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2013年5月

2013.05.31

■感想 マンタム『鳥の王 ー Král o ptácích』& ■情報 「錬金術的世界の為のマテリアル」@三省堂書店神保町本店

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マンタム『鳥の王』(Amazon)

"☆マンタム氏本人が1点1点加工した銅プレート付き表紙
☆ヤン・シュヴァンクマイエル監督から贈られたメッセージ&鳥の王をプリントしたカード同梱
☆ブックデザインはミルキィ・イソベさん!
自作オブジェとそれに付けられたストーリーを題材にした初の作品本。

著者について
大阪出身。1975年に初の映像作品を制作。以降、劇団結成や映画の制作と上映演劇活動等を続けるが、あらゆる活動を一旦終了させ、84年頃より古道具屋修行に入る。古道具屋を営む一方、2010年秋、初の個展「錬金術師の憂鬱」を開催。芸術作家としての活動以外にも個展、企画展等の美術や空間構成等も手がける"

 通販で注文しておいたマンタム『鳥の王 - Král o ptácích』パラボリカ・ビス特別版が届いた。
 表紙に貼られたマンタムさんによる一点一点手作りの銅板の造形と、ミルキィ・イソベ氏の装丁がまず素晴らしい。

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 独特の装丁についてまず説明しよう。
 冒頭の写真にある様に本書は函入りで、本を取り出して頁を上下に開くと、片側がマンタム氏のオブジェの写真。そしてもう一方の頁が短篇「鳥の王」の小説になっており、全体80頁でひとつの物語が構成されている。
 この構成が独特の読書空間を形作っていて、あまり他では味わったことのない、芳醇な読書体験がもたらされている。

 鳥が飛べなくなった空と落ちた鳥達の死骸、僅かに残された同胞を未来に残すため生み出された鳥の王、そして声のない少年が奏でる鳥の声のする楽器…。(この楽器が冒頭の写真の右側に写っているギターオブジェ「鳥の王」である。その冥界から響く音を一度でいいので聴いてみたいものである)

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 一遍の詩のように紡ぎだされた文字が造形作品の写真と相まって、幻想的な空間を作る。未来の世界をうたった様にみえて、現在の日本に照射される要素も多分に含まれている。

 表紙の銅板の数字は、世界に残された鳥の数である「8643」。
 そして僕はその34番である。

 本書に付属するカードに、マンタム氏のファンでもある、チェコのシュルレアリスト ヤン・シュヴァンクマイエルの言葉が記載されている。

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"マンタム氏のオブジェを見ていると、「ミシンとコウモリ傘との、解剖台の上での邂逅のように美しい!」という、ロートレアモン伯爵が遺した名句から飛び出したような気がしてならない。
3013.3/20"

 名古屋のSipkaの個展の際に、マンタム氏と一度だけ話をさせて頂いたことがある。
 その際に印象的だったのは、シュヴァンクマイエルの作品について、マンタムさんの作品とは異なり物語は付随していないですね、と尋ねた僕に対して、シュルレアリスムと物語は相容れないものだ、という言葉。まさにシュルレアリスムの根幹に関わる言葉で僕の質問が全くの愚問だった訳ですが、、、。(その時の記事へのリンク)

 そのマンタム氏の作品に対して、ロートレアモン伯爵を引いてくる辺り、チェコのシュルレアリストの深い考察がある様に感じるのは僕だけだろうか。
 『鳥の王』の最終完成形をシュヴァンクマイエルが見られたかどうかは不明だけれど、一度、この物語も含めて、感想を訊いてみたいものだ。

◆鳥の王発売記念フェア「錬金術的世界の為のマテリアル」


Twitter / shobunsha(晶文社さん)

"【フェア情報】三省堂書店神保町本店で『鳥の王』刊行記念フェア始まりました!著者マンタムさんの作品や古道具などの取り扱いもあります。Y"

Twitter / mantamuさん

"とうとう始まってしまった三省堂書店神保町本店4階芸術コーナーエスカレーター前のマンタムブックフェア。本当にごめんなさいと言いたくなる怪しさなのですが既にお客様が食いついてました。今回の為に特別に製作した鳥の王… "

鳥の王が出版されます。|マンタムさんのブログ

"東京三省堂神保町本店では5月20日より4階芸術コーナーエスカレーター降り口横で 鳥の王発売記念フェアが開催されていて鳥の王本体が置いてあってそれ以 外にも作品が何点か置いてありブックフェアの為に作製した錬金術師の為の装飾品の新作や鳥の王発売記念プレート等が一緒に販売されています。 こんな三省堂今迄に見た事が無いと評判になりつつ在るので是非足を運んでみて下さい! 6月20日頃迄続けてもらえるとのことでした。"

 「錬金術的世界の為のマテリアル」、楽器「鳥の王」観に行きたいです(^^)!
 写真は晶文社さんのツィートから引用させていただきましたが(勝手にすみませんorz)、楽器オブジェ「鳥の王」をはじめ、独特のマンタム幻想空間が神保町に出現している訳で、激しく行ってみたいものです(^^)!!

◆関連リンク
ロートレアモン伯爵 - Wikipedia

"20世紀に入ってからは作品が書かれた言語圏であるところのフランスでも再評価が起こり、アンドレ・ブルトンやフィリップ・スーポーによって「マルドロールの歌」「ポエジー」が再発表され、特にシュルレアリスム文学に大きな影響を与えている"

・当Blog記事
 ■情報 マンタムさん 個展「 残骸に在るべき怪物 」@パラボリカ・ビス と 初作品集『鳥の王 - Král o ptácích』

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2013.05.29

■感想 ティム・バートン監督『フランケンウィニー 3D』"Frankenweenie"


Frankenweenie "Unleashed" Album Sampler | Official HD - YouTube

"The Frankenweenie Unleashed! track list follows:
01 "Strange Love" -- Karen O
14 "Praise Be New Holland" -- Winona Ryder"

 『フランケンウィニー 3D』をブルーレイで初見。
 以前の短篇も観ていたけれど、これはティム・バートンがリメイクするくらいに格別思い入れのある作品のようで、隅々までバートンらしく愛おしい映像に満ちた、とても心地いい映画でした。

 そして以前の短篇を観たうん十年前とは違い、当方、ペットを飼い初めて10年近く犬ものに弱くなっている(^^;)。

 特にスパンキーの仕草の数々、犬好きにとっては全てがツボ…(^^;)。バートンが子供時代に犬を飼っていたのは間違いないだろう。そしてその喪失にも遭遇していたはず。そんな気持ちが映像に籠っているのがとてもよくわかるエンパシーの映画w。
 特に裏庭のスパンキーとペルセポネとの恋のシーン。
 犬らしいボールを使った二匹の交流には、自分ちの犬の様々な仕草を想い出させてグッとくるw。

 そしてバートンが愛情をそそぐのは、もちろん犬だけではなく、主人公のビクター・フランケンシュタインはもとより、彼の同級生達のストレンジな様相もバートンの子供時代の想いの数々がこもっている様に観えて仕方がない。

 さらにまるでグレムリンのようなシーモンキーや、悪役面が抜群のネズミの化け物、そして犬とコウモリのキメラといった異形の生物達も悪役ではあるが、どこか愛しさが込められているので憎めないw。
 加えて! なんとバートン初の怪獣映画。

 この異形の生物達のオンパレードが立体映画で観られるだけで満足な感じがしてしまう(^^;)。物語の奇想自体は極一般的な流れでそれほどワクワクしないのだけれど、上に述べたバートンの近しい奇想な者達をデフォルメしたと思しきキャラクタ達への愛着のビジュアルが、パペットのストップモーションによるモノクロ3Dに見事にマッチして素晴らしい映像体験を与えてくれている。

 まさに幸福な映像世界(^^;)。
 これはプライムフォーカスによる2D-3D変換とのことだけれど(3D3D3D -ステレオ3D情報ブログ-さんより)、3Dの質感が素晴らしい。スパンキーの眼の周りの鉛筆の落書きのような模様とか立体で質感が愛おしく伝わってきます(^^;)。

 僕は実写のティム・バートンのギークなキャラ達は、あまりいつも好きではないのだけれど、これはとても良かった。映像の形態が抜群に合っているからかな〜。
 最後に、特にあのオランダ祭りの唄のシーンは最高だった。上の引用した動画の14番のウィノナ・ライダーの唄が良い。スリリングな展開と並行した悲哀な子供達のシーン、ああした世界の表出はバートンの真骨頂ですね。

◆関連リンク

ティム・バートン監督『フランケンウィニー 3Dスーパー・セット[Blu-ray]』

"<ボーナス・コンテンツ>
●新作短編:キャプテン・スパーキー対 空飛ぶ円盤
●ロンドンの制作現場を訪問
●ようこそ 『フランケンウィニー アート展』へ
●実写オリジナル版:フランケンウィニー
●ミュージックビデオ -♪ペット・セメタリー by プレイン・ホワイト・ティーズ"

Frankenweenie Short - Captain Sparky and the Flying Saucers - YouTube
 新作短篇の予告篇。
フランケンウィニー (2012年の映画) - Wikipedia.

"バートンはリメイクするにあたり、スパーキーのデザインを『Family Dog』の犬を参考にしている。"

Family Dog (TV series) - Wikipedia, the free encyclopedia
 ブラッド・バード監督のアニメ(1993)。ティム・バートンがプロデューサー。
フランケンウィニー (1984 短篇) Wikipedia

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2013.05.27

■感想 久保田弘実 作・構成、北村月香 絵『回転うさぎと電気ネズミ:Roll Rabbit and Electric Rat』&■情報 北村月香イラスト原画展

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『回転うさぎと電気ネズミ』(Amazon) 公式HP

"作・構成 久保田弘実、絵 北村月香、英訳 久保田奈津子
Picture book  Roll Rabbit and Electric Rat
writer Hiromi Kubota, illustrator Tukika Kitamura
Web,全国各書店にて初版販売開始!!
First edition started selling!

カーニバルがやってくる。小さな島の小さな子供たちはとても楽しみにしている。 回転ブランコに観覧車、屋台店、そして飛べない飛びウサギのメリーゴーランド・・・。
A carnival was about to arrive here. All children in the small island were looking forward to it. A rotary swing and ferries wheel, food stalls, a carousel of a Flying Rabbit that cannot fly.

かつて大空を舞い繁栄をしていた飛びうさぎの子孫・飛べない飛びうさぎのラパは、カエル団長率いる移動遊園地“ラナ・ワンダーランド”で働いていた。ある日のこと、ラパは毎日繰り返される回転木馬の木馬役という仕事に嫌気がさし、ラナ・ワンダーランドをとびだしていった。黄昏が惑う坂道をあてどもなく彷徨うラパ。その行く先には、バチバチと大きな音をたて稲光りする巨大な建造物がそびえ立っていた・・・。"

 飛べない「飛びうさぎ」を主人公にした不思議な世界の物語が開幕した。
 この物語は、このリンク先に書かれているように、うさぎが空を飛んでいた楽園の様な惑星を舞台にした一連の物語のうちの短篇のひとつということである。
 いまだ全貌はこの現世(^^)に現れてはいないが、うさぎの飛ぶ星というイメージ喚起力にとんだ設定に、いろんな幻想的なシーンが思い浮かんでくる。
 
 兎というのは、この世界では地上にへばり着き飛び跳ねるだけで、勿論、空は飛べない。しかしどこか異世界に空を飛ぶうさぎ達がいるとすると、この地球で跳ねる兎は、異世界のうさぎ達の解放的な気持ちに呼応して、空を飛びたいと願いながら跳ねているのかもしれない。
 そして兎達のそんな儚い願いの堆積が衛星の月に模様としていつか浮かび上がってきたのかも…w。
 
 そんな空想をしながら空気の澄んだ五月の夜空を眺めると、久保田弘実さんと北村月香さんの幻想世界が地球に滲み出して来るように、月明かりの世界がこの絵本の様に、白くてブラウンな淡い色合いに見えてくるから不思議だ。

 五月の月明かりにとても呼応する、淡いどこか儚げな夢の様な幻想世界が心地いい一冊である。

 シリーズとして予定されているという、本篇である長篇作『月の風船とシャボン玉の星々』でどんな物語が広がっていくか、とても楽しみ。うちの家人たちもリビングに置いてあった本書を読み、とても可愛いと喜んでいる。
 
 今回自費出版とのことであるが、子供達にも広く読まれる本だと思う。どこかの出版社で刊行され、学校を初めとする、多くの図書館に置かれるといいなぁと思います。

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「回転うさぎと電気ネズミ」出版記念/北村月香イラスト原画展

"2013/05/17~07/16
「回転うさぎと電気ネズミ」出版記念として北村月香イラスト原画展を開催しています。 2013年1月・市川駅南口図書館・えきなんギャラリー展示の為に書き下ろされたイラスト原画作品「Precious Memories」を展示しています。
場所 : 長野県飯田市知久町2-1 メトロギャラリー"

 メトロギャラリー飯田ブログ : 北村月香イラスト原画展 「Precious Memories」
 本書にちなんだ個展が開催されている様です。
 絵本のイメージからさらに広がった、右の様なイメージの絵も展示されているとのことで、本書でファンになった方には、朗報です。

◆関連リンク
北村月香作品展
 こちらは2010年にメトロギャラリーで開催された個展「新鳥獣戯画幻想譚」。いくつかこちらで北村月香さんの作品が拝見できます。

"『彼女の絵画はとても可愛らしい・・・しかし可愛らしい反面、なぜか寂しげに、何処か遠く(太陽と月の光が同時に霞んでゆくような白い世界)を見つめています。  それは彼女自身の「私は1人でも生きていけるのよ!」とでも言いたげな、心の信念(Faith)ではないかと想像する。それこそ彼女の画が、ただの可愛さだけには留まらない本質であり、素晴らしさであると私は思う。 metro"

メトロギャラリー飯田・Metro Gallery: 飛騨絵本美術館にて絵本原画特別企画展・開催!「回転うさぎと電気ネズミ-Roll Rabbit and Electric Rat-」

"今回の展示「回転うさぎと電気ネズミ」は、大空を舞っていた飛びうさぎの子孫、飛べない飛びうさぎビビと迷いの影に片目を奪われた一本眼のマイマイ・メメをメインとした 長編「月の風船とシャボン玉の星々」を制作していたところ、飛騨絵本美術館さんから展示依頼のお話しがあり、長編と同じく飛べない飛びうさぎを主人公に急遽、制作した短編です。 飛びうさぎが空中を舞い平和に暮らしていた楽園が、星の静止によって滅ぶ第一次世代。 再び星が回転を始め、滅んだ種の魂の実体“迷いの影”が跋扈する超大陸を舞台にした本編「月の風船とシャボン玉の星々」は第二次世代。 今回展示の「回転うさぎと電気ネズミ」は“迷いの影”の実体が長い年月を得て浄化され、静止によって分離した人間世界と少しずつリンクを始める第三次世代にあたります。"

中日新聞:元飯田東中の同級生2人、絵本を共同制作:長野(CHUNICHI Web)
 中日新聞でも取り上げられたとのことです。

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2013.05.24

■予告篇 ジャニック・ファイジエフ監督『オーガストウォーズ』原題:"Avgust Vosmogo (August Eighth)"


August Eighth (2012) HD Trailer(海外版 予告篇) - YouTube
邦題『オーガストウォーズ』 日本版 予告篇 - YouTube

 トランスフォーマーロシア版なジャニック・ファイジエフ監督『オーガストウォーズ』予告篇。2013.8/10日本公開予定。
 海外版と日本版を合わせて掲載したのは、日本版があまりに…な出来なため。
 
 映画は、実はロシア・グルジア紛争を題材にしたシリアスな内容らしい。
 日本版ではあたかも、トランスフォーマー的な戦闘映画の様なルックにまとめてあるが、どうやらそんな映画ではなく、なかなかシリアスで訴えてくる映画のようである。
 (観てないため、ウェブの情報を斜め読みした(^^;)。日本語で検索しても、結構簡単に、コアアイディアのネタバレが出て来るので、ググるのは注意です。僕は見てしまったwので後戻りは出来ませんが、絶対、そのネタバレは回避した方が映画をより楽しめると直感します。)

Avgust_vosmogo_ver2_xlg_2

 そして、海外の予告にはヒーローロボらしき映像もw。

 いったいこの映画は、どういうところへ我々を連れて行ってくれるんだろう、という期待感が海外版にはある。

 逆に日本語版は、公開時期が重なる大作『パシフィック・リム』に真っ向からぶつかる様なイメージで、その路線で勝負しても始まらないのに、いったいどういう狙いなのか、理解しにくいものがある。(すみません、重ねて観た上での感想ではないので、もしかしたら日本版予告篇の方が、映画本体にあっている可能性もゼロではありませんw)

◆関連リンク
Avgust Vosmogo (August Eighth) (with English subtitles) - YouTube
 こちらは本国ロシア版予告篇のようです。こっちもいいです。
August Eighth - Wikipedia, the free encyclopedia
Avgust. Vosmogo (August. Eighth) - Rotten Tomatoes
 まだ評がないですw。

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2013.05.22

■情報 13.6/29 SFファン交流会「とにかく、ラファティ 」

SFファン交流会公式サイト|TOP

"■日時:2013年6月29日(土)午後2時~5時
■会場:笹塚区民会館
(京王線「笹塚駅」より徒歩8分)
●テーマ:とにかく、ラファティ
●ゲスト:牧眞司さん(SF研究家)、柳下毅一郎さん(翻訳家)、林哲矢さん(ファンサイト「秘密のラファティについて」主宰) 、 橋本輝幸さん(SFレビュアー)、鳴庭真人さん(海外SF紹介者)、魚さん(ラファティファン)
●会費:500円(お茶・お菓子代込み)
●内容:多くのSFファンに愛されて続けている作家ラファティですが、この半年でなんと三冊もの長篇、短篇集が刊行されました。
 ファン交六月例会では、『第四の館』を訳された柳下毅一郎さん、『蛇の卵』の解説を担当された牧眞司さん、ラファティファンサイト主宰・林哲矢さんほか熱狂的なラファティ・ファンの方々をお招きして、ラファティ作品の魅力や楽しみ方をたっぷりと語って頂きます。 "

 という興味深いイベントが開催されます。
 今年はラファティ翻訳の当たり年(?)なので、これは注目のイベントです!!
 地方で行けない身としては、是非、USTを御願いしたいですね〜(^^;)。

Twitter / RappaTeiさん

"という訳で、ファン交ラファティ企画用のファンジンは2篇で。「ベリーヒル&カブリート」(仮題) 特装版は考え中w"

Twitter / RappaTeiさん

"ラファティですよー! おみやげ作成中ですよー!!"

 そしてファンサイト「とりあえず、ラファティ」のらっぱ亭さんが、このイベントに合わせて、ラファティの未訳短篇2篇を翻訳され、ファンジンとして出される予定!!
 現在、らっぱ亭さんのtwitter では、翻訳のリアルタイム実況(^^)が行われているので、ラファティファンは注目です。

 翻訳されている作品は、"CABRITO"と"Berryhill" (Whispers収録)とのことです。らっぱ亭さん謹製、ラファティによる「仔山羊の丸焼き」と「人喰い噺」、楽しみです(^^)。

 最後にラファティ関連で呟かれた青の零号さんの発言が凄く的確(^^)だったので、御紹介。

Twitter / BitingAngleさん

"「やつらの足音のバラード」の歌詞を読み直してたら、これラファティの描く世界にぴったりだよなぁと思った。"

やつらの足音のバラード

"なんにもない なんにもない
まったく なんにもない
生まれた 生まれた 何が生まれた
星がひとつ 暗い宇宙に 生まれた

星には夜があり そして朝が訪れた
なんにもない 大地に ただ風が吹いてた
やがて大地に 草が生え 樹が生え
海には アンモナイトが 生まれた

雲が流れ 時が流れ 流れた
ブロントザウルスが 滅び
イグアノドンが 栄えた

なんにもない 大空に ただ雲が流れた
山が火を噴き 大地を 氷河が覆った
マンモスのからだを 長い毛が覆った

なんにもない 草原に かすかに

やつらの足音が聞こえた
地平線のかなたより マンモスの匂いとともに
やつらが やって来た
やって来た
やって来た"

 これは凄い、ゾクゾクします(^^;)!
 ラファティの諸作を思い浮かべて聴くと、イマジネーションが爆発するw!

 特にラファティの進化SF『蛇の卵』を想像して読むと、ドキドキする(^^;)。カンガルーが来るぞ〜。

◆関連リンク
やつらの足音のバラード・小泉今日子/hiro - YouTube
Yatsura no Bara-DO (スガシカオ) - YouTube
Twitter / ShindyMonkey

" そうそう、告知には記されてないけど、今回のラファティ企画の司会は、ファン交の秘密兵器・根本伸子さんだからね。こっそり教えるけど、Nemoto Nobukoって名前は"Nemo to Nabokov"に由来するんだ。すなわちヴェルヌからナボコフまで何でもござれの凄玉だ。"

 という牧真司さんによる内部情報も(^^)。

 

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2013.05.20

■動画 野火明監督『蟻が空を飛ぶ日』 夏に全国公開の映画をノーカットで30分公開!


『蟻が空を飛ぶ日』夏に全国公開の映画をノーカットで30分公開します! - YouTube

"今年の3月に東京で公開され観客に絶讃された映画。
映画『蟻が空を飛ぶ日』の頭30分ノーカット公開です。
夏には全国各地、順次ロードショー公開予定。

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「蟻が空を飛ぶ日」(2010年/116分)
 伝説の映画監督、野火 明 待望の劇場公開作品。17年の時を経て完全復活 (ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2011正式参加。ひろしま映像展2011グランプリ受賞。ヒューストン国際映画祭2011金賞受賞。)

 5年の歳月をかけて練りこまれたストーリーは、各地の映画祭でも「先の見えない展開」

­「スピード感溢れる物語」と絶賛されている。主演は『魔弾戦記 リュウケンドー』で白波鋼一役を演じた黒田耕平。冷酷ながら繊細な一面を持つ東大生の

­殺し屋・健二を熱演している。そして、ヒロインには新鋭、折原怜を抜擢。印象的な強い

­目と個性は、凶暴で美しい女・真紀そのものだ"

『蟻が空を飛ぶ日』公式HP
 野火明監督による、インディーズ映画とのことであるが、冒頭の30分、本格的なサスペンス映画になっていて、充実の見ごたえ。
 かなりショッキングなシーンもあるため、気の弱い方は、御注意下さい。

 野火明監督というと、僕はえび天 (自主映画コンテスト番組「三宅裕司のえびぞり巨匠天国」)ファンだったので、ホラーコメディ「ゾンビ・スープ」(1991)がとても良かった。
 他の作品は残念ながら未見だけれど、この『蟻が空を飛ぶ日』 は、17年ぶりの監督作ということで、シナリオも練り込まれ、引込まれる冒頭30分になっている。え、ここから先が気になる!! というところで終わるので、映画が観たくなること必至です(^^)。

◆関連リンク
野火明が映画を作る(公式HP)
野火明 (AkiraNobi)さんTwitter
野火 明 のブログ

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2013.05.12

■レポート 愛知トリエンナーレスクール ヤノベケンジ「サン・チャイルドの誕生、そして結婚式」「太陽の結婚式」「太陽の神殿 《サンチャイルド島》」


トリエンナーレスクール ヤノベケンジ「サン・チャイルドの誕生、そして結婚式」

"5月11日(土) 14:00~15:30
テーマ:「サン・チャイルドの誕生、そして結婚式」
あいちトリエンナーレ2013では、会場内にこの《サン・チャイルド》が設置されるほか、サン・チャイルドの胸像の新作《ウルトラ・サン・チャイルド》を前に、実際の結婚式が行われます。
ゲスト:ヤノベケンジ(アーティスト)
進行役:五十嵐太郎(あいちトリエンナーレ2013芸術監督)"

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 愛知芸術文化センター12階アートスペースAで開催された講演会に行ってきた。
 まず芸文センターに着くと、あちこちにトリエンナーレのポスターが貼られ、ミュージアムショップではヤノベアイテムが多数販売されていて、雰囲気が盛り上がる(^^;)。

 先着200名ということだったが、開場された開始30分前には100人程の列。その後、どんどん観客が集まり開始時点では補助椅子も埋まり立ち見まで出て会場は満員御礼状態。たぶん300人程入っていたのではないか。トリエンナーレスクール史上最高とか。

 遠方でこれなかった方も、直前に主催者側からツィートされUSTネット配信が実施されたため、観る機会が得られたことと思う。
 冒頭に引用した動画は、そのアーカイブ動画。1時間半の公演全部が記録されている為、ファンには貴重な映像である。未見のファンには必見のお薦めですw。

◆講演会 前半 感想

 とても濃密な1.5時間だった。

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 スライド写真と動画で語られたヤノベ氏の作家歴の話は、311後という現実がどうしてもその数々の作品に重くオーバーラップして、社会との関係により観客の見方が大きく影響されることを強く印象させられる。

 何回か今までに同様の話を別の講演会で聴いたことのある僕は、正直最初、前半は知ってる話だし、カッタルイかなと考えていた(たいへん失礼な…)。
 ところが、ヤノベ氏の初期作品の映像が、以前の印象とも違って、ドカンとこちらに以前よりもさらに強く響いてくる。

 以前は遥か彼方の異邦の地の悲劇として見ていたチェルノブイリが、ダイレクトに今、この日本の現状なのだ、という重い現実を想起するしかない。特に、原子力発電所から三キロほど離れた都市プリ・ピェチに残る老人や子供達とヤノベがアトムスーツで会うシーンは、圧倒的なリアリティで迫ってくる。
 何度も観ていた筈の映像が、こんなにも現在、違った物に観えるというのは強烈な体験だった。(もちろん頭で考えれば当たり前に思えるかもしれないが、スクリーンに映る作品と作家の直接の言葉による体験は特殊な体感。これはアーカイブ動画だけでは印象が違う様な気がする…)
 (写真は芸術文化センター地下2Fショップのヤノベコーナーw)

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 会場は、あらかじめヤノベが冒頭で確認したのだが、作品をよく知らない観客が大部分とのことだった。しかしやはりアトム・スーツがウクライナの街の廃墟を歩く映像は強いインパクトを持っていたようで、空気が一気に重くなるのが良くわかった。 
 その重くなった空気をヤノベが指摘し、アトム・スーツ以後のトらやんの登場で和ませ(腹話術人形とヤノベ氏 父のエピソードは何度聴いても楽しいw)、そこから話は後半の「サン・チャイルドとその後」の再生の光を、ユーモアと共に語っていく。(写真ははじまる15分程前のまだ空いてる状態の会場)

◆愛知トリエンナーレ「太陽の結婚式」構想

 後半は「サン・チャイルド」誕生の話からスタートし、愛知トリエンナーレでのヤノベの新作構想が語られた。
 初めて公開された構想図をまず見て欲しい。(席が少し離れていたため、画質が悪くて申し訳ないですw)

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 イッセイミヤケとのコラボレーションの「クイーン・マンマ」を中心に据え、亀を象ったシャンデリア「幻燈夜会 : ファンタスマゴリア」が吊るされた空間に、新作である「礼拝堂」と"光学迷彩の様に輝く"(ヤノベ談)「ウルトラ・サン・チャイルド」。

 礼拝堂の大きさは4×6m。この中に、ヤノベケンジとビートたけしのステンドグラスが飾られて、アンリ・マティスのリトグラフ(愛知県美術館所蔵)が展示される。礼拝堂は4人程の人が入ることが出来るとか。構想にある様な空間で結婚式が執り行われることとなる。
 これが「太陽の神殿」と呼ばれる今回のヤノベ作品の構想である。

 事前に、ビートたけしとの再度のコラボは、情報として公表されていたが、大物芸術家"M"とのコラボも発表されファンのいろいろな憶測をよんでいた。
 この"M"がマティスだったわけだ。
 映画『アキレスと亀』でマティスを模した芸術家の主人公"真知寿"を演じた北野武との三人のコラボレーションも何かの符合かもw。
 グーグル先生に聞くと、北野武はマチスのファンの様ですね(リンク先参照)。

"マティスやピカソとか印象派の人などで好きな人たちはいますけれど、影響を受けたわけではないですね。色に関して一番影響を受けたのは、ペンキ屋だったうちの親父だと思います"

 (^^)。閑話休題。

◆「太陽の神殿 《サンチャイルド島》」構想と名古屋の結婚式場文化の関係w

 この新作「太陽の神殿」は、愛知トリエンナーレ芸術監督の五十嵐太郎が、岡本太郎記念館で展示された(「サン・チャイルド」の展示の際)、ヤノベの "太陽の神殿《サンチャイルド島》" 構想を見たことからスタートしたという。

 これから、トリエンナーレのテーマ「揺れる大地―われわれはどこに立っているのか: 場所、記憶、そして復活」という言葉の"復活"に繋がるとのこと。

 五十嵐太郎氏が今回の講演で語った愛知とヤノベと結婚式の関係は以下。
 1.自分が中部大に勤務してる時に名古屋の結婚式場について本にしたことがある。愛知と結婚式場の関係。
 2.ヤノベが結婚式構想で、彫刻から(五十嵐氏の専門の)建築空間へ 領域を広げている。

 五十嵐太郎氏の結婚式場の本はこれですね。
 『「結婚式教会」の誕生』

"第3章 いざ「聖地巡礼」(名古屋の結婚式教会めぐり。東京で増える教会のようなもの ほか)"

 なかなか面白そうですw。まさに、結婚式文化盛んな名古屋に関連w。

 今回も最初は、実際の「結婚式教会」での展示を考えて提案したが、どこも受け入れてくれず、結果的に美術館での展示となってしまったとのこと。

◆ヤノベ 熊本の結婚式場「太陽の神殿《サンチャイルド島》」構想 

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 ここで、会場で語られた岡本太郎記念館展示のヤノベケンジ"熊本の結婚式場"構想についても記しておく。

 この結婚式場の構想は、仏モンサンミッシェルの様に(! 右図)、海が割れた後に現れる通路を通って式場へ入っていく構造。
 そして上図にある様に、"海"の地下に設えられた大空間の式場には、数々のヤノベ作品。

 この海と地下空間に魅かれます。
 広大な地下室の静謐な空間に、ヤノベの作品がとても映える様に感じます。地下シェルターの様でもあり、秘密基地の様でもあり(^^)。
 こんな空間に「黒い太陽」(リンク先に動画)のテスラコイルの稲妻がバリバリと走ったら、さぞかし凄まじい迫力でしょう。音響設計として、低周波の共鳴はテスラコイル放電の1次共振周波数にセッティングしてほしいところです。(それにしても祝福の場に、あの禍々しいテスラの企みの機械を置くというのはいったいどんな構想なのだろうか…w)。

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 ヤノベによると、概略見積りで100億円!のため、現在、着手出来ずの状態だというw。
 ただいつか出来ると楽観的に思ってる、という頼もしい言葉も聞かれたため、ファンにとっては大変な楽しみである。
 うちの娘が結婚する頃に出来ていたら、いいんだけれどなぁ〜。
 ヤノベさん、ここ数年での実現を御願いします。そうしたら私もこの地下結婚式場で花嫁の父に(^^;)。

◆「太陽の結婚式」での結婚式イベント

 さて、今年行われる愛知トリエンナーレ「太陽の結婚式」について。
 この作品は愛知県美術館の中で、結婚式を行えるアート作品w。

ニュース | あいちトリエンナーレ2013.

"1 作品タイトル  《太陽の結婚式》
2 展示場所  愛知芸術文化センター10階 愛知県美術館
3 展示期間  平成25年8月10日(土)~10月27日(日)
4 挙式日時  上記期間中で、カップルが希望する日時(挙式時間:約1時間)
※挙式時間帯 ①10:00-12:30 ②12:30-15:00 ③15:00-17:30
5 結婚式募集要項
応募資格:結婚式を挙げる予定のカップルで、ブライダル会社の提示した契約書に同意できる方。入籍、未入籍は問いません。(年齢制限なし)
参列者定員:80人まで
※結婚式の内容によって実費が必要となります。(ドレスレンタル料など)
6 募集期間  平成25年5月13日(月)~10月13日(日)
※スケジュールが埋まり次第締め切りとなります。
7 申込み先  ブライズ・ビレッジ/太陽の結婚式窓口 052-209-9055"

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 マチス、ビートたけし作品も飾られた礼拝堂で8/10-10/27の会期中、一日3組まで、費用は40万円からということになるらしい。
 ブライズ・ビレッジというのは、元々愛知芸術文化センターの「ウルフギャングパック」というレストランでのウェディングも開催しているブライダル会社の様です。
 ちなみにこのウルフギャングパックという特徴的な名前は、なんとアカデミー賞の公式シェフの名前で、このシェフのプロデュースしたレストランとのこと。
 こんなところも、アートと関係があるのですね。映画ファンにもお薦めなのかも(^^)(ウルフギャングパックのHPで観ただけの情報なので、今回の「太陽の結婚式」との関係は不明です。詳細は上記申込み先へ御訪ね下さい。)

 希望者は、上記リンクの申込み先で依頼できるとのこと。

 既に開幕の8/10は、ヤノベの作品「森の映画館」のデンマークでの展示を手伝った青年がここでの挙式を予定しているとのこと。(そしてその御相手は、その展示の際に出会った女性とか。トらやんがキューピットになったカップルの誕生!)。

 結婚式は、申込むとコーディネータと式の相談をスタート。
 来月はゼクシィにも広告が出るらしい。本格的に募集体制w。「早くしないと予約が全部埋まりますよ!(笑)」とはヤノベの談。
 美術ファン、もしくはたけしファンで、結婚を考えられている方は、特別な空間での他にはない、記念すべき式を挙げられるので御薦めです! (^^)
 観客としても、立ち寄った美術館で結婚式のハレの雰囲気を合わせて体験できるまたとないチャンスなので、是非とも多くのカップルの申し込みがあることを願って止みません(^^)。

 この作品、美術的にはキワモノと観られることは作者も認識している旨の発言があったw。それでも希望のメッセージを発したいという作家の無意識の発露。
 確かに美術のコンテキスト的には、マチスのロザリオ礼拝堂に連結しているが、キワモノと見る人たちは多いだろう。だが僕はこの後の文章で述べる様に、キワモノとは思わない。

 「太陽の神殿」は、他、複層的に意味を込めていることも語られた。
 人間が作った間違った "太陽"(原子炉) の神殿を、教会の宗教的な空間を作り出す為に作られた美術の起源に立ち帰らせる試みも、この新作に込めているという。
 と尤もらしく語った直後に、「そう言えば美術通も膝を打つのでは」と語るヤノベ氏の茶化し方が、らしくってとても良いです(^^)。

 会場からの「デュシャンのトイレのサインが現代アートになった。どのようにして物が作品になると考えているか」の質問にヤノベが答える。

 「トらやんはデュシャンのトイレと同じ。これ以上分析的に自分の作品はなかなか語れない、マチスとコンテクストをつないで、この人(ヤノベ)は知的な方だと思われるかな」と笑うヤノベ氏w。

 この様に、作品に込めた仕掛けをひと通り自分から語ってしまうのは、いつものヤノベ氏のスタンス。
 (美術的にはダビデ像を模しているにしても)ある意味、これも色物と思われかねない「サン・チャイルド」を真っ向勝負で出す氏の感覚。美術作品に込める作家の想いよりも大きな、世界との接続への直感が語らせているのでないだろうか…。

◆最後にまとめw

 新作情報中心にながながと書いてきたが、今回、一番印象的だったのは前半の過去作紹介パートだった。
 前半のレポートでも書いたが、ヤノベ氏の解説と作品スライド、動画…以前に知っている内容ばかりだったが、311後に聞くのは初めて。
 ここでの現実世界との共鳴が最も印象的だった。


ヤノベケンジの短篇映画
「トらやんの世界」2004(『森の映画館』上映作品) - YouTube

 講演で作品全体が上映されたのが、この動画。
 これが、今回まさにヤノベアートを象徴的に表現できている作品かもしれないと感じたので最後に掲載。
 登場するのは、ヤノベ父の手作りの腹話術人形のバーコード頭トらやん。
 ベタベタな大阪ギャグに被せたチェルノブイリのアトムスーツ映像。ゾクゾクするアートと社会の深層の接続がここにあると思うのだけれど、いかがだろう。
 誰が意識したことでもなく、時代と美術家の無意識の共鳴で生まれたこの作品の最後に感ずる印象の深さが、作家の意図を超えていく作品の力だと思うのだけれど、いかがだろうか。

 やはりここでもう一度、読み返したいのは、ヤノベケンジの震災/原発事故後の「立ち上がる人々」という言葉である。

 アートという尖った表現が持て栄される領域で、キワモノと思われかねないストレートな表現でしか対抗できない現実について語られた深い言葉である、と思う。
 ストレートな表現は、ユーモアだったり(ex.トらやん)、希望(ex.サン・チャイルド、結婚式場)だったり、美術のコンテクストからワザと外すことで、現実に強く切り込む表現が成立しているのではないか、そんなことを改めて強く気づかされた。
 個人的にも、当研究所にとっても(あ、一緒だ(^^;))、とても有意義な講演だった。
 素晴らしいイベントを開催してくれたトリエンナーレのスタッフの皆さんと、ヤノベケンジさん、五十嵐太郎さんに感謝してこの文章を締めます。ありがとうございました。

◆今週は、この記事のみの更新となります。ご了承を(^^;)。

◆関連リンク
アンリ・マティス - Wikipedia

" 晩年、南仏ヴァンスのドミニコ会修道院ロザリオ礼拝堂の内装デザイン、上祭服のデザインを担当。この礼拝堂は、マティス芸術の集大成とされ、切り紙絵をモ チーフにしたステンドグラスや、白タイルに黒の単純かつ大胆な線で描かれた聖母子像などは、20世紀キリスト教美術の代表作と目される。"

ヤノベケンジ:太陽の子・太郎の子|アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

"熊本県に建設予定のビッグプロジェクト 《サンチャイルド島》 の模型。"

『新装版 ヤノベケンジ作品集 YANOBE KENJI 1969-2005』

当Blog関連記事
ヤノベケンジ関連 当Blog記事 - Google 検索
レポート KENJI YANOBE 1969-2005 ヤノベケンジ作品集出版記念イベント@豊田市美術館
情報 あいちトリエンナーレ2013 PV ヤノベケンジインタビュー

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2013.05.10

■動画 田中裕介監督 PV サカナクション『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』


サカナクション/『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』(MUSIC VIDEO) - YouTube

"2011年7月20日リリース5TH
MAXI SINGLE『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』
d:田中裕介、cd:北澤"momo"寿志"

 ちょっと前のPVだけれど、これ、凄いので紹介しておきます。(以前twitterで書いただけで、Blogでも記事にしたつもりになってましたw)
 とにかく未見の方は、騙されたと思って、一度、是非観てみて下さい。

 監督の田中裕介氏は、CM、PVなどのディレクター。
 このアイディアが、監督のものなのか、サカナクションによるものなのか分からないが、素晴らしいアイディアだと思う。

 何故、この曲にこのアイディアなのかはわからないがw、ボーカルの山口一郎のアンドロイド的なテクノな風貌をこのように活かした映像、ベストマッチです(^^)。

 特に横に長いバーに人形山口一郎が並んだシーン。
 なんとも言えない笑いが込み上げる不思議な映像。このシーンにはとにかく痺れます。

SONGS|第257回 サカナクション(NHK公式サイト)

"山口一郎の故郷・小樽を訪ねた。 「北海道の景色やそこで得た感覚や哲学が自分の創作を支える」と話す山口。 サカナクションの音楽が生まれた足跡をたどる。"

 NHKでこの4月に放映された「SONGS サカナクション」が興味深かったので、合わせて記します。

 山口一郎の小樽での子供時代。両親が哲学,文学愛好家で子供時代から本を課題に出され感想を書いていた!
 寺山修司、種田山頭 火、宮沢賢治、吉本隆明…。テレビやゲームに触れられず昭和文学が唯一の娯楽だったとか。歌を聴いて何だかそれはよく分かる様な気がする。

 そして番組で、影響を受けた詩人 石原吉郎の「竹の槍」について語る。

石原吉郎「竹の槍」

"終りからひとつ手前を 削ぎ落とす 削がれた先が 絶句して落ちる 一節ごとの呼吸のとぎれ目へ 一条の殺意を 叫ぶようにとおす  ひと節ごとに あおざめる密室を おしつめてつらぬき おしつめてつらぬいた…"

 8年のシベリア抑留における未来への不安をうたった詩とのこと。
 山口はこの詩が当時、悩んでいた自分に大きな影響があったことを語った。

サカナクション - Wikipedia

 "変化を恐れずにやっていこうという意味をこめて「サカナのアクションでサカナクション」にした"

 魚というのは文学的には無意識のメタファーを思い出す。
 たぶん「サカナのフィクション」の意もあるのでしょうね。『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』PVは、まさに無意識を直撃される(^^)

◆関連リンク
サカナクション/夜の踊り子(MUSIC VIDEO) - YouTube
 こちらも同じ田中裕介監督のPVのようです。残念ながら、傑作PV バッハの衝撃には及びませんね。
・オフィシャルサイト:http://sakanaction.jp/
・レーベルサイト: http://jvcmusic.co.jp/sakanaction/
・iTunes: http://itunes.apple.com/jp/album/id44...
・amazon: http://www.amazon.co.jp/dp/B004TD53J2/

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2013.05.08

■動画 地球最小のコマ撮りアニメーション IBM "A Boy And His Atom"


A Boy And His Atom: The World's Smallest Movie - YouTube
(世界最小の原子単位で作られたアニメーション「A Boy And His Atom」 - GIGAZINE経由)

ムービーの制作にはIBMが開発した、物質の表面の電子状態や構造を原子レベルで観測する走査型トンネル顕微鏡が使用されました。

 これは間違いなく"究極映像"のひとつであるため、紹介せざるばなるまい(^^;)。
 原子をハンドリングして作られた地球最小のコマ撮りアニメーション。
 「地球最小」としたのは、もしかしたら既にどこかの異星では、素粒子をハンドリングし撮影する技術が出来ているかもしれないのでw。

 今回の映像はとてもシンプルで、まさにアニメーション素人の研究者達の動画の様なのですが、これをコマ撮りアニメーションの専門家(アーティスト)に撮らせたら、どんな発想が出てくるか、観てみたいものです。

◆関連リンク
Moving Atoms: Making The World's Smallest Movie - YouTube
 こちらがアトムを用いたアニメーションのメイキングです。

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2013.05.06

■感想 園子温、入江悠監督 『みんな! エスパーだよ!』第一話〜第三話


ショウダユキヒロ監督 高橋優PV 「(Where's)THE SILENT MAJORITY?」 - YouTube
ドラマ24「みんな!エスパーだよ!」:テレビ東京公式HP

 『みんな!エスパーだよ!』園子温監督1話と入江悠監督2,3話を観た。
 三河弁『愛のむき出し』SFバージョン(^^;)とでも読んだらいいのだろうかw。とにかくパワフルで珍妙な画面に絶句w。

 同じ愛知県を描きながら、名古屋弁を排し標準語を用いた村上春樹『多崎つくる』に比べ、これが三河だぁ〜!と言葉も精神性(んっw?!)も全面的に愛知県をフューチャーした、豊川市出身の園子温ムービーに元西三河住民の僕は爆笑。

 とにかく園子温監督他、深夜ドラマ枠でやりたい放題(^^)。
 東三河の市町村が支援してたはずだけど、こんなエロエロでいいんだろうかw。マキタスポーツと神楽坂恵が凄いはまり役。茂木健一郎が出てる以外は完璧だ(^^)!(超能(脳w)力者の一人らしき登場の仕方ですが、怪しさ抜群(^^;)。怪しさ故の配役なら園子温監督に拍手ですw)

 園子温監督による第一話。
 染谷将太が三河の田んぼで叫ぶシーン「僕が世界を救うんだぁ〜」のセリフに、かぶるOP 高橋優『(Where's)THE SILENT MAJORITY?』(冒頭のPV参照)。

♪SexPistolsは愛を唄わなかった…50基の核発電所 年に5000回揺れる列島…♪

 テレビのOPは、園子温と高橋優のコラボで、教室の雰囲気と高橋の弾き語りが、パワフルでとにかく格好良い。

 第一話OPの「おぉ〜嘉郎、がんばれっ〜」のセリフは『ヒミズ』のラストに直結/呼応している。
 そしてギャグシーンのBGMで情感のあるギター曲が流れ凄く浮いている。
 これ、もしかして全篇のトーンはこの曲の様なクライマックスへ向かっているのか、とか推測させる不穏さがあって園子温映画的で期待させる。

 高橋優『(Where's)THE SILENT MAJORITY?』の曲は、園監督の破壊的な映像作品にピッタリ。そして上に引用したショウダユキヒロ監督によるPVがロック魂炸裂で素晴らしい。(黒く塗りつぶされた枝■官房長官も出演w)

◆入江悠監督の第三話
 これまた衝撃的に凄い、1,2話よりさらに異常な回(^^;)。
 まさかテレポーテーションをこんな風に描くSF映像がTVに現れるとはw! 「人間以上」ではなく「変態以上」と名付けたらいいのでしょうか…東三河の地で新人類の胎動がはじまっているw!
 東三河変態ホモ・ゲシュタルトを描く『みんな!エスパーだよ!』(^^;)!

◆原作漫画若杉公徳『みんな! エスパーだよ!』1,2巻
 TV1-3話はほぼ原作を忠実にトレースし、それをパワーアップするエピソードや映像演出が園子温 監督と入江悠監督によって成されている。
 主人公 鴨川と平野が幼馴染みである設定の違いと、情感のある音楽がかかるのは『桐島』オマージュなのだろうかw?

◆関連リンク
映画監督入江悠 日記 - やばいよ!変態だよ!ドラマ24『みんな!エスパーだよ!』3話が放送だよ!

とにかく撮影の時から「こんな楽しいドラマあっていいんだろうか」 という感じだった。 僕の担当回が終わっても帰りたくなかった(撮影は愛知県豊橋市でやっていた)。 あまりに帰りたくなかったので、「園子温監督、過労で倒れないかな」とすら思った。 園さん、ごめんなさい。

・三河弁 - Wikipedia

"だに/に     【終助詞】~だよ、~だぞ(東三河のみ)。自分の意見を主張したいときに用いる(動詞の後など、場合に応じ「だ」が抜けるときがある。「酒飲んでばっかおるとさい、体こわすに」)。なおこの終助詞は群馬弁や福島県の浜通り方言でも用いられるが、三河弁の方が断定、確認、念押しの意味合いが強い。"

 劇中で多用されている「だに」は違和感があると思ったら、東三河の言葉。
 僕は一時、西三河に住んでいたので「だら」は馴染みがあるんだけれど、「だら」はちょっとw。
鈴木 太一監督
STARDUST DIRECTORS profile TSUKIKAWA 月川翔監督公式
 園子温、入江悠とともに各話監督を担当する御二人の関連リンク。

若杉公徳『みんな! エスパーだよ!』

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2013.05.03

■感想 R・A・ラファティ, 柳下毅一郎訳『第四の館 (未来の文学)』R.A. Lafferty "Fourth Mansions"

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R・A・ラファティ, 柳下毅一郎訳『第四の館 (未来の文学)』

"世界最高のSF作家ラファティによる『地球礁』『宇宙舟歌』に並ぶ
初期代表長篇にして最高傑作がついに登場!
さえない新聞記者フォーリーが出会う奇妙な陰謀の数々。
狂気とは何か? 人はいかにして神になるのか?
世界に牙を剥く衝撃のラファティ文学。"

 ラファティの1969年(55歳)刊行の第四長篇『第四の館』読了。
 長篇作品としては、1968年の『トマス・モアの大冒険ーパスト・マスター』、『地球礁』、『宇宙舟歌』に続く作品である。

訳者あとがき

"これはまぎれもない傑作だ。同時に、ラファティがただの「気のいいホラ吹きおじさん」ではないことを、はじめて本気で日本の読者につきつける小説かもしれない。"

 と柳下毅一郎氏が書かれている様に、今回、「気のいいホラ吹きおじさん」という雰囲気の作品ではない。そこが少し寂しいが、ノワール/サイコ味を増した黒い奇想のラファティもなかなかw(勿論、もともと黒いのですが…w)。
 その一つの要因としてラファティ得意のアンファンテリブルが出てこないのが、非常に印象的。ここは子供達に暴れて世界をひっくり返して欲しい、と思うところで子供が存在しないw。
 第七章で、主人公フレディ・フォーリーが知り合いの新聞記者メアリー・アンに、子どもから大人になったね、と言われるように「大人」の(老人でもない)小説となっている。ノワール/サイコ風味がスパイスとして黒い輝きを持っている。

 秘密結社である"脳波網を用いる収穫者"と"再帰者"の闘争を描いたミステリータッチの物語と、その後に続く"バグ"と呼ばれるワーウィット精神病院の不条理劇。特に前者が今までのラファティのイメージを拡張している部分で、より読者層を拡大できるリーダビリティを確保している。奇妙な展開も相変わらずなので、戸惑うかもしれないけれど、サスペンスSF系の読者にも間口は広がっている様に思う。
 脳波網による操作、人格の転移、正気と狂気の往還、不条理劇とサスペンスという点ではP.K.ディックファンにも御薦めできるかも。ただしその迷い込む迷宮の深さには目眩がするのだけれど、、、。
 ラファティの短篇に今ひとつ乗り切れなかった方も、これを期にいかがですか(^^;)。

 そして進化SFとなるラスト。
 今年刊行された『蛇の卵』にも通ずるテーマなのであるが、『蛇の卵』と比べると、今回奇想イメージの乱れ打ちな側面は薄れ(と言っても存分に発揮されてるけどw) 、世界が滅んでいく描写、人の体が別の意識によって取って代わられる不気味さといったところにフォーカスが当たっている様に思う。
 
 おそらく好みで大きく分かれると思うが、僕は『蛇の卵』の海を中心にしたイメージ喚起に奮えたので『蛇の卵』派(^^;)。
 進化SFという観点では後年(『蛇の卵』は1987年刊行)により熟成された高密度の奇想が楽しめると思うのだがいかがだろうか。(拙Blog 『蛇の卵』感想)

◆関連リンク
List of fictional books - Wikipedia, the free encyclopedia.

"Works invented by R. A. Lafferty
In Fourth Mansions:    
The Back Door of History by Arpad Arutinov
Broken Cisterns and Living Waters by Endymion Ellenbogen    
New Bestiary by Audifax O’Hanlon    
The Precursors by Dr. Jurgens    
Prose Poems by Maurice Craftmaster    
Second Trefoil Lectures by Michael Fountain    
Simplicitas by Orthcutt"

 第十二章「第四の館」冒頭に引用されている、エンディミオン・エレンボーゲンの詩「壊れた貯水池と生きている水 : Broken Cisterns and Living Waters」が素晴らしかったので調べてみたら、これはラファティの創作だったw。
 リンク先にいろんな作家作品の創作物の記載があるが、ラファティは本作で上記の様な創作物を作り上げているようだ(^^)。
Fourth Mansions - R. A. Lafferty - Google ブックス
 『第四の館』の原文の大部分がここで見られる。
CL-Fourth Mansions(サイト:とりあえずラファティ)

"まあ、邦訳のある長編(テーマ性の強い"パストマスター"はともかく、ラファティ節の炸裂する"イースターワインに到着"と"悪魔は死んだ")を読まれた方はおわかりだろうが、本作も基本的にストーリーを追って楽しむべき作品ではないのだ。たまたま、追うことが可能なストーリーがあるにしても。 brain-weavingのごとく四方八方から騙りかけてくる"

 らっぱ亭さんの『第四の館』ストーリー紹介とレビュー。
 詳細な粗筋を記されているのでストーリーの迷宮に陥ったら、こちらがとても参考になりますw。
Fourth Mansions by R.A. Lafferty - Reviews, Discussion, Bookclubs, Lists
 海外のレビューサイトの『第四の館』ページ。
R.A. Lafferty (Author of Nine Hundred Grandmothers)

"Fourth Mansions
3.9 of 5 stars 3.90 avg rating"

 このサイトのラファティ作品のレーティングリスト。
 長編小説として『第四の館』は、『Arrive at Easterwine:イースターワインに到着』『The Devil Is Dead:悪魔は死んだ』『Okla Hannali』に続く第四位。
Fourth Mansions lafferty - Google 画像検索

ラファティ - 当Blog関連記事 Google 検索

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2013.05.01

■感想 『スズキコージ 魔法絵本原画展』@多治見 こども陶器博物館

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多治見 こども陶器博物館 KIDS LAND

"春の企画展「スズキコージ 魔法絵本原画展」
2013.3/23(土)~5/19(日)
※GW(4/29~5/5)は休まず開館

パワフルでユーモアあふれる楽しいストーリーに、誰にも真似できないような色彩豊かで大胆な構図の絵。子どもから大人までをまるで魔法にかけるかのように魅了する絵本作家、スズキコージさんの、不思議で楽しい展覧会。"

 「スズキコージ 魔法絵本原画展」が近所のこども陶器博物館で開催されていると知り、さっそく行ってきた。
 絵本作家スズキコージ(当Blog関連記事)と言えば、僕がまず思い出すのは、シュールレアリスム絵本の傑作『やまのかいしゃ』(文:スズキコージ、絵:片山健)や天願大介監督の映画『世界で一番美しい夜』への絵師としての参加である。

 いずれも破天荒としかいい様のない世界を描いていて、特に後者の絵の世界は、シュヴァンクマイエルの実写と絵を混合したシュール映画に並ぶ域に達している。
 まさに「魔法」のような絵師、スズキコージの原画展に期待しない訳がない(^^;)。

 そして原画展の感想。
 まさにサイケデリックでシュール、圧巻の原画でした!
 展示作品は『さんざんまたせてごめんなさい』(93)『サルビルサ』(96)『かさぶたってどんなぶた』(07)『ガブリシ』(08)の原画数十点。
 スズキ氏独特の、幼児のプリミティブな原色の様な絵を、さらに強力にした様な作品群に感嘆。

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 特に展示会のポスターにも採用されている『ガブリシ』が素晴らしい。
 ポーランドの詩人ユリアン・トゥーヴィムの詩を元にコラージュ、クレヨンと水彩、鉛筆等で描いた絵画だけど、原色の"魔法的"想像力が爆発した様な絵が素晴らしい。
 キャラクタの形態、鮮烈で幻想的な色使い、貼られたロシア語のコラージュ、いずれをとっても"魔法的"な雰囲気を作るのに最大限の貢献をしていて、アヴァンギャルドな世界を作り上げている。

 初期の作品から、現在の作品まで。
 特に最近作はコラージュの多様もあり、チェコのシュールレアリストの異様な世界に勝るとも劣らない素敵な異界となっている。
 御近くのシュールレアリスムファンは是非!

スズキコージのビザールトーキョー 奇妙奇天烈東京展」@トムズボックス

"武蔵野市吉祥寺本町 13.5/1〜5/31。
麻薬的とも呪術的とも言えるインパクトある魅力に溢れた、新たなる迷作(?)の誕生"

 ちょうどこの5月にこんな展示も。
 東京の方はこちらをどうぞ。こちらもポスターから判断すると、とてもダイナミック!!

スズキコージ『スズキコージズキンの大魔法画集』

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 『スズキコージ 魔法絵本原画展』では図録が新たに用意されることはなかったようだが、この2007年にスズキ氏の故郷の静岡の、浜松市美術館佐野美術館で開催された「スズキコージズキンの大魔法画展」で出版された作品集が、ショップに用意されていた。

 これは、絵本の原画、絵画、立体造形からライブペインティングまで含めた絵師スズキコージの全貌にアプローチした素晴らしい作品集となっている。
 それにしても、アンテナの低さからこんな展示があったことも今、知った次第。
 『やまのかいしゃ』社員(ただのファンですが(^^;))としては、未だ原画を観たことのない片山健氏とともに、今後もその動向をキャッチして紹介したいものです。

◆関連リンク
スズキコージ公認ホームページ ZUKING
 造形作品含め、紹介されています。
スズキコージズキンの大魔法画展へ行きました。の画像 - nanasukeのブログ - Yahoo!ブログ

スズキ コージ『ガブリシ』

"コージズキン、待望の描き下ろし創作絵本! 年齢・国籍不詳の不思議な主人公・ガブリシが繰り広げる、おかしなおかしなお話。 とことんバカバカしくも、そこはかとなく崇高な温かみを感じさせるスズキコージの世界。 この『ガブリシ』はそんな作者のまさに本領発揮といった作品です。 麻薬的とも呪術的とも言えるインパクトある魅力に溢れた、新たなる迷作(?)の誕生です。
内容(「BOOK」データベースより) ユリアン・トゥーヴィムの「ガブリシ」の詩をもとに、作者なりにふくらめて料理しました"

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