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2013年11月3日 - 2013年11月9日

2013.11.06

■感想 「オディロン・ルドン 夢の起源」展 @ 岐阜県美術館

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オディロン・ルドン 岐阜県美術館

"フランス・ボルドー美術館や当館を含めた国内の美術館が所蔵する名品約150点により、画家の青年期から晩年までを展観します(略)

…重要な二つの要素「夢」と「自然」を発見させることになるのです。精神的なものと物質的なもののはざまで揺れ動きながら独自の芸術を目指したルドン。本展では、夢と自然が「黒」による独創的な作品や、さらに色彩による幻想的な作品においてどのように変容していったのか、ルドンの幻想的な芸術の起源と進化の道筋をたどります。"

オディロン・ルドン ―夢の起源― | 全国巡回展情報

"2013年4月20日(土)~6月23日(日) 損保ジャパン東郷青児美術館
2013年6月29日(土)~8月25日(日) 静岡市美術館
2013年9月3日(火)~10月27日(日) 岐阜県美術館
2013年11月2日(土)~12月23日(月) 新潟市美術館"

 会期中に記事にしようと思っていたのだけれど、時間が取れず、ラスト一週前に鑑賞、記事は終了後となってしまった。各地を巡回し、現在、新潟で開催されているので、御近くの幻想画ファンの方は御薦めですので、是非どうぞ。

 岐阜県美術館はルドン作品の収蔵がかなりあるということなのだけれど、僕はいずれも初見だ。150点の作品群から以下印象的だったものについてメモ的に感想を書いておきます。
※ネットの画像にリンクを貼りましたので、興味があれば、クリック下さい。

「起源:Les Origines おそらく花の中に最初の視覚が試みられた
「起源:Les Origines 不恰好なポリープは薄笑いを浮かべた醜い一つ目の巨人のように岸辺を漂っていた
 巨大な一つ目が印象的な二枚。視覚の芸術である絵の起源を眼に求めたということなのだろうか。ルドン作品には眼と巨人のモチーフはいくつもあるが、画家が眼玉を自覚的に描いた絵として、とても興味深い。

「ゴヤ:Hommage a Goya 奇妙な軽業師」
  眼のようなものを抱いた四角い頭のギョロ目の男。黒装束と眼の黒の共鳴が異様な迫力を生んでいる。

「聖アントワーヌの誘惑」第三集 ⅩⅣ. 「オアンネス:oannes 混沌の最初の意識である私は、物質を固くし、形体を定めるために、深淵からおどりでてきた」
 半人半魚の海の神オアンネス。深海の黒い闇に静かに眼を閉じて佇む様が、様々な無意識の空想を誘発する。

「悲嘆:La Douleur」
 銅色の紙に描かれたうつむいた男の立像。薔薇の蔓が男からとも周りの建物からともつかず生えている様。銅色が異質な空間感覚を醸し出している。

「翼のある男、あるいは堕天使:L'homme ailé ; L'ange déchu」
 雲の上を行く巨人の天使。芒洋とした顔つきと空の鈍い青がいろいろな物語を想像させる幻想小説ファンに強烈なイメージ喚起をもたらす画。

「神秘的な対話:Entretien mystique」
 着色作品の中で一番印象的だった、ピンクの雲の前に佇むうつむいた二人の女の画。多彩な色による独特の艶やかな幻想と憂鬱そうな女のコントラストが見事。
 それにしてもあの原画の素晴らしい色を再現できていない図録の写真が残念でならない。デジタルでの画像操作が万能となった現在、もっと図録の色の再現は原版に近づけることは出来ないのだろうか。

「若き日の仏陀:Bouddha dans sa jeunesse」
 核爆発のような雲の下で祈る男。青と白とだいだいの空が、眼をつむり俯く仏陀の暖色と対比して、立体感を獲得している。

◆関連リンク
Odilon Redon - The complete works
 なんとルドン作品がコンプリートで紹介されています。
オディロン・ルドン - Wikipedia
土屋礼一 - Wikipedia
 常設展で飾られていた大判の絵に魅きつけられた。
 土屋禮一の「椿樹」と「雲」という絵。ピンクと黒の抽象的な対比がとても奥深く、これもルドン同様に想像力を刺激される絵だった。
大槻一雅監督『オディロン・ルドン NOIR [DVD] 』

" フランス19世紀末の画家、オディロン・ルドン。展覧会で公開され好評を得た3ムービーを含む、ルドンの”黒の時代”21作品を題材にしたCGアニメーション。DVD『M.C.エッシャー CONTRAST』に続くアートシリーズ第2弾。
 木炭やリトグラフにより描きだされた黒い世界---沼に咲く男の顔、中空に浮遊する眼球、魚の体を持った悲しげな女---ルドンが見た”異形のも のたち”は、「黒(ノワール)」により新たな生命を与えられた。 作品『蜘蛛』と、サティ、ラヴェル、メシアンなどフランス近代音楽の揺らぎにいざなわれ、ルドンの「黒(ノワール)」世界をたゆたうアートアニメーショ ン。
収録作品: 【蜘蛛】【『エドガー・ポーに』I 眼は奇妙な気球のように無限に向かう 】【『夢のなかで』 VIII 幻視】など"

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2013.11.04

■情報 加茂克也展‘100 HEADPIECES’@ラフォーレミュージアム原宿

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概要|ラフォーレミュージアム原宿 イベント情報|加茂克也展‘100 HEADPIECES’|株式会社ラップネット

"期間 2013年11月2日(土)~2013年11月18日(月)
時間 11:00~20:00 入場料 500円
※小学生以下およびラフォーレカード会員は無料
お問い合せ ラフォーレ原宿 TEL:03-3475-0411
会場 ラフォーレミュージアム原宿
企画制作    ラップネット、ガスアズインターフェイス

国内のみならず、海外のファッション関係者からも一目置かれるヘアデザイン界の異端児、加茂克也。

彼が創出するヘアデザインの特徴。それは、これまでのヘアメイクの概念にとらわれない「常軌を逸した美しさ」にあります。彼のクリエイションの起点には、卓越した技術より先に、イマジネーションの世界が常に広がっています。デザイナーやクリエーターの思考、時代の空気を巧みに取り込み、独自の解釈でその時々のイメージを具現化。脳の形をアクリルヘアで表現したウィッグや、鮮やかな鳥の羽や昆虫の標本を使ったヘア&メイク、ときにはモデルの顔を布で完全に覆ってしまう作品など、ヘアメイクの常道からは発想することのできないような技法、素材を駆使しながら、それまで目にしたことのない驚き溢れるフォルムを創出するのです。また、昆虫や脳など、およそグロテスクになりがちな素材やハードなモティーフを使いながらも、やはり美しさを感じてしまう――そんな凄みが彼の作品には備わっているのです。"

 下記関連記事にリンクしたアンダーカバーほかのヴィジュアルにおいて、ヘアデザインをされている加茂克也氏の展覧会。
 リンク先に作品が掲載されているが、そのヘアデザインは、シュヴァンクマイエル等の奇想アーティストの作品を思い出させる幻想生物的なもの(^^;)。

 近かったら観に行きたいのですが、残念ながらこの会期中に東京へ行く予定がなく、ネットで検索した画像を拝見するのみですが、実物のヘッドデザインを是非一度観てみたいものです。シュールレアリスティックヘッド!

◆関連リンク
KATSUYA KAMO‐Hair & make up agency‐mod's hair│ファッショナブルなヘアスタイルを提案するパリブランドの美容室『モッズ・ヘア』
 こちらにその奇想ヘッドの写真が多数!
加茂克也 - Google 画像検索
加茂克也 - Google 動画検索
Tumblrのkatsuya kamoタグ
・以下の動画で水原希子のヘアデザインを担当されたとか。

◆当Blog関連記事
■アンダーカバー シュヴァンクマイエルへのオマージュ
■アンダーカバー・ミーツ・シュヴァンクマイエル UNDERCOVER MEETS ŠVANKMAJER

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