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2014年6月22日 - 2014年6月28日

2014.06.25

■新刊メモ 『世界名作映画絵コンテ図鑑』、ホドロフスキー『テクノプリースト』、『ビフォア・ウォッチメン:ナイトオウル/Dr.マンハッタン』、『別冊映画秘宝 実相寺昭雄研究読本』、『なぞの転校生 Blu-ray BOX(5枚組)』

フィオヌラ・ハリガン, 富永 晶子訳『世界名作映画絵コンテ図鑑 THE ART OF MOVIE STORY BOARDS (SPACE SHOWER BOOKs)』 紹介記事 海外版

"【3000部限定生産】
 あの名作映画はいかにして描かれたのか? 映画関係者・評論家・マニア必携! 『スター・ウォーズ』から『オールド・ボーイ』まで。
 名シーンに学ぶストーリーボードの技術 映画の陰のヒーローにスポットライトをあてた稀少な資料集。 巨匠ソール・バスから、ギレルモ・デル・トロ専属ストーリーボード・アーティスト、 スコセッシ監督やテリー・ギリアム監督本人による絵コンテまで 一挙掲載! ! ! ルーカスフィルム社、アメリカン・ゾエトロープ社ほか協力"

 全240ページの絵コンテ本。
 Amazonのリンク先の紹介では、全43作品を紹介している様なので、各作品あたり平均6ページ弱の計算になり、もちろん全絵コンテが収録されているわけではないようだ。
 それにしてもこうした映像制作の原点記録は、たいへん貴重なので、これからも多数出版されて欲しいものです。

アレハンドロ・ホドロフスキー, ゾラン・ジャニエトフ, 原正人訳『テクノプリースト』
 公式HP

"ホドロフスキーの自伝的要素がたぶんに盛り込まれた奇想SF!
『アンカル』、『メタ・バロンの一族』に続く“アンカル・ワールド”代表作!

 高度な科学技術と利益の追求への盲信が宗教と化したテクノ銀河。神殿に仕える巫女パネファの私生児として生まれ、母から疎まれて育ったアルビノは、ゲームクリエイターになり、この荒んだ宇宙に生きる人々に希望を与えるという夢を育む。
 日々勉学に励む彼は、ある日、仮想世界でテクノの始祖、聖セヴェルド・デ・ロヨザの精神と出会う。それ以来、彼の夢はテクノプリーストとなり、ゲームを通じてテクノ銀河を救うことに変わった……。約束の地へ!科学技術の発展の結果、人間性が失われかけたある世界のエクソダス。

ホドロフスキー&メビウス“アンカル・ワールド”の永遠の敵役“テクノ”秘話。"

 「自伝的奇想SF」が成立する希有(^^)の作家 ホドロフスキーのコミック。
 『ホドロフスキーのデューン』が名古屋公開されるまでには(名古屋シネマテーク  2014年7月19日(土)~)、まだ時間がありますので、この本で渇きを癒しましょうかw。

J・マイケル・ストラジンスキー, アンディ・キューバート, アダム・ヒューズ, エドゥアルド・リッソ, 秋友克也訳『ビフォア・ウォッチメン:ナイトオウル/Dr.マンハッタン (DC COMICS)』

"アメリカンコミックスの金字塔 『ウォッチメン』の前日譚を描いた注目作、第3弾がついに登場!

収録作品 BEFORE WATCHMEN:NITE OWL #1-4 BEFORE WATCHMEN:DR. MANHATTAN #1-4 BEFORE WATCHMEN:MOLOCH #1-2"

 傑作ニューウェーブ(^^)SF『ウォッチメン』(当Blogレビュー記事)の前日譚。
 ナイトオウルとDr.マンハッタンの話ということで、こちらも興味津々(ですが、金欠でまだ買ってませんww)。

『ビフォア・ウォッチメン ミニッツメン/シルク・スペクター』発売記念/石川裕人『ビフォア・ウォッチメン』を語る 第3回(villagebooks AMERICAN COMICS)
 こちらに興味深いインタビュー記事。

洋泉社『別冊映画秘宝 実相寺昭雄研究読本』 洋泉社公式HP

" 各作品の脚本との違い徹底検証と、実相寺組による作品解説!
 大島渚、石堂淑朗、佐々木守、岸田理生、小林昭二、葛井欣士郎が 実相寺昭雄について語った未公開インタビューが掲載!
 豪華TBS鼎談:橋本洋二、飯島敏宏、樋口祐三
 泉麻人が語る「都市と実相寺」。みうらじゅんが語る「京都と実相寺」も必読!
 豪華執筆陣による必読の作品解説!"

 60年代に円谷空想科学シリーズの直撃を受けた我々ウルトラ第一世代には垂涎の特集本。実相寺のいないウルトラシリーズは考えられないwので、これも必読でしょう。(って、でもまだ買っていないw)

長澤雅彦監督『なぞの転校生 Blu-ray BOX(5枚組)』
ドラマ24「なぞの転校生」:テレビ東京

" スペシャル特典! 岩井俊二監修 最終話完全版 前編・後編
 実は、第12話にはテレビで放送しきれなかった「なぞの転校生」未公開シーンが存在します。それを岩井俊二監修の元に編集。前編・後編にわたり、放送の倍近くの長さの、ここでしか見られない、まさに最終話完全版が完成しました。 DVD・Blu-ray BOXだけでしか見られないスペシャルなストーリーをお楽しみください。"

 買っていないシリーズ第四弾wは、このブルーレイ。
 あの21世紀最強wの傑作テレビSF『なぞの転校生』(当Blog関連記事)で最もSF度の高かった(?)最終話の完全版が特典として収録されているという。
 もともと倍の長さだったものを縮めて放映されたとのことで、期待の一本。観たくて堪らないのですが、、、。これはレンタルには収録されていないんですよね??

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2014.06.23

■予告篇 天願大介監督『魔王』 なまず映画、あるいは第二の選択 第一弾

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なまず映画、あるいは第二の選択(公式HP)
 天願大介監督、最新作「魔王」が3月に公開されていた!
 何と今回は自主映画。 チラシに記されたコピーが刺激的。
 「この映画は映画館では観られません」「完全に狂ったサスペンス」、下の予告篇ともども、物凄く期待させる!
 そしてチラシにあるタイトルロゴは、絵本作家スズキコージによるもの。独特の呪術的魔王感が雰囲気を盛り上げますw。


魔王 予告篇 - YouTube

 "「映画」は死んだ。では俺はこれから何をすればいいのだろう"

 予告の中で示される惹句。
 天願大介のひとつの宣言がこの映画で示されているようだ。

アップリンク 初日舞台挨拶 - YouTube

 ここでもスピーチされている。
 「映画が生まれた時、映画館はありませんでした。映画は映画館で観るものと決まってるわけではない。」

天願大介監督、最新作「魔王」封切りに「これこそが映画」 映画.com"

"業界から追放されたらいつかまた自主映画を撮るつもりだった。追放される前に撮ろうと思ったのは、映画を取り巻く環境がかなり厳しくなってきたから。不自由な表現と自粛の嵐。そんな環境で、誰にも怒られない映画を作るのにそろそろ耐えられなくなってきた。俺が見てきた映画界の先輩はならず者だらけだったし、自分が今大学で教えている手前、自らやって見せないといけないと思った」"

 「不自由な表現と自粛の嵐」、詳細はどういうことが天願監督周辺で起きているのかわからないが、2011年の『デンデラ』以降、監督が演劇での作演出はあっても新作を撮っていなかったのは、どうやらこの辺の事情に原因があるようだ。
 2011年、震災と原発厄災の年。
 社会派の監督だけに、いろいろと想像してしまう。

◆関連リンク
シネマトグラフと僕 演出部参加作品『魔王』(天願大介監督)まもなく公開!
 スタッフリスト有。冒頭のチラシはこちらのブログから使わせて頂きました。
"なまず映画、あるいは第二の選択" 全国上映情報(公式HP)
 上映会の案内掲載。近くで観れないかな。
metro : Sarara Tsukifune * Yumiko Deguchi
 天願大介監督「妹と油揚げ」DVD化!!リンク先で通販できるようです。

Metro_dvd 自主映画上映会でかつて一度だけ観た幻の映画(^^)。僕も是非入手と思います。劇団metroで上演された天願脚本・演出の舞台『妹と油揚げ』もDVD化されてます。

ソルティはかた、かく語りき : さすがだな、柄本!
 映画:『魔王』(天願大介監督)

" 上映されたのは、アトリエ乾電池という名前の地下劇場。定員50名くらいか。入口で渡されたパンフレットに監督の言葉がある。

「 ここ数年、映画を取り巻く環境は激変し、映画の位置は変わってしまった。映画はもう特別なものではない。
 僕が大好きだった「映画」はもう死んだのだ。ではこれから何をすればいいのだろう。
 悩んだ末、辿り着いた結論は自主映画だった。もう一度自主映画を撮る。自主映画とは、誰にも頼まれていないのに勝手に撮る映画のことで、それが俺にとっての「第二の選択」だ。無前提に「映画」だからこうすると思っていたことを捨て、新しい方法を考えよう。」"

「アイディアについて」なまず映画、あるいは第二の選択
 (天願大介のなまずブログ 2014年5月7日)

"一寸ふり返ってみると
         今村昌平
「人間蒸発」は、そこでカッとなった私が、“真実”を何の虚飾もなく、あるがままに非ドラマとして画こうと試みたものである。  

  しかし、現実と非現実の間にある人間の真実をなんとか摘出しようと焦れば焦る程――つまり摘出の作業が“ドラマ”を画いてゆくことなので当たり前のことな のだが――私自身が、ドラマ的虚構の淵に沈みこんで行くのを如何ともし難く、金は無く、映画は果てもなく終わらず、何とかとりまとめてエンディングを出さ なくてはと、死ぬ程バタついたのである。
  恥ずかしいことだがそこで気が付いた。どうしてエンディングらしいエンディングを探すのか。一つの作品を、完成された完璧な一つの世界として提示しなけれ ばならないと考えることそのものが、大船調美学の限定を今もって私が信奉していることの証左に他ならないのではないか。
  現代では空中楼閣のように打たてられようとする合理主義や、科学技術と資本の偏重の下に、根源的な精神の非合理性というものが、全くわけの分らぬ無価値な ものとして無視されようとしている。更に錯綜し複雑化し、絶えず流動して止まることのない現実の矛盾の中に埋没した精神の非合理を取出して画くことが私の 仕事であり、それが最も切実な現代の表情を画くことだと思う。
  それは極めて困難な作業であり、オイソレと、所謂ドラマ的エンディングをつけて、はい出来ましたと提示出来るような性質のものではない筈である。
「にっぽん戦後史」はそんなつもりで作ったドキュメンタリイであり、「神々の深き欲望」は以上のような事を考え作ったドラマである。"

 天願大介監督が引用した今村昌平の言葉。長文ですがこれでも全体の1/4。リンク先で原文に当たって下さい。これを受けた天願監督の自主映画に向けた思いも読ませます。
天願大介 関連当Blog記事  Google 検索

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