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2016年7月3日 - 2016年7月9日

2016.07.06

■動画 ジェシー・カンダ監督 ビョークPV「マウス・マントラ」björk "mouth mantra"


björk: mouth mantra - YouTube

"björk: mouth mantra taken from the album vulnicura

director, editor, post production: jesse kanda

music: björk
produced by: prettybird
exec producer/producer: juliette larthe
head of production: margo mars
producer: hannah may"

 ビョークのPVが凄い。強烈なので僕は全篇をまだ正視できませんw。視聴は御注意を。自己責任でお願いします。
 今回はこのPVを作ったジェシー・カンダ監督作品について簡単にご紹介します。
 まずは日本語での情報はほとんど出てないですが、以下のサイトで紹介記事がありましたので、引用させていただきます。

これが世界のエグさの最先端!ジェシー・カンダの閲覧注意なMV – 音楽WEBメディア M-ON! MUSIC(エムオンミュージック)

" 最後はアイスランドが世界に誇る歌姫、ビョークの最新アルバム『ヴァルニキュラ』に収録されている「mouth mantra」。なんか、キ、キモいんですけどー!!
 同曲は3年前の声帯ポリープの除去手術で、一時的に声を失ったビョークの心境がテーマ。ジェシー・カンダは特製カメラで、大胆にも「歌っている最中のビョークの口の中」を撮影しているのだ。 ズームが多用された口内は、とにかくグロテスク!
 そこにジェシー・カンダが加えた色の反転や回転の編集により、この世のものとは思えないほど恐ろしい映像に仕上がっている。一度は観ておくべき、世にも奇妙な「口内ミュージックビデオ」である。"

ビョーク『ヴァルニキュラ』

150306_bjork_02

 左はそのビョーク『ヴァルニキュラ』のジャケットイメージ。
 なんとも壮絶な身を切るようなビョークの姿勢が感じられる。

 このアルバムの最後を飾る曲が「mouth mantra」である。
 そのPVの刺激的な内容には、まさにこのビョークの強い想いが反映されているのではないかと想像できる。

 

ビョークの新譜『VULNICURA(ヴァルニキュラ)』に思うこと | 編集部ブログ | mi-mollet(ミモレ) | 講談社.

"このアルバムは、長年連れ添った最愛のパートナー、現代美術家のマシュー・バーニーとの離別、絶望、家族崩壊からの傷の癒えがテーマになっています。"

 マシュー・バーニーとのいきさつ、僕はよく知らないのだけれど、この経験が『ヴァルニキュラ』に強く影響しているのは間違いないだろう。われわれはこの音楽と映像から、そのビョークの経験を想像するしかない。

音楽の発明家、Björkインタビュー:「VRはライブすら超えるかもしれない」 : ギズモード・ジャパン
 こちらのヴァーチャルリアリティについての、ビョークのインタビューがとても興味深い。VRと身体のリアル、この関係について、とても強い関心を持っているアーティストであることがよくわかる。冒頭のPVはその志向が強く反映されたもののようだ。

 そしてそのPVを監督したジェシー・カンダについて、前述のM-ON! MUSICで紹介されている。

これが世界のエグさの最先端!ジェシー・カンダの閲覧注意なMV – 音楽WEBメディア M-ON! MUSIC(エムオンミュージック)

" ジェシー・カンダは、カナダ・バンクーバーのビジュアルアートデザイナー。3Dデザインやアニメーションを専門とし、超現実的でユニークな映像作品を作ることで有名だ。 彼の知名度を世界的なものにしたのは、1990年生まれの若き天才トラックメイカー/プロデューサー・アルカと制作した数々の作品である。"

Jesse Kanda(公式HP)
 ジェシー・カンダ(もしかして日系の方でしょうか?神田?)監督の公式HPに、動画やCGイラストの各種作品が掲載されています。その中から僕が興味深かったものをいくつか引用掲載します。


Arca x Jesse Kanda — Fluid Silhouettes - YouTube.
 こちらも異様な人体の変容です。この動画のサムネイルは、このブログでも時々紹介する日本のアーティスト加藤泉氏の作品をどこか思い出させるプリミティブな雰囲気があります。この色彩のタッチがどこか共通項を感じます。


FKA twigs - How's That - YouTube.
 こちらは日本アニメ(金田伊功)の影響もありそうなシャープな人体変容。金田伊功の人がヒカリのようなものに変容する動画を、3D-CGで再現したものの様に見えます。


HBA GALVANIZE BY WENCH - YouTube.
 こちらは爆発を美しく表現しています。この橋の爆発は実写なのかCGなのか。
 なかなか多彩な監督ですね。今後も新しい作品、楽しみにしたいと思います。

◆関連リンク
・Arca & Jesse Kanda、東京・大阪にて来日公演 » UNCANNY.

"「TAICOCLUB’16」出演で来日するArcaとJesse Kandaが、東京・大阪にて来日公演を行う。大阪公演は、6月10日、CIRCUS OSAKAにて、また、東京公演は、「TAICOCLUB’16」のオフィシャルアフターパーティとして、6月11日にWOMBにて開催される。詳細は、 各会場のホームページにて。"

 盟友Arcaとこの6月に来日されていたようです。これは覗いてみたかった。
Jesse Kanda (Facebook)

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2016.07.04

■感想 ジェームズ・ボビン監督『アリス・イン・ワンダーランド〜時間の旅〜』Alice Through The Looking Glass


Alice Through The Looking Glass - In Theaters May 27! - YouTube

 ジェームズ・ボビン監督『アリス・イン・ワンダーランド〜時間の旅〜』を7/7にオープンした名古屋イオンシネマ大高のIMAXシアターにて、3D字幕版で観て来た。素晴らしい傑作、ワイドスクリーンバロックなアート映画であり、そして時間SFな幻想映画。

 実は、ティム・バートンが監督した前作にガッカリして続篇は全く観に行くつもりではなかったのだけれど、巨大スクリーン3D好きの血が騒いで、そのこけら落しの7/7、どうしてもIMAXを観たくなって、作品としては今イチと思いながらも、会社帰りに本作を観賞。

 そしたら何と前作の不調(物語も映像も)をはるか後方に抜きさる鮮烈な映像体験が待っていた! 予告篇をチラリとしか観てなかったのだけれど、前作に近いヴィジュアルに見え、全く期待してなかった。ところがあにはからんや、至るところに眼を見晴るヴィジュアルが横溢し、一大アート世界がIMAXの巨大スクリーンに乱舞したのだ!

20051008092652side

 アートの一端を示すとまずあのマニエリスムの代表的画家 ジュゼッペ・アルチンボルドへの素敵なオマージュ、そして「狂えるマーティン」の異名を持つという崩壊の画家ジョン・マーティンの様な破滅する世界の美(上の引用画参照)。
 そしてティム・バートン独特のキャラクタと衣装の、パンクでゴスな美の集大成的な赤の女王イラスベスの魔城。

 そこにクライマックスとして用意された映像、時間テーマSFが描いてきたパラドックスの先のあの崩壊シーンが、今までたぶん一度も映像化されたことのないレベルで眼前に展開する。大海原のイメージを使った時間旅行のシーンと相まって、それは見事な破滅が描かれる。

 前半、前作をなぞるくらいのヴィジュアルなのかと鷹をくくってた私が未熟でした。ティム・バートン監督、ごめんなさいと心の中で謝っていたのだ。これはティム・バートンアート映画のまさに到達点かと思っていた...のだが…。

 さらにエンドロールで驚いたのは、何と監督はティム・バートンではなかった! そうなのです、ほとんど興味のなかったこの映画、僕はバ―トンが監督だと思い込んでいたのです。恥の上塗り(^^)。それにしてもイギリスの新鋭監督のジェームズ・ボビン、今後にも大いに期待です。

 観終った直後の盛り上りの勢いでちょっと持ち上げ過ぎの感はありますが(^^)、全く期待してなかったための眼の狂いもありますので、話半分くらいで聞いて下さいww。

 というわけでIMAXの出来を観に行ったはずがそんなものはどうでもよくて、作品そのものに惚れて帰ってきたのでした。スクリーンは巾19m×高さ10m程で、109シネマズ名古屋より(感覚的には)縦方向が短い。加えて最前列とスクリーンの距離が、大高の方が3座席ほど離れているため、臨場感では109シネマズの勝ちかな、と思ったのでした。

PS.ヴィジュアルばかりの感想になりましたが、マッドハッターの衰弱した姿に見る初期ティム・バートン的キャラクタ造形、そしてサシャ・バロン・コーエンのブラックコメディアンな演技の素晴しさ、物語の骨格、どれも前作を遥かに凌駕してると思うのは僕だけか…。

◆関連リンク
IMAXシアターでの映画体験を自宅で楽しめる「IMAXプライベートシアター」 - GIGAZINE

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