらゆる社会活動を代行する“サロゲート”と呼ばれる身代わりロボットが開発され、人類は自宅からサロゲー トを遠隔操作するだけで、リアルな現実世界に生身の肉体をさらす必要はなくなった。

サロゲート』 オフィシャルサイト
 もともとアール・キューブ・ロボティクス技術に強い関心を持つ(下の過去記事リンク参照)当Blogとしては、外せないテーマの映画。、、、と言いつつ実は最近までこのブルース・ウィルスの映画がテレイグジスタンステーマとは知りませんでした。
 ということで、ブルーレイをレンタルで観ました。

 で、映画はまさにテレイグジスタンステーマを追求し、エンターテインメントとして纏めるとしたら、というアイディアに満ちていて、それなりのストーリー。
 クライマックスの人類全体を巻込むシーケンスとか好きなのだけれど、映画全体はとても喰い足りないものに、、、。
 たぶん余りにあり得ない設定(人々がほぼ全人類、遠隔ロボットに人生を置き換えるわけがない)と、本来テレイグジスタンスで避けて通れないアイデンティティの問題がコア・テーマになっていないからだと思う。
 もっとこのネタなら、ストーリーはSFのセンス・オブ・ワンダーを描けたはずなのだけれどなー。残念。

 ということで、これだけでは余りにつまらないので、ブルー・レイの特典映像に入っていたテレプレゼンス・ロボットAnybotsについて、調べてみた。
 このロボット、アメリカのベンチャーで秋に新モデルが発売される予定とのこと。 

Anybots

Anybots、遠隔操作ロボット「QB」を開発(Robot Watch)

  新ロボットQBは重さが約16kg。高さは中央の棒を伸び縮みさせることで、86〜188cmの間で調節できる。パソコンとネットワークを通じて遠隔操作 し、離れた場所にいる人と高品質の音声・ビデオでやり取りできるというQAの基本的な機能を残しながら、重さを約9kg軽くして持ち運びやすくした。

GetRobo Blog: Anybotsがテレプレゼンス・ロボットを正式発表、価格は15,000ドル

  Anybotsが今日、米国でテレプレゼンス・ロボット「QB」を正式ローンチした。リリースによると、この秋に発売で、価格は15,000ドル(今の為 替レートで約140万円)。同社のホームページも新しくなり、「One-Click Commuting」(ワン・クリック通勤)というキャッチフレーズがついている。

Anybots - One-Click Commuting(公式HP)
 写真にあるように、当初の開発では二足歩行ロボットとして構想されていた。
 しかし徐々に技術とコストの現実性から、足がセグウェイになり、腕がなくなり、最後はボディもただの棒になってしまった。
 この経緯は、ロボットの夢が現実になっていく時の苦悩を示していて大変痛々しい。
 テレプレゼンスでやれることも限定されていて、とてもキャッチフレーズの「One-Click Commuting」は遠いだろう。

 でもこの分野のテクノロジーには凄く期待しているので、今後もウォッチしていきたい。

◆関連リンク
サロゲート (映画) - Wikipedia

『サロゲート』(原題:Surrogates)は、2009年のアメリカ映画。原作はロバート・ヴェンディティとブレット・ウェルデルによる同名のアメリカ ン・コミック。

Robert Venditti / Brett Weldele『Surrogates-Graphic-Novels』

Robert Venditti / Brett Weldele『Surrogates 2 -Graphic-Novels』

YouTube - Up Close with Anybots QB Telepresence Robot.

PCMag.com Editor-in-Chief gets up-close and personal with this new virtual person robot from Anybots. It's called QB and is remote-controlled via any PC.

YouTube - Anybots launches robot co-worker for remote collaboration.
 CEO Bob christopherの解説。
Dexter and Monty are Anybots: Dynamically balancing walking humanoid robots : Tech Digest
 二足歩行型Antbotsとセグウェイ型Antbotsのバランス勝負
YouTube - CES 2009: Anybots QA Demo

 

◆当Blog過去記事
アレック ス・リベラ監督 テレイグジスタンス・ロボットSF  『スリープ・ディーラー:The Sleep Dealer』
東大舘暲研究室  相互テレイグジスタンスの第二世代  テレサ2とツイスター4に関する報告
TELESAR とTele-Existence Master-Slave System マスターとスレーブが同期して動くシーンはなかなか感動。
当 Blogアール・キューブ関連記事

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