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2012年5月20日 - 2012年5月26日

2012.05.25

■情報 ジェームス・ティプトリー Jr.の短篇にもとづく、ギター曲アルバム by ジェームス・ブラックショウ:James Blackshaw "Love Is The Plan, The Plan Is Death"

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James Blackshaw『Love Is the Plan the Plan Is Death』
(Twitter / @wwattackkさん経由)

"James Blackshawの新作タイトルって、ティプトリーの『愛はさだめ、さだめは死』というSF小説からなのか。早く手に入れたい"

[CD] James Blackshaw / Love Is The Plan, The Plan Is Death - JYM AND RECORDS - ジムアンドレコーズ.

"イギリスの12弦ギターの名手James Blackshawによる古巣「Important」から久々のニューアルバム!!クラシカルなギターの音色が存分に味わえます!!

クラシック・ギター、グランド・ピアノ、ヴィブラフォン、そしてオルガンを音色をJames Blackshawならではのビューティフルかつビタースウィートなメロディ響きで暖かく聴かせてくれます。録音はシカゴにあるジョン・マッケンタイア所有の ソーマスタジオ。

01. Love Is The Plan, The Plan Is Death
02. Her Smoke Rose Up Forever
03. And I Have Come Upon This Place By Lost Ways
04. A Momentary Taste Of Being
05. We Who Stole The Dream
06. The Snows Are Melted, The Snows Are Gone"

 ということで、twitterで知ったジェームス・ティプトリー Jr.の短篇にもとづく、ギター曲のアルバムについて紹介する。
 イギリスの12弦ギターの名手James Blackshawによるジェームス・ティプトリー・Jr.の「愛はさだめ、さだめは死」をタイトルにしたアルバム。
 なんと全曲が、ティプトリー作品のタイトルから取られている。
 上から作品名を邦訳で紹介すると、、、。

01. 愛はさだめ、さだめは死
02. 煙は永遠にたちのぼって
03. そして私は失われた道をたどり、この場所を見出した
04. 一瞬のいのちの味わい
05. われら<夢>を盗みし者
06. 雪はとけた,雪は消えた

James Blackshaw - And I Have Come Upon This Place By Lost Ways - YouTube
Love Is The Plan, The Plan Is Death James Blackshaw - YouTube
 ここで、上記の5曲が聴けます。一曲は女性ヴォーカルの曲。 
 残りはギター演奏になっている。
 いずれも落着いたトーンでティプトリー的な世界を描き出している。

 作品に沿ったものになっているかというと、、、そこは皆さんの判断に御任せします。

 僕は少なくとも「接続された女」は、ハードロックで聴きたいと思う(^^;)。

◆関連リンク
James Blackshaw(ジェームス・ブラックショウ)--Review-- : Grumble Monster.

"1981 年生まれという若きロンドンのギタリスト。現在までに9枚の作品をリリースしている。元々はパンク・バンドをやっていたというが、12弦ギターとピアノに よる神秘の世界にもはやその面影はなく、ただただ陶酔するだけである。2010年には初めて12弦エレキギターを使った9枚目のアルバム『All is Falling』を発表した。"

James Blackshaw『Love Is the Plan the Plan Is Death』
 このアルバム、Amazon.jpでも購入できます。

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2012.05.23

■情報 アドリアン・ビジャール・ロハスの巨大彫刻 ADRIAN VILLAR ROJAS

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Adrián Villar Rojas | bola de nieve
(Pazo Molinos de AnteroさんFacebook経由)

"Mi abuelo muerto (2010) Akademie der Künste, Berlin. Escultura site-specific arcilla, cemento madera 500 x 2300 x 400 cm"

 リンク先には新作、なんと全長23mの巨大な刺の生えた白い鯨の作品。

第9回ベネッセ賞 アドリアン・ビジャール・ロハスが受賞

"アドリアン・ビジャール・ロハスは1980年ロサリオ(アルゼンチン、サンタフェ州)生まれ、ブエノスアイレス在住。スペイン語圏・欧米を中心に世界各地 で活動している。今回はアルセナーレ内のアルゼンチン館で泥を使った大型の彫刻作品を見せている。荒い表面の彫刻作品は、具象彫刻でありながら主題が判別できず、異界のものを想起させる。"

 アルゼンチンの首都ブエノスアイレス在住のアーティストADRIAN VILLA ROJAS:アドリアン・ビジャール・ロハスの作品が興味深い。

 まるで未来からの巨大な石の遺跡!
 未来に存在した宇宙ステーションやロボットが石化して現代に出現したかのような巨大なフォルムに惹かれる。

Works - PABELLÓN ARGENTINO. 54 BIENAL DE VENECIA 2011
 各作品の詳細画像。
 こちらには恐竜とほぼ同等の大きさの女が、森の中に倒れ込んでいる作品も掲載されている。

Artesur » Adrián Villar Rojas
 こちらに記事のトップに引用した左下のクジラの作品のメイキング画像がある。
 なんと森の中に横たわるクジラはハリボテだった!

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 他の作品は写真で見る限り、石膏像のようにも見えるのだけれど、もしかすると同等の構造なのかもしれない。

ベネチア・ビエンナーレに思う。 大国パビリオンの世相批判(後篇) | ダカーポ – The Crossmedia-Magazine

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"アルゼンチン代表のアドリアン・ビジャール・ロハス(Adrian Villar Rojas、アルゼンチン1980-)です。『Las Mariposas Eternas』(永遠のバタフライ)と題する、地中から掘り出された古代彫刻のように見えるアニメーションに出てくる未来ロボットにキャラクターがの搭 乗しているような造形の粘土彫刻です。この作品を「オタク的記念碑」と評する外人がいましたが言い得て妙ですね"

 こうした評価に直結する作品が右の引用写真。
 まさに日本のアニメファンには、馴染みのフォルム。
 『攻殻機動隊』の草薙素子とタチコマの姿がすぐに思い出される。
 

 アドリアン・ビジャール・ロハスの作品は、2011年ベネチアビエンナーレでベネッセ賞受賞。そして2013年の瀬戸内国際芸術祭に出品予定(リンク先に記載有)とのこと。
 この素晴らしい作品が、瀬戸内海の島々に展示されるアート作品の一部として、ついに日本へも登場。
 瀬戸内の風景に異物として登場するこれらの作品がどのようにマッチするのか、大変興味深い。

◆関連リンク
ADRIAN VILLAR ROJAS - Google 画像検索
ADRIAN VILLAR ROJAS - YouTube
 主に作品について語る作家の姿とメイキング。

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2012.05.21

■感想 沖浦啓之監督『ももへの手紙』

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 沖浦啓之監督『ももへの手紙』観てきました。
 丁寧に積み上げられた人物描写によるひと夏の島の物語、そして背景となる瀬戸内の日本的な美しい/過酷な情景 が印象的な秀作となってる。凄腕のアニメータが人物の感情描写に徹底してこだわった気持の良い作品。そして奇想シーンもなかなか観せる。

 作画マニア的wには海と船、雨と台風のエフェクト描写も最高。
 日本的な情景としての台風は、『ポニョ』はじめ、いろんな作品で描かれてい ますが、おそらく本作が最高峰かと。
 そして奇想シーン。妖怪たちの蠢く姿に背中が簇簇(^^;)。これもクライマックスの動きと色彩が最高。

 作画関係の情報を探していたら公式ページに「制作一大記」と題したメイキング紹介ページが。 大平晋也氏の妖怪原画!や動画の指定の標準化等、普段観れない資料も掲載されている。

Production I.G / 作品紹介 / ももへの手紙 / 三人娘巴制作一大記 / 仕上之巻

"田中:本当に楽しかったですよ。もっといっぱい塗りたかったんですよ。時間がなかったからできなかったこともあったのが残念かなと思いました。いちばん大変 な妖怪のカットが塗れたのが記念ですね。キャラクターも可愛い感じでしたし。解像度が高い絵だけど線が少ないので、塗りとしては楽しい作業でした。"

 こちらには、色彩設計の水田信子さんをサボートされた田中美穂さんのインタビュー。twitterで時々会話させていただいている田中さん(@mhtnk)によるディジタル仕上げの解説が興味深い。ソフトRETASとAnimoを使った詳細について。

 これを読むと、映画のエンドタイトルに田中さんのクレジットが"レタス色彩設定補助"と記されていた意味が判明。1カットごとの色設定の詳細と、仮塗りの段階で沖浦監督が全カットチェックして色を変えられる作業。この丁寧な作業が瀬戸内の光と影を描き出していた。

 そして不勉強で知らなかったけれど、この職域は、色彩設定と仕上げだけでなくスキャンした動画の線を整える作業もあるとのこと。
 ここで述べられる田中さん他スタッフの粘り強いこだわりがI.Gの数々の作品を支えているのが実感できるインタビューだった。

 最後に作品全体について、自分の趣味から書くと…。

 沖浦啓之監督作品としては『人狼』の方が好き。リアルで硬質な志向の作画に、物語とテーマがマッチしているのは『人狼』かと。
 『ももへの手紙』でも感情表現は最大限、物語に寄与していたが硬質さが僕にはどこか違和感を感じさせたのです。単なる先入観なのか、どうなのだろう。皆さん、どう思いますか。

 ともあれ、どちらの路線にせよ、次回の沖浦作品、楽しみに待ちます!

◆関連リンク
Production I.G / 作品紹介 / ももへの手紙 / 三人娘巴制作一大記 / 監督之巻

——では、建てている現場ではどうでしたか? 沖浦:持ってきた古い柱が煤けてたんで、新材にも古色塗りを施してバランスが悪くならないようにする作業を自分たちでやったんですよ。でも、これが4~5ヶ月かかったんですよね。

 沖浦監督インタビュー、なんと御自分の家の色塗りにもこだわりが!
「ももへの手紙」 チェコのAniFestでグランプリ獲得 日本作品3部門で最優秀賞 - 10072 - | アニメ!アニメ!

"3月には第16回ニューヨーク国際児童映画祭にてグランプリを、4月にはイタリア・ボローニャの第14回フューチャーフィルム映画祭で最高賞のプラチナグランプリを受賞している"

Production I.G / 作品紹介 / ももへの手紙 / 三人娘巴制作一大記 / 作画之巻
 アニメーター 末冨慎治インタビュー

"——絵コンテを拝見したのですが、凄い細かいですよね。
末冨:そうですね。レイアウトを1から描くのではなくて、コンテを拡大コピーしたものを元にレイアウトを描くんですが、それが難しいですね。こんなに描いてあるのだから、これで良いんじゃないかって思う。これを更に調整しないといけない。"

Production I.G / 作品紹介 / ももへの手紙 / 三人娘巴制作一大記 / 動画之巻

「ももへの手紙」製作委員会, ニュータイプ『ももへの手紙 Art & Animation 』
 こちらには井上俊之氏と田中美穂さん他のインタビューが掲載。

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