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2012年11月4日 - 2012年11月10日

2012.11.09

■情報 ロリス・グロー監督「スノークス : クリーチャーのためのコンサート」LORIS GREAUD's THE SNORKS A CONCERT FOR CREATURES

TRAILER THE SNORKS : A CONCERT FOR CREATURES from GREAUDSTUDIO on Vimeo

THE SNORKS A CONCERT FOR CREATURES
 Trailer メイキング映像 (公式サイト)
 (FAcebook Lynchland - David Lynch - Roland Kermarec 経由)
プロジェクト(公式サイト 日本語版)

" スノークス: 深海に響く音楽 ロリス・グローによる長期的なプロジェクトおよび映画作品「スノークス:深海に響く音楽」は、深海という謎に満ちた世界にインスピレーションを受けたも の。
 誰も実際には見たことのない世界が姿を現す、壮大な作品となっている。タイトルは、深海にある「スノークランド」に住む、スノークと呼ばれる小さな生 き物たちを主人公とした人気アニメから取られている。

 「スノークス」プロジェクトは、「エイリアンとのコミュニケーション」の可能性が繰り返し生まれ続けるような「時空のカプセル」として構想された。アブストラクトなヒップホップを繰り出す革新的なグループとして知られるアンチポップ・コンソーティアム(Anti-Pop Consortium)、国際深海基地アンタレス(Antares)における信じられないような調査、マサチューセッツ工科大学シーグラントカレッジ (MIT Sea Grant College)による研究、グループF(Group F)による実験的な花火などの力を借りて、このコンセプトは具現化された。"

 デイヴィッド・リンチとシャーロット・ランプリングが協力したロリス・グロー監督の深海生物コミュニケーション短篇映画「スノークス : クリーチャーのためのコンサート」。日本語サイトと素晴らしい予告篇を紹介する。
 
 正式な日本語タイトルは「スノークス:深海に響く音楽」ということなのだけれど、僕はどちらかというと原題そのままの「クリーチャーのためのコンサート」の方が良いイメージなので、この記事のタイトルはこちらでw。

 デイヴィッド・リンチとシャーロット・ランプリングは、本作において、独創的なナレーションを提供。予告篇でもその効果はしっかりと確認出来る。

 この映画は、ロリス・グロー監督の深海における生物のコミュニケーションを題材にした短篇映画とのこと。そしてタイトル通り、深海生物のためのコンサートということである。
 なんのこっちゃ、ということなのだけれど、公式ページや予告篇で流れる不思議な音響を聴くと、なんとなく納得出来る。
 リンチの好きそうなコンセプトである。

◆関連リンク
Loris Gréaud - IMDb
 ロリス・グロー監督、映画作品はこの一本だけの様です。
リンチ スノークス - Google 検索
 こちらから日本語プレスリリースにリンクしています(PDF)。

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2012.11.07

■情報2 大口 孝之、谷島 正之、灰原 光晴『3D世紀 -驚異! 立体映画の100年と映像新世紀-』

3dvssf

3D世紀|書籍情報|株式会社ボーンデジタル.

" 人類がこれまでに作った700本以上の3D映画を画像資料882点とともに総まくり! 3Dまみれの632ページ。

 2009年に衝撃をもって迎えられた『アバター』以降、もはや当たり前となった感のある「3D映画」。 しかし、3D映画は『アバター』によって突如生まれたものではありません。 そこには「立体的に見える映像」を追求しつづけた、100年に亘る先人達の挑戦と挫折があったのです。
 映画という技術の誕生直後から始まった「3D世紀」。その足取りを黎明期から現代に至るまで追い続けた、3D映画史の集大成です。 本書は3つの章から構成されており、3D映画(映像)史、国産3D映画を製作したプロデューサーによる製作記、3D映像の技術解説という切り口で、3D映画という広大な世界を明らかにします。"

 大口孝之,谷島正之,灰原光晴3氏による大部の研究書『3D世紀 驚異!立体映画の100年と映像新世紀』がついに出版された。
 大口孝之氏のパートでは、ここ100年間の3D映画の歴史、全世界(ロシア、中国、インド他網羅)700本以上について、みっちりとした小さな字ではち切れんばかりの情報量で語られている。
 このボリュームは凄い。映像研究書としては、かつて中子真治氏が書いた『超SF映画』に匹敵する情報密度。まさに偉業と呼べる画期的な一冊。

 並べて比較してわかったのだけれど、まさに、この本は『超SF映画』ならぬ『超立体映画』だ(^^;)!

 つい、興奮してしまったがw、冷静に比較してみると『3D世紀 驚異!立体映画の100年と映像新世紀』は扱っている作品が700本以上、図版882点、A5判型で全632ページ(大口氏パート 立体映画の歴史は348ページ)。
 対して、中子真治著『超SF映画』は、作品900本、図版1000点、A4判型で全450ページ。

 並べてみると、まさに両雄合いまみれるといった壮観な映像研究のページェントが眼前に展開する。
 これから丹念に『3D世紀 驚異!立体映画の100年と映像新世紀』を堪能していこうと思う(字が小さいので、老眼入りはじめた眼が着いてゆくか少々心配(^^;)ってくらい過密に情報が圧縮封じられている)。

 最後に気づいた両著に関するチップスw。
 大口孝之氏が岐阜県岐阜市、中子真治氏が岐阜県下呂市と共通して、同じ岐阜の北と西の御出身。
 岐阜は何か映像研究のホットスポットなのだろうか(^^;)。同郷として大変誇らしいものがあります。

◆関連リンク
[CGWORLD 2012]“3D映像の盛衰とこれから”が語られた大口孝之氏の講演「3D世紀 立体映画の100年」をレポート。3D映像の歴史を俯瞰できる資料の数々も一見の価値あり(4Gamer.net)
 『3D世紀』に納められた図版の一部が使用され、ステレオ3D映画の歴史が語られています。
大口孝之氏の新刊『3D世紀 -驚異! 立体映画の100年と映像新世紀-』(Amazon)
・超SF映画ついでに。 : 飛騨高山 留之助商店 店主のブログ

"思えばむかしむかし、はるかかなたの(でもないけれど1980年の夏)世田谷区三軒茶屋で“超SF映画”は生まれました。 明治大学SF研究会の菊島、大沼、杉本という三傑SFマニアを助手に、およそ6カ月でものにした450ページ。 映画が誕生したばかりの1897年から1980年5月21日アメリカ公開された“スター・ウォーズ/帝国の逆襲”に至る外国SF映画のすべて(全900作品)を、日本未公開作品も含めて、製作国公開年度順、同一年度原題アルファベット順に並べた事典みたいなものです。 使用した図版は1000点以上あったかと。"

藤津亮太のアニメの門チャンネル - ニコニコチャンネル:社会・言論.

"藤津亮太のアニメの門生放送!第3回「2012年は3DCGアニメ元年となるか!?」"

 大口氏が出演されたニコニコ生放送。
 実況は僕のTwilogのこちら11/2 22:00〜を御覧下さい。
 そこで大口氏が今年一番のS3D映画の収穫として挙げられていた一本が下記のドキュメンタリーです。
『フラッシュバック メモリーズ 3D』(公式HP)

"一時はディジュリドゥが楽器であることすらわからないほど記憶を失っていたGOMAがリハビリ期間を経て徐々に復活する過程を、GOMAと妻すみえの日記を交えて振り返りつつ、突然異なる映像が頭の中に飛び込んでくる症状「フラッシュバック」をアニメーションで表現。WWWで行なわれたGOMAのスタジオライブの模様と過去映像、そしてフラッシュバックが共存する、文字通り「全く新しい形の3D 映像作品」であり、まぎれもない「家族愛の物語」である。"

 予告篇、良いです。
 11/4(日)『フラッシュバックメモリーズ3Dができるまで ~松江哲明的ドキュメンタリー映画の作り方~』という講座が渋谷で18:00からあったとのこと。ドキュメンタリーでしかもアニメーションも使った3D映像とのことで大変興味深い。

・当Blog関連記事
 ■情報 大口 孝之,谷島 正之,灰原 光晴,古賀 太朗『3D世紀 -驚異! 立体映画の100年と映像新世紀-』
 ■大口孝之氏の特殊映像データベース『特殊映像博物館』

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2012.11.05

■情報 押井守監督 新作『The Last Druid - GRM Wars ( ザ・ラスト・ドルイド : ガルム・ウォーズ )』(『ガルム戦争 最後のドルイド』(?)) 幻の『ガルム戦記』がついに実写英語映画として実現!

Garm_war

 ついに『ガルム戦記 G.R.M. THE RECORD OF GARM WAR』として知られた押井守監督15年来の待望の作品が2014年完成を目指して動き出した。関連情報をまとめた。

Ghost in the Shell's Oshii to Helm His 1st Live-Action English Film - News - Anime News Network(12.10/30)
 『攻殻機動隊』の押井守監督が、初の実写英語映画に舵をきった Google 翻訳

Ghost in the Shell Director Mamoru Oshii Trades Cyberpunk for Steampunk in The Last Druid: Garm Wars - Anime News Network(12.10/29)
 攻殻機動隊』の押井守監督 サイバーパンクからスチームパンクへ 最後のドルイド : ガルム戦争 Google 翻訳

『ガルム戦記』が“The Last Druid: Garm Wars”として復活。押井守が監督、英語の実写映画として制作 - 押井守 情報サイト 野良犬の塒(上記の翻訳有)

"かつて企画されていた『G.R.M. Record of Garm War(ガルム戦記)』が『The Last Druid: Garm Wars(邦題未発表)』と名前を変えて、ついに復活する模様です。まだ何もありませんが、公式サイト予定地もあります。"

The Last Druid - GRM Wars, Mamoru Oshii (公式HP 工事予定地)

押井守の「世界の半分を怒らせる」。第4号:押井守の「世界の半分を怒らせる」 - ニコニコチャンネル

" 国内独占情報解禁! あの『G.R.M』が再び動き出す!
 押井守監督最新作『The Last Druid: Garm Wars』製作決定!!
 1995年『攻殻機動隊』を作り終えた押井監督が次に挑んだのはまだ誰も見たことのない新たなる映像の創造だった。デジタル技術を駆使し、3DCGと実写と アニメーションを融合させる壮大なプロジェクト、それが『G.R.M. THE RECORD OF GARM WAR(ガルム戦記)』。しかし『G.R.M』は1996年に ふたつのパイロット映像こそ作られながらもその後、凍結。その映像技術の片鱗 はのちの『アヴァロン』へと受け継がれていったが、作品としての『G.R.M』は 陽の目を見ることなく、一部のファンの間だけで語り継がれる存在となっていた。
 だが『G.R.M』は死んではいなかった。押井監督のなかでその命は消えること なく、育まれ続けていた。そしていま再び動き出す。その名を替え、さらにかつ て以上にスケールとなって――!
 押井守監督最新作『The Last Druid: Garm Wars』、ついに製作決定です。
 押井MMではその日本語版プレスリリースを独占公開。その全文と押井監督の 独占コメントをご覧ください。"

 今のところ、国内の公式リリースは、このリンク先から申し込める押井監督の有料メールマガジンのみで公開されている様です(僕は未購読w)。詳細を公式情報として知りたい方は購読下さい。

 上のリンク先、Anime News Networkによると、この映画で VFXスーパーバイザーを務めるのは、企画当初の特技監督:樋口真嗣氏から変更されて、ハリウッドのSFXスタジオ Intelligent Creatures | Visual Effects for Feature FilmsのCEOであるロン·モルナール : Lon Molnar (IMDb) 。

 このインテリジェントクリーチャーズの公式HPにある作品リストによると、手がけた作品は "Watchmen" "Ra One" "The Bang Bang Club" "Battle: Los Angeles"等。有名なところでは『ウォッチメン』が筆頭。各リンク先でそれぞれの映画のSFXメーキングの映像が見られるが、『ウォッチメン』ではロールシャハの顔の模様のメタモルフォーゼシーンが紹介されている。

 インテリジェントクリーチャーズの映像、今まで公開されている『G.R.M.戦記』の雰囲気とは少々違うが、 「キャラクター・甲冑デザイン:末弥純、メカデザイン:竹内敦志・今掛勇・前田真宏・清積紀文」(そして造形原型:竹谷隆之鬼頭栄作(?)八王子市夢美術館「押井守と映像の魔術師たち」の『ガルム戦記 G.R.M. THE RECORD OF GARM WAR』の造形物展示からの推定)といった、もともと予定されていたスタッフによるあの美術世界を、最新のハリウッドVFX技術で映像化してほしいものである。

 Anime News Network記事のロン·モルナール コメント。 

  "押井守『攻殻機動隊』は、世界中アーティストに、最も影響力を与えた作品の一つです。そのようなマスター・フィルムメーカーとプロダクションI.Gの有能なチームと一緒に仕事ができるというのは素晴らしく名誉なことである"

Intelligent Creatures // News
 SFXスタジオ Intelligent Creatures Inc.の公式HPでも『ガルム戦争』について、ANIME NEWS NETWORKの記事をリンクして紹介しています。

SITE [ou] - a mamoru oshii netsite : simplified version
 こちらは、今は亡き当初の企画を立てたデジタルエンジンのサイトのインターネットアーカイブ。かなり多くの記事がまだこちらで発掘できます。

" 世界的に高く評価されている日本のアニメーション。アニメのみが可能にする素晴らしい世界観とデザイン、魅力的なキャラクターたちと、その動き。このイメージを余すところ無くリアルな実写映像として表現すること。これが映画「G.R.M.」の制作テーマです。 総監督、押井守。特技監督、樋口真嗣。デジタル監督、林弘幸。 世界に通ずる、日本屈指のクリエイターとスタッフが、ジャンルを越えて結集し、誰も見たことのない映画を創造します。アニメーション、実写、特撮、CGの融合により作られる、実写映画「G.R.M.」は、まったく新しいタイプの映画です。

 「G.R.M.」は、異世界を舞台としたファンタジー戦記です。
 彼方から降り注ぐ無形の化け物「セル」により破壊されていく惑星「ANNWN」(アンヌーン)。甲冑をまとって迎え撃つ、異形の者たち。彼らは自らを、「G.R.M.」=「ガルム」と呼んだ。 滅びゆく星を舞台に繰り広げられる壮絶な死闘、そしてそこに生きる「ガルム」たちの存在の秘密を探る、謎解きの物語。彼等は何と戦い、何を知ろうとするのか?壮大な世界観と生きる者たちの根源的テーマを描くファンタジー戦記。押井守の独創的映像美学と哲学によって生み出される壮大なイメージの物語は、観るものすべての人を感動へと導くでしょう。 映画「G.R.M.」は、世紀末に向かう現代の黙示録なのです。"

プロダクションI.G カナダに映画子会社設立 海外共同製作目指す

" アニメ製作・マンガ出版のIGポートは、2012年9月にカナダのオタワに合弁会社を設立する。新会社は海外での映画共同製作とその運用・管理を目指す。
 資本金は未定としているが、IGポートのアニメ製作子会社であるプロダクション I.Gが全体の66.7%を出資、カナダの映画会社The Nakamura Group Advantageが28.3%、日本の映画ビジネスのコンサルティング会社フィロソフィアが5%を出資する。
 プロダクション I.Gには子会社、IGポートには孫会社になる。また代表者にはIGポート、プロダクション I.Gの代表取締役である石川光久氏の就任が予定されている。

 IGポートは、現在、海外子会社として米国ロサンゼルスにProduction I.G.,LLCを持っている。Production I.G Canadian Bureauは、同社にとって2つめの海外グループ会社となる。
 Production I.G.,LLCが海外ビジネスの窓口を主に担当しているのに対して、カナダの会社は現地のビジネス開拓を目指しているようだ。それは共同出資会社のケ ン・ナカムラ氏がCEOを務めるThe Nakamura Group Advantageが、映画、テレビ番組など国際共同製作や配給を主に手掛けていることで分かる。"

 制作の母体はProduction I.Gの子会社 Production I.G Canadian Bureau ということなのでしょう。

IGポート
The Nakamura Group Advantage

フィロソフィア

◆その他関連リンク
Production I.G / ホットニュース
 こちらにはまだニュースとして未掲載。

 RoGW pilot film 投稿者 manuloz
押井守氏造形展。ガルム戦記頓挫。に対し、一見解。の、うた。 - YouTube
 kuro0425氏によるガルム戦記頓挫の無念を歌った唄(^^;)。珍品ですw。

当Blog記事
■八王子市夢美術館「押井守と映像の魔術師たち」『ガルム戦記 G.R.M. THE RECORD OF GARM WAR』
 ガルム関連展示が多数あったのですが、写真は禁止。
 恥ずかしながら、私がスケッチした展示物の絵が2枚だけあります。Google画像検索「ガルム戦記」でこの絵まで表示されるのは止めてほしいものですw。

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