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2010年10月24日 - 2010年10月30日

2010.10.29

■ヤノベケンジ個展 'レヴィテイション:Levitation'

Levitation

YAMAMOTO GENDAI
    (山本現代)

2010.11/6-12/4
"空中浮遊をテーマとした新しい作品を発表..稲妻、大洪水、虹など、物理現象を用いた近作に引き続き、強大な磁力が用いられます..自然現象を自在に操る近年のヤノベ"

 ヤノベケンジ個展 'レヴィテイション'。
 磁力を使った空中浮遊! 富山で自然現象を操り、東京で聖者のごとく宙に浮く。トらやん神、降臨 ? なんだか怪しすぎる(^^;)。
 でもどうやって浮くのだろう。
 ついに超伝導のマイスナー効果を利用か。まさにテクノロジーの時代にふさわしいアートなのかも。

◆関連リンク
・春の有隣荘特別公開 ヤノベケンジ 幻燈夜会ファンタスマゴリア図録
 大原美術館のネットのミュージアムショップにはまだ掲載されていないですね。

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2010.10.28

■あいちトリエンナーレ2010 HDR写真
 & 張 洹:ジャン・ホアン "HERO No.2"

Photo_2

 愛知トリエンナーレへ会期ギリギリ(〜10/31)に行って来た。
 半分以上の作品が写真OKだったので、今、マイブームのHDR写真で撮ってみた。

 この上段の3枚は、いずれも草間彌生氏の作品。色合いが強烈にカラフルなので、HDRにはピッタリ。中央は、草間と名古屋テレビ塔のコラボ。この光景は名古屋栄のオアシス21の屋上から観ることが出来る。水面に浮かぶ草間作品の異質感が妙にライトアップとなじむ。

 下段右から松井紫朗、三沢厚彦+豊嶋秀樹、フィロズ・マハムドの作品。

◆張 洹:ジャン・ホアン:Zhang Huan "HERO No.2"

 そして今回の展示の本命は、ジャン・ホァンのくちはてた巨人"HERO 2"。以前に紹介した記事で、とにかく興奮したジャン・ホァン氏の作品を、直接、体験できるということで、とにかくワクワクして会場の愛知県芸術センターへ赴いた。

 そしてそれはいた!!
 牛の毛皮で体表を覆われた体長約15mの巨人。右の肩と大腿から生まれ出でようとしている2体の生命体。この大きさの持つ圧倒的な存在感。(しかし写真撮影はなんと、この作品では禁止。なのでご想像下さい)

 だが、何かが足りない。写真で想像していた生々しさがない。
 それはこの作品が、五感のうち、視覚しか使ってないからかも。視覚から想像される匂いがその空間にない。そして触れないので触覚が発動しない。惜しい、この遺骸アート、表皮の部分が生々しいので、本来は触覚の芸術なのに。

 それゆえか、進撃の巨人のあの禍々しさはなかった。
 それは、その顔の表情の豊かさから、かもしれない。ジャン・ホアンのは仏様が腐った様な表情。会場では子供達もいまいちの反応。
 進撃の巨人のような凄い顔の巨人で、子供達が泣き出すほどのアートも観たい(^^)

◆その他 作品
・ヘマ・ウパディヤイのブリキで作られたミニチュアの街は、特撮好きにはたまりません(^^)。僕は『八岐之大蛇の逆襲』を思い出したww。この作品は動画が撮りたくなるw。
・西京人のクールな人形劇『第2章 ここは西京-旅路は彼方の世界へ』。オズの魔法使い。透明なプラスチックのドロシー他。演劇的発語とか良かった。
 公式動画(かな?) シンプルでミニマルな演劇。想像力を刺激して、いい。
・スティーブン・コーヘン:Steven Cohenの映像インスタレーション『The Wandering Jew』。大須万松寺水晶殿での映像がなかなか。というか舞台となった水晶殿、凄いですね。LEDバリバリの納骨堂。

◆関連リンク
『Zhang Huan』(Amazon)
当Blog関連記事
張 洹(ジャン・ホアン:Zhang Huan) 巨大生物の遺骸アート
ハイビジョン レポート ヤノベケンジ 火を噴くジャイアントトらやん

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2010.10.27

■トヨタ オーリス ハイブリッド プロジェクション・マッピング
 Toyota Auris 'Get Your Energy Back' 3D projection mapping

Toyota Auris 'Get Your Energy Back' 3D projection mapping 公式HP。
(Twitter / @Masahiko Inamiさん経由)

投影型ARだ RT @toshikaz55: "トヨタすごい!3D投影システムを利用してゲリライベントを開催!! : フィストリア"

 先日紹介したプラハ天体時計の建築への映像投影アート、海外ではプロジェクションマッピングという一つのジャンルになっているようだ。
 そして今日紹介するのが、そのプロジェクションマッピングを自動車のボディに描いた作品。
 イギリスでトヨタがイベントとして実施したのがこのビデオ。ハイブリッドカーのハイテクでエレクトリカルなイメージにピッタリ。街の中でこのような広告が置かれていたら、素晴らしいサプライズ効果だろう。

 上の公式HPに、その他観客が撮ったビデオや写真も掲載されている。
 そして公式twitterは、@getyourenergy

YouTube - Making Of - Toyota Auris: 'Get Your Energy Back'.

"7 projectors. 28,000,000 pixels of texture. And 3,670 cups of tea. Watch the official Making Of video here."

 このメイキングを観ると、7台のプロジェクタを使い、28,000,000ピクセルの映像を投影しているようだ。技術的には投影するスクリーン代わりの物体と映像の位置のマッピングが最も大変なポイントだろう。これももしかすると、既に専用のツール/ソフトがあるのかもしれないが、、、。

 今まで、僕が実際に観た中でこのプロジェクションマッピングに少し近いのは、昨日記事にした束芋さんの国立国際美術館「断面の世代」展の団地層、団断といった作品

 これらの延長上で屋外の建築物への投影アートが展開されたら、海外のものとは、また違った新しい世界が開かれそう。特に人が減っている郊外に建てられた新興の団地の老朽化したくすんだ白い壁にこの映像を投影したら、とても感慨深いアートになるのでないか。

◆関連リンク
Blogしちごろくさんにプロジェクション・マッピングの幾つかの作品が紹介されています。リヨン光の祭典、この頁の下の動画が素晴らしい!イドの怪物っぽい!

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2010.10.26

■感想 束芋:断面の世代 @ 大阪国立国際美術館


束芋:断面の世代|2010年度|過去の展覧会| NMAO:国立国際美術館

"今回の個展タイトルでもある「断面の世代」とは、「団塊の世代」に対比させて、束芋自身が自らの世代を呼称するために創案した言葉です。束芋は70年代生まれの世代は個を尊重する存在であり、その個を断面として捉えた時に二次元の断面を集積していくことで出来上がる三次元世界により新たな世界が見えてくるのではないか、と考えています。"

 既に終了した展示会ですが、8月に行った時に、記事を作りかけてて忘れてました。プロジェクション・マッピング関係で自分のBlogから引用しようとしたら、記事がない、、、というわけで思い出して今頃だけどアップします(^^;)。

 立体スクリーンを使ったアニメーション作品。
 暗闇の会場に入って行くと、いきなりそこにカウチが置かれている。情報に備え付けられたスクリーンを寝そべって観る作品(「団地層」)。楽ちんだけど作品は陰鬱だ。

 冒頭の動画は、横浜での展示会の横浜市美術館の告知ビデオ。ここで展示作品の一部と、作者の束芋氏のインタビューを見ることができる。
 その多くが立体的なマルチスクリーンでの上映作品なので、平面のモニタで観るのは作品の雰囲気を大きく変えるのだが、一見の勝ちあり。

Photo

 「団地層」, 「団断」という作品は、団地の部屋と無限の四畳半の映像がスクリーンでループしている。そして太い音響が流れる。これらをじっと観ていると、そこで生活する様々な人々の残留思念のようなものが漂ってくる。

 そして、これは『四畳半神話大系』の湯浅監督に見せたい。
 まさに、四畳半主義者必見の作品。

 あと映像作品以外でも、吉田修一『悪人』の新聞連載挿絵の原画展示があった。関連リンクに掲載した本は、その絵のカラー化された画集である。

◆関連リンク
束芋『断面の世代』

"5点の新作大型インスタレーションのすべてを掲載するとともに、朝日新聞で連載された吉田修一『悪人』の挿絵も一挙収録。 現代社会が抱える問題を浮きぼりにしてきた束芋が見せる、新しい世界の断面。 横浜美術館と国立国際美術館で開催の、束芋展「断面の世代」図録として刊行。"

束芋『惡人』
湯浅政明監督『四畳半神話大系』
束芋 - Wikipedia

"アーティスト名は、姉妹共通の友人が呼び分けるため、それぞれ「たばあね(田端家の姉。1歳上)」「たばいも(田端家の妹)」「いもいも(妹の妹。2歳下。束芋のマネージャーをつとめる)」と呼ばれていたことによる"

 束芋氏、あの京都造形芸術大の出身なんですね!
横浜美術館で「束芋:断面の世代」

"この10年間、彼女の制作手法は一貫している。ドローイングを元にしたアニメーション映像を、平面ではなく立体的な空間に投影する。一度見たら決して忘れ ることのできない、現実と幻想の行き交う独特の映像世界。ぎょっとするようなおどろおどろしい描写が突如現れたかと思えば、心洗われる美しい風景が出てきて、片時も目が離せない"

YouTube - 束芋

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2010.10.25

■新刊メモ 上田 早夕里『華竜の宮』

上田 早夕里『華竜の宮』 ハヤカワ・オンライン

"陸地の大半が水没した25世紀、人工都市に住む陸上民の国家連合と遺伝子改変で海に適応した海上民との確執の最中、この星は再度人類に過酷な試練を与える。黙示録的海洋SF巨篇!

ホットプルームの活性化による海底隆起で、多くの陸地が水没した25世紀。未曾有の危機と混乱を乗り越えた人類は、再び繁栄を謳歌していた。陸上民は残された土地と海上都市で高度な情報社会を維持し、海上民は海洋域で〈魚舟〉と呼ばれる生物船を駆り生活する。
陸 の国家連合と海上社会との確執が次第に深まる中、日本政府の外交官・青澄誠司は、アジア海域での政府と海上民との対立を解消すべく、海上民の女性長(オサ)・ツキソメと会談する。両者はお互いの立場を理解し合うが、政府官僚同士の諍いや各国家連合の思惑が、障壁となってふたりの前に立ち塞がる。
同じ頃、IERA〈国際環境研究連合〉はこの星が再度人類に与える過酷な試練の予兆を掴み、極秘計画を発案した——。
最新の地球惑星科学をベースに、地球と人類の運命を真正面から描く、黙示録的海洋SF巨篇。"

 傑作「魚舟・獣舟」に繋がる世界の物語。
 僕は今日から読むので、今回は関連リンク集とします。あの独特の奇想世界をこんな長編でじっくり体験できるとは、嬉しい。

当Blog関連記事(追記)
■感想 上田 早夕里『華竜の宮』: ★究極映像研究所★

◆関連リンク
『 S-Fマガジン 2010年 12月号』
 『華竜の宮』は10月22日発売予定です
 (上田早夕里さんのBlog Nomadic Note 2)

"『華竜の宮』刊行記念・著者インタビュウが掲載されます。「魚舟・獣舟」から「華竜の宮」へと至った裏話、創作秘話などが語られています"

上田早夕里ブログ(縦書きブログ)

"(略) 最終的に私が選んだのは、現行の「華」ではなく「燁」。ただ、「燁」は《ヨウ》としか読めません。これが《カ》と読めたら、 漢字そのものが持つ意味と併せて最高のタイトルだった(燁は「輝く」という意味)のですが、「ヨウリュウノミヤ」では何だか語感がよくありません。

 そこで「燁」という字を分解し、片方を使うことにしました。「火」と「華」。幸いどちらも《カ》と読めますが、「火竜」よりも「華竜」のほうが、わけのわからん感じが強くていいのでこちらを選びました(略)"

 こちらのブログは、運営会社の都合で年内で閉鎖されるようなので、早めにリンク先をご覧になることを推奨。
カバー絵が来ました
 (上田早夕里さんのBlog Nomadic Note 2)
・牧真司氏のつぶやき
 Twitter / @shinji maki.Twitter / @shinji maki: 承前

"上田早夕里『華竜の宮』読了。たいへんな力作。ふつうに書けば、ゆうに10冊にはなる分量のアイデアとプロットの芽を詰めこんでいる。地球規模の大厄災によって、環境保全とか共生などの考えかたが失効し、人類が生き延びるために遺伝子操作も当然となった未来が舞台。

「魚舟・獣舟」と共通の設定だが、この長篇は、環境が大きく変容しながらも依然として政治や経済の利害、地域や人種による格差の中に生きている人類のありようを扱っている。主人公は外交官。とくに後半はスターリングや眉村卓を思わせる展開"

上田 早夕里『魚舟・獣舟』

"現代社会崩壊後、陸地の大半が水没した未来世界。そこに存在する魚舟、獣舟と呼ばれる異形の生物と人類との関わりを衝撃的に描き、各界で絶賛を浴びた表題 作。寄生茸に体を食い尽くされる奇病が、日本全土を覆おうとしていた。しかも寄生された生物は、ただ死ぬだけではないのだ。戦慄の展開に息を呑む「くさびらの道」。書下ろし中編を含む全六編を収録する"

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