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2011年11月27日 - 2011年12月3日

2011.12.02

■感想 アダム・エリオット監督『メアリー&マックス』

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映画『メアリー&マックス』公式サイト

 アダム・エリオット監督『メアリー&マックス』DVDを観た。
 精神疾患を扱った人間の物語とそれにマッチした人形アニメ。人間以上に人間くさいパペット、誇張による映像効果が最大限発揮されて感動!
 まるでシンプソンズのような(?)下膨れの人形達のおりなす、不器用で不自由な物語。

 白眉は、ニューヨークの街の描写、摩天楼群の陰鬱な造形とモノクロの映像でしょう。アスペルガー症候群の孤独な中年男マックスの心象風景を映し出した様な感情のトーンを抑えられた、内相的な世界。
 タイプライターで打ち出される不思議な文章と人形のぎこちない動き。映像とこの独白的なタイプの言葉が、マックスの精神活動を観客に追体験させ、映画を観る観客の心へ浸食してくる。

 ニューヨークの最後のシーンの感動は、まさにマックスの一生を疑似体験した、他にはない種類の感覚だった。

 この作品は、2009年アヌシーで最優秀長篇賞を傑作『コララインと魔法のボタン』と同時受賞しているとのこと。僕はどちらかと言えば、『コララインと魔法のボタン』が好きなのだけれど、本作も人形アニメの中でも映像表現と物語が見事に融合した秀作である。劇場公開時に見逃していたことを悔やんだw。

◆関連リンク
当Blog記事
感想 ヘンリー・セレック監督『コララインとボタンの魔女』
アダム・エリオット監督『メアリー&マックス』

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2011.12.01

■情報 人型四脚エンジン駆動陸戦兵器型トイロボット『クラタス(仮称)』稼働@クルマ未来博2011

Robot

クルマ未来博2011

"全長4mの人間が搭乗可能な 「クラタス(仮称)」 もやってくる! ※プロトタイプにつき、塗装、形状など 当日は一部仕様が異なる場合がございます"

 11/23、愛知県長久手町 愛・地球博記念公園(モリコロパーク)で、あの倉田光吾郎さんの水道橋重工「人型四脚エンジン駆動陸戦兵器型トイロボット」『クラタス(仮称)』が稼働していた!
 家から1時間の場所、知ってたら、無理矢理会社休んで観に行った/3D撮影したのに(^^;)。残念だぁ〜。

 外装も装着されてトレイラーの上で動く勇姿は、下記リンクの写真で観られますが、動画をどこかで観たいものです(探したが見つからず)。

クラタス極秘ミッション 潜入の巻: なんでも作るよ。(倉田さんのBlog)

"うちのアトリエからばらして工場搬送、組み上げを一人でやることに。 思った以上の重労働で、予想を大幅に超える積み込み作業約20時間超え。 まずは、オレに装着するパワードスーツを開発するほうが先なんじゃないかと、今プロジェクトの根本的な問題を噛み締める。"

 このパワードスーツのくだりは笑いました。
 完成と、その時の勇姿が早く観られることを期待したいと思います。

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2011.11.30

■新刊メモ 文:馬場淑子, 絵:森康二 絵本『ふしぎなかばん』(アニドウ刊)

Photo

絵本「ふしぎなかばん」復刻版12月2日完成!
Shop (アニドウ公式)

" オリジナル版が昭和52年 (1977)に出版された「ふしぎなかばん」は、もりやすじさんの円熟した造形、彩色が際立つ美しい絵本です。長らく絶版となっておりましたが、著者馬場 淑子さんと講談社のご理解を得てアニドウより復刻版が完成します。 休眠しているはずのアニドウで現在、編集が続けられており、12月2日に納品される予定です。旧版では裁ち落としで絵が若干削られていることがありました が、今回はその部分を復元するようにレイアウトを変更しました。また、広く世界中の人に読んで頂こうと英語テキストを付記しました。英語への翻訳はもりさんのご子息森淳さんにお願いしました。

文:馬場淑子(ばば・よしこ)
絵:森 康二(もり・やすじ)
英訳:森 淳(もり・じゅん)
発行:アニドウ・フィルム
B4変形判 28ページ
2011年12月1日発行"

 アニドウから森康二さんの絵本が復刊されます。
 もりさんの絵、いいですねぇ〜。『ハッスルパンチ』や『ホッパー』で幼児期を過ごした僕は、この線の柔らかさに、なんだか魂の故郷を感じてしまいます(^^;)。

◆関連リンク
森 康二 著, なみき たかし編『もりやすじ画集』
森 康二 著, なみき たかし編『もりやすじ画集 2』
森 やすじ 『もぐらの歌―アニメーターの自伝』

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2011.11.29

■ディヴィッド・リンチ『ブルーベルベット』25周年:Blue Velvet 25th Anniversary "Blue & Velvety Exhibit At Projekte"アート展他

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Blue & Velvety Exhibit At Projekte

"You may remember three months ago, I posted a call for artists to submit Blue Velvet inspired work for an exhibit at the Projekte gallery in Wilmington, NC. Since then, some of this blog’s readers have proudly let me know that their work got accepted, so congratulations to all of them! Visit"

 デヴィッド・リンチ『ブルーベルベット』の25周年を記念して、海外では様々なイベントが実施されているようだ。

 今回、紹介するのは、『ブルーベルベット』をテーマにしたアート展!
 上のイザベラ・ロッセリーニの水彩のはかなげなイメージがとてもいい。

 ただし、展示作品の三枚目の絵、イザベラ・ロッセリーニ(だよね)の顔が凄絶なので、気の弱い方は、『ブルーベルベット』同様、注意して自己責任で御覧下さい。

Blue Velvet 25th Anniversary Celebration
 Facebookには、こんな25周年を特集したページも作られている。
 いろいろなイベントのうちで、吃驚したのはこれ。

Blue Velvet Musical Home.

"Workshop to Premiere During Cucalorus Film Festival November 12, 2011 @ 1PM City Stage at Level 5, 21 N. Front Street Wilmington, North Carolina"

 なんと『ブルーベルベット』がミュージカルに!
 デニス・ホッパー亡き後、フランクを誰が演じているか、興味深いところ。
Local theater alums put infamous movie on the stage - WECT TV6 - WECT.com - Wilmington, NC news and weather
 こちらに稽古風景が。しかしあの不穏な空気はここからは感じられないですね。

"No Frank in Lumberton' Trailer, Peter Braatz
 Cucalorus Film Festivalで上映された『ブルーベルベット』のドキュメントフィルムの予告篇。とてもクール。これは観たいもの。

◆関連リンク
デヴィッド・リンチ監督のカルト映画「ブルーベルベット」25周年で豪華企画続々 | TVGroove.com

" 11月8日には、これまで未公開だった52分の削除シーンを含む「ブルーベルベット」25周年記念版のブルーレイが全米リリースされた。
 米Entertainment Weeklyによると、デヴィッドはこの削除シーンについて、「何年も行方不明になっていたもの」と説明、「シアトル近くにある倉庫でフィルムが発見され たんだ。どういう経緯で発見されたのか、僕も知らないのさ。とにかく、完全な形で見つかった。本当に、素晴らしい贈り物だね。映画には使えなかったシーン だけど、とても好きなシーンだよ」

 こちらの記事にミュージカルやドキュメントフィルムについて詳細が日本語で書かれていました。そして25周年記念版のブルーレイについてもこのような記載。
theprojekte.com - Home(ギヤラリーのHP)
 特にこちらには、まだアート展の情報が更新されていない。
イザベラ・ロッセリーニ - Wikipedia
Amazon.com: Blue Velvet [Blu-ray]
 残念ながら25周年記念版ブルーレイは、日本のamazonでは取り扱いはまだですね。

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2011.11.28

■LEONG WAN KOK:レオン・ウォン・コック & pH Khor:pH コー@1000tentacles:千の触覚/ 触手

Leong_wan_kok

1000tentacles.com - by PKOKARTZ(公式HP)
【アジア・ポップカルチャーNOW!11】1000の触手を持つ、マレーシアのモンスター(日刊サイゾー)

" 1000Tentaclesは、マレーシア出身のWan KokとKhorによるクリエイティブ・チーム。イラストレーターとしてのバックグラウンドを持つ WanKokと、ゲーム業界でコンセプト・デザイナーとしてキャリアを始めたKhorが手がけるのは、広告のイラストレーションからコミック・アート、 フィギュアまで、幅広い。クアラルンプールをベースに、すでに15年以上のキャリアを持つ(略)

「僕にとって"Tentacles"という言葉は、モンスターっぽい何か、海の底深くに潜んでいる、歪んだ(でもイカした!)姿をしたエイリアン、というものを思いださせます。そして、まさにそういう"僕らを捉えて離さないもの"を、僕らは描きだしているんです」

イギリスのコミック雑誌「Heavy Metal」(http://www.heavymetalmagazinefanpage.com/)のコミック『War of The World Goliath』(http://www.wotw-goliath.com/)の仕事や、ゲーム会社のコンセプト・デザインワーク、1000Tentaclesシリーズのトイ・シリーズなど、多くのプロジェクトを抱えている。自分たちのストーリーとデザインをベースにしたアニメーション制作も計画中とのこと。"

 Tumblrでリブログしたマレーシアのアーティスト Leong Wan Kok のHP 1000tentaclesの作品が素晴らしい。
 イラストのコミカルな幻想画の不思議なタッチ。確かに日本のコミックの影響は色濃いけれど、他にはない独特の質感とフォルムが素晴らしい。

 1000tentacles:千の触覚/ 触手という不思議なネーミング通りに、イラスト以外でも、立体造形(オブジェモチャ的)や3D CGモデルがHPで紹介されていて、いろんな彼らの触覚イメージが浮かび上がってくるw。 

Cg

 こちらの3D-CGは、Leong Wan Kokのイラストを立体的に、そして質感を丁寧に描き出した作品。
 特に両方のモデルに与えられた背中のテクスチャが魅惑的。
 昆虫の様な緑の光沢と、ブロンズ的な質感。まさに千の触覚を期待させるテクスチャだ。
 アニメーションの企画もあるとのことなので、こんな不思議な手触りのキャラクター達がいつかスクリーン狭しと活躍する映像を観てみたいもの。

1000tentacles.com - by PKOKARTZ (公式HP)

"Insight!Toyko Japan 09/10 1000Tentacles has been invited to be part of Insight!_Malaysia Young Contemporary Designers and our works, among other cool artists' works, are now touring Tokyo untill end of the year. Nice! Thanks, Juan :)"

 こちらの記事によると、東京で2010年、マレーシア・ヤング・コンテンポラリー・デザイナーズ作品展という場でイラストが展示されたらしい。
 原画でそのタッチの詳細を凝視したいもの(^^;)

Photo

 最後に、まさにオブジェモチャな造形作品。
 上の記事によると、日本のフィギュア造形家、特に竹谷隆之氏のファンの様で、こちらにも日本アートの血が脈々と息づいている。
 そして、こうしたフィギュアもいずれトイ・シリーズが発売されるようなので、楽しみである。
 多彩なマレーシアのアーティストの活躍が、楽しみ。

◆関連リンク
Behind Tentacles.(1000 Tentacles のFacebook(たぶん))
Ceron.jp - マレーシアで気持ち悪い本買った : 妹はVIPPER

"マレーシア: 作者のPUYUH (本名:梁文国、LEONG WAN KOK)は、結構知られてる人だったかと思います。upした人は、大衆書局でこの本を買ったみたいですね。"

CGPortfolio - Leong Wan Kok
 こちらのギャラリーはなかなか見やすい。

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