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2013年3月24日 - 2013年3月30日

2013.03.29

■感想 倉本聰 原作・脚本、岡本喜八監督『ブルークリスマス』"Blood Type : Blue"

Blood_type_blue_2

ブルークリスマス - Wikipedia

"その過程として倉本は、放送メディアを利用した政治的プロパガンダを執拗に描く。こうした形でのメディア批判が行われた背景には、NHK大河ドラマ『勝海舟』におけるスタッフとの衝突などで倉本の中に芽生えたテレビ局不信がある。倉本はこの不信感を、テレビ局を舞台にしたテレビドラマ『6羽のかもめ』(1976年)にこめて既に描いており、『ブルークリスマス』はその路線を更に推し進めた作品となっている。

一般には仲代達矢主演の第一部が岡本タッチであり、第二部の勝野洋竹下景子のラブストーリーが倉本タッチと言われているが、むしろ後者の方に岡本タッチが如実に現われていると本人は語っている。"

 倉本聰 原作・脚本、岡本喜八監督のSF『ブルークリスマス』録画初見。
 これ、高校時代にキネ旬で先に発表された倉本の脚本「UFO ブルークリスマス」を読んで以来観たかったもので、やっと観られて感慨深い(^^;)。

 思った以上にリアルに描かれた迫真のポリティカルフィクション。特撮を排してこれだけのSFドラマを当時構築されていたのに、今更ながら感動です。

 特にシチュエーションと人物をテンポよく描く、冒頭のシーンが素晴らしい。
 飛躍が多いカット割りだけれど、スピーディな展開が気持ち良い。後半、TV局員の南から視点が移った後は、平均的な展開なのだけれど、南も絡ませて冒頭のテンポで突っ走っていたら凄い傑作!

 ただ、謀略の密度が言葉で説明されていて、国防庁特殊部隊員沖の最後の行動は説得力にかけるというか…。シンジくんの暗黒くらい追いつめて欲しかったな〜と鬼の様なことを考えてしまったw。

 そして燻し銀の、天本英世&岸田森の共演シーンが最高。
 天本英世、最高の芝居ですね。セリフはほとんどなく、立ち振る舞いだけで映画にあの雰囲気を立ち上げてしまう力量が素晴らしい。全篇でもっと活躍する役回りを振って欲しかったものです。岸田森との共演シーンは日本SF映像史に残るシーンですね(^^;)。

 それにしても戦後のムードを色濃く残した物語展開と映像の雰囲気。立ち上るこの感じには熱が出そうな重みがありますね。このムードとクリスマスの情景とヒューマノイドが歌う軽く上滑りしていく「ブルークリスマス」の楽曲。
 この融合が溜りませんw。

◆関連リンク
・主題歌 ブルークリスマス Char - YouTube
・サントラ Masaru Satō - BLUE CHRISTMAS (1978) - YouTube
 佐藤勝の音楽、懐かしくも素晴らしい。
うまくいってる? 『激動の昭和史 沖縄決戦』『ブルークリスマス』庵野秀明、樋口真嗣スペシャルトークショー

倉本聰 脚本『ブルークリスマス』  シナリオ本。現在、絶版。
岡本喜八監督 DVD『ブルークリスマス』

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2013.03.27

■映像 ライリー・リンチ監督 "Four and a Half Days by Riley Lynch" (2012) Riley Lynch

Four and a Half Days by Riley Lynch (2012)

Twitter / DAVID_LYNCH

"Dear Twitter Friends, I just found out my youngest son Riley has a Kickstarter page. Please check it out at http://kck.st/YTI7iA"

Twitter / DAVID_LYNCH: I really loved the first film ....

"I really loved the first film he shot, "Four and a Half Days," which he mentions on his page."

 デイヴィッド・リンチがtwitterでつぶやいた息子、ライリー・リンチの監督したショートムービーを紹介する。
 デイヴィッド・リンチによれば、これが初監督作であるライリー・リンチ。
 映像と音響が、まさに父親譲りの妖しい雰囲気に魅せられる。
 リンチ風映像は、ちまたにいろいろとあるけれど、単なる表面上の真似でなく、にじみ出てくるものがあると思うのは僕だけであろうかw。
 DNAの成せる技というのは冗談にしても、これは今後が期待される。

UNTITLED RILEY LYNCH PROJECT by Riley Lynch — Kickstarter

 そしてそんな若き秀英監督 ライリー・リンチがキックスターターで基金を募集するのが、彼の新しい映像作品。
 既に$5000の目標は達成しているようで、これからの制作が期待される。

◆関連リンク
Riley Lynch - YouTube
 こちらに他の作品もあるが、PVとか音楽ライブ映像のようである。
Riley Sweeney Lynch (Riley_S_Lynch) Twitter
 さっそくtwitterでフォローしました。Facebookは同姓同名の15歳のミュージシャンはいたけれど、たぶん別人でヒットしませんでした。

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2013.03.25

■予告篇 パトリス・ルコント監督『The Suicide Shop(ザ・スーサイド・ショップ)』


The Suicide Shop 2012 Trailer - YouTube

パトリス・ルコント監督来日、アニメフェアで「The Suiside Shop」トーク
“次回作もアニメーション” | アニメ!アニメ!

"『The Suiside Shop』というタイトルからも分かるように、自殺に関連するグッズを販売している店の話である。 これに対してパトリス・ルコント監督は「人生は素晴らしいというメッセージを送っている。ミュージカルという形態を使うことで、暗い陰鬱な内容とバランスが取れてると思う」とのことだ。

その次回作はアニメーションになるという。 
タイトルは『ミュージック』。「音楽がなくなった世界はどうなるだろう?」というのがテーマだ。こちらもシナリオを書き終えたところなので完成を楽しみに待ちたい。「これから3年かかります」とトークを終えた。

『The Suiside Shop』は、9月7日からヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国でロードショー"

 『髪結いの亭主』『仕立て屋の恋』で有名なパトリス・ルコント監督のアニメーション作品。タイトルがタイトルだけに、ブラックな雰囲気にあふれた予告篇が、昏いユーモアを放っています(^^;)。
 日本の最近の自殺増加の状況の中で、タイトルの「自殺ショップ」がどういう邦題になるか、今後の公開に向けた動きを見ていくしかありませんが、興行的に難しいテーマであることは確か。
 観ていないので、内容を想像するしかないけれど、上の監督の言葉からは、そんなイメージを吹き飛ばす様なパワーが感じられるので、タイトルでインパクトを与えて、何らか一石を投じる興行になると良いかと思う。コミックの力、ルコント監督の力量に期待したいものである(^^;)。

Le magasin des suicides(フランスの公式サイト)
 このブラックな世界の、映像造形をしっかり味わえるサイトになっています。
 観よ、バンドデシネのパワーw。

◆関連リンク
パトリス・ルコント - Wikipedia
パトリス・ルコント監督作品(Amazon)

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