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2016年9月18日 - 2016年9月24日

2016.09.21

■情報 芸術暗黙知の言語化 「森山威男 スイングの核心ー1970年代日本におけるフリージャズの創造」

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森山威男 スイングの核心ー1970年代日本におけるフリージャズの創造 | 先端芸術表現科|Intermedia Art

" 70年代のジャズシーン、日本に出現した特異なフリースタイルとは、いかなる身体性をそなえていたのか。
 山下洋輔トリオのドラマー・森山威男本人が、若き日の実験を語り、実際の演奏でフリージャズの核心を伝える実践的講義を行います。"

KAKEN — 森山威男のフリースタイル奏法のデジタルアーカイブ作成および対話を通じた分析と考察

"ジャズドラマー 森山威男氏が「山下洋輔トリオ」在籍時に編みだし、世界的な評価を得たフリースタイルの演奏技術は、現在は継承する者もなく、当人の身体に暗黙知として埋め込まれたままとなっている。"
" 森山氏単独の演奏と分析を撮影することまでが初年次の課題だったが、それは夏に終了し、その後に予定外の山下氏・坂田氏とのデュオを収録することができ た。今回の研究目的を超えることではあるが、デュオ映像を収録したことだけでも大きな研究成果であり、音楽界にとっても貴重な貢献ができたと考える。"

 毎年参加している「森山威男ジャズナイト」で告知されていた興味深い講演。
 音楽の分野では、芸術の暗黙知の言語化がこのように進められているのですね。この講義、聴きたいです。

 凄まじい勢いで自由に奏でられる森山ドラム。その秘密が解き明かされようとしています。山下トリオの映像記録から何がわかってくるか、今後の研究もとても楽しみです。

 音楽だけでなく映像の分野でもこうした暗黙知の言語化という研究は今後ますます重要になるように思います。
 例えば、アニメーターの暗黙知もこうした研究が望まれます。
 もし金田伊功氏の在命中に詳細なインタビューとあのアニメートの技が暗黙知から言語化され解析されていたらと残念でなりません。言語化されていたら、天才の仕事は何らか次代に引き継がれ、その作画芸術の遺伝子は、引き継がれていたのではないか。金田モドキという作画は世に多いですが、その本質から離れている形式的な模倣のように観えます。あの作画の本質を正当に引き継いだアニメートをどこかでみたいと思うのは僕だけでしょうか。

 また監督としてでなく、あの独特のリズムを持った動画作画家としての宮崎駿氏のアニメートについても、いろいろ制作中の映像は残ってますが、今のうちにNHK Eテレの漫勉のような、その描き方を映像と本人のインタビューから紐解くようなアプローチが望まれます。

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2016.09.18

■邪推 『シン・ゴジラ』は、由比ガ浜 から 東京電力 福島第一原子力発電所を目指していた

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由比ガ浜海水浴場 から 東京電力(株) 福島第一原子力発電所 - Google マップ

 シン・ゴジラの進行ルートについて、何故「東京駅/皇居」を目指すのか、というのをつらつら考えているのですが、ふと思いついて、東京電力 福島原発を目指していた経路の途中にたまたま「東京駅/皇居」が存在した、という可能性を検証してみました。

 上陸地点と言われている由比ヶ浜から原発を目指してひたすら進むとその直線上に東京駅/皇居があるのではないか、と。
 結果はピッタリ直線でないものの、ほぼ直線上であることがわかりました(赤線はGoogleマップに追記)。
 またGoogleの徒歩経路検索では、福島原発を目指してほぼ東京駅を通過する(下図 拡大地図の連続した青丸を参照)経路を、ゴジラに指し示していますw。

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 牧悟郎元教授の「修羅」が、彼の妻の悲劇に由来するとして、それが福島原発事故に関係するものだったと仮定。
 牧悟郎は、放射能を感知してそちらに向かうようなこの生物の習性を利用して、シン・ゴジラを福島原発へ向けて東京湾で解き放った。東京湾で開放すれば、巨大不明生物は原発事故現場へ直進するコースを選び、東京都心部を破壊した上でそこへ向かうことになる。

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 ゴジラが明確な目的地を持つ、というのはあまりに人工物的で違和感があり、不気味な生物がその習性でただ無目的に進行する、その生物の習性を利用して牧元教授が復讐を図った、という設定の方が相応しいように考えられるので、この仮説もありえるのではないかと(^^;)。

 この映画の時代、原発の放射能がゴジラの感知機能に引かかるほどのレベルか、という問題はありますが、、、そうした想像も可能性はありますね。、、、となると続篇は解凍したシン・ゴジラ第五形態が原発を目指すことになるのか、、、??

◆関連リンク
ゴジラは庵野自身であり、現天皇でもある:日経ビジネスオンライン

"ゴジラとは一体?
 色んなものでありうる。日本人の「無意識の器」みたいな存在だといってよい。

『シン・ゴジラ』には、ほぼ悲惨な姿の死体、負傷者が出てきません。1度だけ瓦礫の下に埋もれた犠牲者が見えたという話がありますが、それも、血は流れ ず、身体の一部が見えるだけのようです。これは災害時の日本のテレビ・新聞報道を正確になぞった表現ですね。明らかに意図的な演出でしょう。ではこれはな ぜか。死者たちと負傷者たちはどこにいったのか。日本の主要メディア・エンターテインメント界の表現は、いまや自主規制の極致にあり、見えない文化的コー ドの制圧下にある。

 死体はいっさい出てこない。血もどこにも流れない。汚濁、見たくないものは全部、視界から隠され、抑圧されている。その抑圧されたものが全部、ゴジラに集約されている。そしてそのゴジラが、すべての画面に現れないものの体現者として、大量の血を流し、苦しみながら歩む。"

 この加藤典洋氏の分析は興味深いです。
 無意識の器として、ゴジラは日本人にとっての「天皇」でもあると解釈されています。ゴジラが何故「東京駅/皇居」を目指したか? 何故なら彼は「天皇」だから、、、と典洋氏は直接書かれてはいませんが、この説から読み解くこともできます。
 いろいろシン・ゴジラ論を読んでいますが、「東京駅/皇居」を目指した理由について書かれた最も鋭い評論だと思いました。

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