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2014年2月2日 - 2014年2月8日

2014.02.06

■感想 長澤雅彦監督『なぞの転校生』岩井俊二 企画プロデュース・脚本

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なぞの転校生(公式HP)
ドラマ24 なぞの転校生(毎週ドラマを一週間無料ネット公開)

◆『なぞの転校生』第一話

"高校2年の岩田広一(中村蒼)は、幼馴染で同級生の香川みどり(桜井美南)と不思議な流れ星を見る。 その夜、広一は隣に住む一人暮らしの江原正三(ミッキー・カーチス)から「部屋に見知らぬ誰かが何人もいる」など奇妙なことを言われ戸惑う。翌日体育倉庫で着替えをしたみどりは、盗撮していた大森健次郎(宮里駿)を発見し揉めていると、突然幽霊らしき物体が!担任の大谷先生(京野ことみ)は生徒たちと現場 検証を始める。"

 一週間限定のネット放映で毎週観ているので、まずは三話分の感想です。Facebookで毎回観て書いた感想を掲載しますので、文体はその時の気分でばらついてますが、ご容赦を(^^;)。
 岩井俊二ファン、必見。高校生の描写がまさしく岩井ワールドになっている。
 それはダイアローグのデティルや何気ない仕草の描写によって醸し出されたものでファンには溜りません(^^;)。

 あと映像ファンのために以下素晴らしいポイントをメモランダムで。
・奇想映像ファンは冒頭だけでも試しに観てください。導入部からOP映像だけでもしびれます。
・映像が映すその光とそれを観た高校生の視認識の違いも、今後の展開に興味を惹かせます。
・ミッキー・カーチスがとてもいい味。ファンキーなボケ老人演技が素晴らしい。
・そして「ムー」ファン必見な展開w。主人公がSF研究会の会長で、ニックネームが「ムーくん」というのは何だかSFファンには複雑ですw。
・金田光(ちょっと違うかw)をまさかこのドラマで観ることになるとは(^^)!

 「なぞの転校性」が登場する次回予告。転校生の週末感漂うエキセントリックな描写、次回が楽しみ!

 長澤雅彦監督の映画は初めて観たのですが、特に冒頭と終盤の映像、緊張感のあるカメラワークでみずみずしい描写が心地よいです。

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◆『なぞの転校生』第二話

"ある朝、家を出た岩田広一(中村蒼)は隣の家から出てくる青年と出会う。青年は江原正三(ミッキー・カーチス)の孫の山沢典夫(本郷奏多)と名乗り、隣に引っ越してきたという。二人はアパートの通路でいっしょになるが、奇妙な行動を見せる典夫を広一は不審がる。するとそこに光る何かが現れ…!?その後、野球の試合をしていた広一の前に再び典夫が出現。野球の意味すら知らない典夫がピンチヒッターをすることになるが…。"

 しっかりSF!
 モノリスとミッキー・カーチスが最高に格好良い。
 インストール中の奇矯な姿と草野球の異化作用、そして未来の惨禍から逆照射して、美しい花と星空。長澤監督の映像も冬の空気のように澄んでいて、近来稀にみるSF TVドラマだと思う!

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◆『なぞの転校生』第三話

"岩田広一(中村蒼)と香川みどり(桜井美南)のクラスに山沢典夫(本郷奏多)が転校生として紹介され、昨日典夫に高校の存在を教えたばかりだった広一は驚 く。早速物理の授業で専門的な発言をする典夫だったが、次第に話はなぞめき出し…。その後、授業が始まっても教室に現れない典夫はなぜか理事長室に。親しげに寺岡理事長(斉木しげる)と会話する典夫だったが、理事長から衝撃的な事実を聞かされ絶句してしまう。"

 今回は、主人公ムー君wのSF研究会会長という設定が、いかんなく発揮されたH.G.ウェルズ & A.C.クラーク回(^^)。

 転校生山沢典夫によって語られる多元世界は、物理学者A.C.クラークによって(?)、知的物質モノリスが発明され(D1)、『解放された世界』でH.G.ウェルズが予言した、連鎖反応し爆発が止まらない原子爆弾のアイディアを、ハンガリー生まれの原子物理学者レオ・シラードがマンハッタン計画で実現した世界(D8)。

 SF研の部室で撮られている特撮映画「現代版 宇宙戦争」のミニチュアセットの前で語られる、破滅した世界の物語にかぶるショパンの「雨だれ」。そして「雨だれ」のない世界(D12?)。

 「DRS:DNA書換え手術」60兆の細胞の修復は、もしかしたらSTAP細胞を見いだした小保方晴子博士の発明かもしれない(D8?)。

 レイヤー上に重なる多元世界の結束点、東西山高校。
 ワンダーな世界が金曜深夜にTVに現出しています。

◆関連リンク
 第三話のSF度が嬉しかったので、以下、関連リンク。

・ハーバート・ジョージ・ウェルズ - Wikipedia

"原子爆弾
 小説『解放された世界』は、原子核反応による強力な爆弾を用いた世界戦争と、戦後の世界政府誕生を描いた。核反応による爆弾は、原子爆弾を予見したとされる。ハンガリー出身の科学者レオ・シラードは、この小説に触発されて核連鎖反応の可能性を予期し、実際にマンハッタン計画につながるアメリカの原子爆弾開発に影響を与えた。

国際連盟
 第一次世界大戦中に論文『戦争を終わらせる戦争』を執筆。大戦後に戦争と主権国家の根絶を考え、国際連盟を樹立すべく尽力した。しかし、結果的に発足した国際連盟はウェルズの構想とは異なり国家主権を残していたため、『瓶の中の小人』という論文で国際連盟を批判している。のちに発足した国際連合も同様に批判した。

日本国憲法
 ウェルズは日本国憲法の原案作成に大きな影響を与えたとされる。特に日本国憲法9条の 平和主義と戦力の不保持は、ウェルズの人権思想が色濃く反映されている。しかし、ウェルズの原案から日本国憲法の制定までに様々な改変が行われたため、憲 法9条の改正議論の原因のひとつとなっている。またこの原案を全ての国に適用して初めて戦争放棄ができるように記されており、結果として日本のみにしか実現しなかったことで解釈に無理が生じたと言われている。"

H・G・ウェルズ「解放された世界」書評 -- 慶應義塾大学SF研究会.

"本作は旧態依然とした社会体制からの解放の物語である。 この解放は大科学者ホルステンが原子力エンジンを1953年に実用化したことに始まる。このホルステン=ロバーツ・エンジンは革命的と言えるほどに安価な 電力供給を可能にし、わずか数年で既存の動力を全て駆逐する。その一方で、この急激な変化は既存の経済や産業に大きな打撃を与え、この経済的混乱の最中の 1956年、世界は全面戦争へと突入していくのである。この戦争に決着を付けたのは他ならぬ原子爆弾である。このカロリウムを原料とする原子爆弾は全世界の200もの都市に落とされ、ほとんどの国家は壊滅状態に陥ってしまう。そしてこの地球規模の破局の閉幕として、イタリアの片田舎で各国の指導者が集まり、世界政府の樹立を宣言する。"

レオ・シラード - Wikipedia.

"生物学の道をほとんど選びかけていた1933年9月、シラードはロンドンで著名な物理学者アーネスト・ラザフォードが行った講演の新聞記事を眼にした。ラザ フォードはそこで、原子核の秘めたエネルギーを工業的規模で解放するのは絵空事 (moonshine) であると説いていた[46]。この記事は、彼にベルリンで読んだウェルズの SF『解放された世界(英語版)』(1914年)[47]を思い起こさせた。そこでウェルズは逆に原子エネルギーの開発とそれによる核戦争の勃発を予見していた。これらをきっかけにシラードは原子エネルギーについて終始考えを巡らせるようになった。ある日、ロンドン・サザンプトン通りの交差点で信号待ちをしている間に、前年発見された素粒子中性子による連鎖反応の理論的可能性に不意に思い至った。電気的に中性な中性子は容易に原子核に衝突させることがで き、もしそれによって複数の二次中性子を放出するような種類の原子が存在すれば、莫大な核のエネルギーが放出されることになる。"

前奏曲 作品28の15「雨だれ」 ショパン - YouTube
 そして私たちの世界に存在する「雨だれ」

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2014.02.04

■感想 彫刻家 名和晃平「KOHEI NAWA|SANDWITCH」展 @表参道 GYRE

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GYRE

"『KOHEI NAWA | SANDWICH』
会 期 : 2013年12月8日(日)- 2014年2月16日(日)
時 間 : 11:00 - 20:00
主催   GYRE 企画・制作 SANDWICH 協力   JTQInc.、HiRAO INC"

 東京出張の折に、名和晃平の個展を観てきました。
 コンパクトな展覧会でしたが、映像を多用し、密度の高い個展でした。

 作品としては、まず入り口に「Trans-Trophy(Flora)」(2013) 。紫の金属光沢で扁平の球体の集合体トロフィー(下右の写真)。この金属光沢が奥の深い風合いを持っていて、いつまでもいろんな角度で眺めていたくなる魅力的な作品。

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 そして「PixCell-Deer #35」、鹿の剥製に無数のガラス球。
 こちらは、製作中のオブジェで、鹿の剥製が「映像の細胞」に置き換わる、まさにその過程を展示したもの。別のコーナーで観られる制作ドキュメント映像から、剥製の表面に接着剤でガラス球体が貼付けられる様子がわかる(この記事のトップに引用した写真がその作品)。
 以前も京都造形大ULTRA FACTORYでこの<PixCell>と名付けられたシリーズの別作品を観たことがあるのだけれど、何回観ても、ガラス球の奥の毛皮のテクスチャーがレンズ効果で拡大して観察でき、そして角度を変えると見え方が大きく変わっていく様は圧巻。ものの質感というものを(この場合触感か…)、視覚で認識させるというか。レンズで拡大された表面がディテイルの映像として様々な様子に眺められることで、視覚が触覚に変異しているような不思議な感覚が味わえる。
 会場は撮影禁止だったのだけれど、例によってw、3Dハンディカムでこの質感は持って帰りたいと思った。

 「PixCell-Serrow.eXe」(2011)
 こちらは<PixCell>シリーズの貍(?)。各ピクセルから覗く獣毛の質感はこちらも同等。

 「Manifold Model」(2013)
 あの韓国に建造された高さ13m 幅16m 奥行12mの巨大金属彫刻の1/30モデル。いずれ実物を眼にしたいのだけど、韓国は遠い。この巨大な不定形物体、ミニチュアで観ても迫力がある。実物はいかばかりのものであろうか。
 以下に制作過程の動画が公開されているので、ご興味のある方は是非フルスクリーンで御覧ください。

▶ Manifold by KOHEI NAWA - YouTube

ARTIST : Kohei Nawa (b.1975, Japan) TITLE : Manifold YEAR : Dec 2010 - June 2013 MEDIA : Paint on Aluminum SIZE : 13(h)x 15(w) x 12(d) m WEIGHT : 26.5 ton approx. PRODUCTION & CONSTRUCTION : Kohei NAWA | SANDWICH, FLAT ltd., SCAI THE BATHHOUSE DOCUMENTARY FILM : Aoki Kenji

 デジタルクレイツール "Geomagic Freeform"によって名和の頭の中のイメージが、まずデジタルデータとしてシリコンの仮想空間の中に描かれる。そして発泡スチロールで現実空間に実体化し、アルミ鋳造で巨大な金属彫刻が韓国の地に現出する。

 展示は、その他、名和が作品のテクスチャに使用している様様なテイストの物体群とか、小規模な作品が十数点。

 実体の作品に加えて、今までの名和の展覧会とその制作風景の映像が会場のスクリーンで上映されており、こちらも見どころたっぷり。
 愛知トリエンナーレの「Foam」以外、いずれも観たかったけれど行けなかった展覧会なので、制作風景等とても興味深く鑑賞した。動画で紹介された展覧会は以下。

 

 「名和晃平 ─ シンセシス 展:KOHEI NAWA - SYNTHESIS」
 「KOHEI NAWA - TRANS」(2012 韓国 ARAID GALLERY)
 「KOHEI NAWA - TRANS|SANDWITCH」(2012 阪急梅田ギャラリー)
 「Biota (Fauna/Flora)」(2013 犬島 家プロジェクトF邸)
 「Manifold」(2013 韓国 アラリオスカルプチャーガーデン)
 「Foam」(2013 あいちトリエンナーレ)

 特にもう観たくてたまらない巨大金属彫刻「Manifold Model」の(上の引用動画と別だったと思う)制作映像は圧巻。発泡スチロールから型を取り、鉄(アルミ??)で作られた16mの巨大な不定形の物体が溶接とグラインダで完成していく様のダイナミズムには映像だけでも息をのみます(^^)。

◆関連リンク
SANDWICH
 本個展のテーマにもなっている名和晃平のスタジオプロジェクトのページ。
『KOHEI NAWA-SANDWICH』
 こちらはプロジェクトの作品群を名和の文章で紹介した作品集。読み応え/見応えあります。ファン必見。

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2014.02.02

■情報 マンタム個展「 記憶の残骸物とそれを照らす為の月」@名古屋大須 sipka(シプカ)

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マンタム個展「記憶の残骸物とそれを照らす為の月」 | 名古屋・大須のアクセサリー・セレクトショップ・sipka-シプカ-
sipka official weblog

"2014年2月5日(水)〜3月16日(日)
(略)
 死より生まれる新たな文化をコンセプトに有機物(動物の死骸)と無機物(骨董)を生み出されるマンタムの作品群はグロテスクな中にもプリミティヴな力強さと奇妙な美しさを感じさせます。

 名古屋では約2年振りとなる今展示「記憶の残骸物とそれを照らす為の月」ではアーティスト・マンタムの原点であるシュルレアリスムに立ち返り、新たに作り起こされた作品の数々と、作家自身による骨董や廃材を組み合わせた独創的な空間を体験して頂けます。

「マンタムとシュルレアリスム」シュルレアリスムとは何か。
                   文・画家 磯貝剛氏

超現実(シュルレエル)とは、私達が何となく現実と思っている感覚では捉え損ねる現実である。

境界があって、その境界のどこかにある入り口をくぐってたどり着く異界ではなく現実と地続きに存在する。

つまりシュルレアリスムは幻想の世界を紡ぐことではない。

マンタムのシュルレアリスムを見てみよう。

例えばまず現在Sipkaに常設されている「永久機械」

水桶の中に水が滴り落ちはすれど、一向に桶の中の水嵩は増す気配がない。
この機械は、我々に「現実を推し測るときの物差し」自体を疑わせる。
シュルレエルを直截的に現すのではなく「何となくの現実」(レエル)を疑わせることで、超現実(シュルレエル)を示唆している作品とは言える。

文学から始まったシュルレアリスムは、アンドレ・ブルトンの自動記述の実験によって超現実を発現させる事を目指した。
美術のシュルレアリスムは「デペイズマン」と呼ばれる手法を使った。

デペイズマンとは「国を追放すること」。
つまり事物を本来あるべき場所ではない別のところに配置することである。「本来ある場所」と言う主観的価値から切り離し、オブジェ(客体)化させるという試みである。

しかし、マンタムの作品は、関連性のない二項が思いがけない結びつきをしているように見えて、そこには物語により必然性がもたらされている。よってオブジェでなければ、気まぐれな偶発事故でもない。

同じくSipkaに常設されている「オリンピア」に眼を向けてみれば、伽藍堂で中に鳥が詰め込まれていることの必然性に気付かされるだろう。

更にマンタムの書く物語だが、これはただの空想(ファンタジー)だろうか。

書籍化された「鳥の王」は、2011年の東日本大震災の津波の被害や原発事故による放射性物質の拡散を受けて、マンタムが書き上げた。
現実との関わりから生まれた、現実に対する確信とも呼べる「予感」に立脚して書かれている。浮き草のような空想ならば、レエル(現実)との関わりを持たず、悲痛な現実からの「逃げ場」としてのみ機能するが、そうではない。

物語においてもレエルとの連続性は失われない。
むしろマンタムのシュルレアリスムは、オブジェとしてだけあるシュルレアリスムより、よりレエルとシュルレエルの紐帯を顕著に示すものであるように思われる。

参考書籍「シュルレアリスムとは何か」巖谷國士"

 とても長い引用ですみません。ただ素晴らしい紹介文であったため、一部引用だけではその本質の魅力を伝えられないと考え、大部分を引用させて頂きました。これを書かれたのは、sipkaのことり隊長 (kotoritaichou)さんによれば、画家 磯貝剛氏

 2年ぶりに名古屋でマンタムさんの個展がいよいよ今週、開催される。
 今回のテーマは、「シュルレアリスム」ということで、ますます期待が高まる。前回の個展「錬金術師の遠望」は、僕も訪問しハイビジョンハンディカムで動画も撮らせて頂いた(過去記事 レポート動画)。
 その際にマンタムさんと御話もさせて頂き、シュルレアリスムとの関係も少しだけ御伺いした。以下の記事でこんな風に書いたこともある。

感想 マンタム『鳥の王 ー Král o ptácích』

" 本書(マンタム著『鳥の王 ー Král o ptácích』)に付属するカードに、マンタム氏のファンでもある、チェコのシュルレアリスト ヤン・シュヴァンクマイエルの言葉が記載されている。

"マンタム氏のオブジェを見ていると、「ミシンとコウモリ傘との、解剖台の上での邂逅のように美しい!」という、ロートレアモン伯爵が遺した名句から飛び出したような気がしてならない。 "

 名古屋のSipkaの個展の際に、マンタム氏と一度だけ話をさせて頂いたことがある。
 その際に印象的だったのは、シュヴァンクマイエルの作品について、マンタムさんの作品とは異なり物語は付随していないですね、と尋ねた僕に対して、シュルレアリスムと物語は相容れないものだ、という言葉。まさにシュルレアリスムの根幹に関わる言葉で、、、。(その時の記事へのリンク 感想 マンタム個展 「錬金術師の遠望」)"

デペイズマン - Wikipedia

" デペイズマン (dépaysement) とは、シュルレアリスムの手法の1つ。この言葉は、もともとは「異郷の地に送ること」というような意味であるが、意外な組み合わせをおこなうことによって、受け手を驚かせ、途方にくれさせるというものである。文学や絵画で用いられる。
 19世紀の詩人ロートレアモン伯爵の次の詩句(「マルドロールの詩;Chants de Maldoror」より)を原点にしているといわれる。

「解剖台の上でのミシンとこうもりがさの不意の出会いのように美しい。」(日本語訳)"

 上のsipkaさんの引用文に出てくる「デペイズマン」は、シュヴァンクマイエルが、正にマンタム氏の作品を評して引用したロートレアモンの言葉を原点にしている、ということである。
 物語を背景に紡いだ上で制作されるマンタム氏のオブジェ。シュヴァンクマイエルの自動書記的なシュルレアリスムとの違いを念頭に置きながら、今回の展覧会を楽しみに待ちたいと思う。
 今度は、前回からアップグレードしたw、3Dハンディカムによって、名古屋大須のレアルな魔空間に現出した超現実を捉えてきたいと思う。立体物への没入を可能にする立体映画装置は果たしてシュルレアルな空間を封じ込めることが可能なのだろうか。(^^;)

マンタムさん公式ブログ、sipkaのことり隊長 (kotoritaichou)twitterより作品紹介
 作品の写真と、それにまつわる物語が語られています。
「 Lebka konjugát 」
「処刑機械」

◆関連リンク
マンタム(田村秋彦)(mantamu)さんTwitter
 こちらで今回の個展制作中の様子が少し語られています。

 マンタム個展「感情の為の機械」A STORY TOKYO - YouTube
 2013年10-11月 A STORY TOKYOでの個展動画。

"http://heavenscafe.net/?mode=grp&...
「感情の為の機械」 Mantam Exhibition
18 fri. Oct. - 12 Tue. Nov. 2013
A STORY TOKYO SHINJUKU
会場音楽 Közi(ZIZ / XA-VAT / EVE OF DESTINY / ex.MALICE MIZER)

・感情の為の機械 REM
・溶けた月
・水晶灯
・MANT V2
・6T 麗子 #3

2010年10月 パラボリカ・ビスで最初の個展 「錬金術師の憂鬱」を開催
2011年9月 名古屋Sipka「錬金術師の遠望」
2012年6月 パラボリカ・ビス『夜 歩く犬―崩れた塔に向かう郷愁 』
2012年9月 大阪月眠ギャラリー「畜骸曲舞団」
2013年5月 パラボリカ・ビス 「 残骸に在るべき怪物 」"

磯貝剛-ISOGAI TSUYOSHI- 名古屋 作家(公式HP)
磯貝 剛 (Tsuyoshi_Isogai)さんTwitter

当Blog関連記事 名古屋での前回個展のレポート
感想 マンタム個展 「錬金術師の遠望」@アクセサリーセレクトショップ Sipka Mantam Exhibition Distant View of an Alchemist
動画 マンタム個展「錬金術師の遠望」@Sipka

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