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2011年1月2日 - 2011年1月8日

2011.01.07

■『ズジスワフ・ベクシンスキ作品集成II』 & 『戦場のピアニスト』

ズジスワフ・ベクシンスキ『ベクシンスキ作品集成II /絵画・彫刻・レリーフ』(Amazon)
editions treville | ベクシンスキ作品集成II /絵画・彫刻・レリーフ
editions treville | 『べクシンスキ作品集成II』まもなく刊行

"...初期作品にあたる60年代彫刻・レリーフをはじめ、既刊本未収録の70 年代「幻想の時代」の名作群。抽象表現主義に回帰しカラフルな色彩に特徴づけられる独自の生体廃墟像が登場した80年代・90年代作品群。そして最晩年、ベクシンスキ絵画は究極の審美と洗練に到達する。モノトナスな色彩の中で巨大構築物が荘厳な墓標のごとくそびえ立つ幻想的終末風景が中心となった2000年前後の傑作群である。また絵画と並行して取り組まれたCG作品やデジタルによるフォトモンタージュ作品の活動、ベクシンスキと音楽、ドモホフスキ画廊の果たした役割などポーランド人研究者による詳細な解説により死の直近2005年までの作品の変遷、エピソードをたどる。さらにドモホフスキ、谷川渥、藤田博史各氏による渾身のベクシンスキ論を収録"

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 昨年末に刊行された『ベクシンスキ作品集成II』、エディシオン・シレヴィルのHPに紹介されたこの引用画像の絵が素晴らしい。
 特に表紙にもなっているオーニソプターのような飛行機の絵。
 淡い沈んだ青の沈痛さと傷ついた翼竜のような姿態が深いドラマを感じさせる。
 特に上の泡のような青い岩の浮遊する閉鎖的な世界に飛来した傷ついた飛行物体のイメージは、大きな物語と寂寞とした感覚を飛来させる。頭の中に羽ばたきの音が聴こえるようだ(^^;)

Img_2328

◆The Pianist ロマン・ポランスキー『戦場のピアニスト』
 戦場のピアニスト - Wikipedia

"1944年8月、ポーランド人の抵抗勢力はワルシャワ蜂起を起こした。その結果、ワルシャワは壊滅してほとんど住む者もいなくなり、シュピルマンは廃墟の中で完全に孤立無援となった。"

 年が明けて、HD録画してあったロマン・ポランスキー『戦場のピアニスト』観た。ナチスドイツによるポーランド侵攻、想像してた以上に苛烈な状況。
 終盤、ポーランドの地平線まで続く街の廃墟が画面に映し出される(上の引用写真)。
 ズジスワフ・ベクシンスキーは、当時16歳。
 彼がこのワルシャワの情景を観たかどうかは想像するしかないが、この終焉を目の当りにしていたとしたら、彼の原体験になっていることは間違いないだろう。
 このポランスキーが撮った世界の終わりと、『ベクシンスキ作品集成II』から引用した上の絵のイメージが恐ろしく似通っていると感じるのは僕だけであろうか。

◆関連リンク
ズジスワフ・ベクシンスキー - Wikipedia

"ポーランド南東サノク出身。少年時代にナチス・ドイツのポーランド侵攻を経験している。

幼少時のズジスワフ(右)。1941年に撮影。サノクにあったソ連軍の掩蔽壕の廃墟で友人と遊んでいる"

ヴィルム・ホーゼンフェルト - Wikipedia.

"証拠がなく、しかもホーゼンフェルトを弁護する多くの人々の証言にもかかわらず、ホーゼンフェルトの不起訴と刑の執行猶予はソ連軍当局によって拒絶され、軍 事法廷で諜報活動に従事した戦犯として25年の強制労働を宣告された。拷問や過酷な労働のため何度かの脳卒中を起こし、精神に異常を来たした末に、スター リングラードの戦犯捕虜収容所で1952年8月13日に死亡した"

 『戦場のピアニスト』で主人公ウワディスワフ・シュピルマンを助けたヴィルム・ホーゼンフェルト大尉は、弁護の声があったにも関わらず、結局ソ連で戦犯として25年の強制労働の刑を宣告されたんようだ。(映画で詳細を描かれていなかったので、wikipediaで調べた)

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2011.01.06

■デイヴィッド・リンチ "Good Day Today" "I Know" PVコンテストの受賞作品

Director: Arnold de Parscau"DAVID LYNCH - GOOD DAY TODAY"(Genero.tv)

Description:
A little boy is having dinner with his family.
Director: Arnold de Parscau
   22 years old. French student.
  The Ace of Diamonds is my latest short film
Cinematography: Jonathan Bertin, Antoine Bon
Actors: Elia Blanc, Jean-Christophe Bouvet, Brigitte Aubry, Sarah Barzyk.



Tamar Drachli "DAVID LYNCH - I KNOW"(Genero.tv)

Description:
A man obsessed by the woman that left him tries to bring her back through the remote control. Filmed with a Canon D7 using only natural lighting at the scene.
Director: Tamar Drachli
   Country: Israel
   URL: www.shortsbusters.com
   Bio: temek hasn't updated their bio yet
Actors: Adam Horowitz & Vaan Nguyen

 先日記事にしたデイヴィッド・リンチ "Good Day Today" "I Know" PVコンテストの受賞者が決定されていた。
 上の二本が、リンチとGenero.tvにより選ばれたWinner。どちらも僕は未見だった!(^^;) Arnold de Parscau監督がフランス、Tamar Drachli監督がイスラエルと多国籍。現在、Genero.tvのサイトで見られる最終候補に日本人の作品はなかった模様。

 受賞作二作は、両方リンチの映像とは似て非なるものになっている。だけれどなかなか味のある仕上がり。僕は"GOOD DAY TODAY"の方が好みかな。
 "I Know"は、もうすこし音楽に合わせた展開でも良かったんじゃないだろうか。

 この作品に関するデビッド・リンチのコメントは掲載されていないようだ。

◆関連リンク
デヴィッド・リンチ『GOOD DAY TODAY / I KNOW [解説・ボーナストラック付き国内盤] 』

1. Good Day Today [Original]
2. I Know [Original]
3. Good Day Today [Underworld Classic Remix]
4. I Know [Sasha Remix]
5. Good Day Today [Boys Noize Remix]
6. I Know [Ratcliffe 'Hedz in Dark' Remix] (Basement Jaxx)
7. Good Day Today [Diskjokke Remix]
8. I Know [Skream's Not So Ravey Remix]
9. I Know [Jon Hopkins Remix]
10. Good Day Today [Boys Noize Instrumental] (Bonus Track for Japan)

 ということで日本版が1/27に発売されるようです。
 Remixと日本だけのボーナストラック。どうしようかなー、ほしいけど...。

★twitterで既にいろいろとつぶやいたので、いまさらですが、皆様、今年も究極映像研をよろしくお願いします。このBlogでたくさんの奇想に出会っていただければ幸いです。面白いネタはいつでも募集しています!御教示下さい(^^;)。

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