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2012年6月

2012.06.29

■感想 原將人監督『百代の過客』DVD

Hara_kantoku

原 將人監督の作品(公式サイト)

"☆商品番号:MSP-0008(山形ドキュメンタリー映画祭 入選4時間ヴァージョン 240min DVD) 1本 5,000円 20本在庫あり"

 先週に引き続き、原将人監督の作品を観た。今月は週一本づつ私的原監督映画祭開催中(^^)。

 前作『初国知所之天皇(はつくにしらすめらみこと)』(1973年)から20年たった1993年に作られた『百代の過客』3時間40分の大作。

 300年前の芭蕉の奥の細道の旅を、父子でたどる旅。
 そして8mmフィルムとビデオカメラによる映像を、俳句になぞらえて各地の様子をとらえていく旅。

 映像を俳句になぞらえる原が作中で述べているのは、今は、誰でもがビデオをもった芭蕉である。芭蕉の俳句は旅の記録であり、現代ではそれは旅人が持ち記録するビデオに置き換わったのではないか。もしも現代に芭蕉が生きていたら、きっと映像を残しただろう。当時は文字での記録しか出来なかったが、芭蕉の俳句は映像喚起力があり、素晴らしくシャープな映像を残している、という夢想。

 当時の8mmビデオで撮られた映像を原が俳句になぞらえているのは、即興で使われるフェードイン、スローシャッター、ソラリゼーション等の技法。それらの表現がまさに俳句の余韻を持った語尾の「や」とか「なり」といった文字表現に置き換え得るのではという解釈が語られている。
 
 そうした映像表現に加えて、画面にはワープロで打たれた原による俳句と、そして前作にも共通する作詞作曲と歌が監督自身である多数の楽曲が使われている。

 描かれるのは、奥の細道の旅と、親子の関係修復の物語と、そして300年間の日本の変貌が重なって表現されている。

 原監督と高校生の息子である丸珠くんの物語は、離れて暮らす二人の関係が、楽曲と映像の制作を通して、近づいて行く様を生々しく描いている。

 日本の変貌のひとつとして語られるのは原発。
 芭蕉が通ったらしい、柏崎と敦賀の原発が映し出されている。
 芭蕉が句を読んだという敦賀の浜に立つ原発を前に、原監督は次の300年後の日本人は廃炉となったその核施設をどのように観るのだろうと、深く語っている。311後の現在、もんじゅを含むこの映像を観ていると、感慨深いものがある。
 さらに300年後の未来の芭蕉が観て記録する光景が岩井俊二監督の小説『番犬は庭を守る』で描かれたようなディストピアでないことを祈るしかない。

 映画のクライマックスで描かれている立山の登山の光景がとても良かった。
 300年前の山小屋。頂上からの見事な雲の映像。

 そして最後に、途中で語られる原の次回作とそこで使われる歌。これが『20世紀ノスタルジア』の原型となったプロットと主題歌である。
 語られている原型は、自分の助手だった若者の死。その彼がモデルで、物語はその死をめぐり、恋人だった少女がビデオを観ながらたどる、というものだったようだ。

 『初国知所之天皇』と『百代の過客』、原監督のフィルモグラフィをたどる僕の旅(^^;)も、このようにして『20世紀ノスタルジア』へと辿り着いたようだ。

 次週は『20世紀ノスタルジア』再見(何回目w?)の予定。

◆関連リンク
日本心中 針生一郎・日本を丸ごと抱え込んでしまった男。 - goo 映画

"美術・文芸・社会評論を通じ、新しい日本の秩序と芸術創造のあり方を模索してきた人、針生一郎。カメラは、彼が韓国の市場を散策しながら、あるいは日本の彼 の書斎の中で、日本の美術の役割や古代から続いている日本の様式、ついては天皇制について語るのを静かに見守る。またある時はカメラは芸術ともいうべき刺 青を体に刻み込む過程を追うが、それは圧倒的で息をのむほど生々しく美しい。また画面では針生氏の頭の中を覗き込むかのように朝鮮のパンソリや詩を朗読す る男女の幻想的な場面が走馬灯のように流れる。かつて日本に新しい秩序を造り上げようとしてきた彼の「痛魂」のモノローグは続く。

 原監督の息子さん、原丸珠氏が制作したドキュメント。

当Blog関連記事
■原將人『父と子の長い旅』

"この父と子の夏休みの旅の中で、『百代の過客』が撮られ、そして次の初商業映画の企画が立ち上がってくる。『20世紀』の「遠山杏」のカメラワークは、こ の旅でまるじゅが撮ったDVカメラの映像が参考にされている。そしてまるじゅの感性の一部がきっと「片岡徹」へ移植されている。
「うん、だから、俳句っていうのが映像的だから、すごく人気があったんじゃないの。今のコンパクトカメラだよ。今の人たちがカメラを持って楽しむよう に、俳句を楽しんでたんじゃないの。江戸の人たちは。」P140原監督のコメント


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2012.06.28

■情報 7月 東京は究極映像都市に(^^;)

 いよいよ7月が近づいて来ました。
 タイトルに書いたように、今年の夏は当Blogにとって、東京でとても興味深い展示会が多数開かれるため、ここで一通り、まとめておきます。(ほとんど個人的な旅行計画のためだったりするのですが、参考になれば幸いです(^^;))

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■庵野秀明館長『特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技』

"東京都現代美術館
会期:7/10(火) 〜 10/8(月・祝)
休館日:月曜日 7/16、8/13、8/20、9/17、9/24、10/1、10/8は開館、 7/17、9/18は休館"

■神林長平『ぼくらは都市を愛していた』

"発売記念 神林長平先生サイン会 | 株式会社書泉
開催日時 2012年7月15日(日) 16:00~
会場 書泉ブックタワー9Fイベントホール(秋葉原)"

■神林長平 客席と出演者が語り合うトークライブ「Live Wire」

"【出演】神林長平 松永天馬(アーバンギャルド)大森望
【日時】2012年7月8日(日)開場19:00〜 開演19:30〜(約二時間) 【会場】山羊に聞く?"

■「奇っ怪紳士!怪獣博士!大伴昌司の大図解 展 …一枚の絵は一万字にまさる…」

"弥生美術館・竹久夢二美術館
会期: 2012年7月6日(金)~9月30日(日)
開館時間: 午前10時~午後5時"

■「ウルトラマン・アート!時代と創造-ウルトラマン&ウルトラセブン」展

"埼玉県立近代美術館 企画展示室(2階)
2012年7月7日(土)~2012年9月2日(日)
休館日  月曜日(7月16日は開館)
開館時間  10:00~17:30 "  

■デイヴィッド・リンチ展@渋谷ヒカリエ8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery

"会期:2012年6月27日(水)― 7月23日(月)
営業時間:11:00 - 20:00  展覧会期中無休 入場料無料
会場:8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery
住所:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ 8階"

■『グレートラビット』と世界のアニメーション傑作選

"6/23(土)〜7/13(金)
シアター・イメージフォーラムにて3週間レイトショー!
連日、21時10分より。"

■マンタム個展『夜 歩く犬―崩れた塔に向かう郷愁 』

"2012年6月22日[金]〜7月17日[火]
月~金/13:00~20:00 土日祝/12:00~19:00
(イベントの際は変更になる場合もございます)
水曜日休館(会期中、臨時休館を頂く場合もございます)
入場料:500円
展覧会 会場:parabolica-bis[パラボリカ・ビス]
東京都台東区柳橋2-18-11"

 さあ、このうち、いくつ行けるだろうか?!

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2012.06.27

■情報 ラース・フォン・トリアー監督『メランコリア』デンマークのアカデミー賞 監督賞,作品賞他 受賞

Melancholia

Lars von Trier's 'Melancholia' Sweeps Danish Film Academy Awards - The Hollywood Reporter

LIST OF AWARDS 2012

Best Film: Melancholia. Dir: Lars von Trier
Best Actress: Kirsten Dunst – Melancholia
Best Supporting Actress: Charlotte Gainsbourg - Melancholia
Best Director: Lars von Trier – Melancholia
Best Original Screenplay: Lars von Trier – Melancholia
Best Cinematography: Manuel Alberto Claro– Melancholia
Best Production Design:Jette Lehmann  – Melancholia
Best Special Effects Hummer Højmark, Peter Hjorth - Melancholia
Best Sound Design: Kristian Eidnes Andersen – Melancholia
Best Editing: Molly Malene Stensgaard – Melancholia

 ラース・フォン・トリアー監督『メランコリア』がデンマークのアカデミー賞で、20の賞のうち、監督賞,作品賞,脚本賞他10を受賞。
 8/3にはブルーレイが発売されるということなので、この傑作破滅SFを再度観てみたいと思う。

Lars Von Trier's 'The Nymphomaniac' With Charlotte Gainsbourg Will Be 2 Part Film, Aiming For Cannes Premiere In 2013 | The Playlist

 次回作の『The Nymphomaniac』の情報。
 どうやら来年のカンヌでプレミア上映、2部構成の映画になるようだ。シャルロット・ゲンズブールは『アンチ・クライスト』『メランコリア』に続く出演。
 
 またこの記事を読むと、マーチン・スコセッシ監督とのコラボレーションとして、ラース・フォン・トリアーのドキュメンタリー"five obstruction"(『ラース・フォン・トリアーの5つの挑戦』)のリメイクの話も出ているようだ。

◆関連リンク
ラース・フォン・トリアー監督『メランコリア [Blu-ray]』

【映像音声特典】
●メイキング (12分)
●ビジュアル・エフェクトについて (7分)
●視覚スタイルについて (10分)
●ユニバース (4分30秒)
●インタビュー映像集(監督/キルスティン・ダンスト/シャルロット・ゲンズブール) (16分)
●キルスティン・ダンスト カンヌインタビュー (3分)

当Blog記事
感想 ラース・フォン・トリアー監督『メランコリア』 678の謎 本格破滅SFとしての読解

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2012.06.26

■情報 『グレートラビット』と世界のアニメーション傑作選

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『グレートラビット』と世界のアニメーション傑作選

"6/23(土)7/13(金)
シアター・イメージフォーラムにて3週間レイトショー!
連日、21時10分より。
予告編 - 『グレートラビット』と世界のアニメーション傑作選

上映スケジュール

A.『グレートラビット』と世界のアニメーション傑作選
デイヴィッド・オライリーDavid OReilly『エクスターナル・ワールド』
 (17分/ドイツ/16:9/color/stereo/2010)
デイヴィッド・ブオブ David Buob『ハウス』
 (7分/ドイツ/16:9/color/stereo/2011)
バスティアン・デュボア Bastien Dubois『マダガスカル旅日記』
 (11分/フランス/16:9/color/ctereo/2009)
ジュリア・ポット Julia Pott『おなか』
 (7分/イギリス/16:9/color/stereo/2011)
ひらのりょう『ホリデイ』
 (14分/日本/16:9/color/stereo/2011)
水江未来『MODERN No.2』
 (4分/日本/16:9/color/stereo/2011)
マーク・ジェイムス・ロエルズ、エマ・ドゥ・スワーフMarc James Roels & Emma De Swaef 『オー、ウィリー』
 (17分/ベルギー/16:9/color/stereo/2011)
しりあがり寿『3月11日のかけら』
 (2分/日本/4:3/color/stereo/2012)
和田淳『グレートラビット』The Great Rabbit
 (7分/フランス/16:9/color/stereo/2012)

B.和田淳全14作品 - 『グレートラビット』と世界のアニメーション傑作選
『グレートラビット』を含む和田淳全14作品上映"

 既に先週末からスタートしていますが、遅ればせながら御紹介。
 『グレートラビット』と多彩な作品を鑑賞できるチャンスです。

◆関連リンク
・当Blog CALF 関連記事 検索

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2012.06.25

■情報 マンタム個展『夜 歩く犬―崩れた塔に向かう郷愁 』

Mantam_yoruaruku

マンタム個展『夜 歩く犬―崩れた塔に向かう郷愁 』(夜想 yaso-peyotl)

"その犬は夜を食べる/折れた鼻で夜を嗅ぎだし夜を食べる
夜になるたびに犬が吠え始め/なにもない砂漠に月が影を落とす/誰もいないそこには/盗むものさえいないというのに/小さな銀のピンを砂のナカに落としてしまうのだ
犬は長い時間をかけようやく夜を食べ尽くしそれでやっと「朝」が来たのだ
(マンタム)

ホフマンの小説に、マイリンクの小説に描かれた、世界が今、
パラボリカbisの新ギャラリーに登場する。
時代を誤って生まれてきた、孤高の錬金術師マンタムが、
最大規模の術を行使して命を吹き込んだ、自動人形、自動機械、キメイラの数々。

2012年6月22日[金]〜7月17日[火]
■月~金/13:00~20:00 土日祝/12:00~19:00
(イベントの際は変更になる場合もございます)
■水曜日休館(会期中、臨時休館を頂く場合もございます)
■入場料:500円
■展覧会 会場:parabolica-bis[パラボリカ・ビス]
■東京都台東区柳橋2-18-11 ■TEL: 03-5835-1180"

 マンタムさんがその本拠地パラボリカ・ビスで個展を開かれています。
 錬金術師としての最大規模の術で、2012年の夏、東京にどんな魔界が開かれているのか、特撮博物館と同時になんとか東京行きを果たして、パラボリカの迷宮に迷いたいものです。

夜 歩く 犬|マンタムのブログ

"20世紀にもなって未だに鍊金術師と名乗り先祖から受け継いだ怪しげな薬を作り動物と機械を組み合わせるような奇妙なオートマタを作っていた男の元に中国の貴人から不死薬の依頼を受けた事からこの物語は始まる。
 
 与えられた期間は100年。"

 個展と同タイトルのさんの小説。
 中国での錬金術、生命と100年の時間の物語。後半の犬のイメージが鮮烈で素晴らしい。

◆関連リンク
グスタフ・マイリンク - Wikipedia

"カバラや錬金術、占星術、神智学など種々の神秘思想から影響を受け、E.T.A.ホフマンやエドガー・アラン・ポーの流れを汲む幻想小説を発表した。"

E.T.A.ホフマン - Wikipedia

"小説では自動人形やドッペルゲンガーといった不気味なモチーフを用い、現実と幻想とが入り混じる特異な文学世界を作り出した。また当時のロマン派作家の多くが田舎の田園風景を称揚したのに対し、都会生活を好んで描いたことにも特徴がある。"

マンタム 当Blog関連記事 検索
動画 マンタム個展「錬金術師の遠望」@Sipka

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2012.06.22

■情報 神林長平『ぼくらは都市を愛していた』

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神林長平『ぼくらは都市を愛していた』(Amazon)

"7/6発売。世界中で頻発する「情報震」。原因は不明。デジタルデータが壊滅し無人と化す大都市。偵察のためトウキョウに入った日本情報軍中尉は、思わぬ「敵」と遭 遇する……。先進都市で醸成された人の意識とコミュニケーションが激しく揺さぶられたとき、そこに何が生まれるのか!?ポスト3.11の地平を鋭く描く渾 身の書き下ろし"

 『アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風』に続く「意識」の物語に期待大!

「ぼくらは都市を愛していた」発売記念 神林長平先生サイン会 | 株式会社書泉

"開催日時 2012年7月15日(日) 16:00~
会場 書泉ブックタワー9Fイベントホール(秋葉原)
参加券 参加券配布場所 : 書泉ブックタワー8F(秋葉原)
対象商品『ぼくらは都市を愛していた』をお買い上げのお客様に参加券を差し上げます。
※参加券は1回のお会計でお1人様1枚までとさせていただきます。
※参加券は先着100名様限定です。無くなり次第配布を終了いたします。
【店頭での受付】2012年7月4日(水) 18:00より
【通販での受付】2012年7月5日(木) 13:00より
※電話(03-5296-0051)でのみ受付いたします。メールでの受け付けはいたしません。"

 表紙はスカイツリーとモノクロ都市の鏡像。
 帯は虚淵玄 "「現在」の「此処」に居る「あなた」の首筋を異次元の角度から刺し貫くナイフ。それがこの物語である"。
 円城塔"神林長平はまっすぐ進む。歪んでいるのはあなたの方だ"。
 どんな物語が展開するのか。

解読 神林長平『アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風』(当Blog過去記事)

"本書が神林のそのコアテーマの戦端を広げたと思えるのは、「無意識の思考の流れをあたかも意識的に追跡しているシステム」として 「言語」を規定した点である。今までの作品では「言語」が人間の限界を規定している原因だったのが、さらにその根本原因に言及したのではないか、というのが戦端の拡大と思えるところ。"

 さらに、ここからどこまで戦端を進めていくのか。期待です。
 伊藤計劃氏に共鳴を示した『いま集合的無意識を、』に記された神林の想いがどこまで描くのか…。
感想 神林長平『アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風』

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2012.06.20

■情報 ヤノベケンジ『サン・チャイルド』ドローイング作品 光臨プロジェクト in 福島現代美術ビエンナーレ2012 サポーター募集

20120616_213510

Twitter / @yanobekenjiによる最近の画像
 ヤノベケンジ氏により、一枚づつ手描きで、違う絵柄で描かれたサン・チャイルドの絵が、現在、ツイッターで紹介されている。
 この絵は、当初プリントされるはずだったものが、全て手描きのドローイングに変更され、ヤノベ氏によって描かれている。そのリアルタイムドキュメントとして、毎日のようにヤノベ氏によってツイートされる絵が興味深い。

 僕は、冒頭にあるゴジラになったサン・チャイルドが、国会議事堂に放射能火炎を吹きかけている怒りに満ちた絵が、特に心に響いた。

 本来、希望の象徴であるはずのサンチャイルドの暗黒面。
 昨今の大飯原発再開を巡る日本の首相と政府の様子から、日本中の人々の暗い想いを背負った、こうした絶望的なサンチャイルドが生まれいでてしまったのだろう。
 ヤノベ氏のツイートと同じ気持で僕も叫ぶ。ンガッー!!!

ヤノベケンジ『サン・チャイルド』光臨プロジェクト in 福島現代美術ビエンナーレ2012 サポーター募集

"福島現代美術ビエンナーレ2012で、ヤノベケンジの巨大彫刻作品『サン・チャイルド』の展示を実現するためのサポーターを募集します。
■募集口数:限定200口 ■支援金額:1口1万円
■サポーター特典:
(1)ヤノベケンジ福島現代美術ビエンナーレ2012特製ドローイング作品 ※プリントから手描きのドローイングになりました。※ヤノベさんが200枚全部手描きします!
(2)『サン・チャイルドができるまで』展リーフレット(茨木市教育委員会、2012)
(3)ヤノベケンジ作品カタログ一冊(サイン入り)  ①『サン・チャイルド』カタログ(Akio Nagasawa Publishing、2012)  ②『ミュトス』展カタログ(入善町文化振興財団、2010)※品切れ品  ③『幻燈夜会』展カタログ(大原美術館、2010) ①~③のいずれか一冊希望のものをご提供します。"

 日本の暗黒面を何とかするためにも、希望の象徴サンチャイルドを福島に建立したいものです。

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2012.06.18

■感想 原將人監督『初国知所之天皇(はつくにしらすめらみこと)』DVD

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初国知所之天皇

"『初国知所之天皇』は、1973 年、当時23歳だった原將人(正孝)によって発表された。8ミリ+16ミリの作品で、『古事記』と『日本書紀』をベースにした北海道から鹿児島まで旅する 壮大なストーリであるとともに、神話的世界の国づくりが映画づくりに重なり、国家と個人が統合されるという現代芸術最先端の構造を持っていた"

原 將人監督の作品 「通信販売限定ショップ」(公式サイト)

"商品番号:MSP-0001(初国知所之天皇 マルチヴァージョン 108min DVD)"

 原將人監督『初国知所之天皇』のDVDを観た。
 8mmで撮られて16mmにブローアップした映像で構成された2画面マルチ映像。僕が観たのは、1993年に作られた16mmマルチヴァージョン 1Hour48Min版。

"まるで映画を見ているようだ。車のフロントウィンドウが映画のスクリーンの様。そして車を降りても広がる視界は全てが映画のようだ。"

 映画を撮りたくて仕方がないのに、何を撮ったら良いのかわからない、23歳の原のさすらいの旅。

 「誰でも身についてしまう、器用さを放棄したいと思う」そんな映画の映像の世界と袂を分かって撮られた、こちらの"現実"の世界のドキュメント。
 当時23歳の原監督の映画への意志が素晴らしい。そして逆に現実の映像が彼岸にとても近い幽玄な雰囲気になっているのが興味深い。

 日本各地をとらえた8mm映像にかぶる監督自身による映像論のナレーション。
 それを醒めて批判する、二つ目のナレーションの声は、まるでこの世に存在しないような原監督のろれつの廻らない途切れ途切れの言葉。
 さらに多層に重なる、これも原監督による幽玄な歌…。

 二つのナレーションと幽玄な歌。
 ホームシアターのスクリーンに映し出された映像の光は、こちらの世界を映しているのに、なぜか透明に観える。
 その映像は、存在が透明なために、その網膜も透明で、外の光を透過してしまう、
まるで幽霊の視線のような映像。
 原の茫洋で幽玄なヴォーカルと相まって、まさに彼岸のような映像詩となっている。

 そして圧巻は、鹿児島シーケンス。
 ここで語られるエピソードと原監督の行動と夕空の雲の映像に息を飲む。


 この世界が破滅するか、自分が消えるか。という独白。映画を初めて撮った少女の物語。それを映し出すカメラ、夕方の雲の光景。あちらの世界への視線。

 『20世紀ノスタルジア』の無邪気に見える少女の映画制作とその喜びを描いたシーンにダイレクトにつながっている、胸に迫るシーンである。
 この映画と、『20世紀ノスタルジア』による回復の映像の同時上映を希望したい。

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Dvd

 原將人監督のDVDを3本購入!
 全て監督御自身による手書きのDVDでサイン入り! このライブ感に感激至極。心して、毎週末一本づつ週末にゆっくりと拝見したいと思っている。

◆関連リンク
原將人監督『初国知所之天皇』(はつくにしらすめらみこと)に関するインタビュー記事とスチル  (後半大ネタばれに注意w)。
 以下、詳細。
映画芸術: 金子遊のこの人に聞きたい Vol.11 原將人(映画作家)インタビューPART3 『東京戦争戦後秘話』『初国知所之天皇』

"その風景のどこにも自分はいない。「いま、ここにいるってことは、たまたま、いま、ここにいるだけで、いま、ここの風景のどこにも自分はいない」ってことです。そして、それは魂の浮遊性につながってくる。可能性としては「私は遍在するのだ、ありとあらゆるところにいるのだ」ということになってくる。その身体の遍在性と魂の浮遊性の二極分解のなかから、日々新たに世界を発見していこうということになるわけ。それがスケージュールによって移動する旅行ではない、「旅」のもたらすものなんです。芭蕉が言っている「軽み」というものもそういうものではなかったかと思います。風景に向けていたカメラをゆっくり自分の方に向けると、不在証明としての風景から不在証明としての自画像になっていくわけです。"

映画芸術: 金子遊のこの人に聞きたい Vol.12 原將人(映画作家)インタビューPART4 『初国知所之天皇』

"ベルグソン的にいえば、知覚というものが単に自分のなかに入ってくるものではなく、自分が作り出しているということが理解できるようになります。まさに哲学的なメディアなんです。自分の知覚のなかに映画のすべてがあるということを手っ取り早く理解できる方法です。"

 深い言葉ですね。「自分の知覚のなかに映画のすべてがある」。同じ映画がスクリーンに映し出されても、その観客個人に、知覚できるものしか映画として観られない、ということなのでしょうね。映画レビューをやっている僕にも凄く実感できる言葉。

・映画芸術: 金子遊のこの人に聞きたい Vol.12 原將人(映画作家)インタビューPART4 『初国知所之天皇』.

"このバージョンが情報量は減らさずに2時間で見れる『初国』ということで、かなり評判がよく、川崎市民ミュージアムからネガ編集する料金も出すから、普通にマ ルチ上映できるプリントが一本欲しいという注文が来て、93年に単面16ミリ版のネガを解体して、ネガからマルチを組んで、音もいじらなくていい、普通にマルチ上映できるバージョンが完成した。まあ、それが『初国』の創造的進化の歴史といったところでしょうか。進化したのかどうか分からないけど…(笑)。"

・当Blog関連記事
 ■CDメモ 原正孝(原将人)『 はつくにしらすめらみこと』
 本映画で使われている楽曲、原監督の作詞作曲ボーカルによる歌。
 僕はこのCDだけ、以前に入手して随分聴いているので、その曲が映像とともに流れてきた時に、別の感動を覚えました。味わい深い良い曲です。

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2012.06.15

■感想 NHKスペシャル『宇宙の渚』第1集「謎の閃光 スプライト」

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NHKスペシャル|宇宙の渚第1集 謎の閃光 スプライト

"「スプライト」、雷雲から宇宙に放たれる閃光だ。航空機のパイロットの間で目撃談が密かに語られていたものの、存在すらはっきりしない謎の光だった。
 いったい何者なのか?番組では、国際宇宙ステーションと航空機から、スプライトの世界初の鮮明撮影に成功、ついにその正体を解明した。その結果、地球と宇宙の間に濃密なやり取りがあり、さらには地球の天気が宇宙の影響を受けていることも見えて来た。"

宇宙の渚 | NHK宇宙チャンネル

"今回、古川聡宇宙飛行士は、ラモーン宇宙飛行士の遺志を継ぎ、スプライトの撮影に挑みます。 宇宙の古川さんと連携しながら、飛行機からもスプライトを狙いました。 その結果、宇宙の渚の上と下から、大接近映像を撮影するのに成功。謎に包まれた“妖精”の正体をついに解き明かしました"

 ハイビジョン高感度カメラがとらえた宇宙と大気圏の境界で起きる長さ200kmに及ぶ、壮絶な情景。
 まだその光の存在が写真として記録されたのは、わずか約20年という現象をNHKのカメラが、NASAとJAXAとの協力でとらえ、TVドキュメントとして科学的な解明を成して行くダイナミズム。

 電気エネルギを大量に蓄えた雲が、宇宙との境界に存在する大気光層との間で、突然の電光を生じさせる。これがスプライト:妖精と呼ばれる現象。はじめてカラーと高速度カメラでとらえられたその姿は、巨大な花火の様でもあり、羽を生やした妖精でもある。

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 スプライトの映像は、古川宇宙飛行士が撮ったISSからの高感度ハイビジョン映像も良かったけれど、圧巻は二機の飛行機から高感度高速度撮影された映像。
 肉眼では一瞬の妖精のような光としか見えないものが、まるで空中に突然現れた花火のように炸裂し、上下へ電光を伸ばす様がダイナミックに捉えられていた。

 2機の飛行機で、視点を変えて同時にとらえた映像から、3D映像がシミュレートされていた。これは是非、巨人の視点での実写映像の立体動画も放映して欲しいものである。

 学者による現象の説明。
 スプライトによって開かれた宇宙と地上の間の電気の道を通って、積乱雲の電気が大気光層に上昇して行くという。

 そして大気光に貯まった電気エネルギーが、宇宙からの放射線の照射でできた電気の道を通って、ふたたび雲の中へ。雲の中では帯電した雲の粒子が反発し、細かくなって大きな雲へと成長し、地球の気象を悪化させる、という仮設。

 以前に太陽黒点と地球の寒冷化の統計的な関係を示した資料を観たことがあるけれど、このようなメカニズムがあるとすると、トンでも説でなく、科学的な事実として証明できるかもしれない。

 最後に本blog的蛇足(^^;)。
 宮崎駿『天空の城ラピュタ』で、高層大気圏の映像として描かれた浮島ラピュタを覆う積乱雲の中の「竜の巣」。あの金田伊功による作画は、通常の雷と異なり、下から上へ電光が飛んでいた。
 スプライトの映像が初めて写真でとらえられたという1990年以前に、まさにスプライトを伝説として描いた記録である(^^;)。

Mailgooglecom2

◆関連リンク
NHK取材班『NHKスペシャル 宇宙の渚―上空400kmの世界』
宇宙の渚 - goo 動画
 5分間づつ、ダイジェストを無料視聴が出来ます。
手塚プロダクション「鉄腕アトム」×「」 - 宇宙の渚 - goo 動画
 宇宙の渚を飛ぶアトムと□□□(秘密w)。

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2012.06.13

■情報 岩井俊二監督 新作『ヴァンパイア』公開日決定と公式サイト

Vampireshunjiiwaiposter

vampire(公式サイト)
岩井俊二監督の新作、全編英語作「ヴァンパイア」公開日決定

"同作は、岩井監督がカナダを舞台に全編英語で撮り下ろした“吸血鬼映画”。自ら演出・脚本・音楽・撮影・編集・プロデュースと1人6役を務めるなど、“岩井ワールド”が炸裂した作品だ。

病身の母親と暮らす高校教師の主人公サイモンが、あるWEBサイトに集まる少年少女に血を求め……というテーマから、次第にピュアな愛に昇華して行くストーリー。岩井監督は同作について「我々のすぐ近くにいながら別の空間を生きているような、生と死の境にいるような精神状態の人たちと最後の一日を共にする男の物語」と語る。"

Vampire movie trailer - YouTube
 予告篇、こちらですね。今回も詩的な映像で期待できそう。

Kristin Kreuk - Vampire - YouTube
 出演したクリスティン・クルックのサンダンスでのインタビューと映画の映像。

 既にアメリカでは2011年に公開されていたが、ついに日本の公開日が、2012年9月15日(土)と決まった。公式HPも開かれているが、まだTOP画面だけで、コンテンツは何もない。これからの充実を期待したいものです。

 公式HPにも同様のイメージが掲載されているが、引用した画像は、アメリカ公開時のポスター。シンプルで不思議なイメージが醸し出されている。

◆関連リンク
Vampire (2011) - IMDb Rating は 6/10 (207users)
Vampire - Rotten Tomatoes なぜか、No Score。
岩井俊二映画祭
 6月号は『太陽を盗んだ男』の特集。ここに少しだけ、自作を語る長谷川和彦監督の動画がある!

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2012.06.12

■情報 デイヴィッド・リンチによるドン ペリニヨンのキャンペーン Dom Pérignon David Lynch

Dom_perignon_david_lynch

Dom Pérignon by David Lynch - Revealed June 20, Los Angeles - YouTube
 ディヴィッド・リンチが再び「マルホランド・ドライブ」を撮った(^^;)!
 リンチがドン・ペリニヨンのCFをイベントを6/20に発表開催するようだ。こちらはそのキャンペーンのメイキング映像。
 そこに映るはあのハリウッド"Mulholland Drive"。
 これをもってリンチが"Mulholland Drive"を撮ったとは言えないが、この映像はそれを期待させるものである。

映画界の鬼才デヴィッド・リンチによるドン ペリニヨンの新広告キャンペーンがスタート! « GQ JAPAN

"映画界の鬼才デヴィッド・リンチによるドン ペリニヨンの新広告キャンペーンがスタート!

映画監督として、また現代美術家、音楽家としても多才な活動を展開するデヴィッド・リンチが、このたびドン ペリニヨンの新たな広告キャンペーン「The Power of Creation」を手がけることになった。ドン ペリニヨンの独創的な側面を、神秘的な魅力溢れるヴィジュアルで発信!"

 既に、2011年11月にはじまっていたデイヴィッド・リンチとドン・ペリニヨンのコラボレーション。

"The David Lynch ad campaign for Dom Pérignon"
 こちらの映像が、そのキャンペーン映像。残念ながらリンチが撮ったものではない。ドンペリのイメージと、リンチがそのラベルをPCで制作している様子を撮っている。でもこの動画の、溶接の火花は素晴らしい。

 ラベルはトップに掲載した引用写真であるが、よく見ると、"The Power of Creation by David Lynch"の文字が。こんなシャンパンなら下戸の私も気持良くトリップできるかも(^^;)。
 調べてみたが、どうやらこのボトルで発売されているわけではないようだw。

 「ドン ペリニヨン 創造する力: the power of creation」公式HP
 そして最後にキャンペーンの公式サイト。
 動画とラベルが掲載されている。たぶん6/20にリンチによるフィルムが発表されるはずである。期待して待ちたい。

◆関連リンク
『GQ JAPAN (ジーキュー ジャパン) 2012年 07月号』

"ドン ペリニョン デヴィッド・リンチ - 煙の向こうの肖像"

 5/24発売の号に関連記事が掲載されているようだ。
 掲載されている矢作俊彦の「愛と追憶のハンバーグステーキ」というのも気になる。

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2012.06.11

■情報 モーテン・ティルダム:Morten Tyldum監督『ヘッドハンターズ:Headhunters』

Headhuntershorz

たまむすびでノルウェー・ノワール『ヘッドハンターズ』
 - ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記
さん

"毎週火曜日午後3時から’TBSラジオ「たまむすび」、町山智浩はアメリカでヒット中のノルウェー・ノワール『ヘッドハンターズ』を紹介します。 主人公ロジャーは身長165センチだが、モデルみたいな長身の美人妻と、大邸宅が自慢だった。 彼はノルウェーでも有数のヘッドハンターだった"

ヘッドハンターズ(Headhunters)|ノルウェーの人気作家ジョー・ネスボ(Jo Nesbø)の推理小説を映画化 | yoseyama Blogさん

" 物語は、表向きは裕福で豪華な暮らしをているロジャーだったが、裏ではその裕福な暮らしを維持する為に高級美術品の泥棒をしていた。次なる目標として彼が標的にしたのは電子工学のビジネスで成功と遂げたクラス・グレーヴェだった。ロジャーはグレーヴェの屋敷に忍び込み高級絵画を盗もとするが、物語は予期もしない方向に転がり始める。

 ノルウェーの人気作家ジョー・ネスボ(Jo Nesbø)のベストセラー推理小説「原題:Hodejegerne」を映画化。監督はMorten Tyldum。出演はアクセル・へニー、ニコライ・コスター=ワルドー、ユリエ・R. オルゴー他。この作品、ハリウッド・リメイクも決定したそうです。"

 ということで、町山智浩氏が「たまむすび」の火曜日「たいしたたま」コーナーで12年5/15に語ったノルウェー産フィルム・ノワール『ヘッドハンターズ』(YouTube)が鮮烈だったので紹介。

 町山氏によれば、マイクロマシンも登場する思いもよらぬ展開。物語を聴いていると、なかなかの奇想ノアール。そして関連リンクに掲載した予告映像も軽快重厚で期待大。
 絵画泥棒ネタということで、アートファンも注目(んっw?)

◆関連リンク
Hodejegerne (Headhunters) (2011) Trailer #2 - YouTube
Headhunters Official US Trailer #1 - Hodejegerne Movie (2011) HD - YouTube
・Weathervane (Jimmy Gnecco And Paul Waaktaar) - YouTube
 PV

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2012.06.08

■情報 「奇っ怪紳士!怪獣博士!大伴昌司の大図解 展 …一枚の絵は一万字にまさる…」「ウルトラマン・アート!時代と創造-ウルトラマン&ウルトラセブン」展

Photo

奇っ怪紳士!怪獣博士! 大伴昌司の大図解 展
 ……一枚の絵は一万字にまさる……
(弥生美術館・竹久夢二美術館)
 (Twitter / jf2002(海月)さん経由)

"会期: 2012年7月6日(金)~9月30日(日)
開館時間: 午前10時~午後5時(入館は4時30分までにお願いします)
休館日: 月曜日(ただし8/13(月)は臨時開館、7/16(月・海の日)開館、 翌7/17(火)休館、9/17(月・敬老の日)開館、翌9/18(火)休館)
料金: 一般900円/大・高生800円/中・小生400円
お知らせ ★9月8日(土)午後6時より、映画監督・河崎 実氏によるトークショーを開催いたします。

「一枚の絵は一万字にまさる」と、ビジュアルジャーナリズムの力を信じた大伴昌司。
 本展では、少年マガジンを中心とした少年雑誌で、怪獣や特撮映画、SF、恐怖文学、CM、劇画など多彩なテーマを先駆的なビジュアル構成で紹介し、多くの人に影響を与えた大伴流〈大図解〉の世界を、ラフスケッチや構想メモ、南村喬之や柳柊二、石原豪人、水氣隆義らの挿絵原画、当時の雑誌資料などからご紹介いたします。"

 少年マガジンとSFマガジンの大伴昌司による映像記事で育った我々6〜70年代のオオトモ・チルドレンw待望の展示会。
 安部公房の短編「完全映画(トータル・スコープ)」からそのタイトルを取られた大伴のSFマガジンエッセイが「究極映像研」の「父」である(^^;)。
 この夏、特撮博物館と合わせて見学したいものです。

埼玉県立近代美術館 企画展
(Twitter / jf2002(海月)さん経由)

Pic06

"ウルトラマン・アート! 時代と創造-ウルトラマン&ウルトラセブン
開催期間  2012年7月7日(土)~2012年9月2日(日)
休館日  月曜日(7月16日は開館)
開館時間  10:00~17:30  (入場は閉館の30分前まで)
ところ  埼玉県立近代美術館 企画展示室(2階)
観覧料  一般1100円(880円) 、大高生880円(710円)"

 そして大伴が図解したことで、そのセンスオブワンダーを増幅されたのが円谷特撮シリーズ。こちらも刮目!!

◆関連リンク
・「ビジュアルジャーナリズムを切り拓く 元祖オタク 大伴昌司の世界
 (京都大学文学部二十世紀学研究室寄託記念)
 2007年に開催された展示会。今回の展示も、こちらの資料を使用しているのかも。
1970・東宝『ガイガン』の原案デザイン創作過程‥!(水氣隆義氏HP)

"1965年か らの少年マガジンで大伴昌司氏と私の組んだ仕事が多く今年の7月6日~9月30日の約三ヶ月間、弥生美術館(東京文京区)『奇ッ怪紳士!怪獣博士! 大伴昌司の大図解 展』が開催されます。昨年より弥生美術館から依頼(私と大伴昌司氏との原画やジクレー版画も出品…)があり、その準備(河出書房新社からカタログ代わりに 大伴昌司の関連本がでます)の真っ最中です。(当時、大伴昌司氏と組んでいろいろな出版社に企画ごと仕事をしていました)"

 こちらのHPに展覧会のチラシの大きな画像があります。
 そして「河出書房新社からカタログ代わりに 大伴昌司の関連本」が出版されるとのこと!!

堀江 あき子著『怪獣博士! 大伴昌司 ーー「大図解」画報』
 …ということで調べてみたら、図録のかわりに6/20に、こんな本が出版されるのですね!

当Blog関連記事
『ビジュアルジャーナリズムをきり拓く元祖オタク OH 大伴昌司の世界』展
円谷関連記事 Google 検索

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2012.06.07

■情報 ロドリゴ・ダミアン・フェルナンデスの幻想画 : Rodrigo Damián Fernandez

20120512_122714

Rodrigo Damián Fernandez. - Google 画像検索
Rodrigo Damián Fernandez(公式HP)

 tumblrで知ったイラストレータの画。シュールレアルとメカニカルなSFの出会いってところですか。
 記事が手抜きになりすみませんが、リンク先を御楽しみ下さい(^^;)。

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2012.06.06

■情報 デイヴィッド・リンチ展@渋谷ヒカリエ8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery

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渋谷ヒカリエで鬼才デヴィッド・リンチの展覧会 | 2012年05月20日 | Fashionsnap.com

"会期:2012年6月27日(水)― 7月23日(月)
営業時間:11:00 - 20:00  展覧会期中無休 入場料無料
会場:8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery
住所:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ 8階  TEL:03-6434-1493
URL:http://www.hikarie8.com/artgallery/"

デヴィッド・リンチのダークな世界観が見れるアート展、渋谷ヒカリエ8階のギャラリーで開催 | ニュース - ファッションプレス

"リトグラフ10点、水彩12点を中心とした彼の最新作を紹介。

『絵のこととなると、私が本当に美しいと思うのは暗いものの方だ。人生の明るい面を自分にとって心地よい様に描くことは学ばなかったのだろう。そうするこ ともできるとは思うけれどーーールソーはそうだし、ある意味でリチャード・ディーベンコーンもそうだ。しかし私の絵はすべて有機的で暴力に満ちたコメディだ。暴力的に制作され、プリミティブで剥き出しなものでなければならない。そしてそれを実現するために、私は私が描くよりも衝動が描くにまかせ、自分はなるべくその邪魔をしないように努める。実際、ブラシで描くことは少なくなったーー指を使う方が好きだ。できることなら絵に噛み付きたい。』

−デヴィッド・リンチ (東高現代美術館編集「デヴィッド・リンチ PAINTINGS DRAWINGS」1991年より抜粋)"

 2010年の大阪で開催された「DARKENED ROOM」展に続き、日本で三度目になるデヴィッド・リンチの個展が東京で開催される。

 引用したコメントは既に21年前のコメントであるが、最近のリンチの絵は歯が生えてきてるので、絵に噛み付くのではなく逆に噛まれそうw。
 確かにリンチの絵は進化している(^^)。

◆関連リンク 当Blog関連記事
感想1 デヴィッド・リンチ「DARKENED ROOM」展@コムデギャルソン大阪 Six
リンチ関連 当Blog記事 Google 検索

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2012.06.04

■レポート 恐竜ワールド「ディノ・アドベンチャー・ライド」

Dino_adventure_ride

 以前の記事 情報 恐竜ワールド「ディノ・アドベンチャー・ライド」で紹介したリアル・ジュラシックパークへ行ってきた。

 高速高鷲I.C.を降りて約10分の山の中に恐竜はいた。

 上の写真がその驚異の世界wの入り口。手前に置かれているのが、観客が乗りパークの中を移動するカートである。このカート、完全自動操縦で、園内にひかれた細いアスファルト路に埋め込まれたマーカーを辿って、坂道の多い森の中を緩急自在に走行する。

 自動運転のヤマハのカートで園内役2kmを20分でまわる。カートはエンジン駆動で舗装された幅の狭い道路に埋め込まれたマーカーをたどるように走行。坂 の多い道をエンジンのスロットルやブレーキをかなり小まめに制御して走って行く。また恐竜が現れると、じっくり観られるように気持ち低速に移行する。(自 動車関連エンジニアとして、コースにまったくスタッフがいないので、途中で暴走したら、、、とフェールセーフが心配でならない。なにしろハンドルもアクセ ルもブレーキも人間の制御下にはないのだから、、、。)

 そして、森林の中にさりげなく現れる恐竜。
 ディテイルの出来は、個体によって完成度に幅があった。特に完成度の高いものは、かなりのリアリティを獲得している。

 そして、なんにしても森の中に佇む恐竜の風情がとてもいい。
 特にカートに乗っていると前方ばかりを注視してしまうのだが、通り過ぎた後、振り返ってみる恐竜の佇まいがなかなか素晴らしい。
 入り口には何故かわざわざ「幼児小学生向け」と書いてあったけれども、むしろ大人が静かにその情景を楽しむのがこのエンターテインメントの正しい楽しみ方でないか、と思ってしまった。
 派手に恐龍が襲ってくるとか、水が吹きかかるとかのイベント性に貧しいので、子ども向けとは言えないのではないか。ディズニーランドやユニバーサルスタジオのような派手さはない。

 むしろへたに飾られていないため、しっとりと落着いた森林を楽しみつつ、そこに現れる異物をじっくり味わうという大人向けの施設である。
 今後、人気取りのため、そうしたエンターテインメント性が盛り込まれる可能性もあるが、その前に、多くの人に、この純粋に恐竜が森の中に潜む佇まいを楽しんでいただきたいものである。

 パークの中に住んでいる恐竜は、全部で16体。僕が記録できたのは、以下の個体である。(リンクはwiki-pediaの解説。画像はGoogleで検索したイメージである)

 バリオニクス 画像イグアノドン 画像スティラコサウルス 画像ティラノサウルス 画像ディメトロドン 画像カマラサウルス 画像アンキロサウルス 画像トリケラトプス 画像アマルガサウルス 画像サルコスクス 画像アパトサウルス 画像アロサウルス 画像トロサウルス 画像コリトサウルス 画像オヴィラプトル 画像

Apatosaurustile

 僕が特に良かったのは、アマルガサウルスのリアルな赤いトサカ(?)。そしてアパトサウルスの20mの巨体。もう少し近くでじっくりと観られると良かった。

 残念ながら、写真・ビデオ撮影は禁止(撮影していた場合、5000円の罰金)。
 帰ってから考えたのは、Blogでの紹介のため撮らせてもらえるように話してみれば良かった、いろいろ聴き込みたいこともあったし、、、。
 (現在、Googleで検索すると、幸いなことに以前の本Blog記事がかなり上位に来ているので、それを見せて説明すればもしかしたら可能だったかもしれない(^^)。)

 そして「ディノアドベンチャーライド」。オープンから1ヶ月なのに客がまばら(^^;)。名古屋圏の方、今なら週末でもほぼ並ばずに恐竜と対面できます。自動運転のカートでの移動だけれど、むしろ徒歩で山道を散策していて異界の生物に出会うってシチュエーションの方が良いかも。そして恐竜ファン、奇想ファンのために撮影可をお願いしたいw。

 次は、天候を選んで、霧の中で恐竜に遭遇するって、幽玄なシチュエーションも体感したいものです。

◆関連リンク
リアル・ジュラシックパーク:Restless Planet @ドバイランド
 当Blogで記事にしたドバイに200体の恐竜が住むと言われる建設予定の施設。
・Riva Digital - Restless Planet - YouTube
 そのドバイの恐竜パークの2010年の動画。
Restless Planet - YouTube こちらで予定されている恐竜ロボットの姿が見られる。動きは相当に俊敏。近くで観たら、結構怖いのではないか。

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2012.06.01

■紹介 PAT PERRY "Untitled" 青い透明な電球頭の男

Pat_perry_neo_164_1501

Your Order - Pat Perry(作家のBlog)

"Untitled,
watercolor and ink on paper, 8.5x11.5" I made this late the other night in my watercolor book. Working on some really awesome client projects this month and some larger oil paintings as well. Still doing lots of small drawings and slowly working on one other larger drawing right now too. It's getting warmer here and the sun is shining more often. Until next time..."

 tumblrで知ったミシガンのイラストレーターの印象的な絵。

Home - Pat Perry(HP)
Personal Work - Art - Pat Perry
 リンク先の画家のHPに掲載された絵をみると、人体の一部を透明化して、そこに風景を描き込んだ、引用した絵に近いタッチのものが、特徴的に並んでいる。

 その中でも強く印象に残るのが、"Untitled"と書かれた上の絵。
 青いパンダのような眼の周りと透明な顔、そしてそこに描き込まれた郊外の家の暗示するイメージが、透徹した陰鬱を拡散していて素晴らしい。(胸の人物はもう少し丁寧に描かれても良かったような…w)

 3D-CG化して、カメラが回り込んで、透明な頭の中の風景をぐるりと一周眺めたくなるような不思議なムードが醸し出されています。

◆関連リンク
PAT PERRY / PORTFOLIO
PAT PERRY(Amazon洋書検索)

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