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2010年12月12日 - 2010年12月18日

2010.12.17

■ルディ・ラッカー:Rudy Rucker Youtubeチャンネル と 画集『Better Worlds』フリーダウンロード

Rudy's Art Show, San Francisco, Nov 9, 2007

"Rudy Rucker hangs a show of twenty-four of his paintings in the Live Worms gallery in the North Beach district of San Francisco, CA.  November 9, 2007."

 サンフランシスコで2007年11月に開かれたルディ・ラッカーの絵画展の様子を、ラッカー自身が動画で公開している。
 絵の雰囲気と合わせて、なんと微笑ましくもラッカーらしい世界だろう。
 冒頭、入り口でつまずいた様子もビデオカメラの揺れとして表現されていて、なんとも楽しい、これもラッカーらしい!(^^;)

YouTube - rudyrucker さんのチャンネル
 そして、ルディ・ラッカー御本人のYoutubeチャンネルがあった! いくつか興味深いところを御紹介。
 別の2点のラッカーの絵画個展の映像が以下の通り、あります。

Rucker Art Show, Borderlands, SF, CA, Nov 2010.

"Rudy's art show in the Borderlands Cafe on Valencia Street."

Rudy Ruckers Art Show, April-May, 2010.

"Rudy's commentary on the 23 pictures in his art show in San Francisco, April-May, 2010. More info about the paintings at http://www.rudyrucker.com/paintings."

"Kvak, Kvak, Kvak" Song

"Rudy in Geiranger, Norway, sings a song he remembers from the Mickey Mouse Club, feeling cheerful, June, 2009."

 ミッキーマウスクラブの思い出を歌って踊るラッカー、珍品!!

What is Gnarl?

"Rudy Rucker's dadistic film of gnarly and science-fictional things near Pfeiffer Beach in Big Sur, California --- with explanations."

 なんか海辺で木の根っこについて語っていますが、いったい何なのだろう。
 僕のヒアリングでは不明(^^;)。

Rudy_rucker_better_worlds

ルディ・ラッカー画集『Better Worlds』(Amazon.com)

"Fifty-seven fantastical paintings by science fiction master Rudy Rucker, including his commentaries on them. You can see a full low-resolution preview of the book online(pdf). Rudy Rucker's novels received the Philip K. Dick award twice. His most recent pair published of novels, Postsingular and Hyolozic depict a near-future Earth in which every object becomes conscious. Rudy took up painting in 1999, when he was writing a novel about the Flemish Old Master, Peter Bruegel. For more info, see Rudy's home page."

 ルディ・ラッカーの57枚の絵を収めた画集(!!)。ただし残念ながら日本のAmazonでは取り扱いがなく、上のAmazon.comで注文するしかない。

 しかし!! なんと素晴らしいことにPDF(Low Resolution)版 全117頁がこのリンク先でフリー公開されている! 心暖かくなるファンキーな絵!。
 Rudy Rucker画集『Better Worlds』は全作品にルディ・ラッカーの解説が付いている。北野武の絵に似たカラフルで素朴でちょっと狂った世界(^^;)

Roy Whelden/Rudy Rucker『Like A Passing River』(Amazon.co.jp)

Works by Rudy Rucker. New Albion Records - NA072

"Like A Passing River. Spoken word and classical music CD, with Roy Whelden, Karen Clark, and American Baroque."

 そしてこちらはラッカーのクラッシック音楽CD。ラッカーが解説(?)をしている。上のAmazonのリンク先で、試聴できます。

◆関連リンク
Rudy Rucker 『Postsingular』
 冒頭のビデオで画廊のショーウィンドーに飾られているのはこの本ですね。
 それにしても日本でのルディ・ラッカーの翻訳は、最近、進んでいないですね。残念だぁー。 
Rudy Rucker (著), William Gibson (序文) 『The Ware Tetralogy』
 ウェア4部作をまとめたペーパーバック。ウィリアム・ギブスンの序文が読みたい。

当Blog過去記事
ルディ・ラッカーのアートショー Rudy’s Art Show

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2010.12.16

■IO2 Technology社 ヘリオディスプレイHeliodisplay 空中に浮かぶタッチスクリーン

Heliodisplay M3 空中に浮かぶタッチスクリーン(engadget)

"IO2 Technology社が開発するヘリオディスプレイは何もない空間に微細な霧の流れを作り、プロジェクタで映像を投影する技術。
 新モデルM3は進化したtri-flowシステムにより画像の安定感を向上させたもの。
 また実体のないスクリーンに手を触れてタッチスクリーンとして入力する機能もあり。従来のモデルM1 / M2より作動音が小さくなったもの改善点として挙げられています"

IO2Technology: Heliodisplay/ Interactive Free-Space Display.

"Heliodisplay uses patented and proprietary multiple flow technology to project images and video in mid-air. All images are projected using air.
no fogs, chemicals or gases. Just air.
life-size mid-air display system
L90 $39,000 L90i $58,000"

 とにかく冒頭の動画を観て下さい。
 なかなか素晴らしい魔法のような技術。

 ただ謎なのは、その投影方法である。engadgetの記事ではスクリーンは霧であると書かれているが、IO2社の解説には、はっきりとFogではなく空気と書かれている。空気が正しいとしたら、いったいどうやって映像が映し出されるのか。気流によって、光の反射を誘発するようなことが可能なのか。

 どなたか詳細をご存知の方、御教示下さい。

◆関連リンク
IO2Technology: Heliodisplay/ Interactive Free-Space Display
Interactive Free-Space Display Specifications

POV - Persistence Of Vision.

POVは、Wikipediaによると、Persistence of visionとなっています。残像っていう意味らしいです。

YouTube - 3D led display globe.

www.gngdisplay.com See the world in 3D and write your message on the world.It's a POV display. It has 256 white smd led for drawing the world and 32 blue smd led for the message section.

 LEDを回転させてその残像で地球儀を立体的に表現。

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2010.12.15

■ヤン・シュヴァンクマイエル 新作『Surviving Life』に関するパリでのティーチイン

YouTube - Jan Švankmajer sur l'art tactile 1
 先日紹介したヤン・シュヴァンクマイエル監督 新作長篇『Surviving Life』予告篇の記事に書いた、Tamaki Okamotoさんが参加されたバリのパネルディスカッションの映像がYoutubeにアップされている。

 そしてTamaki Okamotoさんによるレポートが、twitterでつぶやかれているので、ポイントになる部分を一部、引用させていただく。興味のある方は、是非、全文を下記のリンクで読んでみて下さい。

Tamaki Okamotoさん(@tmk_kmt)/2010年12月08日 - Twilog

"当時シュルレアリスム・グループの発足が、チェコスロヴァキアが最初だった。シュールレアリストグループの創始者ふたりのうち1人は、ヤンにとって教祖的存在だそう"

"画家の奥様のエヴァには、自分が絶対できない分野(『悦楽共犯者』の人形や、『アリス』の美術など)を頼んでやってもらってたそう。ただ彼女をコントロールするのは不可能で、やりたいようにしかやってくれず、完全にまかせていたとの話"

"奥様のエヴァ亡き後初めて製作された作品『Surviving Life』は、ちょっと何かがぽっかり抜けた印象で... ヤンのスタイルが変わったのではなく、エヴァがいなくなった喪失感。彼女の世界の比重、想像以上に大きかったということなのですが"

◆ヴラチスラフ・エフェンベルゲル

 まずチェコのシュルレアリスム・グループ創始者で、シュヴァンクマイエルの教祖的人物について。twitterで尋ねてみたら、御二人の方から、情報をいただきました。

S.ザンギさん(@ginmaku) Twilog

参考までに。手元の本に「エフェンベルゲルは言葉の真の意味での導師です」という記述が。 RT @tmk_kmt: なれないチェコ名で... RT @butfilp: この方の名前は…。

Twitter / @ジュリアさん

@butfilp 横からすみません…。もしかしてヴラチスラフ・エフェンベルゲルという方のことではないでしょうか?

 そしてネット検索してみると、下記のような情報が、、、。

武蔵野美術大学 イメージライブラリー

"「私は自分がシュルレアリストだと思っていたが、エフェンベルゲルとグループの活動に出逢ってはじめて、シュルレアリスムについて自分が実際に抱いていた考え がどれほど表面的なものであるか理解した。エフェンベルゲルは言葉の真の意味での導師である」(『シュヴァンクマイエルの世界』著者:ヤン・シュヴァン クマイエル/編集・翻訳:赤塚若樹/発行:国書刊行会/p65〜P66)"

 この本、持ってましたが、この記述は失念してました。

 ヴラチスラフ・エフェンベルゲル  "Vratislav Effenberger" で画像検索するといくつか作品が見られる。ダークなイメージの作品である。いくつか画集も出ているようなので、いずれしっかりと作品を鑑賞し、ヤン・シュヴァンクマイエルへの影響を分析してみたいものである。

◆ヤン・シュヴァンクマイエル作品におけるエヴァ・シュバンクマイエロヴァーの位置づけ

 冒頭に引用させていただいたヤンのエヴァに関する発言は、エヴァのシュールレアリスムのファンとして嬉しいw。

 シュヴァンクマイエル『Surviving Life』のスチルや予告篇を観ると、今までの作品との感触の違いを感じる。
 これは、まさにエヴァ・シュバンクマイエロヴァーの美術の不在が影響しているのかも。上の発言からも、今までのエヴァが美術を担当した作品は、二人の共作ととらえるべきなのかもしれない。

 特にエヴァのいなくなった影響は、色彩の違いが大きいように感じる。
 あと乱暴に言うと僕はシュバンクマイエルはコラージュ、エヴァは絵画というフィールドの違いが映画の肌触りに影響しているように思う。

 もう一つ思ってること。

 ヤン・シュヴァンクマイエルの著作の中には、いくつかエヴァの文が含まれている。そこで、二人の文章を読むと、シュヴァンクマイエルよりエヴァの方がさらに戦闘的シュールレアリストだと感じる(^^)。
 それを体現した彼女のメディアムドローイングの絵画(こちら
こちらを参照)のイマジネーションと色彩は凄い。

 シュールレアリスムの世界は、本当に惜しい方を亡くしたと思う。
 
 という趣旨をツイッターでつぶやくと、Tamaki Okamotoさんから下記のような情報をいただきました。

Tamaki Okamoto(@tmk_kmt)/2010年12月10日 - Twilog

"@butfilp あ、その戦闘的というか、ある種の激しさの源、生い立ちを聞いて、はっとしました。両親は兄弟たちを贔屓して、娘のエヴァには無関心だったそうです。唯一 両親がほめてくれたことは、彼女が幼少時から才能を発揮していた美術。兄弟たちはからっきしダメだったらしく。
 美術は、兄弟より優位に立てて、両親の関心を自分に向けてくれる唯一のものである ー エヴァが芸術家になる決意をした理由は、それがすべてだったと。びっくりしました。激しい原動力ですよね。ルイーズ・ブルジョワに通ずるものを感じますw"

 ヤン・シュヴァンクマイエルのトラウマは、幼少時代、食べ物を食べられなかったことらしい。対してエヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーは両親と兄弟との人間関係。
 より後者の方が深く複雑かもしれない。それが戦闘的で鮮烈なシュールレアリスムを誘発したかどうかは、エヴァ亡き後、永遠の謎である。

◆関連リンク
当Blog過去記事
ヤン・シュヴァンクマイエル監督 新作長篇『Surviving Life』予告篇

GAUDIA EVAŠVANKMAJERJAN― 造形と映像の魔術師シュヴァンクマイエル展 幻想の古都プラハから
『GAUDIA(ガウディア)造形と映像の魔術師 シュヴァンクマイエル』
 エヴァのメディアムドローイングについて。

『深井克美―未完のランナー』 : Katsumi Fukai
 深井克美とエヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーの関連について。

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2010.12.14

■押井守のノート映像 @ MOLESKINノートブックの世界巡回展「Detour」

Detour Exhibition - MAMORU OSHII from Moleskine ® on Vimeo

押井守監督的なもの: MOLESKINノートブックの世界巡回展「Detour」のビデオ

" 昨年見に行きたくても行けなったMOLESKINEの展示会。実はそこに押井守監督のノートも展示されていたのである。
 ここに描かれた絵、これは何かと思っていたのであるがよくよく見てみるとヒルズで行われている226のイベントで公開されたとある短篇の元になったもののようである。しっかり「G2.5」というロゴも見て取れるのでその場に居た方ならピンと来たことだろう。"

 モレスキンのノートブックに著名人が描いたメモの展示会があったようです。
 そしてその中の1冊が、押井守のイメージスケッチ。
 そしてその動画が上に掲載されている。

 リンク先にある"G2.5"とか"ヒルズ"というキーワードと、押井守の名で、ググっても詳細は不明。226は"Howling in the Night 押井守《戦争》を語る"のことと思われる。

 どうやら、この226の内容は、会場以外で、一切、口外無用ということなのでネットにもそこで上映された映像の情報がほとんど存在しない。

Moleskin

 そこでは、いつも特別な映像が公開されているということで、直接"Howling in the Night"に参加するしかない、一回性の映像としては、しごく魅力的。
 上に掲載したノート映像から、押井の幻視力を夢想するしかないw

 どこかで観たような押井的意匠。そして魔術的な物語が立ち上がってくるようなイメージ画です。

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2010.12.13

■プロジェクション・マッヒング seeper - Interactive Arts + Technology Collective

seeper - Interactive Arts + Technology Collective(公式HP)

 ロンドンのアーティストグループ Seeper のプロジェクション・マッピング作品。どちらも、物体の影の描写によって現れてくる立体感が素晴らしい。
 特に後者は、街の遠景でとらえた映像に心躍る。
 街中から、このような映像が丘陵の城壁に投影されていたら、凄いセンス・オブ・ワンダーになるのじゃないか。偶然訪れた街で、こうした光景にいきなり出会うことが出来たとしたら、素晴らしい体験になるだろう。

YouTube - Kinect for Xbox 360 Interactive Art Installation by Seeper featuring Sylvie van der Vaart

 そのseeperの最新作。
 プロジェクション・マッピングとインタラクティブアートの融合。Xbox Kinectとのミュンヘンでのコラボレーション作品。このようにインタラクティブにプロジェクションマッピングが実現できるのにも、ワクワクする。

◆関連リンク 当Blog過去記事
トヨタ オーリス ハイブリッド プロジェクション・マッピング Toyota Auris 'Get Your Energy Back' 3D projection mapping
MACULA プラハ旧市街 天文時計 建築+CGマッピングパフォーマンス : Mapping during 600 years anniversary of the astrological tower clock situated at Old Town Square in center of Prague

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