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2011年3月

2011.03.31

■Festo社 オーニソプター:SmartBird その他のしなやかな生物的メカニズム

YouTube - Festo - SmartBird
(Bruce Sterling (bruces) on Twitterより)

*The Festo robot ornithopter is even better than the penguin and jellyfish

 サイバーパンクのSF作家ブルース・スターリングがつぶやいていたロボット鳥。
 このオーニソプターは今まで見たどれよりも、自然な動きだ。


 FESTO社HP  AirPenguin : 空のペンギン 
 自由な飛行感覚が素晴らし過ぎ!!

 象の鼻のようなフレキシブルハンド AirArm動画
 スムーズな動きに驚嘆。

 ドイツの企業、他にも興味深いものが続々でゾクゾクwの映像。

 あと、ここにオーニソプター:Smart Birdの機構の動画
 しなやかに撓むメカニズムがポイントですね。自然のシンプルさと、艶かしさを再現していて素晴らしい。

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2011.03.30

■神山健治監督『攻殻機動隊 S.A.C. SSS 3D』3D技術

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 画像は、YouTube - PH9 さんのチャンネルより引用。

 『攻殻機動隊 S.A.C. SSS  3D』の3Dの秘密について解析しようと思って、Youtubeで公開されている3D予告篇を平行法で表示し、50枚ほど画像キャプチャして分析してみた。
 そして驚いたことに、劇場であれだけ感じた2Dー3D変換による手描き原画部分の3Dが、予告篇にはほとんど収められていないことに気づいた。

 引用画像を見てほしい。
 上2枚が新作として既存シーンに追加されたCG。下2枚が既存、手描き原画シーン。既存手描きシーンであれだけ立体視できていたのが、実はこの下2枚は立体視できる絵ではなく、左右ともに同一の画。

 その根拠は、よく見てもらうとわかるが、上2枚は明らかに手前のCGと背景で、左右にズレがある。以下に上から1,2,3,4と名付けて以下解説する。各画像をクリックで拡大して見てほしい。

 例えば1の黄色タチコマの右中脚とバトーの鼻の位置。あきらかに右の画像は、脚が鼻に対して、右へズレている。赤色タチコマの左前脚と背景の白い部分の位置の違いも明らかである。
 2についても、明確に2つの弾丸と背景の高層ビルとの位置がズレている。
 これらはこの両眼のズレにより、立体感を獲得している。

 次に既存手描きの下2枚。
 3と4を背景との位置関係でいくら詳細に眺めてみても、ズレは見当たらない。
 PCのソフトがなくて、実施していないが、たぶん半透明にして左右画像を重ねてみても、ズレは見つからないだろう。

 つまりこの2枚は、2Dー3D変換による立体視処理は成されていないのだ。
 特に3.サイトーのライフルをかまえたシーンは、これだけの遠近感が描写されているので、3D変換されていれば、左右画像のズレは相当大きいだろう。

 他の50枚についても、全部を詳細に見えたわけでないが、ざっと見るとほぼ同様。既存手描きシーンのズレが見つからない。

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 素子や荒巻の髪がかなり立体視できたはずのに、このシーンに左右のズレがない。
 前の3,4はスピーディなシーンなので、3D化しなくてもOKと判断された可能性がある。現に映画館でもじっと眼を凝らしていたが、切替が早く3,4シーンでは立体視を確認する余裕がなかった。
 だが、この素子の画像、このシーン自体は細かく記憶していないが、これいったシーンは髪の立体感があったはずなのに、何故か予告篇には見当たらない。

 予告篇には何らかの理由(間に合わなかった or ノウハウの隠蔽?)で2Dー3D変換シーンが入れていないのか、それとも実は僕が確実に立体視できると思った2Dー3D変換シーンは、極一部だったのだろうか。

 これは、もう一度、観に行くか、それとも3D-Blurayを待つしかない。

 既存原画シーンでどなたか左右の画像のズレを発見したらどの動画の何秒の所かご教示を。

 『攻殻機動隊 S.A.C. SSS 3D』の2D-3D変換はIMAGICAが担当しているようだが、IMAGICAのHPでは3D変換は簡単に紹介されているだけで技術詳細は不明。
 下に示した攻殻メイキング本にはIMAGICAスタッフのインタビューが掲載されているらしいが、残念ながらわが町の書店にはない(泣)。今度、どこかで見てきます。

◆2D-3D変換関連リンク 
「劇場版3D あたしンち 」3D化にキューテックとグラフィニカ

" 3D映像には派手なVFXを用いた作品、3DCGアニメーションに対して用いられることが多い。また作品の題材も、SFやファンタジー、アクションに偏りがちだ。今回は、ファミリー向けの日常感溢れるストーリーで、手描きの2Dアニメを立体視化する試みも注目される。
 こうした2D作品の立体視化に挑戦するのが、キューテックとそのグループ会社のグラフィニカである。キューテックは、『劇場版3D あたしンち 情熱のちょ~超能力♪母 大暴走!』で撮影、3D変換、編集作業を2社で手掛けることを明らかにしている。

 世界では関心の高い3Dの技術だが、国内アニメを3D化する技術を持つ企業は必ずしも多くない。キューテックとグラフィニカはそうした数少ない存在である。
 この技術は今年3月に行われた東京国際アニメフェア2010でも披露されている。バンダイナムコグループが出展ブースで紹介した3DCGアニメ『ヒピラくん』の3D化は、キューテックによるものである。
 また、GONZOが自社ブースで紹介した『ブラスレイター』、『ラスト エグザイル』の3D版もキューテックとグラフィニカが行った。ここでは2Dのセルアニメーションを立体視化する技術が注目された。『劇場版3D あたしンち 情熱のちょ~超能力♪母 大暴走!』でも、これと同じ技術が用いられることになるだろう。"

In-Three
 ティム・バートン『アリス・イン・ワンダーランド』を手がけたスタジオ。
株式会社キュー・テック 3D技術
グラフィニカ

"3D立体映像: 3DCG技術を駆使し、アニメーション・実写等、ジャンル問わず立体映像化に対応しています。 キュー・テック 3D編集スタジオと連携し、トータルコーディネーション提案が可能です。"

・2D/3D変換技術の活用 : 第三の革命 立体3D映画の時代 (大口孝之氏 映画.com)

"(1)レイヤー分解と画素ずらし
(2)デプスマップとディスプレイスメント・マッピング
(3)3Dモデリングとプロジェクション・マッピング
(4)ボクセル化による半自動処理
(5)自動変換"

 2D-3D変換技術について、やはりこの分野の技術解説は大口孝之さんの独壇場(^^;)。
 たぶん『攻殻機動隊 S.A.C. SSS  3D』2Dー3D変換は、このうちの(1)(4)のどちらかではないかと考える。たぶん(1)では。

 2D-3D変換は、元々脳内で一眼で見ていても、平面画像を立体に処理する脳の機能が働いているので、その原理をデジタル処理に置き換えて、利用していると考えられる。特に(4)とか。
 画像認識の原理解析でもっといろんな手が打てるかもしれない。

◆関連リンク
『攻殻機動隊S. A. C. SOLID STATE SOCIETY 3D OFFICIAL MAKING』
『攻殻機動隊S.A.C. ぴあ』
神山 健治 (著), 春日 康徳 (著) 『攻殻機動隊S.A.C. SOLID STATE SOCIETY』
『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society O.S.T』

当Blog過去記事
神山健治監督 『攻殻機動隊 S.A.C. SSS』真犯人の謎解き   STAND ALONE COMPLEX Solid State Society

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2011.03.29

■感想 神山健治監督 『攻殻機動隊 S.A.C. SSS 3D』

Sac_sss_3d

 『攻殻機動隊 S.A.C. SSS 3D』大画面3D映像と音響の迫力に酔いました。
 草薙素子少佐の圧倒的パワーには映画がピッタリ。あまりつぶやかれてないけれど、これ、手描き原画部分も 2D→3D変換した映像なのですね!
 荒巻課長と少佐の顔と髪もしっかり立体感を獲得!

 『S.A.C. SSS 3D』評判の電脳インターフェース部分も3Dで浮き上がり独特のリアリティを獲得しているけど、実はそれほど多くのシーンがある訳ではない。DVDで観た 時より圧倒的に存在感を増したのは、2D→3D変換され奥行きを獲得したアニメータの絵とCGと音響だろう。

 以前にこの映画の元となったオリジナルDVDが出た時に書いた感想に対して、大きく変わったのは、その映像と音響の迫力により、物語の弱いと思っていた部分がほとんど気にならなくなっていたこと。
 元の感想のリンクを見てもらうと分かるが、当時、僕は『攻殻機動隊 S.A.C. SSS』を実はあまり評価していない。正直、今回3D化が決まった時に、何故、2nd総集編でなくこちらを! と批判的に思ったのが事実。

 しかし今回、改めて観て、その考えは変わった。
 むしろ積極的に指示する側へ。緊密な物語は、単発で観るには高密度の『攻殻機動隊 S.A.C.』の本質を伝えているし、その社会的な問題のアプローチも『東のエデン』同様に凄く現在進行形。
 また今後の展開を期待させるラストであり、ヒットの暁の続篇製作に向けてはこれがベストな選択と思い直した。

 その感想に大きく影響しているのが、映像の3D化だろう。
 DVD時点で弱いと思った作画(最初にバトーが素子に会うところと、クライマックス以外)が、今回3D化により存在感が増していて、実はそのマイナス要因があまり感じられなかった。

 立体視しながら、片目をつぶり、何度も確認してみたが、あきらかに片目を閉じると、絵の印象が平板になり、その画面の力は減衰すると感じた。
 立体化の手間は、どれほどのものか、よくわからないのだけれど、原画力を補う技術であることは間違いないので、これから特に映画で使われるようになるのではないだろうか。

 立体視については、手描き部分の2D→3D変換は、先行深夜上映のツイート(参照:Togetter「神山健治監督作品『攻殻機動隊 S.A.C. SSS 3D』 新宿バルト9 超ウィザード級ハックをハックw」)においても読んだ記憶がなかったのと予告篇でもそれらしく見えなかったので、正直、驚きだった。

◆謎について

 ラストの謎(以前の感想)について一点だけ。
 あの義体が、別に一体セーフハウスにあるのが最大の謎。小説では素子はコシキをクライマックスで初めて知るが、自分のセーフハウスにその姿の義体があるのを不思議に思い出している描写があります。いったい??
 義体という高額な物をこれだけ根拠なく所有してるのも変だし、これはもう続篇への伏線としか理解できないww

◆2D→3D変換

 セルごとでなく1枚のセルにも奥行きが付けられていた。
 これは、ティム・バートン『アリス』で使われたデジタル処理だろうが、今後のアニメでの展開に期待!
 これを使えば、過去のアニメ、そして金田伊功も3Dにできる!

◆関連リンク
『攻殻機動隊S. A. C. SOLID STATE SOCIETY 3D OFFICIAL MAKING』
『攻殻機動隊S.A.C. ぴあ』
神山 健治 (著), 春日 康徳 (著) 『攻殻機動隊S.A.C. SOLID STATE SOCIETY』
『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society O.S.T』

当Blog過去記事
神山健治監督 『攻殻機動隊 S.A.C. SSS』真犯人の謎解き   STAND ALONE COMPLEX Solid State Society

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2011.03.28

■菅野よう子作曲,一倉宏作詞,トーチカ 関根光才 共同監督「きみでいて ぶじでいて」

きみでいて ぶじでいて × Safe And Sound Project

"作曲:菅野よう子
作詞:一倉宏
音楽プロデュース:グランドファンク
ディレクター:トーチカ(ナガタタケシ+モンノカヅエ),関根光才
スーパーバイザー:内山光司
プロデューサー:高橋聡
映像編集:鈴木智宏
Web制作:ソニックジャム+太陽企画
制作補佐:相原幸絵
翻訳:Ritz+関根さやか+太陽企画海外制作室"

 東京電力原発事故の状況が一進一退する中、日本中に不安が拡散されていますが、被災地の皆さんへの精神的な支援のために作られた、この歌と映像はたいへん貴重です。

 『攻殻機動隊 S.A.C. SSS 3D』を観て、劇場に大音量で響く菅野よう子の音楽がとても良かったけれど、この歌のつぶやくように歌う菅野よう子の声も素晴らしい。この声でないと表現できない何ものかが宿っている。凄い。

 そしてトーチカのお二人によるPiKAPiKAの光の映像。
 人と人が繋がって作るPiKAPiKAの手作り感と歌が見事にマッチして、染み渡ります。

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2011.03.25

■フランス初のメディアアートセンター「ラ・ゲテリリック:La Gaîté Lyrique」& イブ・ジュリン:Yves Geleyn監督ショートフィルム

Programmation | La Gaîté Lyrique
(フランス初のメディアアートセンター「ラ・ゲテリリック」)

Tamaki Okamotoさん(@tmk_kmt)/2011年03月19日 - Twilogより

"「La Gaîté lyrique」は、今月オープンしたばかりのフランス初のメディアアートセンター。元々は80年代に巨額の投資で作られたアトラクションパークで、再開発&再運営されたかたち。写真。"

white-screen.jp:パリの人気アニメ作家、イブ・ジュリン監督新作!リリカル3Dアニメ「La Gaite Lyrique」

"2010年12月にメディアセンターとして復活を遂げることになった。この新しい門出を記念し、ショートフィルム「La Gaite Lyrique」が公開"

 冒頭は、イブ・ジュリン:Yves Geleyn監督によるアートセンターのPV「ラ・ゲテリリック:La Gaîté Lyrique」。
 不思議なキャラクターの奇想な映像がなかなかいい。

La Gaîté Lyrique lieu parisien dédié aux cultures numériques et aux musiques actuelles
 上記「La Gaîté lyrique」のPVの世界をインタラクティブに楽しめるページ。
 リンク先、右下の begin the experience→auditoriumクリックするとウェブカムに反応してキャラクタが動く。
 begin the experience→cafeとか the studio のページもクール。

■アミューズメントパーク「Planète Magique」

Tamaki Okamotoさん(@tmk_kmt)/2011年03月19日 - Twilogより

"なんとパリの真ん中に作られた、室内アトラクションパーク (確か全5〜6階くらい) だったのだけど、当時あまりの突拍子のなさに、オープンして数週間で閉鎖...

そして15年間も放置された後、2002年頃パリ市がメディアアートセンターの建設を決定。内部が取り壊される前、一年程試験的に一部がアートスペースとして運営されてました。

実は2004年に取り壊される直前に、特別に中を全部見せてもらったことがあり、そのシュールさに驚いた。すごく面白かったのだけど、あの時撮った映像データ、どこにいっちゃったかな..."

 この閉鎖され廃墟となったシュールな遊園地、まるでコールハースが書いたNYのコニーアイランドの、幻想の遊園地みたいなイメージが想起され、凄く興味が湧いて以下調べてみた。

当Blog過去記事 レム・コールハース『錯乱のニューヨーク』

"コールハースはこのコニーアイランドが「マンハッタンの胎動期のテーマと幼児期の神話の孵化装置」であり、「のちのマンハッタンを形成する戦略と機構は、まずコニーアイランドという実験室でテストされた後、最終的により大きな島に適用される」と書いている。"

Planet_magic

"Planète Magique"(Dailymotion) (動画)
 バロック建築の中の遊園地。遊園地の様子を示す動画レポート。
 フランス初のメディアアートセンター「La Gaîté lyrique」で、過去、営まれていたアミューズメントパークは「Planète Magique」というネーミングのようです。

幻のアミューズメントパーク「Planete Magique」
日本語での解説のHP。嬉しい労作。

"「ブルードラゴン・コースター」このコースターは「Planète Magique」のメインアトラクションでありながら、実際に稼動したことは一度もありませんでした。"

 未来的なコースターとアニメ風キャラとマヤ&アステカというわけのわからないとりあわせがシュール。さすがフランス、シュールレアリスムを生んだ国である。

 廃墟となったアトラクションって幻惑/魅力的ですね。

 

◆関連リンク
Planète Magique - Google 画像検索
Théâtre de la Gaîté - Wikipedia, the free encyclopedia.

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2011.03.24

■デイヴィッド・リンチ ミュージック・カンパニー David Lynch Music Company & デュラン・デュランコンサート映像を監督

Photo

David Lynch | Music Company
 davidlynch.comが2011.3/10(木)に、デヴィッド・リンチ ミュージック・カンパニーという音楽配信サイトとして、全面リニューアルされた。
 
 インタラクティブなインタフェースがなかなか秀逸。
 冒頭に引用した写真がサイトのI/Fであるが、各サントラでは映画シーンのスライドショーが表示され、それ以外は(たぶんリンチによるものと考えられる)イメージ写真が現れる。
 リンチ独特の環境音楽的な鮮烈な音が素晴らしい。PCをちゃんとステレオにつないで聴きたくなるような音響である。

 サントラは『イレイザー・ヘッド』『ツイン・ピークス』『インランド・エンパイア』。アンジェロ・バダラメンティとジュリー・クルーズのTPは、やはり白眉。

 その他、映画以外については、リンチのソロ「Good Day Today」「I Know」の他、MAREK ZEBROWSKI & DAVID LYNCH、DAVID LYNCH & DEAN HURLEYというコラボ曲。リンチが推しているARIANA DELAWARI、FOX BAT STRATEGY、DONOVANといったアーティストの曲である。

 いずれも曲のインフォメーションとか、詩も読めるので、資料的な価値も高い。
 でもまずは曲を聴きながら、スライドショーでリンチの脳内イメージにアクセスしてみて下さい(^^;)。

David_lynch_duran_duran

Twitter / @David Lynch 2011.3/16

"For Duran Duran's show, please send pics of your painted hand/face against a black backdrop. Use non-toxic paints."

An Unstaged Photo Project

"Share a portrit of your painted hand or face, and it may appear on David Lynch's art installation during Duran Duran's live performance. All images must show your full hand or fce from the front, back, or side, and be taken against a black background.

So submit your photo now and tune-in on March 23 at 10PM ET/7 PM PT to see if your image makes its way on stage during the show."

デビッド・リンチ「デュラン・デュラン」ライブ映像を監督 : 映画ニュース - 映画.com

"鬼才デビッド・リンチ監督が、1980年代に人気を博した英ロックバンド「デュラン・デュラン」のライブ映像を監督することになった。

 アメリカン・エキスプレス社が主催する、オンラインコンサート「Unstaged」シリーズの一環。米Billboard.comによれば、3月 23日に米ロサンゼルスのマヤシアターで行われるデュラン・デュランのライブをインターネットで同時配信するもので、その映像をリンチ監督が手がける。 YouTubeの音楽チャンネル「Vevo」で視聴可能だ。"

デビッド・リンチ、Twitterでペイントした顔写真を募集 : 映画ニュース - 映画.com.

"デビッド・リンチ監督が、自身の Twitter上でペイントを施した顔写真などを募集している。  募集した画像は、3月23日にマヤシアターで行われる「デュラン・デュラン」のライブ会場で使用されるという。黒い背景に、無害な塗料でペイントした顔 写真や手の画像を送って欲しいと呼び掛けている。ライブ当日まで、AN UNSTRAGE PHOTO PROJECTで募集。"

 デイヴィッド・リンチがデュラン・デュランのコンサートをインターネットで中継するという。米3/23ということで、日本時間では3/24の明け方になるかと。

 YouTubeの音楽チャンネル「Vevo」で録画が観られると思うけれど、、、。

YouTube - Duran Duran - UNSTAGED- Exclusive David Lynch Trailer.
 その予告篇映像。

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2011.03.23

■ヤノベケンジ 震災後 の 胎動 − 2 映像作品のYoutube公開

YANOBE KENJI ART WORKS /// ヤノベケンジ アートワークス(公式HP)

"《Torayan's Great Adventure : for all people in the emergency due to Japan earthquake》
いつも心に太陽を。がんばれトらやん!空に太陽をとりもどせ!

Kenji Yanobe's Movie 『 トらやんの大冒険 』
>> You Tube site (全編12分 ※ナレーションは日本語です)"

 2011年3/13と16に、TheTorayanの名前で、Youtubeにアップされた動画を、二本ご紹介する。
 上に記されているように、ヤノベケンジの公式HPで紹介されているので、このTheTorayanはヤノベ自身か周囲のスタッフと思われる。(いや、もしかしたら、本当にトらやんがアップしているかも!!(^^;))





 いずれも新作ではなく、上は絵本「トらやんの大冒険」の原画展で上映されていたヤノベの絵本全体を映像化したもの。
 下は以前紹介したMISUAのSingle「Yes Forever」(08年4月30日発売) PV。
 MISIAとミニ・アトムスーツとプラネタリウムのコラボレーションがいい感じ。
 (MISUA「Yes Forever」はTheTorayanがアップしたものは、Blog埋め込みができない仕様だったので、MISIAの公式 RhythmediaChannel のチャンネルから埋め込みコード生成/引用した。)

 発表当時の記事では「アトムスーツのコンセプトとこの歌の内容がいまひとつシンクロしていないように感じる」と書いたのだけれど、今、聴くと胸に迫ってくるものがある。
 これも被災地の方々の慰めと勇気になるように感じる。

 今まで、ヤノベケンジはYoutubeで公式に動画を配信することはなかった。
 3.11後のこうした動画公開の動きは、東日本大震災と無関係ではないだろう。この動画公開に対するメッセージは出ていないが、これらもアートによる被災地応援の一環と考えられる。
 こちらも今後の展開を楽しみにしたい。

◆関連リンク
MISIA『Yes Forever』
ヤノベケンジ 究極映像研 記事 - Google 検索

 

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2011.03.22

■ヤノベケンジ 震災後 の 胎動 − 1

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ヤノベケンジより皆様へ
 (京都造形芸術大学
 ULTRA FACTORY Blogより引用)

"立ち上がる人々

震災直後に動揺し、情報を得ようと自宅にいる間はテレビに食いつき迂闊にも見続けてしまった。

しばらくすると横にいた幼い息子がつぶやいた「こんな世界で生きているほうが良いの?」

あわててテレビを消した。絶望の情報に押し流されている。

確信した。

今ここに芸術が必要か?の問いにはっきりと答えたい。今でこそ必要だ。と。

絶望の嵐の中に敢然と足を踏ん張り、前を見据え立ち向かう力を芸術は与えてくれる。

勇気と希望に溢れるクリエイティビティは生きることへの尊厳を意味する。

 

私たちは芸術の機能に信頼と誇りを持って「生きつづけよう」と思える魂を育てなければならない。


想像しよう。廃墟の向こうにあるそれぞれの理想郷を。

そして

災害にあわれても生き抜こうと頑張っている方々

決死の覚悟で災害を食い止めようとしている方々

すべての人々に深い敬意を持って応援いたします。

ウルトラファクトリー ディレクター

ヤノベケンジ"

 全文引用をするかどうか迷ったのですが、掲載することにしました。
 少しでもこの想いを拡散した方が良いと思ったから。

 現在の日本で、N災害(原子力災害)にコミットしサヴァイヴァルを自らのテーマとしたアーティストは、まさしくヤノベケンジをおいて他にいない。

 そのヤノベケンジが、3.11東日本大震災/福島原発核災害後の活動を宣言したのが、この一文。

 核問題について「アトムスーツ」から「ウルトラ-黒い太陽 ULTRA-BLACK SUN」まで、様々な切り口でアプローチしているヤノベの芸術を用いた被災者への応援のスタート宣言。

 アートとサヴァイヴァルの接点を模索し続け、原子力の持つエネルギーの驚異に立ち向かうヤノベの脳内にどのようなイマジネーションが渦巻いているのか。
 そしてそれがどう今後、噴出していくのか。

 福島原発の状況とともに、このBlogでもウォッチしていきたいと思う。

 最後になりましたが、本Blog再開にあわせまして、
 東日本大震災で、被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
 一日も早い復興を心より御祈り致します。

◆関連リンク
ヤノベケンジ 究極映像研 記事 - Google 検索

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2011.03.10

■大森寿美男脚本 梛川善郎演出 岡本太郎生誕100年企画『TAROの塔』 & 生誕100年 岡本太郎展

Photo

TAROの塔 | NHK 土曜ドラマ
TAROの塔 - Wikipedia

"テーマ曲『水に流して Non, je ne regrette rien.』(作詞:ミッシェル・ヴォケール、作曲:シャルル・デュモン、訳詞:橋本千恵子、歌唱:美輪明宏)"

 岡本太郎のアヴァンギャルドが素晴らしい。
 もちろん現実の岡本氏の深さが物語に出ている訳だけれど、これを映像化した大森寿美男氏の脚本、梛川善郎氏の演出の成果だろう。
 いくつかハッとするようないい映像があった。TVドラマというよりかなり映画的な仕上がりでワクワクした。ハイビジョン映像の進化もあるのだが、最近のNHKのドラマの映像の質はなかなか凄いと思う。

 特に第一話、顔に赤い絵の具を塗って、髪振り乱して幼児に芸術を説く寺島しのぶ演じる岡本かの子が鬼気迫る。

 そして、高澤父母道氏が演じる少年岡本太郎。この抑えた演技がいい。

"お父さん、芸術家ってなあに?
生きて地獄を見る人のことだ。世間の常識や固定観念に「ノン」と挑みかかる人のことだ"

 こうしたセリフで、芸術家一家に生まれた宿命の残酷さ/幸福を描きつつ、クライマックスでの、母と歩く、河原での夕日に向かった「ノン!」のシーン。ここが最高。

 そして生立ちと並行して描かれる、松尾スズキ氏演じる壮年岡本太郎と万博協会の太陽の塔の物語。

"ベラボーだ、これで万博と戦ってやる!"

 自ら危険な道を選ぶ、として小松左京らが止める中、テーマプロデューサになった岡本の着想で突っ走る芸術家としての姿勢にワクワクする。

 ラスト、『水に流して Non, je ne regrette rien.』という美輪明宏の歌の凄みとタイトルバック(太陽の塔)の映像のマッチングが最高!

 第二話は、一話ほどエキサイティングではなかったが、ジョルジュ・バタイユの秘密結社とか、際物的ネタが美味しかった(^^;)。

 あと二回を残すのみだが、僕らが憧れた70年代万博の影で繰り広げられた芸術の精神的闘争を見守りたい。


 冒頭に引用したのは、その岡本太郎の<ノン>という彫像作品。
 うしろにリンクした岡本太郎展で展示され、そのフィギュアも売られるらしいが、これは是非ほしい。

◆関連リンク
TAROの塔 | スペシャル 動画
展覧会概要|生誕100年 岡本太郎展
みどころ|生誕100年 岡本太郎展

"  生前の彼が、さまざまな既成の価値観に鋭く「否」を突きつけ、ときには煙たがられたり、冷笑されたりしたことは、忘れられつつあるように見受けられます。彼を再評価する には、単に受け身の姿勢でその元気をもらうばかりではなく、彼の発した批判の矢を、私たち自身にも向けられたものとして正面から受け止めることが必要では ないでしょうか。 岡本太郎の人生はまさに「対決」の連続でした。
 このたびの展覧会は、この「対決」をキーワードに、岡本太郎が立ち向かった相手を、「きれい」という概念、 「わび・さび」に代表される日本の伝統観、戦争や核の脅威など7つの章に分け、苦闘の中から生み出された絵画・彫刻・写真・デザインなど約130点の作品 を紹介します。そして、今日に生きる私たちが、彼の「対決」から何を学びとれるかを探ります"

岡本太郎生誕100年記念事業公式サイト
岡本太郎 - Wikipedia

"塔の目の部分をヘルメット姿の男が占拠し、万博中止を訴えたアイジャック事件の際にはその犯人の行動にたいして怒りもせずに狂喜して「イカス!」とカメラで自らその姿を撮影し、居合わせたマスコミに対して「イカスねぇ。ダンスでも踊ったらよかろうに。自分の作品がこういう形で汚されてもかまわない。聖なるも のは、常に汚されるという前提をもっているからね」と語り喜んだという"

 wiki前半、かなり今回のドラマのエピソードに沿った生涯が書かれている。こんなシーンもあと2話で観れるのでしょうか。

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2011.03.09

■飛騨高山 留之助商店 & サーカス・ポスタラス・スタジオ提供 日下部民藝館『Monsters and Misfits展』チラシ

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飛騨高山 留之助商店 店主のブログ : Monsters and Misfits展のB5チラシ完成。
 『怪物と不適応者たち:モンスターズ・アンド・ミスフィット Monsters & Misfits』展、2011.4/13〜4/26に高山市大新町の日下部民藝館で開催されるキャシー・オリヴィス、ブラント・ピータース、クリス・ライニャックのグループ展チラシ。日本語版英語版の両面印刷とのこと。

飛騨高山 留之助商店 店主のブログ : 留之助プロデュース、初のアート・ショー、準備中。.

"飛騨高山の重要文化財日下部民藝館を会場に使ったBrandt Peters(ブラント・ピータース)とKathie Olivas(キャシー・オリヴァス)夫妻の作品展の準備が着々と進行中です"

 こちらのリンクに掲載された展示イメージ図が素晴らしい。
 和の空間にアメリカン・ファンタジー・アートが実にフィットする。ミスフィットな適合(^^;)がとても美しい。実際の展示が待ち遠しい。

飛騨高山 留之助商店 店主のブログ : Monsters and Misfits展、出品作品のほんの一部。

"完成した作品は展覧会図録用に1点ずつプロのカメラマンが撮影し、その後、厳重に梱包されて、ニューメキシコにあるCircus Posterus Studios(サーカス・ポスタラス・スタジオ)から飛騨高山へ直送される"

 待ちきれない貴方(とそして僕の)ために、中子真治さんは、着々とニューメキシコで準備されている作品の様子をBlogで紹介されています。
 このリンク先にある写真の異界が、今まさに飛騨高山の空間に現出しようとしている!!!

◆関連リンク
飛騨高山 留之助商店 店主のブログ:怪物と不適応者たち
 一連の記事が、このカテゴリで一覧できます。
View topic - Tomenosuke-syoten Monsters and Misfits Japan Exhibition | Circus Posterus Sideshow
 米 サーカス・ポスタラス・スタジオのHPにも告知が出ている。
当Blog 留之助関連記事 

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2011.03.08

■ディヴィッド・リンチ『ツイン・ピークス』 WOWOWオンライン

Wowow_2

ツイン・ピークス |WOWOWオンライン

"「ツイン・ピークス」を最大限に楽しむためには是非、TVシリーズ全30章を序章から順を追って見ていって欲しい。
そしてできることなら、部屋を暗くして、良いサウンド環境で誰にも邪魔されずに見ることをお薦めする。そうすればきっと「ツイン・ピークス」の世界にどっぷり浸れるはずだ"

ツイン・ピークス |WOWOWオンライン

"序章〜第4章3/18(金) 深夜0:05〜
第5章〜第9章3/25(金) 深夜0:05〜
第10章〜第14章4/1(金) 深夜0:05〜
第15章〜第19章4/8(金) 深夜0:05〜
第20章〜第24章4/15(金)深夜0:05〜
第25章〜第29章4/22(金) 深夜0:05〜"

 昨日今日とWOWOWネタが続きますが、僕は局の回し者ではありません(^^;)。
 こちらも基本的にいずれキャンペーンが終われば、このHP情報は消えてしまいそうなので、記録として記事にしますw。

 WOW FES 視聴者投票第一位、日本上陸20周年ということで、WOWOWにて全話ハイビジョン放映。
 今のところ、Amazonで調べても、『ツイン・ピークス:Twin Peaks』のBlu-rayソフトは出ていないようなので、ファンには録画のチャンス。

日本上陸20周年!「ツイン・ピークス」の歩き方|エクストラ|WOWOWオンライン.

出演 川勝正幸 大根仁。ゲスト 臼田あさ美

 という番宣無料15分スペシャル番組が放映されたので観てみた。
 川勝さんのリンチの濃い話を期待したのだが、残念ながら、のちのTVドラマへの影響とか、ディレクター 大根仁氏による「ツインピークスと北の国から類似説」くらいであまり面白くはなかった(^^;)。観ていない観客への勧誘番組なので、致し方ないですが、、、。
 この番組で少し流れた映像から判断すると、ハイビジョン映像とは言え、たぶん元のフィルムがそれほどではなく(もしかしたら16mmフィルムだろうか???)、DVD画質とそれほど違わないように感じた。

◆関連リンク
WOWOWの約款「契約の有効期間」
 契約の1年間縛りが記述されてます。

Amazon.co.jp: twinpeaks blu-ray
 検索してもブルーレイソフトは出ていないので、ハイビジョン版がほしい方には、加入検討も意味がありそうです。

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2011.03.07

■WOWOW 神山健治監督2作品一挙放送!攻殻機動隊 S.A.C./東のエデン

Wowow

神山健治監督2作品一挙放送!攻殻機動隊 S.A.C./東のエデン|アニメ|WOWOWオンライン
 なかなかマニアックなキャンペーン。全篇ハイビジョン5.1ch放映とのこと。
 
神山健治監督 攻殻機動隊 S.A.C.|WOWOWオンライン

 1st.    3/ 7 〜 3/11
 2nd. GIG 3/14 〜 4/28

神山健治監督 東のエデン|WOWOWオンライン
 11.4/29 0時〜4時まで、11話一挙放映。続いて劇場版1,2は4/30 夜6〜8時。

 2011.3/7〜ということで今夜からなので、興味のある方はお急ぎ下さい。
 僕も一瞬、これを録画するためにWOWOW入ろうかと思ったのですが、DVDは持っているし思いとどまりました。

WOWOWの約款「契約の有効期間」
 1年間の縛りが記述されてます。
 1年入ったら『ツインピークス』全話放映と『攻殻機動隊S.A.C.』ハイビジョン録画の誘惑は大きいけれど、2万円以上の出費になるので、見送ることにしました(^^;)。

◆関連リンク
 今後、キャンペーンが終わると、ネットから消える可能性もあるかと、ポイントをクリップしておきます(^^;;)。
神山健治監督スペシャルインタビュー(1)

"ある事件にはかならず人間がかかわっているわけで、人は人間が起こすことに興味があるわけです。そういう興味を通じて作品に興味を持ってもらえればと思っています"

神山健治監督スペシャルインタビュー(2)

"エジプト政府側から見たらもしかすると、事件の主謀者を追っていくうちに、マーク・ザッカーバーグなる異国の人間がフェイスブックを作ったことがこの状況を招いた……というちょっと「笑い男事件」風のシチュエーションにも見えますよね "

神山健治監督スペシャルインタビュー(3)

"合田は自分の意志で振る舞いつつも模倣犯にほかならない。それに対して“オリジナル”と呼びうるような人間はどんな存在だろうと考えて造形したのがクゼで す。「英雄」となっていくクゼと、そうはならなかった合田。その間には何があったのか。そこの部分を、物語を作りながら探りたいと思った。
 ただクゼはフィジカル面が強いこともあって、古風なヒーロー像に受け止められたようで、笑い男のようにネット世代の視聴者の共感を呼ぶキャラクターとはなりづらかったですね。

 滝沢は、クゼに通じる 「英雄」の側面もあるんですけれど、そういう彼の魅力の部分を見た誰もが「真似すれば滝沢のようになれるかも」と思えるキャラクターにしたかったんです。 そういう意味でクゼとはちょっと違う。同系列のヒーロー像ではあるけれど、現代のネットを体験した人たちに受け入れられてもらえる新しいヒーロー像を意識して生み出したキャラクターです"

『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Blu-ray Disc BOX 1 』
『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG Blu-ray Disc BOX 1  』
 各々BOX×2で全話収録。セットで両方買うと7万円近くになるので、WOWOWで1年契約してBD録画したほうが、安いのは安いんですが、、、。

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2011.03.06

■テリー・ギリアムのオペラ「ファウストの劫罰」と新作短篇「The Wholly Family:完全家族」

YouTube - Terry Gilliam directs the opera 'Damnation of Faust' at ENO
テリー・ギリアム監督がオペラ「ファウストの劫罰」演出へ : 映画ニュース - 映画.com

"  鬼才テリー・ギリアム監督が、エクトル・ベルリオーズ作曲の劇的物語「ファウストの劫罰」の演出を手がけることが分かった。

ギリアム監督がオペラを演出するのは今回が初めて。イングリッシュ・ナショナル・オペラのプロダクションで、英ロンドン・コロシアムで5月6日から10回の公演を予定している"

 冒頭のYoutube動画は、2011.3/3にアップされたばかりの、オペラへの意気込みを語るギリアムのインタビュー。
 いつものエネルギッシュな様子、彼の頭の中でファウストのイメージが活発に動きだしているのが手に取るようにわかります。

ファウストの劫罰 - Wikipedia

"  周りの風景はさらに恐ろしく奇怪なものへと変化してゆく。天からは地の雨が降り、路上には骸骨が転がっている。メフィストフェレスは“infernal cohorts”を叫び、ファウストともに奈落の底へ落ちてゆく。
 悪魔達はメフィストフェレスに対し、ファウストは本当に自ら魂を明け渡したのか尋ねる。メフィストフェレスはこれにうなずく。悪魔達は、悪魔の王子の名前を唱え、メフィストフェレスの周りを踊りながら、勝利の合唱を歌う"

 ギリアムによって舞台に現出する地獄。
 これは是非、観てみたいものです。

Photo_3

The Damnation of Faust | Production.(公式HP)

"The Damnation of Faust
Former Python and cult film-maker Terry Gilliam makes his opera directing debut with Berlioz's dazzlingly kaleidoscopic take on Goethe's Faust, setting the old legend of the ivory-tower intellectual who forfeits his soul for love."

 これはENOによるオペラの公式HP。
 ギリアムのインタビューの他に、スタッフも登場する動画がある。
 そしてチケットはこちらでネット販売されているので、イギリスへ飛べる幸運な方、もしくはイギリス在住の方は、是非。オペラの様子をレポートいただけると嬉しいです。

The_wholly_family

テリー・ギリアムの新作ショートフィルム‘The Wholly Family’のファーストルック

 そしてもうひとつは、新作短編の記事と初出の映画の1シーン。

Terry Gilliam honoured at Bradford International Film Festival | APEngine

“To be honoured by such an important festival pre-posthumously will force my family to treat me with some respect while I’m still alive.  I will always be grateful for that.”

 この頁によると、ギリアムの回顧祭が開催され、その中で、この短編が初公開されるという。
 上の引用は、この映画についてのギリアムのコメント。

 映画のシーンは、どこかキューブリックの『時計仕掛けのオレンジ』を想像させ狂気を感じさせるイメージである。短篇だからこそできる潤沢に資金を使った幻想的な映像を期待したい。

Bradford International Film Festival - National Media Museum
 The 17th Bradford International Film Festival 16 - 27 March 2011 at the National  Media Museum. 第17回ブラッドフォード国際映画祭は、2011.3/16〜3/27にナショナルメディア博物館で開催される。

◆関連リンク
ファウストの劫罰 | ベルリオーズ | オペラ対訳プロジェクト

 

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2011.03.04

■アピチャッポン・ウィーラセタクン監督『ブンミおじさんの森 : Uncle Boonmee Who Can Recall His Lives』予告篇

Photo_2

Uncle Boonmee Who Can Recall His Lives - Movie Trailers - iTunes

"Suffering from acute kidney failure, Uncle Boonmee has chosen to spend his final days surrounded by his loved ones in the countryside. Surprisingly, the ghost of his deceased wife appears to care for him, and his long lost son returns home in a non-human form...

Director:
    Apichatpong Weerasethakul
Cast:
    Thanapat Saisaymar, Janjira Pongpas, Sakda Kaewbuadee, Natthakarn Aphaiwonk"

 アメリカでは、今週、2011.3/2から上映されている。このポスターがとても良い感じなので、御紹介。

Introduction - ブンミおじさんの森(日本公式HP)

"2010年5月、第63回 カンヌ国際映画祭。 最高賞(パルムドール)
審査委員長 ティム・バートン
「世界はより小さく、より西洋的に、ハリウッド的になっている。でもこの映画には、私が見たこともないファンタジーがあった。それは美しく、まるで不思議 な夢を見ているようだった。僕たちはいつも映画にサプライズを求めている。この映画は、まさにそのサプライズをもたらした」"

Photo

 日本は、2011.3/5公開。
 そして公式HPの雰囲気は、アメリカのポスターのようなマジックリアリスムのタッチはなく、なんだかいつものミニシアター系のオサレ(って言うんだよねw)映画なトーン。こうしないと日本では受けないと思っているのかな、どっかワンパターンな思考の配給会社(失礼)。森ガール狙いか(^^;)

 映画は、日米の予告篇をリンク先で観てみると、まさに東南アジア的な空間に、精霊的なものが現れるようなシーンが秀逸。特に米国予告編を観ると、トラン・アン・ユン監督の映画文法を思い出させる静かなタッチなのだけれど、こちらはベトナムではなくタイが舞台のようである。

 こういうタッチで諸星大二郎の漫画を映像化してほしいものである。
 和製ホラーに並ぶ、アジア圏ホラーができるように思うのだが…。

◆関連リンク
ブンミおじさんの森のブログ

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2011.03.03

■新刊メモ 『ダリはダリだ ダリ著作集』『千年紀の民』『ミステリウム』

サルヴァドール・ダリ 著『ダリはダリだ ダリ著作集』
 未知谷 公式HP

"「絵画とは私の思考の氷山のうちの目に見える側面なのだ」 偏執的にトートロジックに、パラノイア的=批判的方法のマジックに取り込まれつつも見えてくる、ダリ的思考。 1927〜78年の雑誌寄稿文、詩、講演、宣言文、未刊行テキストに現れる、挑発的なダリ、美術史に真摯なダリ、郷土愛のダリ。ダリ、ダリ、ダリ、全てがダリ84篇。 「見る」ダリから「読む」ダリへ、意欲的試み。 「ダリは、つぎつぎと湧き出て膨張し続ける妄想的インスピレーションを投げ出さず、それらをさらに二元論的に拡大するべく文章にした。そして初めて、インスピレーションのダリ化という独自の方法を見つけたことが判明する。画家以上に作家・批評家の資質をもって頭角を現し、次第に作家として成長し巨大化していくさまが手に取るように分かる」"

 ダリによる芸術論他の著作集。
 センセーショナルな行動とその絵画に対して、どのような文章を書いているのか、興味深い。
 特に「批評家の資質をもって頭角を現し、次第に作家として成長し巨大化していくさま」という部分。批評家としてのクールな視点が、あの作家としての超現実な表現を実現したということなのか。もしかしたら熱い批評を書いていたような気もするが、どちらかというと二面性を感じさせる内容に思えてくる。

J・G・バラード, 増田 まもる訳『千年紀の民 (海外文学セレクション)』 東京創元社

"ヒースロー空港で発生した爆破テロ。精神分析医デーヴィッド・マーカムはテレビ越しに、事件に巻き込まれて負傷した先妻ローラの姿を目撃する。急ぎ病院に駆けつけたが、すでに彼女の命は失われていた。その「無意味な死」に衝撃を受けて以降、ローラ殺害犯を捜し出すためデーヴィッドは様々な革命運動に潜入を試みるが……"

マコーマック, 増田 まもる訳『ミステリウム』

"小さな炭坑町に水文学者を名乗る男がやってくる。だが、町の薬剤師の手記には、戦死者の記念碑や墓石がおぞましい形で破壊され、殺人事件が起こったと書か れていた。語り手である「私」は、行政官の命により、これらの事件を取材することを命ぜられるが、その頃、町は正体不明の奇病におかされ、全面的な報道管制が敷かれ、人々は次々に謎の死をとげていた…謎が謎を呼ぶ、不気味な奇想現代文学ミステリの傑作"

 いずれも増田まもるさんによる海外幻想・奇想文学。
 革命運動への潜入と、奇病による死のミステリ。
 どちらもこの引用した紹介文だけでもイマジネーションを刺激する。

◆関連リンク
お気らく活字生活『ミステリウム』 エリック・マコーマック 国書刊行会

"『ミステリウム』は物語としてはとてもストレートであって読み易いが…自分としては、本書を「とても分かりやすく面白いメタミステリ」と呼ぶことを提案したい"

Twitter / @増田まもるさん

"ブログを読ませていただきました。ぼくが作品からくみとって翻訳に反映させようと努めたものをすべて的確に読みとってくださって心から感謝します"

 友人のokiraku_k horaya@舞狂小鬼くんの『ミステリウム』の感想とそれに対する翻訳家 増田まもる氏のやりとり。

 

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2011.03.02

■「ヤン・シュヴァンクマイエル氏記者会見 2.17 Thu 2011」と オルドリヒ・リプスキー監督『カルパチア山脈の城の謎』シュヴァンクマイエル担当シーン


YouTube - 「ヤン・シュヴァンクマイエル氏記者会見 2.17 Thu 2011」

 先日記事にしたヤン・シュヴァンクマイエルの夢@恵比寿映像祭に絡んで、来日後、すぐに開催された記者会見の模様が、恵比寿映像祭から公式にYoutubeに挙げられている。

 冒頭、ひとこと語って下さいという取材の依頼に、ひと言は語りたくない、と無愛想なシュルレアリスト。ラディカルな側面が出ている。
 そしてそれを謝罪するチェコセンター所長のペトル・ホリー氏。
 来日の際に、シュヴァンクマイエルは柔和なおじいさん、というイメージがあるのだけれど、もしかしてそれは彼の言葉が、ペトル・ホリーさんによって通訳されているからではないだろうか、と思える象徴的なシーンである。

 質問は東京新聞の記者の3問のみ。yozickさんのコメントによると、東京新聞紙面にはこの模様が記事として掲載されたらしいが、ネットにはその記事は掲載されていないようだ。
 うちがとっている中日新聞は東京新聞と姉妹紙のはずだが、残念ながらではそうした記事は掲載されなかった。

◆オルドリヒ・リプスキー監督
 『Tajemství hradu v Karpatech : カルパチア山脈の城の謎』
 特殊効果・アニメーション ヤン・シュヴァンクマイエル


第23回チェコ映画鑑賞会「カルパチア山脈の城の謎」

" Tajemství hradu v Karpatech (カルパチア山脈の城の謎)
オルドリヒ・リプスキー監督/特殊効果・アニメーション ヤン・シュヴァンクマイエル/チェコ/1981年/99分
<解説>(前略)ジュール・ヴェルヌ(1828-1905)の小説Le château des Carpathes (1892)に影響を受けた、リプスキー監督の後期作品を代表する傑作。溢れるノーブルなゴシック趣味と、真顔で繰り出すチェコならではのおとぼけギャグ。シュヴァンクマイエルの奇天烈メカデザインや美男子伯爵に魅了されること間違いなし。 旧体制下で作られたとは思えないエレガントでエキセントリックな傑作コメディー。
開催日: 2011年2月23日(水) 開場19時  開演 19時30分
場所: チェコ大使館内映写室"

 もうひとつ、本日紹介するのは、シュヴァンクマイエル来日中にチェコセンターで開催された上映会の情報。(すでに先週終了したイベントなので御注意下さい)
 この上映の際に、来日中のシュヴァンクマイエルが、上映後、サプライズ登場されたとか。

カルパチア山脈の城の謎」原題 Tajemství hradu v Karpatech (Youtube)
 原題で検索すると3本の映像が。シュヴァンクマイエルらしきメカも出てきて愉快な感じ(^^)

Twitter / @真魚八重子さん

"アハハ、この文章わたしが書いたものです。無記名の、DVDの裏面解説"

 twitterでコメントいただいたのだけれど、上のチェコセンターHPに掲載されていたこの映画の解説文は、真魚さんが書かれた文章らしい。さすがに的確なワクワクするような紹介文である。観たことのない僕には、この言葉によって、楽しくて奇天烈なイメージが伝わってくる。

カルパチア山脈の城の謎 (さぼてんノートさん)

"わくわくするような機械。耳型盗聴器、目玉型の隠しカメラ、折畳式スクーター、反重力装置でりんごが浮く、ロケットが飛ぶ! "

 こちらのHPに写真が少し(^^)。キッチュなメカはティム・バートン『シザーハンズ』に繋がるのだろうか。

◆関連リンク
Oldrich Lipský『Adéla ještě nevečeřela : Adela hasn't had her dinner yet』オルドジヒ・リプスキー監督『Adéla ještě nevečeřela』ヤン・シュヴァンクマイエル担当シーン (1977年制作)

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2011.03.01

■架空レポート 【DOMMUNE】「シュヴァンクマイエル解体新書 第一章」

Photo_3

「シュヴァンクマイエル解体新書 第一章」(DOMMUNE:ドミューン)

"2/24(木) ※完全入れ替え制。
19:00 - 21:00 「シュヴァンクマイエル解体新書 第一章」
出演/ヤン・シュヴァンクマイエル、解説・訳/ペトル・ホリー(チェコセンター所長)   聞き手/五所純子(文筆家)
〒150-0011 東京都渋谷区東4−6−5 サンライズビルB1F"

Togetter 「【DOMMUNE】「シュヴァンクマイエル解体新書 第一章」」

 昨日の「『攻殻機動隊S.A.C. SSS 3D』新宿バルト9 超ウィザード級ハック」に続けて、こちらもTogetterによる疑似レポート。
 僕が編集した分と、当日協力いただいた方が編集された分と両方を含みます。

 実はこのイベントは観覧枠に応募して1名分抑えていたので、寸前まで行こうと画策していたのだが、残念ながら平日の東京は遠く、行けなかった。(観覧枠は、twitterでアニメの勉強をしている方に譲ることができたので、無駄にはなりませんでした)。

 当日はなんとか19時までに、なんとか仕事を終えて、電車の中でiPhoneで聴いた(USTは僕が乗る電車路線の通信環境では、映像は途切れて観られないのだ)。

 そして上のレポート(togetter)は、イベント終了後、#DOMMUNE のハッシュタグが付けられたツイートから、抜粋して編集させていただいたもの。
 自分でも電車の中で、紙のメモを取っていたのだけれど、結果的にはほとんど、大勢の皆さん(観覧者50名+UST視聴者3000人)のツイートで全体がカバーされていたので、メモをテキストに起こしてtwitterでつぶやくことはしていない。なので、togetterにも掲載していない。

 前半、通訳を務められたペトル・ホリー チェコセンター所長の解説で述べられていたことで、書き起こしたい部分も若干ある。

 ひとつだけ書いておくと、ヤン・シュヴァンクマイエルとエヴァ・シュヴァンクマイエロバーの子供二人のこと。
 ペトル・ホリーさんによると、娘さんはエヴァさんの後を継ぎ、ヤン氏の映画の衣装を担当。
 そして息子さんのヴァーツラフは、チェコシュルレアリズムグループの一人として活動し映画を撮っている。そして作風が似ているのだが、それをヤン氏は心良く思っていないとか。ヨーロッパでは「林檎が木から落ちる」と言って、そうしたことを良しとしないらしい。ただペトルさんによると、単なる世襲でなく、遺伝というのはあるものだな、と。(つまりペトルさんもその才能を評価しているということだと思う)
 チェコセンターでいずれ作品を上映したいと述べられていたので、大きく期待して待ちたいものである。

 もちろん当Blogを読んでいただいている方には、ヴァーツラフ・シュヴァンクマイエルのことは下記の二つの記事で取り上げたので、御存知と思う。
 映画も絵画もヤン氏とは、またひとつ違った才能の持ち主であると、僕は思う。

■ヴァーツラフ・シュヴァンクマイエル監督:Václav Švankmajer "Světlonoš (The Torchbearer)"
■チェコの新鋭シュルレアリスト ヴァーツラフ・シュヴァンクマイエル:Václav Švankmajer 絵画作品

 その他、聴きながら起こしたメモと、当日USTを録画したファイル(1時間33分ほど、一部録り逃したw)から、他にもtogetterにない部分を書きおこしたいと思っているが、いつになることやら(^^;)。

 最後にこのような刺激的なUSTを放映していただいた宇川直宏氏とDOMMUNEのスタッフの方々に、本当に感謝したいと思う。ありがとうございました。そして、第二章も楽しみにしています。夏にも来日の予定と聞きますので、期待したいと思います。よろしくお願いします!

◆関連リンク
Togetter - 「dommune「シュヴァンクマイエル解体新書 第一章」自分のメモ」
 YOSHIDA (pigeon_yoshida)さんがご自身のツイートをまとめられたもの。
 シュヴァンクマイエル発言の全体を丁寧に纏められています。
 僕のtogetterは冗長で全部読もうと思ったら日が暮れてしまうので(^^;)、ヤン氏の発言を把握されたい方は、コンパクトにまとめられた吉田さんのまとめを是非ご覧下さい。
五所 純子さんのBlog ツンベルギアの揮発する夜
 日めくりコラージュがいい。 「シュヴァンクマイエル解体新書」のあった2/24はコラージュでなく残念

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