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2010年9月12日 - 2010年9月18日

2010.09.17

■ヤン・シュヴァンクマイエル公式サイト+新作『サバイビング・ライフ(理論と実践)』情報

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JanSvankmajer.com

 下記『サバイビング・ライフ(理論と実践)』のベネチア映画祭のプレビューを伝えるページに紹介されていたヤン・シュヴァンクマイエル公式サイト。
 現在のところ、内容は十分とは言えず、最新作の情報も掲載されていない。

 ということでここは簡単な紹介に留め、以下に新作『サバイビング・ライフ(理論と実践)』の情報。

Diary of a Shinjuku Thief: Venice Film Festival Preview: Jan Svankmajer’s Surviving Life (Theory and Practice)

Now, at last, Svankmajer has let his imagination loose, and has once again proven that hands-on animation can still provide more dimension than the mechanics of technology in digital 3-D. If Svankmajer wants 3-D he’ll use an object and animate it by meticulously moving it frame by frame, as well as placing it together live-action movement.

 3D技術を使わなくてもここまでの映像が可能である、というようなことが書いてある。冒頭の引用写真はこのサイトの画像であるが、映画はこうしたコラージュの多用になるようである。
 しかしこのコラージュをそのまま映画で動画として動かそうとすると、今までの映画より相当に技術的に大変なのではないか。デジタルで処理すれば、容易にできるようなシーンも手作業では凄いことになりそうである。
 上の文章には、3D技術と書いているが、もしかしたら2Dのデジタル技術は使用しているのかもしれない、と思ったこのスチルである。
 はてさて、どういう映像になっているか、楽しみである。

◆関連リンク
ヤン・シュヴァンクマイエルの5年ぶりの新作は『サバイビング・ライフ(理論と実践)』!(Blog 海から始まる!?さん)

  この作品に先立って、シュヴァンクマイエルは、夢に関する28分の短編ドキュメンタリー「夢を縫い合わせる(シュヴァンクマイエルが話す様々な夢/映画の 話) 」“Přešít svůj sen”(Sewing through dream (Oral Variations of the Svankmajer Dream/film)を発表しています。  この作品は、「サバイビング・ライフ(理論と実践)」の製作中に完成させたもので、映像の錬金術師たるシュヴァンクマイエルの、現実世界と夢の世界を 行ったり来たりする深層に、見る者を誘い込むような作品で、断片的な映像がモザイクのように構成されている、と紹介されています。

 いつもながら頭抜けた情報量に脱帽。特にチェコ語からのストーリー翻訳とこのドキュメンタリーの情報が貴重。
 そして最近この記事に追加されたのが、ベネチアでのアウト・オブ・コンペティションで『サバイビング・ライフ』が上映された際のシュヴァンクマイエルの写真。ひさびさにその元気な姿が日本人の眼に伝えられた記事になっている。
Sewing throught dream (Oral Variations of the Svankmajer Dream/film)/Přešít svůj sen (Orálne variácie na sen/film Jana Švankmajera).

A documentary capturing Jan Švankmajer during the making of his new film Surviving Life. A mosaic pieced together from fragments of film shooting plunges the viewer into the depths of the maestro’s alchemy of creation, incessantly oscillating between dream and reality.

 そしてそのドキュメンタリーの紹介記事。

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2010.09.16

■iOS 4.1 HDR撮影 下呂 禅昌寺 & 緑の館

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アップル - iPhone - iOS 4ソフトウェアアップデート

"iPhone 4の新しいハイダイナミックレンジ(HDR)設定を使って、露出の異なる複数の画像を自動的に1枚に合成し、より幅広い光の表現を持った美しいHDR写真を撮ることができます"

 ということで、アップデートしたiPhoneを持って、日帰りミニ撮影旅行。

禅昌寺

"天下十刹に数えられている「禅昌寺」...国の天然記念物に指定されている 推定樹齢1200年余の大杉は圧巻だ"

 iOS 4.1では、写真を一度撮影すると、通常写真とHDRを両方保存する機能がある。そして右がiPhoneで撮ったHDR写真。
 一目でわかるのは、ダイナミックレンジが広がり、空の明るい部分の発色がしっかりと表現されるとともに、明るい部分の細かな表情がしっかり映し出されていること。

Flicker HDR写真
 僕しては本当は、このリンク先のようないわゆるHDR写真、エッジが効いたサイケな写真が撮れると期待したのだけれど、あくまでもAppleの設定は、より綺麗に普通に写真が撮れることをめざしている。
 iOS 4.1の設定でもっといろいろと弄れると面白いのだろうが、今はバカチョン優先でレベル設定できるようにはなっていない。今後のアップデートを期待したい。

◆樹齢1200年余の大杉

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 このHDR機能で撮った写真を紹介。禅昌寺の巨木。
 樹齢1200年、高さ45m、根元の周囲12m(禅昌寺のチラシより)。これは一見の価値あり。

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 特に根元の瘤が凄い。まるでゴジラかビオランテ。
 色合いがうまく出ているか、心配だが、実物の迫力は凄い。
 水木しげる翁なら、ここにどんな妖怪を見るのだろうか。

自家焙煎珈琲の店 緑の館

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 飛騨高山 留之助商店 店主のブログで紹介された SFXマン スタン・ウィンストンが愛したリングトースト・サンドイッチを食べるために下呂市萩原の緑の館へ寄った。(リンク先のスタン・ウィンストンへの中子真治氏の追悼文が泣けます)
 まず店内。
 しっとり落ち着いた茶のイメージで統一された店内には、古い掛け時計が無数に時を刻んでいる。
 そしてガラス棚に収納された骨董カメラ。特に僕はムービーカメラに興味津々。左の下がそのカメラなのだが、写真でよく見えるだろうか。

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 そして最後に目的のリングトースト・サンドイッチ(iOS4.1で右が #HDR 写真)。
 周りがカリカリに焼けていて、豚カツとのコンビネーションが香ばしく、とても美味しい。
 そしてカツサンドを食べ終わると、その下のリング状のパンに蜂蜜バターが塗られていて、そのままデザートに。
 美味しいパンを味わいながら、自ら出資して緑の館inハリウッドを作りたかったスタン・ウィンストンのSFX映像を思い浮かべたのでした。もしかしたら、この席に座っていたかも。

◆関連リンク
Video coming soon to a camera near you
 プロセッサの性能が上がるとこんなことができるんだ!HDR映画が観たい!
iOS 4.1のHDR撮影、通常画像と比較(WIRED VISION)
 こちらもおとなしめの映像ですね。もっとエッジのたった画像になるかと期待したのだけれど。

当Blog過去記事
HDR(High Dynamic Range)写真

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2010.09.15

■感想 ディーン・デュボア,クリス・サンダース監督『ヒックとドラゴン』

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【ベネチア映画祭】3D映画部門は『アバター』『ヒックとドラゴン』が同点グランプリ

"清水監督率いる 審査員団は、15本のノミネート作品の中から、「まったく違う視点で作られているのが面白い」(清水監督)と、同点だった『アバター』(ジェームズ・キャメロン監督、20世紀FOX映画)とドリームワークスのアニメーション『ヒックとドラゴン』(ディーン・デュボア、クリス・サンダース監督)の2作品をグランプリに選出"

ヒックとドラゴン (映画) - Wikipedia

2010年4月27日、ドリームワークス・アニメーションのCEOであるジェフリー・カッツェンバーグは、続編映画の計画あり、さらにテレビシリーズの構想もあることを『ハリウッド・レポーター』誌で明らかにした。公開は2013年後半を目標としている。

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 新3D映画元年に『アバター』と、この『ヒックとドラゴン』という傑作が登場したことは映画史に残っていくんだろう、そしてベネチアがそれを認めた(しかもその審査委員長が清水崇監督!)。
 という嬉しいニュースを伝えておいて、あと、感想。

◆感想
 神は細部に宿る。物語よりディテールを語るべきだろう。
 3Dの効果を出す為のドラゴンのアップとか、ヒックの豊かな表情、そして炎の中に立つ少女のポーズ、トゥースと初めて心通わせるシーンのガムランの様な音楽、自ら作った道具を用いた飛行シーン...。
 キャラクターデザインは、スチルでは抵抗あったけど、3D動画として表情が加わると、なかなか情感に溢れていて素晴らしい。
 フォトリアルなCGとアニメと実写の中間のキャラクターの見事な融合。ここまで異世界を眼前に表現できる映像技術があれば、ハリウッドが、多分いまだ実現していない本格的な異世界本格SFの映像化も可能だろう。(『アバター』は異世界エンタテインメント/アクション映画であって、本格SFではないと思うので、、、(^^;))

 そして、巨龍との闘い。怪獣映画最大のガメラの火炎を超えたかも。

 動きの感覚とレイアウトも素晴らしかった。飛行シーンと空中戦はアバターに勝るとも劣らない。3D感はともかく、スピードとシャープな画面設計は上かも。(キャメロンは映像のスタイリストというより物量の監督ですからね。)

 1回観ただけなので断言出来ないけど、観てる間、レイアウトがいいシーンがいくつもあったと記憶。
 実は未来少年コナンを思い出して観てた。海辺の街、物と体を使う少年(少々頭でっかちだけど(^^))、浮遊感のある飛行シーン、そして画面レイアウト設計。

◆初Xpand 3D
 今までReal DとIMAX 3Dは観ていたけれど、今回、時間帯が合わず初Xpand 3D。びっくりしたのは、暗いシーンでのモアレ縞のひどさ。暗いシーンで階調がとにかくガタガタ。メガネを取ると縞が見えないので明らかに液晶の悪影響。RealDではほとんど感じたことはないのだが、、。
 電子式液晶シャッター眼鏡なので、眼鏡の個体がたまたま悪かった可能性もある。叩いて直せば良かったのかな(^^;)。とにかく、違和感、でかかった。

◆関連リンク
ディーン・デュボア - Wikipedia クリス・サンダース - Wikipedia
YouTube - How to Train Your Dragon Official Trailer
YouTube - Behind the Scenes (The making of and original scores) - How to Train Your Dragon
 CG制作風景。動画の動きのチェック会等、メイキング。
ヒックとドラゴン - Wikipedia
 原作ではトゥースでなく、トゥースレスなんですね。

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2010.09.14

■S.R.ディレイニー『ダールグレン:Dhalgren』舞台化 Jay Scheib "Bellona, Destroyer of Cities"

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Twitter / shinji maki: 昨日のファン交二次会

"昨日のファン交二次会には、国書のTさんがいらしており、待望の『ジャリ全集』や、近日刊行の『ダールグレン』の話など。ぼくが「そういえば『ダールグレン』が舞台化されましたよね?」..."

 牧真司さんのtwitterによると、ついにサミュエル.R.ディレイニー/大久保譲訳『ダルグレン』の翻訳が、国書刊行会から出るようだ!
 まだ国書刊行会のこれから出る本のページには、未来の文学の続刊としか表示されていない。
 そして興味深かったのは、もうひとつ後のつぶやき...。

Twitter / shinji maki: (承前) ダールグレンを舞台化

"ダールグレンを舞台化したBellona, Destroyer of Citiesのプレス・リリース(PDF)"

 超大作『ダルグレン』の舞台化! これは凄い。
 というわけで、ネットで関連情報を調べてみた。

Jay Scheib : Simulated Cities / Simulated Systems
 "Bellona, Destroyer of Cities"
(公式HP)

 この公式HP、演出家Jay Scheibの"Simulated Cities / Simulated Systems"のPart.2として、Samuel R. Delany "Dhalgren"原作で、"Bellona, Destroyer of Cities"が作られたとある。ここのダウンロードページにあったのが、トップに掲載した舞台写真の引用である。そしてその舞台の映像が以下。

SundayArts News 4/4/10

 毎週のアートニュースを伝えるSundayArts Newsの2010年4/4号、このPod Castに舞台の映像がある。リンク先の4/4分をクリック、iTuneでダウンロードして3:12-4:00の部分を見て下さい。

 これを観ると、短いながら、芝居と映像を融合した舞台であることがわかる。貧弱なヒアリングで聴くと、演出家Jay ScheibがMITの教授みたいだ。

 もちろん原文で『ダールグレン』を読めるわけもなく、どんな話かもよく知らないので、この映像を観てもどういうシーンかはわからない。それにしても、どんな長大な芝居で、どのようにイマジネーションを刺激する芝居なのだろう...。

 公式HPには、Institute of Contemporary Art, Bostonにて、2011年5月に再演される予定とのこと。お近くの方は、是非(^^;)。

◆関連リンク
・ディレイニーとの『ダールグレン』に関する対話のMP3

サミュエル・R・ディレイニー, 大久保譲訳『ダールグレン(1) (未来の文学)』
サミュエル・R・ディレイニー, 大久保譲訳『ダールグレン(2) (未来の文学)』

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2010.09.13

■デイヴィッド・リンチを撮るドキュメンタリー映画 制作プロジェクト"Lynch three Project"

Lynch_three_projecthorz

.: Lynch three Project :..

" LYNCH three PROJECT について  

 現在、私達は長編ドキュメンタリー映画(全三部作)『LYNCH』の第三部『LYNCHthree(リンチ・スリー)』の製作準備段階に入っています。このサイトを通して、世界中のデヴィッド・リンチファンの皆さんに映画製作の過程をご紹介したいと思います。

 オンライン寄金の方法: 寄付(一口50ドル)をして下さった方に期間限定で、デヴィッド自筆イラスト(自画像)入りグッズ(ポスター・Tシャツ・トートバッグの中から希望の一品 を選択)をお礼として差し上げます。また、寄付して頂いた方専用のメンバーズサイトにて特典映像などの各種コンテンツがご覧になれます。"

よくある質問

"誰がこのプロジェクトを手がけているのですか。 このプロジェクトは、第一部『LYNCH(one)』・第二部『LYNCH2』の監督とプロデューサーが手がけています"

LYNCHthreePROJECTさんの当Blogへのコメント

"この度、全三部作・長編ドキュメンタリー映画の第三部『LYNCHthree』日本語公式サイトが完成しました。David Lynchファン必見のプロジェクトですので是非ご欄下さい。"

 上のコメントでご紹介いただいた、リンチが監督するドキュメンタリーではなく、リンチを撮るドキュメンタリー。おそらく映画撮影や絵画作成といった、リンチの芸術活動を記録ドキュメンタリーだろう。
 下記リンクにある「リンチ1,2」の続篇とのこと。僕は残念ながら、この二本を見ていないので、詳細はわかりません。どなたか、鑑賞した方、コメントでどんな映画か書いていただけると嬉しいです。

 「寄付」となっているが、このリンク先ページには、上記の記載はあるが、監督名も責任者名もなく、またリンチの写真は掲載されているが、彼がこのプロジェクトを公式に認めているかどういう立場で関係しているかも書いていない。
 失礼ながら、「寄付」という言葉に対して、若干それらが気になります。
 皆さん、寄付される場合は、自己責任で御願いします。(紹介する立場として、この程度の注意は書かざるを得ないのでご容赦を。)

◆関連リンク
LYNCHthreePROJECT (LYNCHthree) on Twitter
DVD『インランド・エンパイア+リンチ1』

<ドキュメンタリー「リンチ1」> ●ディスク2「リンチ1」はリンチの創作活動から素顔までを網羅するファン必見ドキュメンタリー! 「リンチ1」はリンチ監督に2年間密着して鬼才の秘密に迫る84分のドキュメンタリー。 これまで映画祭とニューヨークでの限定公開でしか見られなかった作品を完全収録。 ロサンゼルスの自宅内部や彼が創作活動をするスタジオなどが映し出されるだけでなく、 リンチのタバコやコーヒーへの惑溺ぶりや旺盛な食欲などの素顔にも迫り、リンチの全貌に触れることが出来る。 米マスコミからも「奇才デヴィッド・リンチのにやにや顔の裏側が見られる」(エンターテインメント・ウィークリー誌)、 「このドキュメンタリーは、この個性派監督の謎に接近している」(ニューヨーク・ポスト紙)と絶賛されるファン必見の1作。

DVD『Lynch (One)』
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