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2011.02.16

■感想 スタンリー・キューブリック監督『スパルタカス:Spartacus』

Spartacus

スパルタカス (映画) - Wikipedia

 先週末、ミッシェル・ゴンドリー監督『グリーンホーネット』3Dを観に行こうと思っていたのだけれど、wikipediaによると、脚本がゴンドリーではない。そして撮影時は2Dで、それを3Dコンバートしたものだとのこと。
 不安になってきて結局観に行くのを止めて、HDレコーダーに残してあったスタンリー・キューブリック『スパルタカス』初見(^^;;)。

 キューブリックがこういう映画を撮っていたのには吃驚。
 このある意味、古典的手法の映画から、わずか8年であの『2001』を完成させたとは凄い。やはり天才の仕事である。

 基本的に古い映画の映像タッチで、カーク・ダグラス他スターはスタジオのライトとメイクが前面に出て、キューブリックらしくない作りものの映像。
 しかし奴隷(スレーブ)である民衆の描き方がドキュメントタッチで素晴らしい。その他大勢をとらえるカメラは、自然光とメイクなし(たぶん)で、報道カメラマンだったキューブリックの鋭いタッチが活きている。

 マットペインティングも、前半のローマの街は、良かったけれど、その後へたれな感じ。
 大平原での合戦シーンは、本当に数千人のエキストラで撮影したように見える。今だと、『ロード・オブ・ザ・リング』で使用されたMassive:マッシブ(自律型群衆シミュレーション)を用いれば、コストは抑えられるはずなのだけれど、この物量時代の画面の感覚は、(エキストラの動きの甘いところも含め(^^;))、なかなか捨てがたい味。

 これで、キューブリックの映画は、あと初期の6作品(〜『The Killing』)と『Lolita』『Barry Lyndon』を残すのみ。大事に観ていこうと思っている(^^)。

◆関連リンク
YouTube - Spartacus - Official Trailer [1960]
スタンリー・キューブリック - Wikipedia

"アンソニー・マンの解雇で代わりに監督した1960年の『スパルタカス』を、キューブリックは死ぬまで自分の作品と認めず、「あの映画には失望した」とまで言っていた。脚本やキャスティングに権限の無い「雇われ監督に徹した」というのが理由であるが、キューブリックが自己の流儀を確立するきっかけが『スパルタカス』であり、映画監督として知名度を上げたカーク・ダグラスの役割についてはあまり注目されていない。

実は、キューブリックの“功績独占”という問題は、『現金に体を張れ』と『突撃』の脚本(実質的な執筆者はジム・トンプスンだがクレジットはキューブリックに、『突撃』でもキューブリックとウィリンガムのものになった)、『2001年宇宙の旅』の視覚効果(多くの先駆的な効果を発案したダグラス・トランブルを含む視覚効果監督3名がアカデミー賞を受賞出来なかった)でも起こっている。

以降、キューブリックはアメリカ映画界と決別してイギリスへ渡り映画製作を続ける事になるが、『スパルタカス』以後は他人の脚本で映画作りをする事は無かった"

The Celluloid Highway: Stanley Kubrick - The Titles
 The Celluloid Highway: Stanley Kubrick Poster Gallery
 50-60年代の映画を紹介しているサイト。キューブリック映画のタイトルとポスターを掲載。このサイトのトップ画がいい。

・当Blog関連記事
 Massive:マッシブ 自律型群衆シミュレーション

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