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2011年3月27日 - 2011年4月2日

2011.04.01

■新刊メモ 岡本太郎 『爆発大全』

Catalog

椹木野衣監修『岡本太郎 爆発大全』

"ピカソが咆哮し、ジョイスが哄笑するパリで、若き岡本太郎はウルトラ・モダンの怒濤逆巻く海峡に、我が身を投じたのだった。しかし、日本へ戻った彼を待ち受 けていたのは、表層のモダンと戯れる薄っぺらな近代主義者たちがつくる、擬制の文化だった。岡本太郎は怒りをこめて、偽物たちに立ち向かっていった。まる でドン・キホーテのように。日本のウルトラ・モダニスト岡本太郎の祖国における数少ない味方は、縄文、沖縄、アイヌ、古代、と数こそ少ないが、いずれも強力な魔力をひめた面々。壮絶で滑稽なその闘いの様を、少年の日に目撃していたぼくは、いまにじぶんもこの人のように戦おうと誓っていた。"
中沢新一(人類学者・多摩美術大学芸術人類学研究所所長)

岡本太郎爆発大全  特設ページ (河出書房新社)

"岡本太郎生誕百年記念出版! 絵画、彫刻、写真、ドローイングなど、主要な作品約200点と、太郎の言葉、年譜、解説などを収録。画期的な造本で送る最大の作品集。中沢新一・村上隆=推薦 中沢新一氏、村上隆氏、推薦!

生誕100年を記念して、岡本太郎の全貌をとらえ直す画期的作品集
21世紀の岡本太郎はこれだ!!

絵画、彫刻、写真、ドローイングなど、主要作品200点以上収録。ド迫力の大画面!
パリ時代に制作され、その後失われた作品や戦後の名作、そして2大傑作「太陽の塔」「明日の神話」など、日本の芸術に衝撃を与えつづける作品を時系列順に大きく掲載。これまでで最大の作品集!"

 書店でチラシをもらってきた。チラシのPDFが河出のHPに置かれていたので、一部冒頭に引用。これは実物を観てみたい本です。

 だけれども残念ながら、その値段も大爆発の2.5万円! とても手が出ません。
 近所の図書館に入れてもらうしかない。

 それにしても、「爆発大全」! 素晴らしいタイトルだ!
 世界広しと言えど、このタイトルで本が出せるアーティストは、岡本太郎と金田伊功だけだろう(^^;)

 最後まで読んでいただいた方に内緒で……。
 実はtwitterの河出書房新社の中の人から仕入れた極秘情報ですが、この本の別冊付録に、アニメータ金田伊功の爆発シーンだけを入れたDVDが付くらしい。金田伊功、幼少の頃に岡本太郎に絵画を習っていたというのは知る人ぞ知る、あまり公表されていないマニア情報。







 という今日はエイプリルフール、許してね(^^;)

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2011.03.31

■Festo社 オーニソプター:SmartBird その他のしなやかな生物的メカニズム

YouTube - Festo - SmartBird
(Bruce Sterling (bruces) on Twitterより)

*The Festo robot ornithopter is even better than the penguin and jellyfish

 サイバーパンクのSF作家ブルース・スターリングがつぶやいていたロボット鳥。
 このオーニソプターは今まで見たどれよりも、自然な動きだ。


 FESTO社HP  AirPenguin : 空のペンギン 
 自由な飛行感覚が素晴らし過ぎ!!

 象の鼻のようなフレキシブルハンド AirArm動画
 スムーズな動きに驚嘆。

 ドイツの企業、他にも興味深いものが続々でゾクゾクwの映像。

 あと、ここにオーニソプター:Smart Birdの機構の動画
 しなやかに撓むメカニズムがポイントですね。自然のシンプルさと、艶かしさを再現していて素晴らしい。

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2011.03.30

■神山健治監督『攻殻機動隊 S.A.C. SSS 3D』3D技術

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 画像は、YouTube - PH9 さんのチャンネルより引用。

 『攻殻機動隊 S.A.C. SSS  3D』の3Dの秘密について解析しようと思って、Youtubeで公開されている3D予告篇を平行法で表示し、50枚ほど画像キャプチャして分析してみた。
 そして驚いたことに、劇場であれだけ感じた2Dー3D変換による手描き原画部分の3Dが、予告篇にはほとんど収められていないことに気づいた。

 引用画像を見てほしい。
 上2枚が新作として既存シーンに追加されたCG。下2枚が既存、手描き原画シーン。既存手描きシーンであれだけ立体視できていたのが、実はこの下2枚は立体視できる絵ではなく、左右ともに同一の画。

 その根拠は、よく見てもらうとわかるが、上2枚は明らかに手前のCGと背景で、左右にズレがある。以下に上から1,2,3,4と名付けて以下解説する。各画像をクリックで拡大して見てほしい。

 例えば1の黄色タチコマの右中脚とバトーの鼻の位置。あきらかに右の画像は、脚が鼻に対して、右へズレている。赤色タチコマの左前脚と背景の白い部分の位置の違いも明らかである。
 2についても、明確に2つの弾丸と背景の高層ビルとの位置がズレている。
 これらはこの両眼のズレにより、立体感を獲得している。

 次に既存手描きの下2枚。
 3と4を背景との位置関係でいくら詳細に眺めてみても、ズレは見当たらない。
 PCのソフトがなくて、実施していないが、たぶん半透明にして左右画像を重ねてみても、ズレは見つからないだろう。

 つまりこの2枚は、2Dー3D変換による立体視処理は成されていないのだ。
 特に3.サイトーのライフルをかまえたシーンは、これだけの遠近感が描写されているので、3D変換されていれば、左右画像のズレは相当大きいだろう。

 他の50枚についても、全部を詳細に見えたわけでないが、ざっと見るとほぼ同様。既存手描きシーンのズレが見つからない。

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 素子や荒巻の髪がかなり立体視できたはずのに、このシーンに左右のズレがない。
 前の3,4はスピーディなシーンなので、3D化しなくてもOKと判断された可能性がある。現に映画館でもじっと眼を凝らしていたが、切替が早く3,4シーンでは立体視を確認する余裕がなかった。
 だが、この素子の画像、このシーン自体は細かく記憶していないが、これいったシーンは髪の立体感があったはずなのに、何故か予告篇には見当たらない。

 予告篇には何らかの理由(間に合わなかった or ノウハウの隠蔽?)で2Dー3D変換シーンが入れていないのか、それとも実は僕が確実に立体視できると思った2Dー3D変換シーンは、極一部だったのだろうか。

 これは、もう一度、観に行くか、それとも3D-Blurayを待つしかない。

 既存原画シーンでどなたか左右の画像のズレを発見したらどの動画の何秒の所かご教示を。

 『攻殻機動隊 S.A.C. SSS 3D』の2D-3D変換はIMAGICAが担当しているようだが、IMAGICAのHPでは3D変換は簡単に紹介されているだけで技術詳細は不明。
 下に示した攻殻メイキング本にはIMAGICAスタッフのインタビューが掲載されているらしいが、残念ながらわが町の書店にはない(泣)。今度、どこかで見てきます。

◆2D-3D変換関連リンク 
「劇場版3D あたしンち 」3D化にキューテックとグラフィニカ

" 3D映像には派手なVFXを用いた作品、3DCGアニメーションに対して用いられることが多い。また作品の題材も、SFやファンタジー、アクションに偏りがちだ。今回は、ファミリー向けの日常感溢れるストーリーで、手描きの2Dアニメを立体視化する試みも注目される。
 こうした2D作品の立体視化に挑戦するのが、キューテックとそのグループ会社のグラフィニカである。キューテックは、『劇場版3D あたしンち 情熱のちょ~超能力♪母 大暴走!』で撮影、3D変換、編集作業を2社で手掛けることを明らかにしている。

 世界では関心の高い3Dの技術だが、国内アニメを3D化する技術を持つ企業は必ずしも多くない。キューテックとグラフィニカはそうした数少ない存在である。
 この技術は今年3月に行われた東京国際アニメフェア2010でも披露されている。バンダイナムコグループが出展ブースで紹介した3DCGアニメ『ヒピラくん』の3D化は、キューテックによるものである。
 また、GONZOが自社ブースで紹介した『ブラスレイター』、『ラスト エグザイル』の3D版もキューテックとグラフィニカが行った。ここでは2Dのセルアニメーションを立体視化する技術が注目された。『劇場版3D あたしンち 情熱のちょ~超能力♪母 大暴走!』でも、これと同じ技術が用いられることになるだろう。"

In-Three
 ティム・バートン『アリス・イン・ワンダーランド』を手がけたスタジオ。
株式会社キュー・テック 3D技術
グラフィニカ

"3D立体映像: 3DCG技術を駆使し、アニメーション・実写等、ジャンル問わず立体映像化に対応しています。 キュー・テック 3D編集スタジオと連携し、トータルコーディネーション提案が可能です。"

・2D/3D変換技術の活用 : 第三の革命 立体3D映画の時代 (大口孝之氏 映画.com)

"(1)レイヤー分解と画素ずらし
(2)デプスマップとディスプレイスメント・マッピング
(3)3Dモデリングとプロジェクション・マッピング
(4)ボクセル化による半自動処理
(5)自動変換"

 2D-3D変換技術について、やはりこの分野の技術解説は大口孝之さんの独壇場(^^;)。
 たぶん『攻殻機動隊 S.A.C. SSS  3D』2Dー3D変換は、このうちの(1)(4)のどちらかではないかと考える。たぶん(1)では。

 2D-3D変換は、元々脳内で一眼で見ていても、平面画像を立体に処理する脳の機能が働いているので、その原理をデジタル処理に置き換えて、利用していると考えられる。特に(4)とか。
 画像認識の原理解析でもっといろんな手が打てるかもしれない。

◆関連リンク
『攻殻機動隊S. A. C. SOLID STATE SOCIETY 3D OFFICIAL MAKING』
『攻殻機動隊S.A.C. ぴあ』
神山 健治 (著), 春日 康徳 (著) 『攻殻機動隊S.A.C. SOLID STATE SOCIETY』
『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society O.S.T』

当Blog過去記事
神山健治監督 『攻殻機動隊 S.A.C. SSS』真犯人の謎解き   STAND ALONE COMPLEX Solid State Society

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2011.03.29

■感想 神山健治監督 『攻殻機動隊 S.A.C. SSS 3D』

Sac_sss_3d

 『攻殻機動隊 S.A.C. SSS 3D』大画面3D映像と音響の迫力に酔いました。
 草薙素子少佐の圧倒的パワーには映画がピッタリ。あまりつぶやかれてないけれど、これ、手描き原画部分も 2D→3D変換した映像なのですね!
 荒巻課長と少佐の顔と髪もしっかり立体感を獲得!

 『S.A.C. SSS 3D』評判の電脳インターフェース部分も3Dで浮き上がり独特のリアリティを獲得しているけど、実はそれほど多くのシーンがある訳ではない。DVDで観た 時より圧倒的に存在感を増したのは、2D→3D変換され奥行きを獲得したアニメータの絵とCGと音響だろう。

 以前にこの映画の元となったオリジナルDVDが出た時に書いた感想に対して、大きく変わったのは、その映像と音響の迫力により、物語の弱いと思っていた部分がほとんど気にならなくなっていたこと。
 元の感想のリンクを見てもらうと分かるが、当時、僕は『攻殻機動隊 S.A.C. SSS』を実はあまり評価していない。正直、今回3D化が決まった時に、何故、2nd総集編でなくこちらを! と批判的に思ったのが事実。

 しかし今回、改めて観て、その考えは変わった。
 むしろ積極的に指示する側へ。緊密な物語は、単発で観るには高密度の『攻殻機動隊 S.A.C.』の本質を伝えているし、その社会的な問題のアプローチも『東のエデン』同様に凄く現在進行形。
 また今後の展開を期待させるラストであり、ヒットの暁の続篇製作に向けてはこれがベストな選択と思い直した。

 その感想に大きく影響しているのが、映像の3D化だろう。
 DVD時点で弱いと思った作画(最初にバトーが素子に会うところと、クライマックス以外)が、今回3D化により存在感が増していて、実はそのマイナス要因があまり感じられなかった。

 立体視しながら、片目をつぶり、何度も確認してみたが、あきらかに片目を閉じると、絵の印象が平板になり、その画面の力は減衰すると感じた。
 立体化の手間は、どれほどのものか、よくわからないのだけれど、原画力を補う技術であることは間違いないので、これから特に映画で使われるようになるのではないだろうか。

 立体視については、手描き部分の2D→3D変換は、先行深夜上映のツイート(参照:Togetter「神山健治監督作品『攻殻機動隊 S.A.C. SSS 3D』 新宿バルト9 超ウィザード級ハックをハックw」)においても読んだ記憶がなかったのと予告篇でもそれらしく見えなかったので、正直、驚きだった。

◆謎について

 ラストの謎(以前の感想)について一点だけ。
 あの義体が、別に一体セーフハウスにあるのが最大の謎。小説では素子はコシキをクライマックスで初めて知るが、自分のセーフハウスにその姿の義体があるのを不思議に思い出している描写があります。いったい??
 義体という高額な物をこれだけ根拠なく所有してるのも変だし、これはもう続篇への伏線としか理解できないww

◆2D→3D変換

 セルごとでなく1枚のセルにも奥行きが付けられていた。
 これは、ティム・バートン『アリス』で使われたデジタル処理だろうが、今後のアニメでの展開に期待!
 これを使えば、過去のアニメ、そして金田伊功も3Dにできる!

◆関連リンク
『攻殻機動隊S. A. C. SOLID STATE SOCIETY 3D OFFICIAL MAKING』
『攻殻機動隊S.A.C. ぴあ』
神山 健治 (著), 春日 康徳 (著) 『攻殻機動隊S.A.C. SOLID STATE SOCIETY』
『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society O.S.T』

当Blog過去記事
神山健治監督 『攻殻機動隊 S.A.C. SSS』真犯人の謎解き   STAND ALONE COMPLEX Solid State Society

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2011.03.28

■菅野よう子作曲,一倉宏作詞,トーチカ 関根光才 共同監督「きみでいて ぶじでいて」

きみでいて ぶじでいて × Safe And Sound Project

"作曲:菅野よう子
作詞:一倉宏
音楽プロデュース:グランドファンク
ディレクター:トーチカ(ナガタタケシ+モンノカヅエ),関根光才
スーパーバイザー:内山光司
プロデューサー:高橋聡
映像編集:鈴木智宏
Web制作:ソニックジャム+太陽企画
制作補佐:相原幸絵
翻訳:Ritz+関根さやか+太陽企画海外制作室"

 東京電力原発事故の状況が一進一退する中、日本中に不安が拡散されていますが、被災地の皆さんへの精神的な支援のために作られた、この歌と映像はたいへん貴重です。

 『攻殻機動隊 S.A.C. SSS 3D』を観て、劇場に大音量で響く菅野よう子の音楽がとても良かったけれど、この歌のつぶやくように歌う菅野よう子の声も素晴らしい。この声でないと表現できない何ものかが宿っている。凄い。

 そしてトーチカのお二人によるPiKAPiKAの光の映像。
 人と人が繋がって作るPiKAPiKAの手作り感と歌が見事にマッチして、染み渡ります。

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