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2012年2月12日 - 2012年2月18日

2012.02.17

■情報 ディヴィッド・リンチ ミュージックビデオ "psychotic" 初公開スチル

David Lynch on his new album 'Crazy Clown Time' and first-look photos from his 'psychotic' music video -- EXCLUSIVE | The Music Mix | EW.com

 ということで、リンチによるPVの新作、なかなかクールな写真が公開されている。
 しかし残念ながら、この情報サイト EW.com のロゴがでかでかと写真に刻印されていて、さすがに本Blogへコピー掲載は躊躇われる。特にそれ以外の情報も、映像を観た感想もつぶやき様がなく、引用として成立しない。

 ので、写真は上記リンクをクリックして御覧下さい。

 廃墟のような場所でのリンチの撮影風景と、幽鬼漂う女性の叫びのスチルが公開されています。

 はやくPV本篇が観たい! (^^;)

"We recently spoke to the 66-year-old rock and roll surrealist and forever-young Renaissance man about his latest artistic pursuit."

 そして同記事にあるリンチの呼称、「ロックンロール・シュールレアリスト」というのがとてもカッコいい(^^)!

※ツイッターを御覧になっている方にはお分かりと思いますが、今週は土日に、ウィークエンドシャッフル:タマフルの特集に刺激され、燻製作りにうつつを抜かしたため、このように記事が手抜きになり、申し訳ありませぬw。

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2012.02.15

■『ガイキング LOD : LEGEND OF DAIKU-MARYU』金田伊功作画と大張正己監督画コンテ比較

Kanada_gk_vs_e_konte

金田伊功OP映像『ガイキング LOD』 - Togetter

"『ガイキング LOD : LEGEND OF DAIKU-MARYU』オープニング、金田伊功氏が担当されたカットについてのツィートまとめ。 画コンテを描かれた @G1_BARI (監督の大張正己)さん と 原画を描かれる金田伊功氏を横で見られていた @iko_kanada (maki)さん、@Chom2Start ダヲス(野口征恒)さんのお話を中心にまとめています。"

 12.2/9、『ガイキング LOD : LEGEND OF DAIKU-MARYU』監督の大張正己さんがツイッターで、金田伊功氏の作画について語られる中で、引用資料として御自身が担当されたオープニングの画コンテを公開された。
 そして、それについて関係された方、ファンの方とツイートで一晩語ることが出来ました(^^;)。
 貴重な証言もありますので、纏めさせていただきました。

Twitter / @G1_BARI

"ガイキング、あのカットの画コンテその弐。金田さんが、自分のコンテをご覧になって言った一言は「大張君さ、これはキーンと来てカっとなって、グヴァッ!って事でいいんだよね?」でした(^ω^) pic.twitter.com/gTtoeNo0 "

Twitter / @G1_BARI

"ガイキングOP、あのカットの画コンテその壱 pic.twitter.com/4oZWrHgo "

 そして冒頭の画は、僕がコンテと実際のOPの画面を比較できるように、作成したもの。これについても、togetterのまとめで皆さんと語らせていただきましたが、Blogでもそこからのコピペと追記で、比較して感想を掲載しておきます。

◆金田伊功作画と大張正己監督画コンテ比較

 twitWheel - iko_kanada

"「絵は記号だよ」
 記号というのは、つまりデフォルメ的な事を言っていたんだと思う。私のカラーイラストのキャラを見て「細々描くんじゃなくてもっとデザインチックな方がいい」と…。パッと見た時にそれが何かすぐ判るぐらい目に飛び込んで来る絵。極端な例えで藤城清治の影絵のような感じ…かな?と私は思ったのでした"

 これは@iko_kanadaさんが、金田伊功氏の発言として、以前につぶやかれていた言葉である。デザインチックというのが、まさにこのコンテに基づき、金田氏によって描かれたOP映像に現れていると思う。

 大張正己さんの絵は、以前の金田さんの作画に似たダイナミックなタッチの絵、対する金田さんのは凄くグラフィカルに変貌している。

 ダイナミックな重量感のある固まりとしてのロボットを描かれていた以前のタッチが、触ると切れそうな鋭利な刃物のようなシャープでグラフィカルなフォルムに変貌してきているのが良くわかる(^^;)。
 まさに見比べると、感覚的に何を狙われたかが一目瞭然。
 映像は言葉より雄弁w。固まり感よりも、シャープさを際立たせる方向に動いている。

◆金田伊功作画の進化と、何処にもない映像アートとして
 もちろん好みの問題はあると思うのだけれど、僕は上の金田氏の言葉に現れているように、ある狙いを持った、金田伊功アニメートの進化形なんだと思う。

 確かにグラフィカル過ぎて固まり感がないという印象になるかもしれない。物体がデザインになったような…。
 しかし僕の見方は、ただグラフィカルなだけでなく、そこに立体感/3D空間での物の動きが加味されていて、この映像は、単なる2Dグラフィックアートとは全く別もの、何処にもない存在感/空気感が生成されていて先進的と思うのだ。

 『999』のプロメシュームはその先行作品。
 今だにあのような映像表現は、世界でも映画、アニメ等映像として他で観たことがない。
 あれは、セルの2Dによって、立体空間を表現したいという金田伊功氏の独自な映像表現! そしてもしかするとこの世の何処にもないアート作品なのではないか。

 プロメシュームから『幻魔大戦』火炎竜を経て『ラピュタ』竜の巣へ。
 この流れに、『ガイキング』OPは位置づけられるのでしょう。
 そして以前のロボットアニメアクションのスピード感に、グラフィカルな表現を加えた、両側面の特徴を活かした素晴らしくシャープな映像表現だと思う。
 惜しむらくは、このガイキングのOPで金田氏の担当分は極わずか、そしてこの2005年の作品を最後に、ゲーム以外のアニメーション作品は以降作られていない。

 ここから次にどのような表現が現れたのか、ファンとしては、それが見られないことが残念でならない。

◆金田伊功作画の伝承について
 iko_kanada 2/10 1:30

"@G1_BARI @butfilp (略)亡くなる少し前から、自分が出来る事(残せる事、伝えられる事)って何だろう? とよく言ってましたから。。。"

 この金田氏の後継への伝授の意志は、もちろん作品が最も雄弁に、その作画技法を伝えているのでしょう。

 ただ僕が知りたいのはその映像の基にある金田伊功さんの感覚(映像の本質)がどんなものだったかという部分。金田伊功さんの作画に至る、本質的な物の見方、捉え方、表現の仕方が分かれば、その技法の伝承がさらに容易になるのではないかと…。
 映像を見た形の模倣だけでない、感覚的な熱い作画の魂(^^)の伝承。
 エンジニアリングの世界では、暗黙知をどう見える化/標準化するのか、という語られ方をするのだけれど、アニメにおいてもこうしたことは重要であると思う。
 
 『鉄腕アトム』から生まれたテレビのリミテッドアニメーションが、せっかくここまでの高みに至ったのだから、今後、さらなる進化のために暗黙知の標準化は重要なのだろうと思う。

 僕らファンにとっては、本質/DNAが伝承されてあの凄い映像の新作が新たに生まれるのを観たいということなんだけれど…w。
 やはり作画ができない一ファンには、そのような大それたことは不可能なのだろうか。絵の描けないただのドン・キホーテか…。
 それでも、今後も金田伊功アニメート解析の道は続く(^^;)。

◆関連リンク
当blog関連記事
金田伊功 の 作画解析-1 アニメーター磯光雄と金田伊功と脳の構造の関係
金田伊功 の 作画解析-2 ガイキングオープニング 金田伊功の作画の進化
金田伊功 の 作画解析-3 3D空間をいかに原画に取込むか
感想 NHK「極上美の饗宴 激情ほとばしる像の秘密 ウクライナ・祈りの彫刻は語る」ヨハン・ピンゼル:Johann Georg Pinzelと金田伊功の共通性についてのメモ
メモ ヨハン・ゲオルグ・ピンゼルJohann Georg PinzelとYoshinori Kanada 金田伊功の立体・激情芸術(^^)
感想 MAG・ネットスペシャル「アニメの革命児 金田伊功」
金田伊功を送る会 リンク集
金田伊功の遺作 スクウェア・エニックスでの仕事

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2012.02.13

■情報 REVOLTECH TAKEYA(リボルテック タケヤ)シリーズ 竹谷隆之・山口隆 <動く仏像>

Photo

タケヤシリーズ|REVOLTECH(リボルテック)シリーズ|株式会社 海洋堂

 可動仏像のシリーズが、2/1から発売開始されていたのですね。(既にAmazonでは『多聞天』は売り切れて定価3800円の2倍近い値段になっている…)

 このような企画の実現は、2009年の阿修羅展フィギュア「国宝 阿修羅像」が熱狂を持って受け入れられたことが大きな要因になっているのだろう。

 しかしそれにしても、興福寺の阿修羅像に比べて、この造形師 竹谷隆之の手になる阿修羅像のなんと猛々してこと。
 戦闘神である魔神 阿修羅(Wiki)の姿は、本来こちらのようなものなのかもしれない。

Photo_3

 竹谷隆之氏は、押井守ファンにガイノイドやケルベロスのプロテクトのデザインで知られている。
 恐らく今だ見ぬ『G.R.M. THE RECORD OF GARM WAR(ガルム戦記)』(wiki)の巨人ダーナ(八王子市夢美術館「押井守と映像の魔術師たち」で限定的に展示)も竹谷隆之氏の造形であろう。(鬼頭栄作氏の可能性も有、どなたか詳しい方、ご教示をw)

 このシリーズ、"REVOLTECH TAKEYA"と名付けられているだけで、仏像限定の固有名にはなっていない。

 ヒットして、是非これに続く、竹谷氏の映像関連の今までの造形物やオリジナル作品(『漁師の角度』の作品群等)も、可動フィギュアとして制作してほしいものである。

◆関連リンク
押井 竹谷 - Google 検索
竹谷隆之 - Wikipedia

"無類の「骨」好きであり、動物など実物の骨から複製したパーツを使い造形することもある。また、人形フィギュアを制作する際も、サイズの同じ骨を制作し、そこに肉付けしていくという手間のかかる造形工程を行っていたこともあった"

リボルテックタケヤ SERIES No.001『多聞天』
リボルテックタケヤ SERIES No.002『広目天』
リボルテックタケヤ SERIES No.003『阿修羅』
竹谷隆之作品集『漁師の角度』

"超絶的造形力と独特のセンスで注目を集める竹谷隆之初の作品集。雑誌「S.M.H.」にて連載された「漁師の角度」を新たなエピソードを加えて再構成。また造形作品80余点を各々2冊に収録。"

当Blog関連記事
LEONG WAN KOK:レオン・ウォン・コック & pH Khor:pH コー@1000tentacles:千の触覚/ 触手
 竹谷氏に大きな影響を受けたというマレーシアのアーティストについて。

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