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2011.06.22

■古川日出男 ニューヨークの朗読 @ 『モンキービジネスの英語版』イベント

Japansocietymonkey00

japanamerica: Me on Monkey in Daily Yomiuri(Roland Kelts氏のBlog"japanamerica"より)

"American novelist Steve Erickson and Japanese novelist Hideo Furukawa to talk about storytelling.

It also includes Furukawa's spastically apocalyptic short story,
"Monsters" in which the eponymous creatures have overtaken Tokyo's most famous neighborhoods, Ginza and Shibuya, and express deep longing and exasperation about what the humans have left behind. And Furukawa's conversation with Murakami is the centerpiece of a thrilling manuscrip"
[translator Chisato, Hideo Furukawa, Steve Erickson, Motoyuki Shibata, Roland Kelts in NYC](引用写真のキャプション)

japanamerica: Monkey Business Tokyo launch event, June 12
(Roland Kelts氏のBlog"japanamerica")

"ユニークな文芸誌『モンキービジネスの英語版』が生まれました!
ブルックリンの人気文芸誌『A Public Space』の協力で、年一回、 日本版のなかからベストの作品を選りすぐって刊行。第1号は4月に ニューヨークの書店に登場、ゴールデンウィークには小澤實、川上弘美、 古川日出男、スティーヴ・エリクソン、レベッカ・ブラウン、といった面々が 参加して刊行記念イベントが行われ、大好評を博しました。"

 古川日出男、柴田元幸他「モンキービジネス」のニューヨークでのイベントについては、このRoland Kelts氏のBlog "japanamerica" の記事が詳しい。 日本の読売新聞の記事もクリップしていて、日本のどのサイトより詳細。
 その記事から以下、書き起こし。

日米の作家 新鮮な共鳴 柴田元幸 (2011.5/10 読売新聞)

" 5/1 は、マンハッタンに変わって新しいニューヨークの文化の拠点と化した感のあるブルックリンの書店<ブックコート>での、刊行記念パーティを兼 ねた気楽なイベント。川上、スティーヴ・エリクソン、小澤、ブラウン、古川日出男の面々が、少ししゃべってから自作を読むという豪華企画である。淡々とし た話あり劇的な朗読あり、自句への自解あり、それぞれ持ち味を発揮して大いに盛り上がった。
 5/3(略)午後にNPR(全米公共ラジオ)に出演した時もそうだったが、黙示録的な想像力を発揮してきた古川が福島県出身でもあることから、震災前後で想像力の役割がどう変わるかといった話題がやはり聞き手を惹きつけ、それがエリクソンの小説『アムジニアスコープ』などで幻視される黙示録的ロサンゼルスにもつながり、話はいっそう興味深くなった"

 ここで述べられている朗読が聴きたくてネットを探索してみた。
 見つからない、と思ったら、結局Roland Kelts氏のBlog japanamerica: May 2011 に情報がありました(^^;)。Monkey Business showcases contemporary Japanese writing | 89.3 KPCC ←こちらのHP、左上のDownloadをクリックするとMP3ファイルが再生されます。

古川日出男ニューヨークでの朗読(音声ファイル)
 5/3NPR(全米公共ラジオ)に出演時のインタビューと朗読(中央少し前から)。
 いままで幾つかの古川の朗読を聴いたが、この奥底から絞り出すような黙示録的な朗読は凄い。

"怪物は語る。

おれはいまここに必死に停まろうとしている。
時間はどんどん過ぎ去る。
わかるか?
渋谷は廃れた。
銀座は錆びた。
お前は未来だけを見ている。おれとは違う。
わかるか?
わからないだろ。
お前のいる場所に、もはやおれはいないからだ。おれが降りたからだ。ここはそこではないからだ。本当のことを言おうか? おれも降りずにそこにいたかった。未来が訪れる場所に。おれだって意志など持たずにいたかった。
しかしおれは降りて、ここに。
現在が "過去" にしかならないここに。
わかるか?
未来がこの現在を置き換えないここに。
わからないだろ。"

 朗読された作品は『TYOゴシック』P10の「怪物は語る」の冒頭部分。
 この小説は「モンキービジネス」2008年vol.1に掲載されたものであるが、震災後の朗読として、凄みのある古川の声で聴くと、いろんなことが想起される。
 古川の日本語に続いて英訳の声が入るので、それによる途絶が気になるが、これもまた別のイメージをもたらしている。

 古川日出男ファンであれば、必聴である。
 ということで、こっそりと 。時間のない方はこちらをどうぞ。

◆関連リンク
古川日出男『TYOゴシック』
Blog うまくいってる? 「古川日出男ナイト VOL.6」

"〜青山ブックセンター六本木店リニューアル2周年記念イベント〜
『ベルカ、吠えないのか?』文春文庫化記念 古川日出男ナイト VOL.6
朗読 『ベルカ、吠えないのか?』古川日出男
『アムニジアスコープ』スティーヴ・エリクソン
2008.6.7 青山ブックセンター六本木店"

 古川がスティーヴ・エリクソン『アムニジアスコープ』を朗読した痕跡。
 だが音声はない。
 ここにあるのは、向井秀徳との朗読ギグ。"TUESDAY GIRL" "USODARAKE" "6本の狂ったハガネの振動" "ベルカ、吠えないのか?" 以前記事にしたが、特に後半2本が凄い。
古川日出男の100字レビュー:旅と現代文学。
 twitterでつぶやかれる古川日出男の関連ツイートが即座に掲載されている。
柴田元幸 責任編集『モンキービジネス』 | 株式会社ヴィレッジブックス

 

・当Blog記事
 熱い!古川日出男×向井秀徳 朗読ギグ ビデオ DAX配信中
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コメント

 Metroさん、こんばんは。

>>究極さんこんばんわ!凄いメンバーでこの場に加わりたいです。

 本当に聴き込みたいです。
 古川×エリクソンは、次のモンキービジネスに対談が載るらしいですよ。

>>私は、ストリートオブクロコダイルとブルーノ・シュルツの大鰐通りとは別物と考えていますので、レムの原作とも別物と考えています。

 レムをトレースしようとしているので、記事に書いたような感想になりました。

>>黒坂圭太の「MIDORI-KO」と「MASKA]だけは観たいです。

「MIDORI-KO」、観たいです!

投稿: BP(Metroさんへ) | 2011.06.26 20:06

究極さんこんばんわ!凄いメンバーでこの場に加わりたいです。
最近、究極度が加速していますね。私の好みの連打です。「MASKA」
観ました?どうでしたか?私は、ストリートオブクロコダイルとブルーノ・シュルツの大鰐通りとは別物と考えていますので、レムの原作とも別物と考えています。黒坂圭太の「MIDORI-KO」と「MASKA]だけは観たいです。それにしてもスティーヴ・エリクソンと対話できるとは羨ましい!!

投稿: Metro | 2011.06.23 03:38

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