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2012.07.18

■感想 スタジオジブリ小冊子『熱風』2012年7号 特集「館長 庵野秀明 特撮博物館」

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小冊子『熱風』2012年7号の特集は「館長 庵野秀明 特撮博物館」 - スタジオジブリ出版部

"昭和の時代から生き残った小道具たちを見てもらいたい (西村祐次(M1号代表。コレクター))

これだけすごいミニチュアを見られて、君たち幸せだろう (宮脇修一)

特撮作品で演じること (佐野史郎)"

"ルーツとしての特撮、原点としてのウルトラマン(庵野秀明)"

" 巨神兵は宮崎さんの中で一番特撮に近いキャラクターだと僕は思っています。今はなんだか否定しているそうですが、もともとは宮崎さんも特撮が好きだと思うんですよ。現在の特撮にはまるで興味ないと思いますけれども、最初の『ゴジラ』は見ていて、以前はそういう話もしてくれましたから。東宝だと最初の『ゴジラ』『ラドン』『モスラ』までは「映画館で見た」と言ってましたね。『ゴジラ』もすごく褒めてたし『ラドン』に出てくるお座敷怪獣を気に入っていて「それをラドンが食べるんだ。きちんと生態系も描いているし、あれを食べているところがいい」なんて話をした"

" 大学のときに僕がつくった自主映画の『ウルトラマン』は、すごく気に入ってくれてましたから。"

" 宮崎さんの中で実写はすごくハードルが高くて、昔「実写じゃ、自分の作りたいものはできない、だからアニメをやる」って言ってたことがありましたね。"

◆宮崎駿の特撮感
 ジブリ『熱風』 「特集 館長 庵野秀明 特撮博物館」入手。
 ネットで何度も観た巨神兵の写真だけど、印刷物として手にとると、やはりデジタルとは違う。本の表紙の写真物として、物としてそこにあるという現実感。これが記事でも述べられているミニチュアとCGの質感の違いに繋がるんだろうと思うw。

 冒頭の引用は、庵野氏が語る宮崎駿監督の特撮感。
 今までに、あまり表に出て来ていない宮崎の特撮評がこのように記述され、公にされるのはある意味とても貴重ではないだろうか。

 引用以外にも、息子の吾郎氏と観ていた『仮面ライダー』の宮崎さん評とか興味深い記述がいくつか。

◆他の記事
 西村祐次氏のコレクターとしての歴史がたいへん興味深い。
 子供時代のウルトラのスタッフが自分の家の旅館に泊まっていた様子とか、その後、古谷敏氏の会社で怪獣ショーの仕事にたずさわり氏から初代ウルトラマンの台本やヘルメット等を譲り受けるくだり。

 この方のような地道なコレクションがなければ、ほとんど残されていなかったであろう特撮の現場の品々。今回の特撮博物館における展示品の数々が、今に残されている経緯として貴重な記録である。

 そうした記事にも増して、僕にはこの表紙だけでも、ずっしりと重く嬉しい小冊子であった。

◆関連リンク
庵野監督作「マットアロー発進命令」
 引用にも出てくる庵野監督の自主映画、宮崎駿も賞賛したという『帰ってきたウルトラマン』の映像。久々に冒頭観たけれど、やっぱグっと来るw。
朝日新聞 庵野秀明インタビュー
 こちらのBlogで紹介されている、ミニチュアの中に佇む庵野ウルトラマンもとてもいいw。
庵野秀明の特撮博物館で「巨神兵東京に現わる」が上映 -AV Watch
 多くの記事の中で、この記事は写真も充実して読ませます。

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