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2018.02.07

■感想 パク・チャヌク監督『お嬢さん』


【音出し注意!】『お嬢さん』本編映像 - YouTube
 パク・チャヌク監督『お嬢さん』WOWOW録画初見。

 噂に違わぬ変態的ミステリーw。
 日本統治下の韓国を舞台に描かれる韓国語と日本語の入り乱れる淫蕩古書ノアールフィルムとでも表現しようか、、、。

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 そうしたディレッタントでデカダンな雰囲気もだけれど、映像が特に見事です。
 表面で進む作り物っぽいブラックコメディにもみえる物語(しかし三部構成で実はそれなりに丁寧に構築されている)を、画面構成の素晴らしく整った映像が、見事にイメージ喚起に優れた映画世界として下支えしている。

 原作はサラ・ウォーターズの『荊の城』。原作未読だけれど、おそらくその物語の仕掛け部分が原作からで、その他、退廃的な淫蕩な世界部分は、パク・チャヌクの創作ではないかと思われる。

 そして現出するクライマックスの光景。パク・チャヌク監督、初見ですが、他の作品も今更ながら追いかけてみたくなった。

 WOWOWでは、残念ながら浮世絵他シーンでのぼかし範囲が広すぎて何が描かれているかわからないところが、、、。あそこまで隠す必要は全くないのではないか。

 主人公のふたりのうち、お嬢さん 秀子役のキム・ミニの少し病的な風貌。スッキ、珠子役のキム・テリのどこか純朴な泥棒娘演技。こうしたキャスティングも絶妙だった。

◆関連リンク
滝本 誠さんtweet

"『お嬢さん』見て来た。満席。日本の変態にリスペクトをささげた<夢の映画>であった! いろいろ思うところあり、ある本の増補として書き下ろすことにした。まず思ったのは義父の小宮卓(河出文庫の秘本監修)の書斎である。パク・チャヌクには橘外男の画家小説『双面の舞姫』の映画化をぜひとも!。"

""幻戯書房でお世話になる、新版『映画の乳首、絵画の腓』のための、4万字書下ろし(『お嬢さん』、『エクス・マキナ』、『ネオン・デーモン』、『ウィッチ』)がようやく。現在、図版を再構築中。"

滝本 誠『映画の乳首、絵画の腓 AC 2017』
 滝本さんの『お嬢さん』評が新版『映画の乳首、絵画の腓』で読める! やはり買わねば!!

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