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2010年2月21日 - 2010年2月27日

2010.02.26

■電子出版のしくみ (1)

 電子書籍の動向に興味があり、ちょっと調べてみました。
 もっとちゃんと整理したいのですが、今日のところは時間がなく、クリップ集と簡単なコメントです。

Ebook_eco_cycle_2個人が印税35%の電子書籍を出版できる時代- Amazon Kindleの衝撃:in the looop:ITmedia オルタナティブ・ブログ

ちなみに書籍出版の一般的な収益構造は次のようになっている。
・ 著者への印税が7-10%
・ 製本原価が35-40%
・ 出版会社取り分が20-28%
・ 取次および書店マージン率が25-35%

【速報】 米国Amazon,Kindle電子書籍の印税を35%から70%に大幅値上げ発表:in the looop:ITmedia オルタナティブ・ブログ.

# 作家側が読者のダウンロードコストを負担すること(現在はAmazonが負担)
# 作品の販売価格を 2.99~9.99ドルの範囲に固定すること
# リアル書籍がある場合は電子書籍価格をその80%以下とし,かつAmazonを最低価格とすること
# 電子書籍は,作家が権利を持つ全ての地域で購入可能とすること
# 電子書籍は、KindleとKindleStoreの全オプション(Text to Speech等)を許可すること

 上記のリンク先の数字からグラフ化したのが、冒頭のグラフ。
 上の条件を認めないと印税70%は適用されないわけだけれど、もし適用されれば、作家にとってなかなか有効な流通手段になるかも。
 結局、出版社と取次、書店の稼ぎを、大元の作家に還元する仕組みであるわけです。ただし下記のような意見もあります。

Twitter / 上田早夕里

異論はあると思いますが、こういう話題も出ています。→「たけくまメモ」http://bit.ly/b7ddxJ

それでも出版社が「生き残る」としたら: たけくまメモ

これまで書いてきた出版責任を担うための出版社はおそらく残っていくのではないかと思います。

 出版社のしてきたいろいろな業務を作家一人で背負い込むことはできない、という趣旨のことを書かれています。編集者と作家で一つの作品を作り上げている側面がプロ作家の方には、大きな意味を持っているようです。

 
 もちろん好きな本が今後どうなっていくのか、という興味もあるのだけれど、もし日本語での電子出版が可能になったら、稚拙ではあるけれどもBlogで書きためた文章をいくつか拾い上げて世に出したいなー、なんて夢もあるわけで、その側面でとても興味があるのです(^^;)。以下、現在のプロ作家の本の問題でなく、日曜Bloggerにとっての電子出版について。

 Blogとして考えると、今までも当然出版社の上記のような機能が適用されているわけでなく、例えば公開責任は自分にあるわけで、これがとりわけ電子書籍になったところで大きな意味が変わるわけでなく、たけくま氏が書いている課題は、個人Bloggerにとっては、それほどの問題とは思えない(^^;)(App Storeのアプリだって、個人責任なわけですし。)。(もちろん書籍としての完成度が編集者の眼が通っていないことで、編集者がみているものに比べてレベルが落ちるということはあるでしょうが、、、。)

 むしろ問題は、うちみたいな映画レビュウ等の記事は、プレスリリースで公開されているような写真くらいは自由に使えないと、映像の評論がとても難しいということ。(今は映画会社が公開しているプレス・リリース相当の写真を使ったりしているわけだけれど、有料の電子書籍では無断使用はまずい)

 こうした画像の使用許諾等をAmazonなりAppleが代行してくれると嬉しいのだけれど、、、。

 あと書籍としての体裁をどう整えるのか(DTP)とかいろいろと課題はあります。
 Amazon.comには、DTPのツールも用意されていて、かなり手頃にデザインできるような記述もありますが、これは次回に試してまとめてみたいと思う。
 まずは関連ページへリンクしておきます。Blogの電子出版ツールもありますね。

◆関連リンク
Amazon.com: Digital Text Platform: Sign In.

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Amazon Kindle's Publishing Program. Download KindleGen

KindleGen is a command line tool used to build Kindle Books that can be sold through Amazon's Kindle platform. KindleGen creates Kindle Books from sources in HTML, XHTML, IDPF 2.0 format (HTML content files with XML .opf wrapper). This tool is best for publishers and individuals who are familiar with HTML.

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2010.02.25

■第13回文化庁メディア芸術祭 金田伊功 特別功労賞HP

第13回文化庁メディア芸術祭 金田伊功 特別功労賞公式サイト
Twitter / 文化庁メディア芸術祭: 特別功労賞の金田伊功氏が参加され ....

特別功労賞の金田伊功氏が参加された多くの作品のリストを公式サイトで公開しました。『武蔵伝Ⅱ ブレイドマスター』『半熟英雄4 ~7人の半熟英雄~』絵コンテの一部も紹介しています。

 公式サイトの金田伊功氏の受賞告知ページが更新された。
 更新前は金田氏が参加した作品のスチルが、明らかに彼の手になる絵ではなかったのだけれど、今回、上記絵コンテの掲載に切り替えられた。
 アーティストの表彰に、別の絵描きの絵を掲載するというかなり酷い状況が改善されてファンとして嬉しい限りです。

 そしてその絵コンテ、絵の勢いが素晴らしい。直線的なデザイン画であり、シャープでダイナミックな動きが作り出されている。

◆関連リンク
過去最大の来場者数となった第13回文化庁メディア芸術祭、アニメ部門やエンターテイメント部門の出展物いろいろ - GIGAZINE
 こちらに展示作品の写真が掲載。
YouTube - 金田伊功が手がけた「武蔵伝II ブレイドマスター」OP
 絵コンテが掲載された作品の動画。
 監督は今石洋之(たぶん原画の一部も)。
何メディア - 会長日記.

展示や WEB、パンフレットに使用されている金田作品のスチル写真が金田の絵ではないというのが残念。(「魔法のマコちゃん」「キューティハニー」など。「ゲッ ターロボ」のイラストは小松原一男であります。今から小松ちゃんを表彰してもらってもいいけど.....)事務方の「作品が同じならいいんじゃない」とい うような認識が伝わってくるのが痛い。
 此の場合、作品が違うほどの認識でないといけません。金田の何がユニークなのか表彰理由が問われてしまうのではないでしょうか。他の分野では、ありえな い事態です。
 後出しで文句だけ言っているようですが、これは僕の責任でもあります。

・りん監督は金田伊功さんについて「アニメーターには変な人が多いけれど、金田さんはそれがポップで楽しかった」(文化庁メディア芸術祭の特別功労賞の受賞者シンポジウム)
特別功労賞を受賞したアニメーターの故・金田伊功さんについて語るシンポジウム(朝日新聞 小原篤のアニマゲ丼)

りんたろう"アニメーションは画力というのもあるけど、時間軸をどう使うかが勝負なんです。金田くんはその使い方が際立っていた"

・以下、twitterでこの公式HPの絵の修正を事務局にお願いしたコメント。
 多少はこの書き込みもHP修正に役立ったのかも(^^;)。
Twitter / BP@究極映像研 金田伊功氏の業績

メディア芸術祭に関してお願いです。http://bit.ly/aiwknV こちらに金田伊功氏の業績をまとめられてますが明らかに氏のものと違う絵が使われています(正しいのが半熟だけ)。お願いできればファンとして差し替えを希望します

Twitter / BP@究極映像研 金田伊功でキャンペーン

カナダの日に金田伊功でキャンペーン。RTで広めて下さい! アーティストに対する蔑ろな扱いに反対の声を集め正式記事の修正を実現させましょう!

Twitter / BP@究極映像研 事務局よりダイレクトメッセージ

事務局よりダイレクトメッセージいただきました。 対応中とのことです。

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2010.02.24

■テリー・ギリアム監督『Dr.パルナサスの鏡』
  The Imaginarium of Dr Parnassus

Dr_parnassus_02
The Imaginarium of Dr Parnassus 予告篇(イギリス公式HP)
  ParnassusFilm (公式twitter) 日本公式サイト別予告篇

 原題通り『Dr.パルナサスの幻影館』と呼んだ方がピッタリくる映画。先週末に観たのだけれど、感想が遅れました。

 奇想映像は近年のギリアム映画にない密度で繰り出れる。パイソンを思わせる笑いもあり満足。
 ただやはり物語の力は落ちているように思う。構造的にもっとやりようがあったような..。しかしあの幻影館はいいなー。馬車で引かれる幻想倉庫といっしょに旅したい、と思ったのは僕だけではないはず。

 前半の言葉を紡いで現実を駆動する装置とか、蓮や水母や立ち上がる黒い河や天へ伸びる梯子。
 幸福な時間は幻影の中にあり現実は薄ら寒い。ここはまさにギリアム節だなあ。
 あと、今回絶壁のイメージがあちこちにあった。個人的には、おとといも見た断崖。最近続く自分の悪夢との連環に想いを馳せる。
 ギリアムも、きっと自分の夢から映画の幻想を拾ってるのかもしれない。

 何にしてもとにかく「幻影館」とその住人のチームが繰り出すイマジナリ・ワールドがいい。宮崎駿が『母を訪ねて三千里』で描いた、マルコ・ロッシが南米を旅したペッピーノ一座の幸福と通じるものを感じた。高畑勲が描いたのは、薄ら寒い現実に対して幻影の持つ力による幸福な時間だったが、ギリアムの作品もまた同じテーマである。(と言いつつ、今週観た『コラライン』も同テーマ!)

◆関連リンク
当Blog記事
テリー・ギリアム監督『Dr.パルナサスの鏡』予告篇
・ヴァーン・J・トロイヤーがイマジネイティブでいい絵になってる。この人はギリアム作品には初出演だ( http://bit.ly/afd9Mg )
Looking Up (笑)と名付けられた彼のHPも面白そう。
・twitterはこちら、@VerneTroyer

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2010.02.23

■鴻上尚史監督 新作映画『恋愛戯曲(仮)』制作中

Photo  虚構の劇団の公演チラシのビジュアルがあまりに素晴らしいので掲載。
虚構の劇団 第4回公演「監視カメラが忘れたアリア」 (虚構の劇団)

 近未来、この国のあらゆる場所に監視カメラが置かれ、人びとは見られることで安心を得ていた。「見られる」ということは、「見ている」誰かが存在するということ。 誰かを見つめつづける義務を課された男の人生が、ある映像をきっかけに狂い始める・・・。

作・演出:鴻上尚史
出演:古河耕史、大久保綾乃、小沢道成、小野川晶、杉浦一輝、 高橋奈津季、三上陽永、渡辺芳博、大杉さほり、神田敦士
公演日程:2010年2月5日(金)→2月21日(日)

 この週末まで虚構の劇団第4回公演が上演されてたのですね。これは全く知らなかった。鴻上尚史氏がtwitterを始められ、そのつぶやきで知りました。(鴻上尚史 (KOKAMIShoji) on Twitter)。そしてそこに嬉しい新作映画を撮っているらしき情報が !
 んで、ネットで調べてみると、、、。

東京「エキストラ」NOTES: 映画『恋愛戯曲(仮)』(鴻上尚史監督)が登録エキストラ大募集[10/27更新]

 鴻上尚史さんの人気舞台「恋愛戯曲」(2001/2006上演)の映画化版(タイトルは変更される可能性あり)。

監督:鴻上尚史 出演:超豪華キャスト(近々発表します)
<募集概要> 撮影期間:2009年11月4日(水)~12月5日(土)
撮影場所:都内及び都内近郊
エキストラの主な役柄:  TV局スタッフ、重役  ホテル・遊園地・水族館・喫茶店の客/従業員  ドラマ大賞授賞式の客席の人々

 第三舞台の鴻上尚史氏の映画は『青空にいちばん近い場所』から実に16年ぶりの新作! ネット情報でタイトルは『恋愛戯曲(仮)』。
 楽しみにしています!

◆関連リンク
虚構の稽古場Blog
鴻上 尚史『グローブ・ジャングル』

鴻上尚史が、無名の若者たちとともに旗上げしたのが「虚構の劇団」であり、 本作は巧みに時代を映し出す鴻上演劇の真骨頂といえる。現代の若者たちを取り巻く環境、精神性を鋭く考察し、同時代に生きる者たちの驚きと共感を得られる内容となっている。 戯曲『監視カメラが忘れたアリア』『リアリティ・ショウ』『グローブ・ジャングル』の3作品を収録。

舞台「恋愛戯曲」はDVDが出てるんですね。
 作・演出●鴻上尚史
 出演●牧瀬里穂 渡部建(アンジャッシュ)斉藤慶太 大和田美帆 安原義人

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2010.02.22

■感想 ヘンリー・セレック監督『コララインとボタンの魔女』

Coraline
Movie Trailers - Coraline - Featurette (Apple)
映画『コララインとボタンの魔女』公式サイト

 ニール・ゲイマンの2003年ヒューゴー・ネビュラ両賞受賞作を、人形アニメ:ストップモーションアニメとしての3D映画化。アメリカでは昨年のはじめに既に上映されていたものがやっと日本でも待望の公開。さっそく行ってきました。
 今回、『コララインとボタンの魔女3D』、realD方式で観ました。

 とにかくワンダフル! 素晴らしい出来です、感激。

 まず人形の3Dでの質感が素晴らしい。冒頭のコララインそっくりの人形と、それを作る謎の針金の指の質感! 奥行き! 3Dを意識した絵作りの妙。そして続く泥地のアクションシーン。ここらは是非、3Dでご覧あれ。

 続くピンク・パレス・アパートメントの地階と2Fの住人の奇怪さも素晴らしい。
 そしてあちらの世界で繰り出される奇想。特にネズミのサーカスと犬の劇場のシーンは圧巻!そして庭!先週の『パルナサス』を超える幻想館(イマジナリウム)がピンク・パレス・アパートメント!

 ボタンの魔女のビジュアルも、別のお母さんから変身するシーンは、禍々しくってゾクゾクする。そしてあちらの世界の作りが..していくシーン、アパートメントに現れる迷宮、奇想のオンパレー ドと3Dのリアリティ、そこが人形の世界なのを忘れてしまう。優秀な原作を得てセリックのイマジネーションが爆発開花、パペット幻想アニメの最高峰の登場だとこの中盤を観て思う。

 登場人物みんなが奇怪なのに、だけれどもどこにでもいるようにみえる現実側。
 逆にまともなのが幻想世界で誰もが輝いている。ここは『アバター』の人間世界とナヴィ世界にも通じる。
 しかし『コララインとボタンの魔女』で描かれるのは現実回帰。こうした相当複雑なリアル批判になっている物語の奥行きも、3Dに勝るとも劣らずに味わい深いのである。

 イマジナリウムであるピンク・パレス・アパートメント。2Fのボビンスキーとトビネズミ、半地階のミス・ピンク&ミス・フォーシブルと天使犬。
 特に後者の劇場シーンはデイヴィッド・リンチのストレンジ・ワールドへと地下水脈で繋がっている。僕の頭の中にはいつ「シレンシオ」の声が聴こえるかと(^^;)。だいぶんと幻想のテイストは違いますが、なんとなく劇場シーンの赤いカーテンがリンチ・ワールドを思い出させる。

 『ナイトメア・ビフォー・クリスマス』も『ジャイアント・ピーチ』も好きだけれど、今回のはもっと奇想で良かった。ヘンリー・セリック監督には、どんどんこんな映画を作ってほしいものである。

■コララインのコンセプトアート
 コララインのコンセプトアートは日本人イラストレーター上杉忠弘氏、ネットでセリックがイラストを見て依頼したとか。アメリカと日本で作業が行われたとのこと(http://bit.ly/9uAeFw) 。

 上杉忠弘氏によるコララインのコンセプト・アートこちらも多数
 セリック風でなく結構意外。でもあえてらしくないイメージを融合して、映像の幅を広げたのでしょうねか、策士ヘンリー・セリック監督。

◆関連リンク
ニール・ゲイマン『コララインとボタンの魔女』

DVD『Coraline』
 既にアメリカで発売になっているDVDは、3D ver.を収録。メガネ付きとあるけれど、これは赤青メガネだと思います。(間違いないと思うけれど、違ってたら教示ください)
ReadMe!Girls!の日記・雑記: Cartoon Art Museum コララインと上杉 忠弘

コララインといえば、これのデザインは日本人のイラストレーター「上杉 忠弘」さんです。
ちょうどコララインについてのインタビューもあがってます
Tadahiro Uesugi Talks Coraline Design

この時のコララインアーチストは他にShannon TindleShane PrigmoreDan KrallChris AppelhansJon Klassen

上杉氏の公式HP
・声|戸田恵子オフィシャルブログ Powered by Ameba

『目をボタンにしましょう~!』
(@_@)怖いよ~(@_@)(@_@)
テレビ&ラジオから映画『コラライン~』のCMが流れる度、自分の声を頻繁に聞く今日この頃~。 昔ほど、自分の声を聞くの嫌じゃなくなったんだよね。不思議。

 ボタンを眼に当てた戸田恵子の写真(^^;)がリンク先で見られます。

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