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2013年12月15日 - 2013年12月21日

2013.12.20

■情報 デイヴィッド・リンチの『ファクトリー・フォトグラフ : 工場写真集』DAVID LYNCH "The Factory Photographs"

ThefactoryphotographsDavid Lynch | David Lynch | The Photographers' Gallery(公式HP)
デヴィッド・リンチが廃工場のテーマにした写真展<The Factory Photographs>をロンドンで開催、同名写真集も発売 - amass

" デヴィッド・リンチ(David Lynch)が廃工場のテーマにした写真展<The Factory Photographs>をロンドンの画廊フォトグラファーズ・ギャラリーで2014年1月17日より開催。
 また同展でも展示される写真の数々を掲載した写真集『David Lynch: The Factory Photographs』を海外で1月に発売する予定。掲載されるのは、リンチが1980年代から撮りためたニューヨーク、イギリス、ドイツ、ポーランドの廃工場などのモノクロ写真で、写真展では80枚以上を展示する予定。"

 フィラデルフィアの工場地帯で『エレファントマン』を自主制作し、映画監督としての道をスタートしたデイヴィッド・リンチ。その彼が1980年から2000年までに撮り溜めた工場の写真集。まさにリンチ映画の原点にして「工場萌え」の原点かもしれない(^^;)。
 イギリスの"The Photographers gallery"の写真展は、14.1/17〜3/30までの開催。そしてその写真集が2014.1/25発売予定。

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『David Lynch : The Factory Photographs』

"ハードカバー: 220ページ 出版社: Prestel Pub (2014/1/25) 言語: 英語"

 写真集は、Amazon.co.jpでも洋書として取扱あり。
 7千円は高いけれど、行ける訳のないイギリスの写真展を観に行ったと思って…買っちゃおうかな(^^;)。
 展示は80点とのことなので、かなりこの本は、展示された写真以外も掲載されているのではないだろうか。

David Lynch | The Photographers' Gallery(公式HP)の紹介文の一部要約(BP訳w。内容は少し疑って下さい)。

" 工場写真は1980年から2000年の間に撮影された画像を80以上紹介し、すべては27.9 ×35.6cmのサイズで、クラシックマット、ダークウッドのフレームで展示。
 
ゼラチンシルバー紙に印刷され、プリントの質感は、すす、蒸気および表面を覆う微細な粉塵に似ている。建築物の建築の写真からは、古い機械、金属加工、パイプや電線などの詳細と内部のショットで構成。

デヴィッド・リンチ曰く:私は奇妙な世界に行くのが好きです。あなたが作品に自分自身を開いて、自分で行動しそれに反応させた時に、より多くのことが起きるでしょう。あらゆる作品が「話し」 、そしてあなたがそれを聞く場合、あなたは見たことがない場所に連れていかれるだろう。

展覧会は、
ミュンヘンに拠点を置くキュレーターであり作家でもあるペトラ・ギロイ・ハーツ博士(Dr. Petra Giloy-Hirtz)によってキュレーションされている。"

 このペトラ・ギロイ・ハーツ博士のHP curators のところに本展示のことも少しだけ掲載されています。
 このペトラ博士、過去にはデニス・ホッパーの展示会とか興味深いものをキュレートされていますね→
Dennis Hopper - The Lost Album

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2013.12.18

■情報 ヤノベケンジ新作『Sun Sister : サン・シスター』@京都文化博物館

Tumblr_mxqxw9guwp1rteegeo1_500京都府美術工芸新鋭展 | 京都府京都文化博物館

"京都府美術工芸新鋭展 ~京都国際現代芸術祭2015への道~

会期 平成26年1月25日(土)~ 2月9日(日)
月曜日休館
会場 京都文化博物館 4階特別展示室
開室時間 午前10時-午後6時 *金曜日は午後7時30分まで
(入場はそれぞれ30分前まで)"

 あの「サン・チャイルド」につながる新しい作品が登場。「Sun Sister」というネーミングから「サン・チャイルド」の妹、ということなのだろうか。
 大きさは現在のところ不明であるが、以前シュヴァンクマイエル展が開かれたこの京都文化博物館の天井の高さとの比較から考えると2-3mというところではないだろうか。

 「サン・チャイルド」よりも優しく、そして何とも愛くるしい笑顔。
 以前の『サン・チャイルド』光臨プロジェクトin福島で描かれた208枚のドローイングの中にも、女性形の「サン・チャイルド」は何枚もあったけれど、それらとはイメージがどこか違う(例えばこちら)。
 髪の毛がシャープにまとめられているのと、眼がかなり「サン・チャイルド」と近いことがそのイメージを作っているのだろうか。
 今回の「Sun Sister」は正に「サン・チャイルド」の新しい仲間である(^^)。
 ヤノベ氏のこの作品へのメッセージはまだ発せられていないが、どんな想いが込められているかコメントされるのが楽しみです。

 同じく京都で開催される「吉本新喜劇×ヤノベケンジ」(2/14〜16)と会期が微妙にズレているのは残念!
 あと一週間この展示が長く開かれていれば、めだかトらやんとSun Sisterに京都で会えたのに(^^;)!!

◆関連リンク 当Blog記事
"ヤノベケンジ『サン・チャイルド』光臨プロジェクトin福島現代美術ビエンナーレ"のサポーター特典ドローイング - Togetterまとめ

"ヤノベケンジさんが208名のサポーターの皆さんに、想いを込めて描かれたドローイング。twitterで画像を公開されたサポーターさんのつぶやきをまとめました。 果たして208枚の絵をコンプリートできるのか!?"

ヤノベケンジ関連記事 Google 検索

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2013.12.16

■感想 アルフォンス・キュアロン監督『ゼロ・グラビティ:Gravity』臨場感は最高、でも没入感まで行って欲しかったw


Gravity - IMAX Featurette - Official Warners Bros. UK - YouTube(予告篇でなく宇宙シーンとNASAの本物のアストロノートのコメントが多数入っています。)

 アルフォンス・キュアロン監督が前作『トゥモロー・ワールド』から7年の間を置いて発表した『グラビティ』、IMAX 3Dが名古屋では残念ながら字幕版しか上映されていないので、Real D 吹替版で観てきました。

 3Dの効果を引き出した手に汗握る素晴らしい臨場感と、無重力と真空の空間を最大限利用した観たことのない映像。長回しのワンカットを多用した実時間ドラマで、まさに地上で体感する「宇宙」。

◆立体映像の没入感
 3Dの効果はかなり発揮されていたのだけれど、この映画も昨今の3D映画と同等、やはり奥行きの表現重視。実は僕は3Dカメラが物体に至近距離まで寄って、スクリーンから観客の眼の前にもっと飛び出てくる様な、一人称の立体視を期待していた。

 『トゥモロー・ワールド』でテロ現場の臨場感を追求したキュアロン監督が、それを進化させるために3Dを選択したということは、臨場感を超える没入感まで行って欲しかった、、、というのが正直な感想(^^;)。

 宇宙飛行士の一人称もかなり使われていたこの映画こそは、もっと観客の眼の前に映像が迫ってきて欲しかった。近距離に飛び出てくる立体視映画こそ、まさにこの様なドキュメンタリー的映像に没入感を獲得する手段のはずであるはず。
 そんな期待をしていただけに、3Dマニア視点で、そこが残念だったのだ。

 おそらくこれだけグルグル回転する映画で、没入感映像を3Dマニアはともかく、一般客に提示したら、映画館で酔ってしまう観客が続出して問題になったかもしれない。それを気にしてキュアロン監督、躊躇ったかもしれない。

 でも要所要所でそれを使用することは可能だったはずである。
 たとえば涙が無重量空間に浮く、あの映像。3Dであれば、観客の眼の前に水滴を浮かべることも出来たはず。
 たとえばカメラがサンドラ・ブロックの正面からヘルメットの中に入り込みその内側から一人称で宇宙を観るシーン。3D映像なら眼の前10cmのところに、バイザーに映るHUD(ヘッドアップディスプレイ)を出現させることも出来たはずである。

 接写3Dの没入感については、以前3Dハンディカムにて撮影しプロジェクタでその立体映像を確認した際に、リンク先の記事の中でヤノベケンジ「太陽の神殿 《サンチャイルド島》」について記述した。
 あの没入感を映画に利用しない手はない。アメリカでの評判を聴いてまず思い浮かべたのはそれ。『グラビティ』はきっとそれを狙っているんじゃないか、と勝手に思い込んでいたのである(^^;)。

◆その他 蛇足
 あとISS : 国際宇宙ステーション内部の火災について、元宇宙機器開発者として辛口コメント。NASAはアポロ8号の火災事故以来、可燃物の使用については厳格に制限している(NASAの材料ハンドブックでFH:Fire Hazardのランクが決まっていて、可燃物は船内では絶対に使えないはず)。あんな延焼はあり得ないのではないか。
 映画のスペクタクルとドラマ性を高める為にどうしても必要な描写であったことはわかるが、現実感をあそこまで追求した映画なので、少し残念。
 ISSに載っている僕の部品も、あの火事で燃えてしまったのだろうか、、、(^^;)。

 もうひとつ、観た映画館が残念だったのは黒のコントラストが充分出ていなくって、宇宙空間の暗黒と地球の青の映像のキレがいまひとつだったこと。できるだけ映像のキレの良い、DLP等の映画館を御薦めします(3Dはデフォルトで必須です(^^))。

 最後にタイトルは、邦題の『ゼロ・グラビティ』は監督の意図を相当にねじ曲げていますね。本来はやはり"Gravity"じゃないと…。最後まで観た時に、その"重み"が理解できます。

◆関連リンク
【本田雅一のAVTrends】「ゼロ・グラビティ」に見る新しい3D映画の可能性 - AV Watch

" これは3Dレンダリングを行なっていないという意味ではない。ゼロ・グラビティ全編の中で2D-3D変換だけでシーンを作っているのは27分のみ。主に宇 宙船内の場面だけだ。残りは2D-3D変換した映像と、コンピュータグラフィクス上で3Dレンダリングした映像の合成によって作られている。
 俯瞰、クローズアップへと移行するシーンでは、最初はカメラ間距離を300キロ(書き間違いではない)に設定。カメラと宇宙ステーションが近付くにしたがって徐々に変化し、もっとも近距離ではカメラ間距離が5ミリにまで近付く…一般的なシーンでも適時、10ミリから30ミリの間で連続可変調整しているとのこと。また別の遠距離シーンではカメラ間距離を150億キロに設定した"

 3D映像演出・ディレクション担当の英3Vision社 制作ヘッドのアダム・メイ氏のインタビュー。非常に興味深い3D映像の秘密が語られている。
アルフォンソ・キュアロン(wiki)
キュアロン『トゥモロー・ワールド』
「ゼロ・グラビティ」のスピンオフムービー「Aningaaq」がネットで全編視聴可能に - GIGAZINE
 アルフォンソ・キュアロン監督の息子ホナス・キュアロン監督の短篇作品。
 本篇を観られた方、あの「アニンガ」に会えます。
・メイキング映像
 ▶ 'Gravity' Behind-the-Scenes Featurette Takes Audiences From Script to Screen - YouTube

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