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2015.07.15

■感想 ジョージ・ミラー監督『マッドマックス 怒りのデス・ロード : Mad Max: Fury Road』


Mad Max: Fury Road - ALL FLAMETHROWER GUITAR SCENES! (NEW MOVIE SCENES) - YouTube

 実は、恥ずかしながらマッドマックスシリーズ初見。
 汗臭いイメージwと、破滅後の世界を描くいつものやつかみたいに思って食わず嫌いだったのですが(^^;)、、、本作の凄い評判に、過去作一本も観ないまま急いで劇場へ行ってきました。観たのはReal Dで3D 吹き替え版。(凄い評判の代表格はライムスター宇多丸のムービーウォッチマンでの評、アカデミー作品賞&カンヌパルムドールレベル、映画の革新という絶賛)

 まさに今までの不明を強く恥ました。
 超絶アクションの
過激なつるべ打ちと、廃墟の静謐。緩急自在に、まるで映像の神が降りたかの様な画面に見入って、興奮して映画館を出ました。

 
イモータン・ジョーのカルト宗教ともロックバンドへの熱狂とも似た、ウォーボーイの価値観の描写。ジョーへの貢献を実現し英雄的な死を遂げられることへの無常の喜び、死の直前の銀スプレー。そんな描写の数々は、近頃比類なき、悪を画面に表出させていました。

 そして退廃的な砂漠の世界に置かれた純白のスーパーモデル。ここで描かれるフェニミズムのストーリーが、母乳が飲料として絞りとられる異様な世界の中で、人物達に奥行きを与えて、深みをもたらせています。

 そんな世界の、ジョーの砦と自動車群のスチームパンク的描写、そして時々挟まれる静かな世界の佇まいのアート的画像。汚染された沼地となった緑の地を行く高い脚の生物、頭上を越える放送衛星とテレビのあった時代への郷愁。

 白眉は冒頭に引用した動画の火炎放射ギターの男 コーマドーフ・ウォーリアー。
 関連リンクにwikiに書かれた設定を紹介したが、潜在眼球症候群と実母の頭部の人肉製マスクとか、ガソリンを噴出し炎を吹き出すエレキギターとか、映像をパンクに魅せる設定の数々にもしびれます。(観終わった僕の頭の中には、あのエレキの音と並行して、なぜかBLANKEY JET CITYの「ガソリンの揺れかた」が鳴っていたのですw)

 こうしたパンクなビジュアル、「スチームパンク」ならぬ「ペトロリアムパンク」wなんて言葉をイメージしてました。ガソリン臭に充ちたパンクアート。
 そうした装具等のSFアート面でも特筆すべき映像だったと思います。美術としてはジャン=ピエール・ジュネ,マルク・キャロ監督の傑作『ロスト・チルドレン』レベルかと。

 立体映像は、ステレオDの2D-3D変換のようですが、今回、かなり前方で観たので、臨場感が半端ない。俯瞰からの接近映像を多用したパキパキにエッジの効いた画面が、3Dの仮想空間として提示され、自分がまさに入り込んだような錯覚をもたらしていた。だけど、奥行き描写ではいくつかすごいと思うシーンがあったけれど、この映画の迫力は、立体映像としてのそれではなく、カメラワークとかフレームワークがもたらす2D映像そのものの力なのでしょうね。

◆関連リンク
Abbie Bernstein, 矢口 誠
 『メイキング・オブ・マッドマックス 怒りのデス・ロ-ド』


Mad Max: Fury Road: Full Behind the Scenes Movie Broll - Tom Hardy, Charlize Theron - YouTube
 俯瞰から対象に肉薄していくカメラの動きが確認できる。
"コーマドーフ・ウォーリアー Coma-Doof Warrior 

"イモータン・ジョーの養子の息子の1人で、ジョーの武装集団「ウォーボーイズ」の1人。火炎放射器付 きのエレキギターとサウスポー・エレキベースのダブルネック・メタル・ボディでディストーションを響かせたパワー・コード・リフ奏法を行う。潜在眼球症候 群と思しき障害を持ち、眼窩は皮膚となっていて両瞼が無い。実母の頭部の皮を剥いだ人肉製マスクで顔を覆い、赤い服を着ている。ドーフ・ワゴン(Doof Wagon)と呼ばれる、スピーカーのトラック全面に据えられた舞台から伸縮ロープに吊るされた状態で火炎放射器ギターを操る。幼少期に音楽家の母親の下 で盲目ながら音楽家としての才能を持つ天才児として幸せな環境で育ったが、何者かの攻撃により母親が殺害され、斬首された母親の頭部が彼の膝に落ちてき た。そして母親の頭にしがみ付いていた現場をジョーに発見され、ジョーの養子として迎え入れられ、闘いのミュージシャンとして育てられる。"

緊急開催! マッドマックス 喋りのデスロード!!!!(2015/7/3配信) - ぷらすとブログ

"合成シーンでもなるべく本物を撮ることで出るリアリティも見どころ。

今普通の映画ならCGでやるよね、というところはほ ぼ実写で撮って、細かいところをデジタルで治すのが基本。車がジャンプするシーンも実写で、後ろにいるトレーラーが後からの合成。ふつう飛んでいる方が合 成かと思いがちですが、あくまでリアリティを出すための合成なのです。一方、大きい砦は無理に組もうとすると逆にチープになるためCGに。本当に見せたい ところは本物のリアリティで魅せ、CGの豪華さも上手く利用することで、画面全体がリッチになっているのです。

そして更に驚くべきは、脚本ではなくストーリーボードで進められたことと、順撮りであること!シンプルな構成ながらあれだけ練り込まれたシナリオを脚本も無 しに撮ったと言われても、にわかには信じがたいもの。ですが、それも順撮りだったからこそ、話が混乱しなかったのかもしれません"

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