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2013年8月18日 - 2013年8月24日

2013.08.23

■感想 滞在型アートスペース「クマグスク - kumagusuku - 熊・楠・城」

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クマグスク - kumagusuku -

"小豆島坂手港からすぐの観音寺の宿坊を利用した、『滞在型アートスペース』を瀬戸内国際芸術祭2013の期間限定でオープン。遍路が人々の心と絆をつなげてきたように、お寺という場所で人と島を美術によってつなぐ壮大なプロジェクトが始動します。
期間 : 7/20〜11/4"

Yazu Yoshitaka website - 矢津吉隆

"■kumagusuku クマグスク
企画: 矢津吉隆(現代美術作家)、井上大輔(現代美術作家)
企画アドバイザー: 椿玲子(森美術館アソシエイト・キュレーター)
出品作家: 土屋信子(現代美術作家)
後援: 小豆島町坂手地区自治会、小豆島町
共催: 坂手んごんごクラブ
空間構成 :dot architects(建築家)
デザイン: 原田祐馬(UMA design farm)
作庭デザイン: ZZZ(京都造形芸術大学ウルトラファクトリー/服部滋樹+原田祐馬)

協力: 観音寺、SCAI THE BATHHOUSE、京都造形芸術大学ウルトラファクトリー、 ビートたけし × ヤノベケンジ、Takuro Someya Contemporary Art、藤本寛、多田智美、 おかひろし、小鐵裕子

    ※「kumagusuku( クマグスク )」という名前は南方熊楠の “くまぐす” と沖縄の方言で城を表 す “グスク” を併せた造語です。そこには “熊” という動物的象徴と “楠” という植物的象徴、 “城” という人間的象徴がひとつになっています。熊楠のように宇宙的な視座からものごと を捉えることで「kumagusuku」が新たな人と美術の関係を築く “城” になれるようにという思いからそう名付けました"

20130816_1711tile_2 小豆島の宿は、滞在型アートスペース"クマグスク"というところに一泊。
 滞在型アートスペースとは何か。そのコンセプトは上の引用文を読んで頂くとして、何と言っても凄かったのは、美術作品の鑑賞形態。

 土屋信子"ace of heart vol.7"と名付けられた個展の会場は、なんと宿のシャワールーム!

 シャワーで汗を流しエアコンの効いた浴室で(裸で)美術鑑賞。
 プライベートビーチならぬ専用アートスペース!w。樹脂が融解したような造形品は時間の表現なんでしようか…。とても不思議で他では全く経験したことのない得難い体験だった。

 こんな体験を作り上げて頂いたスタッフの方々、特に主催の矢津吉隆さんに感謝です。
 小豆島坂手地区でヤノベケンジ作品を鑑賞するのにベストの宿、皆さんにもお薦めです。

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2013.08.21

■レポート 「瀬戸内国際芸術祭2013」小豆島坂手地区 ヤノベケンジ×ULTRA FACTORY×ビートたけし「ANGER from the Bottom」「ジャンボトらやん」「Star Anger」「小豆島縁起絵巻」

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瀬戸内国際芸術祭2013 小豆島坂手地区

" ジャンボ・トらやん 作家:ヤノベケンジ
  場所:ジャンボフェリー「こんぴら2」「りつりん2」屋上デッキ!

 瀬戸内国際芸術祭2013のメインステージは小豆島・坂手港。 その坂手港と神戸を結ぶ小豆島ジャンボフェリーには、ヤノベケンジの代表作、トらやんが巨大な船長となって登場します。
 トらやんは、バーコード頭にちょび髭、ポーランド民謡を歌う世紀のトリックスター。 子供と大人の融合の象徴として作品へと取り入れたヤノベケンジ実父の腹話術人形が原型。巨大化、増殖しながら世界観を拡げていきます。

 ジャンボフェリーを「ノアの箱舟」に見立てて、失われた太陽を取り戻すため、神戸港から希望の島・小豆島を目指して、みんなで、ジャンボ・トらやん船長と一緒にさあ船出!"

 瀬戸内国際芸術祭2013、小豆島坂出会場に展示されているヤノベケンジ×京都造形芸術大 ULTRA FACTORYによる作品を観てきたので、写真レポート。

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 まずは冒頭とすぐ上の写真、神戸三ノ宮から小豆島へ向かうジャンボフェリーの屋上デッキで操舵する「ジャンボトらやん」船長の勇姿(^^)である。
 そしてオリーブの島 小豆島を目指す船長の前のデッキの壁には、ヤノベ氏の絵本「トらやんの大冒険」の各シーンが飾られている(太陽光が強烈に当たるため、原画ではなくコピーである)。デッキ自体が「トらやんの大冒険」空間として構成されており、陽光の中でヤノベファンには嬉しい空間。

 それにしても輝くばかりの光の中で、放射能防御服を着たトらやんの眼の真っ直ぐさがとても印象的。このトらやんの大きな顔を観ていると、腹話術人形の口から、あのポーランド民謡の歌とかダミ声が聴こえてこないのが逆に不自然な気がしてくる。
 フェリーのデッキで、トらやん船長が子ども達にあの声で何か語りかけて欲しいと思ったのは僕だけだろうか(^^;)。

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 次にヤノベケンジ×ULTRA FACTORY×ビートたけし「ANGER from the Bottom : アンガー・フロム・ザ・ボトム」。僕が行った8/12は残念ながら故障により、本来の動作はできていなかった。
 動き出して最初のところで口から水が出てしまい、一番立ったところでは少量の水しか残っていない為、ダイナミックな落水は観られなかった。

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 という状態だった為に、スタッフの方の計らいで格納時に途中で体が止められて、大撮影大会(^^)。通常、井戸の中に隠れるため充分な撮影時間は取れないが、しっかり3Dハンディカムとデシカメ(iPhoneですが)で撮影することができたので、ある意味ラッキー。(それにしても酷暑の中、ミストと扇風機だけでメンテ作業含め対応されているスタッフの方々の御苦労には頭が下がります。本当に御疲れ様です。皆さんのおかげでしっかり堪能させて頂きました) 展示は9:00〜17:00までの毎時00分に立ち上がる姿が実演されている。

 それにしても「ANGER from the Bottom」、こうして写真で観ると、なかなか怖い顔ですね。真夏のピーカンの青空に対して、光った様な赤い眼が鋭くこちらを睨んでくる。
 深い小豆島の緑の山から、何か強い想いを持った存在がそこに現れている感覚、怒りの表情がしっかりと観客に対して、強い印象を残している。
 イドの怪物の存在感は強烈なものであった。

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 続いて坂手港のフェリー乗り場に展示された「Star Anger : スター・アンガー」について。
 こちらは「ANGER from the Bottom」と異なり、常にその姿を港の広場に現している。約2分でミラーボールは回転し、ドラゴンの姿が360度で鑑賞できる。
 そして光の反射、空の様子によって、この造形は表情を大きく変える。
 特に夕方のマジックアワーの黄昏の光が、怒りのドラゴンの表情にマッチして、印象深かった。
 そして夜の光景。
 下から2つの照明で照らされたミラーボールは、港の広場を光の空間に変え、銀色の球体に取り憑いた龍の姿と合いまみれて幻想的な光景を作り出していた。
 怒りの赤い眼は、山の上の「ANGER from the Bottom」の眼と共鳴し、小豆島の空間を怒りのフィールドに変異させている(って感覚w)。1157488_578963975478985_1221813000_

 小豆島坂手港、フェリー乗り場の待合所/売店の建物の壁に描かれたULTRA FACTORY(の卒業生)絵師 岡村美紀さんのヤノベ作品壁画「小豆島縁起絵巻」。
 これも山と海の存在する両アンガーと共鳴し、怒りの表象がダイナミック!
 特に写真下段右、この"ANGER FROM THE BOTTOM"は、その造形作品よりもたくましく、そして凶暴で、まさに地底からの怒りの大怪獣の迫力である!
 絵にある様に、その口から吐く水が、坂手地区の山から海へ向けて怒濤の様に流れていたら、相当の迫力と現実の写実となっていただろう。
 この絵には実現不可能なコンセプトも含めて、ヤノベ作品の本来のイメージを表現していて、造形作品にも広がりを持たせていたと思う。

◆関連リンク
ANGER from the Bottom 2013 - YouTube
ヤノベケンジさん「瀬戸内芸術祭2013」小豆島会場 作品制作ドキュメント - Togetter
 このリンク先は、ヤノベケンジ氏らがツィッターでつぶやいた、設営風景のドキュメントをまとめたもの。特にヤノベ氏自ら撮られたたくさんの写真がとてもいいので、興味のある方は是非御覧下さい(^^)。
《小豆島縁起絵巻》 はじまりはじまりの巻 | 京都造形芸術大学ULTRA FACTORY

" ウルトラファクトリーは、来月3月20日(水・祝)にオープンする瀬戸内国際芸術祭2013に関わっています。 先日東京都現代美術館での公開が終了した、ビートたけし×ヤノベケンジ《ANGER from the Bottom》、そして昨年10月のNAMURA ART MEETINGにて展示された、ヤノベケンジ《THE STAR ANGER》。
 あともうひとつ(ふたつ?)、海にまつわる秘密兵器をファクトリーで制作中なのですが、その紹介はまた後日。 これらの作品は、すべて同じ場所で展示されます。瀬戸内海で、淡路島に続いて大きな島である小豆島。なかでも、神戸港からジャンボフェリーで約3時間の坂手港エリアです。 そんな坂手港で、フェリーを降りてすぐにご覧頂ける巨大壁画《小豆島縁起絵巻》の制作に立ち会ってきました。"

・小豆島に大移動! | 京都造形芸術大学ULTRA FACTORY.

" 突然ですが、この度、京都造形芸術大学ウルトラファクトリーは小豆島にお引っ越ししました。 といっても、ほんの5日間ばかりですが。
 《THE STAR ANGER》の傍らで巨大壁画《小豆島縁起絵巻》も制作の佳境を迎えています。 「希望の島」小豆島を舞台にした壮大な物語が描かれます。 滞在制作をしている絵師、岡村美紀さんは今や島のアイドル!"

『新装版 ヤノベケンジ作品集 YANOBE KENJI 1969-2005』

◆当Blog関連記事
ヤノベケンジ トらやん - Google 検索
ヤノベケンジ star anger - Google 検索
ビートたけし×ヤノベケンジ×ULTRA FACTORY「ANGER from the Bottom : 地底からの怒り」公開!

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2013.08.18

■レポート ヤノベケンジ「サン・チャイルド」「太陽の結婚式」@あいちトリエンナーレ2013

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ヤノベケンジ | あいちトリエンナーレ2013公式

"東日本大震災後、希望のモニュメントとして、防護服のヘルメットを脱いだ6mの子ども立像《サン・チャイルド》を発表し、太陽の塔の広場や第五福竜丸展示館、モスクワやイスラエルなどの世界規模で巡回を続けている"

 8/10に始まったあいちトリエンナーレ、まず愛知芸術文化センターで、ヤノベケンジ「サン・チャイルド」「太陽の結婚式」を観てきたので、ヤノベファンとしてまずは写真中心のレポート(^^)。
 冒頭の写真は、地下鉄栄駅から愛知芸術文化センターへの入り口である地下2Fエントランスに展示された「サン・チャイルド」No.2。
 2011.11/23生まれw、「大阪カンヴァス推進事業2011特別展示」で大阪府咲洲庁舎で初展示され、モスクワとイスラエルを巡り、つい先日まで大原美術館で展示されていた個体が愛知へやってきた。

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 現在、三体ある「サン・チャイルド」のNo.2は、その手に持つ「太陽」は、チェルノブイリの保育園に描かれていた太陽の絵がモチーフになったものという。

 このつぶらな眼が、ロシアとイスラエルで何を見てきたか、しばし立ち止まって、その眼を観ながら想像してしまう…。

 以前、「サン・チャイルド」No.1を大阪万博会場で観た時と比較して、今回は立ち位置のすぐ下まで近づけるため、ヘルメットの内部から覗いたサン・チャイルドの顔が新しい視点で、その写真も掲載してみました(^^;)。
 No.1の「太陽」は初公開が「太陽の塔」の広場だったこともあり岡本太郎の太陽がモチーフ。このNo.2はやはりロシアで展示される事が前提となってチェルノブイリの太陽がモチーフなのでしょう。

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 そして「太陽の結婚式」会場に展示された新作「ウルトラ・サン・チャイルド」。銀色に輝く造形は、結婚式のハレの空間を演出するとともに、もともとのヤノベケンジのコンセプト"立ち上がる人々"(3.11震災直後のメッセージ) に通じる希望の光の表象なのだろう。
 そして手に持つ太陽は、地下2階に展示された「サン・チャイルド」のNo.2と共鳴するチェルノブイリの保育園に描かれた太陽のモチーフ。
 立体化されて、光をよりデフォルメされたその形態が、シルバーのボディとの対比で、より鮮明に我々の眼を射ってくる。

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 次に掲載した写真は、「太陽の結婚式」会場に飾られた作品群の一部。
 左上より「ウルトラ・サン・チャイルド」「チャペル」、ステンドグラス「Sun Child」、「クイーン・マンマ」。
 いずれも結婚式のコンセプトから集結したヤノベ作品。
 これらは下で紹介する「太陽の神殿」と名付けられた熊本の結婚式場建造という壮大なコンセプトからイメージが切り出されたもので、いずれこの世に現出するであろうw、壮大な「サン・チャイルド島」のイメージの一部が先行して愛知に現れたと考えるべき作品群。
 ヤノベファンは「太陽の神殿」の立体模型と、今回の「太陽の結婚式」の展示から、その壮大なコンセプトを頭の中の海に浮かべて、その美術作品としての巨大さに目眩を感じるだろうw。

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 そんな空想の目眩とは別に(^^;)、あいちトリエンナーレのヤノベケンジ作品の中で僕の一番のお気に入りになったのは、「太陽の結婚式」の入り口に展示された「幻燈夜会 有隣荘」というラッキードラゴンが硝子玉を抱いた作品(新作ではないが初見)。
 ドラゴンが抱える浮ぶ球体映像の眩惑に見惚れた(^^)。
 球体に映るはヤノベ作品映像とこのために作られたと思しきアトムスーツトらやんのコマ撮りアニメ(多分!w)。
 手作りの儚い浮遊映像と泡の浮く球体の立体感、幻の様な光に引き込まれる吸引力(^^)。3D映像に最適でした(3D動画はいずれアップ予定(^^;))。

13horz そしてこれが「太陽の神殿」プロジェクトの立体模型。
 詳細は以前の記事(レポート 愛知トリエンナーレスクール ヤノベケンジ「サン・チャイルドの誕生、そして結婚式」「太陽の結婚式」「太陽の神殿 《サンチャイルド島》」)を参考にして頂くとして、海の中に浮かぶモン・サンミッシェルの様な城とその地下への通路、そして地下のヤノベ作品群の巨大さに、模型を観てため息。
 今回、観客が一番写真を撮っていたのが、この模型の様に僕には見えたのだけれど、何故かネットに上がっている写真は少ない。
 ヤノベファンはともかくw、一般の観客にどうこのコンセプトがアピールしたか、興味深いところである。

 さて、続いて話は少しマニアックになって、会場で撮ってきた作品の立体映像についての感想w。

 3Dハンディカムで撮ってきたヤノベケンジ作品を、自分ちのプロジェクターで映して立体感を確認してみたのだけれど、大げさでなく凄まじい臨場感!(^^)。
 特にカメラを肉薄して撮った「太陽の神殿」ミニチュアと「幻燈夜会」のドラゴンと硝子球。そこに美術造形物が存在し触覚を錯覚するほどの臨場感w!

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 ある距離内にカメラを近づけ撮ると、投影空間にほぼ肉眼で見たのと同じ美術造形が立ち現れる。美術館関係者は20万円程度の予算を捻出し3Dハンディカム HDR-TD10と3D HDプロジェクタを揃え立体造形品を撮って100インチ程度のスクリーン投影を試してみて欲しい。彫刻等のアーカイブの革命になるはずw。

 と、大げさな物言いになったが、ハイビジョン3D映像の臨場感は肉眼で見てきた物の記憶を視覚的に100%近く再現出来ていると思う。
 現在、通常の3D映画は奥行き表現にシフトしているが、造形物をそこに存在として立ち上がらせるには飛び出し感が必須。
 美術館では、当然の規制で触れなかった物に、触る寸前までを体感できる映像の臨場感w。

 今、そこに飛び出して在る感覚は触覚を誘発する。
 立体映像を観てスクリーンから手前へ飛び出た物に対して子供が手を伸ばすアレ(^^)。3Dハイビジョンのそこにある艶かしさは、美術作品の輪郭をたどって触覚を確認する誘惑を持つw。

 「太陽の神殿」ミニチュアにレンズがズーミングして入る時、その空間への没入感は並でない。モン・サンミッシェルを模した城の地下へ伸びる割れた海の道を3Dでクローズアップしていくと、まるでその内部に潜入し、サン・チャイルド像を見上げているような感覚に陥る。
 確かに僕は、そこにある「ULTRA 黒い太陽」に僕は確かに触ったのだw。(この項、かなり電波が入っています(^^;))。

 電波ついでに主題からそれて妄想を進めるとw…。
 「触覚の芸術」を唱え、その解析を通して新しいシュールレアリスムの可能性を模索するプラハの作家 ヤン・シュヴァンクマイエル。彼に3Dハンディカムのこの臨場感を新しいオモチャとして渡したい(^^)。
 触覚を誘発し触れることを促す艶かしい映像で彼のシュール空間がどう歪むのか。造形への没入を観客にどう人形アニメ作家が提示するのか、物凄く興味深い。

Dsc00431tile 閑話休題。最後に「太陽の結婚式」での本物の結婚式について。
 8/10の一般公開初日に、ヤノベ氏の知人である増井辰一郎さん(ULTRA FACTORY御出身)と金澤韻さんとの結婚式がとりおこなわれた。

 あいちトリエンナーレのテーマ「揺れる大地―われわれはどこに立っているのか: 場所、記憶、そして復活」。ヤノベケンジ「太陽の結婚式」で結婚された御二人&所縁の方々の幸せそうな御顔と、他作品の震災の刻印の対比が印象的だった。

 この「太陽の結婚式」と本物の結婚式のセットで、はじめて今回のヤノベ氏の作品が完成すると思うのだけれど、感想がまだちゃんと整理出来ない…。

 ストレートで幸せそうな結婚式はとても良かったのだけれど、臍曲がりな僕は新郎新婦がアトムスーツを着て入場、ウルトラ・サン・チャイルドの前でヘルメットを脱ぐような演出でも良かったのでないかとか邪念を想起している。

 例えば、入場音楽はガイガーカウンタの放射線検知音。腹話術のトらやん人形を持った神父姿のヤノベさんのお父さんが祝福するとガリガリという音が消え…ヘルメットを脱ぎ指輪を新婦の指にはめる為、防御手袋を外す二人…。

 これじゃ一般の方は申し込みませんねw。
 今回のヤノベ作品関係者の新郎新婦でもそのような奇をてらった様な結婚式は一生のものとして望まれることはないだろう。
 明日への復活をテーマにした今回の芸術祭では、この結婚式の形態がベストであったのかもしれない。ただ、ヤノベファンであり奇想アートのファンとしての僕は、結婚式の片隅に親族でも知人でもないのに参加して、ひとつの芸術作品として拝見させて頂きながらそんな妄想とも言えない何かを思っていたことだけ記しておきたいと思う。

Img_8002horz 最後に、会場に置かれていたビートたけしの新作 "ステンドグラスの為の版画「マリア」" の元絵と「太陽の結婚式」チャペルに飾られたステンドグラスを比較して掲載。
 結婚の神聖な場に飾られることは知っていながらの、ビートたけしのこの猥雑感はさすがだ(^^;)。黒いマリアと蟹は何を意味するのか!??
 これを見て「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」風と思ったのは僕だけだろうか(^^)?

◆関連リンク
ヤノベケンジ「太陽の結婚式」@あいちトリエンナーレ2013 - Togetter
 皆さんのtwitterでのつぶやきと写真を集めて紹介させて頂いてます。
 多視点での「太陽の結婚式」をこちらでご鑑賞下さい。
Interview: ヤノベケンジ、ステンドグラス「Sun Child」|イズムコンシェルジュ
 チャペルに飾られたヤノベ氏のステンドグラスに関するインタビュー。

・当Blog過去記事
 レポート 愛知トリエンナーレスクール ヤノベケンジ「サン・チャイルドの誕生、そして結婚式」「太陽の結婚式」「太陽の神殿 《サンチャイルド島》」
 写真レポート「ヤノベケンジ展 ようこそ! サン・チャイルド! 」@あいちトリエンナーレ2013 オフィシャルショップ

 その他ヤノベケンジ関連記事 - Google 検索

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