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2011.09.10

■感想 マンタム個展 「錬金術師の遠望」@アクセサリーセレクトショップ Sipka
 Mantam Exhibition Distant View of an Alchemist

Photo_2

マンタム個展「 錬金術師の遠望 」 | optoo TORQUATA DECO etc...
 名古屋のアクセサリーショップ Sipka 公式ブログ

"マンタム個展 「 錬金術師の遠望 」
2011年9月2日(金)〜9月28日(水)
12:00〜21:00  火曜定休 ※最終日は20時までの営業

Sipka  愛知県名古屋市中区大須二丁目14番地3号エビスビル2F
※大須観音駅1,2番出口より東に徒歩5分"

 上野の骨董市の骨董店「アウトローブラザーズ」と、夜想パラボリカ・ビスで活躍されているマンタム氏によるオブジェの展示会。名古屋大須のアクセサリーショップSipkaさんで公開初日に拝見したので感想をまとめる。

 許可をいただいてHD動画を撮らせて頂いたので別途紹介予定だけれど、まずはHDR写真を何枚か。色彩が実物と合わず陳謝しつつ御紹介。

◆「すべてのものには物語がある」
 Sipka店内の2Fショーウィンドゥに並べられたマンタムさんのオブジェと骨董と剥製。とても充実した展示と、初日に立ち会われたマンタムさんの興味深い御話をうかがい、作家自らの言葉で響く異界の物語。何と贅沢な時間(^^)。
 作品に込められた作家の想い、作品の背景にある「物語」のイメージに見惚れ、異界の時間を過ごせた(^^)。

 まさに店主のことり隊長さんが書かれている店のコンセプトどおりの素晴らしい個展である。

アクセサリー・セレクトショップ・sipka-シプカ-

"Sipka-シプカ-は、「すべてのものには物語がある」をコンセプトに身につける人が物語を感じるような アクセサリーをセレクトしたショップです。
作家が作品に込めた想いは ギャラリーのような店内で丁寧に紐解かれ、 手に取った人が自由な発想で装う事で 「物語」となり循環してゆきます。
まるで子供が魔法に導かれて冒険を繰り広げるように... 作り手が錬金術師のお店に託した幾つもの物語とともに 不思議なアクセサリーとの出会いがあなたを待っています。
愛知県名古屋市中区大須二丁目14番地3号エビスビル2F"

 当日店内で話をさせていただいたマンタムさん(@mantamu)と、ことり隊長さん(@kotoritaichou)、そして「錬金術師の遠望」のフライヤー(下の写真)の素晴らしい紹介文を書かれた泡さん(@awa_des_jours)に感謝。

マンタム(田村秋彦)(@mantamu)さん - Twilog

"19日23日とSipkaに居る予定です。新作を携えてお待ちしております! posted at 11.9/5 08:15:35"

 次にマンタム氏がSipkaに来訪を予定されているのは、9/19,23とのこと。
 作家から物語を聴ける貴重な時間になると思われるため、もし鑑賞を予定されている方、この時間をお見逃しなく。(随時、僕もtwitterで最新情報を流して行くつもりですが、マンタム氏の来訪については、事前にSipkaさんに問い合わせることを御薦めします)

Photo
◆作品紹介と感想
 以下の引用は、ことり隊長(@kotoritaichou)から直接メールで御送りいただいた各作品のタイトルとその紹介文。(  )内はBPが追記した、本記事トップの写真の作品を指す。

"「Po. noc(ガランドウの身体とそれが紡ぎだす夜について)」(左上下)
ブタの顔に蓄音機が付いた作品。悲しい物語から生みだされた生の残骸。身体に蓄音器を埋め込まれそれによって唄う事が出来る。

「Baphomet#4」(右下)
山羊の頭骨を用いた壁掛け状のもの。何度も作りなおされるBaphometの類型であり悪魔の雛形である。これで4作目となる。

「骨の中の悪魔」
白いケースの中に魚のような悪魔の従者が拘束されている作品。

「オテサーネク」
窓側に面した木に人形の頭がついた作品。
人形作家林美登利さんとのコラボ作品。彼女の初の個展である「幼き魔女達の宴」(於パラボリカ・ビス)で空間設計を担当したマンタムがショーウインドウのために即興で僅か2時間で作り上げたアッセンブラージュ。

「自動審判機械」
展示スペース右側の額縁。

「ファキイル」
カウンター横の狼。澁澤龍彦『犬狼都市』に描かれている金剛石の中にすむ狼ファキイルを具現化したもの。

「鳥#2」
向かって左側に展示されたボディから首と目玉が伸びている作品。

「オリンピア」
中央の山羊の頭骨とマネキンの下半身。

「魔術師の為の杖」(右上)
ベッドに付けてあった杖。現在製作進行中の寺嶋真理監督の新作のために作られた「魔術師の為の杖」本編では画家でモデルでもある安蘭女子が魔女を熱演。

とりあえずマンタムさんから伺っている作品の情報は以上です。
週明け頃(9/5〜)には追加の作品「虫助」「虫衛門」も届く予定です。(こちらは今の展示作に比べかなり小ぶりな作品です)。"

 まず「鳥#2」について。
 鳥の顔をした、腹に扉、その内部に毛皮と蛇口を持った漆喰の人形。シュヴァンクマイエルへの逆襲展で飾る予定。

 マンタムさんにうかがった物語。
 "世界の果ての話 より「鳥」"
 マンタムさんのHPにある鳥の物語を聴かせていただきました。鳥の来歴と大蟻喰いとの物語の断片。
 人は死ぬと鳥になり空へゆく。その鳥の形態を描いたオブジェ。空で鳥は大蟻食(地上のヒトの暗喩)に喰われる。恐竜の末裔である鳥は生命の最も進化した形態。空を飛ぶということの凄さ。エネルギを100%使い切らないと飛べないはずである、そんな想いを込めた作品とのこと。

 そして素材は、漆喰がちょうどいい重量感と壊れにくいことが利点。

「骨の中の悪魔」
 この作品の物語は、マンタム氏が70年代の実験映画作家の頃に作った30分ほどの8mmフィルム作品が元になっているという。

 硝子は古代、砂漠に落ちた雷で造られるのみであった。そんな時代に硝子に閉じ込められた鮫の脱出劇。
 映画では、冒頭ガラスの粒の山に、カメラが回転しながら寄っていく。
 この映画、観念的なイメージで頭が混乱し、救急車で運ばれた人が二人いた。そしてマンタムさんの骨董店が過去に火事にあい、消失したという幻惑の映像。
 まるで川又千秋のSF『幻詩狩り』か古川日出男の巨大な幻想劇『アラビアの夜の種族』のような映像。

 マンタム氏の話を聞きながら、実写とコマ撮りによる映像が頭の中に再生。
 消失したのが残念でならない、これは本当に幻の究極映像である。

「魔術師の為の杖」
 漫画家 御茶漬海苔氏も出演するという寺嶋真理監督作品の撮影で使われた魔法の杖のオブジェ。

◆その他 うかがった話
・オブジェを作ったきっかけは、元々骨董を扱っていることから、三浦悦子さんの作品のコレクターが人形を載せるベットを問い合わせて来た。骨董市で作品を観てコレクションしてくれた。

・マンタムさんが、物語を作るのは、クッキリしたイメージを持たないとオブジェが決まっていかない。これは実験映画でも心がけていたこと。明確なイメージを観る人に与えたいという。

・パラボリカ・ビスで諸星大二郎の原画展とのコラボを予定している。他の人形作家数人と合同になりそう。

・シュヴァンクマイエルのオブジェに物語はないですね、という私の問いに、シュルレアリスムと物語を予め作るのは相容れない。まさにシュルレアリスムの根幹に関わり、私の質問は愚問でしたw。

・シュヴァンクマイエルはパラボリカへ来る時、よく作品を観てくれているが、作家同士として批評することはない。マンタム氏の物語はたぶんホリイ氏から通訳してもらい聴いているのではないか、ただそれに関するコメントは聞いたことはない。

・Sipkaにも今回初めてお邪魔し、ことり隊長さんと泡さんと話が出来ました。
 また、あぐさんのあのsipkaのトレードマークの人形も触らせていただき、とても濃い時間が持てましたw。

あぐさんの作品の話。今年は恒例の本山のギャラリー アートグラフで展示はないという。残念だけれど来年を楽しみに待ちたい。

◆関連リンク
ガランドウの身体とそれが紡ぎだす夜について | optoo TORQUATA DECO etc... 名古屋のアクセサリーショップ&オンライン・アクセサリーショップ Sipka 公式ブログ
脳ト眼球ノ時代(田村 秋彦(マンタム mantam)さんの公式HP)
夜の衛兵|マンタムさんのブログ

美登利のお人形ブログ
 林美登利さんのBlog。掲載写真がなかなか刺激的。気の弱い方は御注意を。
寺嶋真里 公式サイト:Mari Terashima - Top
 『アリスが落ちた穴の中~Dark Märchen Show!! 』の寺嶋真里監督のHP。まだ新作の情報は掲載されていないようです。
三浦悦子_義躰廃工場_Deserted Factory of GISHIN
夜想bis通販ページ(yaso-peyotl.com)
 マンタム氏のオブジェ作品が掲載されている。

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