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2011年7月24日 - 2011年7月30日

2011.07.29

■BIOMECANICA——河口洋一郎の異形博物誌 東京大学総合研究博物館

Biomecanica

BIOMECANICA——河口洋一郎の異形博物誌 東京大学総合研究博物館

" 河口氏は1970 年代よりコンピュータ・グラフィックス(CG) の分野において世界的に高い評価を得、現在も旺盛な創造力で芸術家・研究者として活動を続けています。…昨今ではCG で作ったイメージを基に、意欲的に立体造形の制作も行っています。
 河口氏が生み出す芸術生命体の形態や色彩には「花鳥風月」と「傾奇(かぶき)」の2つの要素が含まれています。
 「花鳥風月」は自然現象を感じる心であり、作品には日本古来の繊細さと深海や宇宙をも対象にする奇抜さが共存しています。
 「傾奇」は豪華絢爛で生命力豊かな風情であり、色鮮やかな草花や熱帯の魚類などに多様なイメージの広がりを見せています。
 今回展示する立体造形は、河口氏が巻貝、クラゲ、魚、蝶といった海や陸の生物から発想を得て制作された独自の作品群です。その驚異の容貌の数々は、小石川分館に新たな異形博物誌をもたらします。

開催場所:東京大学総合研究博物館小石川分館
東京都文京区白山3−7−1
交通アクセス:地下鉄丸の内線「茗荷谷」駅より徒歩8分
開催期間:7月22日(金)—9月25日(日)
休 館 日:月曜・火曜・水曜(ただし祝日の場合は開館)
8月11日(木)—14日(日)(夏季休館)
開館時間:木曜・土曜・日曜:10時〜16時30分(入館は16時まで)
               金曜:10時〜19時(入館は18時30分まで)"

「BIOMECANICA——河口洋一郎の異形博物誌」展によせて 河口洋一郎の言葉

"地球上の生物は、邪悪なるものが出てくると、それに対抗してさらに進化をしてきた。その結果、今では毒々しいまでの形や色の進化を遂げている。僕の異形なる 芸術生命体は、その毒をも喰らう生々しいまでの強い生命力を表現している。生き残り戦略としての強さだ。
 今回展示する立体造形は、巻貝、クラゲ、魚、蝶といった海や陸の生物から発想を得て作った。ビオメカニズムの一番の特徴はサバイバルすることだ。異形な る容貌は、未知の地での探索に適したように設計してある。狩猟採集能力を持ち、感覚受容器を高性能化したうえに、運動能力を高めた。
 例えば、多重構造にしたのは、故障や防御に対応するように安全性を高めたためだ。高圧の深海でも耐えられる。また、本来の生物としての機能にさらに付加して、見知らぬ極限環境でのサバイバルに対応できるようにした。例えば、蝶は本来飛翔型だが歩行もできる構造に、魚は本来遊泳型だが水中歩行や空中遊泳も できる構造にした。
 僕はこれらの立体造形をロボットにして、時間と空間を乗り越え、深海や宇宙へ連れて行きたい。惑星や銀河、ザ・ユニバースの盛衰、ダークマターも含めて、一緒にサバイバルをしていくのだ。

 日本のアート系CGの草分け的存在の河口洋一郎氏が、その奇妙な形態群を、現実の空間に持ち出した! 電脳空間上のヴァンダーカマー:脅威の部屋の現実化。

 特に以前の河口氏のCGデザインに比べて、柔軟性と色彩の自由度が上がり、カラフルな奇想が前面に飛び出て来ているのが素晴らしい。作品は下記関連リンクの作品鑑賞用のところを是非観ていただきたい。

 河口洋一郎氏の創り出したシュールな使徒がいっぱい(^^)なのである。
 特に、クラインの壷的な空間を捩じ曲げているような立体造形は、人間の手で創り出す彫刻では絶対に無理。CGと光造形だけが生み出す、どこにもない立体造形物が素晴らしい。

◆関連リンク
作品鑑賞用
河口洋一郎-YOICHIRO KAWAGUCHI-Gallery
河口洋一郎 - Google イメージ検索

その他
東京大学総合研究博物館 小石川分室 脅威の部屋 展
冨田勲 惑星(プラネッツ) ULTIMATE EDITION日本コロムビア |

"ジャケットデザインは、CGによる創造的アートの草分けで現在もその最先端にいる、河口 洋一郎氏(東京大学大学院教授)の「宇宙探査機多重構造魚」"

冨田勲, ホルスト『惑星(プラネッツ) Ultimate Edition』
東大・河口洋一郎研「表現科学 知のサバイバル」展が開催中〜将来のロボットは奇妙な生物型? (2009/01/27 Robot Watch 森山和道氏)

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2011.07.28

■デイヴィッド・リンチ最新PV David Lynch × Interpol "I Touch A Red Button Man"

David Lynch × Interpol – I Touch A Red Button Man - : apartment経由

"なんとも豪華なコラボ作品が登場!あのDavid LynchとあのInterpolの夢のコラボ!!
このShort Movieは David Lynchが「I Touch A Red Button Man」というタイトルで発表したアニメーション作品で、楽曲は
2010年9月にリリースされたアルバム「Interpol」に収録のInterpolらしいギターのリフが特徴的な「Light」!! "

 デイヴィッド・リンチによる新作PV。曲は、Interpol "Light"。
 まさしくリンチ独特のあのペインティングが、アニメーションとして動いている!
 禍々しい"赤いボタンを押す男"を御覧あれ。
 映像は実は後半繰り返しで少し単調に感じられるのが、残念w。

David Lynch Music Company: Blues Music Teaser from David Lynch MC on Vimeo

"A taste of music to come on the new davidlynch.com. David Lynch Music Company will feature blues music along with a host of other music experiments from a variety of genres."

 そしてもう一本。
 こちらは現在、David Lynch Music Companyの公式サイトとなっているDavidLynch.com に掲載されている動画。

Blues_teaser

 リンチのAsymmetrical Studioでの録音風景が記録されている。
 リンチの音楽演奏シーンを観られるのも貴重であるが、右の写真のように音作りの現場も映像として、手が加えられて「絵」になっているので、痺れます!

◆関連リンク
当Blog記事 デイヴィッド・リンチ関連

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2011.07.27

■新刊メモ トーキングヘッズ叢書 TH No.47「人間モドキ〜半分人間の解剖学」ヤン・シュヴァンクマイエル

Th_47

TH No.47「人間モドキ〜半分人間の解剖学」 | アトリエサード publication

"半分だけ動物、半分だけ機械…… 古来より人は、さまざまなキメラを夢想してきた。 人は不完全な存在だ。キメラになることによって、 欠落した部分を補おうとしているのか——。

■主な内容
ヤン・シュヴァンクマイエル×上原木呂
ヤン・シュヴァンクマイエル インタビュー〜シュルレアリスムとエロティシズム●取材・文=志賀信夫"

 トーキングヘッズ叢書とシュヴァンクマイエルの関係はおそらく近いところにあるように感じられるが、実は今まで特集的なことは組まれていない(と僕は記憶していますが、ゴスロリ系/耽美系(と言っていいのでしょうか)になってから、随分と購入していないので、間違っていたらすみません、ご指摘下さい)。

 そして今回2011年初の来日に合わせて実施されたインタビューを中心にしたミニ特集、キメラの視点での解剖がとても楽しみです。

◆関連リンク
上原木呂 | koten-navi.com

"1948 新潟生まれ 東京芸大・芸術学科と美学校細密画工房に学ぶ若くして滝口修造と出会い、シュルレアリスムの洗礼を受ける。"

Photo_3ヤン・シュヴァンクマイエル、マックス・エルンスト、上原木呂 展 魔術★錬金術

"シュルレアリストたちが競う魔術的芸術 チェコの鬼才ヤン・シュヴァンクマイエル、ドイツの巨匠マックス・エルンスト、孤高の異才上原木呂。 シュルレアリストたちが競う魔術的芸術、約400点にのぼる作品が9月に集結します。
The Artcomplex Center of Tokyo(アートコンプレックス・センター)
〒160-0015 東京都新宿区大京町12-9
TEL/FAX.03-3341-3253
会 期 2011年9月1日(木)~9月30日(金)"

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2011.07.26

■暗黒映画評論家・滝本誠プレゼンツ「ミステリー&サスペンス映画祭」開催決定@ヒューマントラストシネマ渋谷 『キラー・インサイド・ミー』DVD発売記念

Photo_2

映画「キラー・インサイド・ミー」オフィシャルサイト-NEWS-
8/20(土)~暗黒映画評論家・滝本誠プレゼンツ
「ミステリー&サスペンス映画祭」開催決定

"衝撃的ヒューマン・ノワール映画 『キラー・インサイド・ミー』のBlu-ray&DVD発売(2011年9/2(金))を記念して、映画史に残るミステリー&サスペンス映画を、暗黒映画評論家・滝本誠が厳選に厳選を重ねて7本チョイスし、毎日日替わりで上映する「ミステリー&サスペンス映画祭@ヒューマントラストシネマ渋谷」を開催することなりました。
期間:8/20(土)~9/2(金)
レイトショー 料金:1,000円均一

<上映作品&スケジュール>※予定
8.20(土) / 9.2(金) 『キラー・インサイド・ミー』(監督:マイケル・ウィンターボトム)
 ※8.20(土) 漆黒のトークショー映画評論家・中原昌也×評論家・滝本誠
 ※9. 2(金) 深淵のトークショー映画評論家・柳下毅一郎×評論家・滝本誠
8.21(日) / 8.27(土) 『殺られる』(監督:エドゥアール・モリナロ)
 ※8.27(土) 狂気のトークショーアートディレクター・高橋ヨシキ×評論家・滝本誠
8.22(月) / 8.29(月) 『シン・シティ』(監督:ロバート・ロドリゲス)
 ※8.22(月) / 8.29(月) ジェシカ・アルバ出演作予告編大会
8.23(火) / 8.31(水) 『ブラック・ダリア』(監督:ブライアン・デ・パルマ)
 ※8.31(水) 黒花のトークショー映画ライター・よしひろまさみち×日活/したまちコメディ映画祭 ディレクター・大場渉太
8.24(水) / 8.28(日) 『イースタン・プロミス』(監督:デヴィッド・クローネンバーグ)
 ※8.24(水) 骨肉のトークショー映画評論家・塩田時敏×東北芸術工科大学大学院客員教授・小松沢陽一
8.25(木) / 9.1(木) 『冷血』(監督:リチャード・ブルックス)
 ※9.1(木) 非情のトークショー映画監督・青山真治×翻訳家・佐々田雅子×評論家・滝本誠
8.26(金) / 8.30(火) 『マルホランド・ドライブ』(監督:デヴィッド・リンチ)
 ※8.26(金) 虚構のトークショー映画評論家・川勝正幸×評論家・滝本誠"

 ノワール映画を一堂に集めた上映企画のみならず、トークショーの企画が素晴らしいラインナップ!
 特に僕が観たいのは、8/26の『マルホランド・ドライブ』とその虚構のトークショー。川勝正幸×滝本誠で『マルホランド・ドライブ』のトーク!
 これは、まさに今だ刊行されぬ滝本師のマルホ論ライブ版になっているはずで激しく行きたい(^^;)。
 そしてこの企画についてtwitterでつぶやいたところ、滝本誠さんから貴重なメッセージをいただいたので、御紹介する。

Twitter / noirtaki 滝本誠

@butfilp 是非ヒューマントラスト渋谷のレイトショーお越し下さい。何十年にわたる支援を忘れたことはないです。すごく励みに感じております。来年秋にマルホランドドライブを数回踏破の上、書くつもりです。

 滝本さんの著作『映画の乳首、絵画の腓』に衝撃を受け新たな映画回路を脳内に構築された者として、これはなんともありがたい御言葉。
 という個人的な感慨はともかく、滝本さんが『マルホランド・ドライブ』論を来年秋目指して書かれるというのは、全国の滝本ファンにとって大きな喜びです。

 『マルホランド・ドライブ』論については、町山智浩氏のアメリカ映画特電100回記念スペシャル「インランド・エンパイア」がわかるポッドキャスト!の中で語られている評論が最も日本で先鋭なものだろう。
 映画史としての位置づけと謎解きが語られている。
 でも語られていないのが、物語の謎だけでなく『マルホランド・ドライブ』で特に重要と考えられる映像と音によるアートとしての、映画のたぶん極北を目指している部分についての批評はほとんどされていない、ということである。

 そしてここがまさに滝本氏の得意とされている領域。なので今回の来年の秋出版宣言が出たのは、とても楽しみなのである。そしてたぶんその前哨戦となる今回のトークショー、これはリンチファン、滝本ファンとして大いに注目である。

◆関連リンク
マルホランド・ドライブ デイヴィッド・リンチインタビュー: そう。ハリウッドでは何でも起こり得るのさ!(インタビュアー:町山智浩)
滝本誠『映画の乳首、絵画の腓』書評 荒俣宏 (Clover books : Taqui-yan's Room)

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2011.07.25

■ついに『怪談』の画像が登場! シュヴァンクマイエル夫妻の大型企画展@ラフォーレミュージアム原宿

Photo

ラフォーレミュージアム原宿 イベント情報|ヤン&エヴァ シュヴァンクマイエル展~映画とその周辺

"再びチェコの第三世代のシュルレアリスト、シュヴァンクマイエル夫妻の大型企画展が再びラフォーレミュージアム原宿にて開催される運びとなりました。 本展では、さまざまな素材を使ったオブジェ、絵画、版画、ドローイング、コラージュなど、200点以上の作品を展示。いかにもシュヴァンクマイエル夫妻ら しい、多岐にわたる作品群を一堂に公開します(そのほとんどが日本初公開)…
ヤン・シュヴァンクマイエルが下絵を描き、茨城と京都の彫り師と摺り師が江戸時代から 伝わる伝統的な技法で制作した木版画(下絵や、木版画の制作過程を理解してもらうための版木と順序摺りもあわせて展示)、ラフカディオ・ハーン著『怪談』 のための挿絵など、日本のために制作した新作も世界に先駆けて公開します。
期間 2011年8月20日(土)~9月19日(月)
時間 11:00~20:00(最終日~18:00)"

 既報もしていますが、ラフカディオ・ハーン著『怪談』 のための挿絵がサイトに登場したので、再度御紹介します。
 日本の伝統的シュルレアリスム(^^;)である「妖怪」に浮世絵で挑んだシュヴァンクマイエルが、もうひとつの「怪談」に対してとった手法は、コラージュ。
 東欧の古いモノクロ写真に、たぶんシュヴァンクマイエルの手になる幽霊が組み合わされて、異様な世界が形作られている。チェコに次元の裂け目から江戸が漏れだしたような、何とも言えない独特のイメージが構築されており、しばらく見つめ続けてしまう魅力がある。

 全篇も既に7/21に国書刊行会から発行されているようなので、手に取るのを楽しみにしたい。

◆関連リンク
チェコの第三世代のシュルレアリスト、シュヴァンクマイエル夫妻の大型企画展、再びラフォーレミュージアム原宿にて開催決定!|最新ニュース|株式会社ラップネット

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)著, ヤン・シュヴァンクマイエル画『怪談』

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