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2011.07.15

■『ヤノベケンジ EXPO'03 誇大妄想の都へ』


YouTube - ‪ヤノベケンジEXPO'03 誇大妄想の都へ 4/4
 YouTube - ‪TheTorayan さんのチャンネル
 ドキュメンタリー映像03(MBSテレビ)

"■誇大妄想の都へ〜ヤノベケンジ EXPO’03
8月17日(日)24時30分〜25時30分
ヤノベケンジ、1965年大阪府茨木市生まれ。
「タンキング・マシーン」「征服兵器ゴジラ足」「ラディエーションスーツ・アトム」……、新進気鋭の造形作家のモチーフは瞑想、原子力、戦争など多岐にわたるが、子供のころ大阪万博の取り壊し現場で遊んだことが創作活動の原点になっている。彼が「未来の廃虚」 と呼ぶその万博跡地では、今年初め最後のシンボルのひとつエキスポタワーが解体された。
来年には万博美術館(現・国立国際美術館)の取り壊しも決まっている。そんな折、ヤノベはその万博美術館でこれまでの活動の集大成ともいうべき展覧会を開く。再構築された万博の幻影が出現する不思議な空間だ。番組では解体されたエキスポタワーの廃材を貰い受けて加工するなど、ヤノベ独特の制作現場に密着。ヤノベ自身が「ものづくりの神様が降りてくる」と語る創造の瞬間に迫る。"

 震災後、精力的に動画をアップしているThe Torayanさん(ヤノベケンジ公式チャンネル(たぶんw))の新しい動画。
 調べてみると、上のMBSテレビのリンク先にあるように、関西ローカルのドキュメント番組である。1/4〜4/4の4本がYoutubeにアップされており、約60分の番組。そして上に埋め込み動画としたのは、その中でもクライマックスとなる03年大阪万博記念公園にあった国立国際美術館のヤノベケンジの大規模な個展"MEGALOMANIA展"の準備風景とオープニングの映像(半分くらいのところからオープニングシーン)である。
 ファンには全部を御薦めだけれど、時間のない方は、こちら4/4のみ御覧下さい。

■ドキュメント全体についてのメモ
・番組のスタート(1/4)はEXPOSE2002@大阪キリンプラザから始まる。磯崎新との共同展示で、未来の廃墟がテーマ。磯崎との居酒屋で万博をめぐる対話も興味深い。そして映像は、スタンダ、サヴァイバルトレインと合わせて、磯崎の大阪万博巨大ロボット"デメくん"を模したヤノベ作品が映し出される。

・万博会場跡地でアトムスーツを着るヤノベ。このスーツを着ると、遠いところから地球を淡々と見ている存在になったような気がするという。そしてエキスポタワーの解体。「かっこえぇ」と子供のように見上げているヤノベ。まさに幼少時に廃墟となった未来である万博の姿を見た少年ヤノベがここに蘇っている。この稚気がヤノベ作品の本質だろうと思うのが、僕のヤノベ作品観である。

・エキスポタワー展望室が巨大クレーンで吊るされて降下される。これをヤノベは、落下する未来と表する。まるで空から新たな生命の種子が降ってくるようだと。解体工事から受け取るインスピレーションがこの後の作品に影響を及ぼす。
 黒い太陽ULTRAと展望室の造形の相関とか。

・まさかの大村崑とヤノベのミニ対談。万博でピエロの格好をしてデメと共演したという。芸能人生の中でも楽しい苦しい経験だったとか。誰も認めてくれないけれど「こうしてあんたが来てくれてごっつう嬉しい」とこんチャン。ヤノベはミーハーして自分持ちのオロナミンのホーロー看板にサインをもらっている。

・万博会期中に太陽の塔にのぼった「目玉男」こと、北海道の佐藤英夫氏。死んだら万博がしらけていただろう。水がなかったのが苦しかったと語る。そして下から見上げていた岡本太郎は憮然とした顔で写真撮ってた。赤ヘルと塔の顔がコントラストがいい、と言ったとか。

・真面目な"MEGALOMANIA展"打合せの横で腹話術するヤノベの父。マサノベッチ.ヤノベスキーを名のるとか、かなりノリノリで良い(^^;)。その後、アーチストとして独り立ちする時の親の不安を語る矢延正信。黙って聴くヤノベ。Photo_3

・3/4の中盤。岡本太郎記念館での岡本敏子氏との対談。「太陽の塔 乗っ取り計画」宣言。「おもしろがってけしかけてるの」という敏子さんの笑顔がいい。そしてここに出てくる映像に吃驚。右の画像だが、ヤノベの手にあるスケッチは太陽の塔がアトムスーツを着ている図。巨大アトム・スーツ構想があったのですね。これは、今からでも是非観たい!!

・"未知の領域へ踏み込んで行った時に人間がどう変わって行くか、自分がどうなって行くか試したい" と、太陽の塔の目玉にアトム・スーツで登って行くヤノベ。黄金色の太陽の塔の顔とイエロースーツの色が近いため、コントラストがいまいちw。レッドスーツだったら……。

・国立国際美術館学芸員との相談。制作費もギャラも出ない。しかし千歳一隅のチャンス。楽しいから、面白いからやるだけ。その新作は「タワー・オブ・ライフ(生命の塔)」。自身の子供へ「今からお父ちゃんこれに乗って運転するよ、仕事やから」と語りサヴァイバルトレインに乗り込むヤノベ氏。子供の頃の未来の廃墟に衝撃を受け忘れられない稚気に溢れた子供がひとり。これはお子さんに羨ましがられること必至っす。

・タンキングマシーンで妄想のスイッチが入りましたというナレーション。そして太陽の塔をバックに、アホですよねー、と語るヤノベ。妄想の強固な砦が構築されて行く過程がここに記録されている。

 2003年の"MEGALOMANIA展"。あー、なんで知らなかったんだろう。行きたかった。何度もずっーと後悔しているw。ファンだったのに気づいてなかったのが悔やまれてならない。

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