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2017年5月

2017.05.31

■情報 大友克洋(手描きスケッチ) 河村康輔(彩色、デジタルコラージュ) 「INSIDE BABEL」

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大友克洋さん「バベルの塔」大胆解釈 ざっくり切り込み:朝日新聞デジタル
(リンク先 インタビュー動画あり)

"大友克洋さんが、18日から東京・上野の東京都美術館で始まる「ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル『バベルの塔』展」に合わせて、原画を大胆に新解釈した絵画作品「INSIDE(インサイド) BABEL(バベル)」を発表する。塔にざっくりと切り込みを入れて、構造や中でうごめく人々、建設作業を想像し、ちみつに描き出した。完成作の展示を前に、大友さんが語った。"

大友克洋 「INSIDE BABEL」.pdf(プレスリリース)

"大友克洋氏が、同作からインスピレーションを得た新作「 INSIDE BABEL 」を制作しま した。 ブリューゲルを好きな作家の1人に 挙げている 大友氏が今回の制作にあたり考えた テーマ は、「バベルの塔の内部構造」。制作に先立 ち 、実際にオランダ・ロッテルダムのボイマンス 美術館などを訪れる現地取材を敢行し、 美術館学芸員と の 意見交換などを経て構想を練りま した。作品の彩色は、共同制作者 であるコラージュ・アーティストの 河村康輔氏が担当。大 友氏による手描きスケッチを元の作品画像に合成し、その上にブリューゲルの「バベルの 塔」から抽出した2万個以上の 微細なパーツ を データ上で 貼り合わせるデジタルコラージュ 手法 を用いました 。 作品は、 4 月 18 日(火)から 7 月 2 日(日)までの展覧会会期中に、東京都美術館 ロビ ー 階の企画展示室入口横ホワイエ にて特別公開されています。 本作品の観覧は無料 。 「 INSIDE BABEL 」複製原画や関連グッズを、展覧会特設ショップ や 通販サイト「朝日新聞 SHOP 」 ( https://shop.asahi.com/ ) などで販売予定"

 大友克洋の描くバベルの塔。細密建築画家としても凄腕の大友氏のバベル内部図解に興味津々。その内部にはどんな迷宮が潜んでいるのか?
 制作過程について、日曜美術館で大友克洋自身の出演で解説されたので、以下、紹介と感想です。(実物は大阪での展示会に行ってみたいと思う)

日曜美術館「ブリューゲル×大友克洋」17.5/28 - NHK

"60cm×75cmの1枚に1400人が緻密に描き込まれている。激動の時代を生き抜いたブリューゲルが絵に込めたメッセージとは何だったのか。緻密でどこか不気味なブリューゲルの作品世界に大きな影響を受け、自らもバベルの塔の内部を描いた作品を制作した漫画家・大友克洋をスタジオに招き、存分に話を聞く。"

 まず大友克洋によるブリューゲル作の分析。

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 「バベルの塔」の不穏について、特に水平線の位置が中央にあることから、その視点が神のものとも人のものとも特定できないことで不穏な雰囲気が醸し出されている、と分析。
 そして上記引用画にある細密描写について。わずか60cm×75cmの小さな絵にみっちりと描かれた人々。その数1400人とか。しかしそのリアルなポーズが素晴らしい。

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 まず大友はブリューゲルが描いた絵を精密にトレースし、その描写について把握していったという。その際には、リアリティを確保するのに、建築の装置を自分の知識から引き出しつつ細部を描いた。これにより構造を把握して内部を推定していく大友。

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 その莫大な重量が内部にかかっていくため、内部は空洞なのではないかと推定し、まず描かれたのが左上。内部空洞は同一の内径で上部まで伸びている。そしてその内側に帽子の鍔のように出ている回廊。
 さらに構造的に強度を持たせるのに、想定されたのが右上と左下、下へ行くほど太く上部を支える構造としたことで安定感が出ている。

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 大友によって描かれたバベルの塔の内壁詳細スケッチ。
 さすがに構造とデザインを両立しさらに味わい深いディーテイルが描かれていて素晴らしい。

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 そして着色され完成した「INSIDE BABEL」。
 上部の円形の天井から下へ行くほど空洞が狭まる構造。そして右下からは船が内部へ運河を通って、空洞の中に物を運べるという工夫。
 構造、絵の細部等、ブリューゲルの雰囲気に似せた興味深い作品になっている。
 この空洞でどんなドラマが繰り広げられているか想像力を刺激する。
 バベルの塔が人類を言葉によって神が分断させる前の、ひとつの大きな混沌だとすると、内部ではどんなにか猥雑な生活が営まれていたか。
 ブリューゲルは内部を描かないことによって、観る者にその混沌を想像させたのではないだろうか。
 大友克洋の今回の試みは、その内部をあえて描くことで何かを描写したかったはず。あえて混沌は描かず、地下室の暗闇と塔の奥底の闇を描くことで、観る者の想像力をかき立てる。じっくりと実物を(デジタルだから実物は?だけど)観て、それを想像したいものです。

◆関連リンク
開催概要|【公式】 ブリューゲル「バベルの塔」展

"[会期] 2017年7月18日(火)~ 10月15日(日)
[会場] 国立国際美術館 〒530-0005
 大阪府大阪市北区中之島4-2-55 http://www.nmao.go.jp/
[開館時間] 10:00 ~17:00、金曜日は19:00まで(入場は閉館の30分前まで)"

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2017.05.29

■感想 ノンフィクションW「ユーリー・ノルシュテインの、話の話。」

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ノンフィクションW ユーリー・ノルシュテインの、話の話。 | ドキュメンタリー | WOWOWオンライン

"ユーリー・ノルシュテインには、1981年から制作中の作品がある。切り絵を使ったアニメーション『外套』だ。原作は帝政ロシア時代の作家、ゴーゴリの小説で、社会から見捨てられた貧しい下級役人の悲劇を描いたもの。彼がこの作品にこだわるのは、自己保身と欲望が渦巻く現代にこそ声なき声に耳を傾けることが大切だと考えているからだ。撮影台の上に置かれたキャラクターを一枚一枚コマ撮影していくが、24枚の撮影でわずか1秒の映像にしかならない。しかも、撮影の途中で脚本を修正することがあり、撮り終えたものを作り直すことも。そんなノルシュテインを妻で美術監督を務めるフランチェスカが支える。また、彼と親交のある高畑勲は、進捗状況を聞いてプレッシャーを掛けたくないと語る。 目下、ロシアのアニメ界はソ連崩壊以降国からの製作費支援が減り衰退気味だ。ロシアアニメの未来を憂え行動を起こす彼の姿も追う。(2017年)"

 WOWOWのユーリ・ノルシュテインドキュメンタリー録画見。
 主に「外套」の撮影風景とロシアアニメーション界の状況。「外套」は23分できたところで2001年に制作が止まっていた。週に1日スタジオで作品にまつわるグッズをノルシュテイン自らが販売することでスタジオの維持費を得ている。このドキュメント撮影の日は、1日で売り上げが14万円とか。

 ロシアの資本主義政府からは支援金を得たくない、と映画監督アレクサンドル・ソクーロフに語る彼は、ソビエト時代「検閲があったからこそ映画の芸術性が保たれていた」と話す。

 長くノルシュテイン作品の美術監督を務める奥さんのフランチェスカ・ヤールブソワさんは、大病を患い「外套」の美術は降りたのだという。
 そして今年2月に「外套」の撮影が再開。

 切り絵の主人公アカーキーのアニメートについてノルシュテイン自身により精緻を極める何重ものセルを重ねて動かしながら語られて、とても興味深い。  またフィルムカメラがセットされたノルシュテイン設計のマルチプレーン撮影台。一番上のガラスには埃がわざと溜められている。これにより繊細な光の拡散が得られるのだとか。「ホコリは良き助手なんだよ」と笑うノルシュテイン。

 「外套」の一部シーンと舞台となったサンクトペテルブルクの街が実写で紹介される。影の陰影で立体感を持った登場人物たちのなんとも柔らかい全身の表情。全篇の映画館での公開を心待ちにしたいものです。

◆関連リンク
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2017.05.24

■情報 ヴァレンティン・グルシュコの夢「ゲリオラケトプラン」@コズミック フロント☆NEXT「旧ソ連幻の宇宙船ブラン スペースシャトル計画」

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コズミック フロント☆NEXT▽旧ソ連幻の宇宙船ブラン スペースシャトル計画 - NHK

"約30年前の1988年に旧ソ連が一度だけ打ち上げた幻の宇宙船“ブラン”があった。東西冷戦の最中、アメリカに対抗して作られたもう一つのスペースシャトルだ。開発の指揮をとったのは、知られざる天才技術者ヴァレンティン・グルシュコ。彼はブランを宇宙に運ぶため史上最強のエンジンを開発するなど手腕を発揮するが、時代の波に翻弄される。幻の巨大宇宙船に託された秘密と開発の舞台裏に当時の貴重な映像で迫る。"

 「コズミック フロント☆NEXT▽旧ソ連幻の宇宙船ブラン スペースシャトル計画」、面白い番組だったが僕は ブラン(ドイツ南部シュパイヤー技術博物館にブランの試験機が今も展示されている) そのものよりソ連のロケット工学者 グルシュコがエネルギアを使って打ち上げたかった惑星探査宇宙船「ゲリオラケトプラン」に興味津々で以下整理してみた。

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 まず番組が放映した情報。
 ブランが無人で打ち上げられ自動操縦により帰還、その際にグルシュコは入院していたが、彼はそのロケットで自分の夢である惑星間宇宙機「ゲリオラケトプラン」を建造し打ち上げることはなく、残念ながらブラン帰還の2ヶ月後に亡くなったという。

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 彼が16歳の時に書いて友人に配った100冊の本。
 地球の資源がなくなったら他の惑星へ行かなければならないだろう、という彼の宇宙飛行の遠大な計画。

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 そして学生時代の論文に描かれたという「ゲリオラケトプラン」。
 「ゲリオラケトプラン」は、直径240mの中央の球体とまわりの太陽電池で構成される。エネルギはこの太陽電池から得られ、16人の飛行士が火星や金星に行くのが彼の夢だった。

 サンクトペテルブルクにあるグルシュコ記念ロケット科学博物館、ここには彼の開発したスプートニク、カガーリンを打ち上げたロケットエンジンの数々が展示され、その一角に右上の写真の「ゲリオラケトプラン」の模型が飾られているという。

 グルシュコは、亡くなる2年前に、彼は息子に「ゲリオラケトプラン」について「もうすぐあの空に飛ぶ」と語ったという。その遠大な夢のために、彼は巨大な推力を持ったエネルギアを開発していたという。エネルギアは、ロケットを束ねることを特徴とするため、推力を飛躍的にあげることが可能であったという。

◆「ゲリオラケトプラン」のネット情報

 日本語でググってもこのプランの情報は皆無。 「ゲリオラケトプラン」の英語綴りを探したら「Gelioraketoplan」、ロシア語で「Гелиоракетоплан」と判明。画像とか情報が見つかりました。

http://www.russianspaceweb.com/dvina.html
 とりあえずここが一番詳しそう。 でもネットに鮮明な画像はなく、多分本記事でアップしたTVからの画像は貴重と思います(^^)。このリンク先にはイオンエンジンと書かれているので、はやぶさとかキングビアルwと同じでしょうか。
гелиоракетоплан - Google 検索
гелиоракетоплан - Google 画像検索

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2017.05.22

■感想 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督 テッド・チャン原作『メッセージ』


Go Behind the Scenes of Arrival (2016) - YouTube
  ↑メイキング(ネタバレ注意)。

 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『メッセージ』@ 各務原イオンシネマ。
 前半、本当に丁寧にファーストコンタクトを、とても地味に言語中心で描いてありどっぷりSF。『正解するカド』以前にこれだけじっくり異界とのコミュニケーションを描いた映像作品があったんですねw。(『正解するカド』スタッフは『メッセージ』を企画時点で観ているのだろうか? コミュニケーションの段取りは随分違うけど、丁寧さではあい並ぶかと)

 そしてクライマックスは、きっちり原作の素晴らしさを映画らしい盛り上げで見せる。このテーマなら、もっと前半もエンタメに振って、ファーストコンタクトを少し端折る手もあったろうに、と (SFファンでない映画ファンにも受けるようにするには、前半のコミュニケーション取る場面は冗長だったのではないかと心配)。

 個人的には言語コミュニケーションが「サビア=ウォーフの仮説」によってるが、異質な言語体系の割に地球上の他文化言語の解読的に見えて、もっと言語の原初的な成り立ちの違いが映像含め描かれていたら、大先端SF傑作になったかもと、妄想したりして、、。これは14年前にテッド・チャンの原作読んだ時も感じたことですけど。




◆◆◆◆◆◆ネタバレ感想(以下、未見の方はご注意ください)

 映画の冒頭は偏在する時間の、娘の生から死をみせてる、その後、映画の物語時間軸がスタートし異星人が来る。映画の編集により、時間の偏在を観客に体感させる手法は見事という他はない。映画という形態で見事に異星人の時間認識を観客に提示できてる。

 映画を観た後に、テッド・チャン「あなたの人生の物語」を再読。娘との人生の部分は小説においては、小説のメインの時間軸の物語と交互に、未来系の文体で統一された表紙やとして描かれている。ここは映画のインサートの手法の方が効果的になっている部分と思う。

 映画と小説をさらに比較する。
 もちろんメインプロットは同一であるが、映画に対してはそこで省略されているヘプタポッドの世界認識のメカニズムを「フェルマーの(最小時間の)原理」で描く部分が、ある意味、映画の補完的作品となっていることがわかる。

 映画のクライマックスで畳み掛けるように描かれるヘプタポッドの「同時的認識様式」について小説は「フェルマーの原理」『三世の書』とかを用いて丁寧に描き出している。このあたりは映像より文字表現が優れている部分かもしれない。

 あと原作との差をポイントで挙げると以下である。
・映画冒頭で印象的に描かれた異星船の来訪というイベントへの人々の反応が小説にはない。
・小説では異星船は軌道上、コンタクトは各船から数台展開された、「ルッキンググラス」という異星人の装置で行われる。よって異星船へ乗り込んでいく映画的にポイントとなる重力の転換とか面白いシーンがない。またヘプタポッドと白い遮蔽物を挟んでの対峙シーンもない。
・ヘプタポッドの円形の文字は映画の秀逸な創作。原作ではこの描写はない。
・各国の思惑(主に中国のシャン上将)により、世界が一触触発の状況になるエピソードは原作には全くない。よって印象的な主人公によるシャン上将の妻の発言を聞き込み、シャン上将に攻撃を思いとどまらせるシーンがない。ここは現在の世界情勢を踏まえて映画が創作した、映画としてのクライマックス、人のコミュニケーションの問題/それとの異星人の世界認識の対比を見事に描き出したシーンと言える。

◆関連リンク
 以下、映画パンフ等を参考にしつつ、『メッセージ』をより楽しむための情報リンクです。
ハリウッド・映画・西洋──映画『メッセージ』が明らかにする3つの限界:池田純一レヴュー|WIRED.jp

"ヘプタポッド語の仕組みを理解するうえで重要な原理が原作では示されていて、それは「フェルマーの(最小時間の)原理」と呼ばれるものなのだが、残念ながら映画では省略されている。"

SF作家ケン・リュウが語る、テッド・チャン、テクノロジーを描くこと、異文化をつなぐSFの力|WIRED.jp

"映画『メッセージ』はよくできた作品だけど、同時に原作のいくつかの側面を削ぎ落としてしまっているとも思う。原作『あなたの人生の物語』のポイントは、決して言語と時間の関係に着目していることだけではないんだ。それはもっと深く、重要なテーマを描くためのトリックにすぎない。原作で描かれているのはなによりも、子どもを失う親の無力さを受け止めること──子どもと出会い、彼女がひとりの人間として成長し、そのあとに悲劇が待っていることがわかっているとしても、その子を愛するということだ。こうした複雑な、感情に訴える心理状態を描くことは、映像よりもテキストのほうが向いていると思う。"

【ネタバレ注意!!】映画『メッセージ』は原作小説の「感動」を伝え切れていない:『WIRED』US版の考察|WIRED.jp

"映画では確かに、ルイーズが「逐次的認識様式」から「同時的認識様式」へ移行していく様子がうまく表現されていました。原作ではその認識様式が変わっていくにあたって、あるひらめきが訪れた瞬間はありませんでしたから。"

町山智浩 映画「メッセージ message (原題:Arrival) 」 たまむすび - YouTube
 ジョージ・ロイ・ヒル監督 カート・ヴォネガット・Jr.『スロータハウス5』が描いた時間の偏在と似ている、という指摘。ただしテッド・チャンはヴォネガットでなく、俳優ポール・リンクの一人芝居「Time Files When You're Alive」に影響を受けたと語っているとのこと(これは映画パンフでも町山氏が書いている)。
TIME FLIES WHEN YOU'RE ALIVE - Clip - YouTube
 そのポール・リンク一人芝居の映画、予告篇。

映画『メッセージ』ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督にインタビュー:「何らかの地球外生命体はいると思う」|ギズモード・ジャパン.

"あえて言うのであれば、フランスの漫画家メビウスに影響は受けていると思います。先日リサーチをしていて気づいたのですが、自分がもともと大好きなノルウェーの画家であるオッド・ネルドルムの絵に描かれている暗い雲が『メッセージ』の宇宙船と同じ形をしていたので、もしかすると彼の絵のことも無意識のうちに参考にしていたのかもしれません。"

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odd nerdrum black cloud - Google 画像検索
 オッド・ネルドルムの黒い雲の絵は、リンク先でいくつか見られますが、特にこの絵でしょうか。
 オッド・ネルドルム、よく知りませんでしたが、相当に不可思議な絵を描く方ですね。こちらも興味深い。

Max Richter - On the Nature of Daylight - YouTube
 冒頭とラストで流れるマックス・リヒター「オン・ザ・ネイチャー・デイライト」
marteena ivanov speedway - Google 画像検索
 パンフに記載されていたヴィルヌーヴとプロダクションデザインのヴァーメット、撮影のヤングが宇宙船内の表紙やで参考にしたという、スカンジナビアの写真家マルティーナ・イワノフの写真集『SPEEDWAY』の画像。陰鬱な冬のスカンジナビア半島の空が映画のキービジュアルに影響を与えたことがわかる。
Color-shape model of 15 Eunomia during one revolution in steps... - Figure 1 of 1
・異星船のモデルにしたという小惑星 エウノミアの形状はリンク先の画像参照。

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2017.05.15

■動画 デイヴィッド・リンチ監督『ツイン・ピークス』第3シーズン予告篇 Twin Peaks Teaser


Twin Peaks | Some Familiar Faces 25 Years Later | SHOWTIME Series (2017) - YouTube.

"TWIN PEAKS, the 18-hour limited event series will debut with a two-hour premiere on Sunday, May 21 at 9PM ET/PT.

Subscribe to the Twin Peaks YouTube channel: http://goo.gl/ANCq6b

Don’t have SHOWTIME? Order now: http://s.sho.com/1HbTNpQ

Get Official Twin Peaks merchandise now: http://goo.gl/YUVXOY "

 いよいよ来週5/21(日)21:00アメリカで公開される『ツイン・ピークス』第3シーズン、新しい予告篇が公開された。あの登場人物たちの25年後の姿がまず感慨深い。
 5/21のシーズン3公開、まずは2時間のプレミア版。リンチ監督作としては06年の『インランド・エンパイア』からなんと11年ぶりの新作である!!

18157561_1789187174744202_686551626 ピーカーにとっては、待ち遠しい日本での公開であるが、WOWOWによると7月に独占放送開始と言われている。右の画像がWOWOWのプログラムガイドで公表されてる内容。少なくとも"放送"としてはWOWOWの独占とのことである。うちはここ3年ほどWOWOWユーザーなので、もう待ちきれないくらい楽しみ。

 hulu、Amazonプライム等、ネットビデオでどこまで公開されるかは不明。特に楽天SHOWTIMEが本国のSHOWTIMEととどうつながっているかよく分からないので、そのあたりファンとしては気をもむことになりそう。

David Lynch Is Done With Film, Says ‘Inland Empire’ Was His Last Movie | IndieWire

 リンチは自分のクリエイティビティからはブロックバスターの映画は合わない、として『インランド・エンパイア』を最後の映画と言っている様です。『ツイン・ピークス』の18本がますます貴重ですね。

 映画は『インランド・エンパイア』が最後として、TVシリーズでの監督は辞めるわけではないので、『ツイン・ピークス』のさらなる続篇と、かつてTVシリーズとして企画されその後映画に変更された『マルホランド・ドライブ』を、再度TVシリーズとして制作されることをファンとしては望みたい。

 いずれにしてもそれら含め『ツイン・ピークス』第3シーズンのヒットが前提となるはずなので、是非とも評判になって欲しい。

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2017.05.08

■感想 ジャコ・ヴァン・ドルマル監督『神様メール』: Le tout nouveau testament

Official Trailer 1 (2016) - Pili Groyne Movie - YouTube

 

ジャコ・ヴァン・ドルマル監督『神様メール』: Le tout nouveau testament 、映画の神様ものとしてとても秀逸。エドモンド・ハミルトン『フェッセンデンの宇宙』変形版と観ることもできる、中年親父が作った俗物宇宙。

 神様からのメールが巻き起こす地上の騒動から、マーフィーの法則が神に作られたものだったりとか、使徒の個々のエピソードまで、短篇SFを積み上げた様な心地よい映画。

 冒頭のブリュッセルの町を神が作るところ。
 ゴリラとカトリーヌ・ドゥヌーブの恋。中に浮かぶ光る魚。飛び降りる男。死の時間が見えているとこんなこともあんなこともできるのか、という空想が楽しい。

 何よりも好きになったのがクライマックスの、神の妻が世界へ及ぼす影響。空に描かれる刺繍の素晴らしさがこの映画の真髄かもしれない。

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2017.05.06

■パノラマVR写真 長野県奈良井宿

奈良井宿  | Entapano VR
 長野県の奈良井宿に行って、パノラマVR写真を撮ってきました。
 奈良井宿の川沿いの風情ある町並みと、ねざめの床の自然の景勝をお楽しみいただければ幸いです。

Entapano VR butfilp(究極映像研究所)
 こちらに僕が撮影した他のVR写真が掲載されています。

 この写真は、マウスで操作すると周辺画像が見渡すことができます。
 スマホでアクセスすれば、スマホを持つ角度を変えるだけであたかも周囲を見回している感覚で画像が動きます。もちろんそのスマホをヘッドマウントセットに装着すれば、頭の向きを変えただけで周囲を見回すことが可能。

◆関連リンク
魚眼レンズ一体型カメラ Entapano 2| Entaniya

"Entapano 2はシャッターボタン1つで水平視野250°の超広角な魚眼写真を撮影できるカメラです。 たった一枚の写真で目に入る全ての景色を写すことができます。

Entapano 2で撮影した写真は「Entapano VR」に登録すると グルグルと動かせる臨場感たっぷりのパノラマ写真として楽しめます。 パノラマ変換サービスのEntapano VRは無料でご利用いただけます"

 株式会社インタニヤさんからこのカメラをお借りして撮影しています。
簡単パノラマVR写真でPR | Entapano VR モニタ募集 200名までとのことです。まだ現時点では受け付けられていますので、興味ある方はリンク先で詳細確認を。
ENTANIYA コンパクトデジタルカメラ 超広角魚眼レンズ一体型カメラ Entapano 2(Amazon) こちらでカメラが発売されています。

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