« 2014年8月 | トップページ | 2014年10月 »

2014年9月

2014.09.29

■情報 デイヴィッド・リンチ個展「統一場」: "David Lynch: The Unified Field"


▶ David Lynch's Unified Field, played backwards - YouTube
 
 アメリカのフィラデルフィアで開催されている、ディヴィッド・リンチの個展「デヴィッド・リンチの統一場」 "David Lynch: The Unified Field" 、予告篇動画。
 リンチ主演w。このテイストはたぶんリンチ自身が監督したものでしょう。ということでこれが最新のリンチ映像。この人を喰ったところ、ディヴィッド・リンチ一流の作品です。

David Lynch: The Unified Field | Pennsylvania Academy of the Fine Arts | Museum and School | 1805 Google 翻訳(以下引用は若干手直し)
個展「デビッド・リンチの統一場」公式HP。

"1967年にフィラデルフィアのペンシルバニア美術アカデミー(PAFA)での高度な絵画の学生として、デビッド·リンチは、絵画、彫刻、音、映画、インスタレーションといった芸術のハイブリッド作品を作りました短編映画「Six Men Getting Sick (Six Times) 」(6人の男達が病気になって)(1967)リンチの習作は発展し、映画制作の可能性に道を開いた。 彼は映画監督として国際的に有名になったが、ビジュアルアーティストとしての活躍を停止したことがない。 リンチは広く知られる様に、絵画、版画、写真、描画を熱心に制作し続けている。 彼のアイデンティティが、いろいろな意味でアメリカ人アーティストとしての主題や懸念の統一場に、彼の創造的な人生のあらゆる側面をもたらします。

 デヴィッド·リンチ:統一場は、アーティストとの緊密な協力で編成、米国のリンチの最初の主要な美術館の展覧会となります。 これは、1965年から現在まで、約90点の絵画やドローイングが展示されるでしょう。
 展示の一部は、その多くが公共に表示されたことがない、リンチの初期の作品も含んでいます。「6人の男達が病気になって」について関連図面が初めて展示されます。 フィラデルフィアで制作されたいくつかの初期の短編映画も、同時に展示されます"

 統一場というのは勿論、物理学の統一場理論からネーミングされたものだろう。そしてリンチが創作の源にしている瞑想のいう「統一場」(リンチの著作『大きな魚をつかまえよう』参照)
会場は、リンチが大学生としてアートを学んだフィラデルフィアのペンシルベニア芸術科学アカデミー。
 作品は90点と大規模だけれど、注目は公開されたことのない初期の作品に基軸が置かれている様な解説文になっていることだ。
 若きアーティストの卵、ディヴィッド・リンチがどんな想いで初期作品を綴っていたか、フィラデルフィアの空気を吸いながら想像するのには最高の機会が提供されているようだ。

 会期はSeptember 13, 2014 - January 11, 2015とのことで、もちろんアメリカまで行くことは叶わないだろうが、機会があれば是非とも行ってみたいものだ。滝本誠さんは今回行かれないだろうか。ぜひ滝本師のレヴューを読んでみたいものです。


▶ David Lynch at PAFA Exhibition Walk-Through - YouTube
 そのフィラデルフィアの空気を伝える会場のウォークスルー動画。
 東京のラフォーレ原宿で2年前に開催された『デヴィッド・リンチ展 ~暴力と静寂に棲むカオス』(DAVID LYNCH "CHAOS THEORY OF VIOLENCE AND SILENCE")に展示されていたボブの絵ほかも飾られているようです。あの魔的な空間がフィラデルフィアの硬質な空気と共鳴して、どんな異世界に誘わられるのか。

DAVID LYNCH: The Unified Field [SCRAPPLE Interview] - YouTube
 この個展に関するリンチのインタビュー映像。この動画も素晴らしい。
 最近、リンチの絵を見てなかったので、改めて見ると、初めての人に、猟奇殺人者が描いた絵だと言ってもうなづかれそうな絵ですねw。来てます。

◆関連リンク
David Lynch: The Unified FieldExhibition Programs | Pennsylvania Academy of the Fine Arts | Museum and School | 1805.
 この展覧会会期中に催される、リンチ作品の上映、セミナー他、多彩なイベントの紹介ページ。
David Lynch: The Unified Field - Google イメージ検索
Robert Cozzolino『David Lynch: The Unified Field』

  • ハードカバー: 128ページ
  • 出版社: University of California Press (2014/11/28)
  • 言語: 英語, 英語, 英語
  • ISBN-10: 0520283961
  • ISBN-13: 978-0520283961
  • 発売日: 2014/11/28
  •     商品パッケージの寸法:         27.9 x 26.7 x 1.5 cm"

 この展示会の図録集と思われる本が出版されるようです。日本のAmazonからも上のリンクから購入できますが、発売は11/末としばし御預け。

リンチ 当Blog関連記事 Google 検索

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014.09.24

■動画 ジェフ・フロストの超絶タイムラプス映像「抽象的儀式のサークル」Jeff Frost "Circle of Abstract Ritual"


Circle of Abstract Ritual on Vimeo

"This film took 300,000 photos, riots, wildfires, paintings in abandoned houses, two years and zero graphics to make. It changed my entire life.

Digital downloads available at jeff-frost.com/downloads"

(This is the weirdest and most beautiful time lapse I've ever seen.(sploid.gizmodo.com)(Facebook 尾上 克郎さん)経由

"Jeff used 300.000 photos to complete the video. He writes:

The news agencies I contacted had no idea what to do with time lapse footage of riots, which was okay with me because I had been thinking about recontextualizing news as art for some time. After that I got the bug. I chased down wildfires, walked down storm drains on the L.A. River and found abandoned houses where I could set up elaborate optical illusion paintings.

 もしもディヴィッド・リンチが『2001年 宇宙の旅』をリメイクしたら、こんな映画になるかも、と大げさな表現ですが、それくらいの期待をして観ても納得できる程の超絶な映像。まさに空から畏怖すべき何かが降りてくるような映像。

 おそらく世界の時間と視点を縦横に操作している感覚が、神が降りた様な感覚を、我々ヒトザルに及ぼすのではないかと想像する(^^;)。観ていて、映像のスピードが変わるところとか、とにかくドキドキしてしまう。

ジェフ・フロスト公式サイト
 この映像の監督はJeff Frost ジェフ・フロスト。
 公式HPには、その他、動画や画像がアーカイブされています。

 その中から、もう一本のタイムラプス動画「War Paint for Tree」を御紹介。

War Paint for Trees from The Lincoln Motor Company on Vimeo.

"An experimental short film that captures the transmutation of dead Joshua Trees into works of art as a way to explore change and renewal. Created for “Hello, Again,” an initiative by Lincoln Motor Company that asks filmmakers to reimagine the familiar into something fresh and new. Set in the magical high desert of Southern California, “War Paint for Trees” takes a surreal and unexpected journey that is deeply personal and intensely cosmic."

 こちらも眼と脳に刺激的です。
 樹木がどちらも印象的。地球の自然の象徴としての植物と、星の対話のような静謐なイメージが鮮烈です。

◆関連リンク
ジェフ・フロストのFacebookページ
 さっそくフォローしました。
Jeff Frost on Vimeo
 Vimeoのページ。こちらに数本の動画。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014.09.22

■情報 押井守監督『ガルム・ウォーズ ザ・ラスト・ドルイド : GARM WARS The Last Druid』公式サイト

20140920_11554

映画『GARM WARS The Last Druid』公式サイト

20140920_81407

第27回東京国際映画祭 特別招待作品全ラインナップ決定!-(2)

"ワールド・プレミア
監督:押井 守
キャスト:ランス・ヘンリクセン/ケヴィン・デュランド/メラニー・サンピエール
世界が震撼した『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』 から20年。現代の“CG”と“実写”の技術を融合させた、鬼才・押井守監督の大作「ハイブリッド・アニメーション映画」!"

 ついに押井守の新作情報が公開された。
 10/23(木)~10/31(金)に開催される第27回東京国際映画祭において、ワールドプレミア上映が開催される! (日程詳細は未発表)

 そして日本語公式サイトがスタートし、スチル数枚がまず公開された。
 このヴィジュアルのタッチ、僕は少々意外でした。八王子市夢美術館「押井守と映像の魔術師たち」展で観たフィギュアのイメージから勝手にもっとフォトリアルかと思っていたので。

 シーンはいずれもCG風、メカと兵士姿の人物。いまだ実写とCGがどのように融合されるかは不明である。下記、関連リンクにあるように、今回「CGと実写の技術を融合させたハイブリッド・アニメーション映画」と呼称されており、これらCGと俳優の演技がどのような映像として表現されるか、興味は尽きない。

 CG担当は、カナダのインテリジェントクリーチャーズ社ということが情報として公開されているが、このスタジオを押井守がそのアニメ映像の演出スキルで、どうコントロールして、新たな世界を形作ったか、まずはこの数枚のスチルから想像するしかない。

8664249132

 スチルの中で一番気に入ったのが右。
 この飛翔体の翅の生物的な造形。単調に抑えた色が、映像のクライマックスでどのように変貌を遂げるのか。ディテールがシンプルなので、やはり生々しいリアリティを獲得する様な狙いとは異なっている様に思える。

 ケルト神話をベースにした物語は、一種のファンタジー世界として、このような柔らかいイメージの映像として作られているのかもしれない。
 いずれにしても、今までの押井アニメーションの練られたレイアウトで細部を描き込んで形象されるリアル、とは異なる世界観が表現されている様に思える。

 次に以下で公開されている、一瞬だが動く映像も参考にして欲しい。

20140920_81612

第27回東京国際映画祭 Trailer ‐ ニコニコ動画:GINZA

"第27回東京国際映画祭 予告編が完成しました! The 27th Tokyo International Film Festival Trailer The 27th TIFF will take place October 23-31, 2014 at Roppongi Hills, TOHO Cinemas Nihonbashi and other venues in Tokyo."

 他の作品群と並べて、ガルム世界が、0'25"付近で一瞬だけ映ります。
 画像のような流麗なメカが回り込むシーンが観られます。この映像でもフォルムのシンプルさとその表面のディテイルの少なさから、上で感じた様なファンタジックな雰囲気が感じられますが、皆さん、どう観られましたか。

 あと1ヶ月ほどで全貌を東京の地に現す押井ケルトワールドを、首を長くして待ちましょう。僕は行きたいけれど、東京では遠いしな〜、と半ば諦めムード。切符取らないと、出張がたまたまw引っかかったとしても観られないし、、、どうしよう(^^;)。

◆関連リンク
Garm Wars: The Last Druid (2014) - IMDb
「GARM WARS」、押井守最新作が東京国際映画祭でワールド・プレミアム 日加合作の新世代映像 | アニメ!アニメ!

"本作は当初の発表では実写映画としていたが、東京国際映画祭の解説では、CGと実写の技術を融合させたハイブリッド・アニメーション映画となっている。最先端の映像技術の活用や、実写として撮影した映画に様々な映像処理をして、新しい映像とする押井守監督らしい作品になりそうだ。

第27 回東京国際映画祭 http://www.tiff-jp.net
開催期間:10月23日(木)~10月31日(金)
会場: 六本木ヒルズ(港区)、TOHOシネマズ 日本橋(中央区)、歌舞伎座(中央区)
TIFFCOM2014(Japan Content Showcase 2014)
http://jcs2014.com/ja/"

押井守「ガルム・ウォーズ」、特殊な一族の末裔が出てくるファンタジーに! - シネマトゥデイ.

"「ケルティックな世界 のファンタジーで、特殊な一族の末裔(まつえい)が出てくる物語。実写で撮影しているものの、半分以上がCGだったりと、パトレイバーとはかなり違う。はるか昔にアニメのように実写を撮りたいと思っていたんですが、ようやくそれが実現した」と感慨に浸りながら、謎に包まれている新作の一端を明かした。"

当Blog関連記事
■情報 押井守監督 新作『The Last Druid - GRM Wars ( ザ・ラスト・ドルイド : ガルム・ウォーズ )』(『ガルム戦争 最後のドルイド』(?)) 幻の『ガルム戦記』がついに実写英語映画として実現!
■八王子市夢美術館「押井守と映像の魔術師たち」 『ガルム戦記 G.R.M. THE RECORD OF GARM WAR』
■情報 押井守監督『ガルムウォーズ 最後のドルイド』予告篇上映される@トロント "GARM WARS: THE LAST DRUID" Trailer:

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014.09.17

■情報 ストルガツキー兄弟『ストーカー』TVシリーズ化 STALKER TV Series "ZONA"

Yhrs5vnlrdlllqdwzcwjchecker

E571b1044751304db5267eeda47368a7_3

Twitter Gasolineさん

"ストルガツキーの『ストーカー』が、『ゾーン(Zona)』としてロシアで再映像化、それもテレビシリーズだとか。コンセプト画は確かに鮮烈だけど、ほんまにドラマにできんのかこれ。"

 アンドレイ・タルコフスキーが監督し映画化されたアルカジイ&ボリス・ストルガツキーのSF『路傍のピクニック』がテレビシリーズ化されるとのこと。
 2015年公開とのことだが、現在、冒頭の画像のようなイメージスケッチが公開されている。

 トーンを抑えた色合いは、タルコフスキーの映画を意識したものだろう。このまま映像化されれば、いいイメージのシリーズになるのかもしれない。

 ということで少し探したら、こんな予告篇が見つかった。
 この線で、本篇も頑張って欲しいものです。


ZONA. Official teaser 1 - YouTube

◆関連リンク
『ZONA』公式サイト 14.9/14現在は403 Forbidden
Zona(公式Facebook)
・ZONA on Behance イメージイラストを描いたAlex Andreyevさんのサイト。
Alex Andreev | A Separate Reality
Alex Andreyev - Hermetic Art(Facebook)

ストーカー (1979年の映画) - Wikipedia
A・タルコフスキー『ストーカー』(タルコフスキー映画祭)
Zona - サントラ
 既にTVシリーズのサントラが出てるようです。
アルカジイ&ボリス・ストルガツキー, 深見 弾訳『ストーカー』
 新装版の表紙で14.9/4に原作が再販している。この表紙も少しイメージが違う…かな。というか僕の場合、タルコフスキーの映画のイメージが強烈過ぎて、原作はほぼ忘れてるw。
アンドレイ・タルコフスキー『ストーカー』(DVD)
 絶版なのか新品は販売されていません。中古は高いし…。しかもこのジャケットは酷過ぎる。この傑作がブルーレイで出ていないのは映像文化としての欠陥と言っても良いかと。是非とも出して欲しい、もしくはBSプレミアムで放映して欲しいものです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014.09.15

■動画 ティル・ノヴァク監督「遠心脳プロジェクト」 Till Nowak "The Centrifuge Brain Project"


The Experience of Fliehkraft
from Till Nowak on Vimeo

 まずはこの遊園地の超絶な遊具の映像を観て欲しい。昨年、公開された映像なので既に観られた方も多いかもしれない。僕は先日Facebookで観て、仰天、以下調べてみました。

▶ The Centrifuge Brain Project - YouTube

"The "Centrifuge Brain Project" gives an insight on scientific experiments with amusement park rides.

(2011)

Regie: Till Nowak
Drehbuch: Till Nowak
Kamera: Ivan Robles Mendoza
Produzent: Till Nowak
Schnitt: Till Nowak
Musik: Siriusmo
Darsteller: Leslie Barany
Weitere Funktionen: Ton: Andreas Radzuweit, Lukas Bonewitz"

 この6分間強の短篇ドキュメンタリー映像に、先の超絶遊園地の秘密が書かれています。まずは動画を観て頂いて、さらにその詳細は以下のリンク記事を御覧ください。

遠心力で人間を振り回すことに命を懸ける、鬼才ラスロヴィクス博士の架空絶叫マシーン - エキサイトニュース

"フロリダ州にある「遠心力研究所(ICR)」の研究リーダーであるラスロヴィクス博士が構想するアトラクションの数々は、まさにとんでもない事になっているのだ。この博士、「遠心力で人を振り回す事」だけに生き甲斐を感じているのである。(略)

ニューヨーク州にある大学のマシュー・ブランズウィック教授が「遠心力が脳を刺激し知能を上げる作用がある」という事を発見し、1976年に二人は「遠心力研究所(ICR)」を設立するに至り、物理的にその作用の正しさを検証する為に様々な遊園地のアトラクション制作を開始する。この「遠心脳プロジェクト(The Centrifuge Brain Project)」が幾多の試行錯誤の末、1991年に開発されたのがこの「高度運搬システム(HIGH ALTITUDE CONVEYANCE SYSTEM)」と名付けられたこのアトラクションである。(略)

ラスロヴィクス博士という架空の人物がその生涯を遠心力の研究に捧げ、究極ともいえるアトラクションを生み出して行くという映像ドキュメンタリー作品なのである。ドイツのデジタルアーティスト、ティル・ノヴァクによって作られたこの6分間の映像作品は、偽(mock)のドキュメンタリー(documentary)という意味で「モキュメンタリー」と呼ばれている。"

 ここまで引っ張ってすみません。これ、架空のドキュメンタリー短篇なのです。
 でも素晴らしく上手く纏まってますね。

ICR - Institute for Centrifugal Research - Home of the Centrifuge Brain Project(「遠心力研究所(ICR)」公式サイト)

ICR - Institute for Centrifugal Research ( 同 )
 ここに各アトラクションの図面があります。

Steam_pressure_catapult STEAM PRESSURE CATAPULT established 2003. Number of seats: 172 G-Force: 9 Model no. 01758X-KAZT

High_altitude_conveyance_systemHIGH ALTITUDE CONVEYANCE SYSTEM established 1991. Number of seats: 2844 Duration: 14 hours G-Force: 1 Model no: none (unique)

 僕が素晴らしいと思ったのは、この二つ。
 どちらも空の彼方まで延びた、壮大な規模の建造物で、これはまさにアート。
 公式頁のキャプションによると、上の「蒸気圧カタパルト」(蒸気!!)は加速度9G、相当に脳が強い加速度を感じるかも。映像で観るともの凄い勢いで加速度がかかっている、最後に出てくる"CENTRIDUCTOR SCHWINGMASCHINE"という長い腕を振り回すマシンは、何と17G。脳震盪必至 !

◆関連リンク
The Centrifuge Brain Project(Facebook)
ICC ONLINE | アーカイヴ | 2013年 | オープン・スペース 2013 | 展示作品.

"一見すると,遊園地のアトラクションのような7つの遊具の映像ですが,それらは常軌を逸した,普通ではありえないような構造や挙動を伴っています.高速に回 転する巨大な球体から放射状に,その遠心力によって飛び出す回転ブランコ,または,一周するのに14時間もかかるという巨大な構造を持った観覧車,などな ど.これらのアトラクションは,おもに高速な回転運動によって強力な遠心力や加速度を体験できるようにデザインされています"

 昨年日本で、図面含めて、こうした形で映像公開/展示されていたそうです。
Till Nowak’s Videos on Vimeo
 ティル・ノヴァク監督の、32の動画作品がここで観られる。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2014.09.08

■感想 バルテュス展@京都市美術館

Img_0558_2

バルテュス展

 バルテュス展、行ってきました。
 少年時代の絵から晩年の作品まで一望。京都市美術館に現れたバルテュスのアトリエと絵を眺めていくうちに、ヨーロッパの前世紀の世界が浸透してくる…。

 平日の疲れから、混み合った会場のソファに座ってウトウトして眼を瞑ると、会場のきしむ床板の観客の足音が、バルテュスのテレーズや地中海の猫の気配に…w。夢を観たわけではないけれど、そんな夢想に誘われるような雰囲気のある美術展でした。

 作品感想。

20140907_115659_2

 まず冒頭のE.ブロンテ『嵐が丘』のデッサンが特に印象的だった。
 鉛筆とインクによるバルテュス25歳の線画作品。のちの作品の習作的な見方が会場で説明されていたが、独特の幻想的なタッチに痺れる。油絵作品で不思議な人の形が時々あるけれど、その原点。

 この『嵐が丘』の線画、何と驚く程、諸星大二郎に似ている…と言ったら怒られるだろうか…。(逆にバルテュスの絵を諸星が模倣かw)。そしてそこに出てくる奇妙なヒトの形が後の油絵作品の、特に人の顔に遺伝している…。

「バルテュス 諸星大二郎」でググると似た様な感想を持った人が他にもいるみたい(^^;)、ズバリ似てる絵はネットから拾えないけど。
Img_0563side  左は会場入り口。 右はショップに居た100人のバルテュスw

 「20世紀最後の巨匠」に対する感想が、これだけではいけないのでw、他の作品について簡単に次の投稿で書きます(^^;)。

 僕が一番良かった作品は『横顔のコレット』。
 陽性の色使い、青の夢幻がとても美しい。

 その後のフレデリック・ティゾンを描いた『白い部屋着の少女』は同じシャシー時代の作品なのに何故あんなに暗いんだろう…。今回フレデリックの絵が一番観たかったが、少し残念だった…。

 『夢見るテレーズ』
 華奢な少女の腕の立体感(絵の具の厚みにもグッとくるw)。

 『ジャックリーヌ・マティスの肖像』
 凛とした立ち姿と青の色、日本の良質なアニメの最良の少女の立ち姿に並ぶ…(これも怒られそうw)。

 『地中海の猫』
 この陽性の幻想も好きです。ボートの少女があのバタイユの娘とは!

 『金魚』
 香港の、まさに中華風の幻想。濃い色が映えます。

 『樹のある大きな風景(シャシーの農家の中庭)』
 油彩の絵の具の立体感が尋常でない凝り方。これは実物でしか体感できない。僕は造形作品を観る様に絵を右や左や上や下から凝視するのだけれどw、こうした作品は3D映像で記録すべきではないかと思いますw。

◆関連リンク
『ユリイカ 2014年4月号 特集=バルテュス 20世紀最後の画家』
『美術手帖 2014年 05月号』
・当Blog記事
 ■感想 源孝志 脚本・監督「バルテュスと彼女たちの関係」 @NHK BSプレミアム

※今週も更新記事は一本です。京都旅行で土日の体力使い切りました。また来週!

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2014.09.01

■情報 諸星大二郎『暗黒神話 完全版』と『諸星大二郎:『暗黒神話』と古代史の旅 (別冊太陽 太陽の地図帖 27)』

20140831_191935

[画楽.mag]暗黒神話 完全版

"めくるめく衒学と圧倒的なスケール! 大人達は陶酔し子供らはみな絶望した。伝説の傑作と、長く語り伝えられし物語が今、装いも新たに再登場する。"

 何とあの諸星大二郎の初期傑作『暗黒神話』が完全版として蘇ろうとしている!
 『画楽.mag』という雑誌で、諸星自身の手で、一部描き直しと追加が実施されている。あの幻の様な、怪奇な古代史が38年の時を経て、どう現在の諸星の手で加筆されるのか、期待して見つめたい。

Buay0oqceaaygt8

諸星大二郎 『暗黒神話』と古代史の旅  平凡社

"諸星大二郎代表作『暗黒神話』の古代遺跡と諸星世界を旅する一冊!40年ぶりに訪れる諏訪ルポからロングインタビューまで多数収録"

 そしてこんな特集本が刊行!!
 時ならぬ諸星大二郎『暗黒神話』ブームがやってきているようです!(^^)

◆関連リンク
『諸星大二郎: 『暗黒神話』と古代史の旅 (別冊太陽 太陽の地図帖 27)』(Amazon)
『画楽.mag VOL.1』『画楽.mag VOL.2』『画楽.mag VOL.3』
 諸星大二郎『暗黒神話 完全版』が掲載されている雑誌。現在、3話。

※今週は土日に究極映像研は休みをもらってw、家族で旅に出ていたので、更新記事はこの一本だけです(^^;)。また来週から二本/週のペースに戻ろうと思いますので、御容赦を。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2014年8月 | トップページ | 2014年10月 »