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2016年12月4日 - 2016年12月10日

2016.12.05

■感想 プレイステーションによるヴァーチャル・リアリティ体験 PlayStation®VR

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 プレイステーションVRをソニーショップの体験会で予約して、発売日の10/13に購入しました。しばらくいろいろなコンテンツを試してみたので感想簡単にまとめてみます。僕の結論は、最後まで読んで頂ければ分かりますが、臨場感は相当に興味深いけれど、今一歩映像の高精細の飛躍がほしい。少し残念ではありますが買うのは待った方が良いかな、というものです。ソニーの野心的な試みには大拍手なのですが、VRの普遍的な普及のためにはさらなる進化を期待したいと思います。

『シン・ゴジラ』スペシャルデモコンテンツ for PlayStation®VR(PS4) | 公式PlayStation®Store 日本.

"実際の映画用に製作された3DCGデータを使用し、史上最大となる全長118.5mのフルCGゴジラが目の前に迫るという、PS VRでしか味わえないリアリティあふれる究極のゴジラ体験を味わうことができます。その恐怖と臨場感は、ファンならずとも必見です"

 まず何はなくともこのコンテンツが最大の期待作でした。少しややこしいセットアップを終えて、最初に試したのが『シン・ゴジラ』が我が家に現れるこのコンテンツ(なんと無料)。

 まずソフトを立ち上げると自分が東京駅丸の内口に移動。頭上を巨大な尻尾が通り過ぎ、ゴジラが東から東京駅を回り込み、東京駅の駅舎 右手にその全体像を現わします。そして右から、大きな足音とコントローラの振動とともに今度は自分の位置へ向かっシン・ゴジラが進撃。
 途中自衛隊の戦闘ヘリが頭上を飛び、シン・ゴジラに対して攻撃を加える。
 そして最後は、、、、(一応、ネタバレは回避しておきます)。

 東京駅周辺の光景が360°全周に存在し、自分の頭の動きとともにその立体視の世界の見え方を変え、リアルなステレオサウンドと振動が迫力を持って、そこにいるシン・ゴジラの臨場感を提供している。凄まじい経験、と言いたかったところだが、残念ながら現実にはグラフィックが映画とは大きく違い、データが荒く、とてもフォトリアルと言えるような完成度ではない。残念ながらプレステ4のスペックではここが限界なのかもしれない。

 それは解像度の1920×1080(左右の目それぞれに960×RGB×1080の映像を表示)がひとつの原因だろう。そしてもう一つは左右の眼球の前に置かれたレンズによる中心と周囲のピントのずれ。
 まず片目の解像度がフルハイビジョン1920×1080ピクセルより低いことで、よく見ると画素が荒く見えてフォトリアルを損ねている。さらにレンズの歪みで視野角のピントが眼の位置で甘いところがあり、違和感が残る。

 これによりせっかくの映画のシン・ゴジラのリアリティには程遠い、いわゆるゲーム的な映像となってしまっている。全篇が数分と短いことも相まって期待していたのにいささか残念な出来であった。

 シン・ゴジラファンにおいては、このコンテンツ観たさにPS VRを手に入れようとする向きもあるかもしれないが、何とか知り合いに持っている人を探して体験させてもらうのが得策であろう(あくまでも個人の見解です)。

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NORTHERN LIGHTS -極北の夜空に輝く光の物語-(PS4) | 公式PlayStation®Store 日本.

"2015年3月、稀にみる大規模な磁気嵐が各地に美しいオーロラをもたらしました。 今回の撮影の為に開発された高解像度撮影システム「MAKIBISHI」により、オーロラだけでなく夕暮れの美しい空や星々まで、まるで現地で空を見上げている感覚をお楽しみいただけます。"

 次に観たのが、このオーロラのVR。
 定点設置されたカメラからの映像であるが、全天周をオーロラが駆け巡る雄大さはなかなか。ただしここでも前述の解像度等が影響して、相当の臨場感は得られているが、本当にその場にいるほどの錯覚には残念ながら今一歩。

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THE PLAYROOM VR(PS4) | 公式PlayStation®Store 日本.

"「モンスターエスケープ」 でヒーローになって巨大な怪獣と対戦!「キャット&マウス」でチーズをかけてバトル!「ゴーストハウス」で協力してお化けを退治!「ロボットレスキュー」でレスキューミッションに参加!「ウォンテッド」で無法者と対決!小さなVRボット達もあなたがやってくるのを待ち望んでいます!さあ、楽しいVRの世界へ行ってみよう!"

 こちらは戯画化されたキャラクターによるコミック調CGのゲーム。
 解像度の違和感は、コミカルなゲームキャラであることでほとんど気にならない。
 特に面白かったのは、右上の引用画「モンスターエスケープ」。自分がこの緑の怪獣になり、簡易化されたビル等の街の中を歩き回って、破壊の限りを尽くす。
 インターフェースは自分の頭の動きで、体を大きく動かして、ビルに体当たりして破壊する臨場感がなかなか。

 本来なら、自分がフォトリアルなシン・ゴジラになって、リアルな自衛隊と戦うことも可能なはずで、ついそうしたものを期待してしまう。しかしこのグラフィクスでも体の動きが伴うことで、この臨場感が得られるのであれば、解像度が両目ごとフルハイビジョンになり、レンズの歪みがなくなり、映画同等のリアルなCG計算が可能になる未来(ムーアの法則から考えるとあと2-3年かw)には、素晴らしくリアルなVRが現実化するのは間違いないだろう。


Penrose Studios - Allumette Trailer - YouTube
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(公式HP)
Allumette(PS4) | 公式PlayStation®Store 日本

"雲上にある街に住む少女の物語。 悲劇に遭いながらも、望みを失わない彼女。ハンス・C・アンデルセンによる「マッチ売りの少女」にインスパイアされ、Allumetteは母娘の織りなす献身的な愛を綴っています。"

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INVASION!(PS4) | 公式PlayStation®Store 日本.

"『マダガスカル』のエリック・ダーネル監督、イーサン・ホークがナレーションを務めた『インベージョン!』は、ヴァーチャル・リアリティ用の色彩美あふれるアニメーション作品。地球征服を企むエイリアンの二人組が地球に到着。邪魔者は容赦なく排除する勢いだが、彼らの目の前に現れたのはとっても可愛い白ウサギたち。皆さんは、なんとそのうちの一匹としてお話に参加!何が起こるか体験しよう!ウサギになった自分の体をチェックするのをお忘れなく!"

 この二つは、いずれもコミック調CGで描かれたキャラクターが、全周スクリーンを使って目の前で演じる短編CG映画といった作品。
 違いは立体で全周360°において、自分の頭の動きでその短編映画をいろんな視点で眺めることができるところ。
 近寄れば大きく見えるし、回り込むと陰になっているところも観ることができる。

 特にキャラクターが視野によって立体感を持ってどこからでも観えることで(裏からは無理だがw)、まるでそこに人形があるように感じられるところが素晴らしい。

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 自分がCG世界の住人になったようで、思わず手を伸ばして触りたくなる雰囲気。
 もしこれがパペットアニメなら、まさにそこに人形がいるように感じられるだろう。特に人形アニメーションのような雰囲気を狙ったAllumetteは、まるで自分の部屋に、人形アニメーションスタジオが現れたような立体感があり、素晴らしい。

 案外ゲームより、こうしたインタラクティブな映画作品の方が、VRに向いているのではないか、と将来の可能性を垣間見せてくれるような体験である。

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DRIVECLUB™ VR(PS4) | 公式PlayStation®Store 日本.

"世界の超高級マシンに乗って白熱したレースバトルが楽しめる人気レースゲーム「DRIVECLUB™」がパワーアップしてPlayStation®VR専用タイトルとして登場!"

 これはドライビングゲームのVR。デモゲームのみ試してみたが、もともとドライブゲーム不得意なのであっちこっちにぶつけて視点がグラグラ。で、まさにひどいVR酔いになってしまった。

 他のソフトでも実は少し長い時間(20分くらい)続けると、VR酔いがやってきた。
 特に頭の動きと視界がずれているという感覚ではなく、プレステVRのレンズによる映像の歪みが原因のような気がする。
 自分が眼鏡をかけて、その上にプレステVRを被るからかもしれないが、プレステVRのレンズと自分の眼鏡による複合的なピントのずれが酔いの原因かもしれない。時々頭が痛くなる感じがどうにも辛かった。

 ゲーム好きで動きに慣れている人、眼鏡をかけず肉眼でゲームをできる人は、問題ないかもしれないが、これが耐えられないような気がして、買ってから結局週に15分くらいチョコチョコ見ているだけなのでこれは手放した方が良いかな、と思っている。
 次の各眼フルハイビジョン、レンズの歪みが(眼鏡の人にも合うように)補正されてからのヴァージョンで本格的に導入した方が良いのではないかと考えている。(今なら中古でオークションに出しても定価近くで手放せそうなので、、、)。

メディアプレーヤー(PS4) | 公式PlayStation®Store 日本.

"メディアプレーヤーは、メディアサーバーやUSBストレージ機器のビデオや音楽を再生や画像の表示のためのアプリケーションです。ライブラリをブラウズできるほか、BGM再生の機能も搭載しています。PlayStation®VRを使うと、360度全天球カメラなどで撮影したビデオ/フォトを表示できます。また、DSEE HX™によりハイレゾ相当の高音質で再生されます。現在、次のコンテナおよびコーデックに対応しています。ビデオ: MP4、MP2TS、MP2PS、MKV (H.264)、AVI (MPEG-4 part 2 および H.264) オーディオ: MP3、AAC、FLAC 画像: JPEG、PNG"

 もうひとつ今回期待を裏切られてたのがこのメディアプレイアー。
 なんとブルーレイ3Dの立体視再生ができないのだ。ただの2Dヘッドマウントディスプレイとしてしか働かない。将来的にはソフトのアップデートでなんとかなるかもしれないが、これができないのは寂しい。
 と、HMDとしても解像度が荒いために、映画を観るには残念ながらフルハイビジョン画質でないため、画素が荒く観え、映画観賞用としてはイマイチ、なのも映画ファン的に残念な点である。

 ソニーには3DハンディカムHDR-TD10の3.5inch液晶で実現した2562×480=123万ドットの素晴らしい高精彩ディスプレイがあったのだから、今回の5.7インチサイズでも微小な画素は可能なはずなので、是非早急にPS VRの高精細化版を出して欲しいもの。でないと、このVRブームも一大市場のゲーム界で普及せず3Dハンディカム同様にブームが去り、廃れてしまう危険がある。なんとかして下さいソニーさん。

◆関連リンク
PlayStation®VR | 公式PlayStation®Store 日本
 こちらにVRコンテンツの紹介ページがあります。
PlayStation VR (PSVR)のスペック「解像度:1920 x RGB x 1080」の『RGB』って何なの? | PSVR情報局

"PlayStation VRでは1920 x 1080ピクセルすべてにRGBの画素(サブピクセル)が配置されたディスプレイを採用しています。 これはPlayStation VRのこだわり。 これを正式にスペックとして書き表すために「解像度:1920 x RGB x 1080」という表記が使われている、というわけです。 PlayStation VRがより快適で、高精細で、VR酔いしにくく、没入感が高い体験が得られる理由がここにあります。"

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