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2018年6月

2018.06.27

■VR動画 サルヴァドール・ダリ作品VR 「ダリの夢」Dreams of Dali: 360º Video


Dreams of Dali: 360º Video - YouTube

"Now also available worldwide for Oculus Rift & HTC Vive. Download Inception App:
https://inceptionvr.com/download/
Go inside and beyond Dali’s painting Archaeological Reminiscence of Millet’s Angelus and explore the world of the Surrealist master like never before in this mesmerizing 360° video. For an even more immersive experience, visit The Dali Museum in St. Petersburg, FL: the Virtual Reality experience is open daily from 11am-4pm (until 8pm on Thursdays) and is included with your admission to the Museum. For more, visit http://DreamsofDali.org

Oculus Rift&HTC Viveでもご利用いただけます。
Inceptionアプリケーションをダウンロード:
https://inceptionvr.com/download/
ダリの絵画ミレーの「晩鐘」の考古学的遺産の中を行き来し、この魅力的な360度のビデオでこれまでにないようにシュルレアリスムのマスターの世界を探索してください。 さらに臨場感あふれる体験をするには、フロリダ州セントピーターズバーグのダリ博物館を訪れてください。バーチャルリアリティ体験は毎日午前11時から午後4時まで(木曜日は午後8時まで)開かれ、博物館への入場に含まれます。 詳細については、
http://DreamsofDali.orgをご覧ください。"

オキュラスリフトで散策する、「ダリの夢」|WIRED.jp.

"仮想現実用ヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」に対応した「ダリの夢」は、2016年6月12日(米国時間)まで開催予定の展覧会「Disney and Dalí: Architects of the Imagination(ディズニーとダリ:想像の建築)」で展示されている。"

 リンク先の動画をまずは観てください。
 ダリの索漠とした絵画世界をVRで体感できる360度映像。

 こんな世界に数時間彷徨ってみたいものです。でも、今後、10年くらいのうちにはそんな作品がいろいろと登場するでしょうね。VRの進化にはこれからこそ、強く期待します。

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2018.06.25

■感想 デイヴィッド・リンチ監督『ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズ』特典映像 Twin Peaks Limited Event Series


7.4(水)「ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズ」Blu-ray&DVDリリース! - YouTube.
 デヴィッド・リンチが全17話を監督した『ツイン・ピークス』第3シーズン、『ツイン・ピークス ザ・リターン』と呼ばれWOWOWで放映されていた作品が遂に日本でもブルーレイ、DVDとして7/4に発売される。

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 いち早くAmazon.co.jpで発売されている海外版 『 ツイン・ピークス The Return [Blu-ray リージョンフリー 日本語有り](輸入版) 』(タイトルがややこしいが、僕のところへ送られてきたのは『ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズ』ドイツ版のパッケージだけど日本語 吹替/字幕も含まれているバージョン。この輸入版は値段が日本版の約半分と安いけれど、物によっては日本語版 吹替/字幕の入っていない物もあるようなので要注意です)を購入したので、その特典映像を中心に感想を記してみます。

『 ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズ Blu-ray BOX』

"【特典】
▲デイヴィッド・リンチ製作のプロモ映像 ・ピアノ ・ドーナツ ・森 ・場所 ・人々 ・アルバート ・劇場公開版
▲「ツイン・ピークス」現象 ・パート1:誕生 ・パート2:打ち切り ・パート3:復活
▲コミコン 2017 ▲スタッフリスト
▲とてもすてきな夢:「ツイン・ピークス」の1週間
▲リチャード・ベイマー(ベンジャミン・ホーン役)の作品集
・リチャード・ベイマーからのコメント
・赤いカーテンの裏側
・デラドゥンで腐った牛乳を
▲RANCHO ROSA LOGOS
▲制作の舞台裏:フォトギャラリー
▲インプレッションズ:「ツイン・ピークス」舞台裏の旅
・逆立った白髪の男 ・言って マーティン ・2つの青いボール ・完成する数字 ・悪い双眼鏡 ・友よ 来世で会おう ・ヒッチハイカーを拾うな ・血だらけの指 ・ポーランド人の会計士 ・沸騰する油の鍋"

◆コミコン 2017

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 こちらはシーズン3放映途中に開催されたコミコン2017の会場での『ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズ』出演者による作品について、そしてリンチについて語られる60分のパネルディスカッションの記録。

 旧作出演者の前作の思い出と新作での出演者およびスタッフとの再会の喜びの声。シーズン3で新たに合流したナオミ・ワッツ、ティム・ロス他のメンバーによるリンチ語り。いずれもアットホームなツイン・ピークスの撮影現場の雰囲気を伝えていて、ファンとしては嬉しい60分の記録である。

リチャード・ベイマー(ベンジャミン・ホーン役)の作品集「赤いカーテンの裏側」
 映画監督/脚本/アーティストとしても活躍しているリチャード・ベイマーによるメイキング動画。特にこの「赤いカーテンの裏側」、まさにあの部屋の裏側を活写した作品。ファンなら誰もが興味を持つあの空間の秘密が垣間見られてとても貴重な記録になっている。

Jason S.監督「Impressions: A Journey Behind the Scenes of Twin Peaks インプレッションズ : ツイン・ピークス 舞台裏の旅」 

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 ジョン・ニューエン監督 ドキュメンタリー『デイヴィッド・リンチ : ジ・アート・ライフ』 David Lynch: The Art Life" の製作も務めた Jason S.監督による10本のメイキング作品。

 約30分の10本は、それぞれが撮影風景のメイキングになっているのだけれど、その前後にアメリカ各地の空撮映像と独特のナレーションが組み込まれ、さらには撮影メイキング含め全体に独特の環境音楽が被されている。この音楽とアメリカの空撮で、単なるメイキングではなく、ひとつのアメリカを切り取った素晴らしい作品になっている。

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 リンチが制作した『ツイン・ピークス』がアメリカの歴史と現在をある種のデフォルメとして描いているのに、まさに共鳴するように作られた10本の作品。これはファンとしては撮影の状況を知るだけではなく、『ツイン・ピークス』リスペクトした映像作品として心して観るべき作品だろう。

 リンチリスペクトな作品であることは間違いないのだけれど、音楽もナレーションも独自の個性にあふれていて、新たな才能の作品としてもかなり楽しめます。

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 デビッド・リンチは撮影現場でとても紳士である、というのが今まであちこちで語られていたことだが、このメイキングはまるまるそのリンチの現場を、約5時間に渡って生々しく映し出した貴重な記録。

 この稀代の奇想監督の撮影手法を知りたいと思っていたリンチファンは必見だと思う。
 全体的にはとても穏やかなクリエイティブな現場の雰囲気がうかがえる。
 ただしさすがに5時間からの記録には、ギリギリの環境で苛立っているリンチの姿も残酷に記録されている。

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 たとえば、グレート・ノーザン・ホテルのシーンで、2日間しかスタジオ撮影の日程が組まれていない中で撮影は無理だと苛立ちを露わにするリンチ。大勢のスタッフで埋め尽くされたセットで不要な人間は出て行ってくれと怒るリンチ。撮影シーンに意見されて強くそれを否定するリンチ等。

 という恵まれてはいたはずだがそれでも厳しい状況もあった現場の、一種極限的なシーンは別にして、終始リンチの落ち着いた演出風景がこの10本の約30分の各ドキュメンタリー作品には記録されている。
 特に印象的だったのは、リンチの頭の中にあるイメージを彼が現場で口頭で説明しているシーン。

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 特にここで描かれているクーパーがニューヨークのあのガラスの箱に現れる前の空中を浮遊するシーン。
 リンチは自分の中にあるイメージを自らの体で表現し、スタッフと役者に伝えていく。まさに奇想監督のイメージが俳優の体とセットを使って、スタッフによって映像として定着されていく貴重なシーンである。

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 ここでわかるのは、リンチは相当に具体的に自分の欲しい映像をイメージとして予め持っていて、まさに撮影現場ではそれが的確に俳優とスタッフによって画となっていく、というところである。どこでも絵コンテというものが示されていない。時々リンチによって現場でスケッチされるのは、セットと俳優とカメラの位置を示したものだけ。それを書きながらシーン/カットのイメージを語っていくリンチ。
 そして時にリンチは、俳優のメーキャップ、セットの着色、粘土細工を自らのアーティストとしてのその手で作り出していく。
 こうして我らがデイヴィッド・リンチの映画は創造されていく過程が見事に記録されているのである。

◆関連リンク
『ツイン・ピークス』新作Blu-rayの特典内容が判明 約5時間の舞台裏映像も - 映画・映像ニュース : CINRA.NET

" 数量限定生産となるBlu-rayボックスは約8時間におよぶ特典映像を含む8枚組。特典映像は、昨年7月にサンディエゴの『コミコン・インターナショナル』で行なわれた『ツイン・ピークス』のトークセッションを約61分にわたって完全収録した『コミコン2017』や、カイル・マクラクランとリンチが撮影初日に再会を喜ぶ様子も映したドキュメンタリー映像、「赤い部屋」の撮影現場を記録し、「逆言葉」の撮影秘話などが明かされる『リチャード・ベイマー(ベンジャミン・ホーン役)の作品集』、約5時間におよぶメイキングドキュメンタリーなどで構成される。

 『インプレッションズ:「ツイン・ピークス」舞台裏の旅』と題されたメイキングドキュメンタリーには、シェリル・リー、シェリリン・フェンとリンチとのオフショットや、リンチがティム・ロスやジェームズ・ベルーシに電話で役どころを説明する姿、裕木奈江に演技指導をする様子、ナオミ・ワッツやカイル・マクラクランのオールアップ時の映像などを収録。
 9枚組となるDVDボックスには、Blu-rayに収録される特典映像の一部が収められる。"

・Twin Peaks: A Limited Event Series On Blu-ray & DVD, Complete Special Feature Breakdown & Pre-Order Details.

"Ten short films with behind-the-scenes footage directed by Jason S. who was given unparalleled access to document the making of the series. Watch a preview clip here.

The Man with the Grey Elevated Hair (29:40)
Tell it Martin (29:08)
Two Blue Balls (24:14)
The Number of Completion (29:17)
Bad Binoculars (28:08)
See You on the Other Side Dear Friend (30:00)
Do Not Pick Up Hitchhikers (26:44)
A Bloody Finger in Your Mouth (26:49)
The Polish Accountant (28:05)
A Pot of Boiling Oil (38:32)"

『 ツイン・ピークス The Return [Blu-ray リージョンフリー 日本語有り](輸入版) 』 

・Impressions: A Journey Behind the Scenes of Twin Peaks | Twin Peaks Wiki | FANDOM powered by Wikia.
Jason S. - IMDb

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2018.06.20

■感想 ロン・ハワード監督『白鯨との闘い In the Heart of the Sea』


In the Heart of the Sea - Final Trailer [HD] - YouTube

白鯨との闘い - Wikipedia

 ロン・ハワード監督『白鯨との闘い』ブルーレイ、初見。
 Dolby Atmosを試したくてヤフオクで購入。映画自体は評判がイマイチなようなので期待していなかったのだけれど、かなり面白かった。

 物語は『白鯨』の作家 ハーマン・メルヴィルが鯨によって沈没させられた捕鯨船エセックス号の生き残りの元船員に、その後の漂流の顛末を聞きに行くところから始まる。これはある程度史実らしい(実際にメルヴィルが聞き込んだのは船長のポラード船長らしいけれど、この映画ではキャビン・ボーイのトーマス・ニッカーソン)。『白鯨』のモデルにこうした事件があったことも知らなかったという状態(すみません、『白鯨』も読んでない...)。

 マイティー・ソーのクリス・ヘムズワースが主演。この人の演技で映画が引き締まった感じ。

 そして試したかったドルビーアトモス、捕鯨シーン、帆船の帆を上げるシーン等、確かに立体的な音響に感じられたが、まだうちのオーディオが7.1chまでで頭上スピーカがないためか、縦方向の音の変化はイマイチな感じ。

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 それにも増して素晴らしいと思ったのが、3D映像。
 捕鯨シーン、帆船のシーン等々、立体視に気を配った演出、カメラアングルが最大限の効果を上げている。
 同じ海の漂流ものでは『ライフ・オブ・パイ』も良かったが、今作は幻想的な描写はないけれど、この立体視を徹底して意識した海洋描写が白眉。

 手前に物を置くレイアウト、海上、海中、帆船の帆、そして鯨の巨大な体表を舐めるようなカメラアングルによる視線から画面奥までの連続的な立体視映像。これによる画面の躍動感が本作の一番の見所だった。立体視マニア、垂涎の映像と思うがどうだろうか。

 ステレオスコピックスーパーバイザーとしてクレジットされているのがBen Breckenridge (IMDb)。『ゴジラ:Gojira』『Maiti Sô: Dâku Wârudo』『Iron Man Three』『Alice Through the Looking Glass』等々、26作品もの作品の3Dスーパーバイザーとクレジットされている。

 インドのスタジオ、プライムフォーカスにより2D-3D変換らしいが、一体あの海面、帆、船上等々の精緻な3Dをどう2D世界から引きずり出したのであろうか。凄いテクニック/丁寧な職人芸としか言いようがない素晴らしい映像に感謝したいと思います。

◆関連リンク
捕鯨船エセックス号の生き地獄は小説『白鯨』よりキツい!? 本当にあったクジラと漂流の恐怖
3D3D3D -ステレオ3D情報ブログ- : 「白鯨との闘い」 3D初見レビュー
【NEWS】インドプライムフォーカス社、ダブルネガティブを吸収合併 4,500人規模、世界最大のVFXスタジオに | Inter BEE Online
Prime Focus Limited (PFL)(プライムフォーカス公式)

・当ブログ関連記事
 ■感想 アン・リー監督『ライフ・オブ・パイ: Life of Pi's』3D

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2018.06.18

■動画 TX社、遠隔操作ロボット「MODEL H」の量産型プロトタイプ プロモーション映像 TELEXISTENCE INC.


VR Robot Telepresence - MODEL H mass production prototype - YouTube
KDDIが出資するTX社、遠隔操作ロボット「MODEL H」の量産型プロトタイプを開発 | ロボスタ

"TX Inc.は併せて、テレイグジスタンス技術を活用したロボットの遠隔操作体験を、一般のお客も体験できるイベントを今夏に実施する予定であることを発表している。小笠原返還50周年記念事業の一環として、東京都小笠原諸島における観光資源のロボット旅行体験「TELEXISTENCE TRAVEL」を、KDDI、東急不動産、鹿島建設、一般社団法人CiP協議会と共同で検討しているという。 "

TELEXISTENCE inc.(公式HP)

"TX Incは、Telexistence、VR、通信、クラウド、触覚伝送技術を活用した空間を超える遠隔操作ロボット、量産型プロトタイプ MODEL Hを開発しました。今後の商業化を見据え、Model Hは、製品化前提に使いやすさ、耐久性の向上、起動・使用開始時間の短縮、デザインの洗練、独自クラウドインフラ、移動体通信・インターネット対応を実現しました。"

 まずは冒頭のテレイグジスタンス インクの公式プレゼンテーション動画を観てください。

 R^3(アールキューブ:リアルタイムリモートロボティックス)コンセプトで描かれたどこへでも瞬時に移動できる遠隔操作ロボットによる移動体験が見事に表現されている。

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 家に居ながらにして、サーフショップでボードを自分の手で確かめながら通販したり、桜の花見を息子としたり、そしてついには宇宙ステーションでの宇宙遊泳を体感できるテレイグジスタンスるによる超絶体験。

 舘東大名誉教授が描き続けてきた、SF的な未来があと少しで手に届くところに来ているような感覚を感じられます。この動画のような未来がこれから5年くらいで家庭に広がることを祈りたいと思います。

 まずは小笠原からのようだけれど、いずれ、僕らも月にいけるかも(^^;)。

◆関連リンク
移動をなくす、「幽体離脱」のテクノロジー | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン).

"富岡が提案したのがTELEXISTENCE TRAVEL。「MODEL H」はKDDIグループの伝送技術を活用。ロボットを自分の「分身」として、遠いところで活動させることを可能にした。つまり、距離や空間を超えて、分身のロボットを通じて、視覚・聴覚・触覚などの「体験」を自分に伝えることができるのだ。2018年夏、このロボットを使って小笠原諸島の体験ツアーを始めるという。"

 スタートアップとしてのテレイグジスタンス社の可能性を感じさせる記事です。
MODEL H テレイグジスタンス- Google 検索

・当ブログ テレイグジスタンス 関連記事 Google 検索

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2018.06.13

■情報 作家デビュー20周年×期間限定×公式ウェブサイト 『古川日出男のむかしとミライ』


古川日出男『ミライミライ』2/27発売開始 Trailer - YouTube.

公認映像セレクション – 作家デビュー20周年×期間限定×公式ウェブサイト 『古川日出男のむかしとミライ』

作家デビュー20周年×期間限定×公式ウェブサイト 『古川日出男のむかしとミライ』.

"当サイトは、古川日出男デビュー20周年を記念し、朗読劇「銀河鉄道の夜」スタッフが制作・管理する2019年3月31日までの期間限定特設サイトです。 毎週金曜20:00更新の「古川日出男からのお便り」をはじめ、最新情報や特別企画など随時更新していきます。"

 ニュースというには既に随分と前に開設されていたようですが、古川日出男氏の作家20周年記念のサイトが公開されています。
 興味深いコンテンツが山盛りなので、遅まきながら御紹介します。

 特に新刊『ミライミライ』関連の動画が興味深い。
 と言いつつ、まだ読み切っていないので、早く読んで、しっかりこれらページを堪能したいものです。

特別対談 – 作家デビュー20周年×期間限定×公式ウェブサイト 『古川日出男のむかしとミライ』.

"ベニー松山×古川日出男 「小説家誕生前夜──『砂の王』のころ」 デビュー20周年──とはいえそれは世に出るまでの数年間があってこそ。古川本人が言うところの“暗黒時代(笑)”をもっともよく知る人物=ベニー松山さんをお招きし、ゆるゆると語り合った「この際だから振り返っておきたいあの頃の話」。不可思議なワードが飛び交い衝撃の過去が明らかにされる、当サイトならではのスペシャル企画です。"

 デビュー当時の話がとても興味深いです。特に傑作『砂の王』と『アラビアの夜の種族』に関するエピソードがファンには嬉しい。両作ともいつか再読してみたいものです。

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2018.06.11

■情報 チェコのアーティスト ミラン・ツァイスによる「テメリーン原子力発電所の巨大な眼」


Velký noční hlídač na Temelíně - Milan Cais - YouTube

Facebook HNArt - 投稿(Facebook自動翻訳)

"Tata BojsのMilan Caisのアーティストと指導者は, temelínのプロジェクトに初めての歴史を持っていました. ナイトガードの目は冷却塔から, sauronovaの塔のように距離を照らしていた. (写真: ヤクブplíhal)"

チェコ蔵 CHEKOGURA - 投稿

"チェコのアーティスト、ミラン・ツァイスによるマッピング、「テメリーン原子力発電所の眼」、チェコ国内外話題に。"

 禍々しくも素晴らしい! チェコの原発でのプロジェクションマッピング。
 チェコのアーティスト ミラン・ツァイス氏によるものということだけれど、このダイナミックな迫力。原子力発電の本質的な課題の表象として、眼を使った畏怖感の演出が最大限の効果を表しているように見えます。

 リンク先の動画は遠目に撮ったもので今ひとつ全体感を写し撮れていないですが、実際にこの場で見たら、相当な衝撃度ではないかと思われます。生で観てみたいものです。

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 夕暮れから夜にかけて、黄昏時という光と闇の中間時間帯に行われたようです。
 ネット検索で見られる光景は、プロジェクションマッピングの映像としては、数字と眼。眼は瞬きをしていて、リアルに人間の眼を写したもののように見えます。

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Osmdesátimetrové oči Milana Caise rozzáří večer temelínské věže. Na počest obří jihočeské výstavy Google 翻訳

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" 6月6日と7日に、Temelin発電所の冷却塔がNight Watchmanと呼ばれるミラノ・カイセの壮大なインスタレーションを照らします (写真)。
 ギャラリーCeske BudejoviceとFlera Galleryが主催する第11回彫刻展「Art in the City」は、南ボヘミアの他の町や異例の場所に今年も成長します。 「今年は、ヴルタヴァ川に沿って彫像として実際に飛行したり、クレッメの頂上に登ることができます。"

 こちらに詳細記事があります。ここから読み取ると、80mの塔へのプロジェクション。一つの眼は80フィート(約25m)の巨大さとか。右の引用写真にあるように、地上の車(?)から投影されたようです。ぜひ、日本でもやっていただきたいものです。

◆関連リンク
Milana Caise (Wiki-pedia チェコ) Google 翻訳

"ミラノ・カイス (* 25 May 1974 Prague )は、 チェコの ドラマータタ・ボーズの 歌手

音楽活動に加えて、ミラノ・カイスは有名な彫刻家でもあります。 彼は芸術家であり、 p3D-01という名前で結成されています。 彼のインスタレーションは、例えば日本の愛知県で開催された世界展のチェコパビリオンに展示されました。"

 ミラン・ツァイス氏(正式な読みは私にはわかりませんが、チェコ蔵さんの書かれたこちらツァイスを使用)、音楽活動を主にするアーティストなのですね。そして、どうやら愛知万博でのインスタレーションが有名。チェコ館は僕も見に行きましたが、どの展示がミラン氏の作品だったのでしょうか。
チェコ館 | EXPO 2005 AICHI,JAPAN(愛地球博の公式HP)
万博ガイド:チェコ館: 愛・地球博blog -愛知万ブログ-

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2018.06.06

■予告篇 SF作家 ルグィンのドキュメンタリー『ワールド・オブ・アーシュラ・K・ルグィン』: Worlds of Ursula K. Le Guin

Worlds of Ursula K. Le Guin Official Trailer from Arwen Curry on Vimeo
Worlds of Ursula K. Le Guin - A documentary film(公式HP)

 アーシュラ・K・ルグィンのドキュメンタリーが制作されていて、既に予告篇が公開!

 公開予定は、2018.7/10、以下リンク先のシェフィールド・ドキュメンタリー・フェスティバルで公開されるということだ。日本での公開も首を長くして待ちましょう。 Sheffield Doc/Fest: Sheffield International Documentary Festival

◆関連リンク
『 ユリイカ 2018年5月号 特集=アーシュラ・K・ル=グウィンの世界』

  ・■映画 『ジェームス・ティプトリー・ジュニア : James Tiptree Jr.』  企画進行中 2011年公開か!?
 以前ティプトリーの自伝映画化の話題があったけど、2011年公開どころか、最近では制作の話題もとんど出てきません。ティプトリーの姿を銀幕で今だに観たくてたまらないのは、僕だけでしょうか。



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2018.06.04

■感想 岩切一空監督『聖なるもの』


映画『聖なるもの』特報 - YouTube 公式サイト
「聖なるもの」予告編【01】 - YouTube

"2018.4.14(土)ポレポレ東中野ほか全国順次ロードショー!!
監督・脚本・編集:岩切一空|劇中歌・主題歌:ボンジュール鈴木
出演:南美櫻 小川紗良 山元駿 縣豪紀 希代彩 半田美樹 佐保明梨(アップアップガールズ(仮)) 青山ひかる / 松本まりか

 大学3年になる「僕」(岩切一空)は、4年に1度、映画研究会に現れる謎の少女と作った映画は必ず大傑作になるという噂を耳にする。ある日、僕の目の前にミステリアスな黒髪の美少女・南(南美櫻)が現れる。彼女に魅了された僕は後輩の小川(小川紗良)らを巻き込み、衝動的に南主演の映画を撮り始める。"
 リンク先で88本の予告篇が公開中。

 傑作自主映画『花に嵐』の監督 岩切一空氏の新作『聖なるもの』を名古屋シネマテークの初日に観てきた。客は30人ほど、年配の男性が多い。岩切監督の評判を知っている映画ファン、そしてもしかして長い歴史を持つ早稲田の映研の岩切監督の先輩諸氏なのだろうかw?

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 『花に嵐』が新鮮な傑作だったので、そして今作の予告(特に冒頭に引用した特報)が凄かったので大きく期待して観た。

 前作とはフェイクドキュメンタリーのタッチは同じ、そしてPOVであるところも同じだけれど、エンタメとしての強度は弱い。しかしそれを補ってさらに溢れ出る映画の魅力。この魅力はなんなのだろうか。

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 シャープに切り出された映像。そしてそれにかぶせる、斬新な音響と音楽の使い方は相変わらず素晴しい ( 特に音響、何でもないシーンが音によって変貌するイメージ。『花に嵐』でも特徴的だったが、まるで登場人物の内面が音に溢れ出ている様だ。登場人物の意識にも登っていない内面の動きを音として表している様な映像空間の現出)。

 監督が数年、映画の主役を務めるように声をかけていたという主役の南美櫻の異界ぶりが素晴らしい。冒頭の特報に顕著であるが、特に登場して映画作りに合流するまでのその空間に漂うような幽玄な存在感。

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 今作の映画世界は、異界をキーワードに3層+αの世界を描いていく。
 学生映研の新歓と映像制作を基層にして、ひとつは主人公岩切くんの作っている自主映画の高校生活。さらにそれら2層に時々インサートされる2層から浮きあがった、もうひとりの主人公である小川と岩切監督との共同生活、まるで映画のこちら側の楽屋裏の現実のように描き出される層である。

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 こうした多重構造は前作『花に嵐』ではみられなかったメタフィクション的な構造である。これによって複雑さを持ちエンタメ的には犠牲を強いることになった映画は、でもその複雑さゆえに持つ多層な映像とその世界の向こうの異界を垣間見せるのに成功している。決して画面には映されずに、3層の各登場人物によって語られている異界は、それぞれの層で、息苦しい高校生活から外へというベクトルであったり、南の存在のありようだったり、監督と同衾しているように見える小川の語る脳の中の宇宙だったり、多様なイメージを持っている。先に3層+αと書いたα部分が、映画で直接描かれない「異界」のことである。

 映画制作の層での主役であるはずの南のシーンが減って、小川のシーンが大きく広がったということがパンフレット等で監督から述べられている。
 本来は「聖なるもの」= 映画の亡霊である南を撮ることに取りつかれた岩切の映画であったものが、3層目の実岩切と実小川層の関係のなんらかの影響を受けて映画の構想が変節したのでないか、と観客に邪推されるような映画の描写になっている。
 
 果たしてそれが事実なのか、それともそれもただの映画のフィクションのひとつの層なのかは、観客には知り得ない。

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 頭の中に宇宙があって、その頭もある宇宙の中に存在している、という小川によって述べられる言説。映画はそうした入れ子構造を、直接描かれた3層とそのそれぞれから幻視させる異界の「映像」によって観客の脳内にイメージ構築する。

 ラストはそのうちの2層あるいは3層が融合してしまったかのような海の映像で幕を下ろしていく。

 エンタテインメントとしての結構を崩して描かれた、カタルシスのない今回のラストシーン。その後のエンドタイトルで描かれた海のような羊水のような液体の映像は、爆笑の「松本」の家での謎の出産シーンとリンクして、観客がこの映画の胎道を通過して異界へと頭を出すところを想定しているのかもしれない。

 我々は岩切監督の映画の胎内から、どういう現実という異界に生み出されたのであろうか。

 最後にとても残念だったのは、特報のあの映像と曲が本篇で使われなかったことである。この特報から想起した僕の幻の大異界映画としての『聖なるもの』はいつ、映画の画面に描き出されるのでしょうか。監督、今後の作品も期待してます。(すでにtwitterによると、今作が描いた5月32日である、現実の6月1日に新たな岩切組作品がクランクインしたらしいので期待!)

◆関連リンク
岩切一空監督『聖なるもの』 - Togetter
 情報と感想のツィートをまとめました。
【映画深層】「聖なるもの」は映画への片思い(4/5ページ) - 産経ニュース.

"前作の「花に嵐」もPOVの手法で撮られている。大学の映画サークルに入って初めてカメラを手にした主人公が映画に魅入られるまでを描いた作品だったが、「聖なるもの」では映画に魅入られたものの映画に選ばれない人を取り上げた。次は映画に選ばれなかった人がどうするかという話を、やはりPOVで撮れればと考えている。

 「3部作なのかわからないが、それで初めて完結するのかなという気がする」と話すが、そのためには「聖なるもの」は極めて重要だと思っている。
 「現実には、やりたいからやる、じゃできないときもある。それでもあらがえない魅力が映画や少女役の南さんにはあって、それに片思いをしてしまう。この映画のことを全然知らないけどふらっと映画館に入って、見てみたらよくわからなかったけどすごかった、みたいな状態になってくれるとうれしいですね」"

映画『聖なるもの』感想と考察。岩切一空の向こう側の構造と系譜とは.

"それはスクリーンの光が“、母親の産道から生まれ出る先という向こう側”に見えたような気分がどうしようもなく沸き起こったのです。 胎内にいる赤ん坊のように、『聖なるもの』という映画(母体)から世の中に生まれ出たくなった出産の意志を抱かされました。 これは自分なりに観た印象なので、観客の多くが感じることではないかもしれません。"

新時代の到来を感じさせる天才映像作家 岩切一空監督が新作『聖なるもの』を語る|CREA厳選! イケメン青田買い|CREA WEB(クレア ウェブ).

"――幼い頃に持っていた将来の夢は?  ある日、雲を見たときから、羊になりたいと思っていました。もともと、豚などの四足歩行の動物が好きで。食べて、寝て、愛されて、草原にいる姿がとても幸せそうだったんですね。その後も、満員電車が苦手なので、普通の会社員になるのは難しそうだとは思っていました。

 僕はゼロから1を作れる人間ではないと思っていて、そうすると自然に自分に蓄積されたものの組み合わせや好みを考えていくようになっていきました。編集や音の使い方などは、「少女革命ウテナ」や「新世紀エヴァンゲリオン」など、中学・高校時代に見ていたアニメからの影響が大きいです。"

第58回日本映画監督協会新人賞は、『花に嵐』岩切一空監督に決定! - シネフィル
 岩切監督、新人賞受賞ということでおめでとうございます。この賞って商業映画以外も対象になるのですね。大島渚に始まり錚々たる監督が受賞されていますね。
 → 日本映画監督協会新人賞 wiki
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 感想 岩切一空監督『花に嵐』 と 「期待の新人監督2016」@カナザワ映画祭

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