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2013年7月7日 - 2013年7月13日

2013.07.12

■予告篇 ジョシュ・トランク監督『クロニクル』: Josh Trank "Chronicle"


映画「クロニクル」予告編 - YouTube
公式サイト

"9月27日(金) 2週間 首都圏限定公開"

 まるで大友克洋の『AKIRA』のようだ、と言われている映画『クロニクル』。
 本国アメリカでは2012年初に公開され、ずいぶん遅れて日本語版の予告篇が公開された。
 予告篇で観る限りでは、若者たちが能力をエスカレートしていく様が、ドキュメントタッチで描かれてなかなかの迫力。これは是非観てみたいものです。
 下に引用したポスターも素晴らしい出来。コピーの"NOT ALL HEROES SUPER"も奮っているw!

Photo

クロニクル (映画) - Wikipedia

"アメリカ合衆国とカナダでは2012年2月3日に2907劇場で封切られた。20世紀フォックス側は、公開初週末は800万ドル程度を期待し、興行ウォッチャーたちは1500万ドルと予想した。封切られると公開初日のみで865万ドル売り上げ、さらに初週末3日間で2200万ドル を売り上げて同日公開であった『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』(2100万ドル)を抑えて1位となった。"

 それにしてもこれだけ北米でヒットしたというのに、何故、日本はこれだけ遅れてしかも首都圏限定公開なのだろう。残念。ネットでの評判が高まっているので、是非、秋までには公開劇場を増やしてもらいたいものです。

 この映画の監督は Josh Trank (IMDb)。前の記事『Cute and Boxer』に続き、この監督もテレビシリーズに携わり、今回が初めての映画という新鋭。1984年生まれの29歳。

Josh Trank - Wikipedia, the free encyclopedia.

"Trank, at 27, is one of the youngest directors to open a movie at number one at the US box office. He is followed by Steven Spielberg (28, with Jaws) and James Cameron (30, with The Terminator)."

 wikiの記述によれば、この『Chronicle』で全米ボックスオフィスNo.1を獲得。27歳の若さでNo.1というのは史上初。上の記述にあるように、スピルバーグは28歳、キャメロンは30歳でNo.1獲得ということで、この監督、まさに注目されているようだ。

Josh Trank - Wikipedia, the free encyclopedia.

"The Red Star (2014) - director
The Fantastic Four (2015) - director
Shadow of the Colossus (U.S. Live action film adaptation of the video game Shadow of the Colossus) (TBA) - director
Venom (TBA)(In talks)- director"

 同じくwikiによると、この後、2014年から4本の映画が予定されている。その一本が『ファンタスティック4』とのこと。

 しかしこの『クロニクル』、大友の『AKIRA』や『童夢』の実写映画化が幾度も企画されて実現していない中で、どんどん大友が描き出したビジョンが、日本以外で映像化されるのを観ていると、なんだか歯がゆい想いですw。

◆関連リンク
Amazon.co.jp: CHRONICLE: Dane DeHaan, Michael Kelly, Josh Trank
 既にアメリカではブルーレイが発売されており、Amazonのサイトで取扱があります。秋まで待てない方は、こちらも検討の価値はあるかもw。
Chronicle Josh Trank & Alex Russell Interview - The Sci Fi Show - YouTube SciFiショーによる監督インタビュー。
 途中『ダークナイト』、『マルホランドドライブ』のシーン(ナオミ・ワッツの女優オーディション部分)がインサートされている。
Interview: "Chronicle" Director Josh Trank
 監督へのインタビュー記事。

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2013.07.10

■予告篇 ザッカリー・ハインツェリン監督『キューティ・アンド・ボクサー』Zachary Heinzerling "Cutie and the Boxer"

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 まず右の素敵なポスターをご覧あれ。
 この画像をAppleのiTunes Movie Trailersサイトで観た僕は、てっきり新しいサイバーパンク映画かなんかの予告篇か何かかと思って、ワクワクしてクリックしたわけです。

 すると!
 映像はボクシングのグラブを白いキャンパスに叩き付けペインティングする何処かで観た日本人のじじい(失礼orz)を映し出している!!

 何と主人公は、「ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ」のギューチャンことアーティスト 篠原有司男氏ではないか!

 サイバーパンクSF映画と思ったのが、芸術家を描いたドキュメンタリーだったわけ。

Cutie and the Boxer - Movie Trailers - iTunes

"Director: Zachary Heinzerling
Cast: Ushio Shinohara, Noriko Shinohara
Writers: Zachary Heinzerling
Run Time: 82 minutes"
 この映画は、NY在住のアーティスト篠原有司男篠原乃り子をとらえたドキュメンタリー映画なのである。予告篇をどうぞw↓



 "Cutie and the Boxer"のトレイラーは、乃り子さんの美しい絵のアニメーションと、ギュウチャンさんのボクシングペインティングが素晴らしい映像で捉えられている。篠原有司男氏、御年81歳のボクサー姿がカッコいいです。
 そして何と言ってもタイトルが素晴らしい。これだけで涙が出そう(いや、まじですw)。

Cutie and the Boxer | 篠原有司男公式ブログ.

"「キューティーとボクサー」がサンダンス映画祭で大評判、遂にドキュメンタリー監督賞を受賞! 今年の秋からアメリカを中心に一斉公開、無論日本でも。
 キューティーとは画家篠原乃り子、髪形をオサゲにした可愛娘ちゃんで、ボクサーとは御存知ボクシング・ペインターのギューチャン。 この二人のハチャメチャな40年間のアーテイスト生活を、すばらしいラブストーリーにまとめたのが、デイレクターのザック・ヘインザーリング。 彼が我がロフトに舞い込んで来たのが5年前。テキサス生まれの長身24歳。 撮りはじめているうちに、ついついのめり込んで、今28歳"

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 この篠原氏の公式ブログの記事によると、4年間、御二人の映像を撮り続けた成果がこの映画ということのようである。

 全米公開は2013年8月16日。そして、今、Appleサイトで、右画像の様に、大きく取り上げられてる!『パシフィックリム』と隣同士でポスター画像が掲載されているのが、何とも嬉しいですw。

 監督 Zachary Heinzerling(IMDb)は、IMDbによるとテレビのドキュメンタリーのプロデューサーで今回が初の監督でドキュメンタリー映画のデビュー作であるらしい。

◆関連リンク
Cutie and the Boxer(Facebook)
Ushio Shinohara » Paintin
   篠原有司男 公式HP
shinohara ushio - Google 検索
 鮮烈な篠原牛作品は、こちらで観られます。
shinohara noriko - Google 検索
 そして乃り子さんの作品。

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2013.07.07

■レポートNo.1 "雨の日には (7.6(sat)古川日出男(小説家)×柴田元幸(翻訳家)朗読&トークライブ『読む文字と聴く言葉』)"

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雨の日には (7.6(sat)古川日出男(小説家)×柴田元幸(翻訳家)朗読&トークライブ『読む文字と聴く言葉』)

"デビュー15周年の記念作品『南無ロックンロール二十一部経』を上梓されたばかりの小説家・古川日出男さんと、英米文学の名翻訳家・柴田元幸さんによる朗読&対話ライブ。雨の日に、とことん文字と言葉について考え、感じましょう。"

 主宰・企画 熊谷充紘氏(ignition gallery)による、名古屋の bookshop & gallery ON READINGでのイベントに行ってきました。

 まずは僕のレポートの前に、皆さんがtwitterでツィートされた内容をまとめました。写真も複数掲載されていますので、全体の雰囲気は以下リンクを御覧下さい(^^)。

古川日出男×柴田元幸 朗読&トークライブ「読む文字と聴く言葉」@ON READING - Togetter

◆全体の感想
 実は東海地方に住んでいながら、不明にして名古屋の書店 ON READINGさんを知らなかった(申し訳ないです)。

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 今回このイベントではじめて御邪魔して、本に囲まれた空間に丸椅子が並べられた書店内の会場に感嘆。見回すと、珍しいアート書や同人誌等々に囲まれた居心地の良い空間。

 イベントの待ち時間(17:30会場, 18:00開演)はいつも何処か手持ち無沙汰なのだけれど、今日は周りの本や店の中の装飾を眺めているだけで、なんかウキウキしてくる(^^)。30分の待ち時間がこれほど短かったことはありません。

 そんな書棚に囲まれた空間の窓側にマイクが二本立てられ、そこに登場する作家と翻訳家!(その頭上には位置を古川氏が拘ったという小鳥二匹の置物)。
 登場するなり、いきなりの朗読のスタート!!
 その居心地の良い空間は、文学言語空間に突入していくのだったw。まずは2時間のイベントの朗読作品リストだっ!

・ブライアン・エヴンソン,柴田元幸訳「ウインドアイ」
 1,3章を柴田、2,4章を古川が交互に朗読。
・古川日出男 宮沢賢治リミックス「なめとこ山の熊」
 古川が一昨日書き上げ入稿したというテキストを柴田のリクエストで古川が突然朗読。
・古川日出男『南無ロックンロール二十一部経』
 第五の書 ロール・オーバー・ベートーベン三部経 P325付近(ヘリ男〜ジャパン・アズ・ナンバーワン)
 日本語を古川、追従し英語(「モンキー・ビジネス誌」掲載)を柴田が朗読。最後は順番が逆に。
・ポール・オースター,柴田元幸訳「三杯のスコッチの話」
 (『写字室の旅』から)
・ヘミングウェイ,柴田元幸訳「雨の中の猫」
 古川が柴田訳を朗読。

 これら作品が刺激的な朗読で音響として放たれる空間、そしてその中で語られる「読む文字と聴く言葉と、そして翻訳される言語」の謎。
 御二人とも何度かこうしたテーマの会話はされていると思われるが、さらにこの現場で考え込み、思索が深まっていく様がスリリングで、まさにライブでした。刺激的言語空間、ドリンクはジンジャエールでも心地良い/酔い/宵(^^;)。

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 柴田氏の命題に、古川が思考全開で仮説を述べるスピードに、とにかく酔いました。特に「翻訳を語る時、人は何故直接語ることが出来ず、比喩で説明することになるのか?」の問いに、「それは翻訳が二次創作であるから」と間髪おかず答えた古川日出男、めちゃめちゃ明晰でした!
 小説で読み続けてきた印象よりもその明晰さは特に印象的で、今までの読書で堆積している僕の古川日出男成分が新たな析出をしそうで、これらの語られた論考を再度噛み砕いていく作業が必要と感じた次第(^^;;)。

 対話と会場との会話詳細は、メモ十数頁は取ったのだけれど、どう考えても時間が足りず、今週末にテキストとして纏めるのは不可能。
 すみません(と誰にともなく謝るw)、来週分の記事にさせて下さいorz(^^;)。

 とにかく刺激的で、元気が湧いてくる朗読と思考の2時間。
 『南無ロックンロール二十一部経』の御二人の日英アンサンブル、「なめとこ山の熊」の民話的深遠な話、ブライアン・エヴンソンの奇想に奮えて帰ってきました(^^)!

 こんな素晴らしい時間と空間を企画,運営頂いた熊谷充紘さんと bookshop & gallery ON READINGさんに最大限の感謝です。本当にありがとうございました。

 是非、今後ともこんな刺激的なイベントを名古屋でも宜しく御願いします(^^;)。

◆関連リンク
古川日出男×蜷川幸雄のタッグが実現 舞台『冬眠する熊に添い寝してごらん』が来年1月に上演決定 - 2013年7月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド

"音楽やダンス、アートとのコラボなどさまざまな活動を行なっている古川が、今回蜷川に戯曲を書き下ろす。100年の時代を超えて語られる、伝説の熊猟師と熊、そして犬の“聖なる戦い”を軸とした物語が、パワフルなイマジネーションで描かれるという。"

 トークライブの時には、気付かなかったけど熊と猟師の話で古川が朗読した宮沢賢治リミックス「なめとこ山の熊」に、もしかしたらインスパイアされたものかもしれない。脚本は既に古川が書き上げたということなので舞台としてどんな物語に昇華するか、とても楽しみでならない。

古川日出男 当Blog関連記事 Google 検索

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