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2011年6月

2011.06.30

■実相寺昭雄 展 7/16〜9/4 @ 川崎市市民ミュージアム

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実相寺昭雄 展 7/16〜9/4
川崎市市民ミュージアム公式HP
(Twitter / shamonoirさん経由)

"特撮テレビ番組「ウルトラマン」シリーズの監督、そして「あさき夢みし」「帝都物語」等、数々の映画作品の監督として知られる実相寺昭雄 (1937[昭和12]年生まれ)は2006[平成18]年11月、病気のため69年の生涯を閉じました。その作風や個性を指して「エキセントリック」と も称された奇才の逝去は多くの人々に深い悲しみをもたらしました。生前、川崎市の百合ヶ丘に永く在住していたこともあり、没後3年目の春に、彼の作品や台本、スケッチ、写真などの関連資料が川崎市に寄贈されました。

本展覧会では、この寄贈資料をはじめとして実相寺昭雄の映画・映像作品に関連する資料と映像、彼自身が演出を手がけたオペラ「魔笛」などの音楽・舞 台資料、さらに数多くの愛用品や書画などを展示し、実相寺昭雄の世界を多面的に紹介いたします。なお映像ホールでは彼が監督を務めた映画・映像作品を上映 し、日本の映像表現に独自の世界を切り開いた奇才の魅力に迫ります。

◆会 期: 7月16日(土)~9月4日(日) 開館時間: 9時30分~17時(入館は16時30分まで)*休館日:月曜日 ただし7/18(月・祝)は開館、7/19(火)は休館
◆会 場: 川崎市市民ミュージアム 企画展示室1
◆料 金: 一般 600円(480円) 、65歳以上・学生 400円(320円)、中学生以下は無料 *( )内は20名以上の団体料金
◆主 催: 川崎市市民ミュージアム

■実相寺昭雄 特集上映
■トークショー「実相寺昭雄を語る」
■プロムナードコンサート「実相寺昭雄と音楽」"

 川崎で開催される実相寺昭雄展。
 いままでにもその著作でいくつか氏のイラストを観ることができたが、それらがまとまって原画で観られるチャンス。
 冒頭に引用したシーボーズ、なかなか味わい深いですね。

◆関連リンク

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2011.06.29

■新刊メモ 『定本 夜戦と永遠 ---フーコー・ラカン・ルジャンドル』『憎鬼』

定本 上 定本 下 (文庫)
佐々木 中『夜戦と永遠 上---フーコー・ラカン・ルジャンドル』

"重厚な原典準拠に支えられ、強靱な論理が流麗な文体で舞う。誰もがなし得なかった徹底的な読解によって、現代思想の常套を内破する「永遠の夜戦」の時空 が、今ここに浮かび上がる—。『切りとれ、あの祈る手を』で思想・文学界を席巻した佐々木中の原点にして主著、補遺論文を付して遂に定本なる。女性に‐な る‐ラカンが叫び、知られざる泰斗・ルジャンドルが微笑する。恐れなき闘争の思想が、かくて蘇生を果たす。"

『夜戦と永遠』佐々木中氏インタビュー

TBS RADIO サタデーナイトラボ「春の推薦図書特集」【前編】 (ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル) 【後編】(タマフル)

"作家・哲学者・理論宗教学者の【佐々木中】さんとお届けします。"

 このpodcastで初めて知って興味を持った佐々木中。
 podcastは戸惑う部分もあるが、突然ロッカーの様にトーンが上がる言葉にインパクトを受けた。そして不気味な予感の言葉。
 東日本大震災のパニックの抑圧について。佐々木中氏がここで予言的に語ったテロルの予感が妙に頭にこべりついて……。
 佐々木氏の博士論文である、この大部の本を読んでみたくなった。(5月に図書館で借りてきたのだけれど、結局、読めなかった(^^;)ので文庫が出た機に掲載)

デイヴィッド ムーディ, 風間 賢二訳『憎鬼』

"しがない公務員のダニーは通勤途上、ビジネスマン風の男が 老女に襲いかかり容赦なく殴打する場面に遭遇した。 その後街では平凡な市民が突然凶暴化し、見ず知らずの他人を、 友人を、家族を襲う事件が頻発する。メディアは彼らを<憎鬼>と名付けた。 死者は増え続け、ダニーは家族と自宅に閉じ籠るしかなかった。 やがて軍隊による<憎鬼>狩りが始まり、ゴーストタウン化した街にも希望が見えたかに思えたが、ある朝ダニーの身近に予想しなかった事態が!"

 こちらは表紙のベクシンスキーに惹かれて掲載。
 物語もなかなか興味深い。

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2011.06.28

■レイノルド・レイノルズ監督「シークレット三部作」Reynold Reynolds "Secret trilogy"

Secrets of Secret Life (Trailer) on Vimeo
M:アニメーション・セレクション 1 « ImageForumFestival2011

"アニメーション・セレクション1 秘密の機械 5作品65分
(オーストリア、ドイツ、ポーランド)

ミッキー・マウスとプルートが、壊れた機械のように引きつった笑いを繰り返す『シャドウ・カッツ』。映画を近代科学の視点で再分析し、新たな可能性 を探求するレイノルド・レイノルズの「シークレット三部作」"

 先週、観に行ったイメージフォーラムフェスMプロ、ブラザースクエイ「マスク」と合わせて、ベルリンを拠点に活動するレイノルド・レイノルズの3本もなかなか印象的だった。
 このトリロジーは、"Secrets of Secret Life" "Secret Machine" "Six Easy Pieces"の三本。

 いっしょに観たokiraku_k:horaya@舞狂小鬼君が、会場とtwitterでつぶやいていたように(関連リンク参照)、まさにNW-SFのような実験映像。時間の摘み方が面白かった。時計もかなり映し出されるが、印象的なのは冒頭に引用したトレイラーに観られるように、植物の成長をとらえる微速度撮影によるコマ撮りアニメーション。単なる微速度撮影ではなく、女性をあわせて捉えた映像は新鮮な映像空間を創り出している。

 ただし全体としてみると、不必要に感じるヌードシーンとか、全体の構成がいまいち乗りきれない。たぶん緊密なバックボーンになる思考が整理されていない、と思うのは僕が読み切れていないからだろうか。

Reynold Reynolds(公式HP)
 Portrait of Reynold Reynolds (Low Res) on Vimeo(動画)

A portrait of Reynold Reynolds, an americain Videoartist currently based in Berlin, Germany. Production: Alexander Czekalla & Gian Luca Di Carlo

 "Secret Life" "Secret  Machine" "Six Easy Pieces"のメイキング。
 うえの映像とあわせてご覧あれ。

◆関連リンク
Twitter / @okiraku_k

"イメージフォーラム > 「マスク」はレム原作の迷宮的な雰囲気を人形アニメでこれ以上ないくらいぴったりな雰囲気で再現。レイノルド・レイノルズの「シークレット3部作」は、一 言で言うとラングトン・ジョーンズの『レンズの眼』とか『新しいSF』の世界。NWを映像化した感じでgood。

Twitter / @okiraku_k

"レイノルド・レイノルズについて追記。ラングトン・ジョーンズみたいだと書いたが、バラードやジョーンズ『レンズの眼』のようにニューウェーブSFは”時 間”と”意識”が2大テーマと思ってる。今日見た映画は「大時計」「時間機械」「レンズの眼」などの作品の印象とかなりダブったということ。"

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2011.06.27

■新刊メモ 「プリンツ21 2011年秋号 特集 ヤン・シュヴァンクマイエル」『怪談(ヤン・シュヴァンクマイエル 画 / ラフカディオ・ハーン 作』

Prints_21_2011

『prints (プリンツ) 21 2011年秋号 特集 ヤン・シュヴァンクマイエル』(amazon)
プリンツ公式HP

"チェコの映像作家、ヤン・シュヴァンクマイエルの約80ページに渡る大特集です。 日本が世界に誇る写真家・細江英公が、「投影」の技法を用いてシュヴァンクマイエルを撮り下ろしたポートレートが巻頭を飾ります! ここに、日本とチェコ、二人の巨匠の奇跡のコラボレーションが実現!"

"特別付録/オリジナルポストカード
■表紙■ 写真:細江英公
【CONTENTS】
撮り下ろし巻頭グラビア ヤン・シュヴァンクマイエル VS 細江英公
ヤン・シュヴァンクマイエルからの手紙
対談 ヤン・シュヴァンクマイエル×細江英公
極私的シュヴァンクマイエル論 
 『サヴァイヴィング ライフ』オブジェ少年の夢と現実 飯沢耕太郎
 『オテサーネク』飽食をめぐる三女神 やなぎみわ
 『アリス』シュヴァンクマイエルとルイス・キャロルのアナロジー 小谷元彦
 『悦楽共犯者』触覚フェティシズムに深く浸されることへの共感 柳下毅一郎
 『部屋』『男のゲーム』言語で変換できない快楽スイッチ ピエール瀧 
 『ファウスト』からくりの愉楽 宮沢章夫
 『ルナシー』人間も肉片の塊に過ぎない 松江哲明
フィルモグラフィ1964-2011
DVD・書籍リスト
ヤン&エヴァ シュヴァンクマイエル展 〜映画とその周辺〜
 『自然の歴史』について 小宮義宏
京都精華大学「ヤン&エヴァ シュヴァンクマイエル展」のためのワークショップ・レポート
ヤン・シュヴァンクマイエル、マックス・エルンスト、 上原木呂 三人展
 シュルレアリストたちの宴 上原木呂
殊萬句舞繪鏤(しゅばんくまいえる)木版画 プリンツ21誌上ギャラリー
ふたりの巨匠が行く、「お岩稲荷」訪問機。
細江英公作品集 Eros and Thanatos——光と闇
細江英公略歴
細江英公巻頭作品 プリンツ21誌上頒布"

 これだけ充実した特集はひさびさではないだろうか。
 内容も楽しみだけれど、表紙の写真がまず凄い。写真家・細江英公氏とのコラボレーション、「投影」技法でシュヴァンクマイエルと彼の映像作品が融合している様が見事。
 2011.6/25発売ということだが、まだ僕は未見。早く実際に手に取ってみたい(毎度書いてますが、うちの街にはこういう雑誌は入荷する本屋がないんです(泣))

Fukkan_com_2

『怪談(ヤン・シュヴァンクマイエル 画 / ラフカディオ・ハーン 作 / 平井呈一 訳)』(amazon)
『怪談』 (Fukkan.com)

"# 著者: ヤン・シュヴァンクマイエル 画 / ラフカディオ・ハーン 作 / 平井呈一 訳
# 出版社: 国書刊行会 # 判型: B5変型・上製
# ISBN: 9784336053480 # ジャンル: 文芸書
# 配送時期: 2011/07/中旬
# 価格:予価 3,150 円 (税込) チェコの映画監督・造形作家ヤン・シュヴァンクマイエルの描き下ろし挿画により、ラフカディオ・ハーンの名作『怪談』が全く新しい相貌のもとに甦る!! 一世紀を超えた夢の企画が遂に刊行!! 寺に住む盲目の琵琶法師芳一。ある夜、突然現れた武士に請われ、ある屋敷に琵琶を弾きに行くが、夜毎やつれてゆく。その屋敷の「高貴なお方」の正体とは…? (「耳なし芳一のはなし」) ほか、「雪おんな」「ろくろ首」を含む20編の怪異集成。"

 そして先日の浮世絵に引き続き、日本の伝統(?)とヤン・シュヴァンクマイエルとのコラボレーション。妖怪とか江戸川乱歩に続き、今度はラフカディオ・ハーンの『怪談』。

 引用画像は、復刊.comにあったイメージ画ということで、実はシュヴァンクマイエルのものでない可能性もあるが、なんとなく彼の作品イメージを持っているように見えたので、とりあえず掲載。

 それにしても、どんな画像が登場するか、楽しみである。

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2011.06.24

■Doze Green(ダズ・グリーン)「The GODDESS(ザ・ゴデス)」

Goddess_3

Kidrobot Black
飛騨高山 留之助商店 店主のブログ : The GODDESS by Doze Green、公開。

"Doze Green(ダズ・グリーン)のThe GODDESS(ザ・ゴデス)がついにベールを脱いだ。 オーガニックとメカニックが有機的に結び付いた形容し難い神々しさ、宇宙のすべてを包み、癒し、愛する永遠の母の姿である。 角の先から足元まで高さは20インチ(51センチ)、$500.00 + 送料、kidrobot blackで発売開始(略)"

 中子真治さん絶賛のアート・フィギュア。是非、上記留之助商店のBlog記事にある写真全部をご覧下さい。
 巨大感とアンバランス感が素晴らしい!
 下のリンク先にある、このオブジェモチャの原型になったと思われるダズ・グリーンの壁画とは、色やリアリティが違いますが、こちらの存在感は元絵を超えた素晴らしい出来。

留之助商店Blog、The GODDESS似のデザイン画
 痺れるぅー(^^;)。アフリカの原始的造形芸術の流れを感じますね。

"Doze Green Teaser :: Off The Wall" (Youtube)
 ダズ・グリーンのファンキーな制作風景! 他にもいくつも動画があります。

◆関連リンク
Doze Green画像検索ダズ・グリーンの作品群。
Doze Green, Dave Ellis『Shaft』
P. Michael, Doze Green『Seed』

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2011.06.23

■「千年の土産 今 敏 回顧展」開催 @ 新宿眼科画廊

Photo

「千年の土産 今 敏 回顧展」開催 - KON'S TONE

"あの日から1年――。 2010年8月24日に46歳で急逝した 今 敏 の回顧展が、3年前の「十年の土産」展と同じあの空間で再び。
2011年8月12日(金)〜24日(水)12:00〜20:00
* 8月18日(木)は休廊です
* 初日(8月12日)は18:00まで、最終日(8月24日)は17:00まで
*入場無料

場所 新宿眼科画廊 東京都新宿区新宿5-18-11
03-5285-8822
http://www.gankagarou.com/sche/201108konsatoshi.html

今 敏 がアニメーション作品のために制作したイラストレーション、監督デビュー以前に描いた漫画作品の原画、さらには私的なスケッチなど貴重な作品も展示します。(略)
会期中はギャラリーにおいて『今 敏 画集BOX』100セットを先行販売します"

 亡くなって一年の今 敏さんの個展が開かれる。
 『パーフェクト・ブルー』の絵だろうか。個展のチラシがとても良い。この原画が見られるとしたら、是非、行ってみたいもの。
 あと願わくば、今監督の描かれた緻密なレイアウト図の展示を是非に御願いしたい。あの細密画は、原画で拝んでみたいもの。
 映画の原型がまさに詰まっているレイアウト画で今 敏監督が込めようとしたものを生で体感したいものである。

 残されている膨大なレイアウト画を中心にして、大規模な展覧会も今後実施されることを希望したい。海外で人気と評価の高かった監督なので、もし日本でそうした試みが企画されないとしたら、是非とも海外でもいいので、実現してほしいものである。

『今 敏 アニメ全仕事』刊行 - KON'S TONE

"2011年6月15日発売予定(電子書籍版も同時発売) 1260円(税込) 編集・発行: 株式会社G.B.
作品解説: 氷川竜介 インタヴュー / 寄稿: 林原めぐみ、岩男潤子、能登麻美子、山寺宏一、石川光久、沖浦啓之
http://www.gbnet.co.jp/ "

 そしてこういった本も出版が予定されている。
 上の引用にある『今 敏 画集BOX』がどんなものか、特に気になるが…。

◆関連リンク
新宿眼科画廊 今 敏 個展「十年の土産」(公式アーカイブ)
ジービー, マッドハウス〈協力)、KON'STONE(協力)『今 敏アニメ全仕事』

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2011.06.22

■古川日出男 ニューヨークの朗読 @ 『モンキービジネスの英語版』イベント

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japanamerica: Me on Monkey in Daily Yomiuri(Roland Kelts氏のBlog"japanamerica"より)

"American novelist Steve Erickson and Japanese novelist Hideo Furukawa to talk about storytelling.

It also includes Furukawa's spastically apocalyptic short story,
"Monsters" in which the eponymous creatures have overtaken Tokyo's most famous neighborhoods, Ginza and Shibuya, and express deep longing and exasperation about what the humans have left behind. And Furukawa's conversation with Murakami is the centerpiece of a thrilling manuscrip"
[translator Chisato, Hideo Furukawa, Steve Erickson, Motoyuki Shibata, Roland Kelts in NYC](引用写真のキャプション)

japanamerica: Monkey Business Tokyo launch event, June 12
(Roland Kelts氏のBlog"japanamerica")

"ユニークな文芸誌『モンキービジネスの英語版』が生まれました!
ブルックリンの人気文芸誌『A Public Space』の協力で、年一回、 日本版のなかからベストの作品を選りすぐって刊行。第1号は4月に ニューヨークの書店に登場、ゴールデンウィークには小澤實、川上弘美、 古川日出男、スティーヴ・エリクソン、レベッカ・ブラウン、といった面々が 参加して刊行記念イベントが行われ、大好評を博しました。"

 古川日出男、柴田元幸他「モンキービジネス」のニューヨークでのイベントについては、このRoland Kelts氏のBlog "japanamerica" の記事が詳しい。 日本の読売新聞の記事もクリップしていて、日本のどのサイトより詳細。
 その記事から以下、書き起こし。

日米の作家 新鮮な共鳴 柴田元幸 (2011.5/10 読売新聞)

" 5/1 は、マンハッタンに変わって新しいニューヨークの文化の拠点と化した感のあるブルックリンの書店<ブックコート>での、刊行記念パーティを兼 ねた気楽なイベント。川上、スティーヴ・エリクソン、小澤、ブラウン、古川日出男の面々が、少ししゃべってから自作を読むという豪華企画である。淡々とし た話あり劇的な朗読あり、自句への自解あり、それぞれ持ち味を発揮して大いに盛り上がった。
 5/3(略)午後にNPR(全米公共ラジオ)に出演した時もそうだったが、黙示録的な想像力を発揮してきた古川が福島県出身でもあることから、震災前後で想像力の役割がどう変わるかといった話題がやはり聞き手を惹きつけ、それがエリクソンの小説『アムジニアスコープ』などで幻視される黙示録的ロサンゼルスにもつながり、話はいっそう興味深くなった"

 ここで述べられている朗読が聴きたくてネットを探索してみた。
 見つからない、と思ったら、結局Roland Kelts氏のBlog japanamerica: May 2011 に情報がありました(^^;)。Monkey Business showcases contemporary Japanese writing | 89.3 KPCC ←こちらのHP、左上のDownloadをクリックするとMP3ファイルが再生されます。

古川日出男ニューヨークでの朗読(音声ファイル)
 5/3NPR(全米公共ラジオ)に出演時のインタビューと朗読(中央少し前から)。
 いままで幾つかの古川の朗読を聴いたが、この奥底から絞り出すような黙示録的な朗読は凄い。

"怪物は語る。

おれはいまここに必死に停まろうとしている。
時間はどんどん過ぎ去る。
わかるか?
渋谷は廃れた。
銀座は錆びた。
お前は未来だけを見ている。おれとは違う。
わかるか?
わからないだろ。
お前のいる場所に、もはやおれはいないからだ。おれが降りたからだ。ここはそこではないからだ。本当のことを言おうか? おれも降りずにそこにいたかった。未来が訪れる場所に。おれだって意志など持たずにいたかった。
しかしおれは降りて、ここに。
現在が "過去" にしかならないここに。
わかるか?
未来がこの現在を置き換えないここに。
わからないだろ。"

 朗読された作品は『TYOゴシック』P10の「怪物は語る」の冒頭部分。
 この小説は「モンキービジネス」2008年vol.1に掲載されたものであるが、震災後の朗読として、凄みのある古川の声で聴くと、いろんなことが想起される。
 古川の日本語に続いて英訳の声が入るので、それによる途絶が気になるが、これもまた別のイメージをもたらしている。

 古川日出男ファンであれば、必聴である。
 ということで、こっそりと「怪物は語る.mp3」。時間のない方はこちらをどうぞ。

◆関連リンク
古川日出男『TYOゴシック』
Blog うまくいってる? 「古川日出男ナイト VOL.6」

"〜青山ブックセンター六本木店リニューアル2周年記念イベント〜
『ベルカ、吠えないのか?』文春文庫化記念 古川日出男ナイト VOL.6
朗読 『ベルカ、吠えないのか?』古川日出男
『アムニジアスコープ』スティーヴ・エリクソン
2008.6.7 青山ブックセンター六本木店"

 古川がスティーヴ・エリクソン『アムニジアスコープ』を朗読した痕跡。
 だが音声はない。
 ここにあるのは、向井秀徳との朗読ギグ。"TUESDAY GIRL" "USODARAKE" "6本の狂ったハガネの振動" "ベルカ、吠えないのか?" 以前記事にしたが、特に後半2本が凄い。
古川日出男の100字レビュー:旅と現代文学。
 twitterでつぶやかれる古川日出男の関連ツイートが即座に掲載されている。
柴田元幸 責任編集『モンキービジネス』 | 株式会社ヴィレッジブックス

 

・当Blog記事
 熱い!古川日出男×向井秀徳 朗読ギグ ビデオ DAX配信中
 古川日出男 関連記事

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2011.06.20

■感想 ブラザーズ・クエイ監督 『マスク』(スタニスワフ・レム原作) Brothers Quay "MASKA" Stanislaw Lem

Photo

M:アニメーション・セレクション 1 « ImageForumFestival2011

"アニメーション・セレクション1 秘密の機械 5作品65分(オーストリア、ドイツ、ポーランド)

クエイ兄弟の新作『マスク』では、生命を与えられた殺人人形の恐ろしい悲恋劇が語られる。

マスク
ブラザーズ・クエイ/ポーランド/24分/35ミリ(ビデオ版)/2010
音楽:クシシュトフ・ペンデレツキ"

イメージフォーラムHPのPDF

 イメージフォーラムフェスティバル2011@名古屋にて、ブラザーズ・クエイ「MASKA:マスク」。
 冒頭の幻惑的な映像が素晴らしい。あの暗く黄昏れた光はクエイ作品でも更に先鋭化されてるのではないか。そして宮廷の人形達の爛れた色と形態。何処にもない光に息を呑む。

 原作のスタニスワフ・レムの短編と比べると、流石に24分では機械知性体の脳内を描いた深みのある描写はクエイと言えど表現できていない。
 多分後半の蠍形態の造形の深みが足りなかったせいもあるかと思う。ナレーションをもっと増やして、押井守的に衒学目くらましでも良かったかも。

 真面目に、この2倍の時間を確保して、レムの原作にあったアクションシーンも描いて、丁寧に映画化をして欲しかった。クシシュトフ・ペンデレツキの音楽で凄みのある昏い空間を創り上げていたので、そこまでやっていたら、クエイとして画期的だったかも。良くも悪くもクエイらしい秀作であった。

■原作短篇の迅速な出版希望

 @31two さんからメールでいただいていた感想に、原作と映画を両方楽しむべき作品とあった。まさにそんな作品、早く国書刊行会からレムの短編集が出ることを望みたい。

 もともとは、昨年秋に出る予定だったスタニスワフ・レムコレクション『短篇ベスト10』での短編集の早い刊行を嘆願。『ダルグレン』がいよいよ本当に出るようなので、次はレムを是非!国書刊行会公式twitter @KokushoKankokai‎ さんにみんなで御願いしましょうw。

◆関連リンク
News: The Brothers Quay Do Stanislaw Lem In MASKA
 検索したら何とクライマックス1分間の動画。未見の方でこの映画をしっかり観たい方は絶対にクリックしない方がいいです。予告篇とは描かれているけれど、しっかりとクライマックスが映し出されるので。

当Blog記事
新作情報 ブラザーズ・クエイ監督 『マスク』(スタニスワフ・レム原作) Brothers Quay "MASKA" Stanislaw Lem
感想 スタニスワフ・レム「マスク」: Stanislaw Lem "MASKA" (ブラザーズ・クエイ映画化作品)

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2011.06.17

■岩井俊二監督新作『ヴァンパイア:Vampire』予告篇


YouTube - Vampire Movie Trailer 2011 (Kristin Kreuk)
(Twitter / @森井さん経由)

"岩井俊二の監督新作「ヴァンパイア」トレーラー。海賊版らしい。BGMトム・ヨーク。"

岩井俊二 - Wikipedia

"2005年よりロサンゼルスに拠点を移し活動している[1]。2009年にはフランス・アメリカ合作映画である「ニューヨーク、アイラブユー」に監督の1人として参加。現在ハリウッドにて初の長編映画「vampire」を撮影中。"

 待望の岩井俊二の『花とアリス』以来の長編映画。
 知らなかったけれど、2005年よりロスに拠点が移っていたんですね。そしてついに長編の制作。

 予告篇で観る限り、岩井俊二的なリリカルな画面は健在。そして堂々たる風格の吸血鬼映画のテイストが感じられる。
 『花とアリス』に続き、蒼井優も出ているが、画面は海外の映画のタッチになっている。

 期待して待ちたい。

◆関連リンク
Behind-the-Scenes Footage of Shunji Iwai’s VAMPIRE
 メイキングシーン。
YouTube - Clip de "Vampire" de Shunji Iwai (1)
 他にも公開された映像が。
Vampire - Directed by Iwai Shunji | Kevin Zegers, Keisha Castle-Hughes, Rachel Leigh Cook, Kristin Kreuk, Aoi Yu, and Adelaide Clemens. | Film - indieWIRE

"Director: Iwai Shunji
Writer: Iwai Shunji
Cast: Kevin Zegers, Keisha Castle-Hughes, Rachel Leigh Cook, Kristin Kreuk, Aoi Yu, and Adelaide Clemens.
Synopsis: Not all of those amongst us who crave blood are vampires, and not all vampires crave blood. For those of you expecting anything remotely resembling Twilight, Nosferatu, or Bela Lugosi, Vampire may not be your cup of the red elixir of life. . . ."

iwai shunji film festival(公式HP)

・当blog記事
 感想 岩井俊二監督 『花とアリス』

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2011.06.16

■フラクタルを用いたシュルレアリスムのアーティスト MANDELWERK

Mandelwerk

MANDELWERK on deviantART(公式ギャラリー)

The_mandelbulb_sect_2_by_mandelwerk

 フラクタルを用いたシュルレアリスムのアーティストMANDELWERK。
 ここに引用した絵二枚に、特に痺れました。

 作家自身の紹介写真が右。顔にペインティングでマンデルブロ。ディジタル世界の呪術的な変容となっていて、これも凄く好きだ。

 プロジェクションマッピングで、こうしたフラクタル図形を体に投影し、呪術的ダンスを踊るようなパフォーマンスを誰かやってくれないだろうか。想像しただけでワクワクします。

 それとも世界には既にそんなアートが存在しているのか。探索せねば(^^)

mandelwerk.com(公式HP)

"@ 3 . 3   G I G A  P I X E L S
Behold the biggest render ever made of the Mandelbulb so far... feel free to take the challenge! ;) At maximum zoom this image is 400 square meters (480 square yards), 20 x 20 meters big. Use Ctrl, Shift and arrow keys to browse around, enjoy!"

 なんと400平方mの巨大なフラクタル画に、インタラクティブにアクセスできるギガピクセル画。


YouTube - First year of the MANDELBULB
 MANDELWERK自身によるCG動画。
 これは3Dの大画面で没入して観てみたい。IMAXの巨大スクリーンで観たら、凄いでしょうね。

◆関連リンク
YouTube - ‪MANDELWERK さんのチャンネル
 他にも少ないけれど、動画作品が存在。

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2011.06.15

■ゲーム『L.A.ノワール : L.A. Noire』 プレイ動画


YouTube - L.A. Noire プレイ動画 日本語解説付き
(Twitter / @滝本誠さん経由)

"「L.A Noir」試聴。こ、これは、、、。ミステリーファン狂喜のハイクオリティー尋問ゲーム。これ以上は書かない。質問にリプライもできないことに御理解。とにかく驚嘆の一言…"

 ゲームは全くやらないのでその存在を知らなかったが、この滝本さんのtwitterにあったCGによるノワールなインタラクティブゲームを紹介する。

 ゲーム自体については、門外漢の僕には書くことはないので、予告ムービーを掲載してお茶を濁しますw。

 50-60年代のアメリカ暗黒映画のタッチ(かな)。
 予告篇がいいムードになっているけれど、もう少し映像のトーンは薄汚れていても良かったかも。スモーク焚いて、リンチ的なフィルタをかけてほしかったりしますw。

 尋問して追いつめて行く、というのが肝みたいですね。ハードボイルドな刑事になりたかった人には、うってつけのゲーム。僕はCGのリアリティを確認してみたくなりました。

◆関連リンク
YouTube - L.A. Noire video game: motion face capture HD trailer - PS3
 Brendan Mcnamara writer/Directorによる解説。
 36台のハイビジョンカメラで人の表情をとらえデジタルデータ化した様子。
PS3ゲーム『L.A.ノワール (初回生産特典:「The Naked City」ダウンロードコード同梱)【CEROレーティング「Z」】』

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2011.06.14

■アントネッロ・シルバーリニ : Antonello Silverini イタリアのイラストレーターによるP.K.ディックの表紙画

20110612_01627 20110612_01619

Bookcovers - Antonello Silverini(公式HP)
 (Twitter / @biotitさん経由)

"Antonello Silveriniというイタリアのイラストレーターを知った。深紅と薄水色の使い方がにくい、奇妙な作品群。数年前イタリアで、フィリップ・K・ディック関係の叢書?全集?の表紙をまとめて担当したよう。その数30冊以上。"

 まずは公式HPに飛んで、ディックの35作品の表紙を観て下さい。
 リンク先に冒頭に引用したサムネイル画像が貼られていて、それぞれをクリックすると、拡大した絵として観られます。

Photo

 僕が全作品から、好みで選んだのが、これらの作品。
 左上から、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』『フィリップ・K・ディック 我が生涯の弁明』『火星のタイム・スリップ』『高い城の男』 『ヴァリス』 『ザップガン』

 どうですか、皆さんのイメージとの乖離は?
 いずれも素晴らしくポップなはじけるようなイラストで楽しくなるのですが、『アンドロ羊』の羊が特に僕のお気に入り。
 『ブレードランナー』とは180度違うけれど、あの原作のマーサー教とか映画から脱落した洒脱な部分のイメージを見事に表現していると思うのは、僕だけでしょうか。

 そして『高い城の男』!!
 日本の本の表紙絵で捉えられているディックのイメージと乖離しているけれども、どこかこれも間違いなくディックの側面であり、この感覚はとても興味深い。イタリア人故なのかは不明だけれど、このイラストレーターによるディック作品評を是非、読んでみたいと思わせる。

 あと、次の作品も好きなのでリンクを貼っておきます。
 『死の迷宮』 『去年を待ちながら』 『ユービック』 『パーマーエルドリッチ3つの聖痕』

 この全集、とても欲しいですね。
 全部、並べて観てみたい。だれか国内で展示会を開催してもらえないかなー(^^)。

 その他ディック以外のイラストもHPにあるので、是非、ご覧あれ。

◆関連リンク
BLUE BOOK Group展

"会期:2008.6.18(水)~6.29(日)
会場:ブックギャラリー ポポタム(西池袋)
・ギャラリー&カフェ ファインド(十条)
●BLUE BOOK Group展とは イランの画家、ハッサン・アメカンが呼びかけ人となり、世界各国で活動する31名の作家有志によって開かれる国際展示。 メンバーはボローニャ国際絵本原画展を通じて知り合った作家を中心に、絵本やイラストレーションの分野で活躍する若手作家たち。展覧会の企画、運営も作家たち自らが行うという珍しい試みで、2年に一度、世界各国の巡回を目標としている。"

 アントネッロ・シルバーリニ : Antonello Silveriniの名前があります。
 このグループ展で日本にも少なくとも一度、原画が来ているようです。

 

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2011.06.13

■村上春樹 カタルーニャ国際賞 受賞スピーチ「非現実的な夢想家として」ノーカット動画


YouTube - 村上春樹氏「原発批判」演説ノーカット1/4(2011/06/10)


村上春樹氏 演説ノーカット2/4


村上春樹氏 演説ノーカット3/4


村上春樹氏 演説ノーカット4/4

 東電原発事故後、こんな言葉を待っていたような素晴らしいスピーチです。
 胸に染みこんでくる言葉。

 オウムのサリン事件、阪神大震災を作品として扱ってきた村上春樹が今後、東電原発事故をどう表現するのか、興味深い。
 『1Q84』の青豆が暮らした、月が2つ浮かぶあの世界に神の火は存在しているのだろうか。

 今回、村上がどう現実と人々にアクセスして行くか、期待したいものです。

 以下、全文の書き起こしへのリンクと、僕が感銘を受けた部分の引用です。
 上のスピーチのムービーもですが、既に多くの人の眼に触れていると思いますが、もっとたくさんの人の眼に留ると良いと感じて、このように掲載してみました。

続きを読む "■村上春樹 カタルーニャ国際賞 受賞スピーチ「非現実的な夢想家として」ノーカット動画"

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2011.06.10

■ヤノベケンジ個展「アトムスーツ・プロジェクト:大地のアンテナ」@山本現代

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未曾有の現実の中、放射線を視覚化したアート|イズムコンシェルジュ

" 7月2日から東京・白金のギャラリー山本現代にて、ヤノベケンジ氏の個展「アトムスーツ・プロジェクト:大地のアンテナ」が開催される。30日まで。

ガイガー・アンテナを持つ数体のアトムスーツ人形が放射線をキャッチし、作品中央には空也上人像を模した等身大のヤノベケンジ人形がたたずんでいる。

「アトムスーツ」は、放射性物質による人体表面の汚染と体内被爆から人体を防護するための必要最低限の機能を備えた特殊な全身スーツです。表面は付 着物質をすぐに除染できるウォータープルーフ素材でできており、眼球、生殖器、臓器など重要器官部にガイガー・ミュラー・カウンターが装着されています。 90年代、「終末世界」を生き残るために制作された“サヴァイバルマシーン”の重量化から脱却するために作られた身軽なこのスーツは、ヤノベを「妄想」の 世界から旅立たせ、「現実」に立ち向かわせた重要な作品でもあります。(プレスリリースより)"

 来月、あのアトムスーツが復活。
 東京のビルの一室にあるギャラリー・山本現代で、放射線の検出がどの程度なされるのか、わからないが、緊迫のアートになるだろう。

空也上人立像とヤノベケンジ「大地のアンテナ」 時代生きる民衆の中へ(2000)

" 布教のために始めた踊り念仏など民衆の心とともに生きた空也の姿が今も生き生きと脈打つのが空也上人立像だ。空也が生きた時代から約 300年後の鎌倉時代につくられた像は、運慶の四男にあたる仏師、康勝の作。わが国の木造肖像彫刻の最高傑作の一つとして名高い。胸に金鼓を下げ、右手に は鉦(かね)を鳴らす撞木(しゅもく)、左手には鹿の角を載せた杖(つえ)。空也上人の生前の姿を生き写したような写実的な表現。

「小学校の教科書で初めて空也上人像を見たとき生身の生きた姿のように思いました。彫刻家として見ても、この像は素晴らしいし、常に 民衆の中に入って布教し、人々を救済した空也の生き方にもひかれます。踊り念仏を始めたり、ときにユーモアも取り入れたパフォーマンスで人々をひきつけた 姿勢は、森村泰昌さんとかボクとか関西の現代美術家とも共通したものも感じます」とヤノベは話す。"

 

 そしてこの記事は、この空也上人像を模した等身大のアトムスーツを着込んだヤノベケンジ人形の登場時(2000年)のレポート。

ヤノベケンジ 「核時代のサヴァイバル/リヴァイバル」 « 戦争と芸術Ⅳ-美の恐怖と幻影-(2009)

"制作の動機である「未来の廃墟」からチェルノブイリを訪問した理由、そしてチェルノブイリでヤノベさんが見たもの、その後のアーティストしての葛藤など、普 段は聞くことの出来ない大変興味深い話を聞くことが出来ました。これまでの講演や同時期に大阪で行われていた水都大阪などで見せていた表情とは、また違っ た表情のヤノベさんを垣間みることができたのではないかと思います。"

 続いて、2009年に京都造形芸術大の「戦争と芸術Ⅳ-美の恐怖と幻影-」において、展示された同作品の記事。 

◆関連リンク
空也上人 - Wikipedia
Atom Suit Project - Antenna of the Ground - /// YANOBE KENJI ART WORKS(ヤノベケンジ公式HP)

当Blog記事 ヤノベケンジ  Google 検索
ヤノベケンジ 震災後 の 胎動 − 1: ★究極映像研究所★

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2011.06.09

■ヤノベケンジ ラッキードラゴンの伝説 2009 : Lucky Dragon


YouTube - ヤノベケンジ ラッキードラゴンの伝説 2009 1/5
【TV放映】水都大阪2009 ヤノベケンジ密着ドキュメント

"MBS 「映像’09 ラッキードラゴンの伝説-ヤノベケンジ×水都大阪2009-」
10月18日(日)深夜(19日午前)24:50-25:50
大阪出身の現代美術作家、ヤノベケンジさんはこの夏、新作に挑んだ。その名はアート船「ラッキードラゴン」。水の都の復活を掲げたイベント「水都大阪 2009」のために制作されたこの巨大な竜は、ナニワの水辺を縦横に走り回っては火や水を噴くパフォーマンスで観客を魅了した。番組では、総勢100人を 超える人たちが関わった、5ヶ月に及ぶ制作過程に密着しながら、彼の発想の原点と作品に込めた思いを探る。"

 これはMBSで関西ローカルとして放映された番組 (約60分)を、ヤノベケンジのYoutube公式(たぶん)チャンネルTheTorayanが5本の動画、1/5〜5/5に分割して公開したものである。

 禍々しい《ウルトラ―黒い太陽》の映像から始まる水都大阪2009、第五福竜丸に起源を持つヤノベ作品建造と公開の物語。
 これは現実の日本にチェルノブイリと同じ忌まわしいゾーンが生成されてしまった現在、ヤノベファン必見のビデオである。

YouTube - ヤノベケンジ ラッキードラゴンの伝説 2009 4/5
 森の映画館で描かれた核の恐怖。第五福龍丸の横で語るヤノベケンジ。

"人類の負の遺産を語り継ぐ船を全く違う次の新しい何かを創るためのイマジネーションの化けものに造り変えようとして今のラッキードラゴンが完成"

YouTube - ヤノベケンジ ラッキードラゴンの伝説 2009 5/5
 今後のラッキードラゴンについて質問されてヤノベケンジ。

"伝説が現実に繋がるようなことになるかもしれませんね"。

絵本の語り
"心で想うことはいつか本当に起こるんや。本当にできるんだから、まあちゃんのふしぎなおはなしをみんなに教えてあげるんや"


YouTube - 「トらやんの世界」2004(『森の映画館』上映作品)

"ヤノベケンジ「森の映画館」(2004)での上映映画です。(13分) http://www.yanobe.com/aw/aw_cinema_in_the_woods.html"

 都立第五福竜丸展示館で福竜丸の横に展示された核シェルター『森の映画館』で上映された映像作品。
 大阪コテコテファーストシーン(^^;)を越え、チェルノブイリの赤い森と放射線の恐怖が描かれる。これはヤノベケンジが自身の父親をトリックスターとして写しながら、自分の二人の幼子の命を核の脅威から守ろうとして描いた、根源的なサバイバルの映像である。

 ここを起源として、"ラッキードラゴンの伝説 2009"の第五福龍丸の再構築が図られたのである。

内田 樹, 中沢新一, 平川克美『大津波と原発』

"人間の人間性を基礎づけるもっとも根源的な能力は「なんだかわからないけど、恐ろしいものが切迫してきている」ことを感知できる力(内田樹)"

 内田樹があとがきで書いているのは、この人間に原初的に備わった感覚と、それを矮小化する薄っぺらな現代の合理主義の否定である。

 ヤノベケンジが反原発を軽々しく口にせず作品で描くサヴァイバルの本質はこれかもしれない。

 そして6/4ヤノベケンジが以下のようなつぶやきを。
 ラッキードラゴンを用いたヤノベの震災後、原発事故後の活動が本格的にスタートする予感である。

Twitter / @ヤノベケンジ氏

"「福竜丸」の命を受けた「ラッキードラゴン」船。今年再び現れるかも。http://bit.ly/mdItUS(上のビデオへのリンク)"

◆関連リンク
Twitter / @Taro Kiguma/木熊太郎氏

"7月2日からヤノベケンジさんが個展をやるそうです。もちろん、あのスーツ、アトム・スーツプロジェクト! 未曾有の現在進行形の事象の中でのメッセージは必見以外の何物でもない。山本現代にて。"

 そして封印されていたあのアトム・スーツが再び立ち上がる!!

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2011.06.08

■ロシアの異様な建造物 巨大球体&高電圧建造物 Russia strange Ball & Structure

20110605_163658

Panoramio - Photo of акустический аттракцион
 (ロシア西部の森林にある謎の巨大球体に放射能の影? - GIGAZINE経由)

"かなり以前からあるというその球体は、いったい何のために作られたのかすら不明な上に、謎のカギ穴があったり、放射能に対する注意を促すマークが描かれています。なんですかこれは…。"

 GIGAZINEに興味深い記事が掲載されていたので、ネット検索して調べてみた。
 結果は正体不明。だけれどもGIGAZINEの記事に掲載されていない写真を見つけたので掲載。ロシアのトベリという場所に存在するらしい。Googleマップでも確認できる。
 内部とか構造についてはGIGAZINEの記事に掲載された写真を参照下さい。

Photo
 Google マップには何人もの方が写真掲載しているので、割とロシアでは有名なスポットなのかも。車や自転車が写っているとストレンジ感は減退しますねw。

■ストレンジ・ストラクチャー

Strangestructure

Strange Structure In Russia

"Some Russians stumbled upon some strange structures in the Russian forest. It is said that these are high voltage generators that measures lightning strikes to run experiments on it though I’m not so sure what to make out of it. Check out these strange structures in Russia with 7 more pics after the jump."

 そして上記、謎の巨大球体を調べていて見つけた、同じロシアの奇妙な建造物。
 こちらも正体は残念ながら(嬉しいことに(^^;))不明。
 高電圧の発電機か、落雷の測定装置か、とリンク先には書かれているが、確かに電力関連設備であるように見受けられる。
 関連リンクに掲載した- 社会科見学に行こう!本の表紙、高エネルギー加速器研究機構の高電力設備の写真が近いと言えば近い。
 どなたか我と思わん、ロシア語に堪能な方は、是非、これらの物体の正体を暴いて下さい。コメント、お待ちしています。

 それにしてもロシアって奥深い。

◆関連リンク
小島 健一『社会科見学に行こう!』
小島 健一『見学に行ってきた。—巨大工場、地下世界、廃墟…』
Five-Story Steel Ball Makes Novel Hospital
 構想された球体の病院。
謎の球体、次々発見される—ロシア - EUROPA(エウロパ)

"この謎の球は、ロシアのボルゴグラード草原で発見された。 成分はシリコン、砂、および金属だというが、この物体がいったいなぜ このようにして生まれるのかは、全くの謎だという。"

 別の謎の球体。写真のインパクトは小さい。

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2011.06.07

■アルゼンチンのシュルレアリスト Santiago CARUSO:サンティアゴ・カルーソー

Santiagocaruso

s-caruso's deviantART gallery (deviantart)
Santiago CARUSO - Illustrator: Retrato del Delito / Crime Portrait
Santiago CARUSO - Artist & Illustrator - GALLERIES
(Picture of the Day – A Portrait of Crime経由)

 ネット徘徊で見つけたアルゼンチン出身のシュルレアリストの凄みのある絵。
 プロフィールにはイラストレーターとあるけれど、この作風を見ているとシュルレアリストと呼んで全く問題ないと考えるのは僕だけでしょうか。

 数百点の絵がリンク先に掲載されているが、作品の鑑賞をしやすいのはトップに置いたdeviantartのHPが、お薦めです。
 このアーティスト1982年生まれ。Caras y Caretas magazineの表紙イラスト,本の挿絵が仕事の場になっているようです。
 とても若いので今後の活躍が期待できます!

 僕の好みは、上左の "Portrait of Crime"と名付けられたアルチンボルト風と、H.P.ラブクラフト "The Dunwich Horror"を描いたイラスト(上右, 下左)

Horz

◆関連リンク
The Dunwich Horror - Santiago CARUSO - Galleries -
 Illustrated Book : ''El Horror de Dunwich'' 2008の作品。

YouTube - Santiago Caruso - Ilustraciones de La Condesa Sangrienta
 絵を描いているところの動画。この手から異界が生み出されている。
Santiago CARUSO | Facebook
 アーティスト本人のフェースブック

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2011.06.06

■オーストラリア メルボルン"4歳の天才画家"Aelita Andre:アリータ・アンドレ


YouTube - Aelita Andre - Prodigy of Color Exhibition in New York City
アリータ・アンドレ:Aelita Andre公式HP
(Aelita Andre (アリータ・アンドレ) - 関心空間経由)

 2011.6/5(日)NHKの夜7:00のニュースで紹介されたオーストラリア、メルボルン4歳の天才画家アリータ・アンドレ:Aelita Andreちゃん。
 ニューヨークでの個展とのニュース。作品と制作風景が放映されたが、なかなか素晴らしい色彩感覚。 
 上のプロモーションビデオも素晴らしい。自由奔放に4歳児にこうした環境を与えているのが凄い。
 天才のアトリエでの超絶な制作風景である。既に巨匠の風格(^^;)。
 そして動画の構成と造りも素晴らしくかっこいいです(^^;)。親のプロモーションが凄いのかも。

The_leopard_or_the_luck_dragonhorz 左:The Leopard or the Luck Dragon、右:Pangea。
 彼女には世界はこのように見えているのだろうか。

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2011.06.03

■シュヴァンクマイエル・カレンダーアプリ for iPhone/iPad

Svank_calenderhorz

iTunes シュヴァンクマイエル・カレンダーアプリ for iPhone
iTunes シュヴァンクマイエル・カレンダーアプリ for iPad

シュヴァンクマイエル・カレンダーアプリfor iPhone/iPadリリース!
 (ソニー・デジタルエンタテインメント・サービス)

"そんなヤン・シュヴァンクマイエルが監督した数々の映画、過去に開催されたイベント、著作物や特集した刊行物などの情報をアーカイヴした「ヤン・シュヴァンクマイエルカレンダー・アプリ」がソニーデジタルよりリリース。

【主な機能】

■今夏公開の最新映画「サヴァイヴィングライフ」の背景がスクロールするカレンダー
■過去の公開作・出版物等のアーカイヴ記載
■アラーム機能
■壁紙ダウンロード(毎月1枚)"

 今年の頭に予告されていた、シュヴァンクマイエルのカレンダーアプリがついに登場。カレンダーは1年分、横にスクロール。壁紙はサヴァイビングライフの画像で横にスライドして移動して行く。なかなかクール!

 そして過去と今年のイベント日程、懐かしい展示会が掲載されてて、嬉しくなる。今後も、ずーっとアップデートされることを希望したい(^^)!

 それにしても、シュヴァンクマイエルをソニーがサポート。
 今後どのような展開になるのか、ここも期待したい。

Photo_2

映画「サヴァイヴィング ライフ」公式サイト
 正式にオープン。まだコンテンツは何もないが、今後のロードショー公開に合わせて充実して行くことでしょう。期待。

◆関連リンク
News - Activities of Jan Švankmajer In Japan Website

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2011.06.02

■雑誌メモ ヤン・シュヴァンクマイエル「浮世絵に挑む」@『illustration11.7月号』

雑誌『illustration (イラストレーション) 2011年 07月号』
イラストレーション | 玄光社

"ヤン・シュヴァンクマイエル「浮世絵に挑む」
チェコ・スロバキア出身の映像作家、ヤン・シュヴァンクマイエルの作品を浮世絵にする試みを紹介。シュヴァンクマイエル自身が来日し、茨城と京都の工房を訪ねた様子もレポートします"

 全6ベージの特集。カラー3P, モノクロ3P。
 まずカラーページが素晴らしい。ネットでは小さな写真で見ていたが、やはり大判のカラーで見るシュヴァンクマイエルの妖怪浮世絵が圧巻。
 このカラーページだけでも価値があるかと。

 シュヴァンクマイエルと浮世絵師の方々との対談も、とても興味深い。
 本物の自分が描いた絵と見間違えたと、シュヴァンクマイエルが驚嘆した技術の一端が紐解かれている。

◆関連リンク
ヤン・シュヴァンクマイエル歓迎会&交流会 | 美エンタ

"シュヴァンクマイエルが初めて浮世絵版画に対面された時は、輝くような目(本当に!光ってた)で息をのみ何度も素晴らしいと言っていただきました。本当に良かった~!!!"

ヤン・シュヴァンクマイエルの落款印 | 美エンタ

"各文字の意味は、 殊…とりわけ 萬…すべて、あまた 句…つげる、とどまる 舞…まう、めぐる 繪…えがく 鏤…きざみつける、版木を彫る"

 殊萬句舞繪鏤。浮世絵の落款印、この文字の並びはなかなかいいですね。

当Blog記事
ヤン・シュヴァンクマイエル 木版画 特別販売中

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2011.06.01

■パリにクラブ シレンシオ:CLUB SILENCIO オープン予定。デイヴィッド・リンチ デザインのインテリア

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David Lynch Designs Paris Club... Met to Launch Jewelry Exclusives... - Fashion Scoops - EyeScoop - WWD.com

Ever wonder what it’s like to walk into one of David Lynch’s strange and surreal cinematic worlds? Come September, you can find out. That’s when the owners of Social Club in Paris will open a new club directly below their space on 142 rue Montmartre, dubbed Silencio.
The basement venue will be entirely conceived and designed by the director — right down to the furniture — and will feature a bar, restaurant, movie theater, concert hall and art library.
In other words, it’s a culture club, targeting literary, music, film, culinary and art buffs. Lynch is keeping a tight lid on the design details — the guy knows his suspense, after all — but maybe there’s a clue in the moniker: Silencio is the name of the club in “Mulholland Dr.” No word, though, if Rebekah Del Rio will also lip-sync her way through the song “Llorando” at the club’s fall opening.

 パリに9月にオープンするクラブ・シレンシオ。
 バー,レストランであり、映画館,コンサートホール,アートライブラリでもある800m2の奇想空間。
 もちろんこのネーミングは、デイヴィッド・リンチの傑作『マルホランドドライブ』にちなんだもの。そしてリンチのデザインした家具が並ぶ。
 上の写真は、そのクラブが入る建物とそのリンチデザインの家具。
 モダンな感じであるが、特にこのスピーカは素晴らしい。ここからリンチもしくはアンジェロ・バダラメンティの音楽が聴こえてきたらきっと素晴らしいでしょうね。

 映画の、あの全てがレコーディングされた幻想空間がパリに存在することになるのか、それとも、、、。

 上のリンク記事にあるように、オープンに際して、泣き女ことレベッカ・デル・リオが"Llorando : crying"を、リップシンクで歌うのかどうかも、興味深い。レベッカ・デル・リオの歌だけは生で聴いてみたいなあー。行けるわけないんだが(^^;)。

Club Silencio, Paris | Facebook

"This Club Silencio (142 rue de Montmartre in Paris) will be first opened for the "Designer's Days" between the 16th and the 20th of June. It will also include a private screening room."

 こちらの公式フェースブックのページでは、正式なオープンは9月らしいが、6/16-20のパリ・デザイナーズデイにおいて、プライベート映写室含め、先行公開されるようである。また6/末に紹介レポートをサーチして、記事にしてみたい。

Club Silencio, Paris | Facebook

142 rue de Montmartre's building. On the right side, you can notice the engraving "La France", which was the name of a newspaper. It was first the headquarters of the "Aurore" newspaper, where Emile Zola published his famous article "J'accuse". This side of the building won't be part of the future Club Silencio.

Present (May 2011) frontage of the 142 rue de Montmartre building, where the Club Silencio will be located. This building is located just close to the place where Jean Jaurès was murdered.

 ここは、20世紀初頭にフランスの社会主義者が暗殺されたという曰く付きの場所らしい(関連リンク参照)。

◆関連リンク
David Lynch | Club Silencio - Paperblog
 紹介記事、ただしフランス語。Googleフランス語翻訳でざっとみると、ここにも9月オープンだが、デザイナーズデイに一般公開されるとある。
Mail Movement - SILENCIO : UN NOUVEAU LIEU OUVRE PROCHAINEMENT A PARIS こちらに大きな写真
Silencio(DESIGNER'S DAYS公式HP)
 こちらにも公式情報が掲載。
Designers days Paris デザイナーズデイ開催:フレンチ日記

"Designer's Daysとは家具・インテリア・デザインメーカーによる合同イベント。"

Mulholland Drive Script - transcript from the screenplay and/or David Lynch movie with Naomi Watts
Mulholland Drive Pilot Screenplay
 検索した限りでは、ここにクラブシレンシオという名は出てこない。
Club Silencio 『マルホランド・ドライブ』のファンサイト。詳細にクラブ シレンシオについて解説されている。
+++ c l u b s i l e n c i o . c o m +++
 こういうページもあります。イタリア語。マニフェストとかあって、リンチのコンセプトに共鳴した方のサイトのようです。
ジャン・ジョレス - Wikipedia.

"ジャ ン・レオン・ジョレス(ジョーレス、Jean Léon Jaurès、1859年9月3日 - 1914年7月31日)は、フランスの社会主義者、政治家。社会改良主義を主張し、急進的なマルクス主義派とは対立した。また、圧倒的な大衆の人気を誇る 雄弁家として知られた。第一次世界大戦に反対するが、狂信的な国家主義者に暗殺された。"

・当Blog記事
 リンチの歌姫 レベッカ・デル・リオ:Rebekah Del Rio
 彼女の歌を聴けるサイトへのリンク。

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