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2017年7月23日 - 2017年7月29日

2017.07.26

■感想 双子がつくる悪夢的ビジョン「クエイ兄弟 ー ファントム・ミュージアム」展 The Quay Brothers Phantom Museum|松濤美術館

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クエイ兄弟 The Quay Brothers|松濤美術館

"7月16日(日)~22日(土):『ストリート・オブ・クロコダイル』のデコール撮影可能!

 予想を上回る多くのお客様にお越しいただいておりますクエイ兄弟展ですが、いよいよ閉幕が近づいて参りました。
これまでのご好評に感謝し、また先日兄弟の誕生日に、『ヤン・シュヴァンクマイエルの部屋』のデコールが当日にのみ撮影可能となった企画に対して、多数の喜びの声をいただいたことを受け交渉を重ねてまいりましたところ、このたびポスター・チラシに使用しているメイン画像の『ストリート・オブ・クロコダイル』のデコール←の撮影許可が下りました。

 7月16日(日)~22日(土)の間、展示室で『ストリート・オブ・クロコダイル』のデコールを撮影していただけます!"

 「クエイ兄弟 ー ファントム・ミュージアム」展、鑑賞してきました。
 期間限定で撮影可ということで、3D撮影したい!と強烈に思い、ちょうど21日が本業の東京出張というチャンス(^^)で、3Dハンディカムを持って、会場となる渋谷 松濤美術館に行ってきました。金曜は20時まで開館ということで出張が終わってからも余裕を持って観ることができました。

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 撮影可だったのは「ストリート・オブ・クロコダイル」のデコール2点。ダゲレオ出版から出ていたビデオソフトで20数年前に初めて観た悪夢に、鮮明な形で再会したような生々しさ。

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 その他のデコールやオブジェもその立体的な迫力は最高で、まるで三次元の絵画に出会ったような、角度によっていろんな表情を見せる多様なイメージに目眩……w。

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 会場で「ストリート・オブ・クロコダイル」他映像の上映も実施されていて、久々に再見するも、今観たパペットのリアルな迫力に映像は明らかにスケールダウンしていて、現実に存在する悪夢の禍々しさに感嘆。

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 ツインズの悪夢は、リンチのブラックロッジとも明らかに通底しています。出来るものなら帰りたくない悪夢。3D撮影でデコールの多層空間を鞄に入れて、なんとか会場から離脱しました(^^)。

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◆関連リンク
The Quay Brothers, 籾山 昌夫『クエイ兄弟 ファントム・ミュージアム』
 当展示会の図録。なかなか充実した作品紹介になっています。

・あとは資料的に、当日いただいた展示品リストとチラシを記載します。

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2017.07.24

■感想 デイヴィッド・リンチ他監督『ツイン・ピークス』シーズン1,2 序章〜29章


ツイン・ピークス 完全なる謎 Blu-ray BOX 予告編 - YouTube

 『ツイン・ピークス』シーズン3に備えて(少し遅いがw)、シーズン1,2の全てのエピソード 序章〜29章(WOWOW吹替版)を先週末から観はじめて日曜(7/23)に見終わりました。特にこの土日で8話から29話までいっき見をして、まさにマラソン完走状態でへばってますw。

 へばっているけど、記憶の鮮明な今ならどのシーンを語られても付いていける自信あり(^^)。もう来週になると記憶は赤いカーテンの向こうに消えていくでしようが、、、。

 序章から16章までが「ローラ・パーマー」篇。その後〜29章が「ウィンダムR」篇とでも呼べる様な大きな変化があります。(wikipediaのあらすじにある「第一部」「第二部」「第三部」の記述は明らかに、話数とストーリー内容が合ってないし、いいかげんです。参考にするには、全エピソードのあらすじを載せた英語版wikipediaがお薦めです)

 デヴィッド・リンチが監督したのは、「ローラ・パーマー」篇は序章と第2, 8, 9, 14章(序章〜8章は脚本にもリンチがクレジット)。主に奇想部分はほとんどがリンチの担当分になっているため、凄くリンチ自身のやりたかったことが明確。

 そして「ローラ・パーマー」篇は、16章で見事にほぼ伏線から謎までほぼ回収できているようにみえる。ここで終わっても良かったのでは、というのが僕の感想。

 「ウィンダム・アール」篇はリンチ監督部分は最終話 29章のみということで、明らかにリンチテイストは薄く、マーク・フロストや脚本をいくつか担当しているロバート・エンゲルスの作品と言っていいかもしれません。で、「ローラ・パーマー」篇とはほとんど話は繋がっていなく、別の物語と考えてもいい。

 ブルーブックとかアブダクションとか洞穴とか出てくるけれど、このあたりのヴィジョンはリンチではないような雰囲気。

 さすがに29章はブラックロッジ=赤い部屋が舞台なので、リンチテイストmax.なのだけれど、それでもシナリオはリンチではなく、マーク・フロストとロバート・エンゲルスとハーレイ・ペイトン。出来上がった作品は映像から物語までリンチテイスト全開なので、どれだけシナリオが作品に残ったかは不明。

 以前、通しで観た時は、もっと全体の謎がモヤモヤと残ったような気がしたのだけれど、今回、かなりスッキリとしたストーリーに見えた。ただし29章が赤い部屋を描いて「ローラ・パーマー」篇へ強く繋がりを付けて、クーパーの恋人アニーがどうなったか、とかラストの笑うクーパー/ボブがこの後、一体どうなるかとか、謎を放置して余韻を残す(?)形をとっているため、そのことでツイン・ピークス全体が謎を多く残して終わった印象になっているのも、確認できた。

 というところで、あと『ローラ・パーマー最期の7日間』とその未公開シーンをリンチがまとめた『ローラ・パーマーもうひとつの最期の7日間』が残っているけれど、これは来週末に観ようかと(もう今週末はお腹いっぱいw)。

 いよいよ7/22からWOWOWでシーズン3が毎週1本づつ放映となったわけだけれど、先行で既に放映された1-4話を観る限りでは、リンチテイストは「ローラ・パーマー」篇の各リンチ担当回よりも数倍アップしていて、既にソープオペラ的テイストはほとんど薄まっている。

 むしろシーズン1, 2の物語と登場人物を利用した、別のリンチ作品と考えたほうがいい位、ぶっ飛んだ映画になっているというのが僕の感想。

 なのでシーズン1, 2を観ていなかったリンチ映画ファンも、シーズン3だけは観たほうが良いのではないか、というのが今のところの僕の感想です。

◆関連リンク
『 ツイン・ピークス 完全なる謎 Blu-ray BOX(数量限定生産)(10枚組)』

"<新収録特典映像(すべてHD)>
1. 劇場版 削除シーン集&もうひとつのシーン集...リンチがこの゙ブルーレイBOXのために監督・編集し約90分にまとめた映像作品(「ツイン・ピークス もうひとつの ローラ・パーマー最期の7日間」として放送)
2. チェリーパイを食べながら:デイヴィッド・リンチとキャストらの語らい(新たに撮影した特典映像が追加で入ります。)
3. 『 ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間』の思い出
4 .「ツイン・ピークス」の世界(英語版) 他"

『 海外ドラマFan! ツイン・ピークス大特集 (別冊宝島)』
 こちらには全エピソードのあらすじと各話ポイントが記されています。資料価値ありかと。

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