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2011.11.23

■新刊メモ 小松左京『虚無回廊』『小松左京---日本・未来・文学、そしてSF』『完全読本 さよなら小松左京』『小松左京セレクション1』

小松左京『完全読本 さよなら小松左京』

"ベストセラー『日本沈没』などの執筆活動だけにとどまらず、大阪万博のプロデュースはじめ、TV・ラジオへの出演、シンポジウム、さまざまなイベントの仕掛 け人でもあった故小松左京。そんな稀有な知的・行動的作家の全貌を伝える一冊。新発見の短編小説やデビュー前の漫才台本などの収録に加え、筒井康隆・石毛 直道・萩尾望都などの多彩な人物が語りつくす小松左京像が満載。イベント会場限定だった手塚治虫との貴重な対談をCDとして添付"

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 巻頭に置かれた生頼範義氏による老年期の小松左京のイラストが素晴らしい。宇宙と地球を想う透徹した哲学者のような凄絶な風貌。僕らが作品から感じている小松の実像が見事にビジュアル化されている。
 この生頼イラストは、本書の表紙でも良かったのに。凄い迫力の書になったと思うので残念。

 画像でググったら、このイラストは、08年1/28号の小松左京マガジンの表紙だったんですね。こちらに歴代小松左京マガジンの表紙 いろんな絵描きさんの小松左京像が見られます。
 でも生頼範義氏のものがベスト。

小松左京『虚無回廊』 徳間書店

"「ここは、銀河系の中でも、とても知的存在の密度が濃いのよ。おそらく、広大な空間のあっちこっちから集まってきているんだわ。まるで宇宙の誘蛾灯のように…」地球から五.八光年の宇宙空間に忽然と現れた巨大円筒形物体“SS”。長さ二光年、直径一.二光年と、途轍もない規模をもつこのSSへの探査は、空間的にも時間的にも、生身の人間には到底不可能なタスクであった。そこで、若き研究者・遠藤秀夫の開発した、AE(人工実存)に白羽の矢が立った。 AI(人工知能)に、開発者遠藤の分身として言わば彼自身の魂を込めたAEは、長い旅路の末、SSに到着する。そこには、様々な地球外知的生命体がひしめき、共生と抗争を繰り広げていた…。戦後日本の知を代表する巨匠・小松左京が、宇宙を舞台に、「生命」「知性」「文明」「進化」の意味を問いかける、本格 SF巨篇。全“知的存在”、必読の書。"

地球から五・八光年の宇宙空間に突如出現した巨大円筒形物体“SS”の正体は? 超AI開発プロジェクトの研究員遠藤秀夫は、完全自立型人工知能の開発中に、AI(人工知能)に魂を与えたAE(人工実存)という新しい概念に到達していた。やがてSS探査に送り込まれた“AE”が遭遇したのは、複数の地球外知的生命体の姿だった。日本SFの巨匠が広大な宇宙を舞台に、「生命」「知性」「文明」「進化」の意味を 問いかける、本格SF巨篇。"

 小松左京最後の作品にして、SFの想像力を極大まで飛躍させようとした野心作。
 本書は、未完に終わった
『虚無回廊1〜3』を合本にしたもの。

 センス・オブ・ワンダーを極めた本書は、未読の方には強くおすすめです。

 僕も久しぶりに小松王道作品を再読してみようかと思った次第。最近、「人口意識」について強い興味を持っているので、その観点で「AE(人工実存)」に挑んでみたいと思う。

小松左京『日本・未来・文学、そしてSF (文藝別冊)』

"日本を代表するSF作家にして、大阪万博他各界で八面六臂の活躍をした知の巨人・小松左京の全貌に迫る。貴重な初公開資料・講演録から、追悼対談・座談会、小松左京論、詳細な資料まで。"

 この本は7割方、読了。
 山田正紀氏の小松作品論が白眉。山田氏は映画評とか、こうした批評の切れも素晴らしい。この小松論を長文化したものも読んでみたいものです。
 というか、山田先生には、『虚無回路』の続篇で人間の想像力の限界に挑んでいただきたいかも。

小松左京『小松左京セレクション 1---日本』

"小松左京生誕80年記念/追悼出版。代表的短編、長編の抜粋、エッセイ、論文を自在に編集し、SF作家であり思想家であった小松左京の新たな姿に迫る、画期的な傑作選。第一弾のテーマは「日本」。"

 そして思想家でSF作家の東浩樹氏が編集した、小松の思想をダイジェストした本。小松左京という深いSFのイドに、これらの書物で潜ってみたいものである。

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