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2016年2月14日 - 2016年2月20日

2016.02.17

■情報 マンタム アーカイブ展 : Mantam Archive Exhibition

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マンタム アーカイブ展

"マンタムのこれまでの作品をA STORY TOKYO新宿新南口、東口の2会場で展示致します。 アーカイブ展に合わせて、マンタム初の作品本をA STORYで制作、販売予定です。

過去作品の復刻作品も展示される予定です。

2月19日(金)〜3月23日(水)"

【#マンタム アーカイブ展】 2月19日(金)〜... - A STORY TOKYO 新宿新南口店

"【‪#‎マンタム‬ アーカイブ展】 2月19日(金)〜 圧倒的な存在感で迫る作品の数々をどうぞご覧ください。 マンタム初の作品本や過去作品の復刻も予定しています。 イベントページ→https://www.facebook.com/events/183312812032476/ "

【 Mantam Archive Exhibition 】 マンタム... - A STORY TOKYO 新宿新南口店.

"【 Mantam Archive Exhibition 】 マンタム アーカイブ展 オープニングパーティー 2/19(金)18時~ 会場:新宿新南口店 参加費:500円 どなたでも参加して頂けます。 マンタムの作品に囲まれながら 作家との対話をゆっくりとお楽しみにいただけます。 ぜひご来場くださいませ。"

 以上、A STORYさんのFacebookページから引用させて頂きました。

 神田不忍池の古物商であるとともに、数々のオブジェと小説で幻想芸術を極めるアーティストであるマンタムさんの初のアーカイブ展が東京で開催される。

 合わせて作品集が発売されるということで、マンタムファンの当Blogとしては楽しみで仕方がない。とても興味深いオープニングパーティ、是非とも参加させて頂きたいのだけれど、残念ながら東海の地から金曜週末の参加は厳しい。

 こちらでファンの方への多少の拡散を計らせていただくとともに、展示会の盛況を祈るものです。

◆関連リンク
マンタムさん関連 当Blog記事 Google 検索

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2016.02.15

■感想 筒井康隆『聖痕』

筒井 康隆『聖痕』(新潮文庫)

"五歳の葉月貴夫はその美貌ゆえ暴漢に襲われ、性器を切断された。性欲に支配される芸術に興味を持てなくなった彼は、若いころから美食を追い求めることになる。やがて自分が理想とするレストランを作るが、美女のスタッフが集まった店は「背徳の館」と化していく…。巨匠・筒井康隆が古今の日本語の贅を尽くして現代を描き未来を予言する、文明批評小説にして数奇極まる「聖人伝」。"

 遅まきながら2013年に刊行された筒井康隆『聖痕』読了。
 衝撃的な冒頭から引き込まれ、主人公とその家族の三十数年に渡る年代記をいっきに読み終えた。素晴らしく魅力的な小説である。

 思えば筒井の小説は、人の愚行をこれでもかとデフォルメして描くものと、『美藝公』のように静謐な魂が宿っている人物を描くものが両極端で存在している。
 本作は、『美藝公』を思い出すような清廉な主人公と、それをとりまく愚行含めて極めて人間臭い登場人物たちの物語である。特に主人公に代表される知的で冷静な人間の静謐な描写は筒井康隆の独壇場で、このここちいい生活描写は『美藝公』に勝るとも劣らない素晴らしい小説となっている。

 ある家族とその周囲の人々を描いただけなのだけれど、これは全体が人類のカリカチュアになっている。そして本書の最後に語られる一つの終焉の言葉。

 フロイト的な人類解釈をベースにしたこの物語のラストで語られるこの部分が、魅力的な物語全体と共鳴して、大きなパースペクティブを提示して終わる。

 主人公一族 葉月家の年代記として描かれるとともに、日本語の歴史を俯瞰するような、古語の描写が人類のある意味歴史を回想しているような筆致になっていて、物語は普通小説なのだけれど、極めて高度に人類と文明を俯瞰したものになっている。様々に混合される人称も、ある意味、神がいろんな人物にアクセスしてその内面を描くとともに、三人称描写をしているような雰囲気が漂う。

 あまり世間ではSFとみなされないのだろうけれど、この人類の俯瞰と滅亡の予感を描く部分が、本書をSFたらしめているところではないだろうか。まさに今なお進化する巨匠の最新の成果のひとつである。


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