■動画 ロシアのドキュメンタリー「今 敏 が夢を映画に変えた方法 」
Как Сатоси Кон превратил сны в кино ( 今 敏 が夢を映画に変えた方法 )
今敏監督が亡くなって既に9年。ロシアのTV局が作成したドキュメント番組です。あらためてこのような素晴らしい監督を失ったことが残念でなりません。
今敏監督の漫画とアニメの特集番組。ロシア語で全く分からないですが、ザクッと観てみました。映像は国境を越える、映像オタクとしてビンビン、そのマニアックな引用映像から、この制作スタッフが今敏作品を深く愛していることが伝わります。
ディヴィッド・リンチからジョージ・ロイ・ヒル、ジャン=ピエール・ジュネ、テリー・ギリアムとの幻視しているファンタジー世界の通底、ダーレン・アロノフスキー『ブラックスワン』、クリストファー・ノーラン『インセプション』への今作品の影響シーンの対比分析まで、物凄く深く捉えています。
『妄想代理人』を絵コンテ含め相当量の映像を引用、平沢進の音楽、『夢みる機械』についてもかなり時間を使って紹介しているのが、とても嬉しい。
字幕は一度、ロシア語字幕を出した上で翻訳すると日本語字幕が表示できます。割と意味がわかるようになります。
日本語字幕で全篇観てみましたが、この番組の密度は凄い。速射砲のように41分間に圧縮された今敏論。おそらく欧米露では今作品の研究論文も発表されているのではないでしょうか。日本のお役所も本気で日本アニメ文化を育てたいなら、そうした研究論文をどんどん翻訳して、世界的な映像文化の定着を図っていけばいいのに(^^)。
日本でもここまでの特集は作られてないような…。是非、日本でも翻訳し放映してほしいものです。
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