« ■感想 ―片山令子 文による― 片山健 絵本原画展 @八ヶ岳 小さな絵本美術館 | トップページ | ■感想 ギレルモ・デル・トロ監督『パシフィック・リム』ロン・パールマンのハンニバル・チャウ »

2013.09.04

■感想 ザック・スナイダー監督『マン・オブ・スティール』と『鉄腕バーディー DECODE:02』りょーちも作画について


Man of Steel - Superman vs Zod HD - YouTube
スーパーマンとゾッド将軍のバトルシーン

 ザック・スナイダー監督『マン・オブ・スティール』観た。
 『ブラック・ホーク・ダウン』風ファーストコンタクトSFな素晴らしい出来(^^;)。手持ちカメラによる一人称視点の映像のキレとスーパーマンの憂鬱、そしてテラフォーミングな "ワールドエンジン" が秀逸。
 異星人(クリプトン人)と人類のリアルな遭遇描写がいいw。
 
 3Dは、レジェンド3Dの2D-3D変換とのことなのだけれど、動きが速くカメラが手持ち風でブレるため、あまり前で観ると酔います(^^;)。
 特に『ブラック・ホーク・ダウン』的なリアリスティックでシャープな映像、戦闘機とのバトルシーンの3Dの臨場感は凄い。その場に居合わせる感覚。
 あっこだけでももう一度観たいと思わせる。

 映像の先端としてもうひとつ特筆すべきは、クリプトンの超人能力描写。
 チラシコピーに「これが10年先の映画だ」とあるがまんざら誇張でない。臨場感のあるカメラと超絶な動きの格闘戦。この映像のシャープさは比類がないかも(^^;)。

 大友克洋が『AKIRA』『童夢』でやった革新をさらに超える実写映像と言ったら、大げさであろうか。
 悪役の善の視点も描けてるし(コミック風悪役演技を徹底して排していたらダークヒーローとして良かったのにと思うけれどw)、ザック・スナイダー映画ではベスト1かと。都市の破壊描写も「何人、死んだかな…」と銭形風wにスーパーマンに言いたいくらいで、アメコミ映画随一(臨場感では『アべンジャーズ』を超えているかも)。

「バトルはドラゴンボールというより鉄腕バーディー」『マン・オブ・スティール』ザック・スナイダー監督インタビュー(2/2) | アニメ!アニメ!.

"アニメの映像で、大都市のビルがたくさん破壊されるシーンなんだ。 そういうシーンは日本のアニメのバトルシーンはよくあるけど…確かテレビシリーズのアニメだったんだけど、ちょっと待って……(スタッフに電話をかける)。アメリカでは『Birdy the Mighty』というタイトルのようだね。"

 この@animeanimeさんのインタビューが海外のサイトでも引用され、『マン・オブ・スティール』への『鉄腕バーディー』の影響について、熱い議論がこちらで展開(^^)→ m.neogaf.com/showthread.php


▶ 有田VS神明 HD - YouTube.

 その海外サイトで紹介された『鉄腕バーディー』DECODE:02 ep12 戦闘シーンがまさに『マン・オブ・スティール』みたい(^^)。冒頭の戦闘シーンと、この動画を比較して観てみると分かるが、ビルの構造を使ったバトルと、映像のスピード感がとても似ている。

 このバトルシーンは、『鉄腕バーディーDECODE:02』ep12のシーンで以下がその全体。▶ 鉄腕バーディーDECODE:02 ep12 戦闘シーン - YouTube

鉄腕バーディー DECODE - Wikipediaによるとスタッフは以下。

"第2期 第12話 "Before Long" 絵コンテ:赤根和樹,松本憲生、演出:赤根和樹、作画監督:りょーちも,林勇雄,田中裕介"

 絵コンテに松本憲生、作画監督にりょーちもが入っているのがポイントだろう。作画@wiki - りょーちもによるとこの12話は原画も担当しているということなのでこのシーンの可能性は高いのではないか。


▶ Ryo Chimo Noein Animation Process [Genga] - YouTube
 りょーちもの有名な『ノエイン』での超絶バトルシーン。
 『マン・オブ・スティール』を観終わった時に、まず思い出したのが、この映像のスピード感とタメのシャープさ。
 ザック・スナイダーがどのようにして、『Birdy the Mighty』の映像を観たのか、興味があるところだけれど、もしかするとこのネット時代、アメリカの作画マニアが紹介したこれらYoutubeの映像が日米で共鳴し合って、新たな映像表現が生み出されているとしたら、素晴らしい。
 『パシィフィック・リム』のエンドタイトルクレジットじゃないけれど、このザック・スナイダー監督『マン・オブ・スティール』で、最後にスペシュルサンクスとして「りょーちも」の名前がクレジットされていたら、日米の作画オタクは喝采を叫んでいたことでしょう(^^)!

◆関連リンク
コミックナタリー - [Power Push] 新しいスーパーマン描く映画「マン・オブ・スティール」特集、ゆうきまさみが「鉄腕バーディー」への影響を語るインタビュー

"「これ『バーディー』読んで作っただろう」みたいな既視感があるところ、ありました"

 ゆうきまさみが『スーパーマン』の『鉄腕バーディー』への影響と、さらにそれが『マン・オブ・スティール』へ影響してるのではないか、と語るインタビュー(ややこしいw) 。
夜桜四重奏 -ハナノウタ- 公式サイト
 そのりょーちもが監督,キャラクターデザインを務める新作。このサイトの下の方にあるPV2の動画がなかなか(^^)。
【ぷらちな】アニメ新表現宣言!新世代が魅せる未来のアクション『鉄腕バーディー DECODE』赤根和樹監督+りょーちも
 スピーディなアクションについては残念ながらあまり述べられていない。

|

« ■感想 ―片山令子 文による― 片山健 絵本原画展 @八ヶ岳 小さな絵本美術館 | トップページ | ■感想 ギレルモ・デル・トロ監督『パシフィック・リム』ロン・パールマンのハンニバル・チャウ »

コメント

 観られたのですね!(最近、twitterのTL、ほぼ観ていないのでごめんなさい)

 3Dも少し酔いそうになりますが、いいですよ(^^)。

 『ガッチャマン クラウズ』の作画も良さそうですね。評判高いのは聞きますが、機会なくまだ観てません。レンタルへ出たら観てみようかな、と。

投稿: BP(pacchiiさんへ) | 2013.09.08 19:14

スナイダーが影響を受けたのはどの話数なんだろう……と思ってましたが、本編を観たらすぐに2期の最終話かなーと感じました。
今回は酔いそうな気がしたので2Dを選びましたが、あそこだけでも3Dで観直してみたいです。

りょーちもさんと同じく『バーディー』で活躍された沓名健一さん・山下清吾さん・田中宏紀さんらは現在『夜桜』と同じタツノコプロの『ガッチャマン クラウズ』で名前を見ることができますね。
視聴環境が厳しいですが……。
(TV放送は東京のみ、ネット配信は1話無料で最新話は2日間のみ無料)
http://www.ntv.co.jp/GATCHAMAN_Crowds/
http://www.b-ch.com/ttl/index.php?ttl_c=3706
http://vod.ntv.co.jp/program/GATCHAMAN_Crowds/

投稿: pacchii | 2013.09.05 02:31

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/24373/58101636

この記事へのトラックバック一覧です: ■感想 ザック・スナイダー監督『マン・オブ・スティール』と『鉄腕バーディー DECODE:02』りょーちも作画について:

« ■感想 ―片山令子 文による― 片山健 絵本原画展 @八ヶ岳 小さな絵本美術館 | トップページ | ■感想 ギレルモ・デル・トロ監督『パシフィック・リム』ロン・パールマンのハンニバル・チャウ »